JP2709037B2 - トップにおけるバストカップ体裏当構造 - Google Patents
トップにおけるバストカップ体裏当構造Info
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Description
身頃体からなるブラジャー、水着、ボディスーツ等トッ
プにおけるバストカップ体裏当構造に関する。
等のトップは、バスト収容部であるバストカップ体およ
びバスト以外の人体胸部に当接される身頃体からなり、
前記バストカップ体は布体あるいはモールド成形により
略バスト形状に対応した椀形形状に形成され、該バスト
カップ体の周縁部が布体あるいはモールド成形により形
成された前記身頃体との対応接合周縁部において縫合あ
るいは接合されて一体に構成されている。しかしなが
ら、図9(B)に示したように身頃体15は通常はほぼ
平板状に形成されるか、僅か湾曲されて形成されている
にすぎない。したがって、該身頃体15に縫合あるいは
接合されるバストカップ体14の周縁部13もほぼ平板
状に形成されるか、僅か湾曲されて形成されているにす
ぎない。したがって、このような従来の平面的なトップ
を着用すると、バストカップ体14の頂部Tが外側に開
いてしまう他、人体骨格B1の曲面に対応できない部分
BT(斜線内)がバストカップ体14の全体の形状を歪
めることになる。特に、前記身頃体15が布体によって
構成されている場合には、トップの着用によってバスト
寄せやバストアップ効果等は殆ど期待できないため、そ
れらのために種々の複雑な構造の対策が講じられてい
る。また通常、前記バスト寄せやバストアップ効果を補
完するためにバストカップ体14の保形および整容を目
的として、バスト補正のためのワイヤーボーンボーンも
多用されている。
従来構成のトップのボディ構造においては、図9(A)
の一点鎖線のように着用前のバストカップ体14’の位
置を人体のバスト(太点線)B2より僅か体の中央を向
いた形状に形成することによって、トップ着用時のバス
ト寄せ効果を得るようにしていた。ところが、一般にバ
ストカップ体14および身頃体15からなるトップのボ
ディは比較的伸縮性のある素材によって構成されている
こともあって、通常はほぼ平板状に形成されるか、僅か
湾曲されて形成されているにすぎない身頃体15’を着
用者の人体骨格の胸部断面形状B1に沿って装着してい
くことによって、着用後には前記バストカップ体14は
幾分外側を向いてしまう傾向を示すのみならず、バスト
カップ体14自身および身頃体15の伸縮によって体側
部側に引っ張られてしまい、バスト寄せ効果を損なう結
果を招いていた。
用時のバスト寄せを効果的に行えるトップを開発した
(特開平8−284002号公報)。これを簡単に説明
すると、バストカップ体4および身頃体5からなるブラ
ジャー等トップのボディ構造の前記バストカップ体4の
頂部T近傍を境にして、体側部S(図8において太線で
示す)を低伸張部とし、前部Fおよび背部Rを高伸張部
としたものであり、着用によって、トップが点線のごと
き人体に適応するに際し、高伸張部の前部Fにおいてバ
ストカップ体4、4間の間隔AがA’のように引き伸ば
され、その差分A’−Aがバストカップ体4における体
側部Sの引き寄せ力(人体にフィットさせる力B)とな
る。このAからA’への伸びの中で低伸張部である体側
部Sを強く人体中心方向に引き寄せる力を生む。高伸張
部である背部Rにおいても、同様にDがD’に伸びる過
程で体側部Sの引き寄せ力Cを生む。つまりバストカッ
プ体4の頂部T近傍を境にした体側部Sが低伸張部とさ
れているために、この部分があまり伸びて変形すること
なく人体の乳房の外側半分を確実に保持して、高伸張部
であるトップの前部Fおよび背部Rによる人体中心点に
向けての引き寄せ作用を有効に行わしめるようにしたも
のである。
張部を有したトップのバスト寄せをより効果的になさし
めるとともに、着用者にとってよりよい着心地のバスト
カップ体裏当構造を提供するものである。
に、本発明は、バストカップ体および身頃体からなるブ
ラジャー等トップにおけるバストカップ体裏当構造にお
いて、前記裏当を体側部から人体中央部にかけて順次、
低伸張部、中立部、高伸張部とするとともに、前記バス
トカップ体に隣接する体側部側の身頃本に低伸張部を形
成したことを特徴とするもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。また本発明は、前記裏当を体
側部から人体中央部にかけて順次、低伸張部、中立部、
高伸張部とするために体側部から人体中央部にかけて順
次その厚みを漸減させたことを特徴とするもので、これ
を課題解決のための手段とするものである。
ジャー等トップ1におけるバストカップ体裏当2の構造
において、前記裏当2を体側部から人体中央部にかけて
順次、低伸張部2C、中立部2B、高伸張部2Aとした
本発明のトップすなわち人体の中心部に高伸張部2Aを
有したトップ1を着用することによって、バストカップ
体4の裏当2における体側部側の低伸張部2Cの部分が
あまり伸びず、変形することなく人体の乳房の外側半分
を確実に保持しつつ、高伸張部(2A)である人体の中
心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用を有効に
行わしめる。つまり、バストカップ体4の裏当2の構造
であるこれら低伸張性の体側側の低伸張部2Cと、高伸
張部2Aとの巧妙な相互作用によってトップの着用時の
バスト寄せ効果を適度に行うことが可能になるのであ
る。しかも、裏当2における前記高伸張部2Aと低伸張
部2Cとの間にはこれらの急激な伸度差を緩和する中立
部2Bを配置したので、バストカップ体4の着用時にお
いて人体の中心部と体側部との間の乳房への引き寄せ力
に段差を生じることがないので、着用者に違和感を与え
ることがない。また、裏当を体側部から人体中央部にか
けて順次、低伸張部、中立部、高伸張部とするために体
側部から人体中央部にかけて順次その厚みを漸減させれ
ば、言い換えれば、体側部に向けてそれらの厚みを徐々
に増大させた場合は、体側部である低伸張部側において
乳房の外側半分を変形せずに確実に保持しつつ、高伸張
部である人体の中心部による人体中心点に向けての引き
寄せ作用を有効に行わしめると同時に、厚みの増した裏
当の体側部側が乳房の外側半分に食い込んで人体の中心
側へのバスト寄せ効果をより確実にする。さらに、前記
バストカップ体に隣接する体側部側の身頃体に低伸張部
を形成すれば、身頃体体側部である低伸張部側において
乳房の外側半分を変形せずに確実に保持しつつ、高伸張
部である人体の中心部による人体中心点に向けての引き
寄せ作用時に生じる力がバストカップ体の剛性を有する
低伸張部に転嫁される。すなわち身頃体とバストカップ
体の低伸張部との連動化によってバスト寄せがより有効
となる。同時に、ショルダーすなわちストラップの引上
げによるバストアップ作用によって、乳房の容積を上方
に移動させる。これにより、前記人体中心点に向けての
引き寄せ作用とストラップの引上げによる上方への力線
の合力である斜め上方への乳房の移動を可能にし、引き
寄せながらのバストアップ効果が得られる。
に説明する。図1、図2は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はブラジャー等のトップの全体図とバストカ
ップ体裏当を示すもので、図2は各伸張部を形成する変
形例を示すものである。本第1実施例では、図1(A)
に示すように、バストカップ体裏当2は上部にストラッ
プ3が形成されたサテン等の伸縮性のある生地を二つ折
りにして縫製した人体中心側の高伸張部2Aを有する。
この部分は人体へのフィット性と肌触り性を重視すると
ともに、着用時のシルエットに影響を及ばさないように
薄く構成するが、ある程度の腰を持たせる厚みとする必
要がある。また、前記ストラップ3はショルダー部全部
を構成してもよいが、その一部でもよい。次いで、裏当
2の中間部には中間程度の伸縮性の中立部2Bが形成さ
れ、さらにその外側の体側部側にはあまり変形すること
のない低伸張部2Cが形成されるものである。図1
(B)に示すように、裏当2は身頃体5に乳房の下部周
縁に沿った形状の接合周縁部11にて縫製等により接合
するとともに、裏当2の表側にはレース地等が縫い止め
されて、これらによりバストカップ体4が構成される。
ように、前記中間程度の伸縮性の中立部2Bおよびあま
り変形することのない低伸張部2Cを構成するには、図
2(A)のように、上部の一部が折り返されて裏地構成
に連続化された銀杏の葉形の裏当2の本体形状と同形状
の高伸張部2Aの上面にファイバーフィラメントを芯体
とした2〜3層のクロスコードによって形成した所定形
状の中間程度の伸縮性の中立部2Bと所定形状の低伸張
部2Cを隣接配置して縫い止め等により重合して接合す
るか、図2(B)のように、ストラップ3を有する所定
形状の低伸張部2Cと前記同様にして形成した所定形状
の中間程度の伸縮性の中立部2Bと所定形状の低伸張部
2Cの3者を互いに隣接配置してこれらを縫い止め等に
より接合して全体として銀杏の葉形の裏当2の本体形状
に形成するか、あるいは、図2(C)のように、上部の
一部が折り返されて裏地構成に連続化された銀杏の葉形
の裏当2の本体形状と同形状の高伸張部2Aの上面に前
記と同様に形成した所定形状の中間程度の伸縮性の中立
部2Bを縫い止め等により重合して接合し、さらに該中
立部2Bの上面に所定形状の低伸張部2Cを縫い止め等
により重合して接合するものである。また、前記高伸張
部2Aは表地6と前記中立部2Bと低伸張部2Cとの間
に配置されてもよいし、さらには、図2(B)のような
構成として、表地6を前記各伸張部毎あるいは2つの伸
張部にまたがって対応して分割されたものをそれぞれ対
応する伸張部に縫合等して形成し、これら各伸張部を縫
合してトップとして完成させることもできる。なお、こ
れらの中立部2Bおよび低伸張部2Cの伸度を選定する
には、前記ファイバーフィラメントを芯体とした2〜3
層のクロスコードの層数を調節してもよいし、単位幅に
おける芯体の打ち込み本数を調節してもよく、その他の
適宜の方法が採用し得る。
中心部に高伸張部2Aを有したトップ1を着用すること
によって、バストカップ体4の裏当2における体側部側
の低伸張部2Cの部分があまり伸びて変形することなく
人体の乳房の外側半分を確実に保持しつつ、高伸張部
(2A)である人体の中心部による人体中心点に向けて
の引き寄せ作用を有効に行わしめる。つまり、バストカ
ップ体4の裏当2の構造であるこれら低伸張性の体側側
の低伸張部2Cと、高伸張部2Aとの巧妙な相互作用に
よってトップの着用時のバスト寄せ効果を適度に行うこ
とが可能になるのである。しかも、裏当2における前記
高伸張部2Aと低伸張部2Cとの間にはこれらの急激な
伸度差を緩和する中立部2Bを配置したので、バストカ
ップ体4の着用時において人体の中心部と体側部との間
の乳房への引き寄せ力に段差を生じることがないので、
着用者に違和感を与えることがない。また、体側部から
人体中心部に向けて順次形成された低伸張部2C、中立
部2B、高伸張部2Aは、バストカップ体4の下部の接
合周縁部11の下方からも順次低伸縮性から高伸縮性に
移行しており、着用時のバストアップ効果も期待でき
る。
る。本実施例では、図3(A)のB−B断面である図3
(B)に示すように、裏当2を体側部から人体中央部に
かけて順次、低伸張部2C、中立部2B、高伸張部2A
とするために体側部から人体中央部にかけて順次その厚
みを漸減させたもので、言い換えれば、モールド成形、
スライス等によって体側部に向け、高伸張部2Aから中
間程度の伸縮性の中立部2Bおよびあまり変形すること
のない低伸張部2Cにかけてそれらの伸縮性を漸減させ
るのに、前記各低伸張部2C、中立部2B、高伸張部2
A間の境界(ハギ目線)を明確に設けることなくそれら
の厚みを徐々に増大させたものである。また、ストラッ
プ3を有する高伸張部2Aして図面に示される二つ折り
のみならず、1枚構成や2〜3重構成でもよいし、また
はテープ状物でもよい。これによって、体側部である低
伸張部2C側において厚みを大とし、乳房の外側半分を
変形せずに確実に保持しつつ、高伸張部である人体の中
心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用を有効に
行わしめると同時に、厚みの増した裏当2の体側部側が
乳房の外側半分に食い込んで、人体の中心側へのバスト
寄せ効果をより確実にするとともに、各伸張部間に段差
がないので着用者に違和感を感じさせることがない。
ある。図4(A)の例は、バストカップ体4の身頃体5
との接合周縁部11に該接合周縁部11の正面形状およ
び人体の胸部断面形状と同形に曲げられたワイヤーボー
ン7を筒あるいは袋縫部もしくは2重布部に縫い閉じる
等して設けたもので、身頃体5をモールド成形で形成し
た場合には成形時に埋設してもよい。ワイヤーボーン7
はピアノ線等の鋼やプラスチック等の材料によって形成
してもよいし、肌触り等を考慮して樹脂等適宜の材質の
ものを採用してもよい。これにより、バストカップ体4
の保形および整容のもとにバスト寄せやバストアップ効
果を補完したバスト補正が有効になされる。前記ワイヤ
ーボーン7が左右のバストカップ体4、4にわたり連続
して形成されたダブルワイヤーボーン形式とされてもよ
く、この場合は左右のワイヤーボーンが互いに連係して
影響し合い、着用時のより適切なバスト寄せ効果が期待
でき、ワイヤーボーン7の補完的な役割であるバスト寄
せやバストアップ時のバストカップ体4、4の保形およ
び整容を保ちながらのバスト寄せがより効果的になされ
る。そして、前記ワイヤーボーン7を後述するように形
状記憶合金等により構成してもよいものである。さら
に、前記ワイヤーボーン7がトップのボディに着脱自在
に装着されるならば、ワイヤーボーン7の取外しによっ
て洗濯時のボディ損傷の虞れがなくなる他、着用者の人
体骨格の胸部断面形状に合わせたサイズの選定の幅の自
由度が増大することも期待できる。
状記憶合金製あるいは独特の形状に形成して裏当2の各
部の伸縮性に対応せしめるもので、前記ワイヤーボーン
7が形状記憶合金等により構成されるならば、着用時に
おける体温近辺でのワイヤーボーン7の3次元形状すな
わち正面形状および人体骨格の断面形状に沿う断面形状
を適切に保持し、ワイヤーボーン7のばね特性を常に安
定させてバスト寄せ効果を長期間にわたり持続させるこ
とができる。ワイヤーボーン7の形状を人体骨格の胸部
断面形状に沿って例えば細かなジグザグの波形形状とし
た金属あるいは形状記憶合金製とし、バストカップ体裏
当2における低伸張部2Cに位置する部分をばね性を抑
えるような波形7Cに形成するとともに、伸びの中和部
である中立部2Bを経て高伸張部2Aに対応して徐々に
変形し易い形状7B、7Aに形成したものである。図で
は中立部2Bから高伸張部2Aにかけてワイヤーボーン
7が伸びた状態を示している。この他に、ワイヤーボー
ン7の形状を高伸張部2Aに対応した部分においてジグ
ザグの波形形状としてばね性を持たせ、低伸張部2Cに
対応した部分ではジグザグの波形形状とせずに変形しに
くくしてもよい。また、ワイヤーボーン7の形状を高伸
張部2Aに対応した部分では細く形成してばね性を持た
せ、低伸張部2Cに対応した部分では太く形成して変形
しにくい特性にしてもよい。以上の構成は、形状記憶合
金の特性によって形成してもよいし、通常金属の形状に
よって形成してもよく、またこれらの組合せになる複合
的な構成としてもよい。
前記第1実施例によって構成された表地6やリボン8を
縫い付けた図5(A)に示すようなバストカップ体裏当
2と身頃体5とを縫い止め等により接合する際に、体側
部側を低伸張の補強構造とするためにフィルムボーン1
0等を縫い止め等により設置した中間補強布9を介設せ
しめたものである。このように、前記バストカップ体4
に隣接する体側部側の身頃体に低伸張部を形成すれば、
身頃体体側部である低伸張部側において乳房の外側半分
を変形せずに確実に保持しつつ、高伸張部である人体の
中心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用時に生
じる力F1がバストカップ体4の剛性を有する低伸張部
2Cに転嫁される。すなわち身頃体5とバストカップ体
4の低伸張部2Cとの連動化によってバスト寄せがより
有効となる。同時に、ショルダーすなわちストラップ3
の引上げ力F2によるバストアップ作用によって、乳房
の容積を上方に移動させる。これにより、前記人体中心
点に向けての引き寄せ作用とストラップの引上げによる
上方への力線の合力である斜め上方への力F3による乳
房の移動を可能にし、引き寄せながらのバストアップ効
果が得られることになる。
例は、バストカップ体4と身頃体5とをモールド成形等
により一体化して裏当2を構成し、該裏当2にレース等
によって構成された表地6やリボン8を縫い付けたもの
で、裏当2における高伸張部2Aと中立部2Bおよび低
伸張部2Cの一部とでバストカップ体が形成され、身頃
体5を形成する低伸張部2Cには平面状のフィルムボー
ンや布体による補強層が形成される。前記バストカップ
体はパターンにより縫製のみによってバストカップ体を
デザインしてもよいし、低伸張部2Cの平面部をバスト
カップ体と区分する形状とする場合にはモールド成形に
よって形を整えてもよい。これにより、バストカップ体
4と身頃体5が一体化された簡素な構造でありながら、
身頃体5の体側部側も低伸張部となり、体側部から乳房
外側半分にかけての部分が一体となってあまり伸びず、
変形することなく人体部分を確実に保持して、高伸張部
であるトップの人体中心側に向けての乳房引き寄せ作用
をより有効に行わしめる。
例は、前述した各実施例の裏当2と組み合わせて採用さ
れる表地6として、体側部から人体中央部にかけて順
次、低伸張部6C、中立部6B、高伸張部6Aを有する
構成としたものである。表地6における高伸張部6Aと
中立部6Bとでバストカップ体4が形成され、表地6に
おける低伸張部6Cには平面状のフィルムボーンや布体
による補強層が形成される。このように表地6を、前述
したような裏当2と同様な各構成にできる他、裏返し使
用自在な織物や編物さらには貼合せもしくは縫合等によ
って芯材構成とすることができる。なお、表地6を裏返
して使用する場合は表地の裏側に低伸張部、中立部、高
伸張部が形成され、組み合わせて縫合使用される裏当2
に前記各伸張部を必ずしも形成する必要はない。これに
より、表地6と裏当2との巧妙な組合せによって、前記
実施例と同等ないしそれ以上のバスト寄せ効果が得られ
る。
たが、本発明の趣旨の範囲内で、バストカップ体裏当お
よび身頃体の形状、材質およびそれらの接合形態(例え
ば表地がモールド成形等により成形された身頃体と一体
にされたものに本発明の裏当を採用する等)、低伸張
部、中立部、高伸張部を形成するための伸度差付与形
態、表地の形状、材質および裏当と表地との関連構成、
ワイヤーボーンの形状(例えば左右個別のワイヤーボー
ンの互いに近接する端部同士を一つの端部装飾体によっ
て結合するもの)、材質、トップボディの成形方法等に
ついては適宜選択できるものである。また、必要ならば
本発明の思想をボディスーツにおける体側部の引き寄せ
や腹部の引上げあるいは臀部のヒップアップ効果を高め
るための構造として採用することも可能である。
ば、バストカップ体および身頃体からなるブラジャー等
トップにおけるバストカップ体裏当の構造において、前
記裏当を体側部から人体中央部にかけて順次、低伸張
部、中立部、高伸張部とした本発明のトップすなわち人
体の中心部に高伸張部を有したトップを着用することに
よって、バストカップ体の裏当における体側部側の低伸
張部の部分があまり伸びず、変形することなく人体の乳
房の外側半分を確実に保持しつつ、高伸張部である人体
の中心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用を有
効に行わしめる。つまり、バストカップ体の裏当の構造
であるこれら低伸張性の体側側の低伸張部と、高伸張部
との巧妙な相互作用によってトップの着用時のバスト寄
せ効果を適度に行うことが可能になるのである。しか
も、裏当における前記高伸張部と低伸張部との間にはこ
れらの急激な伸度差を緩和する中立部を配置したので、
バストカップ体の着用時において人体の中心部と体側部
との間の乳房への引き寄せ力に段差を生じることがない
ので、着用者に違和感を与えることがない。また、裏当
を体側部から人体中央部にかけて順次、低伸張部、中立
部、高伸張部とするために体側部から人体中央部にかけ
て順次その厚みを漸減させ、言い換えれば、体側部に向
けてそれらの厚みを徐々に増大させた場合は、体側部で
ある低伸張部側において厚みが大となり、乳房の外側半
分を変形せずに確実に保持しつつ、高伸張部である人体
の中心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用を有
効に行わしめると同時に、厚みの増した裏当の体側部側
が乳房の外側半分に食い込んで人体の中心側へのバスト
寄せ効果をより確実にする。さらに、前記バストカップ
体に隣接する体側部側の身頃体に低伸張部を形成すれ
ば、身頃体体側部である低伸張部側において乳房の外側
半分を変形せずに確実に保持しつつ、高伸張部である人
体の中心部による人体中心点に向けての引き寄せ作用時
に生じる力がバストカップ体の剛性を有する低伸張部に
転嫁され、身頃体とバストカップ体の低伸張部との連動
化によってバスト寄せがより有効となると同時に、ショ
ルダーすなわちストラップの引上げ力によるバストアッ
プ作用によって、乳房の容積を上方に移動させ、前記人
体中心点に向けての引き寄せ作用とストラップの引上げ
による上方への力線の合力である斜め上方への力による
乳房の移動を可能にし、引き寄せながらのバストアップ
効果が得られる。
ップの全体図とバストカップ体裏当を示す図である。
例を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 バストカップ体および身頃体からなるブ
ラジャー等トップにおけるバストカップ体裏当構造にお
いて、前記裏当を体側部から人体中央部にかけて順次、
低伸張部、中立部、高伸張部とするとともに、前記バス
トカップ体に隣接する体側部側の身頃体に低伸張部を形
成したことを特徴とするトップにおけるバストカップ体
裏当構造。 - 【請求項2】 前記裏当を体側部から人体中央部にかけ
て順次、低伸張部、中立部、高伸張部とするために体側
部から人体中央部にかけて順次その厚みを漸減させたこ
とを特徴とする請求項1に記載のトップにおけるバスト
カップ体裏当構造。
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