JP2712116B2 - 液状色材の調色方法 - Google Patents

液状色材の調色方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサンプリング操作が不要
な、コンピユータを利用した液状色材の調色方法に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその課題】塗料、インキなどの液状色材
の色は無数にあり、色ごとにみると多品種少量生産であ
るため、調色工程に多大の時間をとられている。液状色
材の調色工程の省力化、自動化に向けての対策の1つと
して、分光光度計、色彩色差計などの測色計を用いて標
準色と調色すべき物の測定色とを比較分析してコンピユ
ータ処理に基づいて調色作業を行なうコンピユータカラ
ーマツチング法(以下「CCMS」と略称する。)が知
られており、例えば以下の方法が挙げられる。
【0003】(1) 乾燥塗膜などの乾燥された色材を
測色し、標準塗板などの標準となる乾燥色材の色との差
に基づいてCCMSを進める方法、(2) 液状色材を
サンプリングして測定用セルに入れ、調色して標準の液
状色材との色の差に基づいてCCMSを進める方法、し
かしながら、(1)の方法では液状色材のサンプリン
グ、塗布、乾燥工程が必要であり、(2)の方法では塗
布、乾燥工程は不要であるがサンプリング工程が必要で
あるため、省力化、自動化の面でいずれも問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは塗料
などの液状色材の調色工程の省力化、自動化を進めるべ
く、サンプリング工程を省略できるCCMSを利用した
調色工程について鋭意研究の結果、混合槽内の調色すべ
き液状色材の表面の分光カーブを遠隔分光光度計によっ
て測定し、混合槽内の液状色材の液面と遠隔分光光度計
の受光部との間隔である測定距離による補正を行ない、
補正した分光カーブと標準となる液状色材の分光カーブ
との差に基づいてCCMSを進めることによって調色工
程の簡素化が行なえることを見出し本発明を完成させた
ものである。
【0005】すなわち本発明は、標準となる液状色材の
遠隔分光光度計における標準の液状色材の分光カーブ
と、混合槽内に配合、混合された、調色すべき液状色材
の遠隔分光光度計による分光カーブに分光カーブ測定時
に混合槽内の液状色材の液面と遠隔分光光度計の受光面
との測定距離による補正を行なって得られる補正分光カ
ーブとの差から配合すべき原色などの色材量を計算し、
計算して得られた該色材量に基づいて混合槽内に調色用
色材を投入、混合撹拌し、混合槽内の液状色材の補正分
光カーブを再び得、必要に応じて、該補正分光カーブと
該標準の液状色材の分光カーブとの差から計算して得ら
れた色材量をに基づいて、混合槽内に調色用色材を投
入、混合撹拌する工程を繰返してなることを特徴とする
液状色材の調色方法を提供するものである。
【0006】本発明における液状色材とは、各種の調色
用原色、顔料ペースト、ワニス、溶剤およびこれらの混
合物など、液状色材の調色に用いられる原料、半製品、
製品を意味する。
【0007】一般的にCCMSでは、例えば(1)に示
した方法では、各々の色材の単独あるいは混合物、例え
ば、原色;有彩原色を白原色や黒原色と混合したものな
ど調色用原料となる色材同志の混合物の塗布乾燥板を作
成し、これを接触型分光光度計で測色し、得られた分光
カーブからK/S値を算出し、これを基に測色計算を行
なう。ここでKは吸収係数、Sは散乱係数を表わす。
【0008】一方、本発明においては、遠隔分光光度計
により液状色材表面の測定して分光カーブを得るもので
あり、この遠隔分光光度計による液状色材表面の分光カ
ーブは、上記塗布乾燥板の分光カーブとその色域が大き
く異なることが本発明の検討過程で確認された。
【0009】後記図1は有彩原色5種類について白原色
との混合比率を変化させた色材について、塗布乾燥板の
接触型分光光度計による分光カーブと、液状色材表面の
遠隔分光光度計による分光カーブ(液状色材表面と遠隔
分光光度計の受光面との測定距離は3mとした。)とか
ら作成した色特性を示すCIE標準色度図1であり、塗
布乾燥膜の接触型分光光度計による測定値と液状色材表
面の遠隔分光光度計による測定値(測定距離は3m)と
の間にかなりの差が認められる。
【0010】また、灰色の液状色材表面を、該表面と遠
隔分光光度計の受面との距離(測定距離)を変化させて
測色して得られた分光カーブからL値(明るさの度合を
示す値)、a値(赤味の度合を示す値)、b値(黄味の
度合を示す値)を得た。色差△Eは
【0011】
【数1】
【0012】の式で表わされるが、L、a、b値のうち
代表例として、上記灰色における測定距離とL値との関
係を示したものが図2である。図2では測定距離を5点
としたが、測定点の中間距離におけるL値の値は補間計
算、例えば4次以上の展開式によって得ることができ
る。
【0013】さらに液状色材表面から遠隔分光光度計の
受光面までの距離をわずかに変えた時の色差(△E)の
変化を白色塗料、灰色塗料、黒色塗料について測定した
結果は図3のとおりであった。標準測定位置(図3では
測定距離3mの位置とした。)からの測定位置のわずか
な変化による△Eの変化を、例えば灰色液状色材で0.
1以下とする場合には、測定距離を約±1cm以内の精度
で測定することが必要であり、測定距離の変化が調色の
許容限度を超える場合には、標準測定位置からのずれに
よる補正が必要である。
【0014】すなわち本発明においては、予めCCMS
を進める計算ベースとなる白色液状色材、黒色液状色
材、有彩液状色材である原色など調色用原料となる液状
色材のそれぞれ、およびこれらの液状色材の混合物など
による液状色材表面の分光カーブを遠隔分光光度計で測
定距離を変化させて測定し、液状色材としての測定距離
による補正係数を含めた特性値のデータを得、このデー
タとこれらの原色など調色用原料となる液状色材のそれ
ぞれ、およびこれらの液状色材の混合物などを塗布乾燥
した色材の接触型分光光度計による分光カーブのデータ
とを相互に変換できるようコンピユータにデータをイン
プツトしておき、CCMSを進めるものである。
【0015】本発明において、標準となる液状色材の遠
隔分光光度計における標準の液状色材の分光カーブは、
標準の液状色材がある場合には、そのものの表面を遠隔
分光光度計で測定し、測定距離による補正を行なうこと
によつて得られる。また測定時に測定距離を標準の測定
距離に合わせることによって測定距離による補正をせず
に、得られた分光カーブを標準の液状色材の分光カーブ
とすることができる。また、標準板がある場合には、例
えば接触型分光光度計によつて乾燥色材の分光カーブを
求め、このものに予めコンピユータにインプツトされて
いたデータによる補正を行なって遠隔分光光度計による
標準測定距離での液状色材の分光カーブを得、このもの
を標準となる液状色材の遠隔分光光度計における標準の
液状色材の分光カーブとできる。
【0016】本発明において、遠隔分光光度計は、受光
面が被測定物から離れた位置、例えば0.3〜10m、
好ましくは1〜4mで分光カーブを測定できる分光光度
計であれば特に限定されることなく使用でき、例えばE
agle-Eye(イーグル・アイ、米国、マクベス社製)や
オンライン分光測色装置CMTS−2000(村上色彩
技術研究所(株)製)などが挙げられる。
【0017】また、標準板の測定に使用できる接触型分
光光度計としては、受光部に標準板を固定して測定でき
る分光光度計が使用でき、例えば、マクベス カラーア
イCE−3000(米国、マクベス社製)や島津自記分
光光度計UV−2100(島津製作所製)などが挙げら
れる。
【0018】本発明において、遠隔分光光度計で液状色
材表面を測定する際の測定距離は、遠隔分光光度計の受
光面の中心から液状色材表面の測定部位の中心までの距
離を意味し、この測定距離は、物さしで測定することも
できるが(近)赤外線発光ダイオードなどを光源とする
光波距離計を用いて測定することができる。この光波距
離計としては、例えば、RED MINI2(レツドミ
ニ 2、測機舎リース(株)製)やIDM−110
((株)オプテツク製)などが挙げられる。
【0019】
【発明の効果】本発明方法においては、CCMSを進め
て液状色材を調色するにあたって、混合槽中の液状色材
の表面を測定するため、サンプリング操作およびこれに
伴なう洗浄操作が不要となるため、調色工程の省力化が
達成できるものであり、また調色工程の自動化にも大い
に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】有彩原色を白原色との混合比率を変化させた色
材について、塗布乾燥板の接触型分光光度計による分光
カーブと、液状色材表面の遠隔分光光度計(測定距離3
m)による分光カーブとから作成した色特性を示すCI
E標準色度図を表わし、有彩原色と白原色との混合比率
を変化させた混合物の乾燥膜の測定値を実線、混合液状
色材の測定値を破線で示している。
【図2】灰色の液状色材表面を遠隔分光光度計によって
測定距離を変化させて測定した際の、測定距離とL値と
の関係を示す図である。
【図3】白色、灰色、黒色の各塗料表面を遠隔分光光度
計にて測定する際に、標準の測定距離を3mとして、こ
の測定距離から距離をわずかにずらした際の測定色と標
準の測定距離での測定色との色差(△E)を示す図であ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準となる液状色材の遠隔分光光度計に
    おける標準の液状色材の分光カーブと、混合槽内に配
    合、混合された、調色すべき液状色材の遠隔分光光度計
    による分光カーブに分光カーブ測定時における混合槽内
    の液状色材の液面と遠隔分光光度計の受光面との測定距
    離による補正を行なって得られる補正分光カーブとの差
    から配合すべき原色などの色材量を計算し、計算して得
    られた該色材量に基づいて混合槽内に調色用色材を投
    入、混合撹拌し、混合槽内の液状色材の補正分光カーブ
    を再び得、必要に応じて、該補正分光カーブと該標準の
    液状色材の分光カーブとの差から計算して得られた色材
    量に基づいて混合槽内に調色用色材を投入、混合撹拌す
    る工程を繰返してなることを特徴とする液状色材の調色
    方法。
  2. 【請求項2】 標準となる液状色材の遠隔分光光度計に
    おける標準の液状色材の分光カーブが、色見本板などの
    乾燥した色材の分光カーブに乾燥した色材と液状色材と
    の色特性変化による補正を行なって得たものである請求
    項1記載の液状色材の調色方法。
  3. 【請求項3】 遠隔分光光度計によって標準測定距離に
    おいて、標準となる液状色材の第1の分光カーブを測定
    すること、遠隔分光光度計によって上記標準測定距離に
    おいて、混合槽内の、配合、混合された、調色すべき液
    状色材の第2の分光カーブを測定すること、第1の分光
    カーブと第2の分光カーブとの差から配合すべき原色な
    どの色材量を計算すること、計算された配合すべき原色
    などの色材量に基づいて、混合槽内に調色用色材を投
    入、混合撹拌して、混合槽内の、調色された液状色材を
    生成することを含むことを特徴とする液状色材の調色方
    法。
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