JP2714909B2 - 大組立工法 - Google Patents

大組立工法

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JP2714909B2 JP4130787A JP13078792A JP2714909B2 JP 2714909 B2 JP2714909 B2 JP 2714909B2 JP 4130787 A JP4130787 A JP 4130787A JP 13078792 A JP13078792 A JP 13078792A JP 2714909 B2 JP2714909 B2 JP 2714909B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体のブロック製造に
必要な枠組パネルの大組立工法に関し、さらに詳しく
は、先にロンジと大板を組み立て、その後ロンジにトラ
ンスを差し込むようにした、数値制御による、ロンジ先
行溶接・トランス差込み方式の大組立工法に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の建造は、おおまかには鋼材の搬
入、ブラスト、切断、溶接、加工と進み、小組立から大
組立、そしてブロック製造へと進む。従来、一部小組立
までの自動化はかなり進んでいるが、大組立の自動化、
合理化には未だ難点が多くその実現を阻んでいる状況に
ある。ここで、大組立の主要構成部材は大板、縦骨材と
してのロンジ、及び横材としてのトランスまたはフロア
(以下、単にトランスという)の3つの部材からなり、
これら3つの部材を枠組みして船体ブロックのためのパ
ネルを組み立てる工程を大組立という。従来、このよう
な大組立工法として、ロンジ先行溶接工法や枠組工法な
どがあった。
【0003】(1)ロンジ先行溶接工法 この工法は、ロンジと大板を先に組み立て、その後トラ
ンスを配材する工法で、スロット方式と呼ばれている。
図8にこの工法の概要を示す。また、図9はこの工法の
工程図である。
【0004】大板の製作工程(図8(a),図9のス
テップS1〜S3参照) まず、数枚の鋼板1を順次自動突合せ溶接して所要寸法
の大板10を製作する。溶接はガントリー式の自動溶接
機80にて行う。
【0005】ロンジ仮付工程(図8(b),図9のス
テップS4〜S5参照) 次に、L形鋼などのロンジ20を上記大板10上に所定
間隔で取り付けるため、まず大板10にロンジライン1
1を罫書き、ロンジ20を搬入しその罫書線11に合わ
せて配置し、その後図8(b)に付記するような仮止治
具81を使用してそのロンジの長手方向を数個所仮付け
する。この工程はすべて人手による重筋作業であり、ハ
ンマーやジャッキ、バールその他種々の工具を使用して
ロンジ20を罫書線にすり合せたり、大板10と肌合せ
したりしなければならない。
【0006】ロンジ溶接工程(図8(c),図9のス
テップS6参照) 上記工程で仮付けしたロンジ20の基部をガントリー式
の自動溶接機82にて両側から同時に自動隅肉溶接して
ロンジ20を大板10に固着する。
【0007】トランス取付工程(図8(d),図9の
ステップS7,S11〜S14参照) 次に、大板10上に取り付けられた数本のロンジ20に
対し、小組立されたトランス30を上方から挿入して交
叉状に組み付け、カラープレート31によりトランス3
0を溶接で各ロンジ20に取り付ける(ステップS
7)。トランス30にはあらかじめスロット32が所定
間隔で加工されており、また図示しない小骨部材が溶接
で取り付けられている。このトランス30の製作工程
(ステップS11〜S14)は上記大板の製作からロン
ジ溶接までの工程と平行して行われる。また、ロンジ2
0が溶接歪などで多少倒れていてもトランス30の挿入
を容易にするため、スロット32は幅広く形成されてい
る。しかし、これにより結合強度が低下するため、図8
(d)に付記するようなカラープレート31を用いてロ
ンジ20とトランス30を連結する必要がある。このた
め溶接個所がカラープレート31の1枚当たり8個所
(矢印wで示す個所)発生することになる。カラープレ
ート31の溶接は一般に手溶接である。
【0008】トランス溶接工程(図8(e),図9の
ステップS8参照) トランス30と大板10及びロンジ20とを手溶接し、
パネル100の組立が終了する。
【0009】最後に、図示しない吊りピースや艤装部品
などを取り付け(ステップS9),上記のようにして組
み立てられたパネル100をクレーンで搬出する(ステ
ップS10)。
【0010】(2)枠組工法 この工法は、トランスとロンジを先に組み立て、その後
大板に配材する工法で、スリット方式と呼ばれている。
つまり、トランスとロンジを先に枠組みしておき、これ
を大板上に取り付ける工法である。このため、ロンジを
通すための狭いスリットをトランスに設けるだけでよ
く、上記のようなカラープレートを必要としない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来工法には下記のよ
うな長所と短所がある。 (1)ロンジ先行溶接工法の場合 パネル溶接長の45%(これはほとんどロンジ溶接長で
占める)を多電極高能率溶接ができる。反面、カラープ
レートを必要とし、この取付工程で溶接長が30%増加
するとともに、自動溶接化が困難になる。さらに細部に
ついて述べると、ロンジ仮付工程では全く人手に頼らざ
るを得ず、重労働であるうえに作業が不安定であり、ロ
ンジラインの罫書精度やロンジ取付精度が悪く、±2mm
程度は容易にずれる。この精度不良は後工程に大きく影
響を及ぼし、しばしば手直しが必要となる。また、トラ
ンス取付工程ではカラープレートの取付けのため多大の
人手、時間がかかる。
【0012】(2)枠組工法の場合 カラープレートを必要としない分、溶接長が短くなり、
パネル溶接長の35%(これはほとんどトランスとロン
ジ部分の溶接長で占める)は作業性が良く、自動溶接化
が可能である。しかし、この枠組を大板に配材した後の
溶接能率が非常に悪く、自動化がきわめて難しい。
【0013】枠組工法の場合は枠組の大板配材後の自動
溶接化に難点が多すぎるが、ロンジ先行溶接工法の場合
はロンジ仮付工程、トランス取付工程などに改善の余地
が残されていると考えられる。まず考えられることは、
ロンジ先行溶接工法の長所を活かすべく、カラープレー
トを除去することである。これにより少なくともパネル
溶接長の30%を削減できることになる。次に、カラー
プレートを除去すると、トランスのスリット幅は枠組工
法と同様に狭くできるが、これに伴いトランスをロンジ
に差し込まざるを得なくなる。このようにトランス差込
み方式とした場合の一番の問題は、ロンジの取付誤差が
非常に大きいことや、ロンジ姿勢が真直ぐではなく傾い
ている場合が多いことなどのため、果してうまくトラン
スを差し込むことができるかという点にある。
【0014】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、トランスの差込み可能な範囲をス
リットの位置及び幅の計測データから見通しをつけ、そ
の範囲内のギャップを見込んだ最適位置にロンジを配材
することでトランスの差込みに成功したものである。し
たがって、本発明の目的は、カラープレートを必要とし
ないロンジ先行溶接・トランス差込み方式であって、大
幅な自動化、合理化が可能な大組立工法を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロンジと大板
を先に組み立て、その後トランスを配材するロンジ先行
溶接の大組立工法において、 (1)トランスのスリットのピッチ及び溝幅を計測する
工程 (2)このスリット計測工程で得られたデータを基に、
トランスの全数についてロンジを通すための差込みギャ
ップに見通しをつけ、その差込みギャップ内の最適位置
に各々のロンジを溶接で取り付ける工程 (3)ロンジ端部からトランスを順番に差し込み、該ト
ランスを所定位置に溶接で取り付ける工程 よりなる大組立工法とすることで、上記課題を解決した
ものである。
【0016】すなわち、本発明は、縦骨材であるロンジ
を大板に配材するにあたって、まず横材であるトランス
の全数について全部のスリットのピッチ及び溝幅を計測
し、実測データを収集する。次に、これらの実測データ
から、データ上で、ロンジを通すための差込みギャップ
に見通しをつける。そしてトランスとロンジの干渉が最
も少なくなるような差込みギャップ内の最適位置を求め
る。そのためには、まずトランスとロンジが干渉するか
否かの判定基準となる差込みギャップを設定し、次にト
ランスを少しずつ動かして差込みギャップを計算し、正
の値が最も多い(干渉が最も少ない)位置を求め、さら
にロンジを動かして同様に差込みギャップを計算し、正
の値が最も多い(干渉が最も少ない)位置を求める。こ
のようにして求めた最適位置にロンジを配材するのであ
る。なお、干渉するスリットがあればそのスリットのみ
について手直しして幅を広げる。上記最適位置に各ロン
ジを仮付溶接し、その後ロンジを本溶接する。しかるの
ち、ロンジ端部から順番にトランスを差し込む。トラン
スは押し込み方式よりも引き込み方式のほうが好まし
い。ロンジは直立状態になっているとは限らないので、
ロンジの倒れを修正する必要がある。この場合、ロンジ
の基端は上記最適位置に取り付けられているので、ロン
ジの上部を起こしたりして直立になるように修正すれば
よい。そこで本発明では、ロンジを例えば油圧シリンダ
で両側から異なる力で加圧し、ロンジを起こして直立に
修正しながら、トランスを少しずつ引き込むこととした
ものである。トランスは例えば自走式差込み装置の電磁
石により固定し引き込むことができる。そして、全ての
トランスが所定位置まで差し込まれた後、トランスのス
リット部分及び小組立部材をロンジと、トランス下部を
大板とそれぞれ溶接し、パネルの組立が終了する。
【0017】また、本発明は、上記全工程を高精度に制
御する必要があるため、数値制御方式を採用することと
したものである。
【0018】
【作用】本発明においては、全てのトランスのスリット
のピッチ及び溝幅の計測データからロンジが通る範囲を
見通し、その範囲内の最適位置にロンジを配材するもの
であるから、大板にロンジを取り付け後でもロンジ端部
からトランスを差し込むことができる。また差込み時、
ロンジを弾性変形させ直立に矯正しながらトランスを引
き込むので、トランスはロンジとセリ合い動作を繰り返
しながら差し込まれていく。したがって、トランスのス
リットを狭くすることができ、従来のようなカラープレ
ートを必要としない。また、ロンジを大板に配材するに
あたって、基準位置だけ決めておけばロンジラインを罫
書く必要もなく、自動的に上記最適位置に配材すること
ができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の大組立工法の概要を示す図
で、図2はその工程図である。図1において(b)と
(d)の工程が従来の図8(b),(d)とそれぞれ異
なっている。また図2ではステップS4,ステップS
6,ステップS15が本発明において新たに設けられた
工程である。以下、説明する。
【0020】大板の製作工程(図1(a),図2のス
テップS1〜S3参照) この工程は従来工法のそれと全く同じである。
【0021】スリット自動計測工程(図1(b)の枠
内図、図2のステップS15参照) トランス30の歪取りを終わった(ステップS14)
後、トランス30のスリット34のピッチ及び溝幅を計
測する(ステップS15)。トランスの製作工程(ステ
ップS11〜S14)は従来工法のそれと同じである。
また、スリット34とロンジ20のウェブ21とのギャ
ップは最小になるようにスリット34の溝幅が加工され
ている。スリット34は上部にロンジ20のフランジ2
2を通すための長穴35と下部にスカラップ36を有す
る。スリット計測は例えば図1に概略示すようなレーザ
ー自動計測機40による。この自動計測機40は計測台
車41によりレーザービームをトランスと直角方向に発
射しながら走行させるようにしたものである。その計測
方法は、例えば図3に示すように垂直に支持されたトラ
ンス30に対し、任意高さの計測ラインAでレーザービ
ームをトランス30に直角方向に発射しながら長手方向
に走行させると、スリット位置ごとにオン・オフ信号が
得られるので、このオン・オフ信号を距離パルスカウン
ターと同期させ、かつそのパルス数を距離に換算するこ
とにより、スリット34のピッチP1 ,P2 ,…P(n)
及び溝幅G1 ,G2 ,…G(n)を±0.1mmの精度で自
動計測することができる。計測データは大組立制御装置
(数値制御装置)50のデータベースに格納される。
【0022】ロンジ自動仮付工程(図1(b),図2
のステップS4参照) この工程では、まず、上記により得られた全スリットの
実測データを基に、図4に示すようにデータ上からロン
ジ20を通すためのギャップ、すなわち差込みギャップ
Gs1,Gs2,…Gsnに見通しをつける。図4はn枚のト
ランスの(n−1)番目と(n)番目のスリットについ
て、見通しをしたときの差込みギャップGs(n-1),Gs
(n)を示すものである。各トランスは一端を基準にスリ
ット計測データを揃えると、各スリット端を結んだ線の
最小間隔Gs(n-1),Gs(n)は図示のように計測ギャップ
Gs(n-1),Gs(n)より小さい値となり、トランスとウェ
ブとの干渉が考えられる。このため、トランス及び仮決
めしたロンジの位置を微調整して最も干渉が少ない位置
を計算する。まず、トランスとロンジの干渉判定のため
にあらかじめ設定された基準ギャップに対して余裕ギャ
ップ(実際に差し込む際のギャップ)が0以上となるよ
うに、各トランスを少しずつ動かして干渉の最も少ない
位置を求め、次いでロンジを動かして干渉の最も少ない
位置を求める。もし余裕ギャップと基準ギャップの差が
負の値になれば、そのために全部のロンジを通すことが
できなくなるため、干渉を起こすとみられる当該トラン
スの当該スリットのみを手直しして幅を広げる。このよ
うにして余裕ギャップg(n-1) ,g(n) を見込んでロン
ジ20の最適な取付スパンL(n) を決め、その取付スパ
ンL(n) で数値制御によりロンジ20を配材し、仮付溶
接する。
【0023】このため、例えば図1に概略示すような自
走式骨材配材取付装置60を使用する。該装置60の仮
付装置62の概略構成と作用を図5に示す。仮付装置6
2は、門形の本体63の下部に設けた一対の電磁石64
と、本体63の側部に対向して設置された基準油圧シリ
ンダ65及び位置決め油圧シリンダ66を備え、各々の
油圧シリンダ65,66はそれぞれ基準押圧板67,位
置決め押圧板68を有し、また本体63の上部に押しシ
リンダ69を設けたものである。このような構成におい
て、まず、自走式骨材配材取付装置60のガントリー6
1を位置決めし、仮付装置62を下降し、電磁石64を
オンして仮付装置62を大板10に固定する(図5
(a))。次に、基準油圧シリンダ65により基準押圧
板67を基準位置にセットし(図5(b)),次いで反
対側から位置決め油圧シリンダ66により位置決め押圧
板68を基準油圧シリンダ65より小さい荷重で押し、
ロンジ20のウェブ21を両側から挾みつけ直立させる
(図5(c))。最後に、押しシリンダ69でロンジ2
0のフランジ22を押し、ロンジ20の下端を大板10
に肌付けする。この状態で仮付装置62に装着されてい
る溶接トーチ(図示せず)でロンジ20の基部を両側か
ら仮付溶接する(矢印w)。このような方法で1本のロ
ンジ20を400mm程度のピッチで精度良く仮付けして
いく。また、ロンジ20は、大板10の一端部に基準位
置を定め、その基準位置から前記スリット計測工程で得
られた最適取付スパンL(n) で順番に配材していく。し
たがって、最初の基準位置だけ決めておけばよく、従来
のようにロンジラインを罫書く必要はない。
【0024】ロンジ自動溶接工程(図1(c),図2
のステップS5参照) この工程は従来工法のそれと全く同じである。
【0025】トランス自動差込み工程(図1(d),
図2のステップS6参照) 前記工程で全てのロンジ20が最適位置に取り付けられ
ているので、次にこの工程ではトランス30を順番にロ
ンジ20端部から差し込んでいく。トランスの差込み
は、例えば図6に示すような横材自動差込み装置70を
用いて行う。該装置70は、電磁石71によってトラン
ス30を固定し引き込むようにしたもので、ロンジ20
をガイドレールとする台車72に電磁石71を連結する
構成としたものである。台車72の駆動部はそれぞれ駆
動ローラー73,74を有するプレスシリンダ75を両
側に設置し、これらのローラー73と74でロンジ20
のフランジ22等を挾み付けて台車72を走行させるよ
うになっている。そして、ロンジ20の倒れを検出する
ための変位センサー76を左右上下に配置している。な
お、図6では1個の引込みユニットを示しているが、各
ロンジの間ごとに引込みユニットが設置されている。
【0026】図7はロンジ20とトランス30が相対的
に傾いている場合の変位センサー76による検出方法と
ロンジ20の矯正方法を示したものである。すなわち、
左側の変位センサー76によるロンジウェブ面の測定距
離をL1 ,L2 とし、同様に右側の変位センサー76に
よるロンジウェブ面の測定距離をR1 ,R2 とすると、 (a)L2 >L1 ,R1 >R2 のときは、左側のプレス
シリンダ75の油圧を高めてロンジ20を矯正する。 (b)L1 >L2 ,R2 >R1 のときは、右側のプレス
シリンダ75の油圧を高めてロンジ20を矯正する。 (c)そして、L1 =L2 ,R2 =R1 となるまで、上
記方法によりロンジ20を矯正し、しかるのち、前記状
態(L1 =L2 ,R2 =R1 )となるように油圧回路を
制御し、ロンジ20を中立状態(直立状態)に保つ。 このようにしてロンジ20の倒れを矯正しながら少しず
つトランス30を引込む。ロンジ20の基端は前述のよ
うに最適スパンで取り付けられているので、ロンジ20
の上部を起こしながらトランス30を引き込めばよく、
トランス30はロンジ20とセリ合い、またはギャップ
を有しながら差し込まれていく。トランス30は順番に
所定位置まで差し込む。なお、差込み装置70の台車7
2に溶接ロボット(図示せず)を設置し、所定位置でト
ランス30の小組立部材をロンジ20と仮付溶接するよ
うにしてもよい。
【0027】トランス自動溶接工程(図1(e),図
2のステップS7参照) この工程では、溶接ロボット(図示せず)などを用いて
トランス30とロンジ20及び大板10とを溶接する。
トランス30のスリット34はできるだけ狭く形成され
ているため、従来のようにカラープレートを用いないで
も直接ロンジウェブ22と自動隅肉溶接ができる。した
がって、図1(e)に付記するようにスリット部分の溶
接個所は4個所でよい。 以上のようにしてパネル100の組立が終了する。
【0028】その後は従来と同様に吊りピースや艤装部
品などを取り付け(ステップS8),パネル100を搬
出する(ステップS9)。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、トランス
のスリット計測情報からトランス差込み可能な範囲の見
通しをつけ、ロンジを最適位置に配材するものであるか
ら、トランスをロンジ端部から良好に差し込むことがで
きる。また、本発明はロンジ先行溶接・トランス差込み
方式であるから、従来必要としていたトランスのスリッ
ト部分の溶接個所が減り、この部分で少なくともパネル
溶接長の30%を減少できるため、溶接能率が向上す
る。これに伴いトランスとロンジ及び大板との自動溶接
が可能になるため、全体としてパネル溶接長の80%の
自動溶接化が可能になるよって、本発明は、25000
時間/船、人員にして40人の削減が期待でき、大幅な
合理化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大組立工法を示す概要図である。
【図2】本発明の大組立工法の工程図である。
【図3】本発明におけるスリット計測方法を示す説明図
である。
【図4】本発明における差込みギャップの見通し方法を
示す説明図である。
【図5】本発明における骨材配材取付方法を示す説明図
である。
【図6】本発明における横材差込み方法を示す説明図で
ある。
【図7】本発明における骨材矯正方法を示す説明図であ
る。
【図8】従来工法の概要図である。
【図9】従来工法の工程図である。
【符号の説明】
10 大板 20 ロンジ(縦骨材) 30 トランス(横材) 34 スリット 40 レーザー自動計測機 50 大組立制御装置(数値制御装置) 60 自走式骨材配材取付装置 70 横材自動差込み装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池端 豊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 中野 昭彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 村山 宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 境 禎明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−125494(JP,A) 特開 平4−328090(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先に大板に縦骨材を所定間隔で溶接し、
    その後前記縦骨材が入るスリットを有する横材を前記大
    板及び縦骨材に所定間隔で溶接して枠組パネルを組み立
    てる大組立工法において、下記の工程よりなることを特
    徴とする大組立工法。 (1)前記横材のスリットのピッチ及び溝幅を計測する
    工程 (2)前記スリット計測工程で得られたデータを基に、
    前記横材の全数について前記縦骨材を通すための差込み
    ギャップに見通しをつけ、その差込みギャップ内の最適
    位置に各々の縦骨材を溶接で取り付ける工程 (3)前記縦骨材にその端から前記横材を順番に差し込
    み、該横材を所定位置に溶接で取り付ける工程。
  2. 【請求項2】 前記横材を前記縦骨材に差し込む場合に
    おいて、各々の縦骨材を両側から加圧し直立状態に修正
    しながら前記横材を引き込む方法としたことを特徴とす
    る請求項1記載の大組立工法。
  3. 【請求項3】 前記の全工程を数値制御方式により制御
    することを特徴とする請求項1記載の大組立工法。
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