JP2710712B2 - 圧力制御弁 - Google Patents
圧力制御弁Info
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- JP2710712B2 JP2710712B2 JP3213880A JP21388091A JP2710712B2 JP 2710712 B2 JP2710712 B2 JP 2710712B2 JP 3213880 A JP3213880 A JP 3213880A JP 21388091 A JP21388091 A JP 21388091A JP 2710712 B2 JP2710712 B2 JP 2710712B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウジングに設けられ
た入力ポート、出力ポート及び排気ポートを互いに接続
する接続通路内に供給弁体、排気弁体及び変位伝達ロッ
ドを収納すると共に、変位伝達ロッドの一端には受圧体
を連結し、両弁体とそれらの弁座とを共に接合する中立
状態と、供給弁体とその弁座とを離間すると共に、排気
弁体とその弁座とを接合する供給状態と、供給弁体とそ
の弁座とを接合すると共に、排気弁体とその弁座とを離
間する排気状態とに切り換え可能に変位伝達ロッドと両
弁体との間に変位伝達関係を設定し、前記受圧体を介し
た制御圧室の圧力と出力ポート側に連通するフィードバ
ック室の出力圧との圧力対抗によって前記変位伝達ロッ
ドを変位制御する圧力制御弁に関するものである。
た入力ポート、出力ポート及び排気ポートを互いに接続
する接続通路内に供給弁体、排気弁体及び変位伝達ロッ
ドを収納すると共に、変位伝達ロッドの一端には受圧体
を連結し、両弁体とそれらの弁座とを共に接合する中立
状態と、供給弁体とその弁座とを離間すると共に、排気
弁体とその弁座とを接合する供給状態と、供給弁体とそ
の弁座とを接合すると共に、排気弁体とその弁座とを離
間する排気状態とに切り換え可能に変位伝達ロッドと両
弁体との間に変位伝達関係を設定し、前記受圧体を介し
た制御圧室の圧力と出力ポート側に連通するフィードバ
ック室の出力圧との圧力対抗によって前記変位伝達ロッ
ドを変位制御する圧力制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧力制御弁が実公平3−189
72号公報に開示されている。この従来装置では排気弁
体に動圧通孔を設け、排気弁体によって区画される背圧
室と出力ポート側とを動圧通孔によって連通している。
供給弁体が開いている場合には入力エアが供給弁体とそ
の弁座との間から出力ポート側へ流れ、この流れエアの
圧力(動圧)が動圧通孔を介して背圧室へ作用する。こ
の動圧が排気弁体に背圧として作用し、供給弁体が開い
ているときの排気弁体の開放(吹き抜け)阻止が図られ
ている。
72号公報に開示されている。この従来装置では排気弁
体に動圧通孔を設け、排気弁体によって区画される背圧
室と出力ポート側とを動圧通孔によって連通している。
供給弁体が開いている場合には入力エアが供給弁体とそ
の弁座との間から出力ポート側へ流れ、この流れエアの
圧力(動圧)が動圧通孔を介して背圧室へ作用する。こ
の動圧が排気弁体に背圧として作用し、供給弁体が開い
ているときの排気弁体の開放(吹き抜け)阻止が図られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は、供給弁
体が開いているときの排気弁体の受圧面付近の圧力が供
給弁体の開き程度、即ち流量の多少によって変動し、背
圧室の圧力も変動することを見出している。排気弁体に
おける受圧変動は流量の増大に伴って増大する傾向にあ
り、背圧変動も増大する傾向にあるが、受圧変動と背圧
変動とは一致しない。受圧と背圧とのこのような変動不
一致のために排気弁における吹き抜け現象を確実に防止
することはできない。
体が開いているときの排気弁体の受圧面付近の圧力が供
給弁体の開き程度、即ち流量の多少によって変動し、背
圧室の圧力も変動することを見出している。排気弁体に
おける受圧変動は流量の増大に伴って増大する傾向にあ
り、背圧変動も増大する傾向にあるが、受圧変動と背圧
変動とは一致しない。受圧と背圧とのこのような変動不
一致のために排気弁における吹き抜け現象を確実に防止
することはできない。
【0004】本発明はこのような吹き抜け防止をもたら
し得る圧力制御弁を提供することを目的とする。
し得る圧力制御弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1に記
載の発明では、排気弁体によって背圧室を区画すると共
に、前記フィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室
と出力ポート側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を
前記変位伝達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する
背圧導入路の開口を、流体の流量の多少にかかわらず排
気弁体における背圧力が受圧力を上回るような圧力分布
をもたらす位置に設定した。 又、請求項2に記載の発明
では、排気弁体によって背圧室を区画すると共に、前記
フィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室と出力ポ
ート側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を前記変位
伝達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する背圧導入
路の開口を、流体の流量の多少にかかわらず排気弁体に
おける受圧力が背圧力を上回り、かつこの差圧が背圧室
に収容されている排気弁体用復帰ばねのばね力を下回る
ような圧力分布をもたらす位置に設定した。
載の発明では、排気弁体によって背圧室を区画すると共
に、前記フィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室
と出力ポート側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を
前記変位伝達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する
背圧導入路の開口を、流体の流量の多少にかかわらず排
気弁体における背圧力が受圧力を上回るような圧力分布
をもたらす位置に設定した。 又、請求項2に記載の発明
では、排気弁体によって背圧室を区画すると共に、前記
フィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室と出力ポ
ート側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を前記変位
伝達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する背圧導入
路の開口を、流体の流量の多少にかかわらず排気弁体に
おける受圧力が背圧力を上回り、かつこの差圧が背圧室
に収容されている排気弁体用復帰ばねのばね力を下回る
ような圧力分布をもたらす位置に設定した。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、排気弁体に対
して変移伝達ロッド内に背圧導入路を設け、その出力ポ
ート側の出力圧領域における開口位置を流体の流量の多
少にかかわらず背圧力が受圧力を上回るような圧力分布
をもたらす位置に設定したことにより、排気弁体におけ
る吹き抜けが確実に防止される。 又、請求項2に記載の
発明によれば、排気弁体に対して変移伝達ロッド内に背
圧導入路を設け、その出力ポート側の出力圧領域におけ
る開口位置を流体の流量の多少にかかわらず背圧力が受
圧力を下回り、かつその差圧が背圧室に収容されている
排気弁体用復帰ばねのばね力を下回るような圧力分布を
もたらす位置に設定したことにより、排気弁体の開閉応
答が高まり、出力圧一定の制御精度が向上する。
して変移伝達ロッド内に背圧導入路を設け、その出力ポ
ート側の出力圧領域における開口位置を流体の流量の多
少にかかわらず背圧力が受圧力を上回るような圧力分布
をもたらす位置に設定したことにより、排気弁体におけ
る吹き抜けが確実に防止される。 又、請求項2に記載の
発明によれば、排気弁体に対して変移伝達ロッド内に背
圧導入路を設け、その出力ポート側の出力圧領域におけ
る開口位置を流体の流量の多少にかかわらず背圧力が受
圧力を下回り、かつその差圧が背圧室に収容されている
排気弁体用復帰ばねのばね力を下回るような圧力分布を
もたらす位置に設定したことにより、排気弁体の開閉応
答が高まり、出力圧一定の制御精度が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図7に基づいて説明する。バルブハウジング1には入力
ポート2、出力ポート3及び排気ポート4が形成されて
おり、各ポート2,3,4が接続通路5によって接続さ
れている。入力ポート2と出力ポート3とは接続通路5
を挟んで対向配置されている。接続通路5には下蓋6及
び上蓋7が嵌入収容されており、下蓋6には供給弁体8
がスライド可能に嵌入されていると共に、上蓋7には排
気弁体9が嵌入収容されている。
図7に基づいて説明する。バルブハウジング1には入力
ポート2、出力ポート3及び排気ポート4が形成されて
おり、各ポート2,3,4が接続通路5によって接続さ
れている。入力ポート2と出力ポート3とは接続通路5
を挟んで対向配置されている。接続通路5には下蓋6及
び上蓋7が嵌入収容されており、下蓋6には供給弁体8
がスライド可能に嵌入されていると共に、上蓋7には排
気弁体9が嵌入収容されている。
【0008】供給弁体8を収容する下蓋6の収容室6a
には復帰ばね10が収容されており、供給弁体8が復帰
ばね10によって弁座11に向けて付勢されている。収
容室6aは供給弁体8上の通孔8aを介して接続通路5
に連通しており、出力ポート3側の出力圧が収容室6a
に導入される。
には復帰ばね10が収容されており、供給弁体8が復帰
ばね10によって弁座11に向けて付勢されている。収
容室6aは供給弁体8上の通孔8aを介して接続通路5
に連通しており、出力ポート3側の出力圧が収容室6a
に導入される。
【0009】排気弁体9を収容する上蓋7の収容室7a
には復帰ばね12が収容されており、排気弁体9が復帰
ばね12によって弁座13に向けて付勢されている。上
蓋7にはカバー14が接合されており、上蓋7とカバー
14との間にはダイヤフラム15が介在されている。ダ
イヤフラム15には変位伝達ロッド16が止着されてお
り、その一端部が上蓋7を貫通して接続通路5内に突出
している。変位伝達ロッド16は排気弁体9をスライド
可能に貫通して供給弁体8の受圧面8b付近まで到達し
ている。変位伝達ロッド16の周面には係合リング17
が止着されている。係合リング17は排気弁体9の受圧
面9aと係合可能であり、接続通路5内の変位伝達ロッ
ド16の端部から係合リング17までの距離が弁座1
1,13の間隔よりも僅かに短くしてある。即ち、変位
伝達ロッド16が供給弁体8の受圧面8aに当接した状
態で下蓋6側に移動すれば供給弁体8が弁座11から離
間し、係合リング17が排気弁体9の受圧面9aに係合
した状態で変位伝達ロッド16が上蓋7側へ移動すれば
排気弁体9が弁座13から離間する。
には復帰ばね12が収容されており、排気弁体9が復帰
ばね12によって弁座13に向けて付勢されている。上
蓋7にはカバー14が接合されており、上蓋7とカバー
14との間にはダイヤフラム15が介在されている。ダ
イヤフラム15には変位伝達ロッド16が止着されてお
り、その一端部が上蓋7を貫通して接続通路5内に突出
している。変位伝達ロッド16は排気弁体9をスライド
可能に貫通して供給弁体8の受圧面8b付近まで到達し
ている。変位伝達ロッド16の周面には係合リング17
が止着されている。係合リング17は排気弁体9の受圧
面9aと係合可能であり、接続通路5内の変位伝達ロッ
ド16の端部から係合リング17までの距離が弁座1
1,13の間隔よりも僅かに短くしてある。即ち、変位
伝達ロッド16が供給弁体8の受圧面8aに当接した状
態で下蓋6側に移動すれば供給弁体8が弁座11から離
間し、係合リング17が排気弁体9の受圧面9aに係合
した状態で変位伝達ロッド16が上蓋7側へ移動すれば
排気弁体9が弁座13から離間する。
【0010】ダイヤフラム15によって区画される一対
の室18,19の一方の室18は図示しない減圧弁及び
通路20を介して入力ポート2に接続しており、他方の
室19は通路21を介して出力ポート3側に接続してい
る。即ち、室18は一定圧を供給される制御圧室とな
り、室19は出力圧を導入するフィードバック室とな
る。フィードバック室19と収容室7aとはシール23
によって変位伝達ロッド16の周面に沿った圧力漏洩を
完全に遮断されている。
の室18,19の一方の室18は図示しない減圧弁及び
通路20を介して入力ポート2に接続しており、他方の
室19は通路21を介して出力ポート3側に接続してい
る。即ち、室18は一定圧を供給される制御圧室とな
り、室19は出力圧を導入するフィードバック室とな
る。フィードバック室19と収容室7aとはシール23
によって変位伝達ロッド16の周面に沿った圧力漏洩を
完全に遮断されている。
【0011】制御圧室18の圧力とフィードバック室1
9の圧力とはダイヤフラム15を介して対抗し、両圧力
の対抗によって変位伝達ロッド16が変位する。この変
位によって両弁体8,9が共に閉じる中立状態と、供給
弁体8が開くと共に、排気弁体9が閉じる供給状態と、
排気弁体9が開く共に、供給弁体8が閉じる排気状態と
の3状態が得られる。
9の圧力とはダイヤフラム15を介して対抗し、両圧力
の対抗によって変位伝達ロッド16が変位する。この変
位によって両弁体8,9が共に閉じる中立状態と、供給
弁体8が開くと共に、排気弁体9が閉じる供給状態と、
排気弁体9が開く共に、供給弁体8が閉じる排気状態と
の3状態が得られる。
【0012】変位伝達ロッド16内には背圧導入路22
が軸線方向に設けられている。背圧導入路22は収容室
7a内に開口しており、さらに変位伝達ロッド16の周
面の開口16aを介して接続通路5に連通している。従
って、収容室7aには接続通路5内の圧力が背圧導入路
22を介して導入されており、この導入圧が排気弁体9
の背面に背圧として作用する。即ち収容室7aは排気弁
体9に対する背圧室となる。
が軸線方向に設けられている。背圧導入路22は収容室
7a内に開口しており、さらに変位伝達ロッド16の周
面の開口16aを介して接続通路5に連通している。従
って、収容室7aには接続通路5内の圧力が背圧導入路
22を介して導入されており、この導入圧が排気弁体9
の背面に背圧として作用する。即ち収容室7aは排気弁
体9に対する背圧室となる。
【0013】図5の曲線C1 ,C2 ,C3 ,C4 ,C5
は流量と出力圧との関係を表し、出力圧曲線C1 は設定
圧1kgf/cm2 の場合、出力圧曲線C2は設定圧2kgf/cm
2 の場合、出力圧曲線C3 は設定圧3kgf/cm2 の場合、
出力圧曲線C4 は設定圧4kgf/cm2 の場合、出力圧曲線
C5 は設定圧5kgf/cm2 の場合である。曲線C1 〜C 5
から明らかなように出力圧は流量の多少に関わりなく略
一定である。
は流量と出力圧との関係を表し、出力圧曲線C1 は設定
圧1kgf/cm2 の場合、出力圧曲線C2は設定圧2kgf/cm
2 の場合、出力圧曲線C3 は設定圧3kgf/cm2 の場合、
出力圧曲線C4 は設定圧4kgf/cm2 の場合、出力圧曲線
C5 は設定圧5kgf/cm2 の場合である。曲線C1 〜C 5
から明らかなように出力圧は流量の多少に関わりなく略
一定である。
【0014】曲線D1 ,D2 ,D3 ,D4,D5 は排気
弁体9の受圧面9aにおける受圧力Pf と流量との関係
を表し、出力圧曲線D1 は設定圧1kgf/cm2の場合、出
力圧曲線D2 は設定圧2kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D
3 は設定圧3kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D4 は設定圧
4kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D5 は設定圧5kgf/cm 2
の場合である。曲線D1 〜D5 から明らかなように受圧
力は流量が増大すると増大する傾向にある。
弁体9の受圧面9aにおける受圧力Pf と流量との関係
を表し、出力圧曲線D1 は設定圧1kgf/cm2の場合、出
力圧曲線D2 は設定圧2kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D
3 は設定圧3kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D4 は設定圧
4kgf/cm2 の場合、出力圧曲線D5 は設定圧5kgf/cm 2
の場合である。曲線D1 〜D5 から明らかなように受圧
力は流量が増大すると増大する傾向にある。
【0015】図6の曲線Eは例えば開口16aが図1に
示す付近にあり、かつ受圧力が曲線D3 で表される場合
の背圧室7aにおける圧力Pb と流量との関係を表す。
この場合の背圧Pb の変動は受圧力の変動に一致しな
い。
示す付近にあり、かつ受圧力が曲線D3 で表される場合
の背圧室7aにおける圧力Pb と流量との関係を表す。
この場合の背圧Pb の変動は受圧力の変動に一致しな
い。
【0016】図7は排気弁体9における背圧Pb から受
圧力Pf を引いた圧力差と、開口16aの配置位置との
関係を表すグラフである。横軸は図1に示すように変位
伝達ロッド16の先端から開口16aまでの距離Lを表
し、縦軸は差圧(kgf/cm2 )ΔPを表す。
圧力Pf を引いた圧力差と、開口16aの配置位置との
関係を表すグラフである。横軸は図1に示すように変位
伝達ロッド16の先端から開口16aまでの距離Lを表
し、縦軸は差圧(kgf/cm2 )ΔPを表す。
【0017】図7における○印は図1に示すように開口
16aが入力ポート2側を向いている場合の実測データ
であり、△印は図4に示すように開口16aが出力ポー
ト3側を向いている場合の実測データである。□印は図
3に示すように開口16aが入力ポート2及び出力ポー
ト3に対する直角方向を向いている場合の実測データで
ある。実線は○印を繋ぎ、鎖線は△印を繋ぎ、破線は□
印を繋いでいる。
16aが入力ポート2側を向いている場合の実測データ
であり、△印は図4に示すように開口16aが出力ポー
ト3側を向いている場合の実測データである。□印は図
3に示すように開口16aが入力ポート2及び出力ポー
ト3に対する直角方向を向いている場合の実測データで
ある。実線は○印を繋ぎ、鎖線は△印を繋ぎ、破線は□
印を繋いでいる。
【0018】図7に示すように変位伝達ロッド16の先
端から開口16aまでの距離が例えばLx の場合、○
印、△印及び□印のいずれも2つずつプロットされてい
るが、これは流量の違いに基づく最大差圧及び最小差圧
の2値を表す。即ち、図6に示す例では最大差圧がΔP
=ΔPmax >0、最小差圧がΔP=ΔPmin <0であ
る。
端から開口16aまでの距離が例えばLx の場合、○
印、△印及び□印のいずれも2つずつプロットされてい
るが、これは流量の違いに基づく最大差圧及び最小差圧
の2値を表す。即ち、図6に示す例では最大差圧がΔP
=ΔPmax >0、最小差圧がΔP=ΔPmin <0であ
る。
【0019】図2に示すように開口16aの位置が距離
L=0の場合、図7のグラフから明らかなように開口1
6aの方向が入力ポート2、出力ポート3及び直角方向
のいずれの方向の場合及び流量に関係なく差圧ΔPは正
かつ略一定であり、1kgf/cm 2 以上という高い値とな
る。このような差圧は排気弁体9と弁座13との接合を
確実なものとし、供給弁体8が弁座11から離間してい
るときの動圧による排気弁体9の開放、即ち吹き抜けが
確実に防止される。このような安定した高い背圧設定を
行えば復帰ばね12のばね力を低減することができ、圧
力制御のための排気弁体9の開閉制御精度が一層向上す
る。
L=0の場合、図7のグラフから明らかなように開口1
6aの方向が入力ポート2、出力ポート3及び直角方向
のいずれの方向の場合及び流量に関係なく差圧ΔPは正
かつ略一定であり、1kgf/cm 2 以上という高い値とな
る。このような差圧は排気弁体9と弁座13との接合を
確実なものとし、供給弁体8が弁座11から離間してい
るときの動圧による排気弁体9の開放、即ち吹き抜けが
確実に防止される。このような安定した高い背圧設定を
行えば復帰ばね12のばね力を低減することができ、圧
力制御のための排気弁体9の開閉制御精度が一層向上す
る。
【0020】図7の圧力値Ps は復帰ばね12のばね力
を表す。差圧ΔPがこのばね力Psを若干上回る程度、
例えば図7にHで示す範囲にあれば給排気の不感帯が小
さくなる。従って、出力圧の急激な変動に対しても排気
弁体9が迅速に応答し、良好な出力圧一定制御を達成す
ることができる。
を表す。差圧ΔPがこのばね力Psを若干上回る程度、
例えば図7にHで示す範囲にあれば給排気の不感帯が小
さくなる。従って、出力圧の急激な変動に対しても排気
弁体9が迅速に応答し、良好な出力圧一定制御を達成す
ることができる。
【0021】このように変位伝達ロッド16内に背圧導
入路22を設けると共に、出力圧領域に対する背圧導入
路22の開口16aを変位伝達ロッド16の周面に設
け、この開口16aの位置を図7の差圧特性に基づいて
て適宜選択することによって圧力制御弁の使用状況に応
じた圧力制御を選択することができる。
入路22を設けると共に、出力圧領域に対する背圧導入
路22の開口16aを変位伝達ロッド16の周面に設
け、この開口16aの位置を図7の差圧特性に基づいて
て適宜選択することによって圧力制御弁の使用状況に応
じた圧力制御を選択することができる。
【0022】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えばダイヤフラムに代えてピストンを
用いたり、実公平3−18972号公報に示すように変
位伝達ロッドが供給弁体にスライド可能に嵌合するよう
な構成の圧力制御弁にも本発明を適用することができ
る。
ものではなく、例えばダイヤフラムに代えてピストンを
用いたり、実公平3−18972号公報に示すように変
位伝達ロッドが供給弁体にスライド可能に嵌合するよう
な構成の圧力制御弁にも本発明を適用することができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、流体の流量の多少にかかわらず、排気弁
体における吹き抜けを確実に防止することができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、流体の流量の多少
にかかわらず、排気弁体の開閉応答が高まり、出力圧一
定の制御精度を向上させることができる。
発明によれば、流体の流量の多少にかかわらず、排気弁
体における吹き抜けを確実に防止することができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、流体の流量の多少
にかかわらず、排気弁体の開閉応答が高まり、出力圧一
定の制御精度を向上させることができる。
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す縦断面図
であり、背圧導入路の開口が入力ポート側を向いている
場合である。
であり、背圧導入路の開口が入力ポート側を向いている
場合である。
【図2】 背圧導入路の開口が変位伝達ロッドの先端か
ら距離零の位置にある場合の縦断面図である。
ら距離零の位置にある場合の縦断面図である。
【図3】 背圧導入路の開口が入力ポート及び出力ポー
トに対する直角方向を向いている場合の要部縦断面図で
ある。
トに対する直角方向を向いている場合の要部縦断面図で
ある。
【図4】 背圧導入路の開口が出力ポート側を向いてい
る場合の要部縦断面図である。
る場合の要部縦断面図である。
【図5】 出力圧及び受圧力と流量との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図6】 受圧力と背圧力との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図7】 受圧力と背圧力との差圧と、変位伝達ロッド
の先端から背圧導入路の開口までの距離との関係を表す
グラフである。
の先端から背圧導入路の開口までの距離との関係を表す
グラフである。
1…バルブハウジング、2…入力ポート、3…出力ポー
ト、4…排気ポート、5…接続通路、7a…背圧室、8
…供給弁体、9…排気弁体、11,13…弁座、15…
受圧体としてのダイヤフラム、16…変位伝達ロッド、
16a…開口、18…制御圧室、19…フィードバック
室、22…背圧導入路。
ト、4…排気ポート、5…接続通路、7a…背圧室、8
…供給弁体、9…排気弁体、11,13…弁座、15…
受圧体としてのダイヤフラム、16…変位伝達ロッド、
16a…開口、18…制御圧室、19…フィードバック
室、22…背圧導入路。
Claims (2)
- 【請求項1】ハウジングに設けられた入力ポート、出力
ポート及び排気ポートを互いに接続する接続通路内に供
給弁体、排気弁体及び変位伝達ロッドを収納すると共
に、変位伝達ロッドの一端には受圧体を連結し、両弁体
とそれらの弁座とを共に接合する中立状態と、供給弁体
とその弁座とを離間すると共に、排気弁体とその弁座と
を接合する供給状態と、供給弁体とその弁座とを接合す
ると共に、排気弁体とその弁座とを離間する排気状態と
に切り換え可能に変位伝達ロッドと両弁体との間に変位
伝達関係を設定し、前記受圧体を介した制御圧室の圧力
と出力ポート側に連通するフィードバック室の出力圧と
の圧力対抗によって前記変位伝達ロッドを変位制御する
圧力制御弁において、 前記排気弁体によって背圧室を区画すると共に、前記フ
ィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室と出力ポー
ト側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を前記変位伝
達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する背圧導入路
の開口を、流体の流量の多少にかかわらず排気弁体にお
ける背圧力が受圧力を上回るような圧力分布をもたらす
位置に設定したことを特徴とする圧力制御弁。 - 【請求項2】ハウジングに設けられた入力ポート、出力
ポート及び排気ポートを互いに接続する接続通路内に供
給弁体、排気弁体及び変位伝達ロッドを収納すると共
に、変位伝達ロッドの一端には受圧体を連結し、両弁体
とそれらの弁座とを共に接合する中立状態と、供給弁体
とその弁座とを離間すると共に、排気弁体とその弁座と
を接合する供給状態と、供給弁体とその弁座とを接合す
ると共に、排気弁体とその弁座とを離間する排気状態と
に切り換え可能に変位伝達ロッドと両弁体との間に変位
伝達関係を設定し、前記受圧体を介した制御圧室の圧力
と出力ポート側に連通するフィードバック室の出力圧と
の圧力対抗によって前記変位伝達ロッドを変位制御する
圧力制御弁において、 前記排気弁体によって背圧室を区画すると共に、前記フ
ィードバック室と背圧室とを遮断し、背圧室と出力ポー
ト側の出力圧領域とを連通する背圧導入路を前記変位伝
達ロッド内に設け、前記出力圧領域に対する背圧導入路
の開口を、流体 の流量の多少にかかわらず排気弁体にお
ける受圧力が背圧力を上回り、かつこの差圧が背圧室に
収容されている排気弁体用復帰ばねのばね力を下回るよ
うな圧力分布をもたらす位置に設定した ことを特徴とす
る圧力制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3213880A JP2710712B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 圧力制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3213880A JP2710712B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 圧力制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553653A JPH0553653A (ja) | 1993-03-05 |
JP2710712B2 true JP2710712B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16646547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3213880A Expired - Lifetime JP2710712B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 圧力制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710712B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19782256T1 (de) * | 1997-02-06 | 2000-03-16 | Smc Kk | Pneumatischer Regler |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60116508U (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-07 | 株式会社クボタ | 自動圧力調整弁 |
JPH0168513U (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-02 | ||
JPH044256Y2 (ja) * | 1987-12-07 | 1992-02-07 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP3213880A patent/JP2710712B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0553653A (ja) | 1993-03-05 |
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