JP2716095B2 - 電子同調チュ−ナ - Google Patents

電子同調チュ−ナ

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JP2716095B2
JP2716095B2 JP3097488A JP9748891A JP2716095B2 JP 2716095 B2 JP2716095 B2 JP 2716095B2 JP 3097488 A JP3097488 A JP 3097488A JP 9748891 A JP9748891 A JP 9748891A JP 2716095 B2 JP2716095 B2 JP 2716095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機の電
子同調チュ−ナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子同調チューナのVHFチュ−
ナ部を図8に示す。
【0003】図8において、(10)は、入力同調回路で
ある。 (12)は、高周波増幅回路である。 (14)は、段間同調回路である。 (16)は、ミキサー回路である。 (ANT)は、アンテナ端子である。 (T)は、選局電圧供給端子である。 (DV1,DV2)は、バラクタダイオ−ド(可変容量ダ
イオ−ド)である。 (CP,CP,CP,CP,CP)は、直流阻止バイパス
コンデンサである。 (RT,RT)は、選局電圧供給抵抗である。 (HB)は、高バンド受信用電源端子(HB端子)である。 (LB)は、低バンド受信用電源端子(LB端子)である。 (DS1,DS2,DS4)は、スイッチングダイオ−ド
である。 (RS,RS)は、スイッチングダイオ−ド用順バイアス
抵抗である。 (L1)は、低バンド用段間同調コイルである。 (L2)は、低バンド用段間同調コイルである。 (L3)は、高バンド用段間同調コイルである。 (L4)は、高バンド用段間同調コイルである。 (C0H)は、結合コンデンサである。 (CC)は、イメージ妨害キャンセル用のコンデンサであ
る。
【0004】尚、イメ−ジ妨害キャンセルに関しては、
実開昭63−131237号(H04B1/10)等によ
り、良く知られているので説明は省略する。
【0005】従来、電子同調チューナでのVHF帯の受
信は、回路(10)(12)(14)(16)からなる1系統の
回路により、VHF帯低バンドとVHF帯高バンドの両
方を受信する。そして、このVHF帯低バンドとVHF
帯高バンドの受信切り換えは、スイッチングダイオード
(DS1,DS2,DS4)で同調用のコイル(L1)(L
2)の接続を切り換えることにより行っていた。
【0006】CATVバンドも受信可能なように電子同
調チュ−ナの受信帯域を広帯域化(多チャンネル化)した
従来例を図9に示す。しかし、この回路は、コスト的に
は有利であるが、性能が十分ではない。
【0007】図9の方式が性能的に不利であるのは以下
の理由である。
【0008】高バンド受信時に段間同調回路(14)内の
スイッチングダイオ−ド(DS1,DS2)に直列抵抗成
分が存在し、広帯域用バラクタダイオ−ドの直列抵抗成
分も増加するため同調回路のQ値の低下を招き、利得の
低下、NFの劣化を生じている。
【0009】イメ−ジ妨害比については、イメージ妨害
キャンセル用のキャンセル容量(CC)が固定であるため
どちらか一方のバンドにだけ適切なイメージキャンセル
量しか得られないので、一方のバンド受信時のイメ−ジ
妨害比が劣化する。
【0010】高バンド用のスイッチングダイオ−ドが段
間回路(14)の同調回路内に存在しスイッチングダイオ
ードの逆方向の容量がバラクタダイオ−ドに対して並列
に接続されるためバラクタダイオ−ドの変化比が減少し
低バンド受信帯域の減少となる。これにより、ハイエン
ドで1チャンネル分、バンド受信帯域が減少する。
【0011】上記性能劣化の原因は段間同調回路(14)
が低バンド、高バンドで1系統で構成されるからであ
る。
【0012】この欠点をなくした電子同調チューナを、
図10に示す。図10において、(ANT)は、アンテナ
端子である。 (10L)は、VHF帯低バンド受信用の入力同調回路で
ある。 (10H)は、VHF帯高バンド受信用の入力同調回路で
ある。 (12L)は、VHF帯低バンド受信用の高周波増幅回路
である。 (12H)は、VHF帯高バンド受信用の高周波増幅回路
である。 (14L)は、VHF帯低バンド受信用の段間同調回路で
ある。 (14H)は、VHF帯高バンド受信用の段間同調回路で
ある。 (16)は、ミキサー回路である。 (CP)は、結合コンデンサである。 (DL)は切換え用スイッチングダイオ−ドである。 (DH)は切換え用スイッチングダイオ−ドである。 (D0L)は切換え用スイッチングダイオ−ドである。 (D0H)は切換え用スイッチングダイオ−ドである。 (CI)は、結合コンデンサである。
【0013】この回路では、1バンド当りの受信帯域を
広くとるために、多チャンネルチュ−ナにおいて、入力
同調回路(10H,10L)、高周波増幅回路(12H,
12L)段間同調回路(14H,14L)が、低バンド高
バンドで各々1系統ずつ必要である。このため、部品点
数の増加、プリント板スペースの増加となりコストも高
くなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、省スペ−
ス、部品点数の削減を図り、コスト性能面共に有利な電
子同調チュ−ナを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波増幅回
路(12)の出力に、低バンドと高バンドのそれぞれのた
めに設計された段間同調回路(14L,14H)が、それ
ぞれスイッチングダイオ−ド(D1L,D1H)を介して
接続され、このスイッチングダイオ−ド(D1L,D1
H)の導通,非導通により、前記段間同調回路(14L,
14H)を切り換えることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明では、VHF帯高バンド用段間同調回路
(14H)と、VHF帯低バンド用段間同調回路(14L)
を設けて、広帯域化に対応し、スイッチングダイオ−ド
(D1L,D1H)の導通,非導通により、この段間同調
回路(14L,14H)を選択する。
【0017】
【実施例】図1を参照しつつ、本発明の第1実施例を説
明する。
【0018】この回路は、入力同調回路(10)と高周波
増幅回路(12)までを1系統とし、段間同調回路(14
H,14L)を2系統とするものである。
【0019】図1において、(10)は、入力同調回路で
ある。(12)は、高周波増幅回路である。(14L)は、
低バンド用段間同調回路である。(14H)は、高バンド
用段間同調回路である。(16)は、ミキサー回路であ
る。(D1L)は、スイッチングダイオ−ドである。(D
1H)は、スイッチングダイオ−ドである。(D0L)
は、スイッチングダイオ−ドである。(D0H)は、スイ
ッチングダイオ−ドである。
【0020】この電子同調チューナは、VHF低バンド
受信時に切換え用スイッチングダイオ−ド(D1L、D
0L)が、オンとなり、低バンド用段間同調回路(14
L)が動作する。
【0021】また、電子同調チューナは、VHF高バン
ド受信時に切換え用スイッチングダイオ−ド(D1H、
D0H)が、オンとなり、高バンド用段間同調回路(14
H)が動作する。
【0022】図2を参照しつつ、本発明の第2実施例を
説明する。
【0023】図2において、(ANT)は、アンテナ端子
である。 (10)は、入力同調回路である。 (12)は、高周波増幅回路である。 (14L)は、低バンド用段間同調回路である。 (14H)は、高バンド用段間同調回路である。 (16)は、ミキサー回路である。 (18L)は、低バンドの低チャンネル用利得補正回路で
ある。 (18H)は、高バンドの低チャンネル用利得補正回路で
ある。 (D2H)は、スイッチングダイオ−ドである。 (D1L)は、スイッチングダイオ−ドである。 (D1H)は、スイッチングダイオ−ドである。 (D0L)は、スイッチングダイオ−ドである。 (D0H)は、スイッチングダイオ−ドである。 (DV1)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV2)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV3)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV4)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV5)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV6)は、バラクタダイオ−ドである。 (DV7)は、バラクタダイオ−ドである。 (CL)は、結合コンデンサである。 (CH)は、結合コンデンサである。 (C0L)は、結合コンデンサである。 (C0H)は、結合コンデンサである。 (CP、CP)は、直流阻止バイパスコンデンサである。 (RT,RT,RT,RT)は、選局電圧供給抵抗であ
る。 (RS,RS)は、スイッチングダイオード順バイアス用
抵抗である。 (L1)は、低バンド用段間同調コイルである。 (L2)は、低バンド用段間同調コイルである。 (L3)は、高バンド用段間同調コイルである。 (L4)は、高バンド用段間同調コイルである。 (LM)は、低バンド用段間結合コイルである。 (T,T)は、選局電圧供給端子である。 (LB,LB)は、低バンド受信用電源端子(LB端子)で
ある。 (HB,HB)は、高バンド受信用電源端子(HB端子)で
ある。 (CC,CC’)は、イメ−ジ妨害キャンセル用の微小容
量である。 (RP)は、0V電位供給抵抗である。 (L1G)は、低バンドの低チャンネル用利得補正コイル
である。 (L2G)は、高バンドの低チャンネル用利得補正コイル
である。 (D2H)は、スイッチングダイオ−ドである。 (CI)は、結合コンデンサである。 (RS’)は、スイッチングダイオードの帰路抵抗であ
る。
【0024】図2の回路を説明する。
【0025】高周波増幅回路(12)の出力に、スイッチ
ングダイオ−ド(D1L、D1H)のカソ−ドが接続され
る。
【0026】ダイオード(D1L)のアノ−ドには、コイ
ル(L1G)の一端が接続され、コイル(L1G)の他端に
は、低バンド受信用電源端子(LB)が接続される。低バ
ンド受信用電源端子(LB)とア−ス間にはバイパスコン
デンサ(CP)が接続されている。また、このダイオ−ド
(D1L)のアノ−ドには、低バンド用段間複同調回路
(14L)が結合コンデンサ(CL)を介して、接続されて
いる。
【0027】一方、ダイオード(D1H)のアノ−ドには
コイル(L2G)の一端が接続される。コイル(L2G)の
他端には、スイッチングダイオ−ド(D2H)のカソ−ド
が接続され、ダイオ−ド(D2H)のアノ−ドには高バン
ド受信用電源端子(HB)が接続される。この高バンド受
信用電源端子(HB)とア−ス間にバイパスコンデンサ
(CP)が接続されている。また、ダイオ−ド(D1H)の
アノ−ドには結合コンデンサ(CH)を介して高バンド
用段間複同調回路(14H)が接続されている。
【0028】ミキサー回路(16)の入力には、結合コン
デンサ(CI)を介してスイッチングダイオ−ド(D0
L,D0H)のカソ−ドが接続される。ダイオ−ド(D0
L)のアノ−ドには結合コンデンサ(C0L)を介して
低バンド用段間複同調回路(14L)が接続され、一方ダ
イオード(D0H)のアノ−ドには結合コンデンサ(C0
H)を介して、高バンド用段間複同調回路(14H)が接
続されている。
【0029】低バンド受信時には、低バンド受信用電源
端子(LB)に正の電圧が印加されて、ダイオード(D1
L,D0L)がオンするとともに、ダイオ−ド(D1H,
D0H)のカソ−ドに逆バイアスがかかり、ダイオード
(D1H,D0H)はオフとなるので、高周波増幅回路
(12)とミキサー回路(16)の間に低バンド用段間複同
調回路(14L)が接続される。
【0030】このとき、低バンドの低チャンネル利得補
正コイル(L1G)と、高周波増幅回路(12)の出力容量
(CF;図示せず)により、並列共振回路が形成されその
共振周波数が低チャンネルの周波数付近に設定されてい
るので、低チャンネルの利得向上が図れる。
【0031】そして、低バンドの段間複同調回路(14
L)は、イメ−ジ妨害キャンセルのため、低バンド用段
間複同調回路(14L)は、段間1次側と段間2次側とが
信号電流が逆相となるように誘導結合を行い、なおかつ
イメ−ジ周波キャンセル量が最適値になるように、1次
側と2次側を微小容量のコンデンサ(CC)で結合してい
る。
【0032】尚、低バンド受信時、高バンドの低チャン
ネル利得補正用コイル(L2G)とダイオ−ド(D1H)の
逆方向容量成分の直列接続回路の直列共振点がトラップ
として作用し、その共振周波数(トラップ周波数)が低バ
ンドの受信帯域内に存在する場合がある。そこで、この
直列共振周波数が低バンド受信帯域内に存在しないよう
に、ダイオ−ド(D2H)がコイル(L2G)に直列に接続
して、高バンド受信用電源端子(HB)が開放となってい
る時は、数十〜百KΩの高抵抗(RP)でこのダイオ−ド
(D2H)のカソードを0V電位として、オフ状態として
いる。
【0033】高バンド受信時は、高バンド受信用電源端
子(HB)に正の電圧が印加され、ダイオード(D1H,
D0H)がオンとなり、ダイオード(D1L,D0L)の
カソードに逆バイアスがかかり、ダイオード(D1L,
D0L)はオフとなる。
【0034】また、ダイオード(D2H)もオンとなる。
【0035】従って、高周波増幅回路(10)とミキサー
回路(16)の間に高バンド用段間複同調回路(14H)が
接続される。
【0036】このとき、高バンドの低チャンネル利得補
正用コイル(L2G)と、高周波増幅回路(12)の出
力容量(CF)とにより、並列共振回路が形成されその
共振周波数が、高バンドの低チャンネルの周波数付近に
設定されているので、低チャンネルの利得向上が図れ
る。
【0037】高バンドの段間複同調回路(14H)は、段
間1次側と2次側を微小容量(CC’)で結合し、この容
量値は高バンドのイメ−ジ周波キャンセル量が最適値に
なるように設定している。
【0038】この第2実施例での利得低下に対する改善
について説明する。
【0039】この第2実施例では、低バンド用段間同調
回路(14L)と高バンド用段間同調回路(14H)を高周
波増幅回路(12)の出力にスイッチングダイオ−ド(D
1L、D1H)を介して各々接続し、ダイオード(D1
L)と低バンド用段間同調回路(14L)は結合コンデン
サ(CL)を介して接続され、ダイオ−ド(D1L)とコン
デンサ(CL)の接続点(P)に低バンド受信時の低チャン
ネル用の利得補正コイル(L1G)の一端が接続され、そ
の他端に低バンド受信用電源端子(LB)が接続され、低
バンド受信用電源端子(LB)とアース間に10nF程度
のバイパスコンデンサ(CP)が接続される。
【0040】一方、高バンド用段間同調回路(14H)
は、結合コンデンサ(CH)を介してダイオード(D1H)
と接続され、ダイオード(D1H)とコンデンサ(CH)の
接続点(Q)に高バンド受信時の低チャンネル用利得補正
コイル(L2G)の一端が接続され、その他端はダイオ−
ド(D2H)を介して高バンド受信用電源端子(HB)に接
続され、この高バンド受信用電源端子(HB)とアース間
に10nF程度のバイパンデンサ(CP)が接続される。
【0041】低チャンネル用の利得補正は、高周波増幅
回路(12)の出力容量(CF)とそれぞれのバンドの利得
補正コイルのインダクタンス(L1G、L2G)とで各々
のバンドの低チャンネル付近が並列共振点になるように
設計することで低チャンネルの利得向上を図っている。
この利得補正回路は、ダイオード(D1H、D1L)の導
通、非導通により各々のバンドの段間同調回路の切り換
えと同時に切り換えられている。
【0042】ダイオード(D2H)の役目は、低バンド受
信時に、高バンド用の利得補正コイル(L2G)とダイオ
−ド(D1H)の逆方向容量成分からなる直列接続回路が
高周波増幅回路の出力部分に接続されており、このダイ
オード(D2H)がないとき(短絡状態のとき)は、逆方向
容量成分とコイル(L2G)の直列共振トラップが、常
時、高周波増幅回路の出力部分に接続されることとな
る。この直列共振トラップの周波数が、低バンド受信帯
域内に存在すると、利得低下、NF劣化などの不都合を
生じる。このことを、避けるため、ダイオ−ド(D2H)
が存在し、ダイオ−ド(D2H)がオフのとき、直列共振
トラップが低バンド受信帯域内に存在しないようにして
いる。
【0043】尚、当然、低バンド受信帯域内に上記トラ
ップが存在しない場合は、ダイオ−ド(D2H)を必要と
しない。(定数により必要でない場合もある)この回路で
の高バンド受信時の利得低下を改善するために、高バン
ド受信時切り換え用スイッチングダイオ−ド(D1H)
は、コンデンサ(CH)を介して段間同調回路に接続され
ているのでダイオ−ド(D1H)の直列抵抗成分は、4p
F程度のコンデンサ(CH)により同調回路とはある程度
分離されるので同調回路のQ値の低下に対する影響を軽
減している。
【0044】仮にダイオード(D1H)の直列抵抗成分
(RSHとする)の一端が接地された場合を考えると、等
価回路は図11で表せる。つまり、RB=RSH〔1+
1/(ω・CH・RSH)〕である。
【0045】 RSH=1Ω CH=4pF ω=2π×周波数 となるので、 150MHZのとき RB≒70KΩ 400MHZのとき RB≒9.9KΩとなり、同調回
路のQ値の低下に影響するオ−ダ−ではない。
【0046】この第2実施例でのイメージ妨害劣化に対
する改善について説明する。
【0047】高低バンドにおいて各々の複同調回路を有
している。従って、各バンドにおいてそれぞれ適切なイ
メージ妨害キャンセル用の容量値(CC、CC’)を設定
することが可能である。
【0048】この第2実施例での低バンド受信帯域の減
少に対する改善について説明する。
【0049】低バンド受信時、段間同調回路に接続され
る不必要な容量は、ダイオード(D1H)の2pF程度の
逆方向容量(CDH)と4pF程度のコンデンサ(CH)と
高バンド段間同調回路の入力容量(CX)との直列接続合
成容量(Cα)と、高周波増幅回路の出力容量(CF)との
並列接続容量(Cα+CF)である。
【0050】この並列接続容量(Cα+CF)は、低バン
ド受信時、4pF程度の結合容量(CL)を介して、低バ
ンド段間同調回路(14L)に接続される。上記容量の合
計は、高バンド受信時、段間同調回路の選局電圧(25
V時)における入力容量を3pF程度、出力容量(CF)
を4pFとすると約2.2pFである。参考のために言
えば、図9の回路の場合は、これに、さらにバンド切り
換え用ダイオ−ド(DS1)の逆方向容量成分が、ダイオ
−ド(DV1,DV2)のシリ−ズ合成容量(同調用コイ
ルL1)に並列に接続されている。
【0051】
【0052】この回路の性能を図5、図6、図7にしめ
す。尚、図において、は上記実施例の性能を示す。
は図9の従来例の性能を示す。は図10の従来例の性
能を示す。
【0053】図3を参照しつつ、本発明の第3実施例を
説明する。
【0054】図3の動作を説明する。高バンド、低バン
ドの切り換え動作は、図2と同じである。図2と異なる
のは、高バンド受信時、低バンドの段間回路の出力イン
ダクタンス成分(LI)と、ダイオ−ド(D0L)の逆方向
容量成分(CDLとする)との直列接続回路が、ミキサー
入力部分に接続されており、この出力インダクタンス成
分(LI)と逆方向容量成分(CDL)の直列共振点がトラ
ップとして作用しこのトラップ周波数が高バンド受信帯
域の内に存在することがある。このため、高バンドの利
得、NFの劣化を生じるのでダイオ−ド(DZ)により構
成される回路が、ダイオ−ド(D0L)のアノ−ドとア−
ス間に接続され、高バンド受信時は、高バンド受信用電
源端子(HB)に正の電圧が印加され、ダイオ−ド(DZ)
はオンとなり、それぞれ10nFのバイパスコンデンサ
(CP)を介して、低バンド用段間回路(14L)の出力は
高周波的にアースに短絡される。従って、高バンド帯域
への影響はなくなる。低バンド受信時は、低バンド受信
用電源端子(LB)に正の電圧が印加されることにより、
ダイオ−ド(DZ)はオフ状態となり、低バンド受信に対
して大きな問題とならない。
【0055】図4を参照しつつ、本発明の第4実施例を
説明する。
【0056】図4の動作を説明する。
【0057】図2における高バンド低バンド切り換え動
作と同じ部分は省略する。この回路は、各バンドの低チ
ャンネル利得補正回路(18L,18H)をミキサ−回路
(16)の入力部分に設置したものである。(L3G)は、
低バンドの低チャンネル用利得補正コイルである。(L
4G)は、高バンドの低チャンネル用利得補正コイルで
ある。(D3H)は、スイッチングダイオ−ドである。こ
の場合も、ダイオード(D3H)は必ず必要でない。
【0058】低バンド時、ダイオード(D0L)がオンと
なり、ダイオ−ド(D0H)がオフとなり、低バンド段間
同調回路の出力部分にコイル(L3G)とミキサー回路
(16)の入力容量(CM)により、並列共振回路が形成さ
れ、その共振周波数を低チャンネルの周波数付近に設定
することで低チャンネルの利得向上を図っている。
【0059】この時、高バンド用利得補正コイル(L4
G)とダイオ−ド(D0H)の逆方向容量成分(CDH)の
直列接続回路が直列共振トラップとして作用し、その共
振周波数が低バンドの受信帯域内に存在する場合があ
り、その時低バンドの利得NFの劣化を生じるので、コ
イル(L4G)の高周波的接地をダイオード(D3H)がオ
フすることにより阻止すれば、上記不都合は起こらな
い。
【0060】従って、低バンド受信時の高バンド受信用
電源端子(HB)は開放なので数十〜百Kオ−ムの高抵抗
(RP)により、ダイオ−ド(D3H)のアノ−ドは0V電
位となり、オフ状態になるので低バンド受信時、高バン
ド回路からの影響がなくなる。
【0061】
【発明の効果】上記の如く、本発明に依れば、簡単な構
成で電子同調チューナの広帯域化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す図である。
【図5】利得比較グラフを示す図である。
【図6】NF比較グラフを示す図である。
【図7】イメージ妨害比を示す図である。
【図8】従来のチュ−ナ回路を示す図である。
【図9】多チャンネル化対応の第1の従来例のチュ−ナ
の図である。
【図10】多チャンネル化対応の第2の従来例のチュ−
ナの図である。
【図11】動作を説明するための図である。
【符号の説明】
(10) 入力同調回路、 (12) 高周波増幅回路、 (14L) 低バンド用段間同調回路、 (14H) 高バンド用段間同調回路、 (16) ミキサー回路、 (D0H) スイッチングダイオ−ド、 (D0L) スイッチングダイオ−ド、 (D1H) スイッチングダイオ−ド、 (D0L) スイッチングダイオ−ド。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの高周波増幅回路(12)の出力側
    と1つのミキサー回路(16)の入力側との間に、それ
    ぞれ個別の回路素子により構成された低バンド用段間同
    調回路(14L)と高バンド用段間同調回路(14H)
    とが、各段間同調回路(14L,14H)の両端に配さ
    れたスイッチングダイオード(D1L,D0L,D1
    H,D0H)を介して並列に接続され、 前記2つの段間同調回路(14L,14H)は、それぞ
    れ1次側と2次側とで信号電流が逆相となるように誘導
    結合された複同調回路からなり、 前記2つの段間複同調回路(14L,14H)の1次側
    と2次側の間には、それぞれ個別のイメージ妨害キャン
    セル用コンデンサ(CC,CC’)が接続され、 前記4つのスイッチングダイオード(D1L,D0L,
    D1H,D0H)の導通、非導通により、前記2つの段
    間同調回路(14L,14H)の動作、不動作を切り換
    える電子同調チューナ。
  2. 【請求項2】 前記高周波増幅回路(12)の出力側に
    接続された2つのスイッチングダイオード(D1L,D
    1H)と前記2つの段間同調回路(14L,14H)と
    の間に、それぞれ個別の回路素子により構成された低バ
    ンドの低チャンネル用利得補正回路(18L)と高バン
    ドの低チャンネル用利得補正回路(18H)とが接続さ
    れ、 前記2つのスイッチングダイオード(D1L,D1H)
    の導通、非導通による前記2つの段間同調回路(14
    L,14H)の動作、不動作の切り換えに連動して、前
    記2つの低チャンネル用利得補正回路(18L,18
    H)の動作、不動作を切り換える請求項1の電子同調チ
    ューナ。
  3. 【請求項3】 前記高バンドの低チャンネル用利得補正
    回路(18H)は、低バンド受信時に高バンドの低チャ
    ンネル用利得補正用コイル(L2G)の高周波接地を阻
    止するためのスイッチング手段(D2H)を備える請求
    項2の電子同調チューナ。
  4. 【請求項4】 前記ミキサー回路(16)の入力側に接
    続された一方のスイッチングダイオード(D0L)と前
    記低バンド用段間同調回路(14L)との間に、高バン
    ド受信時に前記低バンド用段間同調回路(14L)の出
    力を高周波的に接地するためのスイッチング手段(D
    Z)が接続された請求項3の電子同調チューナ。
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