JP2715789B2 - 地中連続壁の構築工法 - Google Patents

地中連続壁の構築工法

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JP2715789B2
JP2715789B2 JP5186892A JP5186892A JP2715789B2 JP 2715789 B2 JP2715789 B2 JP 2715789B2 JP 5186892 A JP5186892 A JP 5186892A JP 5186892 A JP5186892 A JP 5186892A JP 2715789 B2 JP2715789 B2 JP 2715789B2
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excavator
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隆之 曽根
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先行溝を掘削してコン
クリートを打設することで地中にコンクリート製の先行
パネルを形成し、この先行パネル間に後行溝を掘削して
コンクリートを打設することにより地中連続壁を構築す
る工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中連続壁の構築は、一般に、地盤に所
定間隔を置いて先行溝を掘削し、この先行溝にコンクリ
ートを打設して先行パネルを構築した後、この先行パネ
ルに連続して後行溝を掘削し、この後行溝にコンクリー
トを打設して後行パネルを構築することにより行われ
る。
【0003】この場合、先行溝あるいは後行溝の掘削を
行う掘削機には、大別してバケット式掘削機と、ドラム
カッタ式掘削機とがある。バケット式掘削機は、ケリー
バーの下端に設けられたバケットにより土砂をつかみ取
るようにして掘削を行うものであり、バケット式掘削機
を用いて掘削を行う際には、先行パネル用の先行溝を掘
削した後、後行溝と連続される先行溝の接続面にロッキ
ングパイプが設置され、先行パネルが構築されてから後
行溝が掘削された後、ロッキングパイプを引き抜くこと
によりスライムが付着されていないコンクリート面を露
出し、先行パネルと後行パネルとのコンクリーとの一体
性、すなわち止水性を図っている。
【0004】一方、ドラムカッタ式掘削機はワイヤによ
って懸垂されたドラムカッタを回転して掘削を行うと同
時に、掘削土砂を溝の内壁の崩落を防止する安定液とと
もにパイプで汲み上げるものであって、ドラムカッタが
先行パネル間に後行溝を掘削する際には、先行パネルの
接続面をカッティングしてコンクリート面を切削するこ
とによりスライムが付着されていないコンクリート面を
ぎざぎざ状に露出させて先行パネルと後行パネルとの一
体性(止水性)を高めている。
【0005】なお、バケット式掘削機はベースマシーン
が比較的小さく、狭い場所で構築を行う場合、あるいは
比較的小規模な地中連続壁を構築する場合(例えば壁厚
が薄い場合(1m未満)あるいは深さが浅い場合(約6
0m未満)に有利である。これに対し、ドラムカッタ式
掘削機はドラムカッタを溝に降したまま掘削ができるの
で大規模な地中連続壁の構築、及び固地盤における構築
に有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バケッ
ト掘削機は、ロッキングパイプを引き抜く際に騒音震動
が問題となるばかりか、ロッキングパイプの引き抜きを
コンクリート打設後の養生時間に合わせて行う必要があ
ることから、工程的に制約を受けるという問題があっ
た。一方、ドラムカッタ式掘削機による場合に比べ、連
続壁のコンクリート一体性(止水性)に劣るという問題
があった。
【0007】一方、ドラムカッタ式掘削機は、ロッキン
グパイプの設置に伴う問題を有しないものの、掘削土砂
を安定液と混合した状態でパイプにより汲み上げ、この
土砂の混合した泥水を処理するために大規模な排泥水処
理設備を設置する必要があり、工事現場に広大なスペー
スを必要とするものであった。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、比較的小規模の地中連続壁の構築におい
て、ロッキングパイプを用いることなく、しかも大規模
な排泥水処理設備を要することなく、十分な止水性を得
ることができる地中連続壁の構築工法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の地中連続壁の構築工法は、ケリーバーの
下端に着脱可能に取り付けられ、溝を掘削するための開
閉可能なバケットと該バケットを開閉駆動するバケット
駆動装置とを有するバケット式掘削機と、このバケット
式掘削機に代えて前記ケリーバーの下端に取り付け可能
であって、回転可能なドラムカッタと該ドラムカッタを
回転駆動するドラムカッタ駆動装置とを有するドラムカ
ッタ式掘削機とを備え、前記ケリーバーの下端に取り付
けられたバケット式掘削機のバケットを開閉して先行溝
を掘削する工程と、前記先行溝に鉄筋籠を設置してコン
クリートを打設し先行パネルを形成する工程と、前記バ
ケット式掘削機のバケットを開閉することにより前記先
行パネルに連続して後行溝を掘削する工程と、前記バケ
ット式掘削機を前記ケリーバーから取り外し、該ケリー
バーの下端に前記ドラムカッタ式掘削機を取り付ける工
程と、前記ドラムカッタ式掘削機のドラムカッタを回転
して先行パネルの接続面をカッティングする工程と、前
記ドラムカッタ式掘削機を前記ケリーバーから取り外
し、該ケリーバーの下端に前記バケット式掘削機を取り
付ける工程と、前記バケット式掘削機のバケットを開閉
して後行溝の底ざらいを行う工程と、前記後行溝に鉄筋
籠を設置してコンクリートを打設し前記先行パネルに連
続して後行パネルを形成する工程とを含むことを特徴と
する。
【0010】
【作用】先行溝と後行溝の掘削はケリーバーの下端に着
脱可能に取り付けられたバケット式掘削機を用いて行な
う。先行溝にコンクリートが打設されて先行パネルが形
成された後、先行パネル間に後行溝を掘削する。その
後、バケット式掘削機をケリーバーから取り外してその
下端にドラムカッタ式掘削機を取付け、ドラムカッタ式
掘削機を用いて先行パネルの接続面をカッティングす
る。次いで、ドラムカッタ式掘削機をバケット式掘削機
に交換して後行溝の底ざらいを行ってコンクリートを打
設し先行パネルに連続して後行パネルを形成する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1〜図9は本発明に係る地中連続壁の構
築工法の好適な実施例を示している。まず、地盤1の地
中連続壁を構築する位置にガイドトレンチ3を形成し
(図1)、ケリーバーバケット式掘削機5で先行溝6を
掘削する(図2(a),(b))。ケリーバーバケット
式掘削機5は、図3に要部の詳細を示すように、ケリー
バー7の下端に着脱可能に取り付けられ、溝を掘削する
ための開閉可能な一対のバケット9,9と、バケット
9,9を各別に開閉駆動する油圧シリンダ(バケット駆
動装置)11,11を有するバケット式掘削機5Aを備
え、油圧シリンダ11,11を駆動することによりバケ
ット9,9が回動軸13,13回りに回動することで土
砂をつかみ上げ地上に排出するものである。先行溝6に
は安定液14が満たされ、先行溝6の内壁が崩落するの
を防止する。その後、地上で組み立てられた鉄筋籠15
が先行溝6に設置され(図4)、トレミー管17を用い
ることにより安定液14と置換してコンクリートを打設
し(図5)、コンクリートを養生硬化することにより先
行パネル19が構築される(図6)。先行パネル19が
構築された後は、前記バケット式掘削機5Aにより、先
行パネル19に接して安定液14を満たした状態で後行
溝21が掘削される(図7(a),(b))。
【0013】次いで、前記ケリーバーバケット式掘削機
5のバケット式掘削機5Aを図8に示す既存のドラムカ
ッタ式掘削機23と交換する。すなわち、バケット式掘
削機5Aは、ケリーバー7の下端にボルトナット等によ
り着脱自在となっており、ドラムカッタ式掘削機23は
ケリーバー7の下端にこれらボルトナット等によって着
脱自在となっている。そして、ドラムカッタ式掘削機2
3は、従来と同様に本来はワイヤにより懸垂されて掘削
を行うものをそのまま利用するため、水平軸を中心とし
て回転可能な一対のドラムカッタ25,25と、先行パ
ネル19の側壁に接触して水平方向に進退することで掘
削姿勢の制御を行う制御板27,27とを備えている。
また、このドラムカッタ式掘削機23は、先行パネル1
9の接続面であるコンクリート面をカッティングするた
めだけのものであり溝の掘削は行わないので、土砂を吸
い上げるための吸込口28を備えること従来と同様であ
るが、この吸込口28は使用されない。
【0014】このようにして、先行パネル19の接続面
のカッティングを行なった後(図9(a),(b))、
カッティングにより後行溝21の底に溜ったスライムを
取り除くため、ドラムカッタ式掘削機23を再びバケッ
ト式掘削機5Aに交換して後行溝21の底ざらいを行う
(図7(b)を参照)。そして、地上で組み立てられた
鉄筋籠15を後行溝21に設置する(図4を参照)。そ
の後、トレミー管17を用いることにより安定液14と
置換して生コンクリートを打設し(図5を参照)、コン
クリートを養生硬化することにより後行パネル(図示し
ない)が先行パネル19と連続して構築される。このよ
うに、ドラムカッタ式掘削機23により先行パネル19
の接続面がカッティングされ、スライムが付着されてい
ないコンクリート面がぎざぎざ状に露出されるので、先
行パネル19と後行パネルとのコンクリートの一体性が
高く、止水性に優れた地中連続壁を構築することができ
る。
【0015】また、ドラムカッタ式掘削機25は既存の
ものをそっくりそのまま利用することにより、例えば先
行パネル19の接続面をカッティングするための新しい
ドラムカッタ装置を製造して用いるよりはるかに経済的
である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地中連続
壁の構築工法によれば、溝自体の掘削にはバケット式掘
削機を用いるので、ベースマシーンが小さくてすみ、ド
ラムカッタ式掘削機を用いて掘削する場合のように排泥
水処理設備を必要としないので、工事現場が狭い場合で
も掘削を行うことができる。
【0017】また、先行パネルの接続面をドラムカッタ
式掘削機によりカッティングすることで、従来のバケッ
ト式掘削機を用いた場合のようにロッキングパイプを必
要とせず、ロッキングパイプの引き抜きに伴う騒音震動
の問題、引き抜きをコンクリートの硬化時間に合わせて
行う必要があるという時間的な制約の問題が解消される
ばかりか、先行パネルと後行パネルの一体性が高く、止
水性に優れた地中連続壁を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中連続壁の構築工法の一工程で
あるガイドトレンチを形成する際の断面図である。
【図2】(a)バケット式掘削機により溝を掘削する際
の側断面図である。 (b)図2(a)の正断面図である。
【図3】ケリーバーバケット式掘削機の要部詳細図であ
る。
【図4】先行溝に鉄筋籠を設置する工程を示す断面図で
ある。
【図5】先行溝にコンクリートを打設する工程を示す断
面図である。
【図6】コンクリートが硬化して先行パネルが形成され
る工程を示す断面図である。
【図7】(a)バケット式掘削機によって後行溝が掘削
される工程を示す側断面図である。 (b)図7(a)の正断面図である。
【図8】バケット式掘削機と交換されるドラムカッタ式
掘削機の詳細図である。
【図9】(a)ドラムカッタ式掘削機を用いて先行パネ
ルの接続面をカッティングする工程を示す側断面図であ
る。 (b)図9(a)の正断面図である。
【符号の説明】
5 ケリーバーバケット式掘削機 5A バケット式掘削機 6 先行溝 7 ケリーバー 11 油圧シリンダ(バケット駆動装置) 15 鉄筋籠 19 先行パネル 21 後行溝 23 ドラムカッタ式掘削機 27 後行パネル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケリーバーの下端に着脱可能に取り付け
    られ、溝を掘削するための開閉可能なバケットと該バケ
    ットを開閉駆動するバケット駆動装置とを有するバケッ
    ト式掘削機と、このバケット式掘削機に代えて前記ケリ
    ーバーの下端に取り付け可能であって、回転可能なドラ
    ムカッタと該ドラムカッタを回転駆動するドラムカッタ
    駆動装置とを有するドラムカッタ式掘削機とを備え、 前記ケリーバーの下端に取り付けられたバケット式掘削
    機のバケットを開閉して先行溝を掘削する工程と、前記
    先行溝に鉄筋籠を設置してコンクリートを打設し先行パ
    ネルを形成する工程と、前記バケット式掘削機のバケッ
    トを開閉することにより前記先行パネルに連続して後行
    溝を掘削する工程と、前記バケット式掘削機を前記ケリ
    ーバーから取り外し、該ケリーバーの下端に前記ドラム
    カッタ式掘削機を取り付ける工程と、前記ドラムカッタ
    式掘削機のドラムカッタを回転して先行パネルの接続面
    をカッティングする工程と、前記ドラムカッタ式掘削機
    を前記ケリーバーから取り外し、該ケリーバーの下端に
    前記バケット式掘削機を取り付ける工程と、前記バケッ
    ト式掘削機のバケットを開閉して後行溝の底ざらいを行
    う工程と、前記後行溝に鉄筋籠を設置してコンクリート
    を打設し前記先行パネルに連続して後行パネルを形成す
    る工程とを含むことを特徴とする地中連続壁の構築工
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021203679A1 (zh) * 2020-04-10 2021-10-14 深圳市工勘岩土集团有限公司 管线地下连续墙成槽综合施工方法

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WO2021203679A1 (zh) * 2020-04-10 2021-10-14 深圳市工勘岩土集团有限公司 管线地下连续墙成槽综合施工方法

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