JP2720218B2 - 含硫黄化合物 - Google Patents
含硫黄化合物Info
- Publication number
- JP2720218B2 JP2720218B2 JP1315630A JP31563089A JP2720218B2 JP 2720218 B2 JP2720218 B2 JP 2720218B2 JP 1315630 A JP1315630 A JP 1315630A JP 31563089 A JP31563089 A JP 31563089A JP 2720218 B2 JP2720218 B2 JP 2720218B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- substituted
- lower alkyl
- thymulin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C323/00—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
- C07C323/50—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C323/51—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
- C07C323/60—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton with the carbon atom of at least one of the carboxyl groups bound to nitrogen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C319/00—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
- C07C319/02—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols
- C07C319/12—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols by reactions not involving the formation of mercapto groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は免疫不全や自己免疫性疾患等、何らかの免疫
異常に起因する疾患の治療剤として有用な新規化合物を
提供するものである。
異常に起因する疾患の治療剤として有用な新規化合物を
提供するものである。
「従来技術」 近年、何らかの免疫異常に起因する疾患や、抗癌剤の
副作用等による免疫能の低下に関する研究が盛んになつ
ており、その治療剤についての研究も数多くなされてい
る。胸腺で産生されるサイムリンは、9個のアミノ酸で
構成されるペプチドで、亜鉛とコンプレックスを形成し
て、低下した免疫機能を回復させる作用を示す事が知ら
れており、免疫不全や自己免疫性疾患に有効な薬物とな
る可能性が示唆されている。しかしながら、まだ不明な
点も多く、特にサイムリン様活性を示す合成化合物につ
いての研究は、ほとんどなされていない。
副作用等による免疫能の低下に関する研究が盛んになつ
ており、その治療剤についての研究も数多くなされてい
る。胸腺で産生されるサイムリンは、9個のアミノ酸で
構成されるペプチドで、亜鉛とコンプレックスを形成し
て、低下した免疫機能を回復させる作用を示す事が知ら
れており、免疫不全や自己免疫性疾患に有効な薬物とな
る可能性が示唆されている。しかしながら、まだ不明な
点も多く、特にサイムリン様活性を示す合成化合物につ
いての研究は、ほとんどなされていない。
「発明が解決しようとする課題および課題を解決する為
の手段」 サイムリンは胸腺で産生される微量物質であり、又、
生体成分である為、生体内に存在する分解酵素により分
解されやすく、臨床の場に応用するには問題も多い。そ
こで、本発明者等はサイムリンの効果発現機序に着目
し、硫黄原子を含む種々の化合物を合成し、そのサイム
リン様活性を調べた。
の手段」 サイムリンは胸腺で産生される微量物質であり、又、
生体成分である為、生体内に存在する分解酵素により分
解されやすく、臨床の場に応用するには問題も多い。そ
こで、本発明者等はサイムリンの効果発現機序に着目
し、硫黄原子を含む種々の化合物を合成し、そのサイム
リン様活性を調べた。
「発明の開示」 本発明は下記一般式〔I〕で表わされる化合物および
その塩類に関する。
その塩類に関する。
R1−S−A−CONH−B−X−R2 〔I〕 〔式中、 R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル
基、(置換)フエニルカルボニル基または(置換)フエ
ニル低級アルキル基を示す。
基、(置換)フエニルカルボニル基または(置換)フエ
ニル低級アルキル基を示す。
R2は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル
基、(置換)フエニルカルボニル基、(置換)フエニル
低級アルキル基または−CO−M−SR3を示す。
基、(置換)フエニルカルボニル基、(置換)フエニル
低級アルキル基または−CO−M−SR3を示す。
R3はR1と同義。
A、BおよびMは同一かまたは異なって、直鎖または
分枝の低級アルキレンを示す。
分枝の低級アルキレンを示す。
Xは−S−または−NH−を示す。但し、Xが−NH−を
示すとき、R2は−CO−M−SR3を示す。以下同じ。〕 上記で規定したグループをさらに詳しく説明すると、 低級アルキルとは、メチル、エチル、プロピル、ヘキ
シル、イソプロピル、t−ブチル等の1〜6個の炭素原
子を有する直鎖または分枝のアルキルを示し、 低級アルカノイルとは、アセチル、プロピオニル、ヘ
キサノイル、イソブチリル、ピバロイル等の2〜6個の
炭素原子を有する直鎖または分枝のアルカノイルを示
し、 (置換)フエニルカルボニル基および(置換)フエニ
ル低級アルキル基とは当該フエニル環が、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子等で置換されてい
てもよい事を示す。
示すとき、R2は−CO−M−SR3を示す。以下同じ。〕 上記で規定したグループをさらに詳しく説明すると、 低級アルキルとは、メチル、エチル、プロピル、ヘキ
シル、イソプロピル、t−ブチル等の1〜6個の炭素原
子を有する直鎖または分枝のアルキルを示し、 低級アルカノイルとは、アセチル、プロピオニル、ヘ
キサノイル、イソブチリル、ピバロイル等の2〜6個の
炭素原子を有する直鎖または分枝のアルカノイルを示
し、 (置換)フエニルカルボニル基および(置換)フエニ
ル低級アルキル基とは当該フエニル環が、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子等で置換されてい
てもよい事を示す。
塩類の例として、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネ
シウム塩、亜鉛塩等、医薬として許容される塩が挙げら
れる。
シウム塩、亜鉛塩等、医薬として許容される塩が挙げら
れる。
本発明化合物は以下に示す様な方法により合成する事
ができる。
ができる。
式〔II〕で表わされる化合物と式〔III〕で表わされ
る化合物を酸とアミンとの縮合に用いられるN,N′−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を用い縮合さ
せるか、式〔II〕で表わされる化合物を酸クロリド、酸
無水物、混合酸無水物、活性エステル等の活性誘導体に
導き、式〔III〕で表わされる化合物と反応させ式
〔I〕で表わされる化合物を得る。
る化合物を酸とアミンとの縮合に用いられるN,N′−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を用い縮合さ
せるか、式〔II〕で表わされる化合物を酸クロリド、酸
無水物、混合酸無水物、活性エステル等の活性誘導体に
導き、式〔III〕で表わされる化合物と反応させ式
〔I〕で表わされる化合物を得る。
上記の反応は、酸とアミンとの縮合に用いられる方法
で、反応条件等特に限定する必要はなく、通常用いられ
る条件を用いればよい。
で、反応条件等特に限定する必要はなく、通常用いられ
る条件を用いればよい。
前記化合物においてR1およびR2が低級アルカノイル、
(置換)フエニルカルボニルまたは(置換)フエニル低
級アルキルを含む様なグループであつて、それらが保護
基の目的で使用される場合は、前記の反応後または反応
途中で除去してもよい。
(置換)フエニルカルボニルまたは(置換)フエニル低
級アルキルを含む様なグループであつて、それらが保護
基の目的で使用される場合は、前記の反応後または反応
途中で除去してもよい。
上記の方法により得られた化合物は、常法により前述
の様な塩類とすることができる。
の様な塩類とすることができる。
本発明化合物には不斉炭素原子を有し、光学異性体が
存在する場合もあるが、それらはいずれも本発明に包含
される。
存在する場合もあるが、それらはいずれも本発明に包含
される。
本発明化合物はサイムリン様活性を示し、免疫不全や
自己免疫性疾患等、何らかの免疫異常に起因する疾患の
治療剤として有用なものである。サイムリンは胸腺で産
生される微量物質で、亜鉛とコンプレックスを形成し
て、低下した免疫機能を回復させる作用を示す事が知ら
れている。しかしながら、サイムリンを臨床の場に応用
するには種々の問題がある。そこで本発明者等は、サイ
ムリンの効果発現機序に着目し、硫黄原子を含む種々の
新規化合物を合成し、そのサイムリン様活性を調べた結
果、後述の薬理試験の項で示す様に、本発明化合物は優
れた活性を示し、免疫不全や自己免疫性疾患等、何らか
の免疫異常に起因する疾患の治療剤として有用である事
を見い出した。免疫異常に起因する疾患には種々のもの
があり、例えば慢性関節リウマチ、慢性肝炎、貧血、全
身性エリテマトーデス、原発性免疫不全症、低γ−グロ
ブリン血症等が挙げられ、本発明化合物はそれらの種々
の疾患に対して有用なものである。本発明化合物はサイ
ムリンと同様、亜鉛とコンプレックスを形成して効果発
現すると考えられるが、実際に臨床で用いる際は、生体
内に存在する微量の亜鉛を利用し、コンプレックスを形
成させる事も可能であると考えられ、また塩化亜鉛等の
亜鉛塩を併用してもよい。本発明化合物は経口または非
経口投与することができる。投与剤型としては錠剤、カ
プセル剤、注射剤等があげられ、通常の製剤方法として
汎用されている技術を用いて製剤化することができる。
投与量は症状、剤型等により適宜選択でき特に限定され
るものではない。
自己免疫性疾患等、何らかの免疫異常に起因する疾患の
治療剤として有用なものである。サイムリンは胸腺で産
生される微量物質で、亜鉛とコンプレックスを形成し
て、低下した免疫機能を回復させる作用を示す事が知ら
れている。しかしながら、サイムリンを臨床の場に応用
するには種々の問題がある。そこで本発明者等は、サイ
ムリンの効果発現機序に着目し、硫黄原子を含む種々の
新規化合物を合成し、そのサイムリン様活性を調べた結
果、後述の薬理試験の項で示す様に、本発明化合物は優
れた活性を示し、免疫不全や自己免疫性疾患等、何らか
の免疫異常に起因する疾患の治療剤として有用である事
を見い出した。免疫異常に起因する疾患には種々のもの
があり、例えば慢性関節リウマチ、慢性肝炎、貧血、全
身性エリテマトーデス、原発性免疫不全症、低γ−グロ
ブリン血症等が挙げられ、本発明化合物はそれらの種々
の疾患に対して有用なものである。本発明化合物はサイ
ムリンと同様、亜鉛とコンプレックスを形成して効果発
現すると考えられるが、実際に臨床で用いる際は、生体
内に存在する微量の亜鉛を利用し、コンプレックスを形
成させる事も可能であると考えられ、また塩化亜鉛等の
亜鉛塩を併用してもよい。本発明化合物は経口または非
経口投与することができる。投与剤型としては錠剤、カ
プセル剤、注射剤等があげられ、通常の製剤方法として
汎用されている技術を用いて製剤化することができる。
投与量は症状、剤型等により適宜選択でき特に限定され
るものではない。
「実施例」 実施例1 N−(2−メルカプトエチル)−2−メルカプト−2−
メチルプロピオンアミド (化合物1) 2−メルカプト−2−メチルプロピオン酸(1.02g)
および2−メルカプトエチルアミン(0.66g)の無水塩
化メチレン(5ml)溶液に、窒素雰囲気下、氷冷撹拌し
ながらN,N′−ジシクロヘキシカルボジイミド(1.72g)
の塩化メチレン(10ml)溶液を滴下する。滴下終了後氷
冷下1時間、室温で4時間撹拌した後一夜放置する。反
応液に酢酸エチルを加え、不溶物を過する。液を2N
塩酸、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトで精製して標記化合物1.30g(85%)を得
る。
メチルプロピオンアミド (化合物1) 2−メルカプト−2−メチルプロピオン酸(1.02g)
および2−メルカプトエチルアミン(0.66g)の無水塩
化メチレン(5ml)溶液に、窒素雰囲気下、氷冷撹拌し
ながらN,N′−ジシクロヘキシカルボジイミド(1.72g)
の塩化メチレン(10ml)溶液を滴下する。滴下終了後氷
冷下1時間、室温で4時間撹拌した後一夜放置する。反
応液に酢酸エチルを加え、不溶物を過する。液を2N
塩酸、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトで精製して標記化合物1.30g(85%)を得
る。
IR(film,cm-1) 3344,2540,1638,1509,1437,1363,119
1 実施例2 1,2−ビス(2−ベンジルチオ−2−メチルプロピオニ
ルアミノ)エタン (化合物2) 1,2−ジアミノエタン・一水和物(0.60g)を2N水酸化
ナトリウム水溶液(7.2ml)に溶解し、氷冷撹拌しなが
ら2−ベンジルチオ−2−メチルプロピオニル クロリ
ド(3.00g)の無水塩化メチレン(30ml)溶液を滴下す
る。滴下終了後、氷冷1時間、室温で一夜撹拌する。有
機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後減圧濃縮して標記化合物2.71g(93%)を
得る。
1 実施例2 1,2−ビス(2−ベンジルチオ−2−メチルプロピオニ
ルアミノ)エタン (化合物2) 1,2−ジアミノエタン・一水和物(0.60g)を2N水酸化
ナトリウム水溶液(7.2ml)に溶解し、氷冷撹拌しなが
ら2−ベンジルチオ−2−メチルプロピオニル クロリ
ド(3.00g)の無水塩化メチレン(30ml)溶液を滴下す
る。滴下終了後、氷冷1時間、室温で一夜撹拌する。有
機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後減圧濃縮して標記化合物2.71g(93%)を
得る。
融点121〜123℃(メタノール) IR(KBr,cm-1) 1625,1533,1441,1282,1236,706,692,6
46 実施例3 1,2−ビス(2−メルカプト−2−メチルプロピオニル
アミノ)エタン (化合物3) 実施例2で得られた化合物2(1.00g)の液体アンモ
ニア(80ml)溶液に、窒素雰囲気下、金属ナトリウム
(0.51g)を少量ずつ加える。反応液に塩化アンモニウ
ムを加えた後、アンモニアを留去する。残渣にエーテル
を加え過し、液を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮して、標記化合物
0.35g(37%)を得る。
46 実施例3 1,2−ビス(2−メルカプト−2−メチルプロピオニル
アミノ)エタン (化合物3) 実施例2で得られた化合物2(1.00g)の液体アンモ
ニア(80ml)溶液に、窒素雰囲気下、金属ナトリウム
(0.51g)を少量ずつ加える。反応液に塩化アンモニウ
ムを加えた後、アンモニアを留去する。残渣にエーテル
を加え過し、液を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮して、標記化合物
0.35g(37%)を得る。
融点146〜147℃(エーテル−ヘキサン) IR(KBr,cm-1) 2544,1627,1534,1441,1286,1238,655 〔薬理試験〕 本発明化合物のサイムリン様活性をJ.F.Bach等(Bul
l.Inst.Pasteur,76 325(1978))の方法に準じて調べ
た。
l.Inst.Pasteur,76 325(1978))の方法に準じて調べ
た。
(実験方法) 胸腺摘出後薬2週間経過したC57BL/6系雄性マウス(1
0週齢、1群4匹)の脾臓を摘出し、脾細胞浮遊液(1
×108cells/ml,Hank′s溶液)を調製する。この調製液
100μに、被験化合物とZnCl2を1:1のモル比でHank′
s溶液に溶解した液100μを加え、37℃で30分間イン
キュベーションした後、azathioprine(50μg/ml,Han
k′s溶液)50μを加え同温度でさらに60分間インキ
ュベーションする。この溶液にsheep red blood cell
(1×108cells/ml,Hank′s溶液)50μを加え混和
し、4℃で一夜インキュベーションする。次いで穏やか
に振つて混和した後、E−ロゼット形成細胞(E−RF
C)を測定した。陽性対照としてサイムリンとZnCl2を1:
1のモル比で各々1×10-14Mの濃度となる様調製した溶
液を用い、コントロールとして、ZnCl2を被験化合物と
同じ濃度になる様調製した溶液を用いて、被験化合物の
場合と同様に操作した。
0週齢、1群4匹)の脾臓を摘出し、脾細胞浮遊液(1
×108cells/ml,Hank′s溶液)を調製する。この調製液
100μに、被験化合物とZnCl2を1:1のモル比でHank′
s溶液に溶解した液100μを加え、37℃で30分間イン
キュベーションした後、azathioprine(50μg/ml,Han
k′s溶液)50μを加え同温度でさらに60分間インキ
ュベーションする。この溶液にsheep red blood cell
(1×108cells/ml,Hank′s溶液)50μを加え混和
し、4℃で一夜インキュベーションする。次いで穏やか
に振つて混和した後、E−ロゼット形成細胞(E−RF
C)を測定した。陽性対照としてサイムリンとZnCl2を1:
1のモル比で各々1×10-14Mの濃度となる様調製した溶
液を用い、コントロールとして、ZnCl2を被験化合物と
同じ濃度になる様調製した溶液を用いて、被験化合物の
場合と同様に操作した。
(結果) サイムリン様活性を以下の式により求めた。
本発明化合物の代表例について測定した所、10-5M以
下の濃度で50%以上のサイムリン様活性を示し、本発明
化合物の有用性を示した。
下の濃度で50%以上のサイムリン様活性を示し、本発明
化合物の有用性を示した。
「発明の効果」 本発明は、サイムリン様活性を有し、免疫不全や自己
免疫性疾患等、何らかの免疫異常に起因する疾患の治療
剤として有用な新規化合物を提供できるものである。
免疫性疾患等、何らかの免疫異常に起因する疾患の治療
剤として有用な新規化合物を提供できるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式〔I〕で表わされる化合物およ
びその塩類。 R1−S−A−CONH−B−X−R2 〔I〕 〔式中、 R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、
(置換)フエニルカルボニル基または(置換)フエニル
低級アルキル基を示す。 R2は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、
(置換)フエニルカルボニル基、(置換)フエニル低級
アルキル基または−CO−M−SR3を示す。 R3はR1と同義。 A、BおよびMは同一かまたは異なって、直鎖または分
枝の低級アルキレンを示す。 Xは−S−または−NH−を示す。但し、Xが−NH−を示
すとき、R2は−CO−M−SR3を示す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1315630A JP2720218B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 含硫黄化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1315630A JP2720218B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 含硫黄化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03176466A JPH03176466A (ja) | 1991-07-31 |
JP2720218B2 true JP2720218B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=18067677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1315630A Expired - Fee Related JP2720218B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 含硫黄化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720218B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2868420B1 (fr) * | 2004-04-06 | 2006-06-16 | Oreal | Utilisation de dimercaptoamides pour la deformation permanente des fibres keratiniques |
-
1989
- 1989-12-05 JP JP1315630A patent/JP2720218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chem.Abs.,Vol.61,No.11,13231f,13231g(1964) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03176466A (ja) | 1991-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4513009A (en) | Aminoacid derivatives and their therapeutic applications | |
WO1999020626A1 (en) | Folic acid derivatives | |
JPH06508135A (ja) | 抗変性活性剤としての置換n−カルボキシアルキルペプチジル誘導体 | |
US5359128A (en) | Malic acid derivatives and compositions for the treatment of psoriasis | |
WO1991016337A1 (en) | S-(lower fatty acid)-substituted glutathione derivative | |
CA1117136A (en) | Peptides and acid addition salts thereof | |
CN100513415C (zh) | 胆汁酸衍生物及其医药用途 | |
JP2720218B2 (ja) | 含硫黄化合物 | |
RU2181123C2 (ru) | Фармацевтическая композиция с фунгицидной активностью и производные дипептида из альфа-аминокислоты или ее производного и циклопентан-бета-аминокислоты или ее производного | |
GB1582420A (en) | Phenylamino phenylacetic acid amide compounds and processes for their preparation | |
Fickentscher et al. | Stereochemical properties and teratogenic activity of some tetrahydrophthalimides | |
US5149688A (en) | Methods, compounds, and compositions for immunosuppression | |
CA1310443C (fr) | Derives de l'acide glutamique, leurs sels, procede de preparation, application a titre de medicaments et compositions les renfermant | |
KR970008107B1 (ko) | 항간질환성 조성물 | |
JP2720217B2 (ja) | 含硫黄アミノ酸誘導体 | |
FI111074B (fi) | Menetelmä nitraattoalkaanikarboksyylihappojohdannaisten valmistamiseksi | |
KR950001634B1 (ko) | 아미노산 유도체 | |
EP0424543A1 (en) | New s-adenosylmethionine derivative | |
KR850001880B1 (ko) | 트란스-4-[n-(3', 4'-메틸렌디옥시벤질리덴)아미노메틸] 사이클로헥산-1-카복실산 및 이의 유도체의 제조방법 | |
AU615244B2 (en) | New derivatives of cysteine, processes for their preparation and their use | |
De Croos et al. | Hemoglobin S antigelation agents based on 5-bromotryptophan with potential for sickle cell anemia | |
JP3169144B2 (ja) | シクロペンタン誘導体 | |
JP2756727B2 (ja) | アミノ酸誘導体 | |
US3882097A (en) | {60 -Methyl glutathione, analogs thereof, intermediates therefore and processes for their preparation | |
SU1567125A3 (ru) | Способ получени пептидов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |