JP2710610B2 - 機能遺伝子を含むdna断片 - Google Patents

機能遺伝子を含むdna断片

Info

Publication number
JP2710610B2
JP2710610B2 JP8328822A JP32882296A JP2710610B2 JP 2710610 B2 JP2710610 B2 JP 2710610B2 JP 8328822 A JP8328822 A JP 8328822A JP 32882296 A JP32882296 A JP 32882296A JP 2710610 B2 JP2710610 B2 JP 2710610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
medium
pichia
gene
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8328822A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09168388A (ja
Inventor
マイクル クレツグ ジエームス
Original Assignee
リサーチ コーポレイション テクノロジィズ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リサーチ コーポレイション テクノロジィズ,インコーポレイテッド filed Critical リサーチ コーポレイション テクノロジィズ,インコーポレイテッド
Publication of JPH09168388A publication Critical patent/JPH09168388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710610B2 publication Critical patent/JP2710610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/87Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation
    • C12N15/90Stable introduction of foreign DNA into chromosome
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • C12N15/52Genes encoding for enzymes or proenzymes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/80Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi
    • C12N15/81Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi for yeasts
    • C12N15/815Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi for yeasts for yeasts other than Saccharomyces

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は組換DNA技術分野に
関するものである。その側面の一つとしては、この発明
ピキア属の酵母菌株からの単離された機能遺伝子に関
するものである。他のもう一つの側面としては、この発
明は遺伝子生産物、すなわちポリペプチド、の発現を調
節するDNA断片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在まで、種々のポリペプチドを生産す
るために組換DNA技術を商業的に使用しようとする試
みは宿主生物として大腸菌を用いるものに集中してい
る。しかし、ある場合には大腸菌は宿主として適切でな
いということが判明している。例えば、大腸菌は、医薬
品として有用なポリペプチドから除外しなければならな
い有害な発熱因子を多数含有している。この精製が良好
に実施されるための効率は、勿論、特定のポリペプチド
により異なる。更に、大腸菌の蛋白分解能がある種の有
用な製品の収率を著るしく制限する。これら及びその他
の点を配慮し、代替宿主、特にポリペプチドの生産のた
めに真核生物を使用することに興味の対象が移りつつあ
る。
【0003】真核系すなわち酵母におけるポリペプチド
製品の生産の手段が存在することは、組換DNAにより
遺伝情報の指定されたポリペプチドの生産に大腸菌など
の原核系を使用することを比較して、顕著な利点を提供
できることとなった。酵母は、大腸菌の大規模醗酵が比
較的最近になり到来したのに比し、数世紀にもわたり大
規模醗酵に使用されてきている。酵母は、細菌に比較し
て一般的に高い菌体濃度でも成長でき、連続醗酵工程に
容易に応用しうる。事実、ピキア パストリス( Pichia
pastoris )などの酵母は、極めて高い細胞濃度、す
なわち100g/リットルを越える細胞濃度でも成育で
きることが米国特許第4,414,329号(フィリッ
プス石油(株)所有)にウエグナーにより開示されてい
る。酵母宿主の別の利点の中には、生物の多くの臨界的
機能、例えば酸化的リン酸化反応が細胞機関の中に存在
するので、そのため野性型の宿主細胞にとっては異物で
あるポリペプチドの当該生物による生産により、場合に
よっては起りうる恐ろしい作用にさらされることがない
という事実も含んでいる。真核生物として、酵母は発現
されたポリペプチド生産物にグルコース附加ができ、そ
のグルコース附加はポリペプチド生産物の生物活性にと
っては重要である。真核生物として酵母は高等生物と同
様のコードン優位性を示し、哺乳動物の遺伝子又は例え
ば哺乳動物のmRNAからの逆転写により得られた相補
的DNA(cDNA)由来の発現製品の効率的生産へと
資することもまた可能である。充分に特性が明らかには
されていない酵母類の宿主/ベクター系としての開発
は、形質転換条件についての知識の欠如と適用なベクタ
ーが存在していないことによりずいぶんと妨害された。
更に、栄養要求突然変異株はしばしば入手出来なく、こ
のため栄養要求的補体により形質転換体を直接選抜する
ことを不可能としている。もしも、組換DNA技術が充
分にその約束をはたせたら、DNAの操作を可能とし、
挿入したDNA配列の発現を適正化し、その結果、所望
のポリペプチド製品が制御された条件下で、かつ、高収
率で調製出来ることとなる新しい宿主/ベクター系が発
明されるにちがいない。
【0004】組換DNA技術に使用される基本的要素は
プラスミドであり、染色体外で、二重鎖のDNAで、あ
る種の微生物内で見出されたものである。天然に微生物
中に存在するとして見出されたプラスミドの場合、細胞
1個あたり多数のコピーがしばしば存在することが見出
されている。天然に存在するプラスミドに加えて、種々
の人工プラスミドやハイブリッドベクターも作成されて
いる。プラスミドDNA中に暗号化されている情報中に
含まれているもので、娘細胞中でプラスミドを再生する
ときに必要とされるもの、それは自律複製配列である。
一つ又はそれ以上の遺伝子表現型の淘汰特性が、プラス
ミドDNA中に暗号化されている情報中に含まれていな
ければならない。この遺伝子表現型の淘汰特性は、淘汰
培地中で細胞の優先的成育により区別され、選抜されう
る利益を有する当該プラスミドを含有する宿主細胞のク
ローン化を可能とする。
【0005】
【解決課題及びその手段】本発明にもとづき、本発明者
ピキア属の酵母の菌株からのHIS4を発見し、単離
し、及び特性化した。加えて本発明者は、ピキア属の酵
母の機能遺伝子の単離のための一般的手順を開発した。
本発明者が単離したこの新しい遺伝子は、ピキア属の酵
母菌株を宿主として用いる宿主/ベクター系内での遺伝
表現型の淘汰用マーカーとして有用である。本発明の他
のもう一つの実施態様により、本発明者は、培養培地中
のアミノ酸の存在の有無に応答性の調節領域を発見し、
単離し、特性化した。この調節領域は、例えば、酵母内
でのポリペプチド産物の制御された発現に有用である。
次の略号は、使用した制限酵素を表示するために、本明
細書を通して使用されている。略 号 制限酵素 B BamHI B2 Bgl II C ClaI H3 Hind III Nr NruI Ps PstI Pv2 Pvu II R1 EcoRI R5 EcoRV S SalI Sm SmaI Sp SphI Ss SstI S3 Sau3A T TaqI Xb XbaI Xh XhoI 添付した図面の中で、DNAの操作に使用した制限部位
でリゲーションの際破壊したところは、破壊部位に対応
する省略記号をカッコで囲んで表示した。核酸配列によ
り予測しうる制限部位ではあるが、実際の制限酵素処理
により立証されていない個所は、星印を当該制限部位に
つけて表示した。
【0006】この発明の一つの実施態様は、ピキア属の
酵母菌株から機能遺伝子の単離の方法を提供するもので
ある。この方法は、ピキア属遺伝子及び遺伝子産品が
ッカロミセス セレビシェ変異株の遺伝表現型における
欠損を相補する能力を有するという認識にもとづくもの
であり、それにより宿主変異株遺伝表現型を逆転する。
この方法は次の工程よりなる: (1) サッカロミセス セレビシエ欠損菌株の、エス
レビシエ−大腸菌シャトルベクターに組換られたピキア
属の染色体DNA断片での形質転換 (2) 特に特定の栄養素を欠くか又は欠損宿主菌株の成育
のために必要とされる条件を提供しない淘汰成育培地中
で生存し成長できる能力による形質転換菌株の選抜 (3) 当該選抜された形質転換菌株に含有されたプラスミ
ドから所望の遺伝子を含むピキアDNA断片の単離及び
回収。 ピキア属及びサッカロミセス属の微生物からの機能遺伝
子は、充分に類似しているので、良く特性が明らかにさ
れているサッカロミセス セレビシエ欠損菌株を、相補
的機能遺伝子をピキアから単離するために利用しうるこ
とを見出した。例えば、本発明者は、ピキアからサッカ
ロミセスHIS3及びHIS4遺伝子に相当する遺伝子
を分離した。本発明者が単離したこれらの新規な遺伝子
は、この開示に際しては、ピキアHIS3及びHIS4
遺伝子と称する。これらの新規の遺伝子は、エスセレ
ビシエの適当な変異株をピキア染色体DNAのライブラ
リーで形質転換し、培地中でヒスチジンの補充なしで生
存する形質転換菌株を選抜することにより単離される。
ピキア染色体DNAのライブラリーでleu2エス
レビシエ変異株を形質転換し、培地中にロイシンの補充
がなされないままで生存する形質転換された菌株を選択
することによりピキアLEU2遺伝子を単離しうるであ
ろうことは当業者ならば承知している。同様に、ピキア
ARG4遺伝子の分離も適当なエスセレビシエ変異株
ピキア染色体DNAのライブラリーで形質転換し、淘
汰培地がアルギニンの補充がないことを除き、上記の如
き方法をくりかえすことにより可能となろう。
【0007】ピーパストリスNRRL Y11430
株(米国イリノイ州NRRLに国際寄託済)から、全染
色体DNAのSau3Aによる一部消化及び引き続いて
の蔗糖濃度勾配遠心法により、HIS4遺伝子の分離を
行なった(実施例II参照)。エスセレビシエ−大腸
菌シャトルベクターYEp13(ATCC37115;
図1参照)のBamHI切断部位に、5ないし20Kb
pの断片をクローン化し、大腸菌を形質転換した。約5
0,000コロニーを一緒にし、全プラスミドDNAを
抽出した。エスセレビシエ5799−4D株(NRR
LY−15859米国イリノイ州NRRLに国際寄託
済)、his4ABC変異株のスフェロプラストを約1
μgのヒンネン等の方法(1978年)によるYEp1
ピキアDNAライブラリーと混合し、ヒスチジン欠損
培地で再生させた。全再生スフェロプラスト5×10
個から、形質転換体としては、約1×10コロニーの
原栄養性酵母が得られた。DNAなしで培養した比較対
照サンプルではコロニーの発生はなかった。20のHi
コロニーから全酵母DNAを抽出し、大腸菌を逆形
質転換させた。17の酵母DNA調製物がアンピシリン
抵抗性コロニーを形成した。これらのクローン化された
断片は制限酵素(切断物の)大きさ及び地図化並びに比
較的厳格でない条件下での標識されたエスセレビシエ
HIS4断片とクロスハイブリダイゼーション(ポスト
ハイブリダイゼーション洗浄は55℃でSSCを用い2
回実施;SSCは0.15モルのNaClと15ミリモ
ルのクエン酸ソーダを含み、pHをNaOHで7.0に
調整したもの)により更に特性が明らかにされた。この
プラスミドの大部分は、一つ以上のエスセレビシエ
IS4遺伝子とハイブリッド化した断片を含有してい
た。そのうちの1つのHIS4含有プラスミドを再びク
ローン化して、pYJ8と命名したHIS4含有プラス
ミドが得られた(大腸菌に移入しE.coli NRR
L B−15889としてNRRLに国際寄託済)が、
それは第4図に示している。プラスミドpYJ8はpB
R325配列を含有し、この配列は機能的クロラムフェ
ニコール及びアンピシリン抵抗性遺伝子と更にピキア
IS4遺伝子を含んでいる。
【0008】 オリジンからの 制限酵素 切断部位 距離 (pb) 1 4 200,3900, 4900,5050 Xb 2 450,3400 B 2 700,1100 B2 2 750,3500 Pv2 2 850,4300 S 1 2300 Xh 1 4100 C 2 4550,5100 H3 1 5550 この6.0Kbp 断片のサブクローン化により、このピキ
DNAの2.7KbpBgl II 断片はHIS4A、H
IS4B又はHIS4Cの遺伝子が指定する遺伝情報に
よる活性を欠くピキア又はサッカロミセスを形質転換で
きる能力を有していることが判明した。それ故、例えば
his+ 変異株であるピキア パストリスNRRL Y
−15851(GS−115)株は、プラスミドpBP
f1(実施例II及び第5図参照)で形質転換すると、ヒ
スチジンの添加されていない培地中でも成育できる。プ
ラスミドpBPf1は、図3bの図面に示したピキア
色体DNAの2.7Kbp Bgl II 断片を含有する。
【0009】pBPf1の利用性を高めるために、ピキ
HIS4遺伝子を含む2.7KbpBgl II 断片内に
あるBamHI切断部位をpBPf1に挿入するに先き
立って破壊した。かくして、他にはBamHI切断部位
を有さないベクター中に含まれたこのピキアHIS4遺
伝子をBamHIで切断し、得られた接着末端を、DN
AポリメラーゼIの存在下で平滑末端を生産するために
4つの全デオキシヌクレオチドの混合物で満した。新た
に形成された平滑末端をリゲートして、BamHIによ
る認識部位を有しない修飾されたHIS4遺伝子を得
た。この修飾されたHIS4遺伝子は、プラスミドpB
PfIの構築に使用された2.7Kbp Bgl II 断片の
給源であった。この破壊されたBamHI切断部位の位
置は図4中ではB* 記号により示している。pBPfI
のポリリンカーにおけるこのBamHI切断部位は、当
該ベクターにとっては、特異的な制限(酵素)切断部位
であることを留意されたい。加えて、更に特異的Eco
I及びSmaIの制限(酵素)切断部位がpBPf1
をして形質転換されたピキア パストリスにおける遺伝
子産物の発現を促進及び/又は抑制するためにDNA断
片の能力を探索するための有用なベクターとする。この
発明のもう1つ別の実施態様により、培養培地中でのア
ミノ酸の存在の有無に応答性の調節領域よりなる1つの
DNA断片を単離し、特性を明らかにした。かくして、
図3cにおいて、ピキアHIS4遺伝子を含む6.0Kb
p 断片の5′末端から得たDNAの約600pbのEco
I−Pvu II 断片を示す。この断片は、培養培地中
でのアミノ酸の存在の有無に応答性である。本願明細書
中では、培地中のアミノ酸の存在の有無に応答性とは以
下の如き意味を有する。即ち、YPDなどの富化培地中
では、調節領域は“オフ”状態となる。つまり、ピキア
HIS4遺伝子の遺伝情報による生産物は全く合成され
ないのである。逆に、培養培地中でヒスチジンが低濃度
でしか存在しない場合には、当該調節領域は“オン”の
状態となる。つまり、ピキアHIS4遺伝子の遺伝情報
による生産物が合成される。このように培養培地中の特
定のアミノ酸の存在に対してその機能が発現し又は発現
しないことを応答性という。
【0010】この新規の調節領域の制御下でのポリペプ
チド生産の調節は図4に示した新しいプラスミドpBP
f3により実証された。当該プラスミドは、なかんず
く、当該HIS4調節領域と当該LacZ遺伝子を含有
する。プラスミドpBPf3で形質転換したピキア
ストリス NRRL Y−15851はヒスチジン欠缺
培地中で成育させるとかなりの量のβ−ガラクトシダー
ゼを生産するが、ヒスチジンを含有するYPDなどの富
化培地で成育させるとすくなくとも10分の1未満のβ
−ガラクトシダーゼを生産するにすぎない。
【0011】
【実施例】以下の実施例で使用する緩衝液及び溶液の組
成は次の通りである。 1モル トリス緩衝液: 800mlの水に121.1gのトリス塩基、pHを所望 の値に濃塩酸(35%)を加えて調整。最終pH調整前に溶液を室 温まで冷却し、最終液量を1リットルとする。 デンハート(Denhardt's) 氏溶液: 5gのファイコール(Ficoll) 5gのポリビニルピロリドン 5gの牛の血精アルブミン(BSA;ペンタックスフラクション V)水で全量を500mlとする。 TE緩衝液: 1.0ミリモルEDTAを0.01モルのトリス緩衝液(pH=7 .4)に添加 LB(Luria-Bertani)培地:5gのバクト−トリプトン 5gのバクト−イースト抽出物 2.5gの NaCl を1リットルの水に含み、pHは7.5にNaOHで調整 2B培地 : 0.2% NH4PO4 1.2% Na2PO4 0.013% MgSO4・7H2O 0.074% CaCl2・2H2O 1μg/mlチアミン 0.4%デキストローズ YPD培地: 1%のバクト−イースト抽出物 2%のバクト−ペプトン 2%のデキストローズ SD培地 : 6.75gのアミノ酸を含まない酵母用窒素基剤(DIFCO製 ) 2%のデキストローズ を1リットルの水に含む。 HAM : 0.67%のアミノ酸を含まない酵母用窒素基剤(DIFCO製 ) 1%デキストローズ 2%ヒスチジン測定用培地(DIFCO製) 各50μg/mlの イソロイシン ロイシン リジン メチオニン グルタミン SED : 1モルのソルビトール 25ミリモルのEDTA 50ミリモルのDTT SCE緩衝液:9.1gのソルビトール 1.47gのクエン酸ソーダ 0.168gのEDTA 50mlの H2O pHを HClで5.8とする。 CaS : 1モルのソルビトール 1ミリモルの CaCl2 濾過後、滅菌 PEG溶液: 20%のポリエチレングリコール−3350 10ミリモルのCaCl2 10ミリモルのトリス塩酸塩 (pH7.4) 濾過後、滅菌 SOS : 1モルのソルビトール 0.3倍のYPD培地 10ミリモルのCaCl2 次の略号を実施例で使用しているが、以下の意味を有す
るものである。 EDTA=エチレンジアミンテトラ酢酸 SDS=ドデシル硫酸ソーダ DTT=ジチオスレイトール(dithiothreitol)
【0012】実施例I ピキア パストリスの形質転換手順細胞の成育 1. YPD培地約10ml中へピキア パストリスGS1
15(NRRL Y−15851)のコロニーを植えつ
け、30℃で12−20時間振とう培養する。 2. 約12−20時間後、OD600 で約0.01から
0.1となるように細胞を希釈し、YPD培地中で30
℃で約6〜8時間細胞を対数増殖期に保持する。 3. 約6〜8時間後、OD600 で約0.1(又はその相
当量)の種培養0.5mlを、YPD培地100mlに植付
ける。30℃で約12−20時間振とう培養する。 4. OD600 が約0.2−0.3となったとき(約16
−20時間後)培養物を1500Gで5分間遠心分離
し、回収する。 B スフェロプラストの調製 1. 細胞を1度10mlの滅菌水中で洗う。(ステップ1
ないし5の遠心分離はすべて1500G、5分間であ
る)。 2. 新たに調製したSED10ml中で細胞を洗う。 3. 滅菌1モルソルビトール溶液10ml中で細胞を2度
洗う。 4. 10mlのSCE緩衝液に細胞を再分散する。 5. チモリアーゼ60,000(マイルズ ラボラトリ
ーズ社製)ml当り4mg含む溶液を5−10μl加える。
約30−60分、30℃で細胞をインキュベートする。
スフェロプラストの調製は形質転換手順においては、危
険をはらんだ工程であるため、スフェロプラストの形成
を次の如くモニターする必要がある。細胞(を含む液)
100μlを900μlの5%SDS及び900μlの
1モルのソルビトールに、チモリアーゼの添加前又は添
加直後及びインキュベート期間中種々な間隔で加える。
SDS中では細胞が溶解するが、ソルビトール中では溶
解しない点(通常30から60分のインキュベーショ
ン)でインキュベーションを停める。 6. スフェロプラストを滅菌した1モルのソルビトール
10ml中で、1,000Gで5−10分遠心分離しなが
ら二度洗浄する(遠心分離のための時間及び速度は変動
する。スフェロプラストがペレット化するに充分なだけ
遠心分離する。しかし、その力で破壊されるほどであっ
てはならない)。 7. 滅菌したCaS 10ml中で1度洗う。 8. 全量で0.6mlのCaS に細胞を再分散させる。
【0013】C 形質転換 1. DNAのサンプル(20μlの容量まで)を12×
75mmの滅菌したポリプロピレン管に加える(DNAは
水又はTE緩衝液中に分散されていること;少量のDN
Aで最大限の形質転換頻度を上げるためには各サンプル
に、超音波処理した大腸菌を5mg/ml含む溶液1μlを
加えるのが好ましい)。 2. 100μlのスフェロプラストを各DNAサンプル
に加えて、室温で約20分間インキュベートする。 3. 1mlのPEG溶液を各サンプルに1ml加え、室温で
約20分間インキュベートする。 4. サンプルを1500Gで5〜10分間遠心分離し、
PEG溶液をデカンテーションにより除く。 5. サンプルを、SOS150μl中に再分散し、室温
で30分間インキュベートする。 6. 滅菌した1モルのソルビトール溶液850μlを加
え、以下に記載した様に適当量のサンプルを取り平板増
着する。 D スフェロプラストの再生 1. 再生用寒天培地の組成 a. 寒天−ソルビトール培地;9gのバクト寒天、5
4.6gのソルビトール、240mlの水、高温滅菌す
る。 b. グルコース10倍培地;20gのデキストローズ、
100mlの水、高温滅菌する。 c. SC10倍培地;6.75gのアミノ酸を含まない
酵母窒素基材、100mlの水、高温滅菌する(所望のア
ミノ酸又は核酸を200μg/mlの濃度まで高温滅菌前
又はその後に加える) d. 30mlのグルコース10倍培地及び30mlのSC1
0倍培地を300mlの溶解した寒天−ソルビトール溶液
に加える。0.2mg/mlのビオチン液0.6ml、及び所
望のアミノ酸又は核酸を20μg/mlの濃度まで加え
る。溶解した再生用寒天培地を55−60℃に保つ。
【0014】2. 形質転換したサンプルの平板培養 形質転換サンプルが用意できる少なくとも30分前に、
プレートあたり10mlの再生用寒天培地よりなる基底部
寒天層を注ぐ。試験管に再生用寒天培地10mlを、形質
転換サンプルがSOS中に入れてある間に、45−50
℃のバス上で、分散させる。再生用寒天培地の入った試
験管に適当量の形質転換サンプルを加え、プレート内の
基底部寒天層上に注ぐ。45−50℃に保った溶融状態
の再生用寒天培地10mlにそれぞれのサンプルを適当量
加え、再生用寒天培地よりなる固まった10mlの基底部
寒天層上にそれぞれを注ぐ。 3. スフェロプラスト調製品の品質の決定 1サンプル当り10μlをとり、1Mのソルビトール9
90μlを加えて100倍に希釈する。100倍希釈液
を10μlとり、990μl量の1Mのソルビトールを
再び加えて更に100倍希釈する。YPD培地上に上記
二つの希釈液100μlを、調製品中にスフェロプラス
ト化されずに残存している完全細胞の濃度を測定するた
め、YPD寒天培地上に塗布する。40μg/mlヒスチ
ジンを加えた再生寒天10mlに、全再生可能なスフェロ
プラストを測定するため各希釈液を100μl加える。
形質転換実験のための良好な値としては、ml当り1−3
×107 の全再生可能なスフェロプラストとml当り約1
×103 の完全細胞である。
【0015】4. 平板培地を30℃で3−5日間培養す
る。実施例 II ピキア パストリスHIS4遺伝子の分離 A.菌株 使用した菌株は次の通りである。 (a) ピキア パストリス NRRL Y−11430株 (b) ピキア パストリス NRRL Y−15851
(GS115−his4) (c) エスセレビシエ5799−4D株(his4−2
60 his4−39;NRRL Y−15859)、
及び (d) 大腸菌848株( F- met thi gal T1 R φ80S h
sd R- hsd M+ ) B.プラスミド pYA2は、pBR325のPstI部位に挿入された
9.3Kb PstI断片上のエスセレビシエのHIS
4遺伝子より構成されて居り、それはエスセレビシエ
HIS4遺伝子断片の給源であり、大腸菌宿主に移入し
てありNRRLB−15874として公衆が入手可能で
ある。YEp13はアメリカンタイプカルチャーコレク
ションから入手可能であり、寄託番号はATCC371
15が割り当てられている。
【0016】C.培地 ピキア パストリスはYPD(富化)培地又はIMG
(最少)培地で成育させた。IMG、最少培地、は次の
ものより構成されている。 1. IM1 塩類、最終濃度で36.7ミリモルのKH2P
O4、22.7ミリモルの(NH4)2SO4 、2.0ミリモルの
MgSO4・7H2O 、6.7ミリモルのKCl 、0.7ミリモ
ルの CaCl2・2H2O ;10倍の貯蔵液として調製し、高
温滅菌したもの。 2. 微量塩類、最終濃度で0.2マイクロモルの CuSO4
・5H2O 、1.25マイクロモルのKI、4.5マイク
ロモルの MnSO4・H2O 、2.0マイクロモルのNaMoO4
2H2O 、0.75マイクロモルのH3BO3 、17.5マイ
クロモルの ZnSO4・7H2O 、44.5マイクロモルの F
eCl3・6H2O 400倍貯蔵液として調製し、濾液を滅
菌した。 3. 0.4μg/mlのビオチン及び 4. 2%デキストローズ 大腸菌はLB培地又は2B培地100μl/mlのトリプ
トファン及び0.2%カザミノ酸を追加添加したもので
培養した。
【0017】D.DNA分離 1. 酵素DNAの大規模調製 ピキア パストリス及びエスセレビシエDNA調製
は、酵母細胞をA600 が1−2となるまで最少培地10
0mlを成育させ、次いで2,000Gで5分間遠心分離
して細胞を回収することにより行なった。当該細胞を
水、SED、1モルのソルビトール中でそれぞれ1度洗
浄し、次いで1Mのソルビトールに分散した細胞を5ml
の0.1モルのトリス−塩酸(pH=7.0)に分散し
た。細胞をチモラーゼ60,000(マイルズ ラボラ
トリーズ社製)の4mg/ml溶液50−100μlと混合
して、細胞壁を消化するために1時間30℃でインキュ
ベートした。スフェロプラスト調製品を1,000Gで
5−10分間遠心分離し、溶菌用緩衝液(0.1%SD
S、10ミリモルのトリス−塩酸(pH7.4)、5ミリ
モルのEDTA及び50ミリモルのNaCl)に懸濁した。
プロテナーゼK(ベーリンガー マンハイム社製)及び
RNナーゼA(シグマ社製)それぞれ100μl/mlの
割合で加え、混合物を37℃30分間インキュベートし
た。DNAは、イソアミルアルコールを含有するクロロ
ホルム(24:1、v/v)を当該調製物と等量しずか
に混合し、蛋白を除き、各相を12,000Gで20分
間遠心分離することにより分離した。上の(水)相を新
しい試験管に移し、当量のフェノール/クロロホルム/
イソアミルアルコール(25:24:1、v/v/v)
混合液で抽出した。各相を前と同様分離し、最上相を2
−3倍量の冷100%エタノールを含む試験管に入れ
た。サンプルをしずかに混合し、DNAをプラスチック
製棒の上にまきつけて回収した。当該DNAをただちに
1mlのTE緩衝液に溶解し、100倍量のTE緩衝液で
40℃で1晩透析した。
【0018】2. 小規模酵母DNA調製600 で1−5でなるまで5mlの酵母の培養物を最少培
地で成長させ、次いで2,000Gで5分間遠心分離
し、収集した。細胞を1mlのSEDに懸濁し、1.5ml
の極小遠心管に移し、1モルのソルビトール中で1度洗
い、1モルのソルビトールに分散させた細胞を0.1モ
ルトリス塩酸(pH7.4)0.5ml中に懸濁した。チモ
リアーゼ60,000(マイル ラボラトリーズ社;4
mg/mlの溶液を10μl)各サンプルに加え、当該細胞
を30℃で、30−60分間インキュベートした。細胞
は次いで1分間遠心分離し、溶菌用緩衝液中に懸濁し、
65−70℃でインキュベートした。15分後にサンプ
ルを5モルの酢酸カリウム100μlと混合し、氷浴中
に15分間保持し、5分間遠心分離した。上澄液を10
0%のエタノール1mlを含む新しい極小遠心管中へデカ
ンテーションし、混合後ただちに10秒間遠心分離し
た。最終的にペレットを10−15分間風乾し、5μl
のTE緩衝液に溶かした。
【0019】3. 大規模大腸菌DNAの分離 大規模(0.5−1リットル)のプラスミド調製用の大
腸菌の培養物は、上述の如く補足され、かつ適当な抗生
物質を含む2B培地中で37℃で振とう培養により成育
させた。pBR322由来のプラスミドを含む細胞の場
合には、A550で約0.7まで培養し、その時点で10
0μg/mlとなるように充分量のクロラムフェニコール
を加え、細胞をおおよそ15時間後に収集した。pBR
325由来のプラスミドを含む菌株は、補足された2B
の培地中に、当初のA550 が約0.01−0.05とな
るよう移植し、収集前20−24時間37℃で振とうイ
ンキュベートした。プラスミドをビルンボイム(Birnbo
im) 及びドーリー(Doly)のアルカリ溶菌法(1979
年)により分離した。
【0020】4. 小規模大腸菌DNA調製 少量の迅速プラスミド分離のために、抗生物質を含み、
補充した2B培地中の2mlの培養物を37℃で振とう培
養し、1.5mlの極小遠心管中で遠心分離により収集し
た。プラスミドはビルンボイム及びドーリーのアルカリ
溶菌法(1979年)により分離した。
【0021】E.DNAの制限(酵素)及び断片の分離 制限酵素はニュー・イングランド バイオラボズ及びベ
セスダ(Bethesda) リサーチ ラボラトリーズから入手
し消化は常套手段により行なった。制限(酵素)の地図
化は、挿入DNAを有するか又は有しないプラスミドの
並行消化物との比較により実施した。制限断片はアガロ
ーズゲルから透析管材料でバックアップされたワットマ
ン3MM紙片への電気溶出により純化した。断片は、紙
及び管材料から0.1モルのNaCl、50ミリモルのトリ
ス−塩酸(pH8.0)と1ミリモルのEDTAを含む溶
液0.1ないし0.2mlを用い、3〜4回洗浄し、回収
した。最後に、当該断片をフェノール/クロロホルム/
イソアミルアルコールで抽出し、エタノールで沈澱さ
せ、少量のTE緩衝液に再溶解した。
【0022】F.大腸菌内でのピー・パストリスのライ
ブラリー構築 ピキア パストリスDNA−YEp13ライブラリー構
築のために、50μgのYEp13をBamHIで完全
に消化し、仔牛の腸アルカリンフォスファターゼで処理
し、DNAから末端の5′ホスフェートを除去した。
キア パストリスNRRL Y−11430からのDN
A100μgを、全量で1mlとし、10単位のSau
AIを用いて、37℃で5分間インキュベートすること
により一部消化を行なった。5ないし20Kbp の断片を
5−20%の蔗糖濃度勾配遠心法を用いて大きさにより
分離した。当該ベクターの1μgと2 μgのピキア
Sau3AI断片とを、総容量200μl中でT4DN
Aリガーゼ(ベセスダ リサーチ ラボラトリーズ)の
20単位と混合し、4℃で1晩インキュベートした。当
該リゲートしたDNAで大腸菌を、同848菌細胞液2
mlに全リゲーション反応混液を加え、0℃で15分間イ
ンキュベートすることにより形質転換した。混合物を5
分間で37℃までに加温し、その時間経過後LB培地4
0mlを加え、37℃のインキュベーションを更に1時間
つづけた。次いでアンピシリンを加え、全濃度で100
μg/mlとし、インキュベーションを再び1時間つづけ
た。最後に、細胞を3,000Gで10分間遠心分離
し、新しいLB培地1ml中に再び懸濁させ、100μg
/mlのアンピシリンを含む10個のLB寒天平板培地上
に等量づつ広げた。結果として約50,000コロニー
が発生したが、それを平板培地からかき取り、細胞の1
部分を、当初のA550 が約0.1となるまで500mlの
補充した2B培地に接種した。培養物を成育させ、プラ
スミドを上述の方法により抽出した。ライブラリー用と
してプールしたコロニーの中で、100試験したところ
96がテトラサイクリン感受性で、10試験したとこ
ろ、7つが挿入DNAを有するプラスミドを含有してい
た。
【0023】G.サザンハイブリダイゼーション ハイブリダイゼーションはサザンの方法(1975年)
により実施した。大きい、又はスーパーコイル型DNA
分子のニトロセルローズへの移転には、アルカリ変性に
先立って、アガロースゲルを10分間0.25モルのHC
l 中に浸漬することによりDNAをまず一部加水分解し
た。エスセレビシエのHIS4遺伝子由来の標識した
断片の、ピキア パストリスDNAへのハイブリダイゼ
ーションは50%のホルムアミド、6倍のSSC、5倍
のデンハルト氏液、0.1%SDS、1ミリモルのED
TA、100μg/mlの変性したニシンの精子DNAの
存在下で42℃で行なった。エスセレビシエHIS4
遺伝子から標識された断片のピキア パストリスDNA
のハイブリダイゼーションのためのハイブリダイゼーシ
ョン後の洗浄は、2倍のSSC、1ミリモルのEDT
A、0.1%のSDS及び1.0%のピロリン酸ソーダ
中で55℃で行なった。
【0024】H. 32p−標識 ニック翻訳はリグビイ(Rigby)らの方法(1977年)
で実施した。 I.酵母形質転換 エスセレビシエの形質転換はヒンネン(Hinnen) らの
方法(1978年)のスフェロプラスト世代法により実
施した。ピキア パストリスの形質転換は上述した手順
に順じ実施した。 J.ピキア HIS4遺伝子の単離 ピキア HIS4遺伝子を含むDNA断片をエスセレビ
シエhis4株を相補する彼らの能力を用いピキアDN
Aライブラリーから単離した。当該ライブラリーは、
セレビシエ−大腸菌シャトルベクターYEp13の
BamHI部位へと挿入された野性型ピキアDNAの5
−20Kbp Sau3AIの部分消化断片より構成されて
いた。
【0025】エスセレビシエNRRL Y−1585
9(5799−4D;his4ABC株の一つ)のスフ
ェロプラストをヒンネン等の方法(1978年)により
作り出し、当該ピキアDNAライブラリーと混合し、ヒ
スチジン欠缺培地中で再生させた。形質転換により5×
107 の全再生可能なスフェロプラストから1×10 3
の原栄養性の酵母コロニーが得られた。全酵母DNAを
20のHis+ コロニーから抽出し、大腸菌を形質転換
した。17の酵母DNA調製物がアンピシリン抵抗性コ
ロニーを形成し、いずれのコロニーもYEp13と挿入
DNAよりなるプラスミドを含有していた。His+
質転換プラスミドがピキアHIS4遺伝子を含有してい
るがサプレッサー活性をもつDNA遺伝子を含まないこ
とを確認するために、当該プラスミドの制限(酵素)消
化物をエスセレビシエHIS4遺伝子の大きな部分を
含む、標識されたDNA断片へとハイブリダイゼーショ
ンし、低い厳密度で洗浄した。当該his4エスセレ
ビシエ株を相補したプラスミドのいずれもが、当該エス
セレビシエHIS4遺伝子とハイブリダイゼーション
された配列を含有していた。His+ 形質転換プラスミ
ドの1つを更に特性化のため選択した。当該6.0Kbp
の断片の詳細な制限(酵素)地図は図3に示してある。
当該his4変異株NRRL Y−15851(GS1
15)を高頻度で形質転換できる最小のサブフラグメン
トは2.7Kbp のBgl II 断片(図3参照)である、
と当該6.0Kbp 断片の一部分でGS115を形質転換
することにより決定された。このBglII 断片は、ま
エスセレビシエhis4変異株NRRL−1585
9も高頻度で形質変換できた。かくして、この発明にも
とづき単離され、特性づけられた当該HIS4遺伝子
は、エスセレビシエ中で同定されているHIS4A、
HIS4B及びHIS4C遺伝子機能、すなわち、それ
ぞれホスホリボシル−ATP−シクロハイドラーゼ、ホ
スホリボシル−ATP−ピロホスホヒドラターゼ及びヒ
スチジノール脱水素酵素を含有していると信じられてい
る。
【0026】実施例 III 調節領域−Lac遺伝子融合体の構築 当該HIS4プロモータ及び調節領域配列を含むDNA
断片を同定するために、プラスミドpYJ8をEco
I及びPvu II で切断し、電気泳動を用い溶出した。
ピキアDNAの600pbを回収し、EcoRI及びSm
Iでポリリンカー部位を切断したプラスミドpBPf
Iへリゲートした。得られたプラスミド、pBPf3で
ピキア パストリスNRRL Y−15851で形質転
換し、それを当該ピキアHIS4調節領域の制御のもと
でのβ−ガラクトシダーゼの生産を目的とした次の試験
に使用した。
【0027】実施例 IV アミノ酸調節下でのβ−ガラクトシダーゼの発現 A.平板培養による測定 pBPf3で形質転換されたピーパストリスNRRL
−15851を0.4μg/mlのビチオン、40μg/
mlのXgal(5−ブロモ−4−クロル−3−インドリ
ル−β−D−グリコシド)で補充されたYPD及びSD
2%平板寒天培地上に塗布した。SD含有平板培地は一
塩基性リン酸カリウム(monobasic potassium phosphat
e)を加えてpHを7.0に調節した。Xgal測定の原理
は、もしも細胞中に存在するならば、β−グリコシダー
ゼはXgalと反応して青色の化合物を生成するという
ことにある。生成した青い色は肉眼で検出できる。pB
Pf3形質転換ピー パストリス細胞中に、最少(SD
培地)平板上で約4−5時間以内に青い色があらわれた
が、一方富化(YPD)培地を含む平板培地上に青い色
が表われるのには1週間のインキュベーションを必要と
した。対照として、形質転換されていないピーパスト
リス細胞、pBPf1で形質転換したピーパストリス
細胞、pBPf2(ピキアHIS4遺伝子の5′末端か
らの400bpのR1 −B2 断片とpBPf1の誘導体)
で形質転換されたピーパストリス細菌のいずれもがい
ずれの試験した条件下では青い色にはならなかった。こ
れらの観察は、当該600pbのR1 −R2 ピキアHIS
4断片−LacZ遺伝子の融合体が発現し、アミノ酸を
調節した条件下で調節できることを示唆している。
【0028】B.液体培養測定 ピーパストリスNRRL Y−15851をプラスミ
ドpBPf3で形質転換した。形質転換した細胞を0.
4μg/mlのビオチンで補充したSD培地に接種し、溶
液のml当のA600 が約0.7になるまで30℃で振とう
培養した。次いで、3.5mlの培養物を96.5mlの下
記のいずれか一つの培地を含む2本のフラスコに加え
た: I 0.4μg/mlビチオンを含むSD培地、及び II HAM これらの2つの培養体を、30℃で80時間振とうしな
がら培養し、対数増殖期まで成育させた。サンプルを各
特定時間経過後に採取し、β−ガラクトシダーゼについ
て測定した。β−ガラクトシダーゼ測定 ガラクトシダーゼは次のようにして測定した。1. 必要した溶液 Z緩衝液: 最終濃度 Na2HPO4 ・7H2O 16.1g 0.06 NaH2PO4 5.5g 0.04 KCl 0.75g 0.01 MgSO4 ・7H2O 0.246g 0.001 2−メルカプトエタノール 2.7mL 0.05 1リットルに調製。pHは7とする。O−ニトロフェニル−β−D−ガラクトシド(ONP
G) 400mgのONPG(シグマ N−1127)を100
mlの蒸留水にとかし4mg/mlのONPG溶液をつくる。
【0029】2. 分析手順 (i) 適当量(OD600 で0.1−0.5の酵母細胞)
を培養培地からとり、遠心分離し、細胞ペレットを水で
洗う。 (ii) 1mlのZ緩衝液を細胞ペレット、30μlのCHCl
3 及び30μlの0.1%SDSに加え、かきまぜ(vo
rtex) 5分間30℃インキュベートする。 (iii) 0.2mlのONPG(4mg/ml)を加え、かきま
ぜたのち反応を開始する。 (iv) 適当な時点(A420 <1となった時点)で1Mの
Na2CO3溶液0.5ml加えて反応を停止させる。 (v) 420nmで上澄液の吸光度を読み取る。
【0030】3. C,β−ガラクトシダーゼ単位の計
算: 1単位=30℃、pH7で1分子当り形成されたオルトニ
トロフェノール(ONP)の1nモル 1cmのパスレングス(pathlength)で、1nモルのONP
は、420nm(A420)で0.0045の吸光度を持
つ。従って、420nmでの吸光度1で1ml当り222n
モル、又は分析した上澄液の全量が1.7mlであるので
378nモル/1.7mlである。従って、単位は次の通
り計算する。 これらの実験の結果は表にまとめて示す。
【0031】
【表1】
【0032】上記の表に示した結果は、ピキアHIS4
プロモータ領域の制御のもとでβ−ガラクトシダーゼが
発現したことを示している。下記の文献を本明細書中で
引用した。 ビルボイム及びドーリー(1979年)核酸研究7巻、
1513−1523頁〔Birnboim and Doly (197
9)Nucl. Acids Res. ,1513−1523;〕 ヒンネン等(1978年)米国国立教養学会大会講演
集、75巻、1929−1933頁〔Hinnen et al(1
978)Proc. Nat. Acad. Sci., USA 75,1929
−1933〕 リグビイ等(1977年)分子微生物学誌、113巻、
237頁〔Rigby et al (1977)J. Mol. Biol.
13,237〕 サザン(1975年)分子微生物学誌、98巻、503
−517頁〔Southern(1975)J. Mol. Biol.
,503−517〕
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はプラスミドYEp13の制限(酵素)地
図(restriction map)である。
【図2】図2はプラスミドpYA4の制限(酵素)地図
である。
【図3】図3はピキアHIS4遺伝子及び特定の重要な
サプフラグメントを含むピキア染色体DNAの6.0キ
ロ塩基対(Kbp)の制限酵素地図である。
【図4】図4はプラスミドpBPf3の制限酵素地図で
ある。
【図5】図5はプラスミドpBf1の制限酵素地図であ
る。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ピキア パストリス NRRL 11430のHI
    S遺伝子坐由来の600pbのDNA断片で、以下の制
    限酵素地図 により規定されるDNA断片の制限酵素EcoRI及び
    PvuIIによる消化により得られるものである調節領
    域よりなる単離DNA断片であって、以下の制限酵素地
    によって規定され、かつ該調節領域が当該DNA断片用
    の宿主生物が接触している培養培地中のヒスチジンの存
    在の有無に応答性であり、そして、ポリペプチドの生産
    についての遺伝情報をコードするDNAの5′末端位置
    についているとき当該ポリペプチドの生産を制御できる
    ものである当該DNA断片。 2.当該調節領域の3′末端の位置についているLac
    Z遺伝子を更に含有する特許請求の範囲第1項記載のD
    NA断片。
JP8328822A 1984-10-30 1996-12-09 機能遺伝子を含むdna断片 Expired - Lifetime JP2710610B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/666,578 US4885242A (en) 1984-10-30 1984-10-30 Genes from pichia histidine pathway and uses thereof
US666578 1984-10-30

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60243783A Division JP2617443B2 (ja) 1984-10-30 1985-10-30 機能遺伝子の分離法、同遺伝子を含むdna断片及びその製法、組換プラスミド及び同プラスミドによる酵母の形質転換法並びに同発現法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09168388A JPH09168388A (ja) 1997-06-30
JP2710610B2 true JP2710610B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=24674601

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60243783A Expired - Lifetime JP2617443B2 (ja) 1984-10-30 1985-10-30 機能遺伝子の分離法、同遺伝子を含むdna断片及びその製法、組換プラスミド及び同プラスミドによる酵母の形質転換法並びに同発現法
JP6213968A Pending JPH07163354A (ja) 1984-10-30 1994-09-07 機能遺伝子を含むdna断片
JP8328822A Expired - Lifetime JP2710610B2 (ja) 1984-10-30 1996-12-09 機能遺伝子を含むdna断片

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60243783A Expired - Lifetime JP2617443B2 (ja) 1984-10-30 1985-10-30 機能遺伝子の分離法、同遺伝子を含むdna断片及びその製法、組換プラスミド及び同プラスミドによる酵母の形質転換法並びに同発現法
JP6213968A Pending JPH07163354A (ja) 1984-10-30 1994-09-07 機能遺伝子を含むdna断片

Country Status (12)

Country Link
US (1) US4885242A (ja)
EP (1) EP0188677A3 (ja)
JP (3) JP2617443B2 (ja)
AU (1) AU571748B2 (ja)
DK (1) DK496285A (ja)
ES (1) ES8609477A1 (ja)
FI (1) FI854144L (ja)
GR (1) GR852608B (ja)
IL (1) IL76764A0 (ja)
NO (1) NO854333L (ja)
PT (1) PT81401B (ja)
ZA (1) ZA858182B (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4855231A (en) * 1984-10-30 1989-08-08 Phillips Petroleum Company Regulatory region for heterologous gene expression in yeast
IL89993A0 (en) * 1988-04-25 1989-12-15 Phillips Petroleum Co Expression of the hiv 24kda gag protein in methylotrophic yeasts
IL89992A0 (en) * 1988-04-25 1989-12-15 Phillips Petroleum Co Expression of human serum albumin in methylotrophic yeasts
IL90021A0 (en) * 1988-04-25 1989-12-15 Phillips Petroleum Co Process for the production of interferon
CA2000101A1 (en) * 1988-12-22 1990-06-22 Mary E. Digan Pichia pastoris glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase gene
AU5196290A (en) * 1989-02-13 1990-09-05 Salk Institute Biotechnology/Industrial Associates, Inc., The Production of superoxide dismutase in pichia pastoris yeast cells
US5268273A (en) * 1990-12-14 1993-12-07 Phillips Petroleum Company Pichia pastoris acid phosphatase gene, gene regions, signal sequence and expression vectors comprising same
WO1992013951A1 (en) * 1991-02-04 1992-08-20 The Salk Institute Biotechnology/Industrial Associates, Inc. Production of human serum albumin in methylotrophic yeast cells
EP0578746B1 (en) * 1991-04-01 2002-07-03 Merck & Co., Inc. GENES WHICH INFLUENCE $i(PICHIA) PROTEOLYTIC ACTIVITY, AND USES THEREFOR
CA2058820C (en) * 1991-04-25 2003-07-15 Kotikanyad Sreekrishna Expression cassettes and vectors for the secretion of human serum albumin in pichia pastoris cells
US5330901A (en) * 1991-04-26 1994-07-19 Research Corporation Technologies, Inc. Expression of human serum albumin in Pichia pastoris
US5866543A (en) * 1995-06-05 1999-02-02 Corvas International, Inc. Nematode-extracted anticoagulant protein
US5945275A (en) * 1994-10-18 1999-08-31 Corvas International, Inc. Nematode-extracted anticoagulant protein
CA2202351A1 (en) * 1994-10-18 1996-04-25 George Phillip Vlasuk Nematode-extracted serine protease inhibitors and anticoagulant proteins
JP3811186B2 (ja) * 1994-10-18 2006-08-16 コーバス インターナショナル, インコーポレイテッド 線虫から抽出されるセリンプロテアーゼ阻害剤および抗凝固性タンパク質
US5863894A (en) * 1995-06-05 1999-01-26 Corvas International, Inc. Nematode-extracted anticoagulant protein
US5872098A (en) * 1995-06-05 1999-02-16 Corvas International, Inc. Nematode-extracted anticoagulant protein
US5866542A (en) * 1994-10-18 1999-02-02 Corvas International, Inc. Nematode-extracted anticoagulant protein
MX9605082A (es) 1996-10-24 1998-04-30 Univ Autonoma De Nuevo Leon Levaduras metilotroficas modificadas geneticamente para la produccion y secrecion de hormona de crecimiento humano.
EP0972847A3 (en) * 1998-04-24 2000-02-09 Hoechst Marion Roussel Method for screening antimycotic substances
JP2002512812A (ja) * 1998-04-24 2002-05-08 ヘキスト・マリオン・ルセル 抗真菌性物質のサッカロミセス・セレビシエ由来の必須遺伝子を用いるスクリーニング法
US6440414B1 (en) * 1999-10-01 2002-08-27 Amgen Inc. Pharmaceutical compositions of fibrinolytic agent
US6261820B1 (en) * 1999-10-01 2001-07-17 Amgen Inc. Fibronolytically active polypeptide
US7033776B2 (en) * 1999-12-17 2006-04-25 Amgen Inc. Method for treatment of indwelling catheter occlusion using fibrinolytic metalloproteinases
US7598055B2 (en) * 2000-06-28 2009-10-06 Glycofi, Inc. N-acetylglucosaminyltransferase III expression in lower eukaryotes
US7863020B2 (en) * 2000-06-28 2011-01-04 Glycofi, Inc. Production of sialylated N-glycans in lower eukaryotes
WO2002000879A2 (en) 2000-06-28 2002-01-03 Glycofi, Inc. Methods for producing modified glycoproteins
US8697394B2 (en) * 2000-06-28 2014-04-15 Glycofi, Inc. Production of modified glycoproteins having multiple antennary structures
US7625756B2 (en) 2000-06-28 2009-12-01 GycoFi, Inc. Expression of class 2 mannosidase and class III mannosidase in lower eukaryotic cells
US7449308B2 (en) * 2000-06-28 2008-11-11 Glycofi, Inc. Combinatorial DNA library for producing modified N-glycans in lower eukaryotes
US7009045B2 (en) * 2000-07-14 2006-03-07 Archer-Daniels-Midland Company Transformation systems for flavinogenic yeast
DE60335602D1 (de) * 2002-12-18 2011-02-17 Roche Diagnostics Gmbh Rekombinante Desoxyribonuclease I aus Rinder-Pankreas mit hoher spezifischer Aktivität
ATE387494T1 (de) * 2002-12-20 2008-03-15 Hoffmann La Roche Hitzelabile desoxyribonuklease i-varianten
US7332299B2 (en) 2003-02-20 2008-02-19 Glycofi, Inc. Endomannosidases in the modification of glycoproteins in eukaryotes
EP1460425A1 (en) * 2003-03-17 2004-09-22 Boehringer Mannheim Gmbh Deglycosylated enzymes for conjugates
DE602004025192D1 (de) * 2003-12-05 2010-03-11 Roche Diagnostics Gmbh Rekombinante Carboxypeptidase B und ihre Aufreinigung
ATE517919T1 (de) * 2005-09-14 2011-08-15 Sanofi Aventis Deutschland Spaltung von insulinvorstufen durch eine trypsinvariante
DE202008014341U1 (de) 2008-10-28 2009-02-12 Heßler, Christoph, Dr. Mobile Fräse zur Kantenbearbeitung

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IE54046B1 (en) * 1981-08-25 1989-05-24 Celltech Ltd Expression vectors
US4617274A (en) * 1981-10-29 1986-10-14 Phillips Petroleum Company Biochemical conversions by yeast fermentation at high cell densities
EP0128743A3 (en) * 1983-06-07 1985-12-27 Genex Corporation Expression of foreign genes in yeast
AU578486B2 (en) * 1984-08-03 1988-10-27 Ronald Norman Belsham Picture frame clamp
US4837148A (en) * 1984-10-30 1989-06-06 Phillips Petroleum Company Autonomous replication sequences for yeast strains of the genus pichia
US4879231A (en) * 1984-10-30 1989-11-07 Phillips Petroleum Company Transformation of yeasts of the genus pichia

Also Published As

Publication number Publication date
PT81401A (en) 1985-11-01
ES8609477A1 (es) 1986-07-16
EP0188677A3 (en) 1987-09-30
AU571748B2 (en) 1988-04-21
JPS61108391A (ja) 1986-05-27
JPH09168388A (ja) 1997-06-30
FI854144A0 (fi) 1985-10-23
IL76764A0 (en) 1986-02-28
GR852608B (ja) 1986-03-04
ZA858182B (en) 1986-06-25
JPH07163354A (ja) 1995-06-27
PT81401B (pt) 1987-11-11
ES548305A0 (es) 1986-07-16
DK496285A (da) 1986-05-01
EP0188677A2 (en) 1986-07-30
AU4875185A (en) 1986-06-12
JP2617443B2 (ja) 1997-06-04
FI854144L (fi) 1986-05-01
DK496285D0 (da) 1985-10-29
US4885242A (en) 1989-12-05
NO854333L (no) 1986-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2710610B2 (ja) 機能遺伝子を含むdna断片
CA1273882A (en) Autonomous replication sequences for yeast strains of the genus pichia
US4808537A (en) Methanol inducible genes obtained from pichia and methods of use
US4882279A (en) Site selective genomic modification of yeast of the genus pichia
US4818700A (en) Pichia pastoris argininosuccinate lyase gene and uses thereof
Cregg et al. Pichia pastoris as a host system for transformations
US4855231A (en) Regulatory region for heterologous gene expression in yeast
US4990446A (en) Promoters for the expression of foreign genes in yeast, plasmids comprising them, and use thereof for the production of polypeptides
US4626505A (en) Selectable markers for yeast transformation
US5166329A (en) DNA encoding the alcohol oxidase 2 gene of yeast of the genus Pichia
US5135868A (en) Cultures of yeast of the genus Pichia altered by site selective genomic modification
Brisco et al. Cloning, disruption and chromosomal mapping of yeast LEU3, a putative regulatory gene
JPH08500014A (ja) K.ラクチス(K.lactis)トランスアルドラーゼ遺伝子のプロモーターおよびその使用
KR20010023688A (ko) 효모에서 폴리펩티드를 생산하는 발현 벡터
IE83234B1 (en) DNA fragment encoding an AOX

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term