JP2710017B2 - 走行速度２段切替ラジオコントロールカー玩具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ラジオコントロール
カー玩具における走行速度２段切替装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レバー操作又は自動歯車切替によ
り走行玩具の速度を２段に切り替える装置は数多く提案
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ラジオコントロールカ
ー玩具において、送信機は、５チャンネルを有し、前進
・後進・左・右旋回の４チャンネルを使用し、１チャン
ネルが空いているものである。

【０００４】この発明玩具は、その空いているチャンネ
ルを利用し、ターボ切替電波を送信し、これを走行体の
受信器で受信し、切替軸を操作して走行用モータから駆
動輪へ伝動する歯車の切替を行い、走行を多様に行える
ようにするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前進、後進、左右旋回に
加えてターボ切替電波を送信可能にコントローラを設
け、このターボ切替電波を走行体の受信器に受信させ、
走行体の操縦用モータを起動し、これに関連するクラン
クピンを半回転ごとに停止し、このクランクピンに切替
軸を連繋して左右にスライドし、この切替軸上の歯車の
噛合を変えることにより走行用モータから駆動輪へ伝達
する減速比を大小２段に変え、走行体の伝動減速比を選
択走行させることを特徴とする、走行速度２段切替ラジ
オコントロールカー玩具にある。

【０００６】走行用モータの回転軸にピニオンを取付
け、これに平歯車とピニオンを組み合わせた減速歯車を
１段または数段組み合わせて切替軸を伝動し、切替軸に
取付けた１または２の切替歯車を大小異なった減速比の
歯車伝動手段に関連する平歯車またはピニオンと選択噛
合するようにしても良いものである。

【０００７】切替軸の一端を対応面に連繋溝をもった連
繋体を固着し、車体板上に固定された操縦用モータの回
転軸上のピニオンを車体板上の軸承に支承される伝動軸
の一端に取付けられた平歯車に噛合して回転を伝達し、
伝動軸の他方端に取付けられたピニオンを軸承に支承さ
れるクランク軸をもって回転自在に支承されるクランク
軸基体の外周の歯車部に噛合し、これを回転可能に設
け、クランク軸基体に固植して前面に突出するクランク
ピンを前記連繋体の連繋溝に嵌合し、クランクピンの回
転で連繋体に通じて切替軸を左右に移動し、走行用モー
タから駆動輪へ伝達する減速比を大小２段に変え、走行
体の伝動減速比を選択走行させるようにしても良いもの
である。

【０００８】クランク軸基体の外周の歯車部と並列し、
それより小径で、所要回転毎に突出する作動信号発生用
爪を並設し、この作動信号発生用爪の回転通路上に一対
の接点板の先端を臨ませ、クランク軸基体が回転して作
動信号発生用爪が通過するとき相互に接触し、電気信号
を発生するようにしても良いものである。

【０００９】

【作用】この発明玩具は、上記のように構成されるもの
であるから、前進、後進、左右旋回の操縦電波を送信す
ると、その操縦電波を走行体の受信器により受信し、そ
の出力信号により電源回路の極性を前進又は後進に切替
え、また左右旋回の走行を搭載した電池ボックスの電力
を供給し、走行を開始させるものである。

【００１０】次に、コントローラのターボ切替電波を送
信すると、このターボ切替を受信して車体板上の操縦用
モータを作動し、それに関連するクランクピンを回転
し、切替軸を左右にスライドし、作動信号発生用爪が通
過するとき、接点板を相互に接触し、電気信号を発生
し、操縦用モータへの電源回路を開路し、操縦用モータ
を停止し、切替軸を左または右へ移動した状態に保持
し、右へ移動させて、駆動輪へ減速比を大とし、スター
ト時およびコーナーから立ち上る時におけるような大き
なトルクを要求されるときに使用し、次に左へ移動し
て、減速比を小とし、直線コースのように高速走行を要
求されるときに使用する。かくして、適切な伝動手段を
選択し、速度の上昇または減少を行い所要に走行ができ
る。

【００１１】

【実施例】以下、この発明装置を実施の一例を示す図面
により説明すると、１は車体板で、前部１ａに操舵車輪
２、３を左右に配備し、後部１ｂに駆動輪４、５を配備
している。

【００１２】車体板１上に搭載した走行用モーター６か
ら前記駆動輪４、５を伝動するには、車体板１上に機枠
７を設けて伝動歯車装置８を装置し、これを切り替える
ものである。

【００１３】伝動歯車装置８は、前記走行用モーター６
の回転軸９のピニオン１０を機枠７に遊転支承される平
歯車１１に噛合し、その平歯車１１をピニオン１２に噛
合し、ピニオン１２を取付けている軸１３上のピニオン
１４に平歯車１５を噛合し、この平歯車１５を取付ける
軸１６上にピニオン１７を取付け、これに噛合する平歯
車１８を取付ける切替軸１９を左右にスライド自在に設
けている。

【００１４】前記切替軸１９には、平歯車１８の横に小
径の切替ピニオン２０と、それより大きい切替平歯車２
１とを所要の間隔で縦列し、車体板１の前方に向かって
右側へ摺動したとき、切替平歯車２１と噛合する平歯車
２２およびそれと一体のピニオン２３を前記駆動輪４、
５を両端に固着した車軸２４上に遊支し、一端が機枠７
に固定される中間軸２５に平歯車２６およびそれと一体
のピニオン２７を遊支し、前記平歯車２２に平歯車２６
を噛合して回転し、ピニオン２７に、車軸２４上に取付
けた平歯車２８を常時噛合してなるものである。

【００１５】前記平歯車２８と所要間隔を横に離隔し、
切替軸１９が左側へ摺動したとき、その軸上のピニオン
２０と噛合する平歯車２９を車軸２４上の対応位置に取
付けている。

【００１６】前記切替軸１９の一端は、対応面に連繋溝
３０をもった連繋体３１を固着し、車体板１上に固定さ
れた操縦用モータ３２の回転軸上のピニオン３３を車体
板１上の軸承３４に支承される伝動軸３５の一端に取付
けられた平歯車３６に噛合して回転を伝達し、伝動軸３
５の他方端に取付けられたピニオン３７を軸承３４に支
承されるクランク軸３８をもって回転自在に支承される
クランク軸基体３９の外周の歯車部４０に噛合し、これ
を回転可能に設け、クランク軸基体３９に固植して前面
に突出するクランクピン４１を前記連繋体３１の連繋溝
３０に嵌合し、クランクピン４１の回転で連繋体３１を
左右に移動する。

【００１７】前記クランク軸基体３９の外周の歯車部４
０と並列し、それより小径で、１／４回転毎に突出する
作動信号発生用爪４２を並設している。この作動信号発
生用爪４２の回転通路上に一対の接点板４３、４４の先
端を臨ませ、クランク軸基体３９が回転して作動信号発
生用爪４２が通過するとき相互に接触し、電気信号を発
生するように設けている。

【００１８】４５は支持体で、前記接点板４３、４４を
支持する。４６は電池ボックス、４７は受信機用電池ボ
ックス、４８は受信機、４９は受信アンテナ、５０は電
源スイッチである。

【００１９】この発明玩具は、上記のように構成される
ものであるから、操縦電波がコントローラ（図示しな
い）から発生すると、その操縦電波を受信器４８により
受信し、その出力信号により走行用モータ６に供給する
電源回路の極性を前進又は後進に切替え搭載した電池ボ
ックス４６の電力を供給し、モータ６により走行を開始
させるものである。

【００２０】次に、コントローラの、例えば、ターボ切
替ボタンの操作し、ターボ切替電波を送信し、これを走
行体に受信して車体板１上の操縦用モータ３２を作動
し、そのクランク軸基体３９を回転し、クランクピン４
１の回転で、切替軸１９を左右にスライドし、作動信号
発生用爪４２が通過するとき、接点板４３、４４を相互
に接触し、電気信号を発生し、これが２度発生すると操
縦用モータ３２への電源回路を開路し、操縦用モータ３
２を停止し、切替軸１９を左または右へ移動した状態に
保持し、右へ移動させて、走行用モータ６から回転をピ
ニオン１７から切替軸１９の切替平歯車２１、車軸２４
上の遊支平歯車２２およびピニオン２３、中間軸２５上
の平歯車２６およびピニオン２７を経て車軸２４上の平
歯車２８に伝達する第１ルートとなる。次に、左へ移動
して、ピニオン１７から切替軸１９上の切替ピニオン２
０、車軸２４上の平歯車２９に伝達する第２ルートとな
る。

【００２１】

【効果】この発明玩具は、その空いているチャンネルを
利用し、ターボ切替電波を送信し、これを走行体の受信
器で受信し、切替軸を操作して走行用モータから駆動輪
へ伝動する歯車の切替を行い、走行を多様に行えるよう
にするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明装置の側面図である。

【図２】この同じく上部の受信器部を取り除いたこの発
明装置の主要部を示す平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線により切断し、矢印の方向に見
た断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線により切断し、矢印の方向に見
た断面図である。

【図５】図２のＣ−Ｃ線により切断し、矢印の方向に見
た断面図である。

【符号の説明】

１ 車体板 １ａ 前部 １ｂ 後部 ２、３ 操舵車輪 ４、５ 駆動輪 ６ 走行用モータ ７ 機枠 ８ 伝動歯車装置 ９ 回転軸 １０、１２、１４、１７、２３、２７、３３、３７
ピニオン １１、１５、１８、２２、２６、２８、３６ 平歯車 １３ 軸 １６ 軸 １９ 切替軸 ２０ 切替ピニオン ２１ 切替平歯車 ２４ 車軸 ２５ 中間軸 ２９ 平歯車 ３０ 連繋溝 ３１ 連繋体 ３２ 操縦用モータ ３４ 軸承 ３５ 伝動軸 ３８ クランク軸 ３９ クランク軸基体 ４０ 歯車部 ４１ クランクピン ４２ 作動信号発生用爪 ４３、４４ 接点板 ４５ 支持体 ４６ 電池ボックス ４７ 受信機用電池ボックス ４８ 受信機 ４９ 受信アンテナ ５０ 電源スイッチ

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前進、後進、左右旋回に加えてターボ切
   替電波を送信可能にコントローラを設け、このターボ切
   替電波を走行体の受信器に受信させ、走行体の操縦用モ
   ータを起動し、これに関連するクランクピンを半回転ご
   とに停止し、このクランクピンに切替軸を連繋して左右
   にスライドし、この切替軸上の歯車の噛合を変えること
   により走行用モータから駆動輪へ伝達する減速比を大小
   ２段に変え、走行体の伝動減速比を選択走行させること
   を特徴とする、走行速度２段切替ラジオコントロールカ
   ー玩具。
2. 【請求項２】 走行用モータの回転軸にピニオンを取付
   け、これに平歯車とピニオンを組み合わせた減速歯車を
   １段または数段組み合わせて切替軸を伝動し、切替軸に
   取付けた１または２の切替歯車を大小異なった減速比の
   歯車伝動手段に関連する平歯車またはピニオンと選択噛
   合することを特徴とする請求項１記載の走行速度２段切
   替ラジオコントロールカー玩具。
3. 【請求項３】 切替軸の一端を対応面に連繋溝をもった
   連繋体を固着し、車体板上に固定された操縦用モータの
   回転軸上のピニオンを車体板上の軸承に支承される伝動
   軸の一端に取付けられた平歯車に噛合して回転を伝達
   し、伝動軸の他方端に取付けられたピニオンを軸承に支
   承されるクランク軸をもって回転自在に支承されるクラ
   ンク軸基体の外周の歯車部に噛合し、これを回転可能に
   設け、クランク軸基体に固植して前面に突出するクラン
   クピンを前記連繋体の連繋溝に嵌合し、クランクピンの
   回転で連繋体に通じて切替軸を左右に移動し、走行用モ
   ータから駆動輪へ伝達する減速比を大小２段に変え、走
   行体の伝動減速比を選択走行させることを特徴とする、
   請求項１記載の走行速度２段切替ラジオコントロールカ
   ー玩具。
4. 【請求項４】 クランク軸基体の外周の歯車部と並列
   し、それより小径で、所要回転毎に突出する作動信号発
   生用爪を並設し、この作動信号発生用爪の回転通路上に
   一対の接点板の先端を臨ませ、クランク軸基体が回転し
   て作動信号発生用爪が通過するとき相互に接触し、電気
   信号を発生するように設けていることを特徴とする、請
   求項１記載の走行速度２段切替ラジオコントロールカー
   玩具。