JP2713747B2 - カード状情報記録媒体の記録再生装置 - Google Patents

カード状情報記録媒体の記録再生装置

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JP2713747B2
JP2713747B2 JP29971888A JP29971888A JP2713747B2 JP 2713747 B2 JP2713747 B2 JP 2713747B2 JP 29971888 A JP29971888 A JP 29971888A JP 29971888 A JP29971888 A JP 29971888A JP 2713747 B2 JP2713747 B2 JP 2713747B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カード上に付着したゴミ、汚れ等を除去す
るクリーニング機構を有するカード状情報記録媒体の記
録再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕 従来のカード状情報記録媒体の記録再生装置の中には
カード上に付着したゴミ、汚れ等によって、情報の正確
な記録又は再生ができなくなるのを防ぐため、クリーニ
ング装置を設けた提案がいくつかなされている。さら
に、クリーニング装置が、長時間使われ、クリーニング
装置の寿命が来ることに備えて、着脱自在なクリーニン
グ装置が特開昭61−280086号公報に開示されている。
また、カードのクリーニングをするための専用装置が
提案されており、例えば特開昭62−287494号公報に開示
されている。
第11図、第12図は従来装置の斜視図であり、60は記録
再生装置、61,62はクリーニング装置である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、クリーニング装置がカード状情報記録媒体の
記録再生装置とは別体に設けられていると、先ず使用者
がカードをクリーニング装置でクリーニングしてからカ
ードを記録再生装置に差し入れ処理しなければならず、
使用上非常に煩しいとともに時間を要するなどの欠点が
あった。そこで、クリーニング装置を記録再生装置に内
蔵していれば、自動的にカードがクリーニングされ使用
上便利である。一方、カード上のゴミ、汚れ等をクリー
ニング部材に転写して行うクリーニング方法では、長時
間使用するとクリーニング部材が除々に汚れクリーニン
グ効果が低下する。そこで汚れたクリーニング部材を新
しいものと交換する必要性が生じてくる。しかし交換を
容易にするため交換部分をクリーニング装置全体にする
と、機構が複雑となり、コストもかかるとともに交換す
る手順も複雑になるという不具合がある。
本発明は、上記問題点を解決すべく提案されるもの
で、クリーニング装置の一部を容易に着脱できるカード
状情報記録媒体の記録再生装置を提供することを目的と
したものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明は、上記目的を達成するため回転するクリーニ
ングローラとカード駆動用のローラとで挟持した状態で
カード状情報記録媒体表面をクリーニングする手段を具
えたカード状情報記録媒体の記録再生装置において、 クリーニングローラを回転可能に支承する部材を回転
軸方向に移動可能とすることにより、クリーニングロー
ラを着脱自在としたものである。
このようにクリーニングローラ支承部を移動自在とし
たので、カードクリーニング装置のクリーニングローラ
のみを容易に着脱できる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の第1実施例を示す概略斜視図であ
る。なお本実施例は、光カードの記録再生装置に適用し
たものである。第1図において、1はシャトルであり、
光カード2を載置する台である。光カード2はデータが
記録される記録部2aと記録されない非記録部2bに分けら
れる。光カード2は、シャトル1上では押上板3を押し
上げているばねによってY方向に付勢され、左ツバ4、
右ツバ5に押し当てられている。左ツバ4、右ツバ5は
光カード2の非記録部2bを覆っている。押上板3のZ′
側には折曲げ部3aを形成しており、光カード2がシャト
ル1へ挿入されるときのガイドとなっている。左ツバ4
のZ側に左突当部4a、右ツバ5のZ側に右突当部5aをガ
イド形成している。右ツバ5のZ′側の切欠5bは後部ゴ
ムローラ6の逃げ範囲である。シャトル1にはガイドホ
ルダA7、ガイドホルダB8、ガイドホルダC9を一体に取り
付けている。また、ガイドホルダA7には軸受A10を、ガ
イドホルダB8には軸受B11を、ガイドホルダC9には軸受C
12を圧入している。軸受A10と軸受B11は右ガイド軸13に
沿ってZ方向に摺動する。軸受C12はX方向に長穴とな
っており、左ガイド軸14に沿ってZ方向に摺動する。ま
た、ガイドホルダA7の上面にはX方向に長穴のロック穴
15を形成している。ロック穴15はロックピン16が嵌合さ
れるように形成されており、嵌合時にはシャトル1はZ
方向に移動することができない。ロックピン16はロック
部材17に取付けており、ロック部材17は押圧部材18に取
り付いている。さらに押圧部材18には後部ゴムローラ6
を取りつけている。押圧部材18は回転軸B19を支点に回
転する。押圧部材18の一部はソレノイド20の鉄心21と連
結している。後部ゴムローラ6の下方向には対向ローラ
22が位置しており、後部ゴムローラ6近接時には後部ゴ
ムローラ6と対向ローラ22の隙間が光カード2の厚さ以
下になるまで近接する。後部ゴムローラ6とロックピン
16はシャトル1がZ′方向に移動しても、シャトル1上
の右ツバ5や、シャトル1に載置された光カード2に後
部ゴムローラ6およびロックピン16が当接しない位置ま
で離間する。また、対向ローラ22はシャトル1に載置さ
れた光カード2に当接しない位置にある。センサA23
は、ロックピン16がロック穴15に嵌合しシャトル1がZ
方向に移動可能な状態で、左ツバ4のZ′側端面より、
ほんのわずかZ′方向に位置している。対向ローラ22の
前方には前部ゴムローラ24が位置しており、前部ゴムロ
ーラ24のX方向の幅はおよそ光カード2の幅と同じであ
る。前部ゴムローラ24の上方には光カード2に付着した
ゴミ、汚れ等を拭き取るクリーニングローラ25が位置し
ている。前部ゴムローラ24とクリーニングローラ25の隙
間は、光カード2の厚み以下に設定する。前部ゴムロー
ラ24は図示していない駆動手段によって回転し、光カー
ド2の搬送を行なう。また、前部ゴムローラ24は図示し
ていないばねによってY方向に付勢されている。前部ゴ
ムローラ24、クリーニングローラ25の前方(Z′方向)
には、シャッタ26が位置し、回転軸A27を支点に回転可
能になっている。シャッタ26は、カードガイド28を通っ
てZ方向に差し入れられた光カード2がこの位置より内
部への挿入を規制するとともに、図示していないシャッ
タ駆動手段によって開閉を行なう。シャッタ26の開閉
は、シャッタ26とカードガイド28の間に位置したセンサ
B29のON,OFFにより行なう。カードガイド28、センサB2
9、シャッタ26、回転軸A27などは前パネル40に取り付け
ている。
第2図はクリーニングローラ近傍の部分拡大図であ
り、第1図におけるZ′方向から見た図である。第3図
は、クリーニングローラの斜視図である。
クリーニングローラ25の端面に形成された丸穴39に伝
動軸31がそして長穴39aに伝動軸31に圧入したピン32を
嵌合する。伝動軸31の駆動力をピン32を介してクリーニ
ングローラ25に伝達する。クリーニングローラ25の他面
では引込軸33がホルダ35内に設けた押バネ34によって
X′方向に付勢されている。引込軸33は、ホルダ35の円
筒内をX方向に移動可能である。引込軸33にはツマミ36
を取付けていて、ツマミ36をX方向に移動することによ
り引込軸33を移動できる。また、ツマミ36が移動可能な
ようにホルダ35に長溝37を形成している。クリーニング
ローラ25の外周にはクリーニング布38を螺旋状に巻いて
いる。
次に本実施例の動作について説明する。先ず、光カー
ド2の本装置への挿入から取り出しまでを述べると初め
に、シャッタ26は閉じた状態にあり、本装置の電源がOF
Fの状態ではたとえ光カード2をカードガイド28に差し
入れたとしてもシャッタ26は開かれず、カードガイド28
からゴミ、塵などが装置内に入るのを防いでいる。ソレ
ノイド20は自己保持型ソレノイドで鉄心21を吸引してい
る。シャトル1は、ロック穴15にロックピン16が嵌合さ
れロックされている。シャトル1の左ツバ4はセンサA2
3の非検出位置にある。
次に、本装置の電源がONの状態で、使用者が光カード
2をZ方向の向きにカードガイド28へ挿入する。光カー
ド2の先端がセンサB29の検出位置に達し、検出が行な
われると、制御部の指令により、図示していないシャッ
タ駆動部がシャッタ26を開く。さらに、図示していない
モータの駆動によって、前部ゴムローラ24がR方向に、
後部ゴムローラ6がL方向に、クリーニングローラ25が
L方向に回転する。前部ゴムローラ24と後部ゴムローラ
6の周速度は同一で、クリーニングローラ25の周速度は
前部ゴムローラ24と後部ゴムローラ6の周速度より速
い。センサB29を通過した光カード2は開いたシャッタ2
6を通って前部ゴムローラ24とクリーニングローラ25に
挟持され、両ローラの回転によりZ方向に送られる。
前部ゴムローラ24のローラ上の摩擦係数はクリーニン
グローラ25のローラ上の摩擦係数よりも大きいため、挿
入された光カード2は前部ゴムローラ24の回転に従って
送られる。クリーニングローラ25の周速度は前部ゴムロ
ーラ24の周速度より速いため、光カード2の表面が擦ら
れながら光カード2は送られ、光カード上2に付着して
いるゴミ、汚れ等を拭き取る。また、クリーニングロー
ラ24の回転方向はL方向で光カード2を引き込む方向で
あるため、光カード2はスムーズに挿入される。前部ゴ
ムローラ24で送られた光カード2は後部ゴムローラ6に
達すると、後部ゴムローラ6でも搬送される。ソレノイ
ド20の鉄心21は吸引状態であるため、後部ゴムローラ6
と対向ローラ22の隙間は光カード2の厚み以下であり、
光カード2は両ローラに挟持されて搬送される。クリー
ニングローラ25の幅はほぼ光カード2の幅とほぼ同じで
あるため、光カード2の記録部2aのみならず非記録部2b
もクリーニングする。したがって、光カード2が後部ゴ
ムローラ6に達するまで、光カード全領域がクリーニン
グされるため、後部ゴムローラ6が汚れることはない。
前部ゴムローラ24と後部ゴムローラ6で搬送される光カ
ード2は、押上板3の折曲げ部3aに当接し、それがガイ
ドとなってシャトル1に挿入される。光カード2後端が
前部ゴムローラ24を通過すると、後部ゴムローラ6のみ
で搬送され、さらに進むと光カード2前端が左突当部4
a、右突当部5aに突き当たる。光カード2が左突当部4
a、右突当部5aに突き当たる直前にセンサA23が検知して
いる状態から非検知状態になる。光カード2が非突当部
4aおよび右突当部5aに突き当たっている状態では左ツバ
4のZ側端面と光カード2のZ側端面とはZ方向に関し
て同一位置である。センサA23が非検知状態になると制
御部の指令により、図示していないシャッタ駆動部がシ
ャッタ26を閉じ、図示していないモータの駆動が停止
し、ソレノイド20がOFFして鉄心21が開放され、押圧部
材18が回転軸B19を中心にM方向に回転し、ロックピン1
6および後部ゴムローラ6がY方向に移動し、離間す
る。
次に、シャトル1は図示していない駆動手段により、
右ガイド軸13、左ガイド軸14上をZ方向に往復運動を行
なう。その間に図示していない光ヘッド部から光が発せ
られ、光カード2上の情報の読み取りおよび書き込みを
行なう。また記録再生中は、カードガイド28から光カー
ド2を挿入してもシャッタ26は開かずそれ以上挿入でき
ない。記録再生動作が終了した後は、シャトル1はZ′
側に移動する。そしてシャトル1に載置した光カード2
がセンサA23まで達すると、センサA23が検出し、制御部
の指令により20ソレノイドがONする。すると鉄心21が吸
引され、押圧部材28が反M方向に回転し後部ゴムローラ
6およびロックピン16がY方向に移動する。ロックピン
16がY′方向に移動するとロック穴15に嵌合し、シャト
ル1はZ方向にわずかに移動し光カード2がセンサA23
の検出位置から外れ、非検出状態になりロックされる。
次に、図示していないモータの駆動によって前部ゴム
ローラ24がL方向に、後部ゴムローラ6がR方向に、ク
リーニングローラ25はR方向に回転する。さらに、図示
していないシャッタ駆動部がシャッタ26を開く。後部ゴ
ムローラ6の駆動により、シャトル1から光カード2は
Z′方向に搬送される。光カード2が前部ゴムローラ24
まで達すると、前部ゴムローラ24と後部ゴムローラ6で
搬送される。光カード2の搬送中、センサA23は検出状
態にあり、光カード2端部がセンサA23まで達するとセ
ンサA23は非検出状態になる。その後、図示していない
モータは引き続き一定時間駆動し、光カード2は前部ゴ
ムローラ24とクリーニングローラ25の挟持から解放され
モータは停止する。そして、カードガイド28から突き出
た光カード2を使用者が抜き取ると、センサB29は非検
出状態になる。すると制御部の指令により、図示してい
ないシャッタ駆動部がシャッタ26を閉じる。このように
して、光カード2の挿入から排出までの一連の動作が行
なわれる。
このような光カード読取装置で数多くの光カード2を
処理すると、光カード2の表面に付着していたゴミ、汚
れがクリーニングローラ25に除々に蓄積してゆき、クリ
ーニングローラ25が汚れ、クリーニング効果が低下して
くる。そこで、クリーニング効果があるレベル以下に下
がらないようにクリーニングローラ25を交換する必要が
ある。次に第4図にしたがいクリーニングローラ25を交
換する方法に説明する。先ず、前パネル40を取り外して
クリーニングローラ25を取り外し可能な状態にする。ク
リーニング部は第4図Aに示すような状態になってい
る。ツマミ36をX方向に移動する(第4図B)。次にク
リーニングローラ25をX方向に移動し、伝動軸31からク
リーニングローラ25を抜く(第4図C)。するとクリー
ニングローラ25は引込軸33および伝動軸31の嵌合から解
除されるのでクリーニングローラ25を手前に移動して取
り外す。そして、ツマミ36を加えていた力を抜く(第4
図D)。このようにしてクリーニングローラ25の取り外
しが完了する。
次に第5図にしたがいクリーニングローラ25を取り付
ける方法を説明する。クリーニング部は第5図Aに示す
ような状態になっている。先ず、ツマミ36をX方向に移
動する。そして、クリーニングローラ25を伝動軸31と引
込軸33の間に位置させる(第5図B)。次にツマミ36を
加えていた力を抜き、引込軸33と伝動軸31をクリーニン
グローラ25の丸穴39に嵌合させる(第5図C)。次にク
リーニングローラ25を矢印方向に回転させ、ピン32にク
リーニングローラ25の長穴39aを嵌合させる(第5図
D)。最後に、前パネル40を取り付けてクリーニングロ
ーラ25の交換は終了する。
本実施例によれば、クリーニングローラ25が汚れ交換
する時、前パネル40を取外し、ツマミ36を移動させれば
クリーニングローラ25のみが簡単に取り出せて、交換で
きるため、非常に容易に交換でき機構もシンプルであ
る。
なお、交換部材であるクリーニングローラ25もシンプ
ルで安価である。また、クリーニングローラ25に巻いて
あるクリーニング布38は螺旋状に巻いてあるため、クリ
ーニングを行なっても光カード2上に溝等の跡が残らな
い。また、クリーニングローラ25は両端面が同形状であ
るため、交換する時、左右組み間違えることがない。ま
た、クリーニングローラ25の幅はほぼ、光カード2幅と
同じであるため、光カード2の記録部2aのみならず非記
録部2bもクリーニングするため、後部ゴムローラ6が光
カード2に付着したゴミ、汚れ等によって汚れることは
なく寿命が延びる。また、前パネル40にカードガイド2
8、センサB29、シャッタ26、回転軸A27を取り付けてい
るためクリーニングローラ25を交換する時、前パネル40
を取り外すことにより、クリーニングローラ25の交換が
容易に行なえる。また、クリーニングローラ25の回転方
向は前部ゴムローラ24の回転方向と逆で、光カード2を
送り出す方向に回転するため、光カード2挿入時スムー
ズに引き込まれる。また、後部ゴムローラ6とロックピ
ン16の離間動作を、1つのソレノイド20の駆動で行なっ
たため、部品点数が少なく安価である。また、シャトル
1のロック穴15にロックピン16が嵌合した状態で、セン
サA23が左ツバ4のZ′側端面よりほんのわずかZ′方
向に位置しているため、シャトル1のローディング位置
の検出と、シャトル1に光カード2が完全に納まったこ
との検出をセンサA23で行なえ検出部材の減少を図れ
る。また、シャッタ26を光カード2の挿入時および排出
時のみ開状態にしたことにより、カードガイド28からの
ゴミ、塵の侵入を防ぎ、光カード2が装置内に入ってい
る時、さらに別のカードを入れようとしても、シャッタ
26は閉状態のままであるため、駆動中のシャトル1およ
び光カード2と当ってしまうことはない。
上記実施例においては光カード2の記録再生装置につ
いて説明したが、光カードに限定するものではなく、磁
気カード、その他のカードも含まれることはいうまでも
ない。また、クリーニングローラ25はクリーニング布38
を巻いたものについて説明したが、クリーニング紙、セ
ーム皮、フェルト等その他あらゆるクリーニング部材も
含まれる。
第6図は本発明の第2実施例のクリーニング部の部分
拡大図である。第1実施例と対応する個所には同一符号
を付した。第1実施例と同様に前部ゴムローラ24の上方
にはクリーニングローラ25が位置している。しかし、ク
リーニングローラ25は右軸25aおよび左軸25bと一体に構
成されている。左軸25bには係止ピン41が圧入され、左
軸25bには回動軸42が嵌合されている。回動軸42先端に
は溝43が形成され、溝43には係止ピン41が嵌合し、回動
軸42の回転駆動を左軸25bに伝達する。右軸25aの先端は
円錐形状をしており、円錐部はピボット玉軸受44と接触
している。ピボット玉軸受44は嵌合材45に圧入されてお
り、嵌合材45は保持部材46の円筒内をX方向に移動可能
になっている。また、嵌合材45のピボット玉軸受44の圧
入されている逆側からはコイルバネ47で押圧されてい
る。また保持部材46の先端にはストッパ46aが形成され
ており、クリーニングローラ25を取り外し時、嵌合材45
の保持部材46からの飛出しおよび落下を防止している。
また、保持部材46には止メネジ48を取り付けており、止
メネジ48を締めると、嵌合材45がX方向に移動できなく
なる。
次に本実施例の動作について説明する。先ず、カード
の搬送動作について説明すると図示していないカードは
前部ゴムローラ24とクリーニングローラ25に挟持され、
前部ゴムローラ24とカード間に摩擦力が発生し、前部ゴ
ムローラ24の回転駆動力によってカード搬送が行なわれ
る。また、前部ゴムローラ24とともに回動軸42も回転す
る。回動軸42が回転すると、回動軸42の溝43と係止ピン
41の嵌合により左軸25bおよびクリーニングローラ25が
回転する。クリーニングローラ25は前部ゴムローラ24で
搬送されるカードと相対速度を持つように回転する。ク
リーニングローラ25の回転方向は前部ゴムローラ24の回
転方向と同方向でも異方向でも良い。クリーニングロー
ラ25の右軸25aの先端の円錐部ではピボット玉軸受44と
接触しているため、クリーニングローラ25は低摩擦で回
転する。カード搬送時、カードをクリーニングローラ25
と前部ゴムローラ24で挟持するため、クリーニングロー
ラ25はY方向に力を受ける。その力を右軸25aでは先端
の円錐部でピボット玉軸受に伝え、嵌合材45をX方向に
押す。しかし、嵌合材45は止メネジ47で固定されている
ため移動しない。
次に第7図にしたがいクリーニングローラ24を交換す
る方法について説明する。先ず、第1実施例の場合と同
様に図示していない前パネルを取り外す。クリーニング
ローラ25は第7図Aに示すように取り付けてある。次に
止メネジ48を反時計回りに回して止メネジ48を緩める
(第7図B)。次に、第7図Cに示すようにクリーニン
グローラ25をX方向に移動する。引き続き第7図Dに示
すように左軸25bの方をR方向に移動し、S方向に移動
するとクリーニングローラ25を取り外すことができる。
新しいクリーニングローラ25を取り付けるにはクリー
ニングローラ25を取り外す順序を逆行して行なえばよ
い。最後に図示していない前パネルを取り付ければ、ク
リーニングローラ25の交換が完了する。
本実施例によれば、クリーニングローラ25を交換する
時前パネルを取外し、止メネジ48を緩め、クリーニング
ローラ25をX方向、R方向、S方向に移動させればクリ
ーニングローラ25のみが簡単に取り出せて交換できるた
め容易に交換でき、機構もシンプルである。また、クリ
ーニングローラ25と左軸25bと右軸25aが一体となって構
成され交換できるため、非常に作業が容易で短時間に交
換できる。また、クリーニングローラ25の右軸25aの軸
受にピボット玉軸受44を使用したことにより、クリーニ
ングローラ25の交換時、クリーニングローラ25をR方向
に移動でき交換できる。また、ピボット玉軸受44をコイ
ルバネ47で押圧しているため、新しいクリーニングロー
ラ25取付後はクリーニングローラ25の位置決めが自動的
になされる。
第8図は本発明の第3実施例に係るクリーニングロー
ラ25の部分拡大図である。クリーニング部の構成は第6
図に示す第2実施例とほぼ同様であるが、第2実施例が
クリーニングローラ25と右軸25aと左軸25bが一体に構成
されているのに対し、第3実施例は以下に示す構成にな
っている。クリーニングローラ25の中央部にはクリーニ
ング軸49が貫通しており、クリーニングローラ25と分離
可能になっている。クリーニング軸49の左端部には係止
ピン41が圧入されており、右端部は円錐形状を成してい
る。また止メピン50がクリーニング軸49に圧入されてお
り、クリーニングローラ25の端面には止メピン50が係合
するような溝穴51が形成されている。止メピン50と溝穴
51の係合によって、クリーニング軸49とクリーニングロ
ーラ25は一体となって回転する。クリーニング軸49には
Eリング52が設けられており、クリーニングローラ25の
クリーニング軸49に対するX方向への移動を規制してい
る。
次に本実施例の動作について説明すると、カードの搬
送動作およびクリーニング部からのクリーニングローラ
25の交換方法は第2実施例と同様である。第3実施例で
はクリーニング部から取り外したクリーニングローラ25
をさらに、クリーニング軸49からも取り外すことができ
る。以下にその交換方法を説明する。先ず、Eリング52
をクリーニング軸49から取り外す。次に、クリーニング
ローラ25をクリーニング軸49から抜き取る。そして新し
いクリーニングローラ25をクリーニング軸49に挿入し、
Eリング52で留める。以上でクリーニングローラ25の交
換が終了する。
本実施例によれば、第2実施例と同様に、クリーニン
グローラ25をクリーニング部から非常に容易に交換でき
る。また、クリーニング部から取り外したクリーニング
ローラ25をEリング52を取り外すだけでクリーニング軸
49から簡単に抜き取ることができる。また、クリーニン
グローラ25とクリーニング軸49を分離可能にし、クリー
ニングローラ25のみを交換可能にすることで交換部品の
コストを安価にできる。
第9図は、本発明の第4実施例のクリーニング部の部
分拡大図である。この実施例では、前部ゴムローラ24の
上方にクリーニングローラ25が位置している。クリーニ
ングローラ25の両端部に左軸25b、右側軸25aが一体に構
成されている。左軸25bには係止ピン41を圧入している
とともに先端側から回動軸42を嵌合している。回動軸42
の先端部には溝43およびテーパ部52を形成している。溝
43には係止ピン41が嵌合し回動軸42の回転駆動を左軸25
bに伝達する。右側軸25aは、ベアリング53と接触してい
る。ベアリング53は筒54に圧入している。筒54は固着ネ
ジ55によって側板56に取り付けられ、筒54には取手57が
形成されている。筒54の円筒内部底には磁石58を設け、
円筒部外周近傍には筒ガイド59を設けている。次に本実
施例の動作について説明する。先ず、カードの搬送動作
について説明すると、図示していないカードは前部ゴム
ローラ24とクリーニングローラ25に挟持され前部ゴムロ
ーラ24の回転駆動力によってカード搬送が行なわれる。
また、前部ゴムローラ24と共に回動軸42も回転する。回
動軸42が回転すると、回動軸42の溝43と係止ピン41の係
合により左軸25bおよびクリーニングローラ25が回転す
る。クリーニングローラ25は前部ゴムローラ24で搬送さ
れるカードと相対速度を持つように回転する。クリーニ
ングローラ25の回転方向は前部ゴムローラ24の回転方向
と同方向でも異方向でもよい。クリーニングローラ25の
右側軸25aはベアリング53と接触し低摩擦で回転する。
次に第10図にしたがいクリーニングローラ25を交換す
る方法について説明する。クリーニングローラ25は第10
図Aに示すように取り付けられているので先ず、固着ネ
ジ55を取り外す(第10図B)。次に取手57を摘みX方向
へ移動する(第10図C)。このようにしてクリーニング
ローラ25を本装置から取り外すことができる。次に筒54
からクリーニングローラ25を抜く。クリーニングローラ
25は筒54内部に取り付けている磁石58に吸着しているだ
けなので容易に抜くことができる。次に新しいクリーニ
ングローラを取り付け、第10図C→B→Aの順に装置に
組み付ける。クリーニングローラ25を装置内に組み入れ
る時、係止ピン41は回動軸42のテーパ部52によって溝43
に引き込まれる。このようにしてクリーニングローラ25
の交換が完了する。
本実施例によれば、クリーニングローラ25を交換する
時、固着ネジ55を取り外し取手57を抜けばクリーニング
ローラ25を外に取り出せるため容易に交換でき、機構も
シンプルである。また、クリーニングローラ25と左軸25
bと右側軸25aが一体となって構成され交換できるため、
非常に作業が容易で短時間に交換できる。また、側板56
側から取り外すため、図示していない前パネルのデザイ
ンに制約を受けることがない。また、クリーニングロー
ラ25を本装置に組み入れる時、係止ピン41がテーパ部52
により溝43に引き込まれ筒ガイド59によって筒54がガイ
ドされるため、位置決めが自動的になされる。
上記実施例においては、クリーニングローラ25と左軸
25bと右側軸25aが一体のものについて説明したが、第3
実施例のように、クリーニングローラ25とクリーニング
軸49が分離可能で、クリーニングローラ25のみを交換で
きるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のごとく本発明によれば、クリーニングローラが
着脱自在でありしかもそのための構成は簡素であるの
で、容易にクリーニングローラの交換ができる。したが
って、記録再生装置による情報の正確な記録、再生を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す要部斜視図、 第2図は、クリーニングローラ近傍の部分拡大図、 第3図は、クリーニングローラの斜視図、 第4図A,B,C,Dはクリーニングローラの交換方法を示す
説明図、 第5図A,B,C,Dはクリーニングローラを取りつける方法
を示す説明図、 第6図は、本発明の第2実施例に係るクリーニング手段
の側面図、 第7図は、クリーニングローラの交換方法を示す説明
図、 第8図は、本発明の第3実施例に係るクリーニングロー
ラの側面図、 第9図は、本発明の第4実施例に係るクリーニング手段
の側面図、 第10図A,B,Cはクリーニングローラの交換方法を示す説
明図、 第11図、第12図は従来例を示す斜視図である。 2…光カード、24…前部ゴムローラ 25…クリーニングローラ、31…伝動軸 33…引込軸、35…ホルダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するクリーニングローラとカード駆動
    用のローラとで挟持した状態でカード状情報記録媒体表
    面をクリーニングする手段を具えたカード状情報記録媒
    体の記録再生装置において、 クリーニングローラを回転可能に支承する部材を回転軸
    方向に移動可能とすることにより、クリーニングローラ
    を着脱自在としたことを特徴とするカード状情報記録媒
    体の記録再生装置。
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