JP2710808B2 - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JP2710808B2 JP30817588A JP30817588A JP2710808B2 JP 2710808 B2 JP2710808 B2 JP 2710808B2 JP 30817588 A JP30817588 A JP 30817588A JP 30817588 A JP30817588 A JP 30817588A JP 2710808 B2 JP2710808 B2 JP 2710808B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの動作状態が所定の条件を満たす
過渡状態になったとき、燃料噴射量の増量補正を行うよ
うにされたエンジンの燃料噴射装置に関する。
(従来の技術) 燃料供給手段としての燃料噴射装置が備えられたエン
ジンにおいては、一般に、噴射された燃料の多くが吸気
通路内壁面に付着した後燃焼室に送り込まれることに起
因する燃料移送遅れが生じるので、動作状態が、例え
ば、定常状態から加速状態に移行せしめられたとき、あ
るいは、燃料供給停止状態から燃料復帰状態に移行せし
められたときには、燃焼に供される混合気の空燃比が目
標値よりリーン側のものとなる虞があり、従って、加速
状態等になったときにおいては、燃料移送遅れを防止す
べく、燃料噴射量の増量補正が行われる。しかしなが
ら、斯かるエンジンにあっては、燃料の噴射がエンジン
の回転に同期して間歇的に行われるので、加速状態等に
なったとき、燃料の移送遅れを補償すべく燃料噴射量が
増量補正されても、直ちに増量補正された燃料量をもっ
ての噴射が行われるとは限らず、従って、燃焼室に増量
された燃料が送り込まれるまでに比較的大なる遅れ時間
が生じて、良好な加速応答性が得られないという問題が
生じる虞がある。
それゆえ、燃料噴射装置が備えられるエンジンにあっ
ては、例えば、特開昭60−187732号公報にも示される如
く、エンジンの回転に同期して行われる通常燃料噴射と
は別に、加速状態等になったとき、直ちにエンジンの回
転とは非同期とされた臨時燃料噴射を行うようになすこ
とが知られている。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如くの臨時燃料噴射が行われるエンジンにあっ
ては、加速応答性が向上するものとなるが、臨時燃料噴
射が行われる時期はクランク角でみて一定ではないの
で、それが行われるときにおける吸気通路内壁面に付着
している燃料量は、通常燃料噴射が行われるときにおけ
るものに比して大なるばらつきが生じ、従って、臨時燃
料噴射が行われても、実際に燃焼室に送り込まれる燃料
量がそのときの要求量から大きく外れてしまう虞があ
り、加速状態等になったとき増量補正された燃料噴射量
をもっての通常燃料噴射のみが行われるエンジンに比し
て、燃料噴射制御における制御精度が低下したものとな
るという問題がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、エンジンの動作状態が加
速状態等の過渡状態になったとき、吸気通路内壁面に燃
料が付着することに起因する燃料移送遅れを補償すべ
く、通常燃料噴射量と過渡補正量とに基づいて得られる
燃料噴射量をもっての通常燃料噴射及び過渡補正量に対
応する燃料量をもっての臨時燃料噴射が行われるように
なされるにあたり、加速応答性の向上及び燃料噴射制御
における制御精度の向上を図ることができるようにされ
たエンジンの燃料噴射装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係るエンジンの燃
料噴射装置の第1の態様は、第1図にその基本構成が示
される如く、エンジンの吸気通路に設けられた燃料噴射
手段と、燃料噴射手段に、上記エンジンの運転状態に応
じた第1の燃料噴射量をもってのエンジンの回転に同期
した燃料噴射を行わせる第1の噴射制御手段と、エンジ
ンの動作状態が急速に変化する過渡状態を検出する過渡
状態検出手段と、過渡状態検出手段により所定の条件を
満たす過渡状態が検出されたとき、第1の燃料噴射量に
対する過渡補正量を設定する過渡補正量設定手段と、過
渡状態検出手段により上述の所定の条件を満たす過渡状
態が検出されたとき、吸気流速及び第1の燃料噴射量に
基づいて、燃料噴射手段から噴射された燃料の燃焼室に
対する移送遅れを予測する移送遅れ予測手段とが備えら
れ、さらに、移送遅れ予測手段により移送遅れの予測が
なされたとき、予測された移送遅れが比較的長い場合に
は、燃料噴射手段に過渡補正量に対応する燃料量をもっ
てのエンジンの回転に非同期とされた燃料噴射を行わ
せ、予測された移送遅れが比較的短い場合には、燃料噴
射手段に第1の燃料噴射量と過渡補正量とに基づいて得
られる第2の燃料噴射量をもってのエンジンの回転に同
期した燃料噴射を行わせる動作状態をとる第2の噴射制
御手段が備えられて構成される。
さらに、本発明に係るエンジンの燃料噴射装置の第2
の態様は、第1の態様における燃料噴射手段,第1の噴
射制御手段,過渡状態検出手段及び過渡補正量設定手段
に加えて、移送遅れ予測手段により移送遅れの予測がな
されたとき、過渡補正量を予測された移送遅れが長い程
大なる値をとる第1の補正量と上記過渡補正量から第1
の補正量が減じられて得られる第2の補正量とに分割
し、燃料噴射手段に、第1の補正量に対応する燃料量を
もってのエンジンの回転に非同期とされた燃料噴射を行
わせるとともに、第1の燃料噴射量と第2の補正量とに
基づいて得られる第3の燃料噴射量をもってのエンジン
の回転に同期した燃料噴射を行わせる動作状態をとる第
2の噴射制御手段が備えられて構成される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明に係るエンジンの燃料噴射装置の一例
を、それが適用された自動車用エンジンの主要部ととも
に示す。
第1図において、シリンダヘッド11及びシリンダブロ
ック12から成るエンジン本体10には、シリンダ13が形成
されている。シリンダ13には、ピストン14が配されると
ともに吸気弁16及び排気弁18を介して吸気通路20及び排
気通路22が夫々接続されている。また、シリンダ13にお
けるピストン14の上方には燃焼室24が形成され、この燃
焼室24には点火プラグ26が臨設されている。
吸気通路20には、その上流側から、順次、吸入空気を
浄化するエアフィルタ28,吸入空気量を検出するエアフ
ローメータ29,アクセルペダルに連動して吸気通路20を
開閉するスロットル弁30、及び、燃料供給部から圧送さ
れる燃料を吸気ポート部に向けて噴射する燃料噴射弁31
が夫々配設されている。
また、エンジン本体10には、クランクシャフト39に関
連して配され、クランク角度及びエンジン回転数を検出
するクランク角センサ36、及び、エンジンの冷却水温を
検出する水温センサ38が設けられている。
斯かる構成に加えて、コントロールユニット100が備
えられている。コントロールユニット100には、エアフ
ローメータ29から得られる吸入空気量をあらわす検出信
号Saと、クランク角センサ36から得られるクランク角度
及びエンジン回転数をあらわす検出信号Snと、水温セン
サ38から得られるエンジンの冷却水温をあらわす検出信
号Swと、スロットル弁27に関連して設けられたスロット
ル開度センサ34から得られるスロットル開度に応じた検
出信号Stとが供給されるとともに、エンジンの運転状態
をあらわす他の検出信号Sxも供給される。
コントロールユニット100は、上述の各種の検出信号
に基づいて燃料噴射弁31についての燃料噴射の制御を行
うものとされる。
コントロールユニット100は、検出信号Sn及びStがあ
らわすエンジン回転数及びスロットル開度に基づき、エ
ンジン10が定常運転状態にあることが検知されたときに
は、それら吸入空気量及びエンジン回転数に基づいて基
本燃料噴射パルス幅Tpを設定するとともに、検出信号Sw
があらわすエンジンの冷却水温等に基づいてエンジンの
運転状態に応じた各種の補正値を設定し、それら補正値
を用いて基本燃料噴射パルス幅Tpを補正して通常燃料噴
射パルス幅Tiを算出する。そして、算出された通常燃料
噴射パルス幅Tiを有した噴射パルス信号Cpを形成して、
それをエンジンの回転に同期した所定のタイミングをも
って燃料噴射弁31に供給する通常燃料噴射制御を行う。
それにより、燃料噴射弁31が噴射パルス信号Cpのパルス
幅に応じた期間に開状態とされて、エンジンの運転状態
に応じた燃料噴射量をもっての通常燃料噴射が間歇的に
行われる。
また、コントロールユニット100は、検出信号Sn及びS
tに基づき、エンジン回転数が所定の値Na以上の値をと
るもとで、スロットル弁30が全閉状態とされる減速燃料
カット条件が成立したことが検知されたときには、燃料
噴射弁31への噴射パルス信号Cpの供給を停止する減速燃
料カット制御を行い、その後、エンジン回転数が値Na未
満の値をとる、あるいは、スロットル弁30が全閉状態か
ら開状態とされて、燃料復帰条件が成立したことが検知
されたときには、燃料噴射弁31に噴射パルス信号Cpを供
給して、エンジンの回転に同期した通常燃料噴射を再開
する燃料復帰制御を行う。
さらに、コントロールユニット100は、検出信号Stに
基づき、スロットル開度が急速に増大せしめられて、エ
ンジンの動作状態が加速状態となったことが検知された
とき、及び、減速燃料カットを行った後において燃料復
帰条件が成立したことが検知されたときには、基本燃料
噴射パルス幅Tpに、例えば、検出信号Swがあらわすエン
ジンの冷却水温が高い程小なる値に設定される係数Ctを
乗じることにより増量補正パルス幅Tcを設定する。さら
に、コントロールユニット100は、吸気通路20に付着し
た燃料が燃焼室24に送り込まれる際における、吸気流速
に応じたものとなるエンジン回転数N,スロットル開度TV
及びクランク角CAに応じて変化する、予測された燃料移
送遅れに夫々対応する値(予測値)Ye,Yt及びYc、及
び、通常燃料噴射動作が吸入行程が終了した後において
も行われるとき、その噴射期間において噴射される燃料
量に応じたものとなる、予測された燃料移送遅れに対応
する値(予測値)Yxを求め、それら予測値Ye,Yt,Yc行Yx
を加算して得られた値(総和予測値)Fsを設定する。
斯かる際、予測値Yeは、第3図に示される如く、エン
ジン回転数NがNαを越える値をとるもとでは、最大値
1をとり、エンジン回転数Nが値Nα以下の値をとるも
とでは、エンジン回転数Nの値が高い程大なる値をとる
ものとされる。また、予測値Ytは、第4図に示される如
く、スロットル開度TVが値TVαを越える値をとるもとで
は、最大値1をとり、スロットル開度TVが値TVα以下の
値をとるもとでは、スロットル開度TVの値は大である程
大なる値をとるものとされる。さらに、予測値Ycは、第
5図に示される如く、クランク角CAが吸入行程が開始さ
れる値θ1をとる直前までは、クランク角CAの値は増大
するに従って増加する値をとり、また、クランク角CAが
吸入行程が開始される値θ1から吸入行程が半ばとなる
値θ2までの値をとるもとでは、最大値1をとり、さら
に、クランク角CAが値θ2と吸入行程が終了する値θ3
の間の値をとるとき零となって、最大値1から零となる
までの間においては、クランク角CAの値が増大するに従
って減少する値をとるものとされる。そして、予測値Yx
は、式:Yx=Ym/Tiにより算出され、Ymは、吸入行程が行
われる期間に対応する時間に応じて変化する変数であ
り、第6図に示される如く、エンジン回転数Nが値Nβ
を越える値をとるもとでは、最小値Haをとり、エンジン
回転数Nが値Nβ以下の値をとるもとでは、エンジン回
転数Nが高い程小なる値をとるものとされる。
コントロールユニット100は、総和予測値Fsが設定さ
れた後においては、その設定された総和予測値Fsが所定
の値d以上であるときには、燃料移送遅れが比較的短時
間であると予測されるので、通常燃料噴射パルス幅Tiに
増量補正パルス幅Tcを加算して最終燃料噴射パルス幅Te
を算出し、算出された最終燃料噴射パルス幅Teを有する
噴射パルス信号Cpを形成し、それをエンジンの回転に同
期したタイミングをもって燃料噴射弁31に供給する通常
燃料噴射制御を行う。一方、総和予測値Fsが値d未満で
あるときには、燃料移送遅れが比較的長時間であると予
測されるので、増量補正パルス幅Tcに対応するパルス幅
を有する噴射パルス信号Cpを形成し、それを直ちに燃料
噴射弁31に供給する臨時燃料噴射制御を行う。
このようにされることにより、エンジンの動作状態が
加速状態等の過渡状態になったとき、燃料移送遅れが比
較的短時間であると予測される場合には、エンジンの回
転に同期した通常燃料噴射が、通常燃料噴射量に過渡補
正量に加算されて得られた燃料噴射量をもって行われ、
実際に燃焼室24に送り込まれる燃料量が適正なものとさ
れる。従って、斯かる場合には、エンジンの加速応答性
が損なわれることがなく、また、燃料噴射制御における
制御精度が良好なものとされる。一方、燃料移送遅れが
比較的長時間であると予測される場合には、エンジンの
回転に非同期とされた臨時燃料噴射が、過渡補正量に対
応する燃料量をもって直ちに行われ、燃料が迅速に燃焼
室24に送り込まれる。従って、斯かる場合には、エンジ
ンの加速応答性が良好なものとされる。
上述の如くの燃料噴射の制御を行うコントロールユニ
ット100は、例えば、マイクロコンピュータが用いられ
て構成されるが、斯かる場合におけるマイクロコンピュ
ータが実行するプログラムの一例を、第7図のフローチ
ャートを参照して説明する。
第7図のフローチャートで示されるプログラムにおい
て、スタート後、プロセス101において、検出信号Sa,S
n,St,Sw及びSxを取り込み、プロセス102において、検出
信号Saがあらわす吸入空気量Qと検出信号Snがあらわす
エンジン回転数Nnとを用いて、基本燃料噴射パルス幅Tp
を、式:Tp=K・Q/Nn(Kは係数)により設定し、続く
プロセス103において、エンジンの運転状態に応じて設
定される各種補正値の合計値Cetを算出し、プロセス104
において、通常燃料噴射パルス幅Tiを、式:Ti=Tp(1
+Cet)により設定して、ディシジョン105に進む。ディ
シジョン105においては、検出信号Snがあらわすエンジ
ン回転数及び検出信号Stがあらわすスロットル開度等に
基づいて、エンジンの動作状態が加速状態等の過渡状態
にあるか否かを判断し、過渡状態でないと判断された場
合には、プロセス106において、最終燃料噴射パルス幅T
eを通常燃料噴射パルス幅Tiに設定し、ディシジョン107
において、検出信号Snがあらわすクランク角に基づいて
燃料噴射時期か否かを判断する。ディシジョン107にお
いて、燃料噴射時期でないと判断された場合には、その
まま元に戻り、燃料噴射時期であると判断された場合に
は、プロセス108において、最終燃料噴射パルス幅Teを
有する噴射パルス信号Cpを燃料噴射弁31に送出すること
により、燃料噴射弁31にエンジンの回転に同期した通常
燃料噴射を行わせて元に戻る。
一方、ディシジョン105において、エンジンの動作状
態が加速状態等の過渡状態にあると判断された場合に
は、プロセス110において、増量補正パルス幅Tcを、式:
Tc=Tp・Ctにより算出し、プロセス111において、検出
信号Sn及びSnがあらわすエンジン回転数、スロットル開
度及びクランク角に応じた予測値Ye,Yt及びYcを夫々設
定するとともに、検出信号Snがあらわすエンジン回転数
に応じた変数Ymを求め、予測値Yxを、式:Yx=Ym/Tiによ
り設定する。そして、続くプロセス112において、総和
予測値Fsを、式:Fs=Ye+Yt+Yc+Yxにより設定し、デ
ィシジョン113において、総和予測値Fsが値d以上であ
るか否かを判断し、総和予測値Fsが値d以上であると判
断された場合には、プロセス114において、最終燃料噴
射パルス幅Teを、式:Te=Ti+Tcにより設定し、ディシ
ジョン107及びプロセス108を上述と同様に実行した後元
に戻り、また、ディシジョン113において、総和予測値F
sが値d未満であると判断された場合には、プロセス115
において、増量補正パルス幅Tcに対応するパルス幅を有
した噴射パルス信号Cpを燃料噴射弁31に送出することに
より、燃料噴射弁31に臨時燃料噴射を行わせてプロセス
116に進み、プロセス116において最終燃料噴射パルス幅
Teを通常燃料噴射パルス幅Tiに設定し、ディシジョン10
7及びプロセス108を上述と同様に実行した後元に戻る。
なお、上述の例においては、エンジンの動作状態が加
速状態等の過渡状態になったとき、燃料移送遅れが比較
的短時間であることが予測されるときには、エンジンの
回転に同期した通常燃料噴射が、エンジンの運転状態に
応じた通常燃料噴射量に過渡補正量が加算されて得られ
た燃料噴射量をもって行われ、また、燃料移送遅れが比
較的長時間であることが予測されるときには、エンジン
の回転に非同期とされた臨時燃料噴射が、過渡補正量に
対応する燃料量をもって行われるようにされているが、
本発明に係るエンジンの燃料噴射装置は必ずしもそのよ
うにされる必要はなく、エンジンの動作状態が加速状態
等の過渡状態になったとき、過渡補正量を予測された燃
料移送遅れが長い程大なる値をとる第1の補正量と、過
渡補正量から第1の補正量が減じられて得られる第2の
補正量とに分割し、第1の補正量に対応する燃料量をも
っての臨時燃料噴射が行われるとともに、通常噴射量に
第2の補正量が加算されて得られる燃料噴射量をもって
の通常燃料噴射が行われるようにされてもよい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るエンジン
の燃料噴射装置によれば、エンジンの動作状態が加速状
態等の過渡状態になったとき、加速応答性の向上が図ら
れることになる燃料増量補正と、燃料噴射制御における
制御精度の向上が図られることになる燃料増量補正と
が、燃料移送遅れについての予測値に応じて選択され、
その結果、過渡状態における加速応答性の向上と燃料噴
射制御における制御精度の向上とを両立させることがで
きることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエンジンの燃料噴射装置を特許請
求の範囲に対応して示す基本構成図、第2図は本発明に
係るエンジンの燃料噴射装置の一例を、それが適用され
た自動車用エンジンとともに示す概略構成図、第3図〜
第6図は第2図に示される例の動作説明に供される特性
図、第7図は第2図に示される例に備えられるコントロ
ールユニットにマイクロコンピュータが用いられた場合
における、斯かるマイクロコンピュータが実行するプロ
グラムの一例を示すローチャートである。 図中、10はエンジン本体、20は吸気通路、24は燃焼室、
30はスロットル弁、31は燃料噴射弁、36はクランク角セ
ンサ、100はコントロールユニットである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−90945(JP,A) 特開 平1−290944(JP,A) 特開 平2−70951(JP,A) 特開 平2−49944(JP,A) 特開 昭59−5843(JP,A) 特開 平1−305144(JP,A) 特開 昭63−38628(JP,A) 特公 平7−49787(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気通路に設けられた燃料噴射
    手段と、 該燃料噴射手段に、上記エンジンの運転状態に応じた第
    1の燃料噴射量をもっての上記エンジンの回転に同期し
    た燃料噴射を行わせる第1の噴射制御手段と、 上記エンジンの動作状態が急速に変化する過渡状態を検
    出する過渡状態検出手段と、 該過渡状態検出手段により所定の条件を満たす過渡状態
    が検出されたとき、上記第1の燃料噴射量に対する過渡
    補正量を設定する過渡補正量設定手段と、 上記過渡状態検出手段により上記所定の条件を満たす過
    渡状態が検出されたとき、吸気流速及び上記第1の燃料
    噴射量に基づいて、上記燃料噴射手段から噴射された燃
    料の燃焼室に対する移送遅れを予測する移送遅れ予測手
    段と、 該移送遅れ予測手段により上記移送遅れの予測がなされ
    たとき、予測された移送遅れが比較的長い場合には、上
    記燃料噴射手段に上記過渡補正量に対応する燃料量をも
    っての上記エンジンの回転に非同期とされた燃料噴射を
    行わせ、上記予測された移送遅れが比較的短い場合に
    は、上記燃料噴射手段に上記第1の燃料噴射量と上記過
    渡補正量とに基づいて得られる第2の燃料噴射量をもっ
    ての上記エンジンの回転に同期した燃料噴射を行わせる
    動作状態をとる第2の噴射制御手段と、 を具備して構成されるエンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】エンジンの吸気通路に設けられた燃料噴射
    手段と、 該燃料噴射手段に、上記エンジンの運転状態に応じた第
    1の燃料噴射量をもっての上記エンジンの回転に同期し
    た燃料噴射を行わせる第1の噴射制御手段と、 上記エンジンの動作状態が急速に変化する過渡状態を検
    出する過渡状態検出手段と、 該過渡状態検出手段により所定の条件を満たす過渡状態
    が検出されたとき、上記第1の燃料噴射量に対する過渡
    補正量を設定する過渡補正量設定手段と、 上記過渡状態検出手段により上記所定の条件を満たす過
    渡状態が検出されたとき、吸気流速及び上記第1の燃料
    噴射量に基づいて、上記燃料噴射手段から噴射された燃
    料の燃焼室に対する移送遅れを予測する移送遅れ予測手
    段と、 該移送遅れ予測手段により上記移送遅れの予測がなされ
    たとき、上記過渡補正量を上記予測された移送遅れが長
    い程大なる値をとる第1の補正量と上記過渡補正量から
    上記第1の補正量が減じられて得られる第2の補正量と
    に分割し、上記燃料噴射手段に、上記第1の補正量に対
    応する燃料量をもっての上記エンジンの回転に非同期と
    された燃料噴射を行わせるとともに、上記第1の燃料噴
    射量と上記第2の補正量とに基づいて得られる第3の燃
    料噴射量をもっての上記エンジンの回転に同期した燃料
    噴射を行わせる動作状態をとる第2の噴射制御手段と、 を具備して構成されるエンジンの燃料噴射装置。
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