JPH05176318A - Ｃａｔｖホ−ムタ−ミナルの番組選局システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】アドレッサブルＣＡＴＶホームターミナルにお
ける有料番組の選局を、受信した番組開始のデータ信号
によって、現在の視聴チャンネルに拘らず自動的に選局
し、有料番組の見逃しを防止する。 【構成】ケーブルを介してセンターから放送された電波
を受信するＣＡＴＶホームターミナルシステムにおい
て、有料番組自動受信選択スイッチ１３が自動を選択し
ている状態では、入力されたデータ信号を検知して、予
め契約した有料番組の開始信号を検出することによっ
て、受信中のチャンネルに拘らず自動的に検知した有料
番組に切り替え、終了信号を検知して切り替え前のチャ
ンネルに戻す切り替え手段を備えた制御回路１４によっ
てホームターミナルを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はＣＡＴＶシステムに関
し、特にアドレッサブルＣＡＴＶホームターミナルにお
ける有料番組の選局システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】衛星放送時代を迎え、通信衛星から送ら
れた放送電波を地域の放送センターが受信し、これを比
較的限られた地域に有線によって配給する共同受信テレ
ビジョン（ＣＡＴＶ）の利用が活発になってきた。この
ＣＡＴＶシステムでは、無線テレビジョンがアンテナに
よって放送を受信するのに対して、ケーブルに送られて
くる放送を受信し、これを従来のテレビジョン受信機に
供給して視聴する。従ってテレビジョン受信機と放送セ
ンターから出力された電波を配信するケーブルとの間に
は、受信した電波をテレビジョン受信機の適当なチャン
ネルに導入するホームターミナルを必要とする。

【０００３】図３を用いて、従来から用いられているＣ
ＡＴＶホームターミナルの構成を説明する。図におい
て、ホームターミナルＴは、ケーブルに接続される入力
端子１を備え、この入力端子１に入力された放送信号ａ
は分配器２に与えられる。入力された信号は分配器２に
よって信号１ａ及び２ａに分岐される。分岐信号１ａは
コンバータ３に入力され、このホームターミナルＴに接
続されるテレビ５の空きチャンネルに対応する特定の周
波数信号ｂに変換されて、出力端子４を介して出力さ
れ、ホームターミナルＴに接続されたテレビ５によりＣ
ＡＴＶを視聴できる。

【０００４】一方、分岐信号２ａは、データ受信機６を
通してデータ信号ｃに復調され、制御回路７に入力され
る。上記制御回路７は、データ信号ｃの制御内容に基づ
き、ホームターミナルＴの全体の制御を実行する役割を
担っており、通常はマイクロコンピュータで構成されて
いる。即ち、データ信号ｃに基づいて、発振回路１１を
オンしてブザー１２を作動させたり、或いはデータ信号
ｃの情報を外部メモリ８に蓄積したり、更にはその蓄積
した情報を読み出す動作等を制御する。また操作キー１
０から入力された選局チャンネルデータｅをコンバータ
３へ出力すると同時に、選局したチャンネルをＣＨ表示
部９に表示させるための制御を行う。

【０００５】上述のようなＣＡＴＶホームターミナルに
おいて、有料番組の視聴システムを説明する。ＣＡＴＶ
加入者が有料番組を契約すると、その情報は放送センタ
ーにおいて登録され、加入者側にもデータ信号ｃとして
ケーブルを介して送られてくる。ホームターミナルＴに
入力されたデータ信号ｃは、制御回路７においてデコー
ドされ、外部メモリ８へ格納する。次に放送センターよ
り有料番組開始データが送られてくると、制御回路７は
入力された有料番組データが、契約している有料番組に
一致しているか上記外部メモリ８の内容と比較し、格納
された情報と一致するならば契約していると判断して、
発振回路１１をオンにし、ブザー１２を作動させて加入
者に知らせる。加入者はブザー音で有料番組がスタート
することを知り、操作キー１０で該当チャンネルを選局
して、契約した有料番組を視聴する。尚操作キー１０を
操作することによってブザー音は止まる。

【０００６】上記動作は主に制御回路７がホームターミ
ナルＴの上記各部を制御することによってなされるが、
制御回路７にマイクロコンピュータを使用した場合につ
いて、図４のフローチャートを用いて更に詳細に説明す
る。フローチャートはステップ１から始まり、まずホー
ムターミナルＴはデータ信号ｃを受信したかどうかをチ
ェックする。チェックの結果、受信していなければステ
ップ２へ移る。受信しておれば、そのデータが有料番組
（ペイパープログラム）開始信号か終了信号かをチェッ
クし、有料番組（ペイパープログラム）開始信号であれ
ば、ステップ３へ移る。終了信号であれば、既にブザー
１２がオンしておればこれをオフにしてステップ２へ移
る。入力信号が開始信号でも終了信号でもなければ、そ
の他のデータとして、制御回路７はデータ信号が指令す
る内容に基づく処理を実行する。

【０００７】開始信号を検知した後ステップ３では、入
力されたプログラムが契約しているプログラムか否かを
判定し、契約しているプログラムであればブザー１２を
オンしてステップ２へ移る。ステップ２では、キー入力
があるか否かチェックし、キー入力がなければステップ
１に戻る。キー入力があれば、ブザー１２が既にオンし
ているか否かをチェックし、オンしておればこれをオフ
にしてステップ１に戻る。ブザー１２がオフしておれば
キー入力に基づく処理を実行してステップ１に戻る。即
ち従来のシステムでは、加入者は、有料番組が始まった
ことをブザー音で知らされると、最初にキー入力するこ
とでブザー１２がオフし、次のキー入力でチャンネル選
局を行う。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のＣＡＴＶホ
ームターミナルシステムでは、有料番組の開始をブザー
音で知らせる構成を採るため、加入者がブザー音の聞こ
えない位置に居た場合には、有料番組の放映に気づかな
い事態が生じて番組の最初を見逃してしまったり、ブザ
ー音の意味を知らされていない幼児や子供がキー操作を
行ってブザー音を止めてしまった場合には、加入者は全
く有料番組の開始を知らされなくなるという問題があっ
た。本発明は上記従来システムの問題点に鑑みてなされ
たもので、契約した有料番組の放送時に自動的にチャン
ネルを選択し得るシステムを提供する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブルを介
してセンターから放送された電波を受信するＣＡＴＶホ
ームターミナルシステムにおいて、有料番組自動選択ス
イッチを設定することにより、入力されたデータ信号を
検知して、予め契約した有料番組の開始信号を検出した
場合に、受信中のチャンネルに拘らず自動的に検知した
有料番組に切り替え、終了信号を検知して切り替え前の
チャンネルに戻すホームターミナルの制御回路を備えて
構成する。

【００１０】

【作用】加入者が通常のチャンネル（基本契約すれば視
聴可能なチャンネル）を視聴している状態で、ホームタ
ーミナルが放送センターから送信される有料番組開始デ
ータを受信し、その有料番組が加入者が契約している番
組とすれば、ホームターミナルはシステムの自動／手動
選択スイッチが自動に設定されている状態で、現在受信
中にも拘らず自動的に有料番組を選局する。次に有料番
組終了データを受信すると、自動的に有料番組放映チャ
ンネルから元の視聴していたチャンネルを再選局し、有
料番組の見逃しを防ぐ。システムは自動／手動選択スイ
ッチにより、従来の手動切り替えが可能であり、汎用性
の高い操作が可能になる。

【００１１】

【実施例】図１にブロック図、フローチャートを図２に
示し、これを用いて本発明の一実施例を説明する。実施
例のホームターミナルＴは、前述の従来装置と同様に分
配器２、コンバータ３、データ受信機６、外部メモリ
８、チャンネル表示部９及び操作キー１０を備え、更に
これら各部を制御するための制御回路１４を内蔵するも
のの、図３に示した従来のホームターミナルと比較し
て、ホームターミナルＴの動作を制御する制御回路１４
に組み込まれたプログラムが異なり、更に操作キー１０
に有料番組自動選局スイッチ１３が付加される。

【００１２】本実施例の説明において前記従来のシステ
ムと同一部分は説明を省略する。システムを制御するた
めのプログラムはマイクロコンピュータからなる制御回
路１４に内蔵されるが、本実施例のマイクロコンピュー
タに内蔵したプログラムの構成を図２のフローチャート
を用いて動作と共に説明する。

【００１３】図２のフローチャートにおいて、スタート
に続くＣＨメモリクリアステップのＣＨメモリとは、有
料番組を自動選局する際にそれまで視聴していたチャン
ネルを記憶保持するためのメモリで、外部メモリ８内の
一部の記憶領域を利用して設けられる。まずスタート時
に上記ＣＨメモリをクリアする。ステップ１では、デー
タ信号ｃを受信したか否かをチェックし、受信していな
ければステップ２へ移る。受信しておればそれが有料番
組（ペイパープログラム）開始データか或いは有料番組
終了データかをチェックし、前者の場合にはステップ３
へ、後者の場合にはステップ４へ移り、どちらでもなけ
ればその他の受信データに基づく処理を実行してステッ
プ２へ移行する。

【００１４】上記ステップ３では、受信データが有料番
組（ペイパープログラム）開始の場合には、外部メモリ
８に格納したデータと受信したデータとの比較により、
受信した番組が契約している番組か否かをチェックし、
契約していなければステップ２へ移り、契約しておれば
ブザー１２をオンし、有料番組自動選局スイッチ１３が
オンかどうかをチェックする。オフならばステップ２へ
移り、オンならばＣＨメモリに現在視聴中のチャンネル
を格納して番組終了後の再選局に備えると共に、有料番
組が放映されているチャンネルを選局し、ステップ２へ
移る。

【００１５】受信データが有料番組終了である場合には
ステップ４に移るが、ここではブザー１２がオンしてい
るか否かをチェックし、オンしておればブザー１２をオ
フにする。次に今まで放映されていた番組を視聴してい
たか否かをチェックし、視聴しておればＣＨメモリに既
に格納している先の視聴チャンネルを選局する。その後
ＣＨメモリをクリアしてステップ２に移る。ステップ２
ではキー入力があるか否かをチェックし、なければステ
ップ１へ戻る。あれば続いてブザー１２がオンしている
か否かをチェックし、オンしておればブザーをオフして
ステップ１に戻る。またブザーがオフしておればキー入
力に基づくそのキーに割り当てられた機能を実行してス
テップ１に戻る。

【００１６】即ち、有料番組自動選局スイッチ１３をオ
ンに設定することにより、加入者が契約している有料番
組が始まると同時にブザー１２がオンし、有料番組が放
映されているチャンネルに切り替わる。加入者は有料番
組の開始を確認し、いずれかの操作キー１０を押すこと
でブザーがオフする。有料番組が終了すると自動的に元
のチャンネルが再選局される。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め契約
した有料番組の開始を、ブザー及びチャンネルの自動切
り替えの２つの手段によって確実に知り、またシステム
として自動的に実行されるため、契約した番組の見逃し
を防ぐ事ができる。また有料番組自動選局の手段を設定
するか否かは、加入者のスイッチにて選択することがで
き、状況に応じて汎用性のある操作を行うことができ、
広い適用範囲のシステムを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例によるホームターミナルの
ブロック図。

【図２】 同実施例の有料番組選局動作を説明するフロ
ーチャート。

【図３】 従来のＣＡＴＶホームターミナルのブロック
図。

【図４】 従来のホームターミナルの有料番組選局動作
を説明するフローチャート。

【符号の説明】 Ｔ ホームターミナル １ ＣＡＴＶ入力端子 ２ 分配器 ３ コンバータ ５ テレビジョン受像機 ８ 外部メモリ １０ 操作キー １２ ブザー １３ 有料番組自動選局スイッチ １４ 制御回路部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】有料番組の選択を自動または手動設定に切
   り替える選択スイッチと、有料番組データを予め格納す
   るメモリと、上記メモリの内容とケーブルを介して送ら
   れてくる有料番組の開始信号を比較し、予めメモリに格
   納した有料番組データを検知して、上記選択スイッチが
   自動設定の状態で、受信中のチャンネルに拘らず自動的
   に有料番組側にチャンネルを切り替え、終了信号を検知
   して切り替え前のチャンネルに戻す制御回路とを備えて
   なることを特徴とするＣＡＴＶホームターミナルの選局
   システム。