JP2716319B2 - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JP2716319B2
JP2716319B2 JP4191945A JP19194592A JP2716319B2 JP 2716319 B2 JP2716319 B2 JP 2716319B2 JP 4191945 A JP4191945 A JP 4191945A JP 19194592 A JP19194592 A JP 19194592A JP 2716319 B2 JP2716319 B2 JP 2716319B2
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signal
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frequency band
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宏之 千野
敬一 若林
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株式会社荏原電産
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送路の所定周波数帯
域内で音声信号およびデジタルデータなどの変調信号を
同時に伝送する多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話回線等の端末機器において、
1回線のみを使用して音声、測定波形データ等の低周波
信号、デジタルデータ等の複数の信号を同時に伝送する
多重伝送方式が知られている。例えば、有線、無線通信
において計器の測定波形とデジタルデータを伝送しなが
らその内容についても同時に会話できるようにすること
ができる。この多重伝送方式を行うために、従来、周波
数分割方式を使用して低周波数帯域側を音声、高周波数
帯域側をデジタルデータ等を出力するモデム等に振り分
けていた。また、音声信号以外に多重伝送される複数の
変調信号の切替えを行うことにより音声の了解度を悪化
させないように伝送する工夫が行われていた。
【0003】有線伝送路の周波数帯域は電話においては
0.3〜3.4KHzと狭く、音声と他の変調信号を多
重伝送する場合、、例えば図5の(A)に示すように音
声信号を低周波数帯域側に、変調信号を高周波数帯域側
に分割している。また、伝送される変調信号が2種類あ
る場合は、図5の(B)に示すように、音声信号を低周
波数帯域側に振り分け、そして高周波数帯域側を2つの
帯域に分割して2つの変調信号に振り分けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】音声は母音と子音とか
ら構成され、母音は図6に示すような周波数帯域におい
てフォルマントを有する。例えば、“イ”の母音の第1
フォルマントは0.3KHz付近であるから、音声の伝
送周波数帯域を0.3〜2KHzに設定した場合は、
“イ”の母音の第2フォルマントは2.4〜3KHzで
あるので伝送された音声は欠落するおそれがある。ま
た、子音においても“サ”、“シ”、“ス”、“セ”、
“ソ”と発音する周波数音域は2KHz以上に主成分が
あるので伝送された音声が欠落し、音声の明瞭度および
了解度を大幅に悪化する問題があった。さらに、モデム
等から図5の(B)に示すように2種以上の変調信号を
伝送する場合には音声信号の帯域がさらに狭くなるた
め、音声の他に1つの変調信号のみを多重伝送するのが
限度であった。
【0005】この発明の目的は、伝送路の所定周波数帯
域内で音声、複数の変調信号を同時に多重伝送すること
ができ、しかも音声の明瞭度および了解度を損なわない
多重伝送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の多重伝送装置
は、音声信号と多重する変調信号は該音声のフォルマン
トとフォルマントの中間の周波数帯域に設定する第1の
フィルタ手段と、前記音声信号の伝送帯域を音声欠落を
生じない周波数帯域に設定すると共に前記変調信号の搬
送周波数帯域に相当する音声伝送帯域部分を減衰する帯
域通過阻止フィルタを含む第2のフィルタ手段とを備え
て構成されている。
【0007】また、第2の発明は 前記変調信号はデジ
タルデータを周波数偏位変調した信号であることを特徴
としている。
【0008】また第3の発明の多重伝送装置は低周波数
の信号を音声伝送周波数帯域外の前記所定伝送周波数帯
域の低周波数帯域において周波数変調により伝送するこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】音声信号の伝送帯域を了解度および明瞭度が損
なわれない周波数帯域に設定すると共に、音声と共に多
重伝送される変調信号は音声のフォルマントによる影響
の少ないフォルマントとフォルマントの間の周波数帯域
が使用される。さらに音声信号及び変調信号の相互の干
渉を排除するために音声伝送帯域内の前記変調信号の搬
送周波数帯域に相当する帯域は帯域通過阻止フィルタに
より減衰され、これにより音声の明瞭度および了解度が
改善される。
【0010】
【実施例】電話の回線で使用される0.3〜3.4KH
zの周波数帯域に振り分けられる多重伝送される音声、
モデム等からのデジタルデータの変調信号および低周波
信号の周波数帯域について図1を参照して説明する。図
1の(A)は音声の伝送周波数帯域を示し、約0.5〜
3.4KHzの周波数帯域が使用される。図1の(B)
はモデムから伝送されるデジタルデータの変調信号の周
波数帯域を示し、この例では2種類の搬送周波数f1
2が使用されている。このモデムからのモデム伝送周
波数帯域は音声伝送周波数帯域の内であってかつ音声欠
落に対して影響の少ない、フォルマントとフォルマント
の間に搬送周波数f1とf2は選択されている。図1の
(A)に示すように、前記音声伝送周波数帯域の内、搬
送周波数f1とf2に相当する周波数の部分は音声信号の
通過を阻止するように減衰される。また、多重伝送され
る計器からの波形信号などの低周波信号または低速度信
号は図1の(C)に示すように、波形信号の搬送波f3
を含む0.3〜0.5KHzの周波数帯域に振り分けら
れる。
【0011】図2は図1の(A)および(B)に示す搬
送周波数f1とf2の近傍の周波数帯域における音声伝送
周波数帯域とモデムからの変調信号の周波数特性を示し
たものである。モデムから出力されるデジタルデータは
2値論理の“1”、“0”に対応して周波数偏位変調
(FSK)され、このとき発生する搬送波f1、f2の側
帯波レベルは図4に実線で示されるように低いため、同
図に破線により示される音声伝送周波数帯域によって搬
送波f1、f2が除去された側波帯の一部が通過しても音
声に与える影響は極めて少ない。尚、音声伝送帯域部分
を減衰する帯域通過阻止フィルタをモデム搬送波f1
2のように使用する搬送波ごとに設けることにより図
2の搬送波間の点線に示す帯域も音声帯域として有効利
用され、音声の明瞭度および解析度が向上される。
【0012】図3はフィルタの遮断周波数と音声の明瞭
度の関係を示し、低域フィルタ(LP)によって1.5
KHzを音声周波数の上限とした場合、明瞭度は60%
に低下するが、高域フィルタ(HP)による遮断周波数
0.5KHzを下限とした場合は明瞭度は100%から
わずかに低下するに過ぎない。即ち、図3は音声伝送周
波数帯域を0.5〜3.4KHzに振り分けることで十
分な明瞭度が得られ、たとえ音声の第1フォルマントが
欠落しても会話に支障がないことを表している。
【0013】図4は図1および図3の原理を実現するこ
の発明の多重伝送装置の一実施例を示すブロック図であ
る。図4においてマイクロホン1によって電気信号に変
換された音声信号は増幅器2によって増幅され、高域フ
ィルタ(HPF)3において0.5KHz以下の音声信
号は遮断されて帯域通過阻止フィルタ(BEF)4、5
に順次通過される。この通過過程において前記搬送周波
数f1とf2の周波数帯域は減衰され、次に低域フィルタ
(LPF)6において3.4KHz以上の周波数帯域は
遮断され、この結果、図1の(A)に示す音声伝送帯域
にある音声信号が加算器7に入力される。
【0014】また、計測器から測定波形などの低周波信
号または低速度伝送波形が電圧/周波数(V/F)変換
器8に与えられ、ここで電圧レベルに対応する周波数に
変調されて高域フィルタ9、低域フィルタ10に順次送
られる。高域フィルタ9、低域フィルタ10において図
1の(C)に示すような0.3〜0.5KHzの周波数
帯域を通過する低周波信号が加算器7に入力される。
【0015】また、計測器からのデジタルデータはCP
U11に与えられ、その出力は周波数偏位変調(FS
K)回路12によって低速度で変調され、この変調出力
は高域フィルタ13、低域フィルタ14に順次送られて
図1の(B)に示す周波数帯域を通過した変調信号が加
算器7に入力される。
【0016】加算器7は各フィルタを介して制限された
周波数帯域の音声信号、モデムからのデジタルデータに
対応する変調信号、低周波信号を加算して多重化し、同
時にハイブリッド回路15、電話回線からなる伝送路1
6を介して送出される。受信側では伝送路16を介した
送られる多重化された信号はハイブリッド回路17を介
して受信され、音声信号は高域フィルタ18、帯域通過
阻止フィルタ19および20、低域フィルタ21を経て
音声信号のみが選択され、増幅器22を順次介して増幅
された後、スピーカ23から音声出力される。また、受
信された多重信号は高域フィルタ24、低域フィルタ2
5を順次介して低周波信号のみが選別され、周波数/電
圧(F/V)変換器26によって電圧波形へと復調され
る。また、受信された多重信号は高域フィルタ27、低
域フィルタ28を順次経てデジタルデータに対応する変
調信号のみが選別されて周波数偏位復調回路29により
デジタルデータが弁別されCPU30を介してデジタル
データ出力される。このように、送信側から送られる音
声、デジタルデータおよび波形信号の3種類の信号は同
時に周波数分割によって多重化されて伝送路16を介し
て受信側に送られ、受信側において各種類別に分離され
て復調される。
【0017】一方、相手側からの音声はマイクロホン3
1、高域フィルタ32、帯域通過阻止フィルタ33およ
び34、低域フィルタ35、ハイブリッド回路17、伝
送路16、ハイブリッド回路15を介して受信され、高
域フィルタ41、帯域通過阻止フィルタ42および4
3、低域フィルタ44、増幅器45を経てスピーカ46
から音声出力される。しかして、波形信号、デジタルデ
ータを電話回線を使用して伝送しながら同時に該データ
について音声により会話することができる。しかも図1
〜3に説明したように多重化される信号の種類により特
有の伝送周波数帯域が設定されているので低周波信号、
デジタルデータが欠落したり、また音声の透明度および
了解度が損なわれることはない。
【0018】なお、本発明の多重伝送装置は図4の構成
に限定されるものはなく図1〜3に関係して説明された
本発明の趣旨を満足するものであれば種々の変更が可能
である。
【0019】
【効果】この発明は音声を含む複数種類の信号を伝送路
の限られた周波数帯域内で音声の明瞭度および了解度を
損なわずに多重伝送することができ、従来のこの種の多
重伝送に比較して音声の伝送の改善が図れると共に音声
の他に2種類以上の信号の多重化が可能となる。また、
多重伝送装置の回路構成も簡単であり、低価格で製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声および各種信号の伝送周波数帯域
の振り分けを説明する図。
【図2】本発明の図1の減衰する搬送周波数部分の帯域
を拡大して説明する図。
【図3】フィルタの遮断周波数と音声の明瞭度の関係を
示す図。
【図4】本発明の多重伝送装置の一実施例を示すブロッ
ク図。
【図5】従来の音声信号および変調信号の伝送周波数帯
域の振り分けを示す図。
【図6】母音のフォルマットの分布を示す図。
【符号の説明】
3、 9、13、18、24、27、41 高域
フィルタ 6、10、14、21、25、28 44 低域
フィルタ 4、5、19、20、34、35、42、43 帯域
通過阻止フィルタ 7 加算
器 16 伝送

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路の所定伝送周波数帯域内で音声信
    号および変調信号を多重伝送する伝送装置において、 前記音声信号と多重化する前記変調信号は該音声のフォ
    ルマントとフォルマントの中間の周波数帯域に設定する
    第1のフィルタ手段と、前記音声信号の音声伝送帯域を
    音声欠落の生じない周波数帯域に設定すると共に前記変
    調信号の搬送周波数帯域に相当する音声伝送帯域部分を
    減衰する帯域通過阻止フィルタを含む第2のフィルタ手
    段とを備え、前記帯域通過阻止フィルタにより音声信号が減衰されか
    つ前記第1のフィルタ手段によって設定された周波数帯
    域に前記変調信号が伝送されること を特徴とする多重伝
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記変調信号はデジタルデータを周波数
    変位変調した信号であることを特徴とする請求項1に記
    載の多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 低周波数の信号を前記音声伝送帯域外の
    前記所定伝送周波数帯域の低周波帯域において周波数変
    調により伝送することを特徴とする請求項1または2に
    記載の多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のフィルタ手段は音声信号へ干
    渉するデジタル信号の変調搬送波を除去する手段として
    2つ以上の帯域の異なる帯域除去フィルタを備えたこと
    を特徴とする請求項1の記載の多重伝送装置。
JP4191945A 1992-07-20 1992-07-20 多重伝送装置 Expired - Lifetime JP2716319B2 (ja)

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JPH0637727A JPH0637727A (ja) 1994-02-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5368906A (en) * 1976-12-02 1978-06-19 Fujitsu Ltd Information transmission system using ound signal
JPS5824060B2 (ja) * 1979-06-08 1983-05-19 日本電信電話株式会社 音声帯域多重伝送方式

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