JP2718285B2 - 電動機の軸受装置 - Google Patents
電動機の軸受装置Info
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- JP2718285B2 JP2718285B2 JP3102558A JP10255891A JP2718285B2 JP 2718285 B2 JP2718285 B2 JP 2718285B2 JP 3102558 A JP3102558 A JP 3102558A JP 10255891 A JP10255891 A JP 10255891A JP 2718285 B2 JP2718285 B2 JP 2718285B2
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- Japan
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- washer
- oil
- retaining member
- bearing
- impregnated bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の軸受装置に関
するものであり、特に、含油軸受を用いて回転軸を軸支
する電動機の軸受装置に関するものである。
するものであり、特に、含油軸受を用いて回転軸を軸支
する電動機の軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電動機の軸受装置を示す断
面図、図4は図3の電動機の軸受装置を示す平面図であ
る。
面図、図4は図3の電動機の軸受装置を示す平面図であ
る。
【0003】図において、1は回転子の回転軸、2は固
定子のフレームに設けられた軸受保持部材である。3は
回転軸1を軸支する玉軸受、4は玉軸受3の外輪、5は
玉軸受3の内輪、6は外輪4と内輪5との間に介在する
転動体である。7は回転軸1に装着された抜止部材であ
り、この端部には取外用の延出部7aが設けられてい
る。
定子のフレームに設けられた軸受保持部材である。3は
回転軸1を軸支する玉軸受、4は玉軸受3の外輪、5は
玉軸受3の内輪、6は外輪4と内輪5との間に介在する
転動体である。7は回転軸1に装着された抜止部材であ
り、この端部には取外用の延出部7aが設けられてい
る。
【0004】この構成の電動機の軸受装置では、抜止部
材7が回転軸1の玉軸受3からの突出部に装着されてお
り、この抜止部材7によって回転軸1の軸方向の移動を
規制している。なお、この抜止部材7は玉軸受3専用に
作られた標準品であるために、通常、玉軸受3の外輪4
にしか接触しない。また、この標準品の抜止部材7は安
定した品質であり、安価に入手することができる。
材7が回転軸1の玉軸受3からの突出部に装着されてお
り、この抜止部材7によって回転軸1の軸方向の移動を
規制している。なお、この抜止部材7は玉軸受3専用に
作られた標準品であるために、通常、玉軸受3の外輪4
にしか接触しない。また、この標準品の抜止部材7は安
定した品質であり、安価に入手することができる。
【0005】次に、この他の電動機の軸受装置について
述べる。図5は特開平3−36941号公報に掲載され
た従来の他の電動機の軸受装置を示す断面図、図6は図
5の電動機の軸受装置を示す平面図である。
述べる。図5は特開平3−36941号公報に掲載され
た従来の他の電動機の軸受装置を示す断面図、図6は図
5の電動機の軸受装置を示す平面図である。
【0006】図において、8は回転軸1を軸支する含油
軸受であり、この含油軸受8は軸受保持部材2に装着さ
れている。9は含油軸受8と抜止部材7との間に介在す
る鈑金製のワッシャであり、このワッシャ9には含油軸
受8に加わる軸方向力(スラスト力)が作用する。ま
た、このワッシャ9には切起部9aが形成されており、
この切起部9aが抜止部材7の延出部7aと係合し、ワ
ッシャ9と抜止部材7とが一体となって回転する。
軸受であり、この含油軸受8は軸受保持部材2に装着さ
れている。9は含油軸受8と抜止部材7との間に介在す
る鈑金製のワッシャであり、このワッシャ9には含油軸
受8に加わる軸方向力(スラスト力)が作用する。ま
た、このワッシャ9には切起部9aが形成されており、
この切起部9aが抜止部材7の延出部7aと係合し、ワ
ッシャ9と抜止部材7とが一体となって回転する。
【0007】この構成の電動機の軸受装置では、ワッシ
ャ9を抜止部材7と一体で回転させることにより、抜止
部材7とワッシャ9との摺動を抑制し、電動機の回転む
らをなくし、回転数を均一化するとともに、抜止部材7
とワッシャ9との摺動音の発生を抑えている。
ャ9を抜止部材7と一体で回転させることにより、抜止
部材7とワッシャ9との摺動を抑制し、電動機の回転む
らをなくし、回転数を均一化するとともに、抜止部材7
とワッシャ9との摺動音の発生を抑えている。
【0008】また、このような含油軸受8を用いた電動
機の軸受装置においては、含油軸受8の端面8aに微小
な凹凸を設け、この端面8aの凹凸に対して相対的に滑
るワッシャ9との間に発生する潤滑油の動圧を利用し
て、スラスト力による摩擦及び磨耗を低減し、軸受装置
の長寿命化を図っている。なお、この種の技術は、特開
昭64−12121号公報にも掲載されている。
機の軸受装置においては、含油軸受8の端面8aに微小
な凹凸を設け、この端面8aの凹凸に対して相対的に滑
るワッシャ9との間に発生する潤滑油の動圧を利用し
て、スラスト力による摩擦及び磨耗を低減し、軸受装置
の長寿命化を図っている。なお、この種の技術は、特開
昭64−12121号公報にも掲載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の電動機の軸受装置では、含油軸受8を用いた軸受
装置においても、玉軸受3専用の抜止部材7を使用して
いた。そして、この抜止部材7の延出部7aとワッシャ
9の切起部9aとを係合し、ワッシャ9と抜止部材7と
を一体で回転させているため、含油軸受8の端面8aと
ワッシャ9との摺接面積に大きな差が生じることがあっ
た。即ち、含油軸受8の端面8aの径Lに比べ、ワッシ
ャ9の径Mが極端に小さくなることがあった(図5参
照)。
従来の電動機の軸受装置では、含油軸受8を用いた軸受
装置においても、玉軸受3専用の抜止部材7を使用して
いた。そして、この抜止部材7の延出部7aとワッシャ
9の切起部9aとを係合し、ワッシャ9と抜止部材7と
を一体で回転させているため、含油軸受8の端面8aと
ワッシャ9との摺接面積に大きな差が生じることがあっ
た。即ち、含油軸受8の端面8aの径Lに比べ、ワッシ
ャ9の径Mが極端に小さくなることがあった(図5参
照)。
【0010】したがって、含油軸受8の端面8aとワッ
シャ9との間に発生する潤滑油の動圧の有効活用がなさ
れていなかった。即ち、含油軸受8の端面8aとワッシ
ャ9との間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用し、
スラスト力による摩擦及び磨耗を低減するには、含油軸
受8の端面8aの全面に亘って凹凸を設けるとともに、
この含油軸受8の端面8aの全面に亘ってワッシャ9を
摺動させるのが望ましかった。一方、他の先行技術とし
て、特開昭64−81640号公報、特開平4−295
42号公報に掲載の技術を挙げることができる。 特開昭
64−81640号公報に掲載の技術は、ワッシャの磨
耗をなくし、含油軸受の焼付きを防止する技術を開示し
ている。しかし、この技術は、含油軸受の端面とワッシ
ャとの間に発生する潤滑油の動圧を活用し、摩擦及び磨
耗を低減しているが、回転軸に傾斜溝を設ける必要性が
あり、加工コストが高価になる。特開平4−29542
号公報に掲載の技術は、含油焼結軸受からなるスリーブ
軸受の軸方向端面に3箇所以上の突部を設けることによ
り、潤滑性能を高くスラスト荷重に対する負荷耐圧を大
きくする技術を開示している。しかし、含油焼結軸受か
らなるスリーブ軸受の軸方向端面に滑かな3箇所以上の
突部を設ける必要があり、加工コストが非常に高価にな
り、実用的でない。
シャ9との間に発生する潤滑油の動圧の有効活用がなさ
れていなかった。即ち、含油軸受8の端面8aとワッシ
ャ9との間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用し、
スラスト力による摩擦及び磨耗を低減するには、含油軸
受8の端面8aの全面に亘って凹凸を設けるとともに、
この含油軸受8の端面8aの全面に亘ってワッシャ9を
摺動させるのが望ましかった。一方、他の先行技術とし
て、特開昭64−81640号公報、特開平4−295
42号公報に掲載の技術を挙げることができる。 特開昭
64−81640号公報に掲載の技術は、ワッシャの磨
耗をなくし、含油軸受の焼付きを防止する技術を開示し
ている。しかし、この技術は、含油軸受の端面とワッシ
ャとの間に発生する潤滑油の動圧を活用し、摩擦及び磨
耗を低減しているが、回転軸に傾斜溝を設ける必要性が
あり、加工コストが高価になる。特開平4−29542
号公報に掲載の技術は、含油焼結軸受からなるスリーブ
軸受の軸方向端面に3箇所以上の突部を設けることによ
り、潤滑性能を高くスラスト荷重に対する負荷耐圧を大
きくする技術を開示している。しかし、含油焼結軸受か
らなるスリーブ軸受の軸方向端面に滑かな3箇所以上の
突部を設ける必要があり、加工コストが非常に高価にな
り、実用的でない。
【0011】そこで、この発明は、玉軸受用に作られた
標準品の抜止部材を使用でき、しかも、含油軸受の端面
とワッシャとの間に発生する潤滑油の動圧を有効に活用
でき、かつ、材料に無駄なく、加工コストも廉価な電動
機の軸受装置の提供を課題とするものである。
標準品の抜止部材を使用でき、しかも、含油軸受の端面
とワッシャとの間に発生する潤滑油の動圧を有効に活用
でき、かつ、材料に無駄なく、加工コストも廉価な電動
機の軸受装置の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、回転
軸を軸支する含油軸受と、前記回転軸の含油軸受外側に
装着された抜止部材と、前記含油軸受と抜止部材との間
に介在し、前記含油軸受の端面の略全面に摺接可能なワ
ッシャと、前記抜止部材とワッシャとを一体で回転すべ
く係合するワッシャの半抜部と抜止部材の延出部とから
なる係合手段とを具備するものである。
軸を軸支する含油軸受と、前記回転軸の含油軸受外側に
装着された抜止部材と、前記含油軸受と抜止部材との間
に介在し、前記含油軸受の端面の略全面に摺接可能なワ
ッシャと、前記抜止部材とワッシャとを一体で回転すべ
く係合するワッシャの半抜部と抜止部材の延出部とから
なる係合手段とを具備するものである。
【0013】
【作用】この発明の電動機の軸受装置においては、含油
軸受の外側に位置する回転軸1に抜止部材が装着され、
この抜止部材と含油軸受との間に介在するワッシャが、
含油軸受の端面の略全面に摺接可能であり、係合手段で
前記ワッシャと抜止部材とを係合するものであるから、
ワッシャと抜止部材とが一体となって回転し、抜止部材
とワッシャとの摺動を抑制し、電動機の回転むらをなく
すことができるとともに、玉軸受用に作られた標準品の
抜止部材を使用でき、しかも、含油軸受の端面とワッシ
ャとの間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用して、
スラスト力による摩擦及び磨耗を低減できる。
軸受の外側に位置する回転軸1に抜止部材が装着され、
この抜止部材と含油軸受との間に介在するワッシャが、
含油軸受の端面の略全面に摺接可能であり、係合手段で
前記ワッシャと抜止部材とを係合するものであるから、
ワッシャと抜止部材とが一体となって回転し、抜止部材
とワッシャとの摺動を抑制し、電動機の回転むらをなく
すことができるとともに、玉軸受用に作られた標準品の
抜止部材を使用でき、しかも、含油軸受の端面とワッシ
ャとの間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用して、
スラスト力による摩擦及び磨耗を低減できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。
る。
【0015】〈第一実施例〉 図1は本発明の第一実施例である電動機の軸受装置を示
す断面図、図2は図1の電動機の軸受装置を示す平面図
である。図中、上記従来例と同一符号及び記号は上記従
来例の構成部分と同一または相当する構成部分を示す。
す断面図、図2は図1の電動機の軸受装置を示す平面図
である。図中、上記従来例と同一符号及び記号は上記従
来例の構成部分と同一または相当する構成部分を示す。
【0016】図において、10は含油軸受8と抜止部材
7との間に介在する鈑金製のワッシャであり、このワッ
シャ10には含油軸受8に加わる軸方向力(スラスト
力)が作用する。また、このワッシャ10には半抜部1
0aが形成されており、この半抜部10aが抜止部材7
の延出部7aと係合し、ワッシャ10と抜止部材7とが
一体となって回転する。なお、この実施例では、含油軸
受8の端面8aの径Lとワッシャ10の径Mとは略等し
く、ワッシャ10と含油軸受8の端面8aとの摺接面積
に大きな差が生じない。
7との間に介在する鈑金製のワッシャであり、このワッ
シャ10には含油軸受8に加わる軸方向力(スラスト
力)が作用する。また、このワッシャ10には半抜部1
0aが形成されており、この半抜部10aが抜止部材7
の延出部7aと係合し、ワッシャ10と抜止部材7とが
一体となって回転する。なお、この実施例では、含油軸
受8の端面8aの径Lとワッシャ10の径Mとは略等し
く、ワッシャ10と含油軸受8の端面8aとの摺接面積
に大きな差が生じない。
【0017】この構成の電動機の軸受装置においても、
ワッシャ10を抜止部材7と一体で回転させることによ
り、抜止部材7とワッシャ10との摺動を抑制し、電動
機の回転むらをなくすことができる。
ワッシャ10を抜止部材7と一体で回転させることによ
り、抜止部材7とワッシャ10との摺動を抑制し、電動
機の回転むらをなくすことができる。
【0018】また、含油軸受8と抜止部材7との間に介
在するワッシャ10が、含油軸受8の端面8aの略全面
に摺接可能な構成となっているので、含油軸受8の端面
8aの全面に亘って凹凸を設け、この含油軸受8の端面
8aの全面に亘ってワッシャ10を摺動させることがで
きる。したがって、含油軸受8の端面8aとワッシャ1
0との間に発生する潤滑油の動圧の有効活用が図れ、ス
ラスト力による摩擦及び磨耗を低減できる。
在するワッシャ10が、含油軸受8の端面8aの略全面
に摺接可能な構成となっているので、含油軸受8の端面
8aの全面に亘って凹凸を設け、この含油軸受8の端面
8aの全面に亘ってワッシャ10を摺動させることがで
きる。したがって、含油軸受8の端面8aとワッシャ1
0との間に発生する潤滑油の動圧の有効活用が図れ、ス
ラスト力による摩擦及び磨耗を低減できる。
【0019】このように、本実施例の電動機の軸受装置
は、回転軸1を軸支する含油軸受8と、前記回転軸1の
含油軸受8外側に装着された抜止部材7と、前記含油軸
受8と抜止部材7との間に介在し、前記含油軸受8の端
面8aの略全面に摺接可能なワッシャ10と、前記抜止
部材7とワッシャ10とを一体で回転すべく係合するワ
ッシャ10の半抜部10aと抜止部材7の延出部7aと
からなる係合手段とを備えている。
は、回転軸1を軸支する含油軸受8と、前記回転軸1の
含油軸受8外側に装着された抜止部材7と、前記含油軸
受8と抜止部材7との間に介在し、前記含油軸受8の端
面8aの略全面に摺接可能なワッシャ10と、前記抜止
部材7とワッシャ10とを一体で回転すべく係合するワ
ッシャ10の半抜部10aと抜止部材7の延出部7aと
からなる係合手段とを備えている。
【0020】即ち、本実施例では、含油軸受8の外側に
位置する回転軸1に抜止部材7が装着され、この抜止部
材7と含油軸受8との間に介在するワッシャ10が、含
油軸受8の端面8aの略全面に摺接可能であり、ワッシ
ャ10の半抜部10aと抜止部材7の延出部7aとが係
合するものである。
位置する回転軸1に抜止部材7が装着され、この抜止部
材7と含油軸受8との間に介在するワッシャ10が、含
油軸受8の端面8aの略全面に摺接可能であり、ワッシ
ャ10の半抜部10aと抜止部材7の延出部7aとが係
合するものである。
【0021】したがって、ワッシャ10と抜止部材7と
が一体となって回転し、抜止部材7とワッシャ10との
摺動を抑制し、電動機の回転むらをなくすことができる
ので、回転数を均一化できるとともに、抜止部材7とワ
ッシャ10との摺動音の発生を抑えることができる。ま
た、玉軸受用に作られた標準品の抜止部材7を使用でき
るので、安定した品質の抜止部材7を安価に入手するこ
とができる。更に、含油軸受8の端面8aとワッシャ1
0との間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用して、
スラスト力による摩擦及び磨耗を有効に低減できるの
で、軸受装置の長寿命化を促進できる。
が一体となって回転し、抜止部材7とワッシャ10との
摺動を抑制し、電動機の回転むらをなくすことができる
ので、回転数を均一化できるとともに、抜止部材7とワ
ッシャ10との摺動音の発生を抑えることができる。ま
た、玉軸受用に作られた標準品の抜止部材7を使用でき
るので、安定した品質の抜止部材7を安価に入手するこ
とができる。更に、含油軸受8の端面8aとワッシャ1
0との間に発生する潤滑油の動圧を最大限に活用して、
スラスト力による摩擦及び磨耗を有効に低減できるの
で、軸受装置の長寿命化を促進できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動機の
軸受装置は、回転軸を軸支する含油軸受と、抜止部材
と、ワッシャと、係合手段とを備え、含油軸受の外側に
位置する回転軸に抜止部材が装着され、この抜止部材と
含油軸受との間に介在するワッシャが、含油軸受の端面
の略全面に摺接可能であり、係合手段で前記ワッシャと
抜止部材とを係合することにより、ワッシャと抜止部材
とが一体となって回転し、抜止部材とワッシャとの摺動
を抑制し、電動機の回転むらをなくすことができるの
で、回転数を均一化でき、抜止部材とワッシャとの摺動
音の発生を抑えることができるとともに、玉軸受用に作
られた標準品の抜止部材を使用できるので、安定した品
質の抜止部材を安価に入手することができ、しかも、含
油軸受の端面とワッシャとの間に発生する潤滑油の動圧
を最大限に活用して、スラスト力による摩擦及び磨耗を
低減できるので、軸受装置の長寿命化を促進できる。更
に、係合手段がと抜止部材とワッシャとを一体で回転す
べく係合するワッシャの半抜部と抜止部材の延出部とか
らなるものであるから、構造が簡単であり、廉価に製造
することができる。
軸受装置は、回転軸を軸支する含油軸受と、抜止部材
と、ワッシャと、係合手段とを備え、含油軸受の外側に
位置する回転軸に抜止部材が装着され、この抜止部材と
含油軸受との間に介在するワッシャが、含油軸受の端面
の略全面に摺接可能であり、係合手段で前記ワッシャと
抜止部材とを係合することにより、ワッシャと抜止部材
とが一体となって回転し、抜止部材とワッシャとの摺動
を抑制し、電動機の回転むらをなくすことができるの
で、回転数を均一化でき、抜止部材とワッシャとの摺動
音の発生を抑えることができるとともに、玉軸受用に作
られた標準品の抜止部材を使用できるので、安定した品
質の抜止部材を安価に入手することができ、しかも、含
油軸受の端面とワッシャとの間に発生する潤滑油の動圧
を最大限に活用して、スラスト力による摩擦及び磨耗を
低減できるので、軸受装置の長寿命化を促進できる。更
に、係合手段がと抜止部材とワッシャとを一体で回転す
べく係合するワッシャの半抜部と抜止部材の延出部とか
らなるものであるから、構造が簡単であり、廉価に製造
することができる。
【図1】 図1は本発明の第一実施例である電動機の軸
受装置を示す断面図である。
受装置を示す断面図である。
【図2】 図2は図1の電動機の軸受装置を示す平面図
である。
である。
【図3】 図3は従来の電動機の軸受装置を示す断面図
である。
である。
【図4】 図4は図3の電動機の軸受装置を示す平面図
である。
である。
【図5】 図5は従来の他の電動機の軸受装置を示す断
面図である。
面図である。
【図6】 図6は図5の電動機の軸受装置を示す平面図
である。
である。
1 回転軸 2 軸受保持部材 7 抜止部材 7a 延出部 8 含油軸受 8a 端面 10 ワッシャ 10a 半抜部
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸を軸支する含油軸受と、 前記回転軸の含油軸受外側に装着された抜止部材と、 前記含油軸受と抜止部材との間に介在し、前記含油軸受
の端面の略全面に摺接可能なワッシャと、 前記抜止部材とワッシャとを一体で回転すべく係合する
ワッシャの半抜部と抜止部材の延出部とからなる係合手
段とを具備することを特徴とする電動機の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3102558A JP2718285B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 電動機の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3102558A JP2718285B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 電動機の軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04334943A JPH04334943A (ja) | 1992-11-24 |
JP2718285B2 true JP2718285B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=14330568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3102558A Expired - Lifetime JP2718285B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 電動機の軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718285B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08308163A (ja) * | 1995-05-11 | 1996-11-22 | Sony Corp | モータ |
JPH09285059A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-10-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロータシャフト抜け止め装置及びファンモータ |
JP6637150B1 (ja) * | 2018-12-05 | 2020-01-29 | 星和電機株式会社 | ケーブルグランド |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6481640A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-27 | Matsushita Seiko Kk | Bearing device |
JPH0336941A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-18 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機の軸受装置 |
JP2917414B2 (ja) * | 1990-05-24 | 1999-07-12 | 松下電器産業株式会社 | 軸流ファンモータ |
-
1991
- 1991-05-08 JP JP3102558A patent/JP2718285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04334943A (ja) | 1992-11-24 |
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