JP2712762B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用表示装置に係り、特に車両内で車両
の状況を表示する車両用表示装置に関する。

〔従来の技術〕 上述のような車両用表示装置として第８図に示すもの
がある（実開昭55-143726号公報参照）。これは、運転
席のステアリングホイール20の前方のダッシュボード21
に表示装置取付け枠22を設け、第９図に示すように車両
の速度計23及びエンジンの回転計24の他各種の警告灯25
を取付けるものとしたものである。そしてイグニッショ
ンスイッチを「オン」状態にすることにより、各種警告
灯を点灯する他、ヘッドライト及びスモールランプの点
灯操作により、表示装置の照明ランプを同時に点灯する
ものとしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上述した従来の車両用表示装置にあって
は、表示装置の外観は指針が回動したり警告灯を点滅し
たりするものの、常に表示されたままであるため、車室
内のデザイン上制約があるという問題がある。

そこで本発明は、車室内のデザインの自由度を高いも
のとすることができる車両用表示装置を提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にあって、上記の課題を解決するための手段
は、第１図に示すように、車両内のダッシュボード１
に、車両の状況として車両の速度や各種警告を表示する
車両用表示装置において、ダッシュボード１に配置した
表面パネル２と、この表面パネル２の下部に配置し、車
両の状況を表示するパターン部３とこの車両状況表示パ
ターン部３以外の面とを有して、前記パターン部３によ
り車両の状況を表示する一方、前記パターン部３を表示
しないときにはダッシュボード１と同一の色彩とした液
晶表示部４と、この液晶表示部４の下部に配置し液晶表
示部４を透過して光が上方に達する面発光体５と、イグ
ニッションスイッチのオン状態で、かつ車両の照明が点
灯していないときには、前記パターン部３以外の面で光
透過させる一方、車両の照明が点灯しているときには、
前記光透過させている部分の透過光が液晶により遮られ
るようにすると共に、前記パターン部３で光透過させる
ようにして、前記車両照明点灯時とは光透過領域を反転
させて液晶表示部４の表示駆動制御をする液晶表示駆動
制御部６と、イグニッションスイッチのオンに連動して
上記面発光体５を点灯し、オフに連動して消灯する発光
駆動制御を行う面発光駆動制御部７と、から構成したこ
とである。

〔作用〕

本発明によれば、面発光体５により液晶表示部４を照
明し、車両の照明を点灯していない車室内が明るいとき
には、液晶表示部４のパターン部３以外の面を照明光透
過させる一方、上記照明を点灯していて車室内が暗いと
きには、前記光透過させている部分の透過光を液晶によ
り遮られるようにするとともにパターン部３で光透過さ
せるようにして光透過領域を反転させる。このようにし
てパターン部３及びそれ以外の面の表示を必要に応じて
変化させ、これにより視認性を高めるとともに車室内デ
ザインの自由度を高いものとすることができる。

〔実施例〕

以下本発明に係る車両用表示装置の実施例を図面に基
づいて説明する。

第１図乃至第７図は本発明に係る車両用表示装置の第
一の実施例を示すものである。本実施例において、車両
用表示装置は第２図に示すように車両の運転席の前のダ
ッシュボード１に設けられる。そしてこの表示装置の最
外側面を構成する表面パネル２は、透明な部材でダッシ
ュボード１と面一に構成している。そして、この表面パ
ネル２の下部には第４図に示すようにパネル状の液晶表
示部４を配置し、パターンを表示するものとしている。
そしてこの液晶表示部４はパターンを示さないときには
ダッシュボードと略同一の色彩とするようにしている。

また、例えばEL（エレクトロルミネッセンス）のよう
な面発光体５をこの上記液晶表示部４の下部に配置し、
上方を照明するものとしている。

上記液晶表示部４にはこの液晶表示部４の表示駆動制
御を行なう液晶表示駆動制御部６を接続し、車速センサ
12、エンジン回転センサ13からの信号を接続部11及び車
両情報入力部９を経て入力し、更に車両の照明点灯信号
10を入力して液晶表示部を駆動制御している。

また、上記面発光体５には面発光駆動制御部７を設け
イグニッションスイッチの「オン」「オフ」に連動して
面発光体５を「点灯」「消灯」するものとしている。

本実施例に係る車両用表示装置ではイグニッションス
イッチ及び各照明点灯信号の状態に応じて次のような制
御を行なうものとしている。

先ずイグニッションスイッチが「オフ」状態の時は、
面発光体５は消灯しており、第４図（ａ），（ｂ）に示
すように、表示装置には何も表示されずその表面はダッ
シュボード１と同色となっている。

イグニッションスイッチを「オン」状態とすると第５
図（ａ），（ｂ）に示すように面発光体５が点灯すると
共に、液晶表示部４は液晶が全面に亘って立って全面透
過状態となり、従って、表示パネル２は面発光体５の発
光色で照明される。

イグニッションスイッチをスタート状態とし、照明を
点灯していない状態（車室内が明るい状態）とすると、
第６図（ａ），（ｂ）に示すように、液晶表示部４は表
示画面を形成し、面発光体５の照明光は、速度計及び回
転計の表示画面14,15以外の液晶が立った部分を透過す
る。

イグニッションスイッチをスタート状態とし、照明を
点灯している状態（車室内が暗い状態）とすると、第７
図に示すように、上述の照明を点灯していない状態と反
転状態とし、液晶表示部４は表示画面14,15を液晶が立
った状態として形成して、面発光体５の照明光を透過さ
せ、その他の部分は液晶で光をさえぎった状態で表示す
る。なお、この時面発光体５は全体として照度を減らし
て運転者が眩或されにくくする。

従って本実施例によれば、表示装置はダッシュボード
と面一に構成されると共に表示画面には液晶表示部色
と、面発光体色とで自由な表示を行なうことができ、車
室内デザインの自由度を高める事ができる他表示面の照
度を必要に応じて変化させることができるから、視認性
に優れた車両用表示装置とすることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、表示画面には
液晶表示部色と、面発光体色とで自由な表示を行なうこ
とができ、これにより車室内デザインの自由度を高める
ことができる他表示面の照度を必要に応じて変化させる
ことができるから、視認性に優れた車両用表示装置とす
ることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の原理図、第２図は本発明に係る車両用
表示装置を装備した車両の内部を示す斜視図、第３図は
本発明に係る車両用表示装置の全体構成を示すブロック
図、第４図（ａ），（ｂ）第５図（ａ），（ｂ）、第６
図（ａ），（ｂ）、第７図（ａ），（ｂ）は第３図に示
した車両用表示装置の作動状態を示した断面図及び斜視
図、第８図は従来の車両用表示装置を装備した車両の内
部を示す斜視図、第９図は従来の車両用表示装置を示す
図である。 １……ダッシュボード ２……表面パネル ３……パターン ４……液晶表示部 ５……面発光体 ６……液晶表示駆動制御部 ７……面発光駆動制御部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車両内のダッシュボード（１）に、車両の
   状況として車両の速度や各種警告を表示する車両用表示
   装置において、 ダッシュボード（１）に配置した表面パネル（２）と、 この表面パネル（２）の下部に配置し、車両の状況を表
   示するパターン部（３）とこの車両状況表示パターン部
   （３）以外の面とを有して、前記パターン部（３）によ
   り車両の状況を表示する一方、前記パターン部（３）を
   表示しないときにはダッシュボード（１）と同一の色彩
   とした液晶表示部（４）と、 この液晶表示部（４）の下部に配置し液晶表示部（４）
   を透過して光が上方に達する面発光体（５）と、 イグニッションスイッチのオン状態で、かつ車両の照明
   が点灯していないときには、前記パターン部（３）以外
   の面で光透過させる一方、車両の照明が点灯していると
   きには、前記光透過させている部分の透過光が液晶によ
   り遮られるようにすると共に、前記パターン部（３）で
   光透過させるようにして、前記車両照明点灯時とは光透
   過領域を反転させて液晶表示部（４）の表示駆動制御を
   する液晶表示駆動制御部（６）と、 イグニッションスイッチのオンに連動して上記面発光体
   （５）を点灯し、オフに連動して消灯する発光駆動制御
   を行う面発光駆動制御部（７）と、 からなることを特徴とする車両用表示装置。