JP2706362B2 - 空気調和機の遠隔監視システム - Google Patents

空気調和機の遠隔監視システム

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複数台の空気調和機の運転状態を遠隔地で集
中監視するのに好適な空気調和機の遠隔監視システムに
関する。
(従来の技術) 従来、空気調和機を監視するためには空気調和機が本
来具備するセンサの他に監視用の特別のセンサを空気調
和機に設置し、この特別なセンサからのデータに基づい
て空気調和機の運転状態をこの空気調和機の近傍に設置
された監視装置によって監視していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的とするところは、特別のセンサを用いな
いで空気調和機が本来具備しているセンサのデータを利
用して複数台の空気調和機の運転状態を遠隔地において
集中的に監視し、かつ、複数台の空気調和機の中のいず
れかが異常停止した場合にはその異常原因を遠隔地にお
いて早急に究明しうるシステムを提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するために発明されたもので
あって、その要旨とするところは、室内機の制御装置と
室外機の制御装置とを結ぶ接続線を介してデータを相互
に通信することによって運転される複数台の空気調和機
と、上記各空気調和機の近傍に配置されこれら空気調和
機の接続線と検出用信号線を介して接続されて監視対象
の空気調和機の接続線を流れるデータを収集するローカ
ル監視装置と、遠隔地に配置され上記ローカル監視装置
に収集されたデータをモデム、通信回線、モデムを介し
て受信して上記各空気調和機の運転状態を監視するリモ
ート監視装置とを備え、上記ローカル監視装置に異常停
止した空気調和機を判別する判別手段と、この判別手段
からの信号を受けて監視対象を異常停止した空気調和機
に変更指定する指定手段と、上記判別手段からの信号を
受けて異常停止した空気調和機を異常停止後所定時間経
過したときその運転を再開させる出力手段と、異常停止
した空気調和機の運転再開後再び異常停止するまでの運
転データを収集して記憶する記憶手段を設けたことを特
徴とする空気調和機の遠隔監視システムにある。
(作用) 本発明においては、ローカル監視装置は異常停止した
空気調和機を判別し、監視対象を異常停止した空気調和
機に変更指定し、異常停止後所定時間が経過したときこ
の空気調和機の運転を再開させて運転再開後再び異常停
止するまでその接続線を流れる運転データを検出用信号
線を経て収集し、このデータをモデム、通信回線、モデ
ムを経てリモート監視装置に伝送する。
(実施例) 本発明の1実施例が第1図ないし第3図に示されてい
る。
第1図において、A、B、Cはそれぞれ空気調和機
で、室内機1と室外機2とからなる。
第2図に示すように、室内機1は利用側熱交換器3、
これに室内空気を流過させるための室内ファン4、室内
空気の温度を検知するための温度センサ5、利用側熱交
換器3の温度を検知するための温度センサ6、制御装置
7等を備えている。また、室外機2は圧縮機8、熱源側
熱交換器9、これに外気を流過させるための室外ファン
10、外気の温度を検知するための温度センサ11、熱源側
熱交換器9の温度を検知するための温度センサ12、圧縮
機8から吐出される冷媒ガス温度を検知するための温度
センサ13、圧縮機8を駆動するモータ14に供給される電
流を検知するためのセンサ15、膨張弁16、四方切換弁1
7、制御装置18等を備えている。
しかして、空気調和機の冷房運転時、圧縮機8から吐
出された冷媒ガスは四方切換弁17を経て熱源側熱交換器
9に入り、ここで外気に放熱することによって凝縮液化
し、次いで、膨張弁16で断熱膨張し、利用側熱交換器3
で蒸発気化することにより室内空気を冷却した後、四方
切換弁17を経て圧縮機8に戻る。
暖房運転時には四方切換弁17を切り換えることによっ
て冷媒ガスは上記と逆方向に循環する。
温度センサ5、6の検出信号は制御装置7に入力さ
れ、温度センサ11、12、13、15の検出信号は制御装置18
に入力され、制御装置7と制御装置18とは接続線19を介
して接続されている。
しかして、各センサ5、6、11、12、13、15の検出信
号及び圧縮機8の発停指令、冷暖房指令等の指令信号を
制御装置7と制御装置8との間で接続線19を介して相互
に通信することによって空気調和機の運転が制御される
ようになっている。
各空気調和機A、B、Cの接続線19は検出用信号線20
を介してこれら空気調和機A、B、Cの近傍に設置され
たローカル監視装置21に接続され、このローカル監視装
置21はRS−232等の標準的な信号線22を介してモデム23
に結合される。そして、このモデム23は公衆通信回線24
を介して遠隔地に設置されたモデム25に結合され、この
モデム25は標準的な信号線26を介してリモート監視装置
27に結合されている。
ローカル監視装置21は、第3図に示すように、指定手
段31、記憶手段32、判別手段33及び出力手段34を備えて
いる。指定手段31が監視対象の空気調和機、例えばAを
指定すると、これからの指令を受けて記憶手段32は空気
調和機Aの接続線19を流れるデータを収集記憶する。こ
の過程で空気調和機、例えばBが異常停止した場合、こ
の異常信号は接続線19、検出用信号線20を経て判別手段
33に入り、判別手段33は異常信号を発した空気調和機B
を判別する。この判別結果は指定手段31に入力され、指
定手段31は監視対象を空気調和機Bに変更指定する旨を
記憶手段32に出力すると同時に出力手段34に出力する。
出力手段34は異常停止後所定時間、例えば、3分経過し
たときに信号線28を経て空気調和機Bに出力してその運
転を再開させる。かくして、記憶手段32は運転を再開し
た空気調和機Bが再び異常停止するまでの運転データを
収集記憶する。
ローカル監視装置21に収集記憶されたデータは信号線
22、モデム23、公衆通信回線24、モデム25、信号線26を
経てリモート監視装置27に伝送されるので、オペレータ
は遠隔地においてリモート監視装置27により複数台の空
気調和機A、B、Cの運転状態を監視できる。
一方、監視対象外の空気調和機が異常発生によって停
止した場合にはこの空気調和機が自動的に監視対象に変
更指定され、かつ、異常停止後所定時間経過したときそ
の運転が再開されるので、異常停止した空気調和機の運
転再開後再び異常によって停止するまでの間のデータが
ローカル監視装置21で収集される。
監視対象の空気調和機が異常発生により停止した場合
には、この空気調和機が監視対象に継続して指定される
が、異常停止するまでの運転データはローカル監視装置
21に既に収集されているので、これから送られたデータ
をリモート監視装置27で解析することによりこの空気調
和機の異常原因を糾明して適切な対策を早急に講ずるこ
とができる。
なお、各空気調和機A、B、Cの室内機1と室外機2
は必ずしも分割する必要はないが、これらの制御装置7
と18が相互に接続線19で接続されていれば良い。また、
異常停止後空気調和機の運転を再開する時間は異常の種
類に応じて変えることができ、異常の種類によっては空
気調和機の運転を再開しなくても良い。
(発明の効果) 本発明においては、監視対象の空気調和機の接続線を
流れるデータは検出用信号線を介してローカル監視装置
によって収集され、モデム、通信回線、モデムを経てリ
モート監視装置に伝送されるので、複数台の空気調和機
の運転状態を遠隔地に設置したリモート監視装置によっ
て集中監視することができる。
また、ローカル監視装置は異常停止した空気調和機を
監視対象に自動的に変更指定するとともに異常停止後所
定時間が経過したときその運転を再開させ、異常停止し
た空気調和機が運転再開後再び異常停止するまでの運転
データを直ちに収集してこれをリモート監視装置に伝達
することができるので異常停止した空気調和機の異常原
因等を遠隔地において早急に究明し、適切な対策を講ず
ることができる。
更に、監視用の特別のセンサを要せず、また、この特
別のセンサを空気調和機の所要個所に取り付ける必要も
ないのでコストを大巾に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の1実施例を示し、第1図
はシステムの系統図、第2図は空気調和機の略示的構成
図、第3図はローカル監視装置の機能ブロック図であ
る。 空気調和機……A、B、C、室内機……1、制御装置…
…7、室外機……2、制御装置……18、接続線……19、
検出用信号線……20、ローカル監視装置……21、判別手
段……33、指定手段……31、記憶手段……32、出力手段
……34、モデム……23、25、通信回線……24、リモート
監視装置……27
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−80546(JP,A) 特開 平4−98041(JP,A) 特開 平4−103948(JP,A) 実開 昭63−108032(JP,U) 特開 平4−106359(JP,A) 特開 平2−178557(JP,A) 特開 平1−114659(JP,A) 特開 平4−52449(JP,A) 特開 平4−106358(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内機の制御装置と室外機の制御装置とを
    結ぶ接続線を介してデータを相互に通信することによっ
    て運転される複数台の空気調和機と、上記各空気調和機
    の近傍に配置されこれら空気調和機の接続線と検出用信
    号線を介して接続されて監視対象の空気調和機の接続線
    を流れるデータを収集するローカル監視装置と、遠隔地
    に配置され上記ローカル監視装置に収集されたデータを
    モデム、通信回線、モデムを介して受信して上記各空気
    調和機の運転状態を監視するリモート監視装置とを備
    え、上記ローカル監視装置に異常停止した空気調和機を
    判別する判別手段と、この判別手段からの信号を受けて
    監視対象を異常停止した空気調和機に変更指定する指定
    手段と、上記判別手段からの信号を受けて異常停止した
    空気調和機を異常停止後所定時間経過したときその運転
    を再開させる出力手段と、異常停止した空気調和機の運
    転再開後再び異常停止するまでの運転データを収集して
    記憶する記憶手段を設けたことを特徴とする空気調和機
    の遠隔監視システム。
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