JP2713739B2 - 樹脂プレス成形法 - Google Patents

樹脂プレス成形法

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山川工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は溶融樹脂を圧縮成形して製品を得る樹脂プレ
ス成形法に係り、殊に上型と下型による圧縮成形では成
形できない隠れ部位となる成形部を有するプレス成形品
の成形に適した樹脂プレス成形法に関する。
従来技術 近年特公昭58−43012号や特公昭59−23691号等の溶融
樹脂供給源からプレス成形までを一貫して行なう成形法
の開発により、車輌用異形パネル等の比較的大型の合成
樹脂成形品までプレス成形が適用される傾向となってい
る。
然るにプレス成形はその成形原理から設計の自由度が
狭く、例えば上型と下型の型締方向から見て隠れ部位と
なる成形部位(インバース成形部位)を有する合成樹脂
成形品はプレス成形では一体成形が困難とされていた。
而してこのような形状の成形品を一体成形で得んとす
る場合には射出成形に依存せねばならないが射出成形で
は隠れ部位がどのような形状であっても成形可能ではあ
るものの、隠れ部位の隅々まで溶融樹脂を圧入供給する
のに時間がかかり、樹脂を加圧注入する加圧設備を要す
る欠点、コストアップを招く欠点を有している。
又その代替策として上記隠れ部位を除いた一般部位を
プレス成形し、これに別成形した隠れ部位となる部位を
リベット止め等して目的の製品を得る方法等が採られて
いるが、工程増を招くばかりか、一般のプレス成形品よ
り割高となる欠点があり、やむなく形状の面で妥協(隠
れ部位を省いた形状)せねばならない等の実状にあっ
た。
発明が解決しようとする問題点 上記のように、射出成形では隠れ部位への樹脂圧入に
時間がかかり生産性を低下させるばかりか、加圧注入装
置等の設備負担を招き、プレス成形品に比べ大巾なコス
ト増となる。
他方後者では隠れ部位となる部品と本体となるプレス
成形品の分割仕様となるばかりか、製作工数を要し、プ
レスによる一体成形品に比べ割高となり、品質、強度の
面で信頼性に劣る欠点がある。
本発明はこれらの問題を解決すべく創案されたもので
ある。即ち本発明は上限隠れ部位、或は深曲げ等部の形
状を有る成形品を、従来の如き分割仕様によることな
く、後述するプレス成形法の適用により容易且つ確実に
一体成形できるようにし、一般のプレス成形品と同様、
上記目的の異形成形品が高品質で安価に量産し得るよう
にしたものである。
これによって上記した従来法の問題を解決し、各種異
形成形品へのプレス成形の適用範囲を広げ、プレス成形
の利点を有効に活用し得るようにしたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記解決の手段として、上型と下型による第
1型締面域において溶融樹脂を圧縮成形し第1成形部位
をプレス成形する成形要素と、上型の加圧力により下型
と側部型との間で形成する第2型締面域内へ上記溶融樹
脂の一部を流入させて圧縮成形する成形要素とを含み、
或は上型と側部型間で形成する第3型締面域で溶融樹脂
の一部を圧縮成形する成形要素と上記各成形要素とを含
み、各要素の協働により前記目的とする異形成形品の一
体プレス成形が行なえるようにしたものである。
作用 本発明によれば上型と下型の型締或は上型と下型及び
側部型の型締により溶融樹脂の一部を第1型締面域或は
第1,第3型締面域で圧縮成形して一般部の成形が行なえ
ると同時に、該上型の作動を利用して溶融樹脂の一部を
上記第2型締面域内へ流入させ、これを下型と側部型で
型締することにより上記一般成形部位に付属する前記イ
ンバース成形部位のプレス成形が適正に行なえることと
なった。本発明によれば従来プレス成形では困難とされ
ていた隠れ部位や深曲げ部位等の形状を有する異形成形
品を、同プレス成形法の適用により容易且つ確実に成形
することができ、従来法の如く分割仕様によることなく
一般のプレス成形品と同様、目的とする異形成形品を高
品位にして且つ安価に量産できる。
実施例 以下本発明を第1実施例(第1図)、第2実施例(第
2図)に基いて説明する。
第1図において、1は上型、2は下型である。該下型
2の一側部に隣接して側部型3を配し、上型1と下型2
の対向面間において第1型締面域4を形成し、下型2と
側部型3の対向面間において第2型締面域5を形成し、
更に上型1と側部型3の対向面間において上記第1,第2
型締面域4,5と連続する第3型締面域6を形成する。
製品の型抜きを容易にするため、上記側部型3と隣接
する下型2の一側端部をクッションピン7にて支持され
た上下に作動する可動型2aとする。該可動型2aは必要に
応じ設けられる。
上型1は上下動可に設けられ、側部型3は上型1の上
下動と同期して前後に横動可に設けられる。上記上型1
と側部型3の同期作動を得る手段として、例えば上型1
の上下運動、殊に下降運動を横動運動に転換するカム機
構、又は流体圧シリンダー等を用いる。前者のカムによ
る例として図示のように上型1の一側端部に下方へ向け
突出するカムドライバー8を一体に設け、上型1の下降
に伴なう該カムドライバー8の下降により、該カムドラ
イバー8の先端部内側面に設けた傾斜カム面8aを側部型
3の上端部外側面に設けた傾斜カム面3aに摺接させて側
部型3の内側方への横動を得つつ型締めを行ない、カム
ドライバー8の内側面で側部型3の外側面を支持して該
横動位値(型締位置)を保持し、上型1の上昇により上
記カムドライバー8による側部型3の規制を解除し、バ
ネ等の手段により側部型3を後方へ横動させ原位置への
復帰を図る構成とする。下型2には上記側部型3の下面
を支承する案内部9を設け、該案内部9の上面をスライ
ド面として上記側部型3の横動を得る。
上記上型1と下型2で形成する第1型締面域4及び上
型1と側部型3で形成する第3型締面域6は樹脂プレス
成形品10の一般部位10a,10bのプレス成形を掌り、上記
下型2と側部型3で形成する第2型締面域5は樹脂プレ
ス成形品10のインバース成形部位10cのプレス成形を掌
る。
一般成形部位10a,10bとは上型1と下型2及び上型1
と側部型3の型締方向から見て隠れ部位とならないプレ
ス成形部位を指称し、インバース成形部位10cとは同型
締方向から見て隠れ部位となる成形部位を意味する。
以下第1図A乃至Dに従い、その成形法に付き説明す
る。
第1図Aに示すように、上型1を上昇して下型2との
間で形成する上記第1型締面域4及び側部型3との間で
形成する上記第3型締面域6を開放状態にすると共に、
側部型3を後退して第2型締面域5を開放状態にし、上
型1及び側部型3の型締面域に溶融樹脂10′を棒状或は
塁堤状若しくは塊状にチャージし、上型1の下降を行な
う。
第1図Bに示すように上型1を下降すると、その下降
過程においてカムドライバー8により側部型3が内側方
へ横動され、上型1はその下死点手前において上記溶融
樹脂10′への加圧(型締)を開始し、該加圧により溶融
樹脂10′を第1型締面域4及び第3型締面域6において
展伸すると同時に、該加圧力により溶融樹脂10′の一部
を上記第2型締面域5へと流入させ、上記側部型3の横
動により該流入溶融樹脂への加圧(型締)を開始し展伸
を促す。
斯くして第1図Cに示すように上型1は下死点付近に
おいて下型2及び側部型3との型締を完成し、同時に側
部型3はその横動死点にて下型2との型締を完成する。
上型1と下型2とは上記型締により第1型締面域4に
おいて溶融樹脂を圧縮し樹脂プレス成形品10の一般成形
部位10aを成形し、同様に上型1と側部型3とは上記型
締により第3型締面域6において溶融樹脂を圧縮し一般
成形部位10bをプレス成形する。同時に下型2(実施例
においては下型2の可動型2a)と側部型3とは第2型締
面域5において上記流入溶融樹脂を圧縮しインバース成
形部位10cをプレス成形する。この時製品形状に応じて
下型2の可動型2a部分が溶融樹脂を貫通し上型1の凹所
内に入り、穴10dを成形する。
次で上記型締状態を保ち一定の冷却時間を経た後第1
図Dに示すように、上型1を上昇させ第1,第3型締面域
4,6を開放状態とすると同時にカムドライバー8による
側部型3の規制を解除してこれを後退させ第2型締面域
5を開放状態とし、可動型2aでプレス成形品10を突き上
げる。
第1図Eは斯くして得られたプレス成形品を示す。
図示のように上記プレス成形法はインバース成形部位
10cが一般成形部位10aと同10bの連設部から、即ち一般
成形部位の面域内から三次元方向へ突出する形状を有す
るプレス成形品の成形に好適に実施される。
上記形状のプレス成形品の代表例として、第1図は車
輌におけるスプラッシュサイドの成形例を示している。
該スプラッシュサイドは前輪の内側に配され、前輪によ
るエンジンルーム内への泥水はねを遮断し各種電装部品
を保護し、同ルーム内の汚損を防止する役割を有するも
ので、図示のようにその面域内に車軸を挿通する穴10d
を有し、該車軸挿通用の穴10dに沿い三次元方向へ泥よ
けが突出されている。この泥よけはくの字形の断面形状
部を有し、所謂インバース成形部位10cを形成してい
る。上記の如き形状を有するスプラッシュサイドたる樹
脂プレス成形品10が第1図のプレス成形法の適用により
一体成形し得るものである。
本発明は上記の如きインバース成形部位10cをプレス
成形品の端部に有する場合にも好適に実施可能である。
第2図はその実施例を示している。該実施例において
は、上型1と下型2の対向面間で形成する第1型締面域
4において一般成形部位10aのプレス成形を行なうと共
に、下型2と側部型3の対向面間で形成する第2型締面
域5で前記インバース成形部位10cのプレス成形を行な
うようにし、前記した上型1と側部型3間ではプレス成
形を行なわない。従って前記第3型締面域6を有さず、
溶融樹脂は下型1の型締面域に供し上型1の加圧力によ
り溶融樹脂の一部を第2型締面域5に流入させるように
する。この成形法によれば図示の如き、プレス成形品10
の端縁部に三次元方向へ突出し且つ隠れ部位となるイン
バース成形部位を一体プレス成形することが可能とな
る。
本発明に従い上記第1,第2実施例で述べた側部型3を
二個以上備え、夫々前後左右の何れかの方向から内方へ
向って横動させ前記インバース成形部位を対向配置、或
は筒形若しくは形、コ形配置等となるように成形する
ことができ、何れも本発明によって実施可能である。
発明の効果 本発明によれば、従来のプレス成形法によっては困難
であったインバース成形部位を有する樹脂製品を、前記
工夫によりその一般成形部位及びインバース成形部位の
双方をプレス成形法の適用によって容易且つ高品位に一
体成形することができ、プレス成形の安価で且つ高生産
性の利点を亨受しつつ、上記異形製品のプレス成形によ
る量産を可能とし、プレス成形の適用範囲を大幅に拡大
することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図A乃至Eは本発明の実施例を示し、同図A乃至D
は同プレス成形法を型締動作順に説明する成形装置の型
部断面図、同図Eは該プレス成形法によって得られる成
形品の断面図、第2図は他の実施例を示す成形装置の型
部断面図である。 1……上型、2……下型、3……側部型、4……第1型
締面域、5……第2型締面域、6……第3型締面域。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型の作動により溶融樹脂を上型と下型間
    で形成する第1型締面域において圧縮し樹脂プレス成形
    品の第1プレス成形部位を形成する要素と、上記上型の
    作動により上記溶融樹脂の一部を下型と該下型の側方に
    配した側部型との間で形成する第2型締面域に流入さ
    せ、該流入溶融樹脂を側部型の作動により該第2型締面
    域において圧縮し上記樹脂プレス成形品の第2プレス成
    形部位を成形する要素とを含む樹脂プレス成形法。
  2. 【請求項2】溶融樹脂を下型と該下型の側方に配した側
    部型とにチャージし、上記下型にチャージされた溶融樹
    脂を上型の作動により上型と下型で形成する第1型締面
    域において圧縮し樹脂プレス成形品の第1プレス成形部
    位を成形する要素と、上記上型の加圧力により上記溶融
    樹脂の一部を下型と該下型の側方に配した側部型との間
    で形成する第2型締面域に流入させ、該流入溶融樹脂を
    側部型の作動により該第2型締面域において型締し上記
    樹脂プレス成形品の第2プレス成形部位を成形する要素
    と、上記上型と側部型との作動により上記側部型にチャ
    ージされた溶融樹脂を上型と側部型間に形成された第3
    型締面域において圧縮し上記樹脂プレス成形品の第3プ
    レス成形部位を形成する要素とを含む樹脂プレス成形
    法。
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