JP2718898B2 - ボードロッククリップ - Google Patents

ボードロッククリップ

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JP2718898B2
JP2718898B2 JP6245989A JP24598994A JP2718898B2 JP 2718898 B2 JP2718898 B2 JP 2718898B2 JP 6245989 A JP6245989 A JP 6245989A JP 24598994 A JP24598994 A JP 24598994A JP 2718898 B2 JP2718898 B2 JP 2718898B2
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、回路ボードに
穿孔された穴中に延在して回路ボードにコネクタを取付
けるためのボードロッククリップに関する。
【０００２】
【従来の技術】米国特許第4,865,555 号明細書は、回路
ボードの穴の下端部を圧迫するために外側に傾斜して延
在している下部部分を備えた保持ビームを有し、適所に
はんだ付けされているこのようなボードロッククリップ
の１例を示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は先に特表平
７−５０２６２０号公報に記載されているようなボード
ロッククリップを開発した。このボードロッククリップ
は金属シート部材を巻いて筒状に形成されており、その
下部にはスリットが設けられ、そのスリットの下側の金
属シート部分を外側へ折曲げてフィンガーを形成し、外
側の折曲げられているフィンガーによってボードロック
クリップが回路ボードの穴から引抜かれるのを阻止して
いる。このボードロッククリップは安定してコネクタを
回路ボードに保持することができ、比較的構造が簡単で
製造が容易であり、しかも、低コストで製作できる特徴
がある。しかしながら、このボードロッククリップは大
きい力がコネクタに作用したとき破損する事故が発生す
ることが認められた。これについて研究した結果、この
ボードロッククリップでは前述のようにフィンガ−がス
リットにより形成されており、コネクタが回路ボードか
ら引離す方向に力が加えられるとフィンガーの上縁が回
路ボードの下面に押付けられる結果、スリットを開く方
向の力が作用する。そのためスリットの底部が裂けてス
リットの延長部分として裂目が生じ、ボードロッククリ
ップが破断されることが解明された。本発明はこのよう
な外力が加わっても破損するおそれの少ない、高い強度
を有し、しかも特に厚い金属シートを使用する必要もな
く、構造が簡単で確実にコネクタを回路ボード上に保持
することのできるボードロッククリップを開発すること
を目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明のボ
ードロッククリップによって達成される。本発明は、コ
ネクタ上に取り付けるためのマウントと、回路ボードの
円筒状の穴へ挿入されるボードロック部分とを具備して
いる回路ボードにコネクタを強固に保持するためのボー
ドロッククリップであって、ボードロッククリップの軸
が回路ボードに対して垂直であり、マウントから下方に
延在している複数の保持ビームを有し、各保持ビームの
下部部分には回路ボードの下面における円筒状の穴の開
口部周縁に結合するように半径方向外方に突出して設け
られ、その回路ボードに面した上縁部の表面が回路ボー
ドの平面に対して傾斜している部分が設けられているボ
ードロッククリップにおいて、各保持ビームの下部部分
はその一部に、中央部分とその両側の保持ビームの幅を
拡大している１対の縁部部分とを有する幅の拡大された
部分を備え、この各縁部部分が少なくとも部分的に折曲
げられて軸からの距離が回路ボードの穴の半径よりも大
きくなるように外方に向けて突出して各保持ビームにス
リットを形成することなく屈曲された縁部部分が穴の内
壁の下端部に結合できるように構成され、中央部分が穴
の壁の下端部から間隔が隔てられていることを特徴とす
る。ボードロッククリップがコネクタおよび回路ボード
に十分に挿入されてそれらを一体に保持するとき、ボー
ドロッククリップは通常回路ボードのメッキされた穴に
はんだ付けされる。各保持ビーム下部部分の形状によっ
て各保持ビーム下部部分の屈曲した縁部部分とメッキさ
れた穴の壁の間の確実なはんだ接続を形成することがで
きる。本発明は、添付図面を参照にした以下の説明から
良く理解されるであろう。
【０００５】
【実施例】図１は、コネクタ12、回路ボード14、および
回路ボード14にコネクタ12を保持するボードロッククリ
ップ16、18を示す。示された特定のコネクタ12は同軸接
触子装置20を保持するように設計されており、各接触子
装置は接地された外部導体22および回路ボード14上の導
電トレース（図示されていない）に結合する内部導体24
を含む。回路ボード14は穴26を有し、各ボードロックク
リップ16, 18はそれらを共に保持するためにコネクタ12
および回路ボード14における対応している穴を通って延
在する。通常、回路ボード14上の接地面に接続されてい
る各回路ボードの穴26は金属でメッキされ、ボードクリ
ップ16, 18はその位置にはんだ付けされる。
【０００６】図３は、取付け領域すなわちコネクタ12上
に取り付けられるマウント30、およびボードロック領域
すなわち実質上回路ボード14の上部表面34に接触してコ
ネクタを保持するために回路ボードの穴26を通って延在
するボードロック部分32を含むボードロッククリップ16
の１つを示す。図２に示されるように、ボードロックク
リップのボードロック部分32は、それぞれ最初にボード
ロッククリップの垂直軸46に平行な方向Ｄにマウント30
から下方へ延在する３つの保持ビーム41乃至43を含む。
各保持ビーム41〜43は保持ビーム上部部分50および下部
部分52を有し、その下部部分の端部82は自由端部である
（支持されていない）。図３に示されるように、各保持
ビーム下部部分52は、回路ボード14の下部表面58と結合
している穴26の壁の下端部すなわち縁部56に結合する半
径方向外方に向けて屈曲された傾斜した表面54を有す
る。３つの保持ビーム41〜43は実質上等しい形状であ
り、各保持ビームは仮想垂直中央線60に対して対称的で
ある。
【０００７】各保持ビーム下部部分52は中央部分62およ
び１対の縁部部分64、66を有し、その縁部部分64、66は
中央部分62の両側に位置している。各縁部部分64、66
は、中央部分62よりも軸46からさらに外側に突出させる
ために少なくとも部分的に（軸46に対して）半径方向外
側に屈曲される。結果として、縁部部分64、66は穴壁の
下端部56と結合し、中央部分62は穴壁の下端部から間隔
が空けられている。図５の７−７の線に沿った断面図で
ある図７は、中央部分62が平坦であり、回路ボードの穴
26の壁から実質上距離Ａの所に位置することを示してい
る。各縁部部分64、66は、先端の縁部70が回路ボードの
穴26の壁上の隣接した位置にほぼ平行に延在するように
１０°より大きな屈曲角度Ｂで中央部分62に接合される
ことが好ましい。
【０００８】屈曲した縁部部分64、66を有する図７に示
された保持ビーム下部部分の構造の重要な利点は、これ
が穴26の壁の底部に結合する位置における保持ビームを
強化し、剛性を与えることである。さらに、屈曲した縁
部部分は、以下に記載されるようにメッキされた穴壁へ
の保持ビーム下部部分の予測可能なはんだ付けを与え
る。
【０００９】ボードロッククリップは取り付けられたあ
と、通常その位置ではんだ付けされる。各保持ビームの
はんだの量は、回路ボードの穴26のメッキした壁76に２
つの縁部部分64、66を接合している４つのはんだ部分71
乃至74を含む。４つの別々のはんだ部分は予測可能なは
んだ付けを生じ、１つまたは２つのはんだ部分が損傷を
受けた場合でさえ良好なはんだ接続が行われることを保
証する。従来のボードロッククリップにおいて、穴壁の
下端部に結合する保持ビーム下部部分は穴にしたがって
平坦あるいは屈曲され、各保持ビームへの実質上単一の
はんだ接続を生じた。単一のはんだ接続が不充分であっ
た場合、コネクタは回路ボードの下に確実には保持され
ない。
【００１０】再び図３を参照すると、各保持ビームの下
部部分52の水平部分が80で最も広い幅を有し、下部部分
52が最も広い幅の部分80の上下両方向で狭くするように
テーパーを有していることが認められる。縁部部分64、
66は最も広い幅の部分80に位置され、保持ビームの残り
の部分から屈曲した部分を分離するスリットを必要とす
ることなしに外側への放射状の縁部部分の屈曲を容易に
する。このようなスリットは保持ビーム下部部分を弱く
する。屈曲はシャープではなく徐々に屈曲し、穴壁の底
部に結合する凹状に屈曲した半径方向外側に傾斜した保
持ビーム表面部分54を生じる。各保持ビームの先端の端
部部分84は中心軸46の方向へ半径方向内側に屈曲されて
おり、回路ボードへのボードロッククリップの取付けを
容易にする。
【００１１】各保持ビームの上部部分50は図６に示され
たような断面を有し、中央部分90および両縁部部分92、
94を含む。各縁部部分92、94は、ボードロッククリップ
の軸46の方向へ半径方向内側に部分的に屈曲される。屈
曲は、保持ビームを形成しているシートメタルの同じ部
材が回路ボードの穴によって形成された円の一部に屈曲
された場合に得られる厚さより厚い保持ビームの厚さＤ
を生じる。半径方向内側に屈曲した縁部部分92、94は、
強い保持力を供給するために保持ビーム上部部分を強化
し、剛性にしている。
【００１２】図８は保持ビーム43の一般的な構造を示し
ており、保持ビーム上部部分50が92のような半径方向内
側に屈曲した縁部部分により厚さが増され、一方、保持
ビーム下部部分52が64のような半径方向外側に屈曲した
縁部部分により剛性にされることを示している。保持ビ
ーム上部部分の側面部分を半径方向内側に屈曲させる理
由は、最高の接触圧力が保持ビーム下部部分52の半径方
向外側に屈曲した縁部部分64で生じるように、それらが
穴26の壁と強固にしっかりと接触するのを避けるためで
ある。
【００１３】ボードロッククリップは、図９における16
Ａで示された形状にシートメタルから打抜かれて形成さ
れている。金属のコネクタハウジングに対して使用する
場合には、ボードロッククリップは位置100 で切断され
る。図１０に示されるようなプラスチックの本体を有す
るコネクタ110 の場合には、ボードロッククリップは位
置100 で切断されない。すなわち、ボードロッククリッ
プがコネクタの接地されたメッキ部分に接地されること
を保証するためにリベット114 によって位置を保持され
る接地タグ112 がボードロッククリップと一体に設けら
れている。その他の点では、図１０のボードロッククリ
ップ116 は図１乃至８のボードロッククリップに等し
い。
【００１４】図９に示されたように、ボードロッククリ
ップ16Ａは３つの保持ビーム41乃至43およびボードロッ
ククリップのマウントを形成するバンド120 を形成する
ために一片のシートメタルから打抜かれている。ボード
ロッククリップが図９に示されるように形成された後、
保持ビーム下部部分の縁部部分64、66は１方向に屈曲さ
れ、保持ビーム上部部分の縁部部分92、94はそれと反対
の方向に屈曲される。それからシートメタルは、図１乃
至８に示された形状になるように円形に屈曲される。バ
ンド120 および保持ビームの上縁部のみが、円形に屈曲
されなければならない。
【００１５】「上部」、「下部」、「水平」等のような
用語は図面において示されたような本発明の説明を補助
するために使用されているが、ボードロックボードロッ
ククリップおよびその他の部分が重力に対する任意の方
向に使用されることができることを理解すべきである。
【００１６】出願人が構成した１つのボードロッククリ
ップは０．０１０インチの厚さの金属で形成されてお
り、０．１２５インチの直径の回路ボードの穴への挿入
のために０．２５９インチの全体の高さＨ（図４参照）
を有する。その他の寸法は図面において比例して示され
ている。
【００１７】このように、本発明は、ボードロッククリ
ップが回路ボードにコネクタを保持し、ボードロックク
リップの保持ビームの強度および剛性が増強され、回路
ボードの穴の下縁部への保持ビームのはんだ付けがこれ
までよりもさらにしっかり行われるボードロッククリッ
プを提供する。ボードロッククリップの各保持ビームは
回路ボードの穴の底部に結合するように半径方向外側に
屈曲されている両側の縁部部分を有する下部部分を有し
ており、その保持ビームの下部部分は外側に屈曲した側
面部分に最も幅の広い部分を有し、その部分の幅の上下
は先細にされている。保持ビーム上部部分もほぼ半径方
向に屈曲した側面部分を有するが、それは外側ではなく
半径方向内側に屈曲されている。取り付けられたボード
ロッククリップは、穴のメッキされた壁に保持ビーム下
部部分のそれぞれ半径方向外側に屈曲された縁部部分の
両表面を接合するはんだ部分によりその位置にはんだ付
けされる。
【００１８】本発明の特定の実施例はここに記載され、
説明されているが、変更および変化が当業者により容易
に可能であり、それ故に、特許請求の範囲がこのような
変更およびそれに相当するものをカバーするように解釈
されることが意図されていることが認識されるべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって構成されたボードロッククリッ
プによって共に保持されたコネクタと回路ボードの組合
せの部分的斜視図。
【図２】図１の組合せのボードロッククリップの横下方
から見た斜視図。
【図３】適所にボードロッククリップをはんだ付けする
前の図１の組合せの一部の縦断面図。
【図４】図２のボードロッククリップの側面図。
【図５】図４の５−５の線から見た図。
【図６】図５の６−６の線に沿った断面図。
【図７】図５の７−７の線に沿った回路ボードの穴の一
部と共に示している部分的断面図。
【図８】図６の８−８の線に沿った断面図。
【図９】打抜いた後で、屈曲する前の状態を示した本発
明の別の実施例で使用される接地タグへの取付けも示さ
れている図２のボードロッククリップの平面図。
【図１０】図９の接地タグを含む本発明の別の実施例の
ボードロッククリップにより共に保持されたコネクタお
よび回路ボードの組合せの部分断面図。
【図１１】図３のボードロッククリップの保持ビームの
１つを示している部分的斜視図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 コネクタ(12)上に取付けるためのマウン
    ト(30)と、回路ボード(14)の円筒状の穴(26)へ挿入され
    るボードロック部分(32)とを具備している回路ボードに
    コネクタを固定して保持するためのボードロッククリッ
    プ(16)であって、ボードロッククリップの軸(46)が回路
    ボードに対して垂直であり、マウント(30)から下方に延
    在している複数の保持ビーム(41,42,43)を有し、各保持
    ビームの下部部分(52)には回路ボードの下面における前
    記円筒状の穴(26)の開口部周縁に結合するように半径方
    向外方に突出して設けられ、その回路ボードに面した上
    縁部の表面(54)が回路ボードの平面に対して傾斜してい
    る部分が設けられているボードロッククリップ(16)にお
    いて、 前記各保持ビームの下部部分(52)はその一部に、中央部
    分(62)と、その両側の保持ビームの幅を拡大している１
    対の縁部部分(64,66) とを有する幅の拡大された部分を
    備え、この各縁部部分(64,66) が少なくとも部分的に屈
    曲されて前記軸(46)からの距離が前記回路ボードの穴(2
    6)の半径よりも大きくなるように外方に向けて突出して
    各保持ビームにスリットを形成することなく前記屈曲さ
    れた縁部部分(64,66) が前記穴(26)の内壁の下端部に結
    合できるように構成され、前記中央部分が前記穴(26)の
    壁の下端部から間隔が隔てられていることを特徴とする
    ボードロッククリップ。
  2. 【請求項２】 前記保持ビームの下部部分(52)は、前記
    拡大された部分の上下で幅が狭くなるように縁部部分(6
    4,66) の幅が次第に狭くなるような形状にされている請
    求項１記載のボードロッククリップ。
  3. 【請求項３】 前記保持ビームの下部部分(52)が、前記
    屈曲された縁部(64,66) を除いて平坦に構成されている
    請求項１記載のボードロッククリップ。
  4. 【請求項４】 前記マウント(30)がコネクタに取付けら
    れ、前記ボードロック部分(32)が回路ボードの金属メッ
    キされた内壁を有する穴(26)を通って突出し、ボードロック クリップを前記回路ボードの穴(26)に接着
    するはんだが、各屈曲 された縁部部分の一部分を前記回
    路ボードの内壁の金属メッキ層にそれぞれ直接接着され
    ている複数のはんだ部分(71 〜74) を含んでいる請求項
    １記載のボードロッククリップ。
JP6245989A 1993-10-12 1994-10-12 ボードロッククリップ Expired - Lifetime JP2718898B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US134784 1993-10-12
US08/134,784 US5401188A (en) 1993-10-12 1993-10-12 Boardlock clip

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Publication Number Publication Date
JPH07263046A JPH07263046A (ja) 1995-10-13
JP2718898B2 true JP2718898B2 (ja) 1998-02-25

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JP6245989A Expired - Lifetime JP2718898B2 (ja) 1993-10-12 1994-10-12 ボードロッククリップ

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US (1) US5401188A (ja)
EP (1) EP0647991B1 (ja)
JP (1) JP2718898B2 (ja)
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