JP2710220B2 - 翻訳辞書登録装置 - Google Patents

翻訳辞書登録装置

Info

Publication number
JP2710220B2
JP2710220B2 JP7005879A JP587995A JP2710220B2 JP 2710220 B2 JP2710220 B2 JP 2710220B2 JP 7005879 A JP7005879 A JP 7005879A JP 587995 A JP587995 A JP 587995A JP 2710220 B2 JP2710220 B2 JP 2710220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
translation
dictionary
headline
heading
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7005879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08194711A (ja
Inventor
真子 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP7005879A priority Critical patent/JP2710220B2/ja
Publication of JPH08194711A publication Critical patent/JPH08194711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710220B2 publication Critical patent/JP2710220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自然言語処理分野、特に
入力文字列を外国語に翻訳する装置のための翻訳辞書の
登録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機械翻訳辞書において複数の単語
からなる見出しに対する訳語を登録する際に、その見出
しを構成する単語それぞれを辞書引きして、その見出し
の訳語候補として個々の訳語の組み合わせをユーザに提
示し、ユーザに選択された組み合わせ全体を見出しの訳
語として辞書に登録する方式が提案されている(特開平
2−140782、特開平3−260764)。例えば
「computer network」の訳語を辞書に
登録する際に、その見出しを構成する「compute
r」と「network」それぞれを辞書引きし、それ
ぞれに対応する訳語「計算機、コンピュータ」、「ネッ
トワーク、放送網」を見い出し、それらの訳語の組み合
わせである「計算機ネットワーク」などをその見出しの
訳語候補として表示し、ユーザに選択された訳語の組み
合わせ全体を辞書に登録する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複数の単語からなる表
現には、「さぼる」の意味の「油を売る」や「電話す
る」の意味の「電話をかける」のように体言と格助詞と
動詞からなり全体で動詞として機能するものがある(以
下動詞句相当表現と呼ぶ)。このような動詞句相当表現
においてはその構成単語に修飾語がかかるなどの文法操
作が加えられることがある。例えば、「長い電話をかけ
る」のように「電話をかける」の「電話」に修飾語がか
かることがある。この場合の正しい翻訳結果「make
a long call」を得るためには、「電話を
かける」に対する「make a call」において
「電話」と「(a)call」が、「かける」と「ma
ke」が対応づけられて登録されている必要がある。し
かし、前記の従来技術(特開平2−140872、特開
平3−260764)では、見出しの構成単語の訳語の
組み合わせ全体をその見出しの訳語として登録するた
め、上記のように複数の単語からなる見出しの構成語に
対して修飾語がかかるなどの文法操作が加えられるよう
な場合に対処できなかった。一方で、見出しの構成単語
ごとに原言語と目的言語の対応を保持する必要のないも
のもある。例えば前述の「さぼる」の意味の「油を売
る」と対応する訳語「waste time」において
は、「油を売る」には連体修飾語などがかかることがな
いので、対応する訳語では「waste」が動詞として
の活用を持つことなどが辞書に明記されていればよい。
このように複数の単語からなる見出しに対する訳語を登
録する際には、該見出しと該訳語との対応がとれていれ
ばよいのか、それとも該見出しの構成語ごとに原言語と
目的言語の対応も保持して登録するのかの登録形態は翻
訳結果に影響する。従って複数の単語からなる見出しに
対する訳語を登録する際にはこのような登録形態の判断
が必要だが、前記の従来技術では辞書登録においてユー
ザによるその判断を支援する技術がなく、ユーザの負担
が大きかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の翻訳辞書登録装
置は、見出しの文字列とそれに対応する外国語訳語およ
び翻訳に必要な知識を格納する翻訳辞書部と、入力文字
列を辞書の見出しとして受理する見出し受理手段と、入
力文字列を前記見出し受理手段により受理された見出し
に対する訳語として受理する訳語受理手段と、原言語に
おいて複数の語からなる表現とそれに対応する訳語を辞
書に登録する際に、その表現と訳語との対応がとれてい
ればよいのか、それともその表現を構成する単語ごとに
原言語と目的言語の対応も保持して登録するのかの登録
形態を決定するための対訳知識を格納する対訳知識ベー
ス部と、前記対訳知識ベース部の格納する対訳知識をも
とにして、前記見出し受理手段で受理された複数の語か
らなる見出しと前記訳語受理手段で受理された訳語の登
録形態を決めるための問いをユーザにし、その問いに対
するユーザの答えにもとづいて、該訳語を辞書に登録す
る際に、該見出しと該訳語との対応がとれていればよい
のか、それとも該見出しの構成語ごとに原言語と目的言
語の対応も保持して登録するのかの登録形態の判断を
し、その判断に従って該見出しとそれに対する訳語を辞
書に登録する辞書登録手段とを有することを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明では、辞書登録手段が対訳知識ベース部
の格納する対訳知識をもとにして、複数の単語からなる
見出しとそれに対する訳語の登録形態を決めるための問
いをユーザにして、その問いに対するユーザの答えにも
とづき、該訳語を辞書に登録する際に、該見出しと該訳
語との対応が取れていればよいのか、それとも該見出し
の構成語ごとに原言語と目的言語の対応も保持して登録
するのかの登録形態の判断をする。従って登録形態の判
断に必要な対訳知識を用いてユーザをガイドするので辞
書登録におけるユーザの負担が軽減され、翻訳の質も向
上する。
【0006】また、見出し受理手段と訳語受理手段が入
力文字列を形態素解析することにより、ユーザが見出し
あるいはそれに対応する訳語を直接入力した際にもユー
ザがそれらを単語分割したり品詞を付与したりする必要
がないので複数の単語からなる見出しとそれに対する訳
語の登録におけるユーザの負担が軽減される。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。
【0009】図1において、1は文字列などの入力を受
け付ける入力手段である。2は見出しの文字列とそれに
対応する外国語訳語および翻訳に必要な知識を格納する
翻訳辞書部である。3は入力文字列を辞書の見出しとし
て受理する見出し受理手段である。また、3の見出し受
理手段は入力文字列を2の翻訳辞書部の原言語部分を用
いて形態素解析し、その結果を辞書の見出しとして受理
することもできる。4は入力文字列を3の見出し受理手
段により受理された見出しに対する訳語として受理する
訳語受理手段である。また、4の訳語受理手段は入力文
字列を2の翻訳辞書部の目的言語部分を用いて形態素解
析し、その結果を該見出しに対する訳語として受理する
こともできる。5は原言語において複数の語からなる表
現とそれに対応する訳語を辞書に登録する際に、その表
現と訳語との対応がとれていればよいのか、それともそ
の表現を構成する単語ごとに原言語と目的言語の対応を
保持して登録するのかの登録形態を決定するための対訳
知識を格納する対訳知識ベース部である。6は5の対訳
知識ベース部の格納する対訳知識をもとにして、3の見
出し受理手段で受理された複数の語からなる見出しと4
の訳語受理手段で受理された訳語の登録形態を決めるた
めの問いをユーザにし、その問いに対するユーザの答え
にもとづいて、該訳語を辞書に登録する際に、該見出し
と該訳語との対応がとれていればよいのか、それとも該
見出しの構成語ごとに原言語と目的言語の対応も保持し
て登録するのかの登録形態の判断をし、その判断に従っ
て該見出しとそれに対する訳語を辞書に登録する辞書登
録手段である。7はディスプレイなどの表示手段であ
る。
【0010】本発明の特徴は、図1の辞書登録手段6
が、対訳知識ベース部5に格納されている対訳知識をも
とに、ユーザとの問答を通して複数の単語からなる見出
しに対する訳語の登録形態を判断し、その判断に従って
該見出しとそれに対する訳語を辞書に登録するところに
ある。
【0011】以下ではまず、本装置の特徴を説明するた
め、例を用いて複数の単語からなる表現について詳しく
説明する。複数の単語からなる表現には、表現全体が名
詞句のように振舞うもの、動詞句のように振舞うもの、
形容詞句のように振舞うものなど様々な種類があり、本
発明はそのような表現のどのようなものに対しても適用
できるが、ここでは体言、格助詞、動詞からなり動詞句
のように振舞う動詞句相当表現を例にとって説明する。
【0012】図2は、対訳知識ベース部5に格納されて
いる複数の単語からなる表現とそれに対する訳語の対訳
知識の一例であり、体言と格助詞と動詞で構成される日
本語の動詞句相当表現とそれに対する英訳語の対訳知識
である。
【0013】この図は、動詞句相当表現の登録形態を判
断する基準として3つの文法属性を考えて作成してあ
る。それぞれの文法属性に対する属性値の組み合わせに
より動詞句相当表現とそれに対する英訳語の対訳タイプ
をI、II、等と名付けてある。また、各対訳タイプに対
する登録形態の種類は大きく2つに分けられ、ここでは
AグループとBグループとして分けられている。Aグル
ープは見出しの日本語とそれに対する英訳語との対応が
とれていればよいもの、Bグループは見出しを構成して
いる体言、動詞それぞれについて日本語と英語の対も保
持して登録する必要のあるものである。さらに各グルー
プの中で異なる特徴を持つものはA−1、A−2、等の
ように名付けて区別してある。なお図中、「T」は
“真”の属性値を、「F」は“偽”の属性値を、「−」
はその文法属性を持たないことを表す。
【0014】3つの文法属性とは以下の通りである。
【0015】「文法属性1」:日本語の体言に形容詞や
「〜の」などの連体修飾語がかかる可能性があるという
文法属性。
【0016】「文法属性2」:「文法属性1」の属性値
が“真”の場合、日本語の体言にかかった連体修飾語が
見出しに対する訳語中の動詞の格要素となるという文法
属性。
【0017】「文法属性3」:見出しに対する訳語中に
名詞があるという文法属性。 以下にこの図の各対訳タイプの特徴と辞書の登録形態に
ついて説明する。
【0018】(タイプI) 対訳例:日本語「体をこわす」 英語「fall il
l」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかからない。 2.訳語が名詞を含まない。 登録形態:A−1 見出しの日本語とそれに対する英訳語との対応がとれて
いればよい。
【0019】(タイプII) 対訳例:日本語「油を売る」 英語「waste ti
me」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかからない。 2.訳語が名詞を含む。 登録形態:A−2 見出しの日本語とそれに対する英訳語との対応がとれて
いればよい。
【0020】ただし、訳語中の名詞句が「one’s」
のように文脈によって表層が決まるような語を含む場合
があり、その場合には文脈処理を行なう必要があるので
辞書にそのことを記述する必要がある。例えば、「体を
こわす」と「injureone’s health」
の対訳はこのタイプに分類されるが、「彼が身体をこわ
す」の入力に対しては、「one’s」を主格の人称に
合わせて「He injures his healt
h」のように訳出するようにする。
【0021】(タイプIII ) 対訳例:日本語「電話をかける」 英語「teleph
one」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかかる可能性がある。 2.体言にかかった連体修飾語は訳語中の動詞の格要素
とはならない。つまり意味的にもその体言を修飾する。 3.訳語が名詞を含まない。 登録形態:A−3 見出しの日本語とそれに対する英訳語との対応がとれて
いればよい。
【0022】ただし、このタイプの見出し中の体言に修
飾語がかかる場合、その修飾語の訳語がかかるべき英語
の名詞がないため、その修飾語を連用修飾語に変えるな
どの処理を行なうよう辞書に記述する。例えば、「長い
電話をかける」の場合には「長い」に対応する形容詞の
「long」を「長く」に対応する副詞の「long」
に変えて「telephone long」と訳出する
ようにする。
【0023】(タイプIV) 対訳例:日本語「鼻をあかす」 英語「outwit」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかかる可能性がある。 2.体言にかかった連体修飾語は訳語中の動詞の格要素
となる。 3.訳語が名詞を含まない。 登録形態:A−4 見出しの日本語とそれに対する英訳語との対応がとれて
いればよい。
【0024】ただし、このタイプの見出し中の体言に修
飾語がかかる場合、その修飾語は訳語中の動詞の格要素
として扱うことを辞書に記述する。例えば、「彼の鼻を
あかす」の場合は、「彼の」は「鼻をあかす」に対する
訳語「outwit」の目的語に対応するので、「ou
twit him」と訳出するようにする。
【0025】(タイプV) 対訳例:日本語「電話をかける」 英語「make a
call」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかかる可能性がある。 2.体言にかかった連体修飾語は訳語中の動詞の格要素
とはならない。つまり意味的にもその体言を修飾する。 3.訳語が名詞を含む。 登録形態:B−1 見出しを構成している体言、動詞それぞれについて日本
語と英語の対を保持して登録する。
【0026】(タイプVI) 対訳例:日本語「肩をたたく」 英語「tap 〜 o
n the shoulder」 特徴: 1.日本語の体言に連体修飾語がかかる可能性がある。 2.体言にかかった連体修飾語は訳語中の動詞の格要素
となる。 3.訳語が名詞を含む。 登録形態:B−2 見出しを構成している体言、動詞それぞれについて日本
語と英語の対を保持して登録する。
【0027】ただし、このタイプの見出しの中の体言に
修飾語がかかる場合、その修飾語は訳語中の動詞の格要
素として扱うことを辞書に記述する。例えば、「彼の肩
をたたく」の場合、「彼の」は「肩をたたく」に対する
訳語「tap 〜 on the shoulder」
の目的語に対応するので、「tap him onth
e shoulder」と訳出するようにする。
【0028】本発明ではこのような対訳知識ベース部5
に格納されている対訳知識をもとに、辞書登録手段6
が、ユーザとの問答を通して複数の単語からなる見出し
に対する訳語の登録形態を判断し、その判断に従って該
見出しとそれに対する訳語を辞書に登録する。
【0029】次に、本発明の一実施例について図1、図
2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図1
0を用いて具体的に説明する。本実施例では複数の日本
語単語からなる見出しとそれに対応する英訳語を登録す
る場合を例にとって説明する。
【0030】図3は、2の翻訳辞書部の一例である。こ
こでは日英翻訳用辞書の例を示しており、日本語の見出
し、その品詞、意味分類からなる日本語部分と、英訳
語、その品詞、文型、日本語の格との対応からなる英語
部分により構成されている。なお、図3において「S」
は主語、「V」は動詞、「NP」は名詞(句)、「CO
MP」は補語、「PP」は前置詞句を表している。
【0031】以下、本発明の一実施例の動作について説
明する。
【0032】まず入力手段1がユーザによる文字列の入
力を受け付ける。入力手段1により入力された文字列は
見出し受理手段3に送られる。見出し受理手段3は、入
力手段1から受けとった文字列を辞書の見出しとして受
理する。このとき、見出し受理手段3は、翻訳辞書部2
の原言語部分を用いて入力文字列を形態素解析し、その
結果を辞書の見出しとして受理することもできる。
【0033】図4は、見出し受理手段3における表示の
一例である。ここでは辞書の見出しとして「電話(名)
を(助)かける(動)」が表示されている。図4におい
て「(名)」、「(助)」、「(動)」はそれぞれ直前
の単語が名詞、助詞、動詞であることを示している。こ
のときユーザ自身が図4で表示されているように「電話
をかける」を単語に分割し、単語それぞれに品詞を付与
した「電話(名)を(助)かける(動)」を入力しても
よいし、ユーザは「電話をかける」と入力するだけで後
は見出し受理手段3による形態素解析に任せてもよい。
見出し受理手段3が見出しを受理すると、次に訳語受理
手段4が、該見出しに対する訳語を受理する。このと
き、訳語受理手段4は、翻訳辞書部2の目的言語部分を
用いて該訳語全体を形態素解析し、その結果を該見出し
に対する訳語として受理することもできる。
【0034】図5は、訳語受理手段4における訳語の表
示の一例である。ここでは「電話(名)を(助)をかけ
る(動)」に対する訳語として「make(Verb)
a(Det) call(Noun)」が表示されて
いる。図5において「(Verb)」、「(De
t)」、「(Noun)」はそれぞれ直前の単語が動
詞、冠詞、名詞であることを表している。このときユー
ザ自身が図5で表示されているように「make a
call」の単語それぞれに品詞を付与した「make
(Verb) a(Det) call(Noun)」
を入力してもよいし、ユーザは「make a cal
l」と入力するだけで後は訳語受理手段4による形態素
解析に任せてもよい。
【0035】図6のフローチャートは辞書登録手段6が
対訳知識ベース部5の格納する対訳知識をもとにして、
ユーザとの問答を通して複数の単語からなる見出しに対
する訳語の登録形態を判断する過程の一例を示してい
る。この場合日本語の見出しに対して英訳語を登録する
場合を想定している。
【0036】以下に、各ステップに従って例をあげなが
ら説明する。
【0037】訳語受理手段4が該見出しに対する訳語を
受理した時点をスタートとする。
【0038】Step1はユーザが登録しようとする見
出しとそれに対する訳語に対して「文法属性1」を問う
ステップであり、辞書登録手段6はユーザに該見出し中
の体言に修飾語がかかる可能性があるかどうかの問いを
ユーザに提示し、ユーザによる答えを受け付ける。
【0039】図7はStep1における問いとユーザに
よる答えの表示の一例である。ここでは、「電話をかけ
る」とその訳語「make a call」に関してユ
ーザが問いに対する答えを選択している。Step1で
ユーザが「Yes」を選択するとStep2に進み、
「No」を選択するとStep6に進む。「電話をかけ
る」の場合、「長い電話をかける」や「仕事の電話をか
ける」のように見出し中の体言「電話」に修飾語がかか
ることがあるので「Yes」が選択されStep2に進
む。なお、本実施例では訳語受理手段4がユーザによる
訳語の入力と確定を受け付けると辞書登録ウィンドウと
は別に図7のように訳語の登録形態選択ウィンドウが開
かれるが、辞書登録画面と登録形態選択画面が切り替わ
るなど別の表示形式でも構わない。
【0040】Step2では、ユーザが訳語中の動詞の
文型を選択する。このとき、ユーザが文型を入力しても
よいし、また訳語受理手段4が訳語の形態素解析結果を
保持している場合には辞書登録手段6がそれをもとに訳
語の動詞のとり得る文型をユーザに提示してユーザによ
る選択を受け付けることもできる。図8はStep2で
の表示の例である。図8は、「電話をかける」に対する
訳語「make acall」中の動詞である「mak
e」のとり得る文型が訳語受理手段4での形態素解析結
果にもとづいてユーザに提示され、ユーザによる選択が
なされている例を示している。この場合、「AがBに電
話をかける」に対して「A makea call t
o B」が考えられ、それに対応する文型である「S+
V+NP+PP」が選択されている。なお、図8におい
て「S」は主語、「V」は動詞、「NP」は名詞
(句)、「COMP」は補語、「PP」は前置詞句を表
している。
【0041】Step3はユーザが登録しようとする見
出しとそれに対する訳語に対して「文法属性2」を問う
ステップであり、辞書登録手段6は見出しの体言にかか
る修飾語がStep2で選択された文型中の要素と対応
するかどうかをユーザに問う。
【0042】図9はStep3における問いとそれに対
するユーザの答えの表示例である。図9では、「電話を
かける」の「電話」にかかる修飾語、例えば「長い」や
「仕事の」がStep2で選択された文型「S+V+N
P+PP」中の要素と対応するかどうかが問われてい
る。この場合、「電話」にかかる修飾語は意味的にも
「電話」にかかり、選択された文型中にこれらの修飾語
が対応する要素はないので「No」が選択されている。
Step3で「Yes」が選択されるとStep4へ、
「No」が選択されるとStep5へ進む。Step4
およびStep5およびStep6は、ユーザが登録し
ようとする見出しとそれに対する訳語に対して「文法属
性3」を問うステップである。ここでは、見出しに対す
る訳語の中に名詞が含まれているかどうかが問われる。
【0043】辞書登録手段6は訳語受理手段4が該訳語
の形態素解析結果を保持している場合にはそれをもとに
して該訳語中に名詞が含まれているかどうかを判断し、
形態素解析結果がない場合にはユーザには該訳語中に名
詞が含まれているかどうかを問いユーザによる答えによ
って次のステップに進む。該訳語中に名詞が含まれてい
る場合、Step4からはStep9へ、Step5か
らはStep10へ、Step6からはStep8へ進
み、含まれていない場合は、Step4からはStep
11へ、Step5からはStep12へ、Step6
からはStep7へ進む。
【0044】「電話をかける」と「make a ca
ll」の対訳例の場合にはStep3からStep5に
進み、訳語中に「(a) call」という名詞を含ん
でいるのでStep10に進む。
【0045】Step7、Step8、Step9、S
tep10、Step11、Step12ではStep
1〜Step6を経た結果、辞書登録手段6により判断
された登録形態に従って該見出しとそれに対する訳語を
登録するステップである。例えば、「電話をかける」と
「make a call」の対訳例の場合、最終的に
はStep10にたどり着き、図2の対訳知識ベース部
の対訳タイプVに分類される。対訳タイプVは、日本語
の体言に修飾語がかかることがあり、修飾語がかかる場
合にはその体言に対応する訳語中の名詞にも同様に修飾
語がかかって訳出されるべきものであり、見出しを構成
している体言、動詞それぞれについて日本語と英語の対
を保持して登録するというB−1の登録形態が割り当て
られる。従ってStep10で、「電話をかける」と
「make a call」の対訳例では、「電話」に
「(a) call」が、「かける」に「make」が
対応づけられて登録される。図10は辞書登録手段6が
対訳知識ベース部5の対訳知識とユーザとの問答を通し
て該見出しとそれに対応する訳語の登録形態を判断した
結果をユーザに確認している表示の一例である。本実施
例ではユーザが単語間の対応を見やすいように「電話」
と「(a) call」を、「かける」と「make」
を対応づけて表示している。また、「電話」にかかる修
飾語の位置も日本語、英語それぞれの側で示している。
ここでユーザが「OK」を選択すると「電話をかける」
に対して「make a call」という訳語が、確
定された登録形態で登録される。Step7、Step
8、Step9、Step10、Step11、Ste
p12でそれぞれの登録形態に応じて見出しとそれに対
する訳語が登録されると処理を終了する。
【0046】
【発明の効果】本発明により、複数の単語からなる見出
しとそれに対する訳語を辞書に登録する際に、その見出
しと訳語との対応がとれていればよいのか、それともそ
の表現を構成する単語ごとに原単語と目的言語の対応も
保持して登録するのかの登録形態を決定するための対訳
知識を用いてユーザによる判断をガイドするので、辞書
登録におけるユーザの負担が軽減され、その結果翻訳の
質も向上する。
【0047】また、入力された複数の単語からなる見出
しとそれに対する訳語が形態素解析されることにより、
ユーザが見出しあるいはそれに対応する訳語を直接入力
した際にもユーザがそれらを単語分割したり品詞を付与
したりする必要がないので、複数の単語からなる見出し
とそれに対する訳語の登録におけるユーザの負担が軽減
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例における対訳知識ベース部5の
例である。
【図3】本発明の実施例における翻訳辞書部2の例であ
る。
【図4】本発明の実施例における見出し受理手段3の表
示の例である。
【図5】本発明の実施例における訳語受理手段4の表示
の例である。
【図6】本発明の実施例における辞書登録手段6の判断
過程の例である。
【図7】本発明の実施例における辞書登録手段6の表示
の例である。
【図8】本発明の実施例における辞書登録手段6の表示
の例である。
【図9】本発明の実施例における辞書登録手段6の表示
の例である。
【図10】本発明の実施例における辞書登録手段6の表
示の例である。
【符号の説明】
1 入力手段 2 翻訳辞書部 3 見出し受理手段 4 訳語受理手段 5 対訳知識ベース部 6 辞書登録手段 7 表示手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見出しの文字列とそれに対応する外国語訳
    語および翻訳に必要な知識を格納する翻訳辞書部と、 入力文字列を辞書の見出しとして受理する見出し受理手
    段と、 入力文字列を前記見出し受理手段により受理された見出
    しに対する訳語として受理する訳語受理手段と、 原言語において複数の語からなる表現とそれに対応する
    訳語を辞書に登録する際に、その表現と訳語との対応が
    とれていればよいのか、それともその表現を構成する単
    語ごとに原言語と目的言語の対応も保持して登録するの
    かの登録形態を決定するための対訳知識を格納する対訳
    知識ベース部と、 前記対訳知識ベース部の格納する対訳知識をもとにし
    て、前記見出し受理手段で受理された複数の語からなる
    見出しと前記訳語受理手段で受理された訳語の登録形態
    を決めるための問いをユーザにし、その問いに対するユ
    ーザの答えにもとづいて、該訳語を辞書に登録する際
    に、該見出しと該訳語との対応がとれていればよいの
    か、それとも該見出しの構成語ごとに原言語と目的言語
    の対応も保持して登録するのかの登録形態の判断をし、
    その判断に従って該見出しとそれに対する訳語を辞書に
    登録する辞書登録手段とを有することを特徴とする翻訳
    辞書登録装置。
  2. 【請求項2】前記見出し受理手段が、入力文字列を前記
    翻訳辞書部の原言語部分を用いて形態素解析し、その結
    果を辞書の見出しとして受理し、 前記訳語受理手段が、前記見出し受理手段により受理さ
    れた見出しに対する訳語のユーザによる入力を受け付
    け、該訳語全体を前記翻訳辞書部の目的言語部分を用い
    て形態素解析し、その結果を該見出しに対する訳語とし
    て受理することを特徴とする請求項1記載の翻訳辞書登
    録装置。
JP7005879A 1995-01-18 1995-01-18 翻訳辞書登録装置 Expired - Lifetime JP2710220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7005879A JP2710220B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 翻訳辞書登録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7005879A JP2710220B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 翻訳辞書登録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08194711A JPH08194711A (ja) 1996-07-30
JP2710220B2 true JP2710220B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=11623198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7005879A Expired - Lifetime JP2710220B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 翻訳辞書登録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710220B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08194711A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3114181B2 (ja) 異言語交信用翻訳方法およびシステム
WO1998018085A1 (en) Methods and apparatus for translating between languages
JP2005165958A (ja) 情報検索システム、情報検索支援システム及びその方法並びにプログラム
JP2710220B2 (ja) 翻訳辞書登録装置
JP2742059B2 (ja) 翻訳用辞書編集装置
JP2790886B2 (ja) 日本語文推敲装置
JP4110460B2 (ja) 表現抽出装置および方法
JP2001117923A (ja) コンピュータによる自然語対話システム
JPH0520354A (ja) 日本語文章解析装置
JPH02138661A (ja) 日本語解析処理装置
JPH06119378A (ja) 機械翻訳システムにおけるユーザ・チューニング機構
JP2870259B2 (ja) 日本語文解析方式
JPH05324612A (ja) 日本語入力システムにおける単語登録方式
JPH09212507A (ja) 文字処理装置と文字列の解析方法
JPH07121537A (ja) 文書処理装置及びその方法
JPH09179865A (ja) 翻訳対象領域決定機能付き機械翻訳装置
JPH0635964A (ja) 機械翻訳装置
JPH0310984B2 (ja)
JP2001282789A (ja) 翻訳システム
JPH11203284A (ja) 形態素解析方法及び装置及び形態素解析プログラムを格納した記憶媒体
JPH09146959A (ja) 機械翻訳システム
JPH09185623A (ja) 言語処理装置及び方法
JPH0736898A (ja) 日中機械翻訳における定語処理方式
JPH10105552A (ja) 機械翻訳システム
JPS63240676A (ja) 単語辞書登録方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970924