JP2716264B2 - 改良型汎用洗浄組成物 - Google Patents

改良型汎用洗浄組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、家庭用の改良型汎用洗浄組成物に関する。
発明の背景 家庭用の汎用洗浄組成物は粉末形態及び液体形態で市
販されている。
粉末洗浄組成物は主として、ビルダー又は緩衝塩、例
えば、りん酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩などから構成されて
いる。そのような組成物は、無機的な汚れの除去には優
れていても、脂肪酸のカルシウム及び/又はマグネシウ
ム塩のような有機的な汚れ並びに家庭環境に典型的に見
受けられる脂肪性/グリース性の汚れを洗浄する能力に
欠けている。そのような組成物は一般に、ビルダーによ
りアルカリ性pHで緩衝された溶液を形成する。アルカリ
性pHは、脂肪酸を対応するセッケンに転換して遊離脂肪
酸の洗浄力を促進すると考えられている。
液体洗浄組成物は一般に有機溶媒を含んでおり、純粋
又は濃縮形態で硬質表面に適用可能であり、従って比較
的高レベルの表面活性物質及び有機溶媒が汚れの上に直
接加えられるという大きな利点を有している。これらの
液体組成物は、室内装飾用品、カーペット、カーテンな
どのような柔らかな調度品の洗浄に有用であるばかり
か、床、壁及び台所又は浴室の表面のような硬質表面の
洗浄に特に効力を有するものである。さらにこれらの組
成物は一般に緩衝アルカリ性であるが、中性の組成物が
公知となっており、数種の酸性組成物も専門家の浴室用
洗剤として市販されている。
上記タイプの組成物はいずれも、クエン酸、アジピン
酸及びグルタル酸のような有機酸を含んでいてよい。
典型的には、市販の汎用洗剤に用いらる界面活性剤
は、線状アルキルベンゼンスルホネート(ABS)及び第
2級アルカンスルホネート(SAS)のどちらか一方又は
その両方を含んでいる。
そのような溶媒/水組成物に特定の界面活性剤を組み
込んでも、これらの界面活性剤が比較的低濃度で存在す
る場合には何ら問題はない。例えば、欧州特許EPO34484
7号(P&G)は、5重量%までの線状C8‐C18アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムと組み合わせたブトキシ
プロパノール溶媒からなる組成物を開示している。
任意に少量の脂肪セッケンを加えた線状アルキルベン
ゼンスルホネートとアルコールエトキシレートの混合物
は、製品内pHが8〜11の範囲のいくつかの成功している
市販の液体アルカリ製品に用いられている界面活性剤系
を含んでいる。
家庭用洗浄組成物は、脂肪性/グリース性の汚れの除
去の他に、石灰スケールを除去する能力を有している必
要がある。石灰スケールは主として炭酸カルシウム及び
炭酸マグネシウムからなり、これらは天然水中に異なる
レベルの対応重炭酸塩として存在し、不均化により結晶
化して炭酸塩を形成する。炭酸塩が酸性溶液に可溶であ
ることは周知である。しかし上記に述べた理由から、酸
性組成物はアルカリ性組成物に比べて効力が劣ると考え
られる。
そのような組成物にかかわるさらに大きな技術的問題
点は、最も一般的に用いられている界面活性剤が低生分
解性であり、従って他の界面活性剤系に比べて環境的に
好ましくないということである。
特に第1級アルコールスルフェート(以下PASとい
う)は、線状アルキルベンゼンスルホネート及び第2級
アルカンスルホネートに比べて生分解し易いこと及び脂
肪酸残基源としての椰子油及び他の植物油のような天然
物質から誘導し得ることから、環境的に望ましいアニオ
ン界面活性剤である。
第1級アルコールスルフェートは、一般式: RO-SO3X 〔式中、RはC8‐C18第1級アルキル基であり、Xは可
溶化カチオンである〕 を有する物質の混合物を含む。適当なカチオンには、ナ
トリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウム、TE
A及びその混合物が含まれる。
PASの塩を他の界面活性剤と組み合わせて用いること
は文献から周知となっている。
EP125711(Clarke:1984)は、非イオン界面活性剤、
アニオン界面活性剤(例えば、Mg-PAS)及び部分的にエ
ステル化された樹脂を含有するGPCに関する。
GB-2160887(Bristol Myers:1984)は、溶媒と、アル
カリ金属、マグネシウム、アンモニウム及びTEA-PAS塩
を含むアニオン界面活性剤、及び水不溶性非イオン界面
活性剤を非イオン界面活性剤の75-100%含む非イオン界
面活性剤0.005〜3.0%からなるGPCに関する。ラウリル
スルフェートのナトリウム塩(Na-C12PAS)が最も好ま
しいアニオン界面活性剤である。
GB2144763(P&G:1983)は、少なくとも5%の溶媒
とマグネシウム塩を含むマイクロエマルションの形態の
洗浄組成物に関する。好ましい組成物は、非イオン界面
活性剤、パラフィンスルホネート、アルキルスルフェー
ト(PAS)、エトキシル化フェノール及びエトキシル化
アルコールを含む。
EP107946(P&G:1982)は、水溶性C13‐C18アルカン
又はアルケンスルホネート及び水溶性アルキルエーテル
スルフェートと共に、6〜18%のMg-PASを含む液体洗浄
(皿洗い用)組成物に関する。
上記の界面活性剤、ABS、SAS及びPASは、非常に有効
な発泡界面活性剤である。多くの個人向け洗浄製品、例
えば、シャンプー及び固形セッケンの場合には気泡の形
成は望ましいことであるが、気泡の存在は、気泡が洗浄
作業後に除去困難になり得るために、繊維の洗浄及び表
面の洗浄作業の場合には望ましくないことが多い。この
ために配合物には消泡剤が含有されている。カルシウム
セッケン、即ち、脂肪酸のカルシウム塩は、繊維用洗浄
組成物及び硬質表面用洗浄組成物の消泡成分として周知
である。
炭化水素と粉末組成物用の消泡系としてのカルシウム
敏感性脂肪酸セッケンの組み合わせの使用が、GB109956
2(Unilever:1964)に開示されている。該参考文献に
は、アニオン性スルフェート又はスルホネート洗剤、ア
ルカリポリホスフェート及び炭化水素と12〜31個の炭素
原子を有する脂肪酸との「セッケン水降下剤」(suds-d
epressant)混合物を含む粉末洗浄組成物が開示されて
いる。炭化水素は、直鎖又は分岐鎖アルカン(90℃を超
える沸点を有する高融点パラフィンろうとの1:1混和物
中の液体パラフィン油)、アルケン、アルキル化ベンゼ
ン、ナフタレン及びアントラセンのような縮合芳香族及
びそれらのアルキル化誘導体、並びにテルペン及び同様
な化合物を含む脂環式炭化水素を含むものとして広義に
定義される。好ましい炭化水素には、90℃を超える沸点
を有する物質、例えば、上記のパラフィン油とろうの混
合物、ドデシルベンゼン及びテレビン油(turpentine o
il)が含まれる。
さらにEP0080749(P&G:1982)には、溶媒、セッケ
ン、及び液体硬質表面用洗浄組成物の消泡系として選択
されたテルペン溶媒の組み合わせの使用が開示されてい
る。例えばカーペット洗浄用組成物とは異なるこれらの
組成物においては、分離した消泡成分添加段階を必要と
せずに、製品を任意に用いることができるという利点が
ある。
より明確に言えば、EP0080749は、特定の溶媒{2−
(2−ブトキシ−エトキシ)エタノール:BUTYL CARBITO
L〔登録商標〕として市販されている}と、消泡系とし
てのC13‐C24脂肪酸のアルカリセッケン、アンモニウム
セッケン及びアルカノール−アンモニウムセッケンの中
の1種以上0.05〜2重量%とを組み合わせたモノ(イソ
プレン2単位)又はセスキ(イソプレン3単位)テルペ
ンの使用を教示している。該参考文献には、これら3種
の成分が消泡活性を有するように相互作用すると記載さ
れている。
該参考文献に開示されている好ましいテルペンは、
「炭化水素種」のテルペンのうちのモノ及び二環式テル
ペン、例えば、テルピネン、テルピノレン、リモネン、
ピネン及びオレンジの皮から得られる所謂「オレンジ」
テルペンである。テルペンアルコール、アルデヒド及び
ケトンを含む他のテルペンはあまり好ましくない。
テルペン及び関連化合物は、それらが比較的高価な原
料であり且つ臭いのある化合物であり、製品にパイン又
はレモンのような香りをつけるという一般的な不利点を
有している。洗浄組成物のベース配合物は匂いがあまり
ないか又は全く匂いのないものであることが望ましい。
さらに、テルペンは所謂「ムスクキシレン」の痕跡を含
んでいる可能性があり、これらの物質の生理的受容性に
ついては疑いがもたれている。
浴室用洗剤製品は、洗浄の初期段階において比較的安
定な粘着性の気泡を形成する必要がある。この気泡によ
り、表面の部分に洗剤が適用されたことが視覚的に示さ
れる。さらに重要なことには、気泡が表面に付着して流
出が防止され、それによって必要とされる製品を含む界
面活性剤の量が最小限になり、その結果コストも環境へ
の界面活性剤の放出も最小限になる。しかし使用を容易
にし且つ水を節約し得るように、組成物が可能な限り最
低量の水で殆ど努力を要さずにすすぎ得ることが望まし
い。
上記の全てを勘案すれば、理想的な家庭用洗浄組成物
は、表面に適用すると比較的安定な気泡を形成し、表面
のすすぎの際には速やかに脱泡する必要があることがわ
かる。そのような組成物は環境的又は生理的に許容不能
な成分を含んでいてはならず、且つすすぎ水に特殊な消
泡成分を添加する必要があってはならない。これらの多
くのニーズそれぞれに対応する専門の洗浄組成物が市販
されるか又は文献に示唆されてはいるが、石灰スケール
に対する酸性洗剤の利点を有しながら、広範な汚れに対
しても有効である汎用洗剤が必要とされている。
発明の簡単な説明 選択された脂肪酸は、特定の濃縮配合物において起泡
増進作用を有し、該配合物をややアルカリ性の水で希釈
すると抑泡作用を有することが見いだされた。これらの
脂肪酸を酸性pHでポリカルボン酸、溶媒及び界面活性剤
と合わせた場合、著しく単純な成分の組み合わせによ
り、広範な汚れに対して優れた洗浄力を示し且つ優れた
すすぎ挙動を示す組成物が生成される。
従って本発明は、 (a)脂肪酸のアルカリ金属塩以外のアニオン界面活性
剤を含む界面活性剤系、 (b)C10‐C22モノカルボン酸脂肪酸 (c)半極性溶媒、 (d)ポリカルボン酸又はその塩、及び (e)塩基 からなり、6未満のpHを有する水性洗浄組成物を提供す
る。
発明の詳細な説明 上記のように、驚くべきことにはC10‐C22脂肪酸が本
発明の組成物において起泡増進作用を有することが見い
だされた。これは、傾斜又は垂直表面に対する気泡の増
進「粘着」(cling)として表わされる。従って本発明
の組成物は硬質表面用洗浄組成物としての使用に特に好
適である。
操作原理を引用することにより本発明を制限すること
は望まないが、モノカルボン酸脂肪酸のpKaを下回るpH
で起泡増進作用が認められると考えられる。脂肪酸はこ
れらの条件下では水溶性ではないので、脂肪酸の厳密な
pKaを実際に確認することは困難であるが、滴定によっ
てpKaの精密な推定を得ることは可能である。さらに、
ポリカルボン酸が部分的にイオン化された形態で存在す
るように、組成物のpHはポリカルボン酸の最低pKaを超
えるものでなければならない。
家庭給水は一般に鉱物由来の溶解カルシウムを20〜40
0ppmの範囲の典型的なレベルで含んでいる(2〜40フラ
ンス硬度)。高レベルのカルシウムを含有する水も知ら
れてはいるが、比較的稀である。家庭給水は普通、主と
して水中に天然に存在するような溶解重炭酸塩のせい
で、7.5より高く、典型的にはおよそ8というわずかに
アルカリ性のpHを有している。いくつかの例外的な場合
には、酸性水を中和し、それによって配管や取り付け具
からの鉛及び他の潜在的に有毒な金属の溶解を防止する
ように、給水に酸化カルシウムのようなアルカリ形成成
分を添加してもよい。
本発明の組成物に数容量のカルシウム含有アルカリ性
家庭用水を添加すると、水のアルカリ度により本来酸性
系のpHが脂肪酸のpKaを超える点にまで上昇し、それに
よって脂肪酸がイオン化され、その結果、水中に存在す
るカルシウムにより脂肪酸の沈殿物が形成され、それに
よってカルシウムセッケンが形成されると考えられる。
公知のようにこの沈殿物は消泡作用を有しており、その
結果製品のすすぎを助けると考えられる。
溶媒 半極性溶媒は本発明の必須成分である。以下の実施例
により示されるように、溶媒の存在は酸性溶液中の脂肪
酸の起泡増進作用及びアルカリ性溶液中の脂肪酸の消泡
作用を強化すると考えられる。
好ましい溶媒は5〜35の範囲の誘電率を有している。
溶媒は、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、
プロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジエチレン
グリコールヘキシルエーテル、エチルアセテート、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジ−エチレングリコールモノブチ
ルエーテル及びその混合物から選択するのが好ましい。
好ましい溶媒はグリコールエーテル溶媒であり、これ
らは、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル
(「Dowanol PnB」〔登録商標〕として市販されてい
る)及びジ−エチレングリコールモノブチルエーテル
(「Butyl Digol」〔登録商標〕又は「Butyl Carbito
l」〔登録商標〕として市販されている)からなる群か
ら選択されるのが好ましい。これらの溶媒は、コスト、
有用性及び安全性の面で特に好ましいものである。この
溶媒の選択により、インク及び染料に関して洗浄性能が
向上し、且つすすぎの際の組成物の消泡挙動が強化され
るのに加えて、製品の安定性も増進することが見いださ
れた。
総界面活性剤:溶媒比の好ましい範囲は、1:1〜10:1
の範囲、好ましくは2:1〜5:1の範囲である。コスト及び
製品安定性の点から、比率の範囲は狭い方が好ましい。
濃縮物を希釈する場合に有効な溶媒濃度を達成するため
には、典型的な溶媒含量は組成物の1〜30重量%であ
り、組成物の2〜20重量%が好ましい。
緩衝剤 緩衝剤は本発明の組成物の必須成分である。
緩衝剤の存在は、非希釈組成物を脂肪酸のpKaを下回
る酸性pHに維持することを確実にするために必須である
と考えられる。しかし、脂肪酸のpKaを超えてpHを上昇
させるために過剰に水を加えなければならないほどpHを
強度に緩衝してはならない。
さらに、洗浄表面に対する損傷を軽減するように、強
酸性溶液を用いることは避けなければならないが、不溶
なカルシウムセッケンが生成して気泡があまり急激に消
えてしまい、組成物の石灰スケール除去作用が低減しな
いように、酸性度がいくらか保持されている必要があ
る。
好ましい緩衝系はポリカルボン酸を含むが、アンモニ
ウム又はアルカリ金属水酸化物から選択される塩基並び
に/又は有機アミンを用いることも可能である。水酸化
アンモニウムは、カルシウムセッケンの浮きカスの除去
を強化すると考えられるので特に好ましいが、水酸化ナ
トリウムでも良好な結果を得る。そのような系が製品を
pH2〜6に緩衝するのが好ましい。
緩衝系は、製品の10容量を超える量の水を添加すると
脂肪酸のpKaに到達するようなものが好ましい。添加さ
れる水のアルカリ度及び硬度は、pHをpKaより高くする
のに必要な水の量に何らかの影響を与えるであろう。
製品の4〜6重量%という典型的な界面活性剤含量を
得るためには、1,000容量未満の量の水を添加するとpH
が脂肪酸のpKaより高くなるように緩衝系を選択する必
要がある。
ある種のエナメルは3未満のpHには敏感であり、低い
pHを有する製品は低アルカリ度の水による組成物の中和
に過剰なすすぎを必要とする可能性があるので、製品の
特に好ましいpH範囲はpH3.14〜4.9の範囲であり、pHが
およそ4であれば最も好ましい。酸形態としてよりむし
ろ配合物中で塩としてポリカルボン酸が存在することに
より、より良好な気泡が得られ、従って、組成物のpHは
存在するポリカルボン酸の最低pKaを上回るのが好まし
い。好ましいポリカルボン酸であるクエン酸のpKaは、
3.14、4.77及び6.39であり、従ってpHが3.14より高いの
が好ましい。
金属イオン封鎖剤 有機ポリカルボン酸形態の弱金属イオン封鎖剤は、本
発明の組成物の必須成分である。これらの弱金属イオン
封鎖剤が存在することにより、洗浄力が向上する。これ
らの成分は、表面に付着した汚れに含まれる弱結合カル
シウムイオンを封鎖し、それによってこれらの汚れの除
去を促進すると考えられる。
強金属イオン封鎖剤が存在してもよい。しかし、EDTA
のような金属イオン封鎖剤は、そのような生分解性が低
い金属イオン封鎖剤が川底の体積物中の重金属を溶解し
得ると示唆されているために、環境的な理由からあまり
好ましくない。さらにEDTA及び他の強金属イオン封鎖剤
は家庭用水中に存在するカルシウムと複合体を形成し
て、上記の脱泡カルシウムセッケンの形成を妨げる傾向
がある。
金属イオン封鎖剤は、クエン酸、アジピン酸、コハク
酸、マレイン酸、グルタル酸、その混合物又はその塩か
ら選択されるのが好ましい。金属イオン封鎖剤の典型的
なレベルは、製品の1〜10重量%の範囲、好ましくは製
品の3〜6重量%の範囲である。
金属イオン封鎖剤がクエン酸又はその塩であるのが最
も好ましい。クエン酸は、カルシウムの弱金属イオン封
鎖剤であり、再生可能な資源から得られ、且つ速やかに
生分解し得る。
クエン酸は、好ましくは製品の3〜6重量%の含量レ
ベルでは、金属イオン封鎖剤としても緩衝系成分として
も特に好ましいものである。
脂肪酸 C10‐C22脂肪酸は本発明の組成物の必須成分である。
これより短い鎖長の脂肪酸は十分に不溶なカルシウム
セッケンを形成せず、これより長い鎖長の脂肪酸は組成
物中であまり不溶であるために消泡成分として機能しな
いであろうと考えられる。さらに、これらの中鎖長の脂
肪酸は、妥当な価格で市販されており、再生可能な資源
から誘導される。
脂肪酸は、線状又は分枝状、飽和又は不飽和であって
よいが、天然産生の線状脂肪酸が好ましい。
C12‐C16、好ましくはC14の平均鎖長を有する線状脂
肪酸(椰子油及び椰子種油のようなラウリン酸油から誘
導され得る)が特に好ましい。これより長い鎖長のセッ
ケンは高価なヒドロトロープ又は有機溶媒が存在しない
と溶解しにくくなる。
脂肪酸の典型的なレベルは、製品の0.1〜3重量%の
範囲であり、0.5〜1重量%の範囲が特に好ましい。
組成物のpHが用いられる脂肪酸のpKaより低いことが
重要である。一般にC12‐C16脂肪酸のpKaはおよそ4.9で
あり、従って組成物のpHはこの数字より低いものになる
であろう。pHがポリカルボン酸のpKaを超えるという要
求条件を勘案すると、組成物のpHは一般に3.14〜4.9の
範囲になるであろう。
界面活性剤 セッケン以外の少なくとも1種のアニオン界面活性剤
は、本発明の組成物の必須成分である。
界面活性剤が、第1級及び第2級アルコールスルフェ
ート、アルコールアルコキシスルフェート、第1級及び
第2級アルカンスルホネート並びにアルキルアリールス
ルホネートからなる群の中の1種以上を含むのが好まし
い。アニオン界面活性剤が存在しないと、本発明の製品
の粘着性(cling)が低下する。
脂肪酸とアニオン界面活性剤の比率は、製品の脂肪酸
とアニオン界面活性剤の重量比で表して、1:4〜1:20の
範囲が好ましく、およそ1:5〜1:10の範囲が特に好まし
い。このようにすると、起泡と洗浄性能との間に良好な
バランスが得られる。
アニオン界面活性剤は、起泡性且つ容易に生分解し得
る界面活性剤である第1級アルコールスルフェート(PA
S)であるのが好ましい。
好ましい第1級アルコールスルフェート(PAS)は、
一般式: RO-SO3X 〔式中、RはC8‐C18第1級アルキル基であり、Xは可
溶化カチオンである〕 を有する物質の混合物を含む。適当なカチオンには、ナ
トリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウム及び
その混合物が含まれる。
マグネシウムPAS及び部分的に塩基で中和した有機酸
を含む組成物が、脂肪性/グリース性の汚れに対する洗
浄能力を保持しながら、特に石灰セッケン及び石灰スケ
ールに関して改良された洗浄効率を有することが確認さ
れた。従って本発明の特に好ましい実施態様は、存在す
る第1級アルコールスルフェート1モル当たり0.1〜0.8
モルのMgというモル比のマグネシウムを含む。
PAS用の対イオンとしてマグネシウムのみを用いる
と、ポリカルボン酸の存在下には問題が発生し得ること
に留意する必要があり、従って、PAS用の対イオンのモ
ル比は、他の対イオンに対するMgの比率がおよそ5:1を
超えないようにするのが好ましい。MgPASとNaPASの比率
は、1:1〜2:1の範囲であるのが好ましい。
特に好ましいPAS分子は、C10‐C14アルキル残基が主
要な割合を占めるものである。
上記のように、これらの界面活性剤は再生可能な資
源、例えば椰子油から得られる脂肪酸から第1級アルコ
ールスルフェートを形成して得ることが可能であるが、
合成アルコール源から得ることも可能である。これらの
界面活性剤は極めて満足すべき生分解挙動を示す。
適当な付加界面活性剤は、カチオン性、非イオン性、
両性及び双性界面活性剤、並びにその混合物から選択さ
れる。
非イオン界面活性剤が存在すると特に有利である。好
ましい非イオン界面活性剤はアルコキシル化アルコール
であり、好ましいアルコキシル化アルコールは、一般
式: R1−(OCH2CH2)m−OH 〔式中、R1は直鎖又は分子鎖のC8‐C18アルキル又はヒ
ドロキシアルキルであり、良好な脂肪性汚れ洗浄力を得
るための平均エトキシル化度mは1〜14の範囲、好まし
くは3〜10の範囲である〕 を有するエトキシル化アルコールからなる群から選択さ
れる。
界面活性剤系の少量成分であるこれらのエトキシル化
アルコール合成用の出発物質は、天然及び合成源から得
られる。
界面活性剤系が第1級アルコールスルフェート及びア
ルコキシル化アルコールを含むのが最も好ましい。この
規格のために、アルコキシル化アルコールはアルキル又
はヒドロキシ−アルキルエトキシル化アルコールを含む
ものを使用している。
第1級アルコールスルフェート及びアルコキシル化ア
ルコールが3:1〜1:1の範囲の比率で存在するのが好まし
く、およそ2:1の比率が特に好ましい。
特に好ましい組成物は、15〜30%の第1級アルコール
スルフェート及び5〜15%の非イオン界面活性剤を含
む。より効率的に輸送し得且つ包装材料をさして必要と
しない濃縮組成物を形成するためには、これらの比較的
高レベルのPAS及び非イオン界面活性剤が望ましい。
界面活性剤の好ましい全体的なレベルは製品の1〜40
重量%であり、非濃縮物として家庭で使用するには、2
〜10重量%のレベルが好ましい。濃縮物用には、界面活
性剤レベルが20〜40%であるのが好ましく、25〜35%で
あればなお好ましい。但し、界面活性剤が極めて高レベ
ルになると、付加消泡成分が必要になる可能性がある。
少量成分及び他の非必須成分 本発明の組成物は、香料、着色剤及び染料、衛生剤、
粘度調整剤及びその混合物からなる群から選択される他
の少量成分をさらに含んでいてよい。本発明の特定の実
施態様では、配合物中に発泡調節剤(foam control age
nt)をさらに含むと有用である。
さらに付け加えられる発泡調節剤が疎水油を含むのが
好ましい。疎水油は線状若しくは分枝鎖炭化水素又はシ
リコーン油であるのが好ましく、疎水油がパラフィンで
あればなお好ましい。
疎水油が、170〜300℃の範囲の50重量%損失沸点を有
するパラフィンであるのが最も好ましい。50%損失沸点
という用語は、パラフィンの重量の50%をこの範囲内の
温度で蒸留し得ることを意味するものとする。一般に、
本発明の組成物に用いるのに好適なパラフィンの沸点限
界は171〜250℃の範囲である。n−デカン及びn−テト
ラデカンのような他の疎水油と比べて、イソパラフィ
ン、即ち、分枝鎖パラフィンが特に有効であることが判
明した。
本発明の実施態様の可溶化疎水油含量は、0.2〜5重
量%の範囲が典型的であり、1.0〜2.0重量%の範囲が好
ましい。疎水油が存在する場合、脂肪酸と疎水油の好ま
しい比率は、0.5〜1:1〜0.5の範囲であり、およそ1:1で
あればなお好ましい。これらの割合で特に有効な消泡系
が形成される。
本発明の組成物は均質であるのが好ましく、半透明で
あればなお好ましく、透明であるのが最も好ましい。典
型的な粘度は、25℃で測定して21s-1の剪断率で1〜2,0
00mPasである。
包装 本発明の組成物が、製品の噴霧、好ましくは気泡の噴
霧を生成するように適合されている包装容器に入って提
供されるのが好ましいが、他の投与及び供給システムの
可能性も包含するものとする。
上記の全てに関して、本発明の好ましい実施態様は: (a)第1級アルコールスルフェート及び好ましくは1
種以上の非イオン界面活性剤を含み、存在する界面活性
剤の少なくとも50重量%が主要界面活性剤としての第1
級アルコールスルフェートである界面活性剤2〜40重量
%; (b)酸性条件下での発泡増進剤として、またアルカリ
性条件下での消泡剤としてのC10‐C18非分枝鎖脂肪酸0.
2〜5重量%; (c)グリコールエーテル及び1〜5個の炭素を含むア
ルコール溶媒からなる群から選択され、界面活性剤:溶
媒比が1:1〜10:1の範囲になるような量の少なくとも1
種の溶媒; (d)クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、
マレイン酸、その塩又はその混合物から選択され、カル
シウム及びマグネシウム金属イオン封鎖剤及び緩衝成分
としての水溶性有機酸1〜10重量%;及び (e)組成物のpHを3.14〜4.9の範囲にするに十分な塩
基 を含む酸性水性洗浄組成物を含む。
本発明のさらなる理解を得るために、本発明を実施例
により、また添付図面を参照して説明する。
図1は、異なる硬度の水を用いた気泡量の低減に必要
なすすぎ回数に対する配合物の作用を示す。
図2は、異なる硬度の水を用いた気泡量に対するpHの
作用を示す。
実施例1〜2 下記の表1に従って組成物を調製した。全成分を室温
で混合し、トリガースプレーヘッド(trigger spray he
ad)を備えたびんに充填した。非イオン界面活性剤は、
DOBANOL23−6.5EO〔SHELL社の登録商標〕であり、PASは
DACPON-27L〔DAC社の登録商標〕であった。Butyl Carbi
tolはUnion Carbide社の商標である。脂肪酸はPRIFAC79
01〔Unichema社の登録商標〕であった。
非水平面に製品を噴霧し、硬水(典型的にはフランス
硬度>26)ですすいで性能を評価した。1が弱い粘着を
表し、5が強い粘着を表す1〜5段階のブラインドテス
トで気泡の粘着を評価するように指示された20人の熟練
技術者団により「粘着」を推定した。
実施例1は、比較実施例として選択された市販製品で
あり、該製品の性能は良好であった。
実施例2は本発明の実施例であり、この配合物はより
大きい粘着性の気泡を示し、これは傾斜又は垂直表面に
対する接着に関して特に有効であった。実施例1の組成
物は満足すべき粘着を示し、特に困難なくすすぐことが
可能と思われるが、実施例2の組成物は粘着が改良され
且つすすぎが著しく容易であることが判明した。
実施例3〜8 図1は、異なる硬度の水を用いた気泡量の低減に必要
なすすぎ回数に対する配合物の作用を示す。
下記のように測定を行った。バルブを閉じた勾配分離
漏斗中で指定硬度の水を用いて製品5gを50mlに希釈し
た。漏斗を約10秒間手で激しく震盪して気泡を生成し、
過剰な液剤がバルブを介して流出した後で初期の気泡量
を測定した。各すすぎ用に水50mlずつのアリコートを用
い、漏斗に添加し、さらに震盪して、液剤が除去された
後でさらに気泡量を測定した。全く気泡が残らなくなる
までこの手順を繰り返した。用いられた組成物は上記実
施例1及び2と同様であり、脂肪酸のレベルは0.5%で
あった。
図1から、比較実施例に脂肪酸を添加すると、全ての
場合に要求されるすすぎサイクルの回数が減少し、水の
硬度が増す毎に良好な結果が得られたことがわかる。
図2は、異なる硬度の水を用いた気泡量に対するpHの
作用を示す。記載されているpHは、上記のすすぎサイク
ルの間に得られた液剤のpHである。すすぎが増すにつ
れ、液剤のpHが上昇するのがわかる。例外的に高いレベ
ルのカルシウムを含有する水では、脂肪酸の作用が著し
いことがわかる。より一般的な水の場合には、10%希釈
したpHが4〜5である初期製品から6.5を超えるpHに上
昇すると、気泡量が急激に減少した。
上記の実施例から、例示されている組成物は従来技術
の組成物に比べて気泡の粘着及びすすぎが改良されてい
ることがわかる。
実施例9〜15 下記の表2は、脂肪酸の平均鎖長が異なる実施例2の
組成物のデータを示している。脂肪酸を含まない実施例
1の組成物用のデータは比較目的で示されている。累積
気泡量(「CFV」)を、標準的な初期量及び実施例3〜
8に関して上述された震盪プロトコルを得るために立法
センチメートル単位で測定する。CFVは、フランス硬度2
6の水を用いてすすぎ工程で生成した気泡の全量を示し
ている。気泡の除去に必要なすすぎ回数を上記のように
測定した。
上記のデータから、>C12の鎖長を有する脂肪酸が著
しくCFVを減少させることがわかる。>C22の鎖長を有す
る脂肪酸は組成物に不溶であることが認められた。
実施例16〜19 金属イオン封鎖剤型の作用が下記の表3に示されてい
るが、金属イオン封鎖剤型は脂肪酸(FA)の存在及び不
在に応じて異なる。実施例3〜8に関して上述したよう
に、標準的な初期量及び震盪プロトコルを得るために、
累積気泡量(「CFV」)を立法センチメートル単位で測
定する。CFVは、フランス硬度26の水を用いてすすぎ工
程で生成した気泡の全量を示している。気泡の除去に必
要なすすぎ回数を上記のように測定した。
上記表3から、脂肪酸と金属イオン封鎖剤が存在する
ことにより、より良い結果が得られることがわかる。
実施例20〜26 下記の表4に示されているデータを参照してpHの作用
を示す。CFV及びすすぎは、フランス硬度12及び26の水
を用いて上記のようにして測定した。概してフランス硬
度26の水についての結果を示しているが、軟水を用いて
同様な結果を得た(実施例25及び26)。実施例20、22及
び23は比較実施例である。
上記の結果は、アルカリ製品においては、脂肪酸の発
泡防止作用が非常に顕著であることを示している。しか
し、これらのアルカリ組成物は石灰スケールを効果的に
は除去しない。実施例24及び26は、組成物から緩衝剤の
アルカリ成分(NaOH)を省いた場合の作用を示してい
る。実施例24の組成物は硬水中では本発明の組成物と同
様な挙動を示すが、特定の表面に用いるには酸性であり
過ぎる。フランス硬度が12の軟水を用いた実施例25及び
26は、本発明の実施態様(実施例25)が満足すべきすす
ぎを示すのに反して、アルカリ性緩衝成分が存在しない
と(実施例26)、発泡防止作用が低下することを示して
いる。
約2.5のpHの組成物により生成された気泡は粘着が弱
く、洗浄効率が劣ることが認められた。
実施例27〜30 表5に示すように、実施例27〜30には溶媒と発泡防止
脂肪酸との協同相互反応が示されている。上記のように
して結果を得た。
上記の結果から、溶媒の存在は脂肪酸が希釈されたと
きに発泡防止作用を示すのに必須であることがわかる。
溶媒が存在しないと(比較実施例29及び30)、低粘着の
不良な気泡を得た。溶媒が存在すると、脂肪酸を省いて
も(比較実施例27)気泡は安定化している。脂肪酸と溶
媒が共に存在する場合のみ、初期気泡量が多く且つすす
ぎが速くなるという利点が得られる(実施例28)。
実施例31〜36 表6に示すように、実施例31〜36において界面活性剤
系の変更が製品特性に及ぼす協同作用が示されている。
フランス硬度26の水を用いて上記のようにして結果を得
た。
比較実施例33及び34は、アニオン界面活性剤が存在し
ないと気泡が殆ど発生せず、製品が洗浄操作の間に傾斜
表面から急速に流出してしまうことを示している。実施
例35及び36は、本発明の実施態様において任意の非イオ
ン界面活性剤を省いた場合の作用を示している。比較実
施例35から、非イオン界面活性剤はいくらか発泡抑制作
用を有してはいるが、非イオン界面活性剤が存在すると
すすぎ時間が増大することがわかる。これらの結果か
ら、脂肪酸及び少なくとも1種の他のアニオン界面活性
剤は必須成分であるが、非イオン界面活性剤は任意の成
分であることがわかる。
実施例37〜39 下記の実施例37〜39(表7を参照されたい)におい
て、本発明の配合物の性能を市販配合物と比較する。
表7は、現在市販されている酸性浴室用洗浄組成物の
2つの比較実施例(実施例38及び39)のリストである。
これらの配合を分析により得た。実施例39の組成物で
は、有機酸は、合計6.2重量%のコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸及び安息香酸の混合物であった。実施例
37及び38ではクエン酸を用いた。実施例38の組成物が、
PASのマグネシウム塩を用いず、脂肪酸も溶媒も存在し
ないという点で、本発明の組成物と異なっていることが
わかる。
実施例37〜39の組成物を評価するために、合成セッケ
ン浮きカス、脂肪性汚れ及び台所汚れでコーティングし
た汚れたタイルを準備した。各汚れは、可視化剤として
カーボンブラックの可視痕跡を含んでいた。
セッケンの浮きカスは主としてステアリン酸カルシウ
ムから構成し、イソプロピルアルコール中のステアリン
酸カルシウム懸濁液をエナメル加工したスチールタイル
に噴霧した。汚れを噴霧した後、タイルを180℃で30分
間ベーキングした。
脂肪性汚れは脂肪酸とパラフィンの混合物から構成
し、石油エーテル中の該組成物をセラミックタイルに噴
霧した。
台所汚れは脂肪、脂肪酸、パラフィン及び粘土の混合
物から構成し、石油エーテル中の該組成物をセラミック
タイルに噴霧した。
組成物の有効性を評価するために、実施例37〜39の組
成物0.51mlを汚れたタイルそれぞれに適用し、表7に
「接触時間」と示されている時間、タイルと接触させ
た。次いで清潔な湿ったクロスを用いて一定圧下の1回
のパスでタイルを機械的に拭き取った。カーボンブラッ
クの除去を示す場合に、0は汚れが全く除去されていな
いことを示し、5は汚れが完全に除去されたことを示す
0〜5の6ポイント段階で残留汚れを視覚的に評価し
た。
上記の結果から、本発明の組成物が脂肪性の汚れの除
去の点では公知の組成物と同等であるが、台所汚れ及び
特にセッケン浮きカスの除去の点では大いに改良されて
いることがわかる。
実施例39〜43 表8の下記実施例39〜44において、高濃度のPAS界面
活性剤用の対イオンとしてのMgとNa比を変化させた場合
の作用が示されている。Mg:NaPASの比率が異なっている
という点を除けば、全ての実施例は実施例37の配合物と
同様であった。
実施例41〜43において、クエン酸マグネシウムは長期
の貯蔵の間に製品から沈殿するが、実施例39〜40は貯蔵
安定性であることが判明した。実施例41〜43の製品はそ
れ以外では満足すべきものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨーンズ,デイビツド・フイリツプ イギリス国、シー・エイチ・4・0・エ ル・ビー、チエスター、ペニーミニツ ド、ウエル・ハウス・ドライブ・14 (56)参考文献 特開 昭61−288000(JP,A) 特開 平3−88899(JP,A)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)脂肪酸のアルカリ金属塩以外のアニ
    オン界面活性剤を含む界面活性剤系、 (b)C10‐C22モノカルボン酸脂肪酸 (c)半極性溶媒、 (d)ポリカルボン酸又はその塩、及び (e)塩基 からなり、6未満のpHを有する水性洗浄組成物。
  2. 【請求項2】半極性溶媒が5〜35の範囲の誘電率を有す
    る請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】半極性溶媒が、プロピレングリコールモノ
    n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノn−
    ブチルエーテル、プロピレングリコールモノt−ブチル
    エーテル、ジプロピレングリコールモノt−ブチルエー
    テル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチル
    アセテート、エタノール、イソプロピルアルコール、エ
    チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
    コールモノブチルエーテル及びその混合物から選択され
    る請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】半極性溶媒がグリコールエーテル溶媒であ
    る請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】半極性溶媒が、プロピレングリコールモノ
    n−ブチルエーテル及びジエチレングリコールモノブチ
    ルエーテルからなる群から選択される請求項4に記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】溶媒のレベルが製品の1〜30重量%の範囲
    である請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】総界面活性剤:溶媒の重量比が2:1〜5:1の
    範囲である請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】1〜10%のポリカルボン酸又はその塩を含
    む請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】ポリカルボン酸が、クエン酸、アジピン
    酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、その塩、及び
    酸又はその塩の混合物から選択される請求項8に記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】組成物の酸性貯蔵が、製品1容量に対し
    て少なくとも7.5のpHを有する水を10容量を超える量添
    加すると、pHがモノカルボン酸のpKaを超えるような請
    求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】組成物の酸性貯蔵が、製品1容量に対し
    て少なくとも7.5のpHを有する水を1000容量未満添加す
    ると、pHがモノカルボン酸のpKaを超えて上昇するよう
    な請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】pHが3.14〜4.9の範囲である請求項1に
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】モノカルボン酸のレベルが製品の0.1〜
    3%の範囲である請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】少なくとも1種のアニオン界面活性剤
    が、第1級及び第2級アルコールスルフェート、アルコ
    ールエトキシスルフェート、第1級及び第2級アルカン
    スルホネート、アルキルアリールスルホネート及びその
    混合物からなる群から選択される請求項1に記載の組成
    物。
  15. 【請求項15】非イオン界面活性剤をさらに含む請求項
    1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】第1級アルコールスルフェート及びアル
    キルベンゼンスルホネートから選択される界面活性剤と
    アルコキシル化アルコールを3:1〜1:1の比率で含む請求
    項1に記載の組成物。
  17. 【請求項17】モノカルボン酸とアニオン界面活性剤の
    比率が1:4〜1:20の範囲である請求項1に記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】界面活性剤のレベルが製品の2〜10重量
    %である請求項1に記載の組成物。
  19. 【請求項19】界面活性剤のレベルが製品の20〜40重量
    %である請求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】製品を噴霧できるように適合されている
    包装容器中の請求項1に記載の組成物。
  21. 【請求項21】(a)第1級アルコールスルフェート及
    び好ましくは1種以上の非イオン界面活性剤を含み、存
    在する界面活性剤の少なくとも50重量%が第1級アルコ
    ールスルフェートである界面活性剤2〜40重量%; (b)C10‐C18非分枝鎖脂肪酸0.2〜5重量%; (c)グリコールエーテル及び1〜5個の炭素を含むア
    ルコール溶媒からなる群から選択され、界面活性剤:溶
    媒の比率が1:1〜10:1の範囲になるような量の少なくと
    も1種の溶媒; (d)クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、
    マレイン酸、その塩又はその混合物から選択される水溶
    性有機酸1〜10重量%;及び (e)組成物のpHを3.14〜4.9の範囲にするに十分な塩
    基 を含む請求項1に記載の酸性水性洗浄組成物。
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