JP2706184B2 - 可動ステージ装置 - Google Patents
可動ステージ装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/02—Sliding-contact bearings
- F16C29/025—Hydrostatic or aerostatic
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/06—Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
- F16C32/0603—Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion
- F16C32/0614—Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion the gas being supplied under pressure, e.g. aerostatic bearings
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動ステージ装置に関
し、特に、1次元方向あるいは、2次元平面内で対象物
を高精度に移動させることのできる可動ステージ装置の
構造に関する。
し、特に、1次元方向あるいは、2次元平面内で対象物
を高精度に移動させることのできる可動ステージ装置の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置や超精密加工装置等にお
いて利用される可動ステージ装置は、移動と静止の際の
ステージを案内保持するガイド部の精度が、ステージの
運動精度、位置決め精度に大きく影響を与える。したが
って、ガイド装置としては非接触型のベアリング装置と
剛性の高いガイド構造体との組み合わせが多く採用され
ている。
いて利用される可動ステージ装置は、移動と静止の際の
ステージを案内保持するガイド部の精度が、ステージの
運動精度、位置決め精度に大きく影響を与える。したが
って、ガイド装置としては非接触型のベアリング装置と
剛性の高いガイド構造体との組み合わせが多く採用され
ている。
【0003】例えば、次世代超LSI製造用露光ステー
ジには、サブミクロン以上の位置決め精度が要求されて
おり、そのような可動ステージ装置を実現するには、ス
テージを移動するための駆動力を与えるアクチュエータ
の精度とともに、ガイド装置の案内精度も重要な要素と
なる。
ジには、サブミクロン以上の位置決め精度が要求されて
おり、そのような可動ステージ装置を実現するには、ス
テージを移動するための駆動力を与えるアクチュエータ
の精度とともに、ガイド装置の案内精度も重要な要素と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に従来の技術によ
る可動ステージ装置の例の断面構造を示す。図6におい
て、第1のベース61はその平面62が精密加工仕上げ
され、高い平面度を有する剛性の高い定盤である。第2
のベース63はその平面64が精密加工仕上げされ、高
い平面度を有する剛性の高い定盤である。平面62と6
4とは平行に所定間隔を保って対向するように、支柱6
5で結合される。第1と第2のベース61,63の平面
62,64に挟まれるように可動ステージ部材66が配
置される。平面62,64と対向するステージ部材66
の両面は精密加工仕上げされ、高い平面度と平行度を有
する。ステージ部材66の各面とベース61,63の平
面62,64との間隙にはガイド部67a,67bが設
けられる。ガイド部67a,67bには図示しない空気
供給装置よりベース61,63に設けた空気孔(図示せ
ず)を介して空気が吹き付けられ空気膜が構成される。
ガイド部の空気膜は、ステージ66の滑り軸受け、すな
わちエアーベアリングとして機能する。したがって、ス
テージ部材66は第1と第2のベース61,63とガイ
ド部67a,67bとによって非接触で案内支持されて
平面62,64間を移動できる。移動装置としてはリニ
アモータのような電磁駆動手段などが用いられる。
る可動ステージ装置の例の断面構造を示す。図6におい
て、第1のベース61はその平面62が精密加工仕上げ
され、高い平面度を有する剛性の高い定盤である。第2
のベース63はその平面64が精密加工仕上げされ、高
い平面度を有する剛性の高い定盤である。平面62と6
4とは平行に所定間隔を保って対向するように、支柱6
5で結合される。第1と第2のベース61,63の平面
62,64に挟まれるように可動ステージ部材66が配
置される。平面62,64と対向するステージ部材66
の両面は精密加工仕上げされ、高い平面度と平行度を有
する。ステージ部材66の各面とベース61,63の平
面62,64との間隙にはガイド部67a,67bが設
けられる。ガイド部67a,67bには図示しない空気
供給装置よりベース61,63に設けた空気孔(図示せ
ず)を介して空気が吹き付けられ空気膜が構成される。
ガイド部の空気膜は、ステージ66の滑り軸受け、すな
わちエアーベアリングとして機能する。したがって、ス
テージ部材66は第1と第2のベース61,63とガイ
ド部67a,67bとによって非接触で案内支持されて
平面62,64間を移動できる。移動装置としてはリニ
アモータのような電磁駆動手段などが用いられる。
【0005】図6に示すような従来の可動ステージ装置
においては、第1のベース61と第2のベース63の両
方の平面62,64が超精密加工により平面度をだして
おり、可動ステージ66は両表面62,64を基準面と
して移動される。したがって、移動および位置決め精度
を決める要素として、ベース61とベース63の表面6
2,64の平面度、可動ステージ66の表面の平面度、
ベース61とベース63の表面62,64間の平行度な
らびに、可動ステージ66の表面どうしの平行度といっ
た数多くの要素が含まれ、装置の加工と組立の際に大き
な負担がかかっていた。もし、これらのいずれかの要素
の精度がでていない場合にはステージの移動精度や位置
決め精度が低下するのはもちろん、移動そのものが不安
定となる場合があった。
においては、第1のベース61と第2のベース63の両
方の平面62,64が超精密加工により平面度をだして
おり、可動ステージ66は両表面62,64を基準面と
して移動される。したがって、移動および位置決め精度
を決める要素として、ベース61とベース63の表面6
2,64の平面度、可動ステージ66の表面の平面度、
ベース61とベース63の表面62,64間の平行度な
らびに、可動ステージ66の表面どうしの平行度といっ
た数多くの要素が含まれ、装置の加工と組立の際に大き
な負担がかかっていた。もし、これらのいずれかの要素
の精度がでていない場合にはステージの移動精度や位置
決め精度が低下するのはもちろん、移動そのものが不安
定となる場合があった。
【0006】本発明の目的は、移動および位置決め精度
を減ずることなく、かつそれら精度を決定する要素の数
を減らして、量産性にすぐれしかも上記要素の精度誤差
やばらつきを吸収して高精度で信頼性の高い可動ステー
ジ装置を提供することにある。
を減ずることなく、かつそれら精度を決定する要素の数
を減らして、量産性にすぐれしかも上記要素の精度誤差
やばらつきを吸収して高精度で信頼性の高い可動ステー
ジ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による可動ステージ装置は、基準平面を有する第1の
ベース部材と、第1のベース部材の基準平面と所定間隔
を置いて平行に対向する表面を有する第2のベース部材
とを配置し、第1のベース部材の基準平面と第2のベー
ス部材の表面との間に、基準面にそって第1と第2のベ
ース部材に対し非接触で相対移動が可能な可動ステージ
を配置し、第1のベース部材の基準面と可動ステージと
の間に、可動ステージを基準平面に対し非接触で案内支
持する第1のガイド部を配置し、第2のベース部材の表
面と可動ステージとの間に、可動ステージを第2のベー
ス部材の表面に対し非接触で案内支持する第2のガイド
部とを配置し、第1のガイド部の剛性が第2のガイド部
の剛性よりも高くなるように設定した。
明による可動ステージ装置は、基準平面を有する第1の
ベース部材と、第1のベース部材の基準平面と所定間隔
を置いて平行に対向する表面を有する第2のベース部材
とを配置し、第1のベース部材の基準平面と第2のベー
ス部材の表面との間に、基準面にそって第1と第2のベ
ース部材に対し非接触で相対移動が可能な可動ステージ
を配置し、第1のベース部材の基準面と可動ステージと
の間に、可動ステージを基準平面に対し非接触で案内支
持する第1のガイド部を配置し、第2のベース部材の表
面と可動ステージとの間に、可動ステージを第2のベー
ス部材の表面に対し非接触で案内支持する第2のガイド
部とを配置し、第1のガイド部の剛性が第2のガイド部
の剛性よりも高くなるように設定した。
【0008】
【作用】第1のガイド部が第2のガイド部よりもガイド
媒体の剛性が高くなるように設定されることにより、可
動ステージは第1のガイド部の基準面のみを基準として
移動し、第1と第2のベース部材の表面の平面度、可動
ステージの表面の平面度、第1と第2のベースの表面間
の平行度ならびに、可動ステージの表面どうしの平行度
等における誤差やばらつきに起因するステージの運動誤
差を剛性を低くした第2のガイド部で吸収する。
媒体の剛性が高くなるように設定されることにより、可
動ステージは第1のガイド部の基準面のみを基準として
移動し、第1と第2のベース部材の表面の平面度、可動
ステージの表面の平面度、第1と第2のベースの表面間
の平行度ならびに、可動ステージの表面どうしの平行度
等における誤差やばらつきに起因するステージの運動誤
差を剛性を低くした第2のガイド部で吸収する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による可動ステ
ージ装置の実施例の構造と動作について詳しく説明す
る。
ージ装置の実施例の構造と動作について詳しく説明す
る。
【0010】まず、図1を参照してその構造について説
明する。図1は本発明による可動ステージ装置の実施例
の断面構造を示す。図1の実施例は可動ステージが垂直
移動可能な可動ステージ装置である。なお、本実施例の
可動ステージ装置は垂直移動に限らず、水平移動でもそ
の中間の斜め移動でもよく、2次元平面内で移動可能で
あるものとする。
明する。図1は本発明による可動ステージ装置の実施例
の断面構造を示す。図1の実施例は可動ステージが垂直
移動可能な可動ステージ装置である。なお、本実施例の
可動ステージ装置は垂直移動に限らず、水平移動でもそ
の中間の斜め移動でもよく、2次元平面内で移動可能で
あるものとする。
【0011】図1において、第1のベース11はその基
準平面12が精密加工仕上げされ、高い平面度を有する
剛性の高い定盤である。第2のベース13は第1のベー
ス11の基準平面12と平行な表面14を有する定盤で
ある。平面14は基準面12に比べその平面度は要求さ
れず相対的に荒くてもよい。平面12と14とは平行に
所定間隔を保つよう床15に固定されるか、図示しない
保持支柱で接合固定される。ただし、基準平面12と平
面14とは図6で示した従来の装置に比べ、その平行度
は相対的に低くてもよい。ベース11,13の材料は剛
性の高いものが選ばれるが、鉄のような磁性体に限らな
い。たとえばセラミックスは比剛性が高く、しかも加工
精度が高いので好ましい。
準平面12が精密加工仕上げされ、高い平面度を有する
剛性の高い定盤である。第2のベース13は第1のベー
ス11の基準平面12と平行な表面14を有する定盤で
ある。平面14は基準面12に比べその平面度は要求さ
れず相対的に荒くてもよい。平面12と14とは平行に
所定間隔を保つよう床15に固定されるか、図示しない
保持支柱で接合固定される。ただし、基準平面12と平
面14とは図6で示した従来の装置に比べ、その平行度
は相対的に低くてもよい。ベース11,13の材料は剛
性の高いものが選ばれるが、鉄のような磁性体に限らな
い。たとえばセラミックスは比剛性が高く、しかも加工
精度が高いので好ましい。
【0012】第1と第2のベース11,13の平面1
2,14に挟まれるように可動ステージ16が配置され
る。基準面12と対向するステージ16の面18は精密
加工仕上げされ、基準面12と同様な高い平面度を有す
る。第2のベース13と対向するステージ16の面19
は面18に比べその平面度は要求されず相対的に荒くて
もよい。
2,14に挟まれるように可動ステージ16が配置され
る。基準面12と対向するステージ16の面18は精密
加工仕上げされ、基準面12と同様な高い平面度を有す
る。第2のベース13と対向するステージ16の面19
は面18に比べその平面度は要求されず相対的に荒くて
もよい。
【0013】ステージ16の各面と第1と第2のベース
11,13の平面12,14との間隙には第1のガイド
部17aと第2のガイド部17bが設けられる。第1と
第2のガイド部17a,17bには図示しない空気供給
装置よりステージ16ないしはベース11,13に設け
た空気孔(図示せず)を介して空気が吹き付けられ空気
膜が構成される。ガイド部17a,17bの空気膜は、
ステージ16の滑り軸受け、すなわちエアーベアリング
として機能する。したがって、ステージ16は第1と第
2のベース11,13と第1と第2のガイド部17a,
17bとで非接触に案内支持されて平面12,14間を
移動できる。移動装置としてはリニアモータのような電
磁駆動手段を用いるとよい。第1と第2のガイド部17
a,17bの間隔は、ステージ負荷の大きさや、後で説
明する空気膜の要求剛性等を考慮して決定される。
11,13の平面12,14との間隙には第1のガイド
部17aと第2のガイド部17bが設けられる。第1と
第2のガイド部17a,17bには図示しない空気供給
装置よりステージ16ないしはベース11,13に設け
た空気孔(図示せず)を介して空気が吹き付けられ空気
膜が構成される。ガイド部17a,17bの空気膜は、
ステージ16の滑り軸受け、すなわちエアーベアリング
として機能する。したがって、ステージ16は第1と第
2のベース11,13と第1と第2のガイド部17a,
17bとで非接触に案内支持されて平面12,14間を
移動できる。移動装置としてはリニアモータのような電
磁駆動手段を用いるとよい。第1と第2のガイド部17
a,17bの間隔は、ステージ負荷の大きさや、後で説
明する空気膜の要求剛性等を考慮して決定される。
【0014】ガイド部17a,17bとして空気膜によ
るエアーベアリング手段の他に、磁石の反発力を利用す
るものが使用できる。この場合には、ベース11,13
の平面12,14とステージ16の表面とは磁性体で作
られる。そして、各平面12,14とステージ16の表
面とは同極性の磁極が対向するように磁石が取り付けら
れる。この磁石は永久磁石でも電磁石でもよい。また、
ガイド部17aと17bの一方をエアベアリング、他方
を磁石の反発力を利用するものにしてもよい。
るエアーベアリング手段の他に、磁石の反発力を利用す
るものが使用できる。この場合には、ベース11,13
の平面12,14とステージ16の表面とは磁性体で作
られる。そして、各平面12,14とステージ16の表
面とは同極性の磁極が対向するように磁石が取り付けら
れる。この磁石は永久磁石でも電磁石でもよい。また、
ガイド部17aと17bの一方をエアベアリング、他方
を磁石の反発力を利用するものにしてもよい。
【0015】次に、図2,図3及び図4を参照してこの
実施例の可動ステージ装置の動作を説明する。図2は、
図1の可動ステージ装置の要部を拡大して図示したもの
であり、ステージ16が下方に16’として垂直移動す
る様子を示した。
実施例の可動ステージ装置の動作を説明する。図2は、
図1の可動ステージ装置の要部を拡大して図示したもの
であり、ステージ16が下方に16’として垂直移動す
る様子を示した。
【0016】上記したように、第1のベース11の基準
面12は平面度が高く、第2のベース13の面14は図
示のように平面度はより荒くなっている。さらに、第1
のガイド部17aの剛性は第2のガイド部17bの剛性
よりもかなり高く設定されている。剛性は空気膜の場合
には、空気膜の圧力、絞りや絞り形状を変えることによ
り調整できる。たとえば、接近すると圧力が急激に上昇
するようにすれば、高いガイド部の剛性が得られる。ま
た磁石の反発力を利用する場合には磁力を変えることに
より剛性が調整できる。たとえば、接近すると磁石の反
発力が急激に大きくなるようにすればガイド部の剛性は
高くなる。
面12は平面度が高く、第2のベース13の面14は図
示のように平面度はより荒くなっている。さらに、第1
のガイド部17aの剛性は第2のガイド部17bの剛性
よりもかなり高く設定されている。剛性は空気膜の場合
には、空気膜の圧力、絞りや絞り形状を変えることによ
り調整できる。たとえば、接近すると圧力が急激に上昇
するようにすれば、高いガイド部の剛性が得られる。ま
た磁石の反発力を利用する場合には磁力を変えることに
より剛性が調整できる。たとえば、接近すると磁石の反
発力が急激に大きくなるようにすればガイド部の剛性は
高くなる。
【0017】今、図2の上の位置にステージ16がある
とき、第1のガイド部17aの間隔がh1 ,ステージ1
6の幅がht ,第2のガイド部17bの間隔がh2 ,第
1と第2のベース11,13の間隔がh0 であるとす
る。この上の位置からステージが下方に移動してステー
ジ16’の位置に移動したとする。ステージ16’の位
置において、第1のガイド部17aの間隔がh1 +Δh
1 ,ステージ16’の幅がht (変化なし),第2のガ
イド部17bの間隔がh2 +Δh2 ,第1と第2のベー
ス11,13の間隔がh0 +Δh0 となったとする。
とき、第1のガイド部17aの間隔がh1 ,ステージ1
6の幅がht ,第2のガイド部17bの間隔がh2 ,第
1と第2のベース11,13の間隔がh0 であるとす
る。この上の位置からステージが下方に移動してステー
ジ16’の位置に移動したとする。ステージ16’の位
置において、第1のガイド部17aの間隔がh1 +Δh
1 ,ステージ16’の幅がht (変化なし),第2のガ
イド部17bの間隔がh2 +Δh2 ,第1と第2のベー
ス11,13の間隔がh0 +Δh0 となったとする。
【0018】ここで、図3は、横軸に第1と第2のガイ
ド部17a、17bの間隔hをとり、縦軸に空気膜の負
荷容量wをとった特性曲線である。グラフの縦軸から左
側が第1のガイド部17aの特性を示し、右側が第2の
ガイド部17bの特性を示す。ガイド部の剛性はこの特
性曲線の傾斜で表される。すなわち曲線の傾きが急なほ
ど剛性が高いことを示す。つまり、負荷(ステージ16
からの反作用)の変化に対してガイド部の間隔が変化し
ない程その剛性は高いということになる。図示の通り、
第1のガイド部17aの方が曲線の傾斜が急であり、第
2のガイド部17bに比べて、その剛性が高いことを表
している。
ド部17a、17bの間隔hをとり、縦軸に空気膜の負
荷容量wをとった特性曲線である。グラフの縦軸から左
側が第1のガイド部17aの特性を示し、右側が第2の
ガイド部17bの特性を示す。ガイド部の剛性はこの特
性曲線の傾斜で表される。すなわち曲線の傾きが急なほ
ど剛性が高いことを示す。つまり、負荷(ステージ16
からの反作用)の変化に対してガイド部の間隔が変化し
ない程その剛性は高いということになる。図示の通り、
第1のガイド部17aの方が曲線の傾斜が急であり、第
2のガイド部17bに比べて、その剛性が高いことを表
している。
【0019】図2におけるステージ16の位置では第1
と第2のガイド部17a,17bの負荷容量が等しくな
った点x1 ,x2 で釣り合っている。この時のガイド部
17a、17bの間隔は図2で示した通りである。この
位置から下方にステージが移動して図2のステージ1
6’となった位置では、図3のx1 ’,x2 ’の点で両
ガイド部の負荷容量wが釣り合う。この時のガイド部1
7a、17bの間隔は図2で示した通りである。
と第2のガイド部17a,17bの負荷容量が等しくな
った点x1 ,x2 で釣り合っている。この時のガイド部
17a、17bの間隔は図2で示した通りである。この
位置から下方にステージが移動して図2のステージ1
6’となった位置では、図3のx1 ’,x2 ’の点で両
ガイド部の負荷容量wが釣り合う。この時のガイド部1
7a、17bの間隔は図2で示した通りである。
【0020】図4に図2,図3の状態をバネと質量との
要素でモデル化したものを示す。質量(ステージ)16
と16’がバネ定数k1 とk2 とで両側からベース1
1,13に対して支持されている。ここでバネ定数(剛
性に対応)はk1 ≫k2 に選ばれているとする。
要素でモデル化したものを示す。質量(ステージ)16
と16’がバネ定数k1 とk2 とで両側からベース1
1,13に対して支持されている。ここでバネ定数(剛
性に対応)はk1 ≫k2 に選ばれているとする。
【0021】質量(ステージ)16が16’の位置に移
動すると、間隔h0はΔh0 だけ増加し、ガイド部17
a,17bの釣り合い点は図3のx1 ’,x2 ’へ移動
する。そして第1のガイド部17aと第2のガイド部1
7bの間隔はそれぞれΔh1 とΔh2 だけ増加する。
(Δh1 +Δh2 =Δh0 )図3から判るように、k1
≫k2 であるのでΔh1≪Δh2 となって、第2のベー
ス13の面14の平面度の荒さと、基準面12とベース
13の面14との間の平行度の誤差とを第2のガイド部
17bで吸収し、ステージ16は基準面12にそって間
隔hの方向にはほとんど変化なく(許容誤差範囲で)精
密に移動できる。
動すると、間隔h0はΔh0 だけ増加し、ガイド部17
a,17bの釣り合い点は図3のx1 ’,x2 ’へ移動
する。そして第1のガイド部17aと第2のガイド部1
7bの間隔はそれぞれΔh1 とΔh2 だけ増加する。
(Δh1 +Δh2 =Δh0 )図3から判るように、k1
≫k2 であるのでΔh1≪Δh2 となって、第2のベー
ス13の面14の平面度の荒さと、基準面12とベース
13の面14との間の平行度の誤差とを第2のガイド部
17bで吸収し、ステージ16は基準面12にそって間
隔hの方向にはほとんど変化なく(許容誤差範囲で)精
密に移動できる。
【0022】次に、図1の可動ステージ装置を半導体露
光装置のアライナー用ステージ装置に適用した例を図5
を参照して説明する。第1のベース51はその基準平面
52が精密加工仕上げされ、高い平面度を有する剛性の
高いセラミックス定盤である。第2のベース53はその
平面54が基準面52よりも平面度において荒いセラミ
ックス定盤である。平面52と54とは平行に所定間隔
を保って対向するように、床55に固定される。第1と
第2のベース51,53の平面52,54に挟まれるよ
うに可動ウエハステージ56が配置される。基準平面5
2と対向するウエハステージ56の一方の面58は精密
加工仕上げされ、高い平面度を有する。ウエハステージ
56の各面58,59とベース52,53の面52,5
4との間には図示しない空気供給装置から空気が供給さ
れて空気膜を形成して非接触のガイド部57a,57b
が配置される。両ガイド部は、ウエハステージ56のエ
アーベアリングとして機能する。したがって、ウエハス
テージ56は第1と第2のベース51,53とガイド部
57a,57bとによって非接触で案内支持されて基準
平面52にそって移動できる。移動装置としてはベース
53に設けた永久磁石21とウエハステージ56側に設
けたコイル22とからなる平面モータ20による電磁駆
動手段が用いられる。
光装置のアライナー用ステージ装置に適用した例を図5
を参照して説明する。第1のベース51はその基準平面
52が精密加工仕上げされ、高い平面度を有する剛性の
高いセラミックス定盤である。第2のベース53はその
平面54が基準面52よりも平面度において荒いセラミ
ックス定盤である。平面52と54とは平行に所定間隔
を保って対向するように、床55に固定される。第1と
第2のベース51,53の平面52,54に挟まれるよ
うに可動ウエハステージ56が配置される。基準平面5
2と対向するウエハステージ56の一方の面58は精密
加工仕上げされ、高い平面度を有する。ウエハステージ
56の各面58,59とベース52,53の面52,5
4との間には図示しない空気供給装置から空気が供給さ
れて空気膜を形成して非接触のガイド部57a,57b
が配置される。両ガイド部は、ウエハステージ56のエ
アーベアリングとして機能する。したがって、ウエハス
テージ56は第1と第2のベース51,53とガイド部
57a,57bとによって非接触で案内支持されて基準
平面52にそって移動できる。移動装置としてはベース
53に設けた永久磁石21とウエハステージ56側に設
けたコイル22とからなる平面モータ20による電磁駆
動手段が用いられる。
【0023】第1のベース51の中央部には露光用の光
を通過させるための開孔部23が設けられる。開孔部2
3にはマスクステージ24が配設される。マスクステー
ジ24にはパターンが描かれたマスク25が置かれる。
ウエハステージ56には凹部26が設けられる。凹部2
6のほぼ中央部にはウエハチャック27が配置され、そ
の上にウエハ28が固定される。平面モータ20により
ウエハステージ56が上下あるいは左右方向に移動せし
められマスク25とのアライメントがなされる。なお、
ガイド部57a,57bはエアベアリングの代わりに磁
気的反発力を利用するものでも可能である。
を通過させるための開孔部23が設けられる。開孔部2
3にはマスクステージ24が配設される。マスクステー
ジ24にはパターンが描かれたマスク25が置かれる。
ウエハステージ56には凹部26が設けられる。凹部2
6のほぼ中央部にはウエハチャック27が配置され、そ
の上にウエハ28が固定される。平面モータ20により
ウエハステージ56が上下あるいは左右方向に移動せし
められマスク25とのアライメントがなされる。なお、
ガイド部57a,57bはエアベアリングの代わりに磁
気的反発力を利用するものでも可能である。
【0024】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0025】
【発明の効果】第1のガイド部が第2のガイド部よりも
ガイド剛性が高くなるように設定されることにより、可
動ステージは第1のガイド部の基準面のみを基準として
移動する。ガイドとして非接触ガイドを用い、かつ2つ
のガイド部に剛性差をつけたガイド構成にすることによ
り、第1と第2のベース部材の表面の平面度、可動ステ
ージの表面の平面度、第1と第2のベースの表面間の平
行度ならびに、可動ステージの表面どうしの平行度等に
おける誤差やばらつきに起因するステージの運動誤差を
剛性を低くした第2のガイド部で吸収し、高精度な移動
および位置決めが可能となる。
ガイド剛性が高くなるように設定されることにより、可
動ステージは第1のガイド部の基準面のみを基準として
移動する。ガイドとして非接触ガイドを用い、かつ2つ
のガイド部に剛性差をつけたガイド構成にすることによ
り、第1と第2のベース部材の表面の平面度、可動ステ
ージの表面の平面度、第1と第2のベースの表面間の平
行度ならびに、可動ステージの表面どうしの平行度等に
おける誤差やばらつきに起因するステージの運動誤差を
剛性を低くした第2のガイド部で吸収し、高精度な移動
および位置決めが可能となる。
【0026】また、可動ステージ装置としての精度は、
基準面の平面度とステージの基準面に対向する面の平面
度のみを高精度に製作すればよく、他の要素については
従来のものに比べ精度は軽減できるので、量産性が向上
し、ひいては製造コストの低減ならびに信頼性が向上す
る。
基準面の平面度とステージの基準面に対向する面の平面
度のみを高精度に製作すればよく、他の要素については
従来のものに比べ精度は軽減できるので、量産性が向上
し、ひいては製造コストの低減ならびに信頼性が向上す
る。
【図1】本発明による可動ステージ装置の実施例の断面
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図2】図1の可動ステージ装置の動作を説明する図で
ある。
ある。
【図3】図1の可動ステージ装置のガイド部の剛性特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図4】図1の可動ステージ装置の動作を説明する等価
機構図である。
機構図である。
【図5】図1の可動ステージ装置を半導体製造装置のア
ライナー装置に適用した場合の図である。
ライナー装置に適用した場合の図である。
【図6】従来の技術による可動ステージ装置の一例の断
面構造を示す図である。
面構造を示す図である。
11,51,61・・・・第1のベース 12,52,62・・・・第1のベースの表面 13,23,63・・・・第2のベース 14,24,64・・・・第2のベースの表面 15,55・・・・・・・床面 16,56,66・・・・可動ステージ 17a,57a,67a・・・第1のガイド部 17b,57b,67b・・・第2のガイド部 20・・・・・平面モータ 21・・・・・永久磁石 22・・・・・コイル 23・・・・・開口部 24・・・・・マスクステージ 25・・・・・マスク 26・・・・・凹部 27・・・・・ウエハチャック 28・・・・・ウエハ
Claims (4)
- 【請求項1】 基準平面を有する第1のベース部材と、
前記第1のベース部材の前記基準平面と所定間隔を置い
て平行に対向する表面を有する第2のベース部材と、前
記第1のベース部材の前記基準平面と前記第2のベース
部材の前記表面との間に配置され、前記第1と第2のベ
ース部材に対し非接触で前記基準面に沿って相対移動が
可能な可動ステージと、前記第1のベース部材の前記基
準面と前記可動ステージとの間に配置され、前記可動ス
テージを前記基準平面に対し非接触で案内支持する第1
のガイド手段と、前記第2のベース部材の前記表面と前
記可動ステージとの間に配置され、前記可動ステージを
前記表面に対し非接触で案内支持する第2のガイド手段
とを有し、前記第1のガイド手段の剛性が前記第2のガ
イド手段の剛性よりも高くなるように設定された可動ス
テージ装置。 - 【請求項2】 前記第2のベース部材の前記表面の平面
度が前記第1のベース部材の前記基準面の平面度よりも
荒い請求項1記載の可動ステージ装置。 - 【請求項3】 前記第1と第2のガイド手段の少なくと
も一方は、前記第1のベース部材の前記基準平面あるい
は前記第2のベース部材の表面と前記可動ステージとの
間に形成された所定の剛性を有する空気膜を有する請求
項1あるいは2記載の可動ステージ装置。 - 【請求項4】 前記第1と第2のガイド手段の少なくと
も一方は、前記第1のベース部材の前記基準平面あるい
は前記第2のベース部材の表面と前記可動ステージとの
間で所定の磁気的力を発生する磁石手段を有する請求項
1あるいは2記載の可動ステージ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11608191A JP2706184B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 可動ステージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11608191A JP2706184B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 可動ステージ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04347008A JPH04347008A (ja) | 1992-12-02 |
JP2706184B2 true JP2706184B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=14678246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11608191A Expired - Fee Related JP2706184B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 可動ステージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2706184B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3356683B2 (ja) * | 1998-04-04 | 2002-12-16 | 東京エレクトロン株式会社 | プローブ装置 |
AU2001244679A1 (en) | 2000-03-31 | 2001-10-08 | Toto Ltd. | Method for wet forming of powder, method for producing powder sintered compact, powdery sintered compact, and apparatus using powdery sintered compact |
WO2011111100A1 (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-15 | 黒田精工株式会社 | 空気圧リニアガイド方式の並列スライダ装置およびその制御方法および測定装置 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP11608191A patent/JP2706184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04347008A (ja) | 1992-12-02 |
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Legal Events
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