JPH06182570A - レーザ溶接方法 - Google Patents

レーザ溶接方法

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JPH06182570A
JPH06182570A JP4340114A JP34011492A JPH06182570A JP H06182570 A JPH06182570 A JP H06182570A JP 4340114 A JP4340114 A JP 4340114A JP 34011492 A JP34011492 A JP 34011492A JP H06182570 A JPH06182570 A JP H06182570A
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JP
Japan
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air
welded
welding
laser beam
nozzle
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Application number
JP4340114A
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English (en)
Inventor
Tsugio Yamada
次男 山田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工ガスとしてエアーを使用することによ
り、長時間安定した溶接が経済的に実現できるレーザ溶
接方法を得る。 【構成】 加工ノズル2にエアー4を導入して集光レン
ズ7に異物が付着しないようにして放出し、また、レー
ザビーム3の照射部近傍にサイドノズル8を被溶接材1
に対して所定の角度θに、かつ所定距離をおいて配置
し、エアー9を吹き付け蒸気プラズマフレームおよびス
パッタを除去するようにして被溶接材1の溶接を行うこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスレーザなどの
レーザビームによりアルミニウムやアルミニウム合金お
よび銅や銅合金などの金属材料を溶接するレーザ溶接方
法に係り、特に、その照射部にエアーを吹き付けて溶接
を行うレーザ溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば、特開昭61−23849
1号公報に示された従来のレーザ溶接方法を説明する装
置の一例を示す断面図である。一般に、被溶接材1どう
しをレーザビーム3で溶接するレーザビーム溶接機にお
いては、集光レンズ7により集光されたレーザビーム
(以下、集光レーザビームという)6が通る加工ノズル
2内にシールドガス20が供給され、加工ノズル2の出
口で矢印21の流れで放出され溶接部Pをシールドす
る。このシールドガス20は大気による溶接部Pの酸化
を防止するため、溶融金属が乱れない程度の流量で供給
される。このシールドガス20は、アルゴンガスやヘリ
ウムガスのような高価な不活性ガスが使用されるのが一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ーザ溶接方法では、溶接部Pは非酸化性ガスでシールド
することを前提として加工ヘッドが構成されているの
で、溶接部Pへは高価なヘリウムガスやアルゴンガスが
吹き付けられることになり経済的に問題がある。また、
アルミニウム合金等の溶接ではスパッタの発生が激し
く、溶接部Pに対向している集光レンズ7あるいは集光
ミラー(図示せず)にスパッタが付着し溶接品質を不安
定にするとともに、これら集光部品の寿命が著しく短縮
されるという問題点があった。さらに、溶接部Pに対向
している加工ノズル2の先端部はプラズマフレームにさ
らされるため、加工ノズル2の寿命も短いという問題点
があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、スパッタを発生しやすい被溶接
材であっても、集光レンズや集光ミラーのような光学部
品を消耗することなく安定した溶接が経済的に実現でき
るレーザ溶接方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ溶接
方法は、集光レーザビームの射出口よりエアーを放出す
ると共に、サイドノズルより斜め横方向から被溶接材の
ビーム照射部上方に向けて蒸気プラズマフレームおよび
スパッタ除去用エアーを供給しながら溶接するものであ
る。
【0006】
【作用】本発明においては、斜め横方向から吹き付けら
れる蒸気プラズマフレームおよびスパッタ除去用エアー
は、溶融池を乱すことなく溶融池から発生するスパッタ
と蒸気プラズマフレームを吹き飛ばしながら溶接が行わ
れる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図について説明する。図1は
本発明の一実施例によるレーザ溶接方法を説明する溶接
加工ヘッド構造を示す断面図である。図1において、
1,2,3,6,7,Pは図5と同一のものであるので
その説明は省略する。4は前記集光レンズ7に溶接時の
ヒュームあるいは周囲のほこりなどが付着するのを防止
するためのエアー、5はこのエアー4の流れを示す矢印
である。8は被溶接材1の表面に対する角度θが20〜
50度の斜め横方向から被溶接材1のビーム照射部上方
5〜70mmに向けたノズル(以下サイドノズルとい
う)で、エアー9を放出する。L1は前記加工ノズル2
の先端部と被溶接材1との距離、L2は前記サイドノズ
ル8のセンタ軸とビーム照射位置から上方への垂直線と
の交点Qと被溶接材1との距離、L3は前記サイドノズ
ル8のセンタ軸上における前記サイドノズル8の先端部
と溶接部から上方への垂直線上の交点Qとの長さ、θは
前記サイドノズル8の被溶接材1の表面(この実施例で
は水平面)に対する傾斜角を表す。
【0008】次に、アルミ合金A6063材,板厚3m
mの被溶接材1を溶接する場合を例にとり動作について
説明する。各設定条件は下記のとおりとした。 レーザ …………………… 炭酸ガスレーザ 溶接出力 ………………… 4kW 溶接速度 ………………… 5m/分 レンズ焦点距離 ………… 190.5mm エアー4の流量 ………… 50dm3 /分 エアー9の流量 ………… 1000dm3 /分 サイドノズル8の内径 … φ17mm 距離L1 ………………… 100mm 距離L2 ………………… 15mm 距離L3 ………………… 100mm 角度θ …………………… 35度
【0009】レーザビーム3は集光レンズ7により集光
レーザビーム6となり、被溶接材1に照射される。照射
部分はエアー雰囲気のため酸化し、表面に形成された酸
化膜によりエネルギー吸収率が著しく向上し、すぐに溶
融を開始する。溶融が開始されると、すぐに激しくスパ
ッタが発生するが、これはサイドノズル8から放出され
る強力なエアー9により全て吹き飛ばされる。しかし、
溶接部Pにはサイドノズル8から放出される強力なエア
ー9は照射されず、適度の大きさのプラズマフレームが
形成され、安定した溶融池を形成しながら溶接が進行し
ていく。溶接時に発生するヒュームはエアー4により加
工ノズル2内に入ることはなく、集光レンズ7にヒュー
ムは付着しない。
【0010】上記実施例のレーザ溶接方法のポイント
は、ビーム照射部におけるエアー9の流速と、ビーム照
射部から加工ノズル2までの間でスパッタを吹き飛ばす
ためのエアー9の流速にある。ビーム照射部での流速は
20m/secレベルとして溶湯が吹き飛ばないように
し、ビーム照射部上部から加工ノズル2までの間ではス
パッタを吹き飛ばすため、さらに大きな流速を得るよう
にする。
【0011】図3,図4に実験により求めた溶接裕度の
一例を示す。図3は、サイドノズル8の角度θと図1,
図2における距離L2との関係を示しており、図4は同
じく距離L3とL2との関係を示している。これらの図
で、〇印は溶接可,×印は溶接不可を表す。図3,図4
に示されるように〇印で示される範囲、つまり溶接裕度
がかなり広いことが分かる。上記の観点から溶融池を大
きく乱すことなくスパッタを吹き飛ばすことが現実にで
きる条件を実験により求めたところ、サイドノズル8の
角度θは20〜50度,ビーム照射部との距離(L2)
はビーム照射部上方5〜70mm,および加工ノズル2
の高さ(L1)を30〜300mmに設定した。なお、
上記実施例ではレーザビーム3の集光に集光レンズ7を
使用したものを示したが、集光系には放物面鏡を使用し
てもよい。図2に放物面鏡により集光する場合の加工ヘ
ッド構造の一例を示す。
【0012】図2において、図1と同じ符号で表示した
ものは同一のものを示し、10は加工ヘッド本体、11
は前記レーザビーム3を直角方向に反射するミラー、1
2はこのミラー11により伝送されてきたレーザビーム
3を被溶接材1に集光する放物面鏡である。この実施例
の場合も図1の実施例と同様の効果が得られる。また、
上記実施例では下向き溶接での作業を示したが、上向き
溶接を含む全姿勢で同様の効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、加工ノズル内にエアーを導入し、このエアーを被溶
接材に向けて出射する集光レーザビームの射出口より放
出すると共に、サイドノズルより斜め横方向から被溶接
材のビーム照射部上方に向けて蒸気プラズマフレームお
よびスパッタ除去用エアーを放出しながら溶接するよう
にしたので、使用するガスがエアーであることから経済
的に溶接でき、しかも、溶接時に発生するスパッタはサ
イドノズルから放出するエアーにより全て吹き飛ばされ
集光系に付着することもない。従って、長時間安定した
溶接作業を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いるレーザ溶接加工ヘッ
ド構造を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に用いるレーザ溶接加工ヘ
ッド構造を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるサイドノズルの角度
θとサイドノズルセレクタ軸とビーム照射位置から上方
への垂直線との交点と被溶接材との距離L2との関係を
示す図である。
【図4】本発明の一実施例におけるサイドノズルの軸線
上の距離L3とサイドノズルセレクタ軸とビーム照射位
置から上方への垂直線との交点と被溶接材との距離L2
の関係を示す図である。
【図5】従来のレーザ溶接方法に併用するレーザ溶接加
工ヘッド構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 被溶接材 2 加工ノズル 4 エアー 6 集光レーザビーム 7 集光レンズ 8 サイドノズル 9 蒸気プラズマフレームおよびスパッタ除去用のエア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図3,図4に実験により求めた溶接裕度の
一例を示す。図3は、サイドノズル8の角度θと図1,
図2における距離L2との関係を示しており、図4は同
じく距離L3とL2との関係を示している。これらの図
で、〇印は溶接可,×印は溶接不可を表す。図3,図4
に示されるように〇印で示される範囲、つまり溶接裕度
がかなり広いことが分かる。上記の観点から溶融池を大
きく乱すことなくスパッタを吹き飛ばすことが現実にで
きる条件を実験により求め、サイドノズル8の角度θは
20〜50度,ビーム照射部との距離(L2)はビーム
照射部上方5〜70mm,およびサイドノズル先端と交
点Qとの距離(L3)は30〜300mmに設定した。
なお、上記実施例ではレーザビーム3の集光に集光レン
ズ7を使用したものを示したが、集光系には放物面鏡を
使用してもよい。図2に放物面鏡により集光する場合の
加工ヘッド構造の一例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工ノズル内にエアーを導入し、このエ
    アーを被溶接材に向けて出射する集光レーザビームの射
    出口より放出すると共に、サイドノズルより斜め横方向
    から前記被溶接材のビーム照射部上方に向けて蒸気プラ
    ズマフレームおよびスパッタ除去用エアーを放出しなが
    ら溶接することを特徴とするレーザ溶接方法。
JP4340114A 1992-12-21 1992-12-21 レーザ溶接方法 Pending JPH06182570A (ja)

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