JP2711265B2 - マッサージ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、椅子に揉み機が備えられるマッサージ機の
構成に関する。

［従来の技術］ 椅子に揉み機が備えられるマッサージ機は、昇降する
走行ユニットに取り付けられた揉み機に揉み玉を揺動さ
せるように備えており、マッサージを受ける人が椅子に
座って揉み玉によってマッサージを受けるように構成さ
れている。

このため、マッサージを受ける人の背中などによって
揉み玉が強く押されることから、揉み機に大きな負荷と
共に荷重が加わることがある。

したがって、揉み機を支持する構造は十分な機械的強
度が必要であり、丈夫な椅子を構成して取り付けられて
いる。

また、揉み玉は、走行ユニットによって上下にに移動
するように構成されており、揉み玉を上下に移動するた
めに揉み玉を支持する走行ユニットが縦に長い軸に備え
られている。

そして、この軸は、揉み玉を任意の位置へ移動できる
ように構成するため、ネジ軸で構成され、このネジ軸を
回転させると共に揉み玉を備えた走行ユニットを噛合さ
せて昇降するように構成している。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、ネジ軸に沿って昇降する走行ユニット
は、荷重が加わるとネジ軸の摺動部分に大きな摩擦を生
じるほか、ネジ軸が細いと曲がる恐れがあった。

また、長いネジ軸は、製作が容易ではなく、製作する
のに価格が高くなる傾向にあった。

さらに、ネジ軸を回転させるための電動機をネジ軸の
下端部に備える必要から、椅子の下部の丈が大きくなる
ことになった。

本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであ
り、高負荷に耐え機械的強度が十分あり、かつ構造が簡
単なマッサージ機を提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、枠体の両側にラックを備え、このラックに
懸架される軸を２本平行して備え、この２本の軸にそれ
ぞれにピニオンを備えて前記ラックに噛合させ、前記２
本の軸に懸架され前記２本の軸の少なくとも一方の軸を
回転させる走行ユニットを備え、この走行ユニットに揉
み玉を備えることによって問題点を解決している。

［作用］ 走行ユニットは、平行して備えられた２本の軸に支持
されるため、姿勢が安定し、しかも、２本の軸は、両端
がラックに噛合しているため、走行が円滑に行われる。

また、揉み玉から外力を受けても２本の軸で外力を受
けることになり、機械的強度が大きく、しかも揉み玉の
姿勢が変化しない。

さらに、軸にネジの構成が不要であり、構造が簡単に
なる。

［実施例］ 本発明を図面に示された一実施例に基づいて説明する
と、第１図は、本発明のマッサージ機の構成を示す要部
平面図、第２図は、そのラックの構造を示す要部の横断
面図、第３図は、軸と走行ユニットとの関係を示す要部
縦断面図、第４図は、走行ユニットの縦断面図である。

第１図において、マッサージ機は、四角形に形成され
る枠体１が構成されており、この枠体１の両側に２本の
軸2a、2bが平行した状態で懸架されている。

そして、この２本の軸2a、2bに走行ユニット３が備え
られている。

第２図において、枠体１の内側にラック４が備えられ
ており、このラック４に軸2aの端部に固定されたピニオ
ン５が噛合しており、ピニオン５と共にローラ６が軸2a
に回転自在に備えられ、ピニオン５とラック４とが係合
状態を維持するように構成されている。

そして、ローラ６は、枠体１の端部に形成されたコ字
状のケース７に嵌合されており、ラック４にピニオン５
が噛合して上下方向に昇降できるように構成されてい
る。

第３図において、２本の軸2a、2bに走行ユニット３が
懸架して備えられており、上部の軸2aには、走行ユニッ
ト３の内部でギヤー８が固定されている。

そして、走行ユニット３の内部のギヤー８は、減速機
９を介して電動機10に連結されており、正逆転する電動
機10の回転によって減速され軸2aを回転するように構成
されている。

第４図において、走行ユニット３は、下部の軸2bがス
リーブ状のメタル11で摺動自在に保持されており、上部
の軸2aがギヤー８を貫通し固定されている。

また、減速機９は、ウオームギヤーで構成されてお
り、負荷側から電動機10への力が遮断される様構成され
ている。

この様な構成において、マッサージ機は、電動機10が
回転するとウオームギヤーで構成される減速機９を介し
てギヤー８が回転し、軸2aが回転されるため、ラック４
に沿ってピニオン５が移動し、軸2a、2bと共に走行ユニ
ット３が移動する。

そして、走行ユニット３は、電動機10の回転を正転あ
るいは逆転することによって上下いずれかの方向へラッ
ク４に沿って移動する。

この様な走行ユニット３は、ラック４とピニオン５と
が円滑に噛合して移動することができるため、少ない損
失で移動することになる。

また、走行ユニット３は、２本の軸2a、2bによって支
持されているため、しかも、２本の軸2a、2bは、平行
し、一定の間隔で備えられているため、走行ユニット３
を支持する強度が十分得られる。

さらに、枠体１は、通常椅子などに取り付けられるた
め、縦長の形状になることが多いが、その場合、２本の
軸2a、2bは、横に懸架されるため短くなり、実行ユニッ
ト３を支持するのに曲がることがなく機械的強度が大き
くなる。

走行ユニット３は、図示されない揉み玉が取り付けら
れ荷重が加わった場合、その荷重がピニオン５によって
ラック４に加わることになるが、ラック４とピニオン５
とは、荷重にほとんど無関係に動作するため、大きな外
力に対応できる。

また、走行ユニット３は、２本の軸2a、2bに取り付け
られるため、揉み玉を介して種々の方向の外力が加わっ
ても機械的強度が十分得られ姿勢も安定している。

さらに、２本の軸2a、2bは、加工が簡単で製作上の都
合が良く、安価に製作できる。

このようなラック４とピニオン５とは、ラック４が曲
げられても走行の障害にならないため、椅子の形状に沿
って曲線にすることもできる。

［発明の効果］ 本発明によれば、２本の軸によって走行ユニットを支
持するため、走行ユニットの姿勢が安定すると共に揉み
玉から受ける外力に対向する機械的強度が大きく、しか
も、昇降の動作がラックとピニオンによって安定してお
り、円滑な動作が望める。

また、走行ユニットは、上下両端部を２本の軸に懸架
して支持されるため、実行ユニットが枠体に衝突するこ
となく２本の軸を枠体の上下端部まで移動させることが
できるため、枠体の上下寸法を不要に大きくすることな
く走行ユニットの昇降距離を大きくすることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明のマッサージ機の構成を示す要部平面
図、第２図は、そのラックの構造を示す要部の横断面
図、第３図は、軸と走行ユニットとの関係を示す要部縦
断面図、第４図は、走行ユニットの縦断面図である。 １……枠体、2a、2b……軸、３……走行ユニット、４…
…ラック、５……ピニオン、６……ローラ、９……減速
機。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】枠体の両側にラックを備え、このラックに
   懸架される軸を２本平行して備え、この２本の軸にそれ
   ぞれにピニオンを備えて前記ラックに噛合させ、前記２
   本の軸に懸架され前記２本の軸の少なくとも一方の軸を
   回転させる走行ユニットを備え、この走行ユニットに揉
   み機を備えることを特徴とするマッサージ機。