JP2714800B2 - Catvシステムの端末制御装置 - Google Patents

Catvシステムの端末制御装置

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JP2714800B2 JP63029648A JP2964888A JP2714800B2 JP 2714800 B2 JP2714800 B2 JP 2714800B2 JP 63029648 A JP63029648 A JP 63029648A JP 2964888 A JP2964888 A JP 2964888A JP 2714800 B2 JP2714800 B2 JP 2714800B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、双方向または単方向のCATVシステムにお
いて、無料チャンネルの放送と有料チャンネルの放送と
を切り換えて視聴するに際し、組み合わせるテレビ受像
機のリモートコントローラ形操作器を共用使用して操作
することができるCATVシステムの端末制御装置に関す
る。
従来技術 ホテル・病院等の大規模施設内や、一定の地域内を対
象とするCATVシステムが普及しつつある。これらのCATV
システムは、公共放送として放映されているテレビジョ
ン放送番組等を無料チャンネルの放送として伝送する
他、特定の情報や自主放送番組を有料チャンネルの放送
として併せ伝送することにより、視聴者に対して一層高
度な情報サービスを行なうことができる。
かかるCATVシステムは、視聴者が有料チャンネルの放
送を視聴すると、その視聴時間に対応して視聴料を課金
する、いわゆる従量制システムをとるのが普通である。
双方向のCATVシステムにおいて、有料チャンネルの放
送の視聴時間に対応して視聴料を課金するときは、視聴
者側に設置する端末装置から、視聴者別に視聴料の集計
計算を実施するためのコンピュータシステムを有するセ
ンタ側へ課金の開始と停止とを示す情報を送出する必要
がある。そこで、センタ側から、各端末装置に対して有
料チャンネルの放送を視聴中か否かのポーリングを行な
い、これに応答して、端末装置からセンタ側へ課金集計
をすべきか否かの情報を送り返す、いわゆるポーリング
システムをとるのが普通である。
ポーリングシステムは、端末装置として、市販のテレ
ビ受像機と端末制御装置との組合せを使用し、伝送路と
テレビ受像機との間に端末制御装置を介装して実現する
ことができる。端末制御装置は、伝送路を介して伝送さ
れる無料チャンネルの放送と有料チャンネルの放送とを
切り換えるとともに、センタからのポーリングに対して
所定の応答機能を有すればよいからである。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、視聴者は、端末制御装
置のコンバータの動作を休止させるとともに、テレビ受
像機の受信チャンネルを選択操作することによって無料
チャンネルの放送の所定の1波を視聴することができ、
端末制御装置内のコンバータの出力チャンネルに相当す
る特定チャンネルにテレビ受像機の受信チャンネルを選
択操作するとともに、端末制御装置を作動させてコンバ
ータの受信チャンネルを有料チャンネルの放送の所定の
1波に選択操作することにより有料チャンネルの放送を
視聴することができるが、このときの一連の操作手順が
極めて煩雑であるという問題があった。
殊に、最近では、殆どのテレビ受像機は、赤外線を利
用するリモートコントローラ形の操作器によって操作す
るようになっているから、テレビ受像機と端末制御装置
とを個別に操作する必要がある従来システムは、端末制
御装置を操作するために、別のリモートコントローラ形
の操作器を用意したり、端末制御装置のパネル面に直接
操作を加えたりすることが必要であり、極めて使いづら
いと云わざるを得なかった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、テレビ受像機を操作するためのリモートコントロ
ーラ形の操作器を共用して使用することによって、無料
チャンネルの放送と有料チャンネルの放送とを切り換え
て視聴するとき、極めて簡単な操作で済むように工夫し
たCATVシステムの端末制御装置を提供することにある。
また、この発明の他の目的は、市販のテレビ受像機の
操作器の信号仕様がテレビ受像機のメーカや型式によっ
て不統一であることに鑑み、組み合わせるテレビ受像機
に適合するように、学習記憶機能を有するCATVシステム
の端末制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、テレ
ビ受像機のリモートコントローラ形操作器によってテレ
ビ受像機と同時に操作可能な切換スイッチとコンバータ
とを備えてなり、切換スイッチは、有料チャンネルの放
送を選択するとき、テレビ受像機と伝送路との間にコン
バータを介挿し、無料チャンネルの放送を選択すると
き、コンバータをバイパスする一方、コンバータは、有
料チャンネルの放送の所定の1波をテレビ受像機が受信
可能な特定チャンネルに変換して送出することをその要
旨とする。
なお、操作器の光信号の仕様に適合させるための学習
記憶部を付設してもよい。
作用 かかる発明の構成によるときは、視聴者は、テレビ受
像機の操作器によってテレビ受像機、端末制御装置の双
方を同時に制御することにより、無料チャンネルの放送
と有料チャンネルの放送とを切り換えて視聴することが
できる。すなわち、無料チャンネルの放送を選択してい
るとき、切換スイッチはコンバータをバイパスし、テレ
ビ受像機は、伝送路を介して伝送される無料チャンネル
の放送のうちの任意の1波をチャンネル選択するだけで
受信することができる(第4図の状態1)。
この状態で有料チャンネルの放送を選択すると、テレ
ビ受像機は、コンバータの出力に合致する特定チャンネ
ルに切り換えられるが、このとき、切換スイッチはまだ
動作してないので、コンバータはバイパスされたままで
あり、したがって、テレビ受像機は、伝送路を介して当
該特定チャンネルで伝送される、たとえば有料案内放送
を受信することができる(同図の状態2)。
つづいて、有料チャンネルの放送のうちの1波を選択
すべくテレビ受像機のチャンネルを選択操作すると、テ
レビ受像機は当該チャンネルに切り換えられ、同時に、
切換スイッチは、コンバータを伝送路とテレビ受像機と
の間に介挿する。しかしながら、この状態では、コンバ
ータはまだ起動されておらず、テレビ受像機は、何れの
チャンネルのプログラムをも視聴することができない
(同図の状態3)。
そこで、再び有料チャンネルの放送の選択を行なう
と、テレビ受像機は、再び特定チャンネルに切り換えら
れ、コンバータが起動されるので、テレビ受像機は、有
料チャンネルの放送の所定の1波を視聴できる状態とな
る(同図の状態4)。なお、ここで、コンバータにより
特定チャンネルに変換される有料チャンネルの放送の1
波は、先きのチャンネル選択操作によって記憶されたも
のとする。
最後に、無料チャンネルの放送の選択操作を行なう
と、切換スイッチはコンバータをバイパスし、コンバー
タが停止させられるので、テレビ受像機は、無料チャン
ネルの放送の任意の1波を視聴し得る状態に復帰する
(同図の状態1)。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
CATVシステムの端末制御装置10は、モデム11と、一対
の切換スイッチ12a、12bと、コンバータ13と、制御部14
とを備えてなる(第1図)。なお、端末制御装置10は、
図示しないセンタと接続する伝送路TRの末端において、
リモートコントローラ形操作器S付きのテレビ受像機TV
と組み合わせ、CATVシステムの端末装置を形成してい
る。
伝送路TRは、同軸ケーブルネットワークであって、図
示しないセンタから、たとえばローバンドVHFテレビジ
ョン放送信号CH1、CH2…と、ハイバンドVHFテレビジョ
ン放送信号CH4、CH5…CH12と、有料チャンネル放送信号
P1、P2…と、UHFテレビジョン放送信号CHu1、CHu2…と
を含む多重テレビジョン放送信号が伝送されるものとす
る(第2図)。ここで、有料チャンネル放送信号P1、P2
…を除くすべての放送内容の視聴は無料であるものとし
(以下、無料チャンネルの放送という)、また、有料チ
ャンネル放送信号P1、P2…によって伝送される放送内容
の視聴は有料であるものとする(以下、有料チャンネル
の放送という)。
ローバンドVHFテレビジョン放送信号CH1、CH2…、ハ
イバンドVHFテレビジョン放送信号CH4、CH5…CH12は、
一般の公共テレビジョン放送の再送信番号を放送するも
のであり、有料チャンネル放送信号P1、P2…は、そのCA
TVシステム独自の自主放送番組であるのが普通である。
また、ローバンドVHFテレビジョン放送信号CH1、CH2…
の中の1波、たとえば第2チャンネルCH2は、視聴者が
有料チャンネルの放送を選択したときに必要な端末装置
の操作方法等を示す案内情報を常時放送しているものと
する(以下、その1波を有料案内チャンネルCH2とい
う)。また、第2図において、有料案内チャンネルCH2
以外の放送チャンネルのうち、斜線を施したチャンネル
においてのみ実際の放送がなされており、他のチャンネ
ルは空きチャンネルである。
伝送路TRは、端末制御装置10に導入され、モデム11に
接続されている(第1図)。モデム11の出力は、一方の
切換スイッチ12a、コンバータ13、他方の切換スイッチ1
2bを経て、端末制御装置10の出力としてテレビ受像機TV
に接続されている。コンバータ13は、切換スイッチ12
a、12bの有料側端子に接続されており、切換スイッチ12
a、12bの無料側端子は、コンバータ13をバイパスして接
続されている。
モデム11は、伝送路TRを介して伝送される多重テレビ
ジョン放送信号を切換スイッチ12aに伝達するととも
に、センタから伝送される端末制御信号を分離し、さら
に、端末制御装置10の内部で作られてセンタへ送られる
データ信号を伝送路TRに送出することができる。また、
コンバータ13は、有料チャンネル放送信号P1、P2…の中
から指定の1波を選択同調し、テレビ受像機TVにおいて
有料チャンネルの放送の受信用に選択された特定のチャ
ンネル(以下、特定チャンネルという)に周波数変換し
て送出する。ただし、ここでは、特定チャンネルは、有
料案内チャンネルCH2に一致するように選定されている
ものとする。
制御部14には、受光部15、タイマ16、受信チャンネル
検出部17が接続されている。制御部14、モデム11の間に
は、双方向のデータバスが設けられ、また、制御部14
と、切換スイッチ12a、12b、コンバータ13との間には、
それぞれ制御信号経路が設けられている。受光部15は、
リモートコントローラ形の操作器Sからの赤外線光信号
Lsを受光し、電気信号として受信する。受信チャンネル
検出部17は、ピックアップコイル17aによってテレビ受
像機TVの局部発振周波数を検出し、テレビ受像機TVの現
在の受信チャンネルを識別することができる。なお、操
作器Sからの光信号Lsは、受光部15、テレビ受像機TVの
双方に同時に入光して感知される。
かかる構成のCATVシステムの端末制御装置10の作動
は、次のとおりである。
いま、操作器Sは、12個のチャンネル選択スイッチを
有し(第3図)、スイッチ番号1、2…のうちの任意の
1個、たとえばスイッチ番号12のものが有料チャンネル
の放送の選択に割り当てられ、その他のものは、無料チ
ャンネルの放送の各放送信号チャンネルに割り当てられ
ているものとする。
すなわち、第3図において、操作器Sのスイッチ番号
1、2…7のいずれかを操作すると、テレビ受像機TV
は、その各々に対応する無料チャンネルの放送にチャン
ネル切換えされ、その視聴をすることができる。また、
操作器Sのスイッチ番号12を操作すると、テレビ受像機
TVは、特定チャンネルにチャンネル切換えされる。な
お、操作器Sのスイッチ番号1、2、3には、それぞれ
有料チャンネルの放送の各プログラム番号P1、P2、P3が
併せて割り当てられているが、テレビ受像機TVは、これ
らの有料チャンネル放送信号P1、P2、P3に直接チャンネ
ル切換えすることができる訳ではない。すなわち、有料
チャンネルの放送を視聴するには、テレビ受像機TVを特
定チャンネルにチャンネル切換えし、コンバータ13が特
定チャンネルに変換して出力する有料プログラム番号P
1、P2、P3の1波を受信することになる。
テレビ受像機TVが無料チャンネルの放送のいずれかの
チャンネルを視聴中であるとき、端末制御装置10の切換
スイッチ12a、12bは、いずれも無料側端子に切り換えら
れており、したがって、コンバータ13はバイパスされた
状態にあり、その作動が停止されている。したがって、
テレビ受像機TVには、伝送路TRを介して伝送される多重
チャンネルテレビジョン放送信号のすべてが到達し、操
作器Sの操作によって無料チャンネルの放送の任意の1
波を選択して視聴することができる(第4図の状態
1)。
次ぎに、有料チャンネルの放送の視聴をするべく、操
作器Sのスイッチ番号12を操作すると、テレビ受像機TV
は、特定チャンネルにチャンネル切換えされる。ここで
は、特定チャンネルは有料案内チャンネルCH2にとって
あるから、テレビ受像機TVは、有料案内チャンネルCH2
を介して常時伝送されている案内情報(有料案内放送)
を視聴することができる(第4図の状態2)。
一方、操作器Sの操作により、操作器Sからの光信号
Lsは、テレビ受像機TVに感知されると同時に、受光部15
を介して制御部14にも到達する。そこで、制御部14の内
部において第5図のプログラムがスタートし、プログラ
ムは、まず、有料チャンネルの放送の選択がなされたこ
とを記憶する(同図のプログラムステップ(1)、以
下、単に(1)のように記す)。
つづいて、操作器Sのスイッチ番号1、2、3のいずれ
かを操作し、有料チャンネル放送信号P1、P2、P3のうち
の任意の1波に相当する有料プログラムを選択すると、
テレビ受像機TVの視聴チャンネルは、操作されたスイッ
チ番号に対応するチャンネル番号に切り換えられる。と
同時に、操作器Sの操作結果が端末制御装置10にも読み
込まれ(2)、制御部14は、切換スイッチ12a、12bを有
料側端子に切り換えるとともに、操作されたスイッチ番
号に対応する有料プログラムの番号Pi(i=1、2、
3)を記憶する(4)。この状態で、テレビ受像機TV
は、それ自体としてスイッチ番号1、2、3のいずれか
に対応する無料チャンネルの放送にチャンネル切換えさ
れているが、切換スイッチ12a、12bにより伝送路TRとテ
レビ受像機TVとの間に介挿されるコンバータ13がまだ動
作を開始していないため、いずれのプログラムも視聴で
きない状態にある(第4図の状態3)。
次いで、操作器Sのスイッチ番号12を再び操作すると
(5)、テレビ受像機TVは、特定チャンネルにチャンネ
ル切換えされる。と同時に、端末制御装置10において、
コンバータ13が起動される(6)。ただし、このとき、
コンバータ13は、先きに記憶した有料プログラム番号Pi
に相当する有料チャンネル放送信号Pi(i=1、2、
3)を特定チャンネルに変換し、テレビ受像機TVに送出
するものとする。よって、テレビ受像機TVは、有料チャ
ンネルの放送のうちの所定の1波を選択視聴することが
できる(第4図の状態4)。なお、この状態において、
制御部14は、伝送路TRとモデム11とを通じてセンタから
なされるポーリングに対し、有料放送視聴中である旨の
応答をし、センタでは、これに呼応して当該端末装置に
対する課金計算を実施することができる。
有料チャンネルの放送の視聴状態から無料チャンネル
の放送の視聴状態に復帰するには、スイッチ番号12を除
く操作器Sの任意のスイッチ番号のスイッチを操作し、
無料チャンネルの放送を選択する(7)。これによっ
て、テレビ受像機TVは、そのスイッチ番号に対応するチ
ャンネル番号にチャンネル切換えされ、同時に、端末制
御装置10は、切換スイッチ12a、12bが無料側端子に切り
換えられ、コンバータ13をバイパスするとともに、コン
バータ13の作動を停止させる(8)。したがって、テレ
ビ受像機TVは、以後、無料チャンネルの放送の視聴をす
ることができる(第4図の状態1)。
以上の説明において、操作器Sには、他の操作機能が
含まれていてもよい。たとえば、音量調節・二か国語選
択等のテレビ受像機TVのみに対する操作機能は、端末制
御装置10に無関係に有効に使用することができる。ま
た、操作器Sのチャンネル選択スイッチの数は、12個以
外の任意の数であってもよく、有料チャンネルの放送の
プログラム数も、3以外の任意の数であってもよい。さ
らに、第3図に示すスイッチ番号とチャンネル番号、有
料プログラム番号との対応関係も、図示以外の任意の態
様に定めることができる。
また、第1図のタイマ16は、第5図のプログラムステ
ップ(3)における所定時間を規定する。すなわち、第
4図の状態2または状態3において次になされるべき操
作までの時間が所定時間より長いときは(3)、誤操作
であるとみなし、すべての動作をクリアして(8)、プ
ログラムが終了し、このときのテレビ受像機TVは、無料
チャンネルの放送の視聴状態に自動復帰する。
第1図の受信チャンネル検出部17は、課金計算の結果
が誤って過大となるような事態を防止する。すなわち、
テレビ受像機TVが有料チャンネルの放送を視聴している
とき、テレビ受像機TVの受信チャンネルは、コンバータ
13の出力である特定チャンネルにチャンネル切換えされ
ている筈である。そこで、制御部14は、センタに対して
課金計算をすべき旨の応答をするに際し、テレビ受像機
TVの受信チャンネルが特定チャンネルにあることを確認
することにより、課金上のトラブルの発生を有効に防止
することができる。さらに、有料チャンネルの放送を視
聴中に、操作器Sを誤操作し、テレビ受像機TVの電源オ
フ動作や、チャンネルアップダウン動作等がなされたと
きは、受信チャンネル検出部17により、課金状態を自動
的にキャンセルするものとする。
以上の説明において、操作器Sは、市販のリモートコ
ントローラ形操作器付きのテレビ受像機TVに付属のもの
を共用使用することを前提にしているが、このものは、
組み合わせるテレビ受像機TVのチャンネル切換え機能を
有するものであれば、他の任意の形式のものも使用可能
である。
他の実施例 CATVシステムの端末制御装置10には、学習記憶部20を
付設することができる(第6図)。学習記憶部20は、操
作器Sの光信号Lsの信号仕様に適合するように、端末制
御装置10の記憶内容を更新する。
学習記憶部20は、メモリ21、バッファメモリ22、学習
記憶モードスイッチS20、カウンタ23を備えており、こ
れらの部材は、すべて制御部14に接続されている。カウ
ンタ23には、スイッチ番号表示器24が接続されており、
制御部14には、発光ダイオードからなる表示ランプL20
が接続されている。
いま、学習記憶モードスイッチS20を投入すると、制
御部14において、第7図のプログラムがスタートする。
プログラムは、まず、カウンタ23の内容をイニシャラ
イズするので(同図のプログラムステップ(1)、以
下、単に(1)のように記す)、スイッチ番号表示器24
は、カウンタ23の初期内容である数字1を表示する。そ
こで、操作器Sのスイッチ番号1のスイッチを操作し、
その光信号Lsを受光部15に入光させると、プログラム
は、これを検知し(2)、その光信号Lsの内容をバッフ
ァメモリ22に記憶する(3)。また、プログラムは、光
信号Lsの終了を検知すると(4)、バッファメモリ22の
内容をメモリ21に転送し(5)、このときの光信号Lsの
内容が操作器Sのスイッチ番号1を示すことを併せて記
憶する。
つづいて、プログラムは、表示ランプL20を点灯して
スイッチ番号1の記憶完了を表示し(6)、所定の点数
についての処理が完了したか否かをチェックして
(7)、適当なタイムディレイの後(8)、カウンタ23
を加算するとともに、記憶完了をリセットして表示ラン
プL20を消灯させる(9)。
カウンタ23を加算すると、スイッチ番号表示器24には
数字2が表示されるから、以下同様にして、操作器Sの
スイッチ番号2に対応する光信号Lsの内容をメモリ21に
記憶させることができる。以下、カウンタ23の内容を
1、2、3…12の順に変更して同様の操作を繰り返せ
ば、それぞれのスイッチ番号に対応する光信号Lsの各信
号仕様を学習記憶させることができる。また、このよう
にしてメモリ21に記憶された内容を利用して、操作器S
のスイッチ番号を読取り判断するときは、受光部15を介
してバッファメモリ22に記憶された光信号Lsの内容とメ
モリ21中に記憶されている内容とを対比し、両者が合致
するものを見出してスイッチ番号を特定すればよい。
一般に、操作器Sは、テレビ受像機TVに付属して市販
されるものであるから、テレビ受像機TVのメーカ・型式
によって操作器Sの信号仕様は不統一である。しかしな
がら、学習記憶部20を付設すれば、端末制御装置10は、
その仕様を操作器Sの信号仕様に容易に適合させること
ができ、あらゆるメーカ・型式のテレビ受像機TVと組み
合わせて端末装置を構成することができる。
なお、学習記憶部20における動作を規定する第7図の
プログラムは、単なる一例であって、殊にその外部への
表示の内容やタイミングは、図示以外の任意の態様に定
めることができる。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、テレビ受像
機の操作器によってテレビ受像機と同時に操作可能な切
換スイッチとコンバータとを設けることによって、切換
スイッチは、有料チャンネルの放送の選択の有無によ
り、テレビ受像機と伝送路との間にコンバータを介挿
し、またはコンバータをバイパスし、コンバータは、有
料チャンネルの放送の所定の1波を特定チャンネルに変
換してテレビ受像機に送出することができるから、無料
チャンネルの放送と有料チャンネルの放送との視聴選択
に要する操作は、テレビ受像機の操作器による受信チャ
ンネルの切換え操作をするだけで済み、その操作内容を
極度に単純化することができるという極めて優れた効果
がある。
また、学習記憶部を付加すれば、メーカ・型式の異な
るテレビ受像機と組み合わせるときにも簡単に適合させ
ることができる。
さらに、この発明によれば、市販のテレビ受像機をそ
のまま組み合わせて使用することができ、何らの改造を
も行なう必要がないから、システムの構築が容易であ
り、テレビ受像機の性能保証を得るのに有利であるとい
う実用上の優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体ブロ
ック系統図、第2図は周波数軸上の放送チャンネル配列
図、第3図は操作器のスイッチと放送チャンネルとの対
応図、第4図は動作状態説明図、第5図はプログラムフ
ローチャートである。 第6図と第7図は他の実施例を示し、第6図は要部ブロ
ック系統図、第7図はプログラムフローチャートであ
る。 TV…テレビ受像機 TR…伝送路 S…操作器 10…端末制御装置 12a、12b…切換スイッチ 13…コンバータ 20…学習記憶部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ受像機のリモートコントローラ形操
    作器によってテレビ受像機と同時に操作可能な切換スイ
    ッチとコンバータとを備えてなり、前記切換スイッチ
    は、有料チャンネルの放送を選択するとき、テレビ受像
    機と伝送路との間に前記コンバータを介挿し、無料チャ
    ンネルの放送を選択するとき、前記コンバータをバイパ
    スする一方、前記コンバータは、有料チャンネルの放送
    の所定の1波をテレビ受像機が受信可能な特定チャンネ
    ルに変換して送出することを特徴とするCATVシステムの
    端末制御装置。
  2. 【請求項2】前記操作器の光信号仕様に適合させるため
    の学習記憶部を付設することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のCATVシステムの端末制御装置。
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