JP2716443B2 - グリコールウリル誘導体及びその用途 - Google Patents
グリコールウリル誘導体及びその用途Info
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- JP2716443B2 JP2716443B2 JP62311133A JP31113387A JP2716443B2 JP 2716443 B2 JP2716443 B2 JP 2716443B2 JP 62311133 A JP62311133 A JP 62311133A JP 31113387 A JP31113387 A JP 31113387A JP 2716443 B2 JP2716443 B2 JP 2716443B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規なグリコールウリル誘導体、ならびに
これを有機物質特に合成樹脂又はワニスの安定化に使用
することに関する。 FR−A−2291203には次式 のグリコールウリル誘導体が記載され、Rは22までの炭
素原子を有する置換されていてもよい炭化水素残基を意
味する。この化合物は繊維工業における界面活性剤なら
びに腐食防止剤として提案されている。EP−A−213570
には、2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン置換基を有
するグリコールウリル誘導体が有機物質のための光保護
剤として記載されている。この化合物においてテトラア
ルキルピペリジン基は、複素環系に直接に結合してい
る。 これらの化合物は、特にポリオレフインとの融和性、
保護作用の有効期間、揮発しやすいこと及び固有の色に
おいて不満足である。これらの欠点を除くことが本発明
の課題であつた。 本発明は、一般式 (nは1〜70の整数、R1及びR2は互いに無関係に水素原
子、C1〜C6−アルキル基、C7〜C12−アルアルキル基、
アリール基又はカルボン酸エステル基、あるいはR1とR2
は一緒になってテトラメチレン基、ペンタメチレン基又
はヘキサメチレン基又は置換されていてもよい次式 の基を意味し、R3、R4、R5及びR6は互いに無関係にアル
キル基を意味し、R7及びR8は互いに無関係に水素原子又
はアルキル基を意味するかあるいは結合する炭素原子と
一緒に基C=Oを意味し、X及びYは互いに無関係に
酸素原子、硫黄原子又はNR10を意味し、R10は水素原
子、C1〜C8−アルキル基又はC7〜C12−アルアルキル基
であり、R9は水素原子を表すか、水酸基、カルボニル
基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、カルバモ
イル基又はチオール基により置換されたC1〜C22−アル
キル基を意味するかあるいはC3〜C22−アルケニル基、C
3〜C22−アルキニル基、C7〜C12−アルアルキル基、C1
〜C22−アルキル基、C4〜C22−シクロアルキルアルキル
基、複素環基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸
基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボン酸エステ
ル基、スルホンアミド基、置換されていてもよいカルバ
モイル基、尿素基及び尿素誘導体基、ウレタン誘導体基
又は基−(CH2)k−Dを意味し、kは1〜10の数、D
はCN、NH2、NHR11又はNR11R12を意味し、R11及びR12は
同一でも異なつてもよく、それぞれC1〜C22−アルキル
基、C−アシル基、カルバモイル基、C2〜C22−アルケ
ニル基、C3〜C22−アルキニル基、C3〜C12−シクロアル
キル基、アルアルキル基又は H2NCH2−CH2−NHx (xは、1〜30) のオリゴマーもしくはポリマーのポリアミン基であり、
これらの基はさらに置換されていてもよく、あるいはR
11とR12はこれらが結合している窒素原子と一緒になつ
て3〜20員の環系を形成してもよく、Aは同一でも異な
っていてもよく、直接結合又は、異種原子として酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を含有しうる2価の脂肪族、
芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状員子を意味し、た
だしR9が−(CH2)k−Dでないときは、Aの少なくと
も1個は橋状員子であり、Bは、異種原子として酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を含有しうる2価の脂肪族、
芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状員子又は直接結合
を意味する)で表わされる化合物又はその酸付加塩もし
くは水和物である。 さらに本発明は、式Iの化合物(単独で又は相互の混
合物として)を、有機物質特に合成樹脂又はワニスの安
定化に使用する方法に関する。 本発明の化合物は、合成樹脂特にポリオレフイン、ポ
リアミド又はワニスの安定化のため優れており、特に合
成樹脂における光及び熱に対する保護剤、ならびに金属
イオン不活性化剤として重要である。 R1及びR2の個々の例はHのほか次の基である。メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ベンジル、フエニルエチル、フエニルプロピル、フエニ
ルブチル、メチルベンジル、フエニル、トリル、カルボ
メトキシ、カルボエトキシ、カルボプロポキシ又はカル
ボブトキシ。特に好ましいものはエチル、ベンジル、カ
ルボメトキシ又はカルボエトキシ、そして特にH、メチ
ル又はフエニルである。 R9は好ましくは水素原子、C1〜C22−アルキル基、特
にC1〜C4−アルキル基特に好ましくはメチル基(これは
水酸基又はカルボキシル基により置換されていてもよ
い)、C3〜C8−アルケニル基特にアリル基、C7〜C12−
アルアルキル基特にベンジル基、−CH2CN、−(CH2)2C
Nであり、R9のその他の例は次の基である。 これらの式中、oは1〜21、rは1〜20、nは好まし
くは1〜40特に1である。 R3、R4、R5及びR6は、好ましくはC1〜C6−アルキル基
特にC1〜C4−アルキル基、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、特に
メチル基又はエチル基である。 アリール基とは、特にフエニル基、そのC1〜C4−アル
キル−もしくはC1〜C4−アルコキシ置換体、例えばトリ
ル基又はキシリル基、ならびにハロゲノフエニル基又は
置換されていてもよいナフチル基を意味する。 C3〜C12−シクロアルキル基は好ましくは次のものを
意味する。 R7及びR8は好ましくは水素原子又はC1〜C4−アルキル
基例えばメチル基である。 C1〜C22−アルキル基は直鎖状と分岐状の両方の基を
含み、特にC1〜C6−アルキル基、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基又はヘキシル基である。他の分岐状アルキル基
の例は次のものである。 C7〜C12−アルアルキル基は好ましくはC7〜C12−フエ
ニルアルキル基であつて、その例はベンジル基又はフエ
ニルエチル基、ならびにそのC1〜C4−アルキル−もしく
はC1〜C4−アルコキシ置換体例えば次式のものである。 カルボンエステル基は特に次式の基である。 C3〜C22−アルケニル基は直鎖状又は分岐状で、数個
の不飽和基を含有しうる。好ましいものはC3〜C12−ア
ルケニル基、例えばアリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基又はヘプテニル基である。 C3〜C22−アルキニル基は直鎖状又は分岐状で、1個
又は数個の不飽和基を有する。好ましいものはC3〜C12
−アルキニル基例えばプロパルギル基、ブチニル基、ペ
ンチニル基、ヘキシニル基又はオクチニル基である。 オリゴマー又はポリマーのポリアミン基とは、例えば
次式の基を意味する。 H2NCH2−CH2−NHx (x=1〜30) 置換されていてもよいカルバモイル基とは、例えば
(R13)2NCO−で、R13は水素原子又はC1〜C4−アルキル
基である。 橋状員子A及びBは、2価の脂肪族、芳香脂肪族又は
芳香族の基で、これは異種原子として酸素原子、窒素原
子又は硫黄原子を含有しうる。これは特に末端基として
−CO−O−、−CO−NR14−、−SO2−O−又は−SO2−NR
14−を有してもよく、R14は水素原子、C1〜C8−アルキ
ル基、C7〜C12−アルアルキル基、C2〜C4−ヒドロキシ
アルキル基、C5〜C7−シクロアルキル基、C7〜C12−シ
クロアルキル−アルキル基又はエーテル酸素含有C2〜C9
−アルキル基である。R14の個々の例はHのほか次の基
である。メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、メチルプロピル、
ベンジル、フエニルエチル、メトキシフエニルエチル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はメチ
ルシクロヘキシル。エーテル酸素を含有するアルキル基
R14の例は次のものである。 (CH2)3OCH3,(CH2)3OC2H5,(CH2)3OC3H7,(CH2)
3OC4H9, (CH2)2O(CH2)2OCH3,(CH2)2O(CH2)2OC2H5, (CH2)2O(CH2)2OC3H7,(CH2)3O(CH2)OC4H9,(C
2H4O)3CH3 A及びBとしては、特にアルキレン基、シクロアルキ
レン基、アルアルキレン基、CO又はSO2により置換され
たアルキレン基もしくはアルアルキレン基があげられ
る。橋状員子の個々の例は次のものである。 Bの他の例は次のものである。p及びqは前記の意味
を有する。 好ましい橋状員子は(CH2)nで、nは好ましくは1
〜5特に1、2又は5である。 本発明の化合物に含まれる複素環、特に非芳香族の複
素環の例は次のものである。ZはH、アルキル基、アシ
ル基又はOH、pは1〜20である。 尿素基及び尿素誘導体基の例は次のものである。l=
0〜22。 ウレタン誘導体基の例は次のものである。l=0〜2
2。 Y及びZは互いに無関係に特に酸素原子のほか、硫黄
原子又は−NR10であり、R10はH、C1〜C8−アルキル基
又はC7〜C12−アルアルキル基である。 R11及びR12は互いに無関係に特にHのほか、次の基で
ある。l=0〜22。 R11及びR12がそれと結合する窒素原子と一緒になつて
環を形成する場合の例は次のものである。l=0〜22、
s=1〜4。R15は前記R9の意味を有しうる。 nが1で、橋状員子Aが−CO−O−、−CO−NR9−、
−SO2−O−又は−SO2−NR9−である式Iの化合物は、
次式 の化合物をFR−A−2291203号の方法と同様にして、ア
ミノカルボン酸エステルH2N−B−COOH又はアミノスル
ホン酸H2N−B−SO3H又は対応するそのアルキルエステ
ル例えばエチルエステルと反応させ、続いて置換ピペリ
ジン−4−アミン又はピペリジン−4−オールを用いて
接触的にエステル交換又はエステル化することにより製
造できる。例えば化合物IIIについて反応は下記のよう
に示される。 第二工程の触媒としては、アルカリアルコラート例え
ばナトリウムメチラート、水酸化アルカリ例えば水酸化
ナトリウム、酸又は好ましくはテトラアルキル−オルト
チタネート例えばテトラブチル−オルトチタネートが用
いられる。 式Iの化合物は、式IIの化合物を次式 の化合物と反応させることによつても製造できる。その
場合式IIの化合物はその場で、次式の化合物をホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド供与
化合物と反応させることによつて製造できる。 B−R9がHである式Iの化合物は文献既知の方法によ
り、例えば還元アミノ化により、B−R9がCH3である化
合物に変えることができる。 R9が−(CH2)−CNである式Iの化合物は、次式 の化合物をグリコール酸ニトリル又はグリコール酸ニト
リルとなる化合物と反応させることにより、有利に製造
できる。グリコール酸ニトリルと立体障害アミンとの反
応は、DE−A−3208570に記載されている。 本発明の化合物は、遊離塩基又は塩の形で存在しう
る。適当なアニオンの例は、無機酸からのもの、そして
特に有機カルボン酸及び有機スルホン酸からのものであ
る。 無機アニオンの例は、塩化物、臭化物、硫酸、メト硫
酸、テトラフルオル硼酸、燐酸又はロダン酸のアニオン
である。 カルボン酸アニオンの例は、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、ヘキサノン酸、シクロヘキサノン酸、乳酸、ステア
リン酸、ドデシル安息香酸、安息香酸、アクリル酸、メ
タクリル酸、くえん酸、マロン酸又はこはく酸のアニオ
ン、ならびに3000までのCOOH基を有するポリカルボン酸
のアニオンである。スルホン酸アニオンは、例えばベン
ゾールスルホン酸又はトシル酸のアニオンである。 本発明の化合物は、極めて良好な安定性、色が無いこ
と、有機重合体とよく融和すること及び蒸気圧が低いこ
とで優れている。 本発明の化合物は、有機物質特に合成樹脂の光又は熱
による分解、ならびに有機物質中に痕跡程度に存在しう
る金属又は金属イオンの悪い影響に対する安定化に適す
る。これは安定化される合成樹脂に、0.01〜5重量%好
ましくは0.02〜1重量%の量で、重合体生成の前、途中
又は後に添加される。 本発明の化合物を安定化される合成樹脂に混合するた
めには、重合体に安定剤その他の添加物を混合加工する
ための既知の装置及び方法が一般に用いられる。 本発明の化合物により安定化された合成樹脂は、所望
によりさらに他の添加物、例えば抗酸化剤、光安定剤、
金属不活性化剤、帯電防止剤、防炎剤、顔料、充填材等
を含有しうる。 本発明の化合物のほかに合成樹脂に添加される抗酸化
剤及び光安定剤の例は、立体障害フエノール又は硫酸又
は燐を含有する共安定剤である。 フエノール系抗酸化剤の例は次のものである。2,6−
ジ三級ブチル−4−メチルフエノール、n−オクタデシ
ル−β−(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)−プロピオネート、1,1,3−トリス−(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−三級ブチルフエニル)−ブタ
ン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ三
級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゾール、1,
3,5−トリス−(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス−〔β−
(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシフエニル)−プ
ロピオニルオキシ−エチル〕−イソシアヌレート、1,3,
5−トリス−(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−三
級ブチルベンジル)−イソシアヌレート及びペンタエリ
トリツト−テトラキス−〔β−(3,5−ジ三級ブチル−
4−ヒドロキシフエニル)−プロピオネート〕。 燐含有抗酸化剤の例は次のものである。トリス−(ノ
ニルフエニル)−ホスフイート、ジステアリルペンタエ
リトリツト−ジホスフイート、トリス−(2,4−ジ三級
ブチルフエニル)−ホスフイート、トリス−(2−三級
ブチル−4−メチルフエニル)−ホスフイート、ビス−
(2,4−ジ三級ブチルフエニル)−ペンタエリトリツト
−ジホスフイート及びテトラキス−(2,4−ジ三級ブチ
ルフエニル)−4,4′−ビフエニレン−ジホスフイー
ト。硫黄含有抗酸化剤の例は次のものである。ジラウリ
ル−チオジプロピオネート、ジミリスチル−チオジプロ
ピオネート、ジステアリル−チオジプロピオネート、ペ
ンタエリトリツト−テトラキス−(β−ラウリルチオプ
ロピオネート)及びペンタエリトリツト−テトラキス−
(β−ヘキシルチオプロピオネート)。 本発明の化合物と一緒に用いられる他の抗酸化剤及び
光安定剤の例は、2−(2′−ヒドロキシフエニル)−
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾフエノン、
ヒドロキシ安息香酸のアリールエステル、α−シアノ桂
皮酸誘導体、ニツケル化合物又はしゆう酸ジアニリド。 本発明の化合物により安定化される有機重合体の例は
次のものである。 モノオレフイン及びジオレフインの重合体、例えば低密
度又は高密度のポリエチレン、低密度の線状ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−
1、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ならびにモノオ
レフイン又はジオレフインの共重合体、あるいはこれら
重合体の混合物; モノオレフイン又はジオレフインと他のビニル単量体と
の共重合体、例えばエチレン−アルキルアクリレート共
重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共重合体、
エチレン−ビニルアセテート共重合体又はエチレン−ア
クリル酸共重合体; ポリスチロール;スチロール又はα−メチルスチロー
ルとジエン又はアクリル酸導体との共重合体、例えばス
チロール−ブタジエン、スチロール−アクリルニトリ
ル、スチロール−エチルメタクリレート、スチロール−
ブタジエン−エチルアクリレート又はスチロール−アク
リルニトリル−メタクリレート; ABS−、MBS−又は類似の重合体; ハロゲン含有重合体、例えばポリ塩化ビニル、ポリ弗化
ビニル、ポリ弗化ビニリデン、その共重合体; α,β−不飽和酸及びその誘導体から導かれた重合体、
例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリア
クリルアミド又はポリアクリルニトリル; 不飽和アルコール及びアミン又はそのアクリル誘導体又
はアセタールから誘導された重合体、例えばポリビニル
アルコール又はポリ酢酸ビニル; ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿素、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリエーテルケトン。 本発明の化合物により安定化される他の有機重合体
は、工業的塗装である。その例は焼付け塗装、その中で
も自動車塗装特に2層塗装である。この場合も前記の抗
酸化剤及び光保護剤を使用できる。 本発明の化合物は、固形又は溶解された形で、あるい
は液状であればそのままでワニスに添加できる。この場
合、ワニス系への良好な溶解性は特別な利点となる。本
発明の化合物は、好ましくはワニス、ポリアミド又はポ
リオレフイン、特にエチレン重合体又はプロピレン重合
体に用いられる。 実施例1 a)グルシンエチルエステル塩酸塩349g(2.50モル)を
水380mlに溶解し、氷冷却下に固形水酸化ナトリウム100
gを少量ずつ添加したのち、テトラメチロールアセチレ
ンジ尿素の50%水溶液656g(1.25モル)を添加する。2
時間還流加熱し、放冷し、吸引過し、少量の水で洗浄
したのち、水流真空中80℃で乾燥する。融点164℃の無
色固形物質が199g(40%)得られる。 b)こうして得られたテトラシクロ−〔5.5.2.05,13.0
11,14〕−1,3,5,7,9,11−ヘキサアザ−3,9−ビス−(カ
ルボエトキシメチル)−6,12−ジオキソ−テトラデカン
13.6g、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン10.9g及びテトラブチルオルトチタネート1.5mlを、
キシロール50ml中で窒素雰囲気下に10時間還流加熱す
る。冷却後、沈殿を吸引過し、キシロールで洗浄し、
乾燥したのち熱水で処理する。モノ水和物が融点183℃
の無色結晶として13.0g得られる。 C H N O 計算値(%) 56.8 7.9 17.6 17.6 実測値(%) 56.4 8.2 17.6 17.9 実施例2 実施例1aの生成物41.4g、4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン35.7g及びテトラブチルオル
トチタネート4.5mlを、キシロール150mlの中で窒素雰囲
気下に12.5時間還流加熱する。沈殿を室温で吸引過
し、キシロールで洗浄し、イソプロパノールから再結晶
する。モノ水和物が融点204℃の無色結晶として18.6g得
られる。 C H N O 計算値(%) 58.0 8.5 16.9 16.9 実測値(%) 58.1 8.3 17.3 16.0 実施例3 実施例1aの生成物59.1g、4−アミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピぺリジン46.8g及びテトラブチルオルトチタ
ネート6mlを、キシロール225ml中で8時間還流加熱す
る。実施例2と同様に仕上げ処理すると、テトラ水和物
が融点201℃の無色結晶として23.3g得られる。濾液を25
0mlまで蒸発濃縮すると、さらに融点199℃の生成物が1
8.6g得られる。 C H N O 計算値(%) 52.3 8.8 20.3 18.6 実測値(%) 52.0 8.6 20.3 19.5 実施例4 テトラシクロ〔5.5.2.05,13.011,14〕−1,3,5,7,9,11
−ヘキサアザ−6,12−ジオキソ−3,9−ジ−(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル)−テトラデカン41g
(0.083モル)及びヒドロキシ酢酸ニトリルの70%水溶
液20.3g(0.25モル)を、エタノール125ml中で15時間煮
沸する。冷却後吸引過し、エタノールで流出液が無色
になるまで洗浄したのち、水流真空中60℃で乾燥する
と、融点283℃の無色結晶が38g(79%)得られる。 C H N O 計算値(%) 62.1 8.3 24.1 5.6 実測値(%) 62.1 8.5 24.1 5.6 実施例5 パラホルムアルデヒド30g(1.0モル)、アセトンシア
ンヒドリン85g(1.0モル)及び炭酸カリウム2.4gを、炭
酸カリウムで飽和したエタノール24ml中で、室温で2時
間撹拌する。燐酸でpHを6となし、0.5%燐酸24ml及び
エタノール350mlを添加する。次いでテトラシクロ〔5.
5.2.05,13.011,14〕−1,3,5,7,9,11−ヘキサアザ−6,12
−ジオキソ−3,9−ジ−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル)−テトラデカン125.5g(0.25モル)を添
加し、混合物を5時間還流加熱する。生成物を実施例4
と同様に仕上げ処理すると、実施例4と同じ生成物が12
3g(理論値の85%)得られる。 実施例6〜9 実施例5と同様にして、次式の化合物が製造される。
置換基の意味及び融点を次表に示す。 実施例10 実施例4の生成物40g及びラネ−ニツケル5gを、1
のオートクレーブ中でトルオール500mlに懸濁し、アン
モニア40gを圧入し、水素により圧力を100バールとし、
80℃に加熱する。300バールの圧力で、水素吸収が観察
されなくなるまで水素化する。2回の反応混合物を合併
し、過したのち蒸発濃縮する。残留物をトルオールか
ら再結晶し、80℃で乾燥し、水と共に煮沸する。融点20
3〜204℃の次式の化合物の水和物が39.6g得られる。 実施例11 ピリジン75ml中の実施例10の生成物7.7gに、アジピン
酸クロリド2.4gを滴加し、混合物を50〜60℃で3.5時間
保持したのち冷却し、石油エーテル150mlに注入する。
次いで吸引過し、10%苛性ソーダ液と共に10分間撹拌
したのち吸引過し、水洗する。乾燥物を少量のイソブ
タノールに熱時溶解し、過し、液を石油エーテル中
に撹拌混合し、沈殿を吸引過する。融点274℃の次式
のオリゴマーが2.6g得られ、平均分子量は2570g/モル
(クロロホルム中の蒸気浸透圧)である。実施例12 a)シアノ酢酸エチルエステル169.5g及び2,2,6,6−テ
トラメチル−4−アミノピペリジン232.5gを、エタノー
ル200ml中で8時間煮沸する。冷却後、活性炭5g及び酢
酸エチルエステル450mlを添加し、混合物を加熱して熱
時過する。冷却後吸引過すると、融点150〜152℃の
次式の化合物が169.2g得られる。 b)この生成物44gをメタノール400ml中でラネ−ニツケ
ル10g及びアンモニア40gを添加し、圧力が不変になるま
で200バールで水素化する。反応混合物を過し、蒸発
濃縮し、真空蒸留すると、沸点165〜169℃/0.5mmHgの次
式 の化合物が21.5g得られる。この油状物は放置すると、
融点74〜76℃の結晶となる。 c)この生成物11.3g及びテトラメチロールアセチレン
ジ尿素の50%水溶液13.1gを、イソブタノール300ml中で
水分離器を用いて水が分離しなくなるまで煮沸する。次
いで吸引過し、残留物をアセトニトリルから再結晶す
ると、融点125〜127℃の次式の化合物の水和物が7.1g得
られる。
これを有機物質特に合成樹脂又はワニスの安定化に使用
することに関する。 FR−A−2291203には次式 のグリコールウリル誘導体が記載され、Rは22までの炭
素原子を有する置換されていてもよい炭化水素残基を意
味する。この化合物は繊維工業における界面活性剤なら
びに腐食防止剤として提案されている。EP−A−213570
には、2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン置換基を有
するグリコールウリル誘導体が有機物質のための光保護
剤として記載されている。この化合物においてテトラア
ルキルピペリジン基は、複素環系に直接に結合してい
る。 これらの化合物は、特にポリオレフインとの融和性、
保護作用の有効期間、揮発しやすいこと及び固有の色に
おいて不満足である。これらの欠点を除くことが本発明
の課題であつた。 本発明は、一般式 (nは1〜70の整数、R1及びR2は互いに無関係に水素原
子、C1〜C6−アルキル基、C7〜C12−アルアルキル基、
アリール基又はカルボン酸エステル基、あるいはR1とR2
は一緒になってテトラメチレン基、ペンタメチレン基又
はヘキサメチレン基又は置換されていてもよい次式 の基を意味し、R3、R4、R5及びR6は互いに無関係にアル
キル基を意味し、R7及びR8は互いに無関係に水素原子又
はアルキル基を意味するかあるいは結合する炭素原子と
一緒に基C=Oを意味し、X及びYは互いに無関係に
酸素原子、硫黄原子又はNR10を意味し、R10は水素原
子、C1〜C8−アルキル基又はC7〜C12−アルアルキル基
であり、R9は水素原子を表すか、水酸基、カルボニル
基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、カルバモ
イル基又はチオール基により置換されたC1〜C22−アル
キル基を意味するかあるいはC3〜C22−アルケニル基、C
3〜C22−アルキニル基、C7〜C12−アルアルキル基、C1
〜C22−アルキル基、C4〜C22−シクロアルキルアルキル
基、複素環基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸
基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボン酸エステ
ル基、スルホンアミド基、置換されていてもよいカルバ
モイル基、尿素基及び尿素誘導体基、ウレタン誘導体基
又は基−(CH2)k−Dを意味し、kは1〜10の数、D
はCN、NH2、NHR11又はNR11R12を意味し、R11及びR12は
同一でも異なつてもよく、それぞれC1〜C22−アルキル
基、C−アシル基、カルバモイル基、C2〜C22−アルケ
ニル基、C3〜C22−アルキニル基、C3〜C12−シクロアル
キル基、アルアルキル基又は H2NCH2−CH2−NHx (xは、1〜30) のオリゴマーもしくはポリマーのポリアミン基であり、
これらの基はさらに置換されていてもよく、あるいはR
11とR12はこれらが結合している窒素原子と一緒になつ
て3〜20員の環系を形成してもよく、Aは同一でも異な
っていてもよく、直接結合又は、異種原子として酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を含有しうる2価の脂肪族、
芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状員子を意味し、た
だしR9が−(CH2)k−Dでないときは、Aの少なくと
も1個は橋状員子であり、Bは、異種原子として酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を含有しうる2価の脂肪族、
芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状員子又は直接結合
を意味する)で表わされる化合物又はその酸付加塩もし
くは水和物である。 さらに本発明は、式Iの化合物(単独で又は相互の混
合物として)を、有機物質特に合成樹脂又はワニスの安
定化に使用する方法に関する。 本発明の化合物は、合成樹脂特にポリオレフイン、ポ
リアミド又はワニスの安定化のため優れており、特に合
成樹脂における光及び熱に対する保護剤、ならびに金属
イオン不活性化剤として重要である。 R1及びR2の個々の例はHのほか次の基である。メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ベンジル、フエニルエチル、フエニルプロピル、フエニ
ルブチル、メチルベンジル、フエニル、トリル、カルボ
メトキシ、カルボエトキシ、カルボプロポキシ又はカル
ボブトキシ。特に好ましいものはエチル、ベンジル、カ
ルボメトキシ又はカルボエトキシ、そして特にH、メチ
ル又はフエニルである。 R9は好ましくは水素原子、C1〜C22−アルキル基、特
にC1〜C4−アルキル基特に好ましくはメチル基(これは
水酸基又はカルボキシル基により置換されていてもよ
い)、C3〜C8−アルケニル基特にアリル基、C7〜C12−
アルアルキル基特にベンジル基、−CH2CN、−(CH2)2C
Nであり、R9のその他の例は次の基である。 これらの式中、oは1〜21、rは1〜20、nは好まし
くは1〜40特に1である。 R3、R4、R5及びR6は、好ましくはC1〜C6−アルキル基
特にC1〜C4−アルキル基、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、特に
メチル基又はエチル基である。 アリール基とは、特にフエニル基、そのC1〜C4−アル
キル−もしくはC1〜C4−アルコキシ置換体、例えばトリ
ル基又はキシリル基、ならびにハロゲノフエニル基又は
置換されていてもよいナフチル基を意味する。 C3〜C12−シクロアルキル基は好ましくは次のものを
意味する。 R7及びR8は好ましくは水素原子又はC1〜C4−アルキル
基例えばメチル基である。 C1〜C22−アルキル基は直鎖状と分岐状の両方の基を
含み、特にC1〜C6−アルキル基、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基又はヘキシル基である。他の分岐状アルキル基
の例は次のものである。 C7〜C12−アルアルキル基は好ましくはC7〜C12−フエ
ニルアルキル基であつて、その例はベンジル基又はフエ
ニルエチル基、ならびにそのC1〜C4−アルキル−もしく
はC1〜C4−アルコキシ置換体例えば次式のものである。 カルボンエステル基は特に次式の基である。 C3〜C22−アルケニル基は直鎖状又は分岐状で、数個
の不飽和基を含有しうる。好ましいものはC3〜C12−ア
ルケニル基、例えばアリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基又はヘプテニル基である。 C3〜C22−アルキニル基は直鎖状又は分岐状で、1個
又は数個の不飽和基を有する。好ましいものはC3〜C12
−アルキニル基例えばプロパルギル基、ブチニル基、ペ
ンチニル基、ヘキシニル基又はオクチニル基である。 オリゴマー又はポリマーのポリアミン基とは、例えば
次式の基を意味する。 H2NCH2−CH2−NHx (x=1〜30) 置換されていてもよいカルバモイル基とは、例えば
(R13)2NCO−で、R13は水素原子又はC1〜C4−アルキル
基である。 橋状員子A及びBは、2価の脂肪族、芳香脂肪族又は
芳香族の基で、これは異種原子として酸素原子、窒素原
子又は硫黄原子を含有しうる。これは特に末端基として
−CO−O−、−CO−NR14−、−SO2−O−又は−SO2−NR
14−を有してもよく、R14は水素原子、C1〜C8−アルキ
ル基、C7〜C12−アルアルキル基、C2〜C4−ヒドロキシ
アルキル基、C5〜C7−シクロアルキル基、C7〜C12−シ
クロアルキル−アルキル基又はエーテル酸素含有C2〜C9
−アルキル基である。R14の個々の例はHのほか次の基
である。メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、メチルプロピル、
ベンジル、フエニルエチル、メトキシフエニルエチル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はメチ
ルシクロヘキシル。エーテル酸素を含有するアルキル基
R14の例は次のものである。 (CH2)3OCH3,(CH2)3OC2H5,(CH2)3OC3H7,(CH2)
3OC4H9, (CH2)2O(CH2)2OCH3,(CH2)2O(CH2)2OC2H5, (CH2)2O(CH2)2OC3H7,(CH2)3O(CH2)OC4H9,(C
2H4O)3CH3 A及びBとしては、特にアルキレン基、シクロアルキ
レン基、アルアルキレン基、CO又はSO2により置換され
たアルキレン基もしくはアルアルキレン基があげられ
る。橋状員子の個々の例は次のものである。 Bの他の例は次のものである。p及びqは前記の意味
を有する。 好ましい橋状員子は(CH2)nで、nは好ましくは1
〜5特に1、2又は5である。 本発明の化合物に含まれる複素環、特に非芳香族の複
素環の例は次のものである。ZはH、アルキル基、アシ
ル基又はOH、pは1〜20である。 尿素基及び尿素誘導体基の例は次のものである。l=
0〜22。 ウレタン誘導体基の例は次のものである。l=0〜2
2。 Y及びZは互いに無関係に特に酸素原子のほか、硫黄
原子又は−NR10であり、R10はH、C1〜C8−アルキル基
又はC7〜C12−アルアルキル基である。 R11及びR12は互いに無関係に特にHのほか、次の基で
ある。l=0〜22。 R11及びR12がそれと結合する窒素原子と一緒になつて
環を形成する場合の例は次のものである。l=0〜22、
s=1〜4。R15は前記R9の意味を有しうる。 nが1で、橋状員子Aが−CO−O−、−CO−NR9−、
−SO2−O−又は−SO2−NR9−である式Iの化合物は、
次式 の化合物をFR−A−2291203号の方法と同様にして、ア
ミノカルボン酸エステルH2N−B−COOH又はアミノスル
ホン酸H2N−B−SO3H又は対応するそのアルキルエステ
ル例えばエチルエステルと反応させ、続いて置換ピペリ
ジン−4−アミン又はピペリジン−4−オールを用いて
接触的にエステル交換又はエステル化することにより製
造できる。例えば化合物IIIについて反応は下記のよう
に示される。 第二工程の触媒としては、アルカリアルコラート例え
ばナトリウムメチラート、水酸化アルカリ例えば水酸化
ナトリウム、酸又は好ましくはテトラアルキル−オルト
チタネート例えばテトラブチル−オルトチタネートが用
いられる。 式Iの化合物は、式IIの化合物を次式 の化合物と反応させることによつても製造できる。その
場合式IIの化合物はその場で、次式の化合物をホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド供与
化合物と反応させることによつて製造できる。 B−R9がHである式Iの化合物は文献既知の方法によ
り、例えば還元アミノ化により、B−R9がCH3である化
合物に変えることができる。 R9が−(CH2)−CNである式Iの化合物は、次式 の化合物をグリコール酸ニトリル又はグリコール酸ニト
リルとなる化合物と反応させることにより、有利に製造
できる。グリコール酸ニトリルと立体障害アミンとの反
応は、DE−A−3208570に記載されている。 本発明の化合物は、遊離塩基又は塩の形で存在しう
る。適当なアニオンの例は、無機酸からのもの、そして
特に有機カルボン酸及び有機スルホン酸からのものであ
る。 無機アニオンの例は、塩化物、臭化物、硫酸、メト硫
酸、テトラフルオル硼酸、燐酸又はロダン酸のアニオン
である。 カルボン酸アニオンの例は、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、ヘキサノン酸、シクロヘキサノン酸、乳酸、ステア
リン酸、ドデシル安息香酸、安息香酸、アクリル酸、メ
タクリル酸、くえん酸、マロン酸又はこはく酸のアニオ
ン、ならびに3000までのCOOH基を有するポリカルボン酸
のアニオンである。スルホン酸アニオンは、例えばベン
ゾールスルホン酸又はトシル酸のアニオンである。 本発明の化合物は、極めて良好な安定性、色が無いこ
と、有機重合体とよく融和すること及び蒸気圧が低いこ
とで優れている。 本発明の化合物は、有機物質特に合成樹脂の光又は熱
による分解、ならびに有機物質中に痕跡程度に存在しう
る金属又は金属イオンの悪い影響に対する安定化に適す
る。これは安定化される合成樹脂に、0.01〜5重量%好
ましくは0.02〜1重量%の量で、重合体生成の前、途中
又は後に添加される。 本発明の化合物を安定化される合成樹脂に混合するた
めには、重合体に安定剤その他の添加物を混合加工する
ための既知の装置及び方法が一般に用いられる。 本発明の化合物により安定化された合成樹脂は、所望
によりさらに他の添加物、例えば抗酸化剤、光安定剤、
金属不活性化剤、帯電防止剤、防炎剤、顔料、充填材等
を含有しうる。 本発明の化合物のほかに合成樹脂に添加される抗酸化
剤及び光安定剤の例は、立体障害フエノール又は硫酸又
は燐を含有する共安定剤である。 フエノール系抗酸化剤の例は次のものである。2,6−
ジ三級ブチル−4−メチルフエノール、n−オクタデシ
ル−β−(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)−プロピオネート、1,1,3−トリス−(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−三級ブチルフエニル)−ブタ
ン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ三
級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゾール、1,
3,5−トリス−(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス−〔β−
(3,5−ジ三級ブチル−4−ヒドロキシフエニル)−プ
ロピオニルオキシ−エチル〕−イソシアヌレート、1,3,
5−トリス−(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−三
級ブチルベンジル)−イソシアヌレート及びペンタエリ
トリツト−テトラキス−〔β−(3,5−ジ三級ブチル−
4−ヒドロキシフエニル)−プロピオネート〕。 燐含有抗酸化剤の例は次のものである。トリス−(ノ
ニルフエニル)−ホスフイート、ジステアリルペンタエ
リトリツト−ジホスフイート、トリス−(2,4−ジ三級
ブチルフエニル)−ホスフイート、トリス−(2−三級
ブチル−4−メチルフエニル)−ホスフイート、ビス−
(2,4−ジ三級ブチルフエニル)−ペンタエリトリツト
−ジホスフイート及びテトラキス−(2,4−ジ三級ブチ
ルフエニル)−4,4′−ビフエニレン−ジホスフイー
ト。硫黄含有抗酸化剤の例は次のものである。ジラウリ
ル−チオジプロピオネート、ジミリスチル−チオジプロ
ピオネート、ジステアリル−チオジプロピオネート、ペ
ンタエリトリツト−テトラキス−(β−ラウリルチオプ
ロピオネート)及びペンタエリトリツト−テトラキス−
(β−ヘキシルチオプロピオネート)。 本発明の化合物と一緒に用いられる他の抗酸化剤及び
光安定剤の例は、2−(2′−ヒドロキシフエニル)−
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾフエノン、
ヒドロキシ安息香酸のアリールエステル、α−シアノ桂
皮酸誘導体、ニツケル化合物又はしゆう酸ジアニリド。 本発明の化合物により安定化される有機重合体の例は
次のものである。 モノオレフイン及びジオレフインの重合体、例えば低密
度又は高密度のポリエチレン、低密度の線状ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−
1、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ならびにモノオ
レフイン又はジオレフインの共重合体、あるいはこれら
重合体の混合物; モノオレフイン又はジオレフインと他のビニル単量体と
の共重合体、例えばエチレン−アルキルアクリレート共
重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共重合体、
エチレン−ビニルアセテート共重合体又はエチレン−ア
クリル酸共重合体; ポリスチロール;スチロール又はα−メチルスチロー
ルとジエン又はアクリル酸導体との共重合体、例えばス
チロール−ブタジエン、スチロール−アクリルニトリ
ル、スチロール−エチルメタクリレート、スチロール−
ブタジエン−エチルアクリレート又はスチロール−アク
リルニトリル−メタクリレート; ABS−、MBS−又は類似の重合体; ハロゲン含有重合体、例えばポリ塩化ビニル、ポリ弗化
ビニル、ポリ弗化ビニリデン、その共重合体; α,β−不飽和酸及びその誘導体から導かれた重合体、
例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリア
クリルアミド又はポリアクリルニトリル; 不飽和アルコール及びアミン又はそのアクリル誘導体又
はアセタールから誘導された重合体、例えばポリビニル
アルコール又はポリ酢酸ビニル; ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿素、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリエーテルケトン。 本発明の化合物により安定化される他の有機重合体
は、工業的塗装である。その例は焼付け塗装、その中で
も自動車塗装特に2層塗装である。この場合も前記の抗
酸化剤及び光保護剤を使用できる。 本発明の化合物は、固形又は溶解された形で、あるい
は液状であればそのままでワニスに添加できる。この場
合、ワニス系への良好な溶解性は特別な利点となる。本
発明の化合物は、好ましくはワニス、ポリアミド又はポ
リオレフイン、特にエチレン重合体又はプロピレン重合
体に用いられる。 実施例1 a)グルシンエチルエステル塩酸塩349g(2.50モル)を
水380mlに溶解し、氷冷却下に固形水酸化ナトリウム100
gを少量ずつ添加したのち、テトラメチロールアセチレ
ンジ尿素の50%水溶液656g(1.25モル)を添加する。2
時間還流加熱し、放冷し、吸引過し、少量の水で洗浄
したのち、水流真空中80℃で乾燥する。融点164℃の無
色固形物質が199g(40%)得られる。 b)こうして得られたテトラシクロ−〔5.5.2.05,13.0
11,14〕−1,3,5,7,9,11−ヘキサアザ−3,9−ビス−(カ
ルボエトキシメチル)−6,12−ジオキソ−テトラデカン
13.6g、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン10.9g及びテトラブチルオルトチタネート1.5mlを、
キシロール50ml中で窒素雰囲気下に10時間還流加熱す
る。冷却後、沈殿を吸引過し、キシロールで洗浄し、
乾燥したのち熱水で処理する。モノ水和物が融点183℃
の無色結晶として13.0g得られる。 C H N O 計算値(%) 56.8 7.9 17.6 17.6 実測値(%) 56.4 8.2 17.6 17.9 実施例2 実施例1aの生成物41.4g、4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン35.7g及びテトラブチルオル
トチタネート4.5mlを、キシロール150mlの中で窒素雰囲
気下に12.5時間還流加熱する。沈殿を室温で吸引過
し、キシロールで洗浄し、イソプロパノールから再結晶
する。モノ水和物が融点204℃の無色結晶として18.6g得
られる。 C H N O 計算値(%) 58.0 8.5 16.9 16.9 実測値(%) 58.1 8.3 17.3 16.0 実施例3 実施例1aの生成物59.1g、4−アミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピぺリジン46.8g及びテトラブチルオルトチタ
ネート6mlを、キシロール225ml中で8時間還流加熱す
る。実施例2と同様に仕上げ処理すると、テトラ水和物
が融点201℃の無色結晶として23.3g得られる。濾液を25
0mlまで蒸発濃縮すると、さらに融点199℃の生成物が1
8.6g得られる。 C H N O 計算値(%) 52.3 8.8 20.3 18.6 実測値(%) 52.0 8.6 20.3 19.5 実施例4 テトラシクロ〔5.5.2.05,13.011,14〕−1,3,5,7,9,11
−ヘキサアザ−6,12−ジオキソ−3,9−ジ−(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル)−テトラデカン41g
(0.083モル)及びヒドロキシ酢酸ニトリルの70%水溶
液20.3g(0.25モル)を、エタノール125ml中で15時間煮
沸する。冷却後吸引過し、エタノールで流出液が無色
になるまで洗浄したのち、水流真空中60℃で乾燥する
と、融点283℃の無色結晶が38g(79%)得られる。 C H N O 計算値(%) 62.1 8.3 24.1 5.6 実測値(%) 62.1 8.5 24.1 5.6 実施例5 パラホルムアルデヒド30g(1.0モル)、アセトンシア
ンヒドリン85g(1.0モル)及び炭酸カリウム2.4gを、炭
酸カリウムで飽和したエタノール24ml中で、室温で2時
間撹拌する。燐酸でpHを6となし、0.5%燐酸24ml及び
エタノール350mlを添加する。次いでテトラシクロ〔5.
5.2.05,13.011,14〕−1,3,5,7,9,11−ヘキサアザ−6,12
−ジオキソ−3,9−ジ−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル)−テトラデカン125.5g(0.25モル)を添
加し、混合物を5時間還流加熱する。生成物を実施例4
と同様に仕上げ処理すると、実施例4と同じ生成物が12
3g(理論値の85%)得られる。 実施例6〜9 実施例5と同様にして、次式の化合物が製造される。
置換基の意味及び融点を次表に示す。 実施例10 実施例4の生成物40g及びラネ−ニツケル5gを、1
のオートクレーブ中でトルオール500mlに懸濁し、アン
モニア40gを圧入し、水素により圧力を100バールとし、
80℃に加熱する。300バールの圧力で、水素吸収が観察
されなくなるまで水素化する。2回の反応混合物を合併
し、過したのち蒸発濃縮する。残留物をトルオールか
ら再結晶し、80℃で乾燥し、水と共に煮沸する。融点20
3〜204℃の次式の化合物の水和物が39.6g得られる。 実施例11 ピリジン75ml中の実施例10の生成物7.7gに、アジピン
酸クロリド2.4gを滴加し、混合物を50〜60℃で3.5時間
保持したのち冷却し、石油エーテル150mlに注入する。
次いで吸引過し、10%苛性ソーダ液と共に10分間撹拌
したのち吸引過し、水洗する。乾燥物を少量のイソブ
タノールに熱時溶解し、過し、液を石油エーテル中
に撹拌混合し、沈殿を吸引過する。融点274℃の次式
のオリゴマーが2.6g得られ、平均分子量は2570g/モル
(クロロホルム中の蒸気浸透圧)である。実施例12 a)シアノ酢酸エチルエステル169.5g及び2,2,6,6−テ
トラメチル−4−アミノピペリジン232.5gを、エタノー
ル200ml中で8時間煮沸する。冷却後、活性炭5g及び酢
酸エチルエステル450mlを添加し、混合物を加熱して熱
時過する。冷却後吸引過すると、融点150〜152℃の
次式の化合物が169.2g得られる。 b)この生成物44gをメタノール400ml中でラネ−ニツケ
ル10g及びアンモニア40gを添加し、圧力が不変になるま
で200バールで水素化する。反応混合物を過し、蒸発
濃縮し、真空蒸留すると、沸点165〜169℃/0.5mmHgの次
式 の化合物が21.5g得られる。この油状物は放置すると、
融点74〜76℃の結晶となる。 c)この生成物11.3g及びテトラメチロールアセチレン
ジ尿素の50%水溶液13.1gを、イソブタノール300ml中で
水分離器を用いて水が分離しなくなるまで煮沸する。次
いで吸引過し、残留物をアセトニトリルから再結晶す
ると、融点125〜127℃の次式の化合物の水和物が7.1g得
られる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.一般式 〔式中、nは1〜70の整数、R1及びR2は互いに無関係に
水素原子、C1〜C6−アルキル基、C7〜C12−アルアルキ
ル基、アリール基又はカルボン酸エステル基、あるいは
R1とR2は一緒になってテトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基又はヘキサメチレン基又は置換されていてもよい次
式 の基を意味し、R3、R4、R5及びR6は互いに無関係にアル
キル基を意味し、R7及びR8は互いに無関係に水素原子又
はアルキル基を意味するかあるいは結合する炭素原子と
一緒に>C=Oを意味し、X及びYは互いに無関係に酸
素原子、硫黄原子又はNR10を意味し、R10は水素原子、C
1〜C8−アルキル基又はC7〜C12−アルアルキル基であ
り、R9は水素原子を表すか、水酸基、カルボニル基、カ
ルボン酸エステル基、カルボキシル基、カルバモイル基
又はチオール基により置換されたC1〜C22−アルキル基
を意味するかあるいはC3〜C22−アルケニル基、C3〜C22
−アルキニル基、C7〜C12−アルアルキル基、C1〜C22−
アルキル基、C4〜C22−シクロアルキルアルキル基、複
素環基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸基、ア
ルコキシ基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボン
酸エステル基、スルホンアミド基、置換されていてもよ
いカルバモイル基、尿素基及び尿素誘導体基、ウレタン
誘導体基又は基−(CH2)k−Dを表し、kは1〜10の
数を表し、Dは−CN、−NH2、−NHR11又は−NR11R12を
意味し、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれC1〜C22−アルキル基、C−アシル基、カルバモ
イル基、C2〜C22−アルケニル基、C3〜C22−アルキニル
基、C3〜C12−シクロアルキル基、アルアルキル基又は H2NCH2−CH2−NHx (xは、1〜30)のオリゴマ
ーもしくはポリマーのポリアミン基であり、この場合、
前記の基は更に置換されていてもよいかまたはR11及びR
12はこれらが結合している窒素原子と一緒になって3〜
20員の環系を形成しており、 Aは同一でも異なっていてもよく、直接結合又は、異種
原子として酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を含有しう
る2価の脂肪族、芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状
員子を意味し、ただし、R9が−(CH2)k−Dでないと
きは、Aの少なくとも1個は橋状員子であり、Bは、異
種原子として酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を含有し
うる2価の脂肪族、芳香脂肪族又は芳香族の基である橋
状員子又は直接結合である〕で表わされる化合物又はそ
の酸付加塩もしくは水和物。 2.A及び/又はBが次式 の橋状員子である、請求項1に記載の化合物。 3.一般式 〔式中、nは1〜70の整数、R1及びR2は互いに無関係に
水素原子、C1〜C6−アルキル基、C7〜C12−アルアルキ
ル基、アリール基又はカルボン酸エステル基、あるいは
R1とR2は一緒になってテトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基又はヘキサメチレン基又は置換されていてもよい次
式 の基を意味し、R3、R4、R5及びR6は互いに無関係にアル
キル基を意味し、R7及びR8は互いに無関係に水素原子又
はアルキル基を意味するかあるいは結合する炭素原子と
一緒に>C=Oを意味し、X及びYは互いに無関係に酸
素原子、硫黄原子又はNR10を意味し、R10は水素原子、C
1〜C8−アルキル基又はC7〜C12−アルアルキル基であ
り、R9は水素原子を表すか、水酸基、カルボニル基、カ
ルボン酸エステル基、カルボキシル基、カルバモイル基
又はチオール基により置換されたC1〜C22−アルキル基
を意味するかあるいはC3〜C22−アルケニル基、C3〜C22
−アルキニル基、C7〜C12−アルアルキル基、C1〜C22−
アルキル基、C4〜C22−シクロアルキルアルキル基、複
素環基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸基、ア
ルコキシ基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボン
酸エステル基、スルホンアミド基、置換されていてもよ
いカルバモイル基、尿素基及び尿素誘導体基、ウレタン
誘導体基又は基−(CH2)k−Dを表し、kは1〜10の
数を表し、Dは−CN、−NH2、−NHR11又は−NR11R12を
意味し、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれC1〜C22−アルキル基、C−アシル基、カルバモ
イル基、C2〜C22−アルケニル基、C3〜C22−アルキニル
基、C3〜C12−シクロアルキル基、アルアルキル基又は H2NCH2−CH2−NHx (xは、1〜30)のオリゴマ
ーもしくはポリマーのポリアミン基であり、この場合、
前記の基は更に置換されていてもよいかまたはR11及びR
12はこれらが結合している窒素原子と一緒になって3〜
20員の環系を形成しており、 Aは同一でも異なっていてもよく、直接結合又は、異種
原子として酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を含有しう
る2価の脂肪族、芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状
員子を意味し、ただし、R9が−(CH2)k−Dでないと
きは、Aの少なくとも1個は橋状員子であり、Bは、異
種原子として酸素原子、窒素原子又硫黄原子を含有しう
る2価の脂肪族、芳香脂肪族又は芳香族の基である橋状
員子又は直接結合である〕で表わされる化合物又はその
酸付加塩もしくは水和物を有機重合体の安定化に使用す
る方法。 4.請求項3に記載の有機重合体が、合成樹脂又はワニ
スである、請求項3に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19863643892 DE3643892A1 (de) | 1986-12-22 | 1986-12-22 | Glykolurilderivate und ihre verwendung als stabilisatoren fuer polymere |
DE3643892.8 | 1986-12-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166885A JPS63166885A (ja) | 1988-07-11 |
JP2716443B2 true JP2716443B2 (ja) | 1998-02-18 |
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ID=6316872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62311133A Expired - Lifetime JP2716443B2 (ja) | 1986-12-22 | 1987-12-10 | グリコールウリル誘導体及びその用途 |
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---|---|
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EP (1) | EP0272590B1 (ja) |
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DE3801944A1 (de) * | 1988-01-23 | 1989-07-27 | Basf Ag | Heterocyclen auf piperazinopiperazinbasis und deren verwendung |
US5459179A (en) * | 1990-09-04 | 1995-10-17 | Ferro Enamels (Japan) Limited | Reactive particulate resin, method for producing the same, and resin composition for thermoforming |
DE4303522A1 (de) * | 1993-02-06 | 1994-08-11 | Basf Ag | N-Vinylgruppenhaltige Glykolurilderivate und ihre Verwendung als Lichtschutzmittel und Stabilisatoren für organisches Material |
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DE2623143A1 (de) * | 1976-05-22 | 1977-12-01 | Mauser Werke Oberndorf | Koerper eines baukastensystems |
JPS56501681A (ja) * | 1979-12-10 | 1981-11-19 | ||
DE3530666A1 (de) * | 1985-08-28 | 1987-03-12 | Basf Ag | Glykolurilderivate und ihre verwendung als stabilisatoren fuer polymere |
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- 1986-12-22 DE DE19863643892 patent/DE3643892A1/de not_active Withdrawn
-
1987
- 1987-12-10 JP JP62311133A patent/JP2716443B2/ja not_active Expired - Lifetime
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- 1987-12-15 DE DE87118607T patent/DE3789289D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-12-16 US US07/133,625 patent/US4835273A/en not_active Expired - Fee Related
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EP0272590A3 (en) | 1989-07-19 |
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DE3789289D1 (de) | 1994-04-14 |
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