JP2706918B2 - 免震床とシャッター下端部との取り合い構造 - Google Patents

免震床とシャッター下端部との取り合い構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、免震床とシャッター下端部との取り合い構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
建物の躯体の床と、フリーアクセスフロアとの間に支
承部と緩衝部とを挟んで地震入力を低減するようにした
免震床システムは既に知られている。これは、地震時に
建物の揺れが、コンピュータを中枢とするOA・通信シス
テム等の電子機器が設置されたフリーアクセスフロア
(免震床)に伝わるのを可及的に抑制すると共に、震動
を減衰して電子機器を地震から保護するようにしたもの
である。
このような建物において、コンピュータ室への出入り
口に免震床に対して昇降する防犯用のシャッターを設け
た場合、シャッターが降りているときに、地震が発生す
ると、シャッターによる摩擦抵抗によって、免震床の建
物に対するスムーズな水平移動が阻害されることにな
る。
また、建物のインテリジェント化がめざましい昨今、
コンピュータ室が次第に大規模なものとなり、コンピュ
ータ室においても『防火区画』が必要になりつつある
が、コンピュータ室の内部に防火用のシャッターを設
け、火災発生時に、煙感知器等の検出結果に基づいて前
記シャッターを自動的に降下させ、防火区画を形成する
ように構成した場合、同様な問題が発生することにな
る。
殊に、コンピュータ室においては、消化にハロンガス
が使用されるので、防火区画だけでなく、ハロンガスの
区画外への流失を防止する『ハロン区画』も要求される
ことになり、シャッターの自動的降下時、シャッター下
端部を床面に密着させる必要があるので、シャッター重
量が免震床にもろにかかり、シャッターが降下している
時に、地震が発生すると、免震床システム本来の機能を
著しく妨げることが予想されるのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、以上の考察結果に基づいて成されたもので
あって、シャッターが降下した状態において、地震が発
生しても、免震床の相対的な水平移動が阻害されないよ
うにすることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的
手段は、次の通りである。即ち、本発明による免震床と
シャッター下端部との取り合い構造の特徴は、免震床を
備えた建物の躯体側に取り付けられ、且つ、免震床に対
して昇降自在に構成されたシャッターの下端に、免震床
の相対的な水平移動に対する摩擦抵抗低減手段を装備さ
せたことにある。
摩擦抵抗低減手段としては、フッ素系樹脂のコーテイ
ング等も考えられるが、摩擦抵抗低減機能、耐久性、信
頼性を考慮すると、ボールキャスターを使用することが
最も好ましい。
また、シャッターとしては、防犯用のシャッターでも
よく、防火用のシャッターでもよい。
防火シャッターである場合、シャッター下端に、ボー
ルキャスターと、該ボールキャスターが免震床に当接し
た状態において免震床に対し弾性的に接触するシール材
とを設けることが、後述する理由により望ましい。
〔作用〕
上記の構成によれば、シャッターが降下している時
に、地震が発生しても、シャッター下端に摩擦抵抗低減
手段を装備してあるので、免震床の相対的な水平移動が
スムーズに行われることになる。
また防火シャッターの下端に、ボールキャスターと、
該ボールキャスターが免震床に当接した状態において免
震床に対し弾性的に接触するシール材とを装備した場合
には、ボールキャスターのボールの突出部分によって、
シャッター下端部と床面間に不可避的に形成される微小
な隙間がシール材により閉塞され、より確実なハロン区
画が可能である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は免震床を備えた建物の断面を示し、第2図は
その要部を示す。図において、1は建物の躯体、2は
床、3は梁、4はコンピュータ室であり、フリーアクセ
スフロアー5には、各種の電子機器6…が設置されてい
る。フリーアクセスフロアー5は躯体1の床2に支承部
7及び緩衝部8と鉄骨架台9とを介して支持された免震
床(以下、免震床5と記載する。)となっている。10は
天井である。免震床5の周囲は建物の躯体1から数十cm
の間隙を隔てており、躯体1側に設けた金属製のデッキ
11が免震床5の上に相対摺動自在に載置されている。12
は躯体1側(具体的には梁3の側面)に取り付けられた
巻取り式の防火用のシャッターであり、図外の火災検知
器の検出信号に基づいて自動的に降下し、防火区画を形
成するように構成されている。
尚、支承部7及び緩衝部8の構造としては、種々のも
のが知られているが、図示の実施例では、支承部7が二
枚の鋼板7a,7a間にボールベアリング7bを入れた構造と
なっており、緩衝部8が粘性体ダンパー8aとコイルバネ
8bとによって構成されている。そして、地震時には、免
震床5が躯体1に対して最大20cm近く相対的に水平移動
できるように構成されている。
前記シャッター12の下端には、免震床5の相対的な水
平移動に対する摩擦抵抗低減手段の一例として、第3図
および第4図に示すように、複数個のボールキャスター
13…が二列に且つ適当間隔おきに取り付けられている。
13aはボールキャスター本体、13bはボールである。ま
た、前記シャッター12の下端には、ボールキャスター13
…の列の中間部に、下向き開口のチャンネル材14とその
開口部に嵌着されたネオプレンゴム製のシール材15とが
取り付けられている。そして、ボールキャスター13…が
免震床5に当接した状態において、このシール材15が免
震床5に対し弾性的に接触することにより、ボールキャ
スター13…のボール13b…の突出部分によって、シャッ
ター下端部と床面間に不可避的に形成される微小な隙間
lが閉塞され、消化用ハロンガスの区画外への流失を防
止できるように構成されている。
上記の実施例によれば、火災発生や保守点検等のため
にシャッター12が降下し、シャッター重量が免震床5に
かかっているときに、地震が発生しても、免震床5の水
平移動に対するシャッター12の摩擦抵抗がボールキャス
ター13…によって低減されるから、免震床5の相対的な
水平移動がスムーズに行われ、免震床システム本来の機
能を十分に発揮させることができる。
尚、シール材15は弾性復元力によって床面に接してい
るだけであるから、免震床5の水平移動に対する摩擦抵
抗は極めて小さく、無視できる。
第5図は本発明の別実施例を示し、シール材15をアル
ミ等の軽量金属製とし、自重と弱いバネ16とによって下
方に付勢するようにした点に特徴がある。その他の構
成、作用は先の実施例と同じである。
尚、上記各実施例では、いずれもボールキャスター13
…を二列に設けたが、シャッター12の規模、重量によっ
ては、第6図に示すように、一列だけ設けて実施しても
よい。上記いずれの場合も、ハロンガスのある程度の流
失を厭わないなら、シール材15を省略して実施すること
が可能である。また、上記の各実施例では、専ら防火シ
ャッターを例にあげて本発明を説明したが、免震床に対
して昇降する防犯シャッターについて本発明を適用して
も同様な効果がある。
〔発明の効果〕
本発明は、上述した構成によりなるから、シャッター
が降下している時に、地震が発生しても、シャッターが
抵抗にならず、免震床の相対的な水平移動がスムーズに
行われ、免震床システム本来の機能を十分に発揮させる
ことができる。
請求項(3)によれば、防火シャッターの下端に、ボ
ールキャスターと、該ボールキャスターが免震床に当接
した状態において免震床に対し弾性的に接触するシール
材とを装備してあるので、上記の効果に加えて、ボール
キャスターのボールの突出部分によりシャッター下端部
と床面間に不可避的に形成される微小な隙間を閉塞し
て、消化用ハロゲンガスの区画外への流失を確実に防止
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示し、第1図は
免震床を備えた建物の概略断面図、第2図は要部の一部
破断斜視図、第3図は防火用のシャッターの底面図、第
4図は第3図のシャッターの要部断面図である。 第5図、第6図は各々本発明の別実施例を示すシャッタ
ーの要部断面図である。 1……躯体、5……免震床、12……シャッター、13……
ボールキャスター(摩擦抵抗低減手段)、15……シール
材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震床を備えた建物の躯体側に取り付けら
    れ、且つ、免震床に対して昇降自在に構成されたシャッ
    ターの下端に、免震床の相対的な水平移動に対する摩擦
    抵抗低減手段を装備してあることを特徴とする免震床と
    シャッター下端部との取り合い構造。
  2. 【請求項2】前記摩擦抵抗低減手段がボールキャスター
    である請求項(1)に記載の免震床とシャッター下端部
    との取り合い構造。
  3. 【請求項3】免震床を備えた建物の躯体側に取り付けら
    れ、且つ、免震床に対して昇降自在に構成された防火用
    のシャッターの下端に、ボールキャスターと、該ボール
    キャスターが免震床に当接した状態において免震床に対
    し弾性的に接触するシール材とを設けてあることを特徴
    とする免震床とシャッター下端部との取り合い構造。
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