JP2714142B2 - コントロール信号波形整形回路 - Google Patents

コントロール信号波形整形回路

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JP2714142B2
JP2714142B2 JP1150431A JP15043189A JP2714142B2 JP 2714142 B2 JP2714142 B2 JP 2714142B2 JP 1150431 A JP1150431 A JP 1150431A JP 15043189 A JP15043189 A JP 15043189A JP 2714142 B2 JP2714142 B2 JP 2714142B2
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Toshiba Corp
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はビデオテープレコーダ(以降VTRと称する)
における再生コントロール信号の波形を整形するコント
ロール信号波形整形回路に関する。
(従来の技術) 家庭用VTRでは、テープ再生時に記録トラックを忠実
にトレースできるように、トラッキング制御用のコント
ロール信号を前記テープ上に設けられたコントロールト
ラックから再生する。このコントロール信号は1フレー
ム単位の矩形波の形で前記テープ上に設けられたトラッ
クに記録されるが、再生時には矩形波状のコントロール
信号の一方のエッジがトラッキング位相を知るための基
準エッジとして使用される。この基準エッジは各VTRの
方式毎に規格化されている。テープに記録されたコント
ロール信号はヘッドで再生された後増幅され、且つ雑音
などによる誤動作を排除するために、シュミットアンプ
等のヒステリシスアンプにより矩形状に波形整形され
る。
第2図は従来のコントロール信号波形整形回路の一例
を示したブロック図である。テープ上に記録されたコン
トロール信号100はコントロールヘッド1にてピックア
ップされた後、増幅器2によってほぼ1000倍に増幅さ
れ、第3図(A)に示すようなパルス状の信号200とな
る。この信号200は正パルス検出器3及び負パルス検出
器4に入力され、それぞれ第3図(B)、(C)に示す
ような正パルス信号300、負パルス信号400となってRSフ
リップフロップ5に入力される。即ち、正パルス信号30
0はRSフリップフロップ5のセット入力端子Sに入力さ
れ、負パルス信号400は同RSフリップフロップ5のリセ
ット入力端子Rに入力される。このため、RSフリップフ
ロップ5の出力端子Qからは第3図(D)に示すような
矩形波500が出力される。この矩形波500は排他的論理和
(EXOR)回路6を介して最終的な再生コントロール信号
600となって図示されないキャプスタンサーボ回路等に
出力される。
ここで、上記EXOR回路6の他方の入力にはテープ走行
方向を示す信号700がマイクロコンピュータから入力さ
れている。正転時にはこの信号700は“0"になるため、R
Sフリップフロップ5から出力される信号500はそのまま
の形でEXOR回路6を通過して再生コントロール信号600
となる。しかし、逆転時には前記信号700は“1"となる
ため、前記信号500はEXOR回路6によって極性が反転さ
れ、この極性が反転された信号が再生コントロール信号
600となって出力される。この理由は、正転時には信号5
00の正エッジがトラッキング用の基準エッジとなるが、
逆転時には信号500の負エッジがトラッキング用の基準
エッジとなるためである。
ところで、近年、上記した再生コントロール信号600
はキャプスタンサーボ用の位相帰還信号として用いられ
ているばかりでなく、この再生コントロール信号600を
カウントすることによりテープ消費量を表示する所謂リ
ニアタイムカウンタ用にも用いられている。従って、テ
ープ静止状態からテープ駆動状態にモード移行するとき
にマイクロコンピュータから正転/逆転指示信号が入力
されると、この指示信号の出力時点と、テープが実際に
動き始めてコントロール信号が再生される時点とに時間
遅れがあるため、再生コントロール信号の発生がないに
も拘らず、信号700がEXOR回路6を介して次段に出力さ
れてしまい、前記リニアタイムカウンタが誤カウントし
てしまうという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如く従来の再生コントロール信号の波形整形回
路では、テープ静止時に正転/逆転指示信号が入力され
ると、これに対応する信号が再生コントロール信号処理
系へ出力されてしまい、リニアタイムカウンタ等の誤カ
ウントを引き起こしてしまうという欠点があった。
そこで本発明は上記の欠点を除去するもので、テープ
静止時のような再生コントロール信号の発生がない時点
で正転/逆転指示信号が入力されても、再生コントロー
ル信号処理系に誤動作を引き起こさないコントロール信
号波形整形回路を提供することを目的としている。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明はテープのコントロールトラックからコントロ
ールヘッドによってピックアップして得られたコントロ
ールパルスから、正パルスと負パルスを検出し、これ
ら、正、負パルスをRSフリップフロップに入力すること
によって、波形整形された再生コントロール信号を得る
コントロール信号波形整形回路において、前記テープの
正転時と逆転時を区別する制御信号を発生する信号発生
手段と、この信号発生手段からの制御信号が前記テープ
の正転を示した時、前記正パルスが前記RSフリップフロ
ップのセット端子(又はリセット端子)に入力されると
共に、前記負パルスが前記RSフリップフロップのリセッ
ト端子(又はセット端子)に入力されるように回路を切
り替え、前記制御信号が前記テープの逆転を示した時、
前記正パルスが前記RSフリップフロップのリセット端子
(又はセット端子)に入力されると共に、前記負パルス
が前記RSフリップフロップのセット端子(又はリセット
端子)に入力されるように回路を切り替える切替制御手
段とを具備した構成を有する。
(作用) 本発明のコントロール信号波形整形回路において、信
号発生手段はテープの正転時と逆転時を区別する制御信
号を発生する。切替制御手段は前記信号発生手段からの
制御信号が前記テープの正転を示した時、前記正パルス
が前記RSフリップフロップのセット端子(又はリセット
端子)に入力されると共に、前記負パルスが前記RSフリ
ップフロップのリセット端子(又はセット端子)に入力
されるように回路を切り替え、前記制御信号が前記テー
プの逆転を示した時、前記正パルスが前記RSフリップフ
ロップのリセット端子(又はセット端子)に入力される
と共に、前記負パルスが前記RSフリップフロップのセッ
ト端子(又はリセット端子)に入力されるように回路を
切り替える。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を従来例と同一部には同一符
号を付して図面を参照して説明する。第1図は本発明の
コントロール信号波形整形回路の一実施例を示したブロ
ック図である。1はテープのコントロールヘッドに記録
されているコントロール信号をピックアップするコント
ロールヘッド、2はコントロールヘッド1によりピック
アップされた信号を増幅する増幅器、3は増幅器2の出
力信号から正パルスを検出して出力する正パルス検出
器、4は増幅器2の出力信号から負パルスを検出して出
力する負パルス検出器、5はセット端子Sに入力される
正パルス300又は負パルス400とリセット端子Rに入力さ
れる負パルス400又は正パルス300とから矩形波状のコン
トロール信号を作成して、これを出力端子Qから出力す
るRSフリップフロップ、6は正パルス検出器3の出力信
号300又は負パルス検出器4の出力信号400のいずれか一
方を選択してRSフリップフロップ5のセット端子Sに入
力するスイッチ回路、7は正パルス検出器3の出力信号
300又は負パルス検出器4の出力信号400のいずれか一方
を選択してRSフリップフロップ5のリセット端子Rに入
力するスイッチ回路である。
次に本実施例の動作について説明する。テープ上に記
録されたコントロール信号100はコントロールヘッド1
にてピックアップされた後、増幅器2によってほぼ1000
倍に増幅され、第3図(A)に示すようなパルス状の信
号200となる。この信号200は正パルス検出器3及び負パ
ルス検出器4に入力され、それぞれ正パルス信号300負
パルス信号400となる。正パルス信号300はスイッチ回路
6の端子aに、負パルス信号400はスイッチ回路7の端
子aに入力される。
ところで、スイッチ回路6、7には正転/逆転指示信
号700が切替制御信号として入力されるが.この信号は
正転時“0"となってスイッチ回路6、7を端子a側に切
り替え、逆転時“1"となって同スイッチ回路6、7を端
子b側に切り替える制御を行う。従って、正転時、正パ
ルス信号300はRSフリップフロップ5の端子Sに入力さ
れ、負パルス信号400はRSフリップフロップ5のリセッ
ト端子Rに入力される。従って、この時RSフリップフロ
ップ5の出力端子Qから出力される矩形波は、正パルス
側の立ち上がりエッジが基準エッジとなる再生コントロ
ール信号となる。一方、逆転時には、正パルス300がRS
フリップフロップ5のリセット端子Rに入力され、負パ
ルス400がRSフリップフロップ5のセット端子Sに入力
されるため、RSフリップフロップ5の出力端子Qからは
負パルス側の立ち上がりエッジが基準エッジとなった再
生コントロール信号600が出力される。即ち、正転時と
逆転時では、RSフリップフロップ5の出力端子Qから出
力される再生コントロール信号の極性は互いに反対とな
る。
本実施例によれば、テープ静止時等の再生コントロー
ル信号が発生しない場合に、正転/逆転指示信号700が
反転しても、スイッチ回路6、7が端子aから端子b又
は端子bから端子aに切り替わるだけで、RSフリップフ
ロップ5のセット端子S又はリセット端子Rには何の信
号も入力されないため、RSフリップフロップ5の出力端
子Qからは何の信号も出力されることがなく、次段の再
生コントロール信号処理系に悪影響を与えることを防止
することができ、リニアタイムカウンタの誤カウント等
を防止することができる。しかも、本例では回路規模を
増大させることなく上記効果を簡単に得ることができ
る。
〔発明の効果〕
以上記述した如く本発明のコントロール信号波形整形
回路によれば、テープ静止時のような再生コントロール
信号の発生がない場合に正転/逆転指示信号が入力され
ても、再生コントロール信号処理系における誤動作を防
止することができ、装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコントロール信号波形整形回路の一実
施例を示したブロック図、第2図は従来のコントロール
信号波形整形回路の一例を示したブロック図、第3図は
第2図に示した回路の動作タイムチャートである。 1…コントロールヘッド 3…正パルス検出器 4…負パルス検出器 5…RSフリップフロップ 6、7…スイッチ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープのコントロールトラックからコント
    ロールヘッドによってピックアップして得られたコント
    ロールパルスから、正パルスと負パルスを検出し、これ
    ら、正、負パルスをRSフリップフロップに入力すること
    によって、波形整形された再生コントロール信号を得る
    コントロール信号波形整形回路において、前記テープの
    正転時と逆転時を区別する制御信号を発生する信号発生
    手段と、この信号発生手段からの制御信号が前記テープ
    の正転を示した時、前記正パルスが前記RSフリップフロ
    ップのセット端子(又はリセット端子)に入力されると
    共に、前記負パルスが前記RSフリップフロップのリセッ
    ト端子(又はセット端子)に入力されるように回路を切
    り替え、前記制御信号が前記テープの逆転を示した時、
    前記正パルスが前記RSフリップフロップのリセット端子
    (又はセット端子)に入力されると共に、前記負パルス
    が前記RSフリップフロップのセット端子(又はリセット
    端子)に入力されるように回路を切り替える切替制御手
    段とを具備したことを特徴とするコントロール信号波形
    整形回路。
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