JP2716880B2 - 磁気ディスクの製造方法 - Google Patents

磁気ディスクの製造方法

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健三 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は位置決め、および、チャ
ッキング用のセンタコアが設けられている磁気ディスク
の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】扁平な磁気ディスクジャケットに収納さ
れている円形状の磁気ディスク(通常フロッピ−ディス
クと呼ばれている)は、磁気記録再生装置のスピンドル
モ−タ軸に対して正確に位置決め、およびチャッキング
するためにセンタコアが設けられ、このセンタコアが回
転駆動されるされるようになされている。 【0003】図5は従来のかかる磁気ディスクを示す平
面図、図6は図5のA−A線から見たセンタコアの拡大
図である。これらの図において、Dは磁気ディスクを示
し、高分子フイルムで構成した円形の磁気シ−ト1と、
磁性体からなるセンタコア2と、磁気シ−ト1とセンタ
コア2を固定するための両面接着テ−プ3で構成されて
いる。(実開昭58−229445号公報) そして、磁気シ−ト1には中心部分に円形の開口1Aが
設けられ、センタコア2には打抜き加工で磁気記録再生
装置の駆動軸S、および、位置決めピンPが突入する穴
2A、2Bが設けられた後、絞り加工で円形の突出部2
C、フランジ2Dが形成される。 【0004】なお、二点鎖線で示すMは前記磁気記録再
生装置のチャッキング用の磁石、d1は前記磁気シ−ト
1の開口1Aの直径、d2 は前記センタコア2の突出部
2Cの直径を示す。上記したような磁気シ−ト1に対
し、図7のように開口1Aの周囲に両面接着テ−プ3を
貼り付け、センタコア2の突出部2Cを開口1A内に挿
入し、フランジ2Dの所定位置に両面接着テ−プ3を貼
り付けると、図5、図6に示したような磁気ディスクD
を形成することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ディスクを製作する場合、両面接着テ−プ3の表面
は常時粘着性であって接着力があるから、フランジ2D
に一方の面が接着されている両面接着テ−プ3で磁気シ
−ト1とフランジ2Dを結合するときに、両面接着テ−
プ3が磁気シ−ト1に接触した時点で磁気シ−ト1とフ
ランジ2Dがくっつき、この時点で相互の位置を修正す
ることが困難になる。そのため、少なくとも(d1 −d
2 )/2の寸法以内で磁気シ−ト1とセンタコア2の位
置合わせを行わなければならないのにかかわらず、磁気
シ−ト1とセンタコア2が上記寸法範囲以上ずれる場合
が生じる。 【0006】すると、図8に示すように磁気シ−ト1の
内周部分の1部が突出部2Cに衝合して盛り上がってし
まい、磁気シ−ト1に歪が発生することになる。また、
図8のように磁気シ−ト1とセンタコア2を取り付けた
磁気ディスクDを磁気記録再生装置に挿入して回転駆動
すると、磁気シ−ト1の平面性が損なわれてうねり
(波)を発生し、ヘッド当たりが不均一になり、記録、
再生特性に悪い影響を与えるという問題があった。した
がって、両面接着テ−プにより磁気シ−ト1とセンタコ
ア2を結合した磁気ディスクは、デ−タの誤り率が高く
なり、信頼性に欠けると同時に、磁気シ−ト1とセンタ
コア2の位置合わせを精度よく行うために作業効率を悪
くするという問題がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】この発明は上記したよ
うな問題点を解消することを目的にとしてなされたもの
で、センタコアの所定位置に磁気シ−トを変形すること
なく、かつ精度良く取り付けるために、センタコアのフ
ランジに感熱性接着剤を塗布し、この接着剤によって磁
気シ−ト1とセンタコア2を相互に固定するようにした
ものである。 【0008】 【作用】感熱性接着剤を使用してセンタコアと磁気シ−
トの結合が行われるようにしているため、センタコアの
所定の位置に磁気シ−トを変形させることなく容易に取
り付けることができる。また、感熱性接着剤を使用して
いるため、センタコアを基準面とする磁気シ−トの高さ
管理が確実に行われるようになり、生産効率が改善され
るとともに、信頼性の高い磁気ディスクにすることがで
きる。 【0009】 【実施例】図1、図2、図3はこの発明の一実施例を示
し、図1はセンタコアの拡大裏面図、図2、図3は磁気
ディスクの拡大断面図で図5、図6と同一符号は同一部
分を示している。これらの図において、4はセンタコア
2のフランジ2Dの部分に薄く塗布されており、定常状
態(常温)ではゲル状となり、加温するとゾル状に変化
する、例えば、にかわ、D−3170(商品名:ソニ−
ケミカル社製)等をからなる感熱性接着剤で、ゲル状に
変化した後は固化して強い接着力を有するものである。 【0010】次に、本発明の磁気ディスクDの製造につ
いて説明する。まず、図1のように磁気シ−ト1を貼り
付けるセンタコア2のフランジ2Dの全周に、加温して
ゾル状となった感熱性接着剤4を塗布した後、感熱性接
着剤4を冷却または自然冷却によってゾル状からゲル状
へ変化させておく。次に、図2のようにセンタコア2の
突出部2Cを磁気シート1の開口1Aに挿入し、感熱性
接着剤4の上に磁気シート1を乗せる。この状態では感
熱性接着剤4がゲル状であるために磁気シート1は接着
されないので、磁気シート1をセンタコア2に対して移
動させ、図3のように(d1 −d2 )/2の余裕の範囲
内で位置合せを行うことができる。そして、図3のよう
に磁気シート1とセンタコア2の位置合せをした状態で
感熱性接着剤4を、例えば超音波加熱、赤外線等によっ
て加温すると、感熱性接着剤4はゾル状となり、磁気シ
ート1をフランジ2Dに変形,歪を発生させることな
く、かつ、平面性よく容易に接着させることができる。
以後、感熱性接着剤4は冷却または自然冷却によってゲ
ル状となり、磁気シート1とセンタコア2が固定され
る。 【0011】この発明の磁気ディスクDは、磁気シート
1とセンタコア2を感熱性接着剤4で上記のように接着
しているので、製造時に、センタコア2に磁気シート1
を容易に位置精度よく、かつ、平面性よく取り付けるこ
とができる。したがって、磁気ディスクDを磁気記録再
生装置に挿入,装着して回転駆動した場合、磁気シート
1は平面状態で回転するため、ヘッド当りが均一とな
り、記録,再生が安定した状態で行える。 【0012】図4はこの発明の他の実施例を示す拡大裏
面図で、図5〜図8と同一符号は同一部分を示してい
る。この実施例は、磁気シート1とフランジ2Dがほぼ
等間隔の4箇所で、前述の実施例のように感熱性接着剤
4で接着されている。このように磁気シート1とフラン
ジ2Dの間に未接着部分を設けておくと、感熱性接着剤
4を加温したときに磁気シート1にわずかな膨張歪が発
生したとしても、磁気シート1の未接着部分が変形して
膨張歪を吸収する。したがって、磁気シート1の膨張歪
がその記録部分の平面性に与える影響はほとんどなくな
る。また、磁気シート1は内周部分の全周が接着されて
いないので、磁気シート1の変形が比較的自由となり、
ヘッド当りが一層向上する。なお、この実施例におい
て、磁気シート1とフランジ2Dを4箇所で接着した
が、ほぼ等間隔の2箇所以上で双方を接着させてもよ
い。この場合、接着強度等を考慮すると、接着箇所を6
〜8箇所としたものが優れている。 【0013】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の磁気デ
ィスクの製造方法は、センタコアのフランジに磁気シー
トを感熱性接着剤で取り付けて構成したので、センタコ
アの所定位置に磁気シートを位置精度よく、変形させる
ことなく、かつ、平面性よく容易に取り付けることがで
きる。したがって、記録,再生の際にヘッド当りが均一
となり、記録,再生が安定した状態で行うことができる
等の利点がある。又、磁気ディスクを製造する際に、セ
ンタコアを基準面とする磁気シートの高さ管理が容易に
なるため、生産効率が改善されコストダウンをはかるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】センタコアの拡大裏面図である 【図2】センタコアの拡大断面図である 【図3】センタコアと磁気ディスクの位置決め終了図で
ある 【図4】本発明の他の実施例を示すセンタコアの拡大裏
面図である。 【図5】従来に磁気ディスクを示す平面図である。 【図6】図5のA−A線からみたセンタコアの拡大断面
図である。 【図7】磁気シートの平面図である。 【図8】磁気シートとセンタコアの取り付けを説明する
図である。 【符号の説明】 1は磁気シ−ト 1Aは開口 2はセンタコア 2Cは突出部 2Dはフランジ 4は感熱接着剤 Dは磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟山 正教 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニーマグネプロダクツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−28340(JP,A) 実開 昭57−191938(JP,U) 実開 昭58−22944(JP,U) 実開 昭58−122279(JP,U) 実開 昭57−180884(JP,U) 「ホットメルト接着剤」(「高分子加 工」別冊11,第24巻増刊号)(昭50−7 −25)高分子刊行会 P.49〜52

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.磁気ディスクが固定される環状のフランジ部の内側
    に設けられた円形の突出部を有するセンタコアに対し
    、 上記フランジ部の上記突出部側の面に感熱性接着剤を塗
    布し、 上記突出部の外径より大きい内径を有する上記磁気ディ
    スクの開口部を上記センタコアの上記突出部に遊嵌し、 上記磁気ディスクを上記センタコアに対して位置決めし
    た後に、上記磁気ディスクの上記開口部の周辺部と上記
    フランジ部の間に介在した上記感熱性接着剤に熱的変化
    を加えて上記磁気ディスクと上記センタコアを固定する
    ことを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
JP3146569A 1991-05-23 1991-05-23 磁気ディスクの製造方法 Expired - Fee Related JP2716880B2 (ja)

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JPH0319097Y2 (ja) * 1981-05-30 1991-04-23
JPS5822944U (ja) * 1981-07-31 1983-02-12 ソニー株式会社 剥離紙付き両面接着材
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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「ホットメルト接着剤」(「高分子加工」別冊11,第24巻増刊号)(昭50−7−25)高分子刊行会 P.49〜52

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