JP2712552B2 - ガスタービン車両の燃料流量制御装置 - Google Patents

ガスタービン車両の燃料流量制御装置

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JP2712552B2 JP12776189A JP12776189A JP2712552B2 JP 2712552 B2 JP2712552 B2 JP 2712552B2 JP 12776189 A JP12776189 A JP 12776189A JP 12776189 A JP12776189 A JP 12776189A JP 2712552 B2 JP2712552 B2 JP 2712552B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガスタービン車両の燃料流量制御装置に関
し、特に、ガスタービン車両の減速時に燃料カットを行
うガスタービン車両の燃料流量制御装置に関する。
〔従来の技術〕
二軸式ガスタービン機関は、低振動で連続した高回転
が行える、灯油やメタノールなど多種類の燃料が使用で
きる、自動車に適した低速トルクの大きなトルク特性を
持っている等の特徴を備えているので、近年、自動車用
機関としての実用化が検討されている。
第12図は自動変速機付の自動車に搭載される従来の二
軸式ガスタービン機関GTの一般的な構成の一例を示すも
のである。
図において、Cはコンプレッサ、HEは熱交換器、CCは
燃焼器、CTはコンプレッサタービンであり、コンプレッ
サCとコンプレッサタービンCTとは回転軸にて直結さ
れ、燃焼器CCにはアクチュエータA1を介して燃料が供給
されている。この燃焼器CC内には燃料噴射弁が設けられ
るが、ガスタービン機関に設けられる燃料噴射弁として
は、大容量と小容量の燃料を噴射可能な2噴口型燃料噴
射弁が一般的である。
吸入空気(吸気)はコンプレッサCにて圧縮され、熱
交換器HEにて加熱され、燃焼器CCにて燃料と混合されて
燃焼し、その燃焼ガスがコンプレッサタービンCTを回転
させる。このコンプレッサタービンCTとコンプレッサC
とは総称してガスジェネレータGGと呼ばれることがあ
り、この回転数N1がコンプレッサCの圧縮度を左右す
る。コンプレッサタービンCTを駆動した燃焼ガスは、ア
クチュエータA2に調整される可変ノズルVNを経てパワー
(出力)タービンPTを駆動した後、熱交換器HEにて廃熱
回収されて大気に排出される。パワータービンPTの回転
は減速歯車R/Gによって減速されて自動変速機A/Tに伝え
られ、シフト状態に応じた回転数に変換された後に差動
歯車Dを介して車輪Wに伝達される。
なお、アクチュエータA1,A2を駆動する制御回路CONT
には、アクセルペダルの開度や図示しないセンサからの
機関の運転状態パラメータが入力されており、制御回路
CONTは機関の運転状態に応じてアクチュエータA1,A2を
介して燃料流量及び可変ノズルVNの開度を調整する。
また、一般に、第12図のの位置の吸気圧をP3、 の位置の温度をT4というように、吸気圧Pや温度T
に付された添え字は、○で囲まれた番号の位置の吸気圧
Pや温度Tを示し、ガスジェネレータGGの回転軸の回転
数がN1、減速歯車R/Gを経たパワータービンPTの出力軸
の回転数がN3で表わされる。
以上のように構成された二軸式ガスタービン機関の中
には、ガスジェネレータGGの減速時にレシプロ式の内燃
機関同様に燃料のカットを実行して燃費を稼ぐようにし
たものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来のガスタービン車両の燃料カットは、
ガスタービン車両が減速運転に入ると、ガスタービン機
関の任意の運転状態から燃料カットを行っていたので、
大流量からの燃料カット時に燃料噴射弁に燃料が残って
しまい、この残留燃料が燃焼器CCの熱により炭化してス
ラッジ状になって燃料噴射弁に詰まり(コーキング)を
生じるという問題が生じていた。
本発明の目的は、大容量と小容量の燃料を噴射可能な
2噴口型燃料噴射弁を備えたガスタービン機関を搭載
し、減速時に燃料カットを行うガスタービン車両におい
て、車両の減速を検出して燃料をカットする時に燃料が
噴射弁内に残ることがなく、コーキングによる燃料噴射
弁の詰まりが発生することのないガスタービン車両の燃
料流量制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成する本発明のガスタービン車両の燃料
流量制御装置は、大容量と小容量の燃料を噴射させる2
噴口型燃料供給装置を備えたガスタービン車両の燃料流
量制御装置であって、第1図に示すように、車両の減速
状態を検出する減速検出手段と、車両の減速時に時間を
計数する減速時間計数手段と、減速検出時点から所定の
時間だけ小容量の燃料を噴射させる減速時燃料噴射手段
と、減速検出時点から前記所定の時間が経過した時に全
燃料の供給を停止する燃料供給停止手段とを備えてい
る。
〔作用〕
本発明のガスタービン車両の燃料流量制御装置によれ
ば、車両の減速状態が検出されると、減速時点からの時
間が計数され、所定時間が経過するまでは小容量の燃料
が燃料噴射弁から噴射され、この所定の時間が経過する
と、燃料噴射弁からの全燃料がカットされる。
〔実施例〕
以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第2図は自動変速機付きガスタービン車両に搭載され
た本発明の燃料流量制御装置の一実施例の構成を示すも
のであり、第12図に示した二軸式ガスタービン機関と同
じ構成部品については同じ符号(記号)を付してある。
図においてGTはガスタービンであり、このガスタービ
ンGTには燃料ポンプ,オイルポンプ,スタータモータ等
が接続するフロントギヤF/G、回転軸が直結されてガス
ジェネレータGGを構成するコンプレッサCとコンプレッ
サタービンCT、熱交換器HE、燃焼器CC、コンプレッサC
に可変ノズルVN、パワータービンPT及び減速歯車R/G等
がある。吸気はコンプレッサCにて圧縮され、熱交換器
HEにて加熱され、燃焼器CCにて燃料噴射弁から噴射され
る燃料と混合されて燃焼し、その燃焼ガスがコンプレッ
サタービンCTを回転させる。尚、本発明では燃焼器CCに
設けられる燃料噴射弁は2噴孔型であることが必要であ
る。コンプレッサタービンCTを駆動した燃焼ガスは、可
変ノズルVNを経てパワータービンPTを駆動した後、熱交
換器HEにて廃熱回収されて大気に排出される。A1は燃焼
器CCに燃料を供給するアクチュエータであり、メータリ
ングバルブを内蔵している。また、A2は可変ノズルVNの
開度αを調整するアクチュエータである。
ガスタービンGTの減速歯車R/Gには自動変速機A/Tが接
続されており、ガスタービンGTのパワータービンPTの回
転は減速歯車R/Gによって減速されて自動変速機A/Tに内
蔵されるトルクコンバータを介して変速機構に伝えら
れ、シフト状態に応じた回転数に変換されて車軸駆動出
力となる。
ガスタービンGTおよび自動変速機A/Tを制御する制御
回路10には、アナログ信号用の入力インタフェースIN
a、デジタル信号用の入力インタフェースINd、入力イン
タフェースINaからの信号をデジタル変換するアナログ
−デジタル変換器A/D、中央処理ユニットCPU、ランダム
アクセスメモリRAM、読み出し専用メモリROM、および出
力回路OUT等があり、それぞれバスライン11で接続され
ている。
また、二軸式ガスタービン機関にはガスジェネレータ
GGの回転数N1を検出する回転数センサSN1,減速歯車R/G
を経たガスタービンGTの回転数N3を検出する回転数セン
サSN3,及び車軸駆動回転数NPを検出する回転数センサSN
Pのような回転数センサと、大気温度を検出する温度セ
ンサST0,コンプレッサCの出力温度T3を検出する温度セ
ンサST3,熱交換器HEの出力温度T35を検出する温度セン
サST35,パワータービンPTの出力温度T6を検出する温度
センサST6のような温度センサと、コンプレッサCの出
口圧力P3を検出する圧力センサSP3,コンプレッサタービ
ンCTの出口圧力P5を検出する圧力センサSP5のような圧
力センサ等が設けられている。
アナログ信号用の入力インタフェースINaには、前述
のセンサからの信号N1,N3,NP,P3,P5,T0,T35,T6やアクセ
ルペダルからのアナログ信号θacc等が入力され、デジ
タル信号用の入力インタフェースINdにはキースイッチ
からのオンオフ信号、シフトレバーからのシフト位置信
号、ブレーキからのブレーキ信号等のデジタル信号が入
力される。
一方、出力回路OUTからは、燃焼器CCのアクチュエー
タA1に対して燃料流量を指示する信号Gf、アクチュエー
タA2に対して可変ノズルVNの開度を指示する信号αS,ト
ルクコンバータのロックアップクラッチのオンオフを指
示する信号S3、変速機構の変速信号S1,S2やスロットル
ワイヤ信号θ等が出力される。
第3図及び第4図は燃焼器CCに設けられる2噴孔型燃
料噴射弁の構造の一例を示すものであり、この噴射弁は
本出願人により提案された実開昭63−164528号公報にそ
の詳細が示されているものである。図において、1は渦
巻燃料噴射弁を示しており、2はその本体ボディを示し
ている。燃料は図示しない燃料ポンプで要求に応じて圧
力に昇圧され、燃料アクチュエータにより計算された後
に燃料ホースを介して本体ボディ2に取り付けられた取
付ニップル3に送られてくる。
取付ニップル3から渦巻燃料噴射弁1に送られてきた
燃料はフィルタ4を通って送給通路5に入り、その燃料
の圧力でチェック弁9を開いて凹部6に進入する。燃料
噴射量が少なく、燃料圧力が低い時には開閉弁25は開か
ず、燃料は凹部6内の隙間27を通って第1の燃料通路13
のみに送られ、1次側チップ16の渦室37に旋回流が与え
られて噴射状態で噴孔15から燃焼器CC内に噴射される。
この噴射は小容量であり、機関の軽負荷時に行われる。
一方、燃料噴射量が多くなり、燃料圧力が一定圧より高
い時には開閉弁25は開弁し、前述の噴射経路の他に燃料
は、燃料通路30から第2の燃料通路14、燃料通路31、環
状通路32、を通って2次側チップ18にも送られ、2次側
チップ18の渦室41において旋回流を与えられて噴孔17か
ら燃焼器CC内に噴射される。この噴射は大容量であり、
この大容量の噴射は前述の小容量の噴射と同時に行われ
る。
なお、第3図において20は2次側バルブシート23、セ
パレータ24、1次側チップ16、及び2次側チップを本体
ボディ2に取り付けるための締結手段、43はシュラウド
カバーを示しており、第4図において、36は燃料通路、
37は渦室、38はスリット状通路、39は貫通孔を示してい
る。
次に以上のように構成された実施例のガスタービン車
両の燃料流量制御装置の制御回路10の燃料カットの制御
手順を第5図から第10図を用いて説明する。
第5図はアクセルが定常オフ状態、即ち、継続してア
クセルがオフされた状態になったか否かを検出するルー
チンを示している。ステップ501ではまず、アクセル開
度θが所定開度以下か否かが判定される。例えば、アク
セル開度が0V〜10Vの範囲で変化するとすると、θ≧0.2
Vか否かが判定される。そして、θ≦0.2Vの時はステッ
プ502に進んでアクセルオフフラグAOFFが“1"にされ、
θ>0.2Vの時はステップ503に進んでアクセルオフフラ
グAOFFが“0"にされる。続くステップ504ではアクセル
オフフラグAOFFが“1"か否かが判定され、AOFF=“0"の
時(NO)はステップ507に進んでアクセル定常オフフラ
グATJOFFが“0"にされる。一方、ステップ504でAOFF=
“1"と判定された時(YES)はステップ505に進み、アク
セルオフフラグAOFFが“1"に変化してからの時間が所定
時間T1を経過したか否かが判定される。そして、アクセ
ルオフフラグAOFFが“1"に変化してからの時間が所定時
間T1に満たない時はステップ507に進んでアクセル定常
オフフラグATJOFFが“0"にされるが、アクセルオフフラ
グAOFFが“1"に変化してからの時間が所定時間T1を経過
した時はステップ506に進んでアクセル定常オフフラグA
TJOFFが“1"にされる。
ここで以上の制御を第6図を用いて説明する。今、車
両が減速状態に入って、アクセル開度θが第6図(a)
に示すように時刻t1にて0.2を下回り、時刻t1から所定
時間T1に満たない時間内の時刻t2に再びアクセル開度θ
が0.2を上回り、時刻t3に再度アクセル開度θが0.2を下
回って以後この状態が続いた場合を想定すると、この時
のアクセルオフフラグAOFFとアクセル定常オフフラグAT
JOFFは第6図(b),(c)に示すようになる。即ち、
アクセルオフフラグAOFFは時刻t1にてハイレベル“1"に
なり、時刻t2でアクセル開度θが0.2を上回った時にロ
ーレベル“0"になり、時刻t3で再度アクセル開度θが0.
2を下回った以後はハイレベル“1"を保持する。一方、
アクセル定常オフフラグATJOFFは、時刻t1でアクセルオ
フフラグAOFFがハイレベル“1"になるが、アクセルオフ
フラグAOFFの継続時間がこの時は所定時間T1に満たない
ので、ハイレベル“1"には変化せず、時刻t3でアクセル
開度θが0.2を上回ってアクセルオフフラグAOFFがハイ
レベル“1"になり、アクセルオフフラグAOFFがハイレベ
ル“1"である時間が所定時間T1を越えた時に始めてハイ
レベル“1"に変化する。
第7図は燃料カットルーチンを示すものであり、第5
図のルーチンの直後に実行されるものである。ステップ
701では現在のガスジェネレータGGの回転数N1とガスジ
ェネレータGGの目標回転数N1SETとの差ΔN1が演算され
る。続くステップ702では減速ラインGfdと比例制御ライ
ンGflinとが比較され、Gfd≦Gflinの時(NO)は定常運
転中を示すのでこのルーチンを終了し、Gfd>Gflinの時
(YES)は車両の減速状態を示すのでステップ703に進
む。
ここで、ステップ703以降の説明に入る前にこの比例
制御ラインGflinについて簡単に説明する。比例制御ラ
インGflinは式、Gflin=f(θ)で示されるようにアク
セル開度θの関数であり、車両の定常走行中は第8図
(a)に示すように回転数N1と燃料流量Gfの関係を示す
線図の右側の方に位置している。このような車両の定常
走行中は車両の燃料流量は比例制御ラインGflin上にあ
り、例えば、車両の燃料流量がGfaであるとすると、こ
の時の比例制御ラインGflin上の点Aから機関回転数N1
=N1SETとなる。この状態から車両が減速すると、アク
セル開度θが小さくなるので、比例制御ラインGflinは
第8図(b)に示すように回転数N1と燃料流量Gfの関係
を示す線図の左側に移行する。従って、減速ラインGfd
と比例制御ラインGflinとの大小関係を判定することに
より、回転数N1の時の減速状態を知ることができる。
このようにして減速状態が判定されると、第7図の制
御はステップ703に進み、ここでは目標回転数N1SETが、
機関の自動変速器A/Tのシフト位置がドライブレンジの
時のアイドル回転数IDLDに2000rpm加えた回転数よりも
小さいか否かが判定され、N1SET≧IDLD+2000の時(N
O)はこのルーチンを終了するが、N1SET<IDLD+2000の
時(YES)はステップ704に進んで自動変速器A/Tのシフ
ト位置がN(ニュートラル)か否かが判定される。そし
て、自動変速器A/Tのシフト位置がNの時(YES)はこの
ルーチンを終了するが、自動変速器A/Tのシフト位置が
N以外の時(NO)はステップ705に進む。
ステップ705ではガスジェネレータGGの回転数N1とガ
スジェネレータGGの目標回転数N1SETとの差ΔN1がある
回転数、例えば2000rpmよりも小さいか否かが判定さ
れ、ΔN1<2000の時(YES)はステップ706に進んでガス
ジェネレータGGの回転数N1が目標回転数N1SETに近づい
たというフラグGFOKが“1"にされ、燃料カットが行われ
ずにこのルーチンを終了するが、ΔN1≧2000の時(NO)
はステップ707に進み、ガスジェネレータGGの回転数N1
とガスジェネレータGGの目標回転数N1SETとの差ΔN1
ある回転数、例えば7000rpmよりも大きいか否かが判定
される。そして、ΔN1>7000rpmより大きい時(YES)は
ステップ708に進み、ΔN1≦7000rpmの時(NO)はステッ
プ711に進む。
ステップ708ではアクセル開度θが時間T1を越えて所
定開度0.2以下の時にハイレベル“1"となる前述のアク
セル定常オフフラグATJOFFが“0"が否かが判定され、AT
JOFF=“0"の時(YES)はステップ710に進み、ATJOFF=
“1"の時(NO)はステップ709に進んで減量ラインGfd=
0として燃料カットを行なってからステップ710に進
む。そして、ステップ710ではガスジェネレータGGの回
転数N1が目標回転数N1SETに近づいた時に“1"にされる
フラグGFOKを“0"にしてこのルーチンを終了する。
一方、ステップ707でNOとなって進むステップ711で
は、前述のフラグGFOKが“1"か否かが判定され、GFOK=
“0"の時(NO)はこのルーチンを終了し、GFOK=“1"の
時(YES)はステップ712に進んで減量ラインGfd=0と
して燃料カットを行なってからこのルーチンを終了す
る。なお、このフラグGFOKは後述する再着火燃料を噴射
するタイミングフラグでもあり、再着火後のガスジェネ
レータGGの回転N1が上昇してもGFOK<7000rpmの範囲内
であれば再度燃料カットしない為のヒステリシス特性を
持ったフラグである。
以上の手順により、この実施例ではガスジェネレータ
GGの回転数N1とガスジェネレータGGの目標回転数N1SET
との差ΔN1の大きさにより、次のような条件で燃料カッ
トが行われる。
(1) 2000rpm≦ΔN1≦7000rpm且つGFOK=“1" (2) ΔN1>7000rpm且つATJOFF=“1" 第9図は再着火燃料噴射ルーチンを示すものであり、
第7図の燃料カットルーチンの後で行われるものであ
る。この実施例では再着火時には減速ラインGfd上の燃
料に所定増量ΔGfを加えた燃料を再着火燃料とし、これ
をある時間TIME1だけ噴射するようにしている。これを
具体的に説明すると、まず、ステップ901では再着火燃
料噴射時間TIME1の読込が行われる。この再着火燃料噴
射時間は固定値であり、第2図のRAMに格納されている
値が読み出される。続くステップ902では再着火燃料を
噴射するタイミングフラグであるGFOKが“1"が否かが判
定される。GFUP=“0"の時(NO)はステップ906に進
み、ここで増量フラグGFOKが“1"にされた後ステップ90
7にて再着火燃料に必要な燃料の増量分ΔGfdが演算され
る。一方、ステップ902においてGFOK=“1"の時(YES)
はステップ903に進み、ここでフラグGFOKが“1"に変化
してからの時間が所定時間T2を経過したが否かが判定さ
れる。そして、フラグGFOKが“1"に変化してからの時間
が所定時間T2に満たない時はステップ906に進み、フラ
グGFOKが“1"に変化してからの時間が所定時間T2を経過
した時はステップ904に進む。ステップ904では増量フラ
グGFUPが“0"にされた後ステップ905にて再着火燃料に
必要な燃料の増量分ΔGfが0にされる。このフラグGFOK
とフラグGFUPの関係は第10図のようになる。
ステップ905またはステップ907が終了するとステップ
903に進み、ここで減量ラインGfdに再着火燃料の増量分
ΔGfdが加算される。そして、ステップ909で再び減速ラ
インGfdと比例制御ラインGflinとが比較され、Gfd≦Gfl
inの時(NO)は定常運転中を示すのでステップ911に進
んで最終燃料噴射量Gflstが比例制御ラインGflinと置か
れ、Gfd>Gflinの時(YES)は車両の減速状態を示すの
でステップ910に進んで最終燃料噴射量Gflstが減量ライ
ンGfdと置かれる。
第11図は以上説明した第5図、第7図、及び第9図の
燃料カット及び再燃料噴射の動作を示す線図であり、こ
の図には燃料カットが行われる運転状態のと、燃料カ
ットが行われない運転状態とが示されている。
燃料カットが行われない場合は、ガスジェネレータ
GGの回転数N1が目標回転数N1SETに近い場合(ステップ7
05のΔN1<2000の場合)であり、この場合は車両が減速
を行うと、燃料はカットされずに減速ラインGfd上を
−1で示すように燃料が噴射され、その後に比例制御ラ
インGflinに移る。この時の第9図における流れは、ス
テップ901,903でYESとなり、ステップ904→ステップ905
→ステップ908と進んでステップ909でもYESとなって910
に進む流れである。
一方、燃料カットが行われる場合は、燃料のカット
が行われる前に、減量ラインGfd上を−1で示すよう
に燃料が時間T1の間だけ噴射される。この時は燃料噴射
弁の小噴孔のみから燃料が噴射されることになる。その
後燃料が−2で示すようにカットされ、燃料増量フラ
グGFUPの立ち上がりエッジのタイミング再着火に要する
燃料が−3で示すように時間TIMI1の間だけ噴射さ
れ、その後に比例制御ラインGflinに移る。
以下に前述の第11図の−1、−2、−3の各場
合の制御の流れを第5図、第7図、及び第9図のステッ
プ番号を用いて示す。
(A)−1の場合の制御の流れ ステップ501→502→504→505→507→701→702→703→
704→705→707→708→710→901→902→906→907→908→
909→910 (B)−2の場合の制御の流れ ステップ501→502→504→505→506→701→702→703→
704→705→707→708→710→901→902→906→907→908→
909→910 (C)−3の場合の制御の流れ ステップ501→502→504→505→506→701→702→703→
704→705→706→901→902→903→906→907→908→909→
910 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明のガスタービン車両の燃
料流量制御装置によれば、大容量と小容量の燃料を噴射
可能な2噴口型燃料噴射弁を備えたガスタービン機関を
搭載し、減速時に燃料カットを行うガスタービン車両に
おいて、車両の減速状態が検出されると、減速時点から
の時間が計数され、所定時間が経過するまでは小容量の
燃料が燃料噴射弁から噴射され、この所定の時間が経過
すると、燃料噴射弁からの全燃料がカットされるので、
燃料カット時に燃料が噴射弁内に残ることがなく、コー
キングによる燃料噴射弁の詰まりが発生することがな
く、機関の信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のガスタービン車両の燃料流量制御装置
の構成を示す原理図、第2図は本発明のガスタービン車
両の燃料流量制御装置の全体構成図、第3図は第2図の
燃焼器に設けられた2噴孔型燃料噴射弁の構成を示す縦
断面図、第4図は第3図の噴射弁の底面図、第5図、第
7図、及び第9図は第2図の制御回路の制御手順を示す
フローチャート、第6図は第5図のフローチャートの動
作を示す波形図、第8図は第7図のフローチャートの動
作を説明する説明図、第10図は第9図の動作を説明する
説明図、第11図は第5図、第7図、及び第9図のフロー
チャートの動作を示す線図、第12図は従来のガスタービ
ン機関の構成を示す構成図である。 1……燃料噴射弁本体、9……チェック弁、10……制御
回路、13……第1の燃料通路、14……第2の燃料通路、
15……噴孔、17……噴孔、25……開閉弁、C……コンプ
レッサ、CC……燃焼器、CT……コンプレッサタービン、
HE……熱交換機、PT……パワータービン、SN1……回転
数センサ、VN……可変ノズル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大容量と小容量の燃料を噴射させる2噴口
    型燃料供給装置を備えたガスタービン車両の燃料流量制
    御装置であって、 車両の減速状態を検出する減速検出手段と、 車両の減速時に時間を計数する減速時間計数手段と、 減速検出時点から所定の時間だけ小容量の燃料を噴射さ
    せる減速時燃料噴射手段と、 減速検出時点から前記所定の時間が経過した時に全燃料
    の供給を停止する燃料供給停止手段と、 を備えたことを特徴とするガスタービン車両の燃料流量
    制御装置。
JP12776189A 1989-05-23 1989-05-23 ガスタービン車両の燃料流量制御装置 Expired - Lifetime JP2712552B2 (ja)

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