JP2717793B2 - シャンプー剤 - Google Patents

シャンプー剤

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政司 衛藤
康弘 川井
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サンスター 株式会社
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【発明の詳細な説明】 発明の利用分野 本発明はシャンプー、さらに詳しくは優れたリンス効
果および高い安全性を有する低刺激性洗浄剤組成物に関
する。
従来技術およびその課題 従来シャンプーには、アルキルサルフェート塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルサルフェート塩、α−
オレフィンスルホン酸塩等のアニオン活性剤;脂肪酸ア
ルキロールアミド等のノニオン活性剤;アルキルベタイ
ン型、アルキルアミドベタイン型、アルキルイミダゾリ
ニウムベタイン型、アルキルアミンオキシド型等の両性
活性剤等の界面活性剤が単独で、あるいは混合して配合
されている。
しかしながら、前記界面活性剤を配合した従来のシャ
ンプーでは、洗髪およびススギ時に髪のもつれ、激しい
キシミ感があり、また乾燥時髪がパサパサした感じにな
って、髪のまとまりが悪くなる。さらに、櫛通りが悪
く、ヘアフライが生じるなどの問題もある。
第4級窒素含有水溶性ポリマーは、アニオン界面活性
剤や両性界面活性剤と錯塩を形成し、この錯塩が洗髪や
すすぎ時に析出し、毛髪表面に吸着する。そこでシャン
プーの使用感を改善するために、第4級窒素含有水溶性
ポリマーを添加する提案がなされている。
しかしながら、このようなシャンプーは、結膜、虹彩
に対して刺激が強く、また単純な水洗いでは容易に錯塩
が除去できないため、眼に入った場合の刺激が長期にわ
たる。また、一般に第4級窒素含有水溶性ポリマーとア
ニオン活性剤との組み合わせによる錯塩は、洗髪、スズ
キ時における析出量が十分でないため使用感改善の効果
は低い。
一方、従来使用されていた直鎖のアルキル基を有する
スルホコクハ酸塩を配合したものでは、錯塩の析出、毛
髪への吸着量が多すぎ、毛髪への錯塩のビルドアップが
起こり、髪のごわつき、櫛通りが悪くなる。また、両性
活性剤では、両性活性剤と第4級窒素含有水溶性ポリマ
ーの錯塩の析出現象がpHの影響を大きく受けるため、十
分な析出量を得ようとした場合、剤型設計上の制約があ
る。
本発明者らは前記問題点に鑑み鋭意検討を重ねた結
果、前記第4級窒素含有水溶性ポリマーと分枝アルキル
基を有するモノアルキルスルホコハク酸誘導体とを組合
わせることにより、皮膚や粘膜に対する安全性とリンス
効果に優れたシャンプーが得られることを知り、本発明
を完成するに至った。
課題を解決するための手段 すなわち本発明は、 (a)後記式[I]で表されるスルホコハク酸誘導体0.
1〜20重量%、および (b)第4級窒素含有水溶性ポリマー0.01〜2重量% を含有し、かつ(a)と(b)との比b/aが0.005〜10で
あることを特徴とするシャンプー剤を提供するものであ
る。
本発明シャンプー剤に配合されるスルホコハク酸誘導
体は下式[I]: 〔式中、M1およびM2は各々別個に水素、アルカリ金属、
NH4またはアルカノールアミンから誘導されるカチオン;
Aは−OC2H4−または Xは1〜15の整数;mおよびnは1〜14の整数であり、m
+nは9〜15〕 で表される。
かかるスルホコハク酸誘導体としては、例えば、ソフ
タノールMES−3、ソフタノールMES−12(日本触媒化学
工業(株)製)などが挙げられる。
該誘導体を得るには、特開昭54−24818号公報に開示
のごとく、無水マレイン酸とアルコール類とを反応させ
て、高純度のマレイン酸モノアルコール類エステルを製
造し、ついで特開昭54−24825号公報に開示の方法によ
りスルホン化を行うことにより得られる。なお、式
[I]において、 の場合は、前記反応においてエチレンオキシドの代わり
にプロピレオキシドを用いる。
該スルホコハク酸誘導体の配合量は組成物中0.1〜20
重量%、好ましくは0.5〜15重量%である。配合量がこ
れより少ないと、錯塩の毛髪への吸着量が少ない為に十
分なリンス効果を発揮することができない。一方、この
範囲を超えると、錯塩の毛髪への吸着量が多すぎる為、
錯塩のビルドアップ現象が起こり十分なリンス効果が得
られない。
つぎに、本発明のシャンプーに配合される他の成分で
ある第4級窒素含有水溶性ポリマーとしては、第4級窒
素含有セルロースエーテル、第4級窒素含有スターチ、
第4級窒素含有ポリ(トリアルキルアミノエチルメタク
リレート)および第4級窒素含有ポリビニルピロリド
ン、ジアリル第4級アンモニウム塩の重合物、第4級窒
素含有グアーガム、第4級窒素含有ポリペプタイド、第
4級窒素含有キチン、第4級窒素含有シリコンを挙げる
ことができ、これらの第1種または2種以上を混合して
使用することができる。これら第4級窒素含有水溶性ポ
リマーの分子量は2000〜3,000,000が好ましく、また窒
素含有率は0.2〜5%のものが好ましい。
かかる第4級窒素含有水溶性ポリマーは水溶性ポリマ
ーと第4級窒素導入剤とを反応させる方法、あるは第4
級化物を重合、または重合時に4級化する方法(特開昭
57−116006、特開昭58−158799参照)により製造するこ
とができる。この場合、水溶性ポリマーとしてはセルロ
ースエーテル、スターチ、ポリビニルピロリドン等を挙
げることができる。また、第4級窒素導入剤としてはグ
リシジルトリメチルアンモニウムハライドや3−ハロゲ
ノ−2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム
ハライド等を挙げることができる。
したがって、これら第4級窒素含有ポリマーとして具
体的には、ガフコート#756(ガフ社製)に代表される
第4級窒素含有ポリビニルピロリドン、ポリマー JR−
125、JR−400、JR−30M(ユニオンカーバイド社製)に
代表される第4級窒素含有セルロースエーテル誘導体、
エポミンP−1000(日本触媒化学工業社製)に代表され
るポリエチレンイミン、マーコート100、550(メルク社
製)、セルコートH60、L200(ナショナルスターチ社
製)に代表されるジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド誘導体、ナルコ600(ナルコケミカル社製)に代表
されるテトラエチルペンタミンとエピクロロヒドリンの
水溶性カチオン性ポリマー、スミフロック(住友化学社
製)に代表される第4級窒素含有ポリ(トリアルキルア
ミノエチルメタクリレート)誘導体、ジャガーC−13S
(メイホール社製)、コスメディアグ3C−261(ヘンケ
ル社製)に代表される第4級窒素含有グアーガム、レテ
ン220(ハーキュレス社製)に代表されるβ−メタクリ
ロキシエチルトリメチルアンモニウム誘導体、プロモイ
スW−52Q(成和化成社製)に代表される第4級窒素含
有ポリペプタイドなどが挙げられる。
これら第4級窒素含有水溶性ポリマーのシャンプー組
成物中への配合量は0.01〜2重量%である。配合量が0.
01%より少ないと、錯塩析出効果が十分でないためリン
ス効果が発揮され難く、一方、2重量%を超えると錯塩
の毛髪への過剰な付着によりビルドアップ現象が起こ
り、髪に“ごわつき感”や“パサツキ感”を生ずる。
さらに、本発明のシャンプー組成物において、前記ス
ルホコハク酸誘導体(a)と第4級窒素含有水溶性ポリ
マー(b)との比(b)/(a)は、0.005〜10であ
る。かかる配合比が0.005より小さいと、生成する錯塩
体が可溶化してしまうために錯塩の十分な析出をさせる
ことができず、リンス効果が十分でない。一方、10を超
えると、錯塩の毛髪表面への吸着量が多すぎる為、錯塩
のビルドアップ現象が起こり、十分なリンス効果が得ら
れない。
本発明のシャンプー組成物は、さらに平均分子量5000
〜25000、好ましくは10000〜25000の高分子量加水分解
コラーゲンを配合することによりリンス効果が向上し、
髪のまとまりがよくなる。加水分解コラーゲンが5000未
満のものは毛髪との親和性が低く、リンス効果の向上が
望めない。また刺激緩和効果も小さい。なお配合量は好
ましくは0.1〜10%、更に好ましくは0.5〜5%である。
かかる加水分解コラーゲンは動物の結合組織を生化学処
理して得られ、例えば、GELITA−SOL C(ゲリタ社製)
などが挙げられる。
本発明組成物に添加される他の成分としては、アニオ
ン、カチオン、ノニオン、両性の各界面活性剤、香料、
色素、防腐剤、UV吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、薬効
剤、ハイドロトロープ剤、清涼剤、植物抽出エキス、パ
ール化剤、粘度調整剤など、シャンプー組成物の成分と
して公知のものを本発明の効果を損なわない範囲で配合
してもよい。
実施例 つぎに、本発明を実施例および比較例により更に詳し
く説明する。
第1表に記載の組成にて常法によりシャンプー剤を調
製した。下記に示す方法により各シャンプーを評価した
結果を第1表に合わせ示す。
〔テスト方法〕
(1)しなやかさ、なめらかさ:20g、長さ約10cmの毛束
を10%シャンプー溶液50ml中に40℃、2分間浸漬し、更
に40℃の水を450ml混合し均一とし後に、毛束を取り出
し水洗する。20℃、65RH%にて一昼夜乾燥させる。同様
に、第4級化窒素含有水溶性ポリマーを含まないシャン
プーで処理したものを対照とする。
20℃65RH%におけるパネラー(N=5)の触感テスト ○:対照に比べしなやかさ・滑らかさを感じる人が3人
以上 ×:対照に比べしなかやさ・滑らかさを感じる人が2人
以下 (2)櫛通り:10g、長さ10cmの毛束を上記(1)と同様
の処理をした。ついで、20℃、65RH%の条件下、平櫛を
ストレインゲージに固定した測定装置を用いて櫛解くと
きの平櫛にかかる力を測定する。対照は上記と同じ。
○:対照に比べ、かかる力が10%以上少ない。
×:それ以外 (3)ヘアフライ:30g、長さ20cmの毛束を上記処理した
後、20℃、10RH%に12時間以上放置する。ナイロン製の
ブラシで10回連続してブラッシングした直後の毛束先端
の広がりを測定する。
○:15mm以内 ×:15mmより大きい (4)皮膚一次刺激性試験:Hartley系白色モルモットの
雄10匹を1群とする。サンプルの25%水溶液0.1cc塗布
したバッチテスト用絆創膏を剃毛部位に24時間閉塞貼布
する。除去後、試料を拭きとり1時間、24時間及び48時
間後に下記の基準により判定する。
判定基準(刺激強度): 肉眼的に変化なし − 軽度の紅斑 ± 中程度の紅斑 + 強度の紅斑および浮腫 ++ ○:刺激強度+以上の例数が4以下 ×:刺激強度+以上の係数が5以上 (5)眼粘膜一次刺激性試験:日本白色家兎3羽を1群
とする。サンプル50%水溶液を0.1cc下眼瞼内に投与
し、その後、1.4、24、48、72時間後および4日、7日
後に観察する。
判定基準:Draizeの眼刺激評価点数表に従う。
○:7日後における平均合計点が15点未満 ×:7日後における平均合計点が15点以上 発明の効果 本発明のシャンプー剤によれば、洗髪乾燥後の毛髪が
しなやかさ、なめらかさに富み、静電気発生によるヘア
フライ現象が防止され、櫛通りが顕著に改善されるな
ど、優れたリンス効果を示す。また、皮膚や眼に対する
刺激が極めて低く安全性が高い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−140514(JP,A) 特開 昭62−109897(JP,A) 特開 昭56−38395(JP,A) 特開 昭61−4800(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下式: 〔式中、M1およびM2は各々別個に水素、アルカリ金属、
    NH4またはアルカノールアミンから誘導されるカチオ
    ン; Aは−OC2H4−または Xは1〜15の整数;mおよびnは1〜14の整数であり、m
    +nは9〜15〕で表されるスルホコハク酸誘導体0.1〜2
    0重量%、および (b)第4級窒素含有水溶性ポリマー0.01〜2重量% を含有し、かつ(a)と(b)との比b/aが0.005〜10で
    あることを特徴とするシャンプー剤。
  2. 【請求項2】平均分子量5000〜25,000の加水分解コラー
    ゲンを配合した前記第1項のシャンプー剤。
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