JP2711615B2 - レーザ加工ヘッドのクリーニング方法 - Google Patents

レーザ加工ヘッドのクリーニング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームによって
溶接加工を行うレーザ加工装置に関し、特に、レーザ加
工ヘッドのクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ溶接においては、溶接方法、溶接
する対象によって多くの溶融金属の飛散、すなわちスパ
ッタが発生する。例えば、ステンレス鋼等の溶接時には
スパッタは発生しないが、亜鉛メッキ鋼板やアルミ合金
等を溶接する時にはスパッタが発生する。加工ヘッドの
ノズルからアシストガス(シーシルドガス)を吹きつけ
ながら溶接を行うタイプの加工方法においては、スパッ
タによる溶融金属が加工ヘッドの先端のノズルの先端部
に付着し、加工を続けていくと、この付着した金属によ
ってノズルを閉鎖させるという事態が生じる。
【0003】そのため、従来は、ノズルを定期的にクリ
ーニングしている。このクリーニングは、通常ヤスリな
どで強制的にノズルを削る方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スパッタによる金属は
ノズル先端に同心円上に付着する訳ではないので、付着
した金属をやすりで削り落しても、ノズルを金属付着直
前の形状に削りなおすことは困難である。また、やすり
でスパッタによる金属を削り落すには、人手によって行
われるものであるから、削り落しに時間を要し、その作
業も面倒である。
【0005】そこで、本発明の目的は、簡単に、加工ヘ
ッド先端部(ノズル先端部)に付着したスパッタよる金
属を除去できる加工ヘッドのクリーニング方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工時に加工
ヘッドに付着した金属に酸素を吹き付けながらレーザビ
ームをよく反射させる材料にレーザビームを照射して、
その反射レーザビームを加工ヘッドに付着した金属に照
射して加工ヘッドに付着した金属を燃焼、溶融、飛散さ
せて除去する。さらに上記レーザビームをよく反射する
材料を移動させながら該材料にレーザビームを照射す
る。又、加工時に加工ヘッドに付着した金属に酸素を吹
き付けながら、レーザビームの焦点位置をずらしてレー
ザ加工ヘッドの先端部にレーザビームを直接照射し、加
工ヘッドに付着した金属を燃焼、溶融、飛散させて加工
ヘッドに付着した金属を除去する。
【0007】
【作用】上記レーザビームを良く反射させる材料によっ
て反射したレーザビームは加工ヘッドの先端に照射され
る。または、レーザビームの焦点位置がずれ、拡がった
レーザビームが加工ヘッドの先端に照射される。レーザ
ビームが照射された加工ヘッドに付着した金属は高温と
なって酸素と連続的に反応燃焼し溶融する。この溶融し
た金属は酸素の圧力によって吹き飛ばされて、加工ヘッ
ドから除去される。
【0008】
【実施例】図1は本発明のクリーニング方法の一実施例
を説明するレーザ加工装置の加工ヘッド部の要部断面図
である。加工ヘッドのノズル1は加工ヘッドのレーザビ
ーム伝送管2に螺合接続され、レーザビーム伝送管2に
は、レーザビーム4を略直角に屈曲させるパラボラミラ
ー3が配設されている。そして、パラボラミラー3で反
射したレーザビーム4はノズル1の先端部で焦点を結ぶ
ようになっている。また、ノズル1には、アシストガス
等のガスをノズル1内に導入し、ノズル先端から噴射さ
せるためのガス導入管5が配設されている。そして、本
実施例においては、該ガス導入管5に管路6及びバルブ
B1,B2を介してアシストガスとしてのアルゴンガス
のタンク及び後述するクリーニングに使用する酸素ガス
のタンク(図示せず)が接続されている。
【0009】レーザ溶接を行う場合は、従来と同様に、
レーザビーム4の焦点を溶接しようとする鋼板等のワー
クの溶接位置に設定し、レーザビームをワークに照射す
ると共に、バルブB1を開いて、アシストガスのアルゴ
ンガスをノズル1内に導入し、ノズル先端から該アルゴ
ンガスを噴射させながら溶接加工を行う。この溶接加工
は従来と同様である。こうして溶接加工を行うと、スパ
ッタが発生して溶融金属7がノズル1の先端部に付着す
る。そこで、レーザ溶接を何サイクルか行った後、レー
ザ加工ヘッドをクリーニング用ステーションに移動させ
る。クリーニング用ステーションには、図1に示すよう
に、レーザビームを良く反射するアルミ材8を配設して
おき、レーザビームの焦点の位置を上記アルミ材8より
上方になるように位置決めし(ノズル1の先端とアルミ
材間に焦点位置があるようにする)、レーザビーム4を
短時間アルミ材8照射すると共に、バルブB2を開き、
レーザビームの照射開始と同時にアルゴンガスのシール
ドガスに代わって酸素を多量に供給する。例えば、レー
ザ出力条件は3KWで2秒間照射すれば足り、この照射
開始と同時に3秒間程度200L/minの酸素を供給
する。
【0010】レーザビーム4はアルミ材8の上面で焦点
を結ばずその上方で焦点を結んでいるから、レーザビー
ムは適度に拡がってアルミ材8から反射し、スパッタに
よりノズル1の先端部に付着した金属に照射されること
になる。レーザビームが照射された金属は高温となり爆
発的に酸素と反応燃焼し、さらに周囲の付着した金属を
溶かす。1度燃焼が生じると、上記作用が連鎖反応的に
連続的に生じる。そして、この溶融した金属は酸素の圧
力によって吹き飛ばされてノズル先端部より除去される
ことになる。アルミ材8は一度レーザビームの照射を受
けると傷むので、レーザヘッドのクリーニンが1度終了
する毎にアルミ材8の位置をずらして使用する。また。
アルミ材8から反射したレーザビームが加工機やレーザ
発信器に多く帰らないようにするために、アルミ材8と
ノズル1を垂直から僅かずらしてレーザビームがアルミ
材8に垂直に当たらないようにする。
【0011】また、図2(a),(b)に示すように、
アルミ材8を回転体9の周面に張り付けておき、回転体
9をモータ10で回転させながら上記クリーニングを行
えば、ノズル先端部から落下した溶融金属は素早く冷却
され、かつ吹き飛ばされるので、同一アルミ材8による
クリーニングの回数を増加させることができる。さら
に、図2に示すようにブラシ11を回転体9の周面に配
設し、アルミ材に付着した金属を該ブラシ11で取り除
くようにする。なお、レーザビームを反射させる材料と
して、アルミ材8の代わりに他の高反射材料、例えば銅
や真鍮を用いてもよい。
【0012】上記実施例では、スパッタによりノズル先
端部に付着した金属に対してアルミ材8で反射したレー
ザビームを照射するようにしたが、レーザビームの焦点
位置をノズル1内にし、該焦点位置から拡散するレーザ
ビーム4を直接ノズル1の内面に付着した金属に照射す
ることによって金属を酸素と反応燃焼させて溶かし、酸
素の圧力で吹き飛ばすようにしてもよい。この場合、レ
ーザビームを反射させるアルミ材8をノズル先端部に配
置し、反射レーザビームによっても金属を溶かすように
してもよいが、ノズル部に付着した金属はアルミ材8等
で反射したレーザビームによらなくても、パラボラミラ
ー3で反射したレーザビームが直接付着金属に照射され
て加熱され酸素と反応燃焼するから、反射料としてのア
ルミ材等は必ずしも必要がなく、融点が高く、酸素と反
応しにくい材料を上記アルミ材8の代わりに用いること
ができる。
【0013】なお、ノズルには、従来と同様に銅などの
融点が高く、酸素と反応しにくい材料で構成し、冷却を
十分に行えば、上記クリーニング方法を採用してもノズ
ルが溶融し変形することはない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、レーザ溶接加工中に発生した
スパッタにより、レーザ加工機の加工ヘッド(ノズル先
端部)に付着した金属をレーザビーム自体によって溶融
除去しクリーニングするものであるから、従来のよう
に、人手でやすり等により削りとる方法と異なるから、
クリーニング終了後もノズル形状は変形せず、かつ、容
易にクリーニングを行うことができる。しかもこのクリ
ーニングは短時間で終了し、ノズルの取り外し等の作業
を必要としないから、作業も簡単で作業効率を向上させ
ることができる。その結果、レーザ溶接作業の効率も良
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するためのレーザ加工
装置の加工ヘッド部の要部断面図である。
【図2】レーザビームを反射させる部材を回転させる例
を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 レーザビーム伝送管 3 パラボラミラー 4 レーザビーム 5 ガス導入管 B1,B2 バルブ 7 スパッタによりノズルに付着した金属 8 アルミ材 9 回転体 10 モータ 11 ブラシ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを集光装置を用いて集光し
    て金属を溶接するレーザ加工装置の加工ヘッドのクリー
    ニング方法において、加工時に加工ヘッドに付着した金
    属に酸素を吹き付けながらレーザビームをよく反射させ
    る材料にレーザビームを照射してその反射レーザビーム
    によって加工ヘッドに付着した金属を燃焼、溶融、飛散
    させて除去することを特徴とするレーザ加工ヘッドのク
    リーニング方法。
  2. 【請求項2】 上記レーザビームをよく反射させる材料
    を移動させながらレーザビームを照射する請求項1記載
    のレーザ加工ヘッドのクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 レーザビームを集光装置を用いて集光し
    て金属を溶接するレーザ加工装置の加工ヘッドのクリー
    ニング方法において、加工時に加工ヘッドに付着した金
    属に酸素を吹き付けながら、 レーザビームの焦点位置を
    ずらしレーザ加工ヘッドの先端部にレーザビームを直
    接照射し、加工ヘッドに付着した金属を燃焼、溶融、飛
    散させて除去することを特徴とするレーザ加工ヘッドの
    クリーニング方法。
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