JP2714495B2 - 非イオン性粉末洗浄剤組成物 - Google Patents
非イオン性粉末洗浄剤組成物Info
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Description
更に詳しくは非イオン界面活性剤が主基剤の粉末洗浄剤
組成物、特に酵素の保存安定性及び溶液安定性に優れた
粉末洗浄剤組成物に関する。
ン界面活性剤は、耐硬水性が良好であるうえ、洗浄力、
汚れ分散力が際立っており、低泡性で且つ生分解性が非
常に良好であるなどの特徴を有しており、洗浄用界面活
性剤として重要視されている。
非イオン界面活性剤は、常温で液体のものが多いため、
粉末洗剤の製造に当たって非イオン界面活性剤を液体状
態のまま多量に配合した粉末洗剤は、経日により非イオ
ン界面活性剤が徐々にしみ出してきて紙製容器の内面に
しみをつくったり、粉末洗剤の流動性が著しく損なわれ
たり、更にはケーキングを起こして洗剤が固まってしま
い著しく商品価値を損ねるという問題点を有している。
いる。例えば、特開昭50−119813号公報にはゼオライ
ト、又はゼオライトと水中で過酸化水素を生じる無機過
酸化物との混合物上に非イオン界面活性剤を微細に分配
した予備混合物(予備混合物中には4%以下の高分散性
珪酸を使用してもよい)30〜100 %と噴霧乾燥洗剤0〜
70%を含有する流動性洗剤が開示されている。また、特
開昭61−89300 号公報には水不溶性粉粒体とシリカ粉末
とを混合した後、非イオン界面活性剤を噴霧し次いでゼ
オライト粉末を添加して造粒物を調製し、この造粒物と
陰イオン界面活性剤を含む粒状洗剤を配合した非イオン
界面活性剤含有粒状洗剤は流動性が良好でケーキングも
防止できることが開示されている。
形化剤、有機バインダーと共に造粒し、更に酵素の安定
化、においのマスキング等の目的から必要に応じ表面コ
ーティングして用いられる。しかしながら粉末洗剤は炭
酸ナトリウム、珪酸ナトリウム等のアルカリ性無機ビル
ダーが配合されており、たとえ酵素粒剤が表面コーティ
ングされて用いられても酵素粒剤と配合されたアルカリ
性無機ビルダーの影響と考えられる酵素の失活がおこ
る。酵素の失活は洗浄力の低下のみならず、においの劣
化を伴い実用上問題となる程の不快臭を与えることがあ
る。
給水せんにおいて遊離残留塩素を0.1 ppm (結合残留塩
素は0.4 ppm )以上保持しなければならないことが定め
られており、洗濯に水道水を用いた場合にはこの残留塩
素が酵素の洗剤溶液中における安定性、洗浄作用を著し
く劣化させている。
界面活性剤を主洗浄基剤とし、酵素を配合した洗浄剤に
ついて鋭意研究した結果、還元剤と有機酸及び/又はそ
の塩を特定量で併用すると長期の保存における酵素の活
性の低下と洗剤溶液中での酵素の安定性の低下の問題が
著しく改善されることを見出し、本発明を完成するにい
たった。
(d) 及び(e) を含有してなる非イオン性粉末洗浄剤組成
物を提供するものである。 (a) 融点が40℃以下でかつHLB が 9.0〜16.0の範囲の非イオン界面活性剤 12〜35重量% (b) アルミノケイ酸塩 20〜60重量% (c) 還元剤 0.01〜5重量% (d) 有機酸及び/又はその塩 0.001〜10重量% (e) 酵素 0.001〜10重量%。
面活性剤は、融点が40℃以下でかつHLB が 9.0〜16.0の
範囲のものが汚れ落ち、泡立ち、泡切れに優れており、
好適である。ここで用いるHLB はJ.T.Daviesand E.K.Ri
deal,Interfacial Phenomena, Academic Press, New Yo
rk 1963, p.371 -383により定義されるものである。
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸ア
ルカノールアミド、アルキルグルコシド、アルキルアミ
ンオキサイドなどが挙げられる。就中、主非イオン性界
面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル、
特に炭素数10〜18、好ましくは12〜14の直鎖又は分岐
鎖、1級又は2級のアルコールのエチレンオキサイド平
均付加モル数5〜15、好ましくは6〜12、更に好ましく
は6〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用
するのが望ましい。(a) 成分は、全組成物中に12〜35重
量%、好ましくは、15〜30重量%配合される。
は、次式で示されるような結晶性或いは非結晶性アルミ
ノケイ酸塩である。 次式で示される結晶性アルミノケイ酸塩(ゼオライ
ト) x(M'2O又はM''O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) 〔式中、M'はアルカリ金属原子、M'' はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x, y, w は各成分のモ
ル数を表し、一般的には 0.7≧x ≧1.5 、0.8 ≦y ≦
6、w は任意の正数である。〕 洗浄剤ビルダーとしては特に次の一般式で示される
ものが好ましい。 Na2O・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) 〔ここで、n は 1.8〜3.0 、w は1〜6の数を表す。〕 次式で示される非結晶性アルミノケイ酸塩 x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) 〔式中、M はナトリウム原子及び/又はカリウム原子を
表し、x, y, w は 0.7<x ≦1.2 、1.6 ≦y ≦2.8 の範
囲内にある各成分のモル数を表すものである。wは任意
の正数である。〕 (b) 成分は、全組成物中に20〜60重量%配合される。
還元剤が好ましく、水道水中に溶存する残存塩素を還元
除去するものであり、かつ酵素の活性を低下させるもの
であってはならない。本発明に用いる(c) 成分の具体例
としては、亜硫酸、二亜硫酸、チオ硫酸及びこれらの塩
等が挙げられる。また、これらの還元剤は単独又は複数
で用いられる。(c) 成分は本発明の組成物中に0.01〜5
重量%、好ましくは0.05〜2重量%配合される。
コルビン酸、コハク酸、酢酸、乳酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、フマル酸、イタコン酸、オキソグルタル
酸、グルコン酸、シュウ酸、ギ酸等或いはこれらの有機
酸の縮合物、及びこれらの有機酸の塩が挙げられる。こ
の有機酸による酵素の保存安定性、溶液安定性は予想よ
りはるかに少量の有機酸を配合することで本発明の効果
を発揮でき、(d) 成分は本発明の組成物中に 0.001〜10
重量%、好ましくは 0.005〜1重量%配合される。
は、汚れを基質として加水分解する酵素又は繊維に作用
することにより洗浄に寄与する酵素である。前者の具体
例としてはプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等が挙
げられ、後者の具体例としてはセルラーゼ等が挙げられ
る。これらの酵素は単独又は複数で用いられる。(e) 成
分は本発明の組成物中に 0.001〜10重量%、好ましくは
0.005〜5重量%、更に好ましくは0.01〜2重量%配合
される。
上記(a) 〜(e) の必須成分に加え、酵素の安定性に影響
しない程度に下記の各種界面活性剤を併用することがで
きる。
ゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫
酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、α−オレフィン
スルホン酸塩、高級脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又は
エステル塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン
酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界
面活性剤、アルキル又はアルケニル燐酸エステル又はそ
の塩等が例示される。
スルホベタイン型等の両性界面活性剤が、カチオン型界
面活性剤としては第4級アンモニウム塩等が例示され
る。
成物には、慣用の補助添加剤、例えばトリポリ燐酸塩、
ピロ燐酸塩等の燐酸塩、アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン
酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、
及びこれらの塩、2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボ
ン酸等のホスホノカルボン酸の塩、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリロ3酢酸塩、エチ
レンジアミン4酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリアク
リル酸塩、ポリアコニット酸塩等の高分子電解質、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルアルコール等の非解離
高分子、二価金属イオン捕捉剤、ケイ酸塩、炭酸塩、硫
酸塩等のアルカリ剤或いは無機電解質、特開昭60−2278
95号公報の層状ケイ酸塩等のビルダー、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシメチルセルロース等の再汚防止剤、
パラトルエンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、タル
ク、カルシウムシリケート等のケーキング防止剤、第3
ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール等
の酸化防止剤、青味付剤、香料等を含むことができる
が、これについては特に限定されず、目的に応じた配合
がなされてよい。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
定形シリカ、炭酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、蛍光
染料、還元剤)を攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)
に入れ、表1に示す量の液状ノニオン界面活性剤及び有
機酸を徐々に導入し、次いで酵素及び少量のゼオライト
Aを加えて混合し、表1に示す組成の最終洗剤製品を得
た。本実施例において使用した酵素を以下に示す。 (1) アルカリ性プロテアーゼ;昭和電工 API-21 (2) アルカリ性セルラーゼ;花王 微工研菌寄第1138号 (3) アミラーゼ;ノボ・インダストリーズ社 ターマミ
ル 60T (4) リパーゼ;ギスト・プロケイデス・nv社 起源 R.O
ryzae 酵素の安定性試験は、各組成の洗浄剤を配合後粉末洗剤
用カートン中にて20℃、湿度65%で1ヵ月放置した後の
酵素の活性を測定した。酵素の活性は以下の測定法によ
り測定した。
溶液とし、自動分析機オートアナライザー(テクニコン
社)を使用して酵素活性を測定した。 (2) アルカリ性セルラーゼ;各組成の洗浄剤を水道水溶
液とし、これに水溶性セルロースであるカルボキシメチ
ルセルロースの終濃度 0.5%水溶液、及び終濃度 0.1モ
ル−グリシン−NaOH緩衝液(pH9)の組成で40℃、20分
作用させた後、遊離する還元糖をDNS 法で測定した。 (3) アミラーゼ;酵素液(各組成の洗浄剤を適当に希釈
して 580nmの吸光度が10〜30%減少するようにする)0.
1 mlに、基質として 0.1%可溶性デンプン水溶液0.2 m
l、及びpH8.0 の 0.2モル−グリシン−NaOH緩衝液0.2 m
lを加え、40℃で10分間反応させ、これに0.2N−HCl を
0.5 ml加えて反応を停止させた後、ヨウ素液 2.0mlを加
え良く攪拌した後、 580nmの吸光度を測定した。 (4) リパーゼ;オリーブ油9mlに0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.0)を14mlとり50℃に加温する。マグネティックスタ
ーラーで反応液を均一に攪拌しながら各組成の洗浄剤を
適当量水道水で希釈した酵素液を加えて反応を開始し、
一定時間(30分)反応させた後アセトン・エタノール
(1:1)混液を20ml加えて反応を止める。この液にト
ウィーン(Tween 80)10%溶液を1ml加え、反応生成し
た脂肪酸をpH電極を用いた自動中和滴定装置により0.5N
水酸化カリウム溶液で滴定した。
分の酵素は下記の組成で酵素を配合し、組成物中に 1.2
重量%配合した。 *酵素配合 アルカリ性プロテアーゼ 0.3 重量% アルカリ性セルラーゼ 0.8 重量% アミラーゼ 0.05 重量% リパーゼ 0.05 重量% 計 1.2 重量%
0833%)となるように水道水に溶解し、1時間放置後、
実施例1の分析法により酵素の活性を測定した。その結
果を表2に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】次の成分(a),(b), (c),(d) 及び(e) を含
有してなる非イオン性粉末洗浄剤組成物。 (a) 融点が40℃以下でかつHLB が 9.0〜16.0の範囲の非イオン界面活性剤 12〜35重量% (b) アルミノケイ酸塩 20〜60重量% (c) 還元剤 0.01〜5重量% (d) 有機酸及び/又はその塩 0.001〜10重量% (e) 酵素 0.001〜10重量%
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3071635A JP2714495B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3071635A JP2714495B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04306300A JPH04306300A (ja) | 1992-10-29 |
JP2714495B2 true JP2714495B2 (ja) | 1998-02-16 |
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ID=13466308
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---|---|---|---|
JP3071635A Expired - Fee Related JP2714495B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
DE19640201A1 (de) * | 1996-09-30 | 1998-04-02 | Henkel Ecolab Gmbh & Co Ohg | Mittel zur Reinigung von Oberflächen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4810413A (en) * | 1987-05-29 | 1989-03-07 | The Procter & Gamble Company | Particles containing ammonium salts or other chlorine scavengers for detergent compositions |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP3071635A patent/JP2714495B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH04306300A (ja) | 1992-10-29 |
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