JP2716857B2 - 液体ロケットエンジン燃焼試験設備用の火災消火装置 - Google Patents

液体ロケットエンジン燃焼試験設備用の火災消火装置

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JP2716857B2 JP2235934A JP23593490A JP2716857B2 JP 2716857 B2 JP2716857 B2 JP 2716857B2 JP 2235934 A JP2235934 A JP 2235934A JP 23593490 A JP23593490 A JP 23593490A JP 2716857 B2 JP2716857 B2 JP 2716857B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、燃料として例えば液体水素等の液体燃料
を用いる液体ロケットエンジンの燃焼試験中において、
何等かの不具合により発生する火災(外燃)の消火する
ための液体ロケットエンジン燃焼試験用の消火装置に関
する。
[従来の技術] 液体ロケットエンジンの燃焼試験中における火災は、
本来は未然に防止されるべきである。しかし開発初期の
段階では、上記火災を100%防止することは不可能であ
る。そこで従来から、上記火災の消火をなすべく、液体
ロケットエンジン燃焼試験設備の近傍には何らかの消火
装置が配備されていた。
従来のこの種の消火装置としては、GN2消火装置と、
スプリンクラーなどの水消火装置とが併用されていた。
GN2消火装置は、気体窒素を噴射することによって液体
ロケットエンジンの供試体周辺部を窒素雰囲気となし、
これによって火勢を抑制する消火装置である。また水消
火装置は、液体ロケットエンジンの供試体に対して水を
噴霧することにより、供試体を冷却して消火する消火装
置である。
[発明が解決しようとする課題] GN2消火装置は、気体窒素を噴射して消火する装置で
あるため、多量の気体窒素を必要とする。しかるに多量
の気体窒素を長い時間に亙り安定に供給することは、技
術的に極めて困難である。したがって、ともすれば気体
窒素の供給量不足を来たし、十分な消火を行なえないと
いう問題があった。また火災が液体燃料の漏洩によるも
のである場合には、完全な消火は期待できない。
他方、水消化装置は、水を噴霧して消火する装置であ
るため、前記GN2消火装置に比べると、消火能力の点で
は優れている。したがって確実な消火が期待できる。し
かしながら、水消火装置は供試体に対して水を噴霧する
ものであるため、供試体の外部はもち論であるが、供試
体の内部の電子部品等にも水が掛かり、大きなダメージ
を受けるおそれが有る。
そこで本発明の目的は、液体ロケットエンジンの燃焼
試験中において発生する火災(外燃)を、液体ロケット
エンジン供試体にタメージを与えることなく、迅速かつ
確実に消火することのできる新規な液体ロケットエンジ
ン燃焼試験用の消火装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決し目的を達成するために次の
ような手段を講じた。
(1)液体ロケットエンジン燃焼試験設備の近傍に、液
体窒素を供給可能な如く設けられた液体窒素供給源を設
置する。そして、この液体窒素供給源から供給される液
体窒素を、燃焼試験に供される液体ロケットエンジンの
外周部に対して適時噴射可能な如く、液体窒素噴射体を
設ける。
この液体窒素噴射体は、前記液体ロケットエンジンを
取り囲むように配置された環状の消火リングに、複数の
液体窒素噴射ノズルを取付けたものである。
(2)前記(1)における液体窒素供給源として、液体
窒素貯蔵タンクを備えた可搬式ローリーを用いる。
[作用] 上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。
すなわち、液体窒素噴射体は液体ロケットエンジンを
取り囲むように配置された環状の消火リングに、複数の
液体窒素噴射ノズルを取付けたものとなっているため、
火災がどのような形で発生しても、消火動作が迅速かつ
確実にしかも安全に実行され得る。また消火剤が液体で
あるため、多量の消火剤を長い時間に亙り安定に供給す
ることが可能となる。そして液体窒素温度は約77゜Kで
あるから、火災発生部に対して強烈な冷却効果を与える
ことができ、確実な消火がなされる。さらに霧状に噴射
された液体窒素は速やかに蒸発するため、噴霧された消
火剤により液体ロケットエンジン供試体が悪影響を被ら
ずに済む。
なお、液体窒素供給源として、液体窒素貯蔵タンクを
備えた可搬式ローリーを用いると、消火装置の配備作業
を迅速に行なえる上、複数の燃焼試験設備に対して共用
できるので、設備費を節減できる利点が有る。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の構成を示す図である。
図において、10は液体窒素を供給可能な如く設けられ
た液体窒素供給源であり、液体ロケットエンジン燃焼試
験設備の近傍に設置されている。この液体窒素供給源10
は、本実施例では液体窒素貯蔵タンクを備えた可搬式ロ
ーリー11を主体として構成されている。可搬式ローリー
11の出口には、液体窒素出口弁12が設けられている。ま
た上記可搬式ローリー11には、手動の加圧蒸発器入口弁
13,熱交換器14,圧力調整弁15,手動の加圧蒸発器出口弁1
6,および放出弁17からなる圧力調整手段が図示の如く付
設されている。
20は液体窒素供給配管であり、この配管20の一端部に
は前記出口弁12との接続を図るためのフレキシブルホー
ス21が取付けられている。また上記配管20の途中には、
空圧式の液体窒素供給制御弁22が設けられている。配管
20の他端部は液体窒素噴射体30に接続されている。なお
液体窒素供給制御弁22は、駆動ライン23を介して送られ
てくる圧搾空気によって開閉駆動される。
液体窒素噴射体30は、液体窒素供給配管20を介して前
記液体窒素供給源10から供給される液体窒素を、燃焼試
験に供される液体ロケットエンジン供試体40の外周部に
対して適時噴射可能な如く設けられている。液体窒素噴
射体30は本実施例では環状をなす消火リングとなってお
り、これには液体窒素噴射弁31を備えた液体窒素噴射ノ
ズル32が複数本取付けられている。各液体窒素噴射ノズ
ル32は、液体窒素を例えば霧状に噴射するものとなって
いる。
次に上記の如く構成された本実施例の消火装置の使用
方法および動作を説明する。
まず液体ロケットエンジン供試体40の燃焼試験に先立
って、液体窒素供給源10の液体窒素出口弁12に対してフ
レキシブルホース21の一端部を接続することにより、液
体窒素供給源10と液体窒素噴射体30とを液体窒素供給配
管20によって接続する。次に上記出口弁12および液体窒
素噴射体30における噴射弁31を開く。そして液体窒素供
給源10における加圧蒸発器入口弁13および加圧蒸発器出
口弁16の開放によるタンク加圧操作または放出弁17の開
放によるタンク減圧操作を行なって、可搬式ローリー11
のタンク圧力を所定値に調整設定する。
いま、液体ロケットエンジン供試体40の燃焼試験中に
おいて火災が発生したとする。この様な場合には、直ち
に遠隔操作を行なうことにより、駆動ライン23を介して
圧搾空気を送り込み、液体窒素供給制御弁22を開く。そ
うすると、可搬式ローリー11から出口弁12,フレキシブ
ルホース21を含む配管20を介して液体窒素が液体窒素噴
射体30に供給される。供給された液体窒素は噴射弁31を
通って噴射ノズル32から液体ロケットエンジン供試体40
に向けて噴霧される。かくして火災の消火が行なわれ
る。
このとき、使用される消火剤は液体窒素であるため、
従来使用されていた気体窒素とは異なり、多量の消火剤
を長い時間に亙り安定に供給することが可能となる。し
かも液体窒素温度は約77゜Kであるから、液体ロケット
エンジン供試体40の火災発生部に対して強烈な冷却効果
を与えることができる。したがって確実な消火がなされ
る。さらに霧状に噴射された液体窒素は、速やかに蒸発
するため、液体ロケットエンジン供試体40の電子部品等
に悪影響を与えずに済む。また本実施例では液体窒素供
給源10が、液体窒素貯蔵タンクを備えた可搬式ローリー
11を主体として構成されているので、消火装置の配備作
業を迅速に行なえる。しかも他の燃焼試験設備に対して
共用できるので、設備費を節減できる利点が有る。
本装置が設置される事によって、火災による液体ロケ
ットエンジン供試体40ひいては燃焼試験設備全体の被害
を最小限に食い止め得るばかりでなく、液体ロケットエ
ンジンの開発期間を短縮でき、開発コストの低減をはか
れる事になる。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施例可能で
あるのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば、液体窒素の噴射により消火するもの
である為、液体ロケットエンジンの燃焼試験中において
発生する火災(外燃)を、液体ロケットエンジン供試体
にダメージを与えることなく、迅速かつ確実に消火する
ことのできる新規な液体ロケットエンジン燃焼試験用の
消火装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す図である。 10……液体窒素供給源、11……可搬式ローリー、12……
液体窒素出口弁、13……手動の加圧蒸発器入口弁、14…
…熱交換器、15……圧力調整弁、16……手動の加圧蒸発
器出口弁、17……放出弁、20……液体窒素供給配管、21
……フレキシブルホース、22……空圧式の液体窒素供給
制御弁、23……駆動ライン、30……液体窒素噴射体、40
……液体ロケットエンジン供試体、31……液体窒素噴射
弁、32……液体窒素噴射ノズル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体ロケットエンジン燃焼試験設備の近傍
    に設置され液体窒素を供給可能な如く設けられた液体窒
    素供給源と、 この液体窒素供給源から供給される液体窒素を燃焼試験
    に供される液体ロケットエンジンの外周部に対して適時
    噴射可能な如く設けられた液体窒素噴射体と、 を備え、前記液体窒素噴射体は、前記液体ロケットエン
    ジンを取り囲むように配置された環状の消火リングに、
    複数の液体窒素噴射ノズルを取付けたものであることを
    特徴とする液体ロケットエンジン燃焼試験設備用の火災
    消火装置。
  2. 【請求項2】液体窒素供給源は、液体窒素貯蔵タンクを
    備えた可搬式ローリーであることを特徴とする請求項1
    に記載の液体ロケットエンジン燃焼試験設備用の火災消
    火装置。
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