JP2705688B2 - 円筒座標型ロボットのスライドアームのスライド機構 - Google Patents

円筒座標型ロボットのスライドアームのスライド機構

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JP2705688B2
JP2705688B2 JP6991396A JP6991396A JP2705688B2 JP 2705688 B2 JP2705688 B2 JP 2705688B2 JP 6991396 A JP6991396 A JP 6991396A JP 6991396 A JP6991396 A JP 6991396A JP 2705688 B2 JP2705688 B2 JP 2705688B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒座標型ロボッ
トアームのスライド機構に関し、特にウエーハ、液晶ガ
ラス基板の移載用ロボットのアームのスライド機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体用のウエーハや液晶ガラス基板の
移載用のロボットとしては円筒座標型のロボットが多く
採用されており、水平スライド関節の駆動方法としては
サーボモータによるボールねじやタイミングベルトなど
のベルトやチェーンを用いた駆動、電動式リニアモー
タ、空圧シリンダや油圧シリンダを用いた駆動等が採用
されているが、いずれもスライド部が1段の駆動機構で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり従来の円
筒座標型ロボットの水平スライド機構はスライド部が一
段の機構のため、水平スライド距離はスライド機構のス
ライド方向の長さの範囲内に限定され、従ってスライド
機構のスライド方向の長さは水平スライド距離よりも大
きく、旋回時の最小旋回半径はスライド機構のスライド
方向の長さによって制限されるため、水平スライド距離
に比べてシステム構築時のロボットの所要占有面積が大
きくなるという問題点があった。
【0004】また、リンク方式の特殊円筒座標型ロボッ
トは占有面積が少ないが、リンク機構により回転運動を
直線運動に変換しており、かつ伝達系がタイミングベル
ト等の非剛体となっているため、起動及び停止時の直線
運動誤差が発生するという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、所要占有面積が少なく、
起動及び停止時の直線運動誤差の少ない円筒座標型ロボ
ットの水平スライド機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の円筒座標型ロボ
ットのスライドアームのスライド機構は、ロボット本体
に固定されるベースプレートと、ベースプレート上で1
軸直線方向に自由度を有する第1のスライドベースと、
第1のスライドベース上で該第1のスライドベースと同
一方向に1軸直線方向に自由度を有し、その先の関節と
結合する第2のスライドベースとを有し、第1のスライ
ドベースとベースプレートとは第1のベルト駆動機構を
介して結合され、第1のスライドベースと第2のスライ
ドベースは第2のベルト駆動機構によって結合され、第
1のベルト駆動機構は、ベースプレートに固定された駆
動モータと結合して駆動回転される第1の駆動プーリ、
第1のスライドベースのスライド方向両端部に回転自在
に保持された複数のプーリ及びベルト駆動方向を変換す
るガイドプーリと、これらのプーリと係合し、所定の位
置でベースプレートに固定される第1のベルトとによっ
て構成され、第1のベルトの主要部が第1のスライドベ
ースのスライド方向と平行になるようにプーリが配列さ
れ、第1の駆動プーリの回転により、第1のベルトを介
して第1のスライドベースのスライド方向両端部に回転
自在に保持された複数のプーリを回転させるとともに第
1のスライドベースをスライドさせ、第2のベルト駆動
機構は、第1のスライドベースのスライド方向両端部に
回転自在に保持されたプーリの内、第1の駆動用プーリ
の回転と同方向に1/2の回転数で回転するプーリに固
定されて同一の回転を行なう第2の駆動用プーリ及び第
1のスライドベースの該第2の駆動用プーリと反対の端
部に回転自在に保持されたプーリと、これらのプーリと
係合し、所定の位置で第2のスライドベースに固定され
る第2のベルトによって構成され、第2のベルトの主要
部が第1のスライドベースのスライド方向と平行になる
ようにプーリが配列され、第2の駆動プーリの回転によ
って、第2のベルトを介して第2のスライドベースをス
ライドさせる。
【0007】また、ベルト駆動機構が、タイミングベル
トとタイミングプーリとガイドプーリからなるタイミン
グベルト機構であることが好ましく、第1のタイミング
ベルト機構は、ベースプレートに固定された駆動モータ
と結合して駆動回転される第1の駆動タイミングプーリ
及び回転自在な1個のガイドプーリーと、第1のスライ
ドベースのスライド方向の一方の端部に回転自在に保持
された2個のタイミングプーリ及び反対端部に回転自在
に保持された1個のタイミングプーリと、これらのプー
リと係合し、所定の位置でベースプレートに固定される
クローズトタイプの第1のタイミングベルトによって構
成され、第2のタイミングベルト機構は、第1のタイミ
ングベルト機構の5個のタイミングプーリと同軸に回転
自在に保持された5個のタイミングプーリ及びガイドプ
ーリと、これらのプーリと係合し、所定の位置で第2の
スライドベースに固定される第2のタイミングベルトに
よって構成され、第1の駆動タイミングプーリの回転と
同方向に1/2の回転数で回転する第1のタイミングベ
ルト機構のタイミングプーリと同軸に保持される第2の
タイミング機構のタイミングプーリとが相互に固定され
て同一回転を行ない、第2の駆動タイミングプーリを形
成し、第2のタイミングベルトを介して第2のスライド
ベースをスライドさせてもよい。
【0008】さらに、第1のタイミングベルト機構は、
ベースプレートに固定された駆動モータと結合して駆動
回転される第1の駆動タイミングプーリ及び回転自在な
2個の抑えプーリーと、第1のスライドベースのスライ
ド方向の一方の端部に回転自在に保持された1個のタイ
ミングプーリ及び反対端部に回転自在に保持された1個
のガイドプーリと、これらのプーリと係合し、ベルト両
端部が所定の位置でベースプレートに固定されるオープ
ンタイプの第1のタイミングベルトによって構成され、
第2のタイミングベルト機構は、第1の駆動タイミング
プーリの回転と同方向に1/2の回転数で回転する第1
のタイミングベルト機構のタイミングプーリと同軸に保
持固定されて同一回転を行なう第2のタイミング機構の
第2の駆動タイミングプーリ及び第1のスライドベース
の反対端部に回転自在に保持された1個のタイミングプ
ーリと、これらのプーリと係合し、所定の位置で第2の
スライドベースに固定されるクローズトタイプの第2の
タイミングベルトによって構成され、第2の駆動タイミ
ングプーリの回転によって第2のタイミングベルトを介
して第2のスライドベースをスライドさせてもよい。
【0009】さらには、ロボット本体に固定されるベー
スプレートと、ベースプレート上で1軸直線方向に自由
度を有する第1のスライドベースと、第1のスライドベ
ース上で該第1のスライドベースと同一方向に1軸直線
方向に自由度を有し、その先の関節と結合する第2のス
ライドベースとを有し、第1のスライドベースとベース
プレートとは第1のチェーン駆動機構を介して結合さ
れ、第1のスライドベースと第2のスライドベースは第
2のチェーン駆動機構によって結合され、第1のチェー
ン駆動機構は、ベースプレートに固定された駆動モータ
と結合して駆動回転される第1の駆動チェーンホイー
ル、第1のスライドベースのスライド方向両端部に回転
自在に保持された複数のチェーンホイール及びチェーン
駆動方向を変換するガイドホイールと、これらのホイー
ルと係合し、所定の位置でベースプレートに固定される
第1のチェーンとによって構成され、第1のチェーンの
主要部が第1のスライドベースのスライド方向と平行に
なるようにチェーンホイールが配列され、第1の駆動チ
ェーンホイールの回転により、第1のチェーンを介して
第1のスライドベースのスライド方向両端部に回転自在
に保持された複数のチェーンホイールを回転させるとと
もに第1のスライドベースをスライドさせ、第2のチェ
ーン駆動機構は、第1のスライドベースのスライド方向
両端部に回転自在に保持されたチェーンホイールの内、
第1の駆動用チェーンホイールの回転と同方向に1/2
の回転数で回転するチェーンホイールに固定されて同一
の回転を行なう第2の駆動用チェーンホイール及び第1
のスライドベースの該第2の駆動用チェーンホイールと
反対の端部に回転自在に保持されたチェーンホイール
と、これらのチェーンホイールと係合し、所定の位置で
第2のスライドベースに固定される第2のチェーンによ
って構成され、第2のチェーンの主要部が第1のスライ
ドベースのスライド方向と平行になるようにチェーンホ
イールが配列され、第2の駆動チェーンホイールの回転
によって、第2のチェーンを介して第2のスライドベー
スをスライドさせてもよい。
【0010】ベースプレートに配設された第1の駆動プ
ーリ又はホイールによって、一部がベースプレートに固
定された第1のベルト又はチェーンを介して第1のスラ
イドベースに配設されたプーリ又はホイールを回転させ
るので、第1のスライドベースに配設されたプーリ又は
ホイールは、第1の駆動プーリ又はホイールの1/2の
回転数で回転しながら、第1のスライドベースをスライ
ドさせる。
【0011】さらに、この第1の駆動プーリ又はホイー
ルの1/2の回転数で回転しながらスライドするプーリ
又はホイールと同軸で該プーリ又はホイールと固定され
た第2のベルト又はチェーン機構の第2の駆動プーリ又
はホイールによって、一部が第2のスライドベースに固
定された第2のベルト又はチェーンが駆動されるので、
第2のスライドベースは、第1のスライドベース上で、
第1のスライドベースのスライド量と同じだけ更にスラ
イドする。
【0012】従って、第2のスライドベースに取り付け
られた次の関節は、スライド機構のスライド方向の長さ
が同じでも、1段のスライド機構に比べて約2倍の長さ
のスライドを行なう。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
てタイミングベルト機構を例として図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロ
ボットの水平スライドアームの模式的分解斜視図であ
り、図2は本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロボ
ットの水平スライドアームの側面図であり、(a)は第
2のスライドベースが中央にある状態、(b)は第2の
スライドベースが端部にスライドした状態を示し、図3
は本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロボットの水
平スライドアームの模式的上面図であり、(a)は第2
のスライドベースが中央にある状態、(b)は第2のス
ライドベースが端部にスライドした状態を示す。
【0014】図中符号10はスライドアーム、10aは
スライドアームの上部機構、10bはスライドアームの
下部機構、11は駆動用のモータ、12はベースプレー
ト、12aはベルト固定金具、13a、13b、13
c、13dはベースプレート12に設けられたリニアガ
イドベアリング、14は第1のスライドベース、15
a、15bは下部のリニアガイドレール、16a、16
bは上部のリニアガイドレール、17a、17bは支持
壁、18は第2のスライドベース、18aはベルト固定
金具、19a、19b、19c、19dは第2のスライ
ドベース18に設けられたリニアガイドベアリング、2
1、22、23、24、25はプーリ軸、21aは第1
の駆動タイミングプーリ、24bは第2の駆動タイミン
グプーリ、21b、23a、23b、24a、25a、
25bはタイミングプーリ、22a、22bはガイドプ
ーリ、26は第1のタイミングベルト、27は第2のタ
イミングベルトを示す。
【0015】スライドアーム10は、大きく、ベースプ
レート12グループ、第1のスライドベース14グルー
プ及び第2のスライドベース18グループで構成され、
内部の機構は第1のタイミングベルト26を介してベー
スプレート12と第1のスライドベース14との相対運
動を関係付けるスライドアームの下部機構10bと、第
2のタイミングベルト27を介して第1のスライドベー
ス14と第2のスライドベース18との相対運動をを関
係付けるスライドアームの上部機構10aとから構成さ
れる。
【0016】ベースプレート12は駆動用のモータ11
と、第1のスライドベースの下側の2本のリニアガイド
レール15a、15bと滑合可能に配置された4個のリ
ニアガイドベアリング13a〜13dと、タイミングプ
ーリ21a、21b、ガイドプーリ22a、22bと、
モータ11の軸の延長線上に設けられ第1の駆動タイミ
ングプーリ21aをモータ11と一体に回転させ、タイ
ミングプーリ21bを回転自在に保持するプーリ軸21
と、ガイドプーリ22a及びガイドプーリ22bを回転
自在に保持するプーリ軸22と、第1のタイミングベル
ト26をベースプレート12に固定するベルト固定金具
12aとを備えている。
【0017】第1のスライドベースは、ベースプレート
12の4個のリニアガイドベアリング13a〜13dと
滑合する2本の下側のリニアガイドレール15a、15
bと、第2のスライドベース18の4個のリニアガイド
ベアリング19a〜19dと滑合する2本の上側のリニ
アガイドレール16a、16bと、リニアガイドレール
15a、15b、16a、16bとプーリ軸23、2
4、25とを保持する支持壁17a、17bから構成さ
れ、タイミングプーリ23a、23b、24a、24
b、25a、25bと、これらのタイミングプーリを回
転自在に保持するプーリ軸23、24、25を有する。
タイミングプーリ24aとタイミングプーリ24bとは
一体となって回転するように固着され、第2の駆動タイ
ミングプーリ24bを駆動している。
【0018】第2のスライドベース18は、第1のスラ
イドベースの上側の2本のリニアガイドレール16a、
16bと滑合可能に配置された4個のリニアガイドベア
リング19a〜19dと、第2のタイミングベルト27
を第2のスライドベース18に固定するベルト固定金具
18aとを備えている。
【0019】クローズトタイプの第1のタイミングベル
ト26は、各プーリと21a、23a、24a、25
a、22aの順に係合し、所定の位置でベルト固定金具
12aを介してベースプレート12に固定されている。
第2のタイミングベルト27は各プーリと21b、23
b、24b、25b、22bの順に係合し、所定の位置
でベルト固定金具18aを介して第2のスライドベース
18に固定されている。次に、スライドアーム10のス
ライド機構の動作について図1〜図3を参照して説明す
る。先ずスライドアームの下部機構10bにおいて、モ
ータ11により同軸に固定されたタイミングプーリ21
aが上から見て時計廻りに回転すると、第1のタイミン
グベルト26によってガイドプーリ22aを除いて残り
の3個のタイミングプーリ23a、24a、25aは同
方向に回転し、第1のタイミングベルト26はタイミン
グプーリ25aからタイミングプーリ21aの方向に引
き出される。所がタイミングベルト26は、タイミング
プーリ25aとタイミングプーリ24aの中間でベース
プレート12に固定されているので、タイミングプーリ
25aは第1のスライドベース14とともに、タイミン
グベルト26の引き出し長さの1/2のL(図3)だけ
同方向にスライドする。第1のスライドベースに保持さ
れているタイミングプーリ23a、24aも同じ長さだ
け同方向にスライドする。このスライド距離はタイミン
グプーリ21aの引き出し量の1/2なのでタイミング
プーリ24aはタイミングプーリ21aの回転角の1/
2だけ同方向に回転する。
【0020】次に、スライドアームの上部機構10aに
ついて説明する。第2の駆動タイミングプーリ24bは
タイミングプーリ24aと固定されているので、第1の
スライドベース14とともに第1のタイミングベルト2
6の引き出し長さの1/2のLだけ同方向にスライドす
るとともに、第一の駆動タイミングプーリ21aの回転
角の1/2だけ同方向に回転する。従ってベルト固定金
具18aで第2のタイミングベルト27に固定された第
2のスライドベース18は、第1のスライドベース14
上で更に第1のタイミングベルト26の引き出し長さの
1/2のLだけ同方向にスライドする。従って第2のス
ライドベース18のスライド距離は2Lとなる。
【0021】従来のスライドアームのスライドベースの
スライド距離は1段式スライド機構でLなので、本発明
の2段式スライド機構のスライドアームは、単一のモー
タで、従来と同じ収納時のスライド方向の長さでありな
がら2倍のスライド距離2Lを得ることができ、換言す
れば同一のスライド距離であれば収納時のスライド方向
の長さを約半分にすることができ、最小旋回半径を小さ
くでき、占有面積を少なくすることができる。
【0022】次に、第2の実施の形態を図4を参照して
説明する。図4は本発明の第2の実施の形態の円筒座標
型ロボットの水平スライドアームの模式的上面図であ
り、(a)は第2のスライドベースが中央にある状態、
(b)は第2のスライドベースが端部にスライドした状
態を示す。
【0023】図中符号40aはスライドアームの上部機
構、40bはスライドアームの下部機構、42はベース
プレート、42a、42bはベルト固定金具、44は第
1のスライドベース、48は第2のスライドベース、4
8aはベルト固定金具、51a、52a、52b、53
bはタイミングプーリ、53aはガイドプーリ、54は
抑えプーリ、56、57はタイミングベルトを示す。
【0024】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
基本的な構成は同様で、プーリ軸、タイミングプーリ、
タイミングベルトの構造と配置が異なっているので共通
の部分の説明については省略する。
【0025】ベースプレート42にはモータ軸に固定さ
れた第1の駆動タイミングプーリ51aと、第1の駆動
タイミングプーリ51aに第1のタイミングベルト56
の巻き付け角を与えるための抑えプーリ54と、オープ
ンタイプのタイミングベルト56の両端をベースプレー
ト42に固定するための2個のベルト固定金具42a、
42bが設けられている。第1のスライドベース44に
はタイミングプーリ52a、52b、53bと、ガイド
プーリ53aと、プーリを回転自在に保持するための3
本のプーリ軸とが設けられている。タイミングプーリ5
2aと第2の駆動タイミングプーリ52bとは一体とな
って回転するように固着されている。
【0026】スライドアームの下部機構40bのオープ
ンタイプのタイミングベルト56は、両端がベースプレ
ート42に固定され、各プーリに53a、51a、52
aの順で係合されており、スライドアームの上部機構4
0aのクローズトタイプの第2のタイミングベルト57
は、タイミングプーリ52b、53bとの間に係合され
ており中間でベルト固定金具48aを介して第2のスラ
イドベース48に固定されている。
【0027】次に、スライドアームのスライド機構の動
作について図4を参照して説明する。先ずスライドアー
ムの下部機構40bにおいて、モータにより同軸に固定
された第1の駆動タイミングプーリ41aが上から見て
反時計廻りに回転すると、第1のタイミングベルト46
によってタイミングプーリ52aは同方向に、ガイドプ
ーリ53aは反対方向に回転し、第1のタイミングベル
ト46はガイドプーリ53aからタイミングプーリ51
aの方向に引き出される。所がタイミングベルト56の
同方向の先端は、ガイドプーリ53aとタイミングプー
リ52aの中間位置でベースプレートに固定されている
ので、タイミングプーリ53aは第1のスライドベース
44とともに、第1のタイミングベルト46の引き出し
長さの1/2のL(図4)だけ同方向にスライドする。
第1のスライドベースに保持されているタイミングプー
リ52aも同じ長さだけ同方向にスライドする。このス
ライド距離はタイミングプーリ51aの引き出し量の1
/2なのでタイミングプーリ52aはタイミングプーリ
51aの回転角の1/2だけ同方向に回転する。
【0028】次に、スライドアームの上部機構10aに
ついて説明する。タイミングプーリ52bはタイミング
プーリ52aと固定されているので、第1のスライドベ
ース54とともにタイミングベルト56の引き出し長さ
の1/2のLだけ同方向にスライドするとともに、第1
の駆動タイミングプーリ51aの回転角の1/2だけ同
方向に回転する。従ってベルト固定金具18aでタイミ
ングベルト57に固定された第2のスライドベース48
は、第1のスライドベース44上で更に第1のタイミン
グベルト56の引き出し長さの1/2のLだけ同方向に
スライドする。従って第2のスライドベース58のスラ
イド距離は2Lとなる。
【0029】従来のスライドアームのスライドベースの
スライド距離は1段式スライド機構でLなので、本発明
の2段式スライド機構のスライドアームは、単一のモー
タで、従来と同じ収納時のスライド方向の長さでありな
がら2倍のスライド距離2Lを得ることができ、換言す
れば同一のスライド距離であれば収納時のスライド方向
の長さを約半分にすることができ、最小旋回半径を小さ
くでき、占有面積を少なくすることができる。
【0030】以上、実施の形態についてタイミングベル
ト機構で説明したが、平ベルトやVベルトあるいは駆動
ワイヤを用いたベルト駆動機構であってもよく、チェー
ンとチェーンホイールを用いたチェーン駆動機構であっ
ても構わない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来の円
筒座標型ロボットにおける水平方向スライドアームを2
段モーションとすることによって直線性を損なうことな
く、同じスライド距離であってもスライドアームの最小
旋回半径を約半分にでき、少ない占有面積でストローク
を大きくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロボッ
トの水平スライドアームの模式的分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロボッ
トの水平スライドアームの側面図である。(a)は第2
のスライドベースが中央にある状態を示す。(b)は第
2のスライドベースが端部にスライドした状態を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態の円筒座標型ロボッ
トの水平スライドアームの模式的上面図である。(a)
は第2のスライドベースが中央にある状態を示す。
(b)は第2のスライドベースが端部にスライドした状
態を示す。
【図4】本発明の第2の実施の形態の円筒座標型ロボッ
トの水平スライドアームの模式的上面図である。(a)
は第2のスライドベースが中央にある状態を示す。
(b)は第2のスライドベースが端部にスライドした状
態を示す。
【符号の説明】
10 スライドアーム 10a、40a スライドアームの上部機構 10b、40b スライドアームの下部機構 11 駆動用のモータ 12、42 ベースプレート 12a、42a、42b ベルト固定金具 13a、13b、13c、13d 下側のリニアガイ
ドベアリング 14、44 第1のスライドベース 15a、15b 下側のリニアガイドレール 16a、16b 上側のリニアガイドレール 17a、17b 支持壁 18、48 第2のスライドベース 18a、48b ベルト固定金具 19a、19b、19c、19d 上側のリニアガイ
ドベアリング 21、22、23、24、25 プーリ軸 21a、51a 第1の駆動タイミングプーリ 24b、52b 第2の駆動タイミングプーリ 21b、23a、23b、24a、25a、25b、5
1a、52a、53bタイミングプーリ 22a、22b、53a ガイドプーリ 54 抑えプーリ 26、27、56、57 タイミングベルト

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒座標型ロボットのスライドアームの
    スライド機構であって、 前記ロボット本体に固定されるベースプレートと、前記
    ベースプレート上で1軸直線方向に自由度を有する第1
    のスライドベースと、前記第1のスライドベース上で該
    第1のスライドベースと同一方向に1軸直線方向に自由
    度を有し、その先の関節と結合する第2のスライドベー
    スとを有し、 前記第1のスライドベースと前記ベースプレートとは第
    1のベルト駆動機構を介して結合され、前記第1のスラ
    イドベースと前記第2のスライドベースは第2のベルト
    駆動機構によって結合され、 前記第1のベルト駆動機構は、前記ベースプレートに固
    定された駆動モータと結合して駆動回転される第1の駆
    動プーリ、前記第1のスライドベースのスライド方向両
    端部に回転自在に保持された複数のプーリ及びベルト駆
    動方向を変換するガイドプーリと、これらのプーリと係
    合し、所定の位置で前記ベースプレートに固定される第
    1のベルトとによって構成され、前記第1のベルトの主
    要部が前記第1のスライドベースのスライド方向と平行
    になるように前記プーリが配列され、前記第1の駆動プ
    ーリの回転により、前記第1のベルトを介して前記第1
    のスライドベースのスライド方向両端部に回転自在に保
    持された複数の前記プーリを回転させるとともに前記第
    1のスライドベースをスライドさせ、 前記第2のベルト駆動機構は、前記第1のスライドベー
    スのスライド方向両端部に回転自在に保持された前記プ
    ーリの内、前記第1の駆動用プーリの回転と同方向に1
    /2の回転数で回転するプーリに固定されて同一の回転
    を行なう第2の駆動用プーリ及び前記第1のスライドベ
    ースの該第2の駆動用プーリと反対の端部に回転自在に
    保持されたプーリと、これらのプーリと係合し、所定の
    位置で前記第2のスライドベースに固定される第2のベ
    ルトによって構成され、前記第2のベルトの主要部が前
    記第1のスライドベースのスライド方向と平行になるよ
    うに前記プーリが配列され、前記第2の駆動プーリの回
    転によって、前記第2のベルトを介して前記第2のスラ
    イドベースをスライドさせる、 ことを特徴とした円筒座標型ロボットのスライドアーム
    のスライド機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の円筒座標型ロボットの
    スライドアームのスライド機構であって、 前記ベルト駆動機構が、タイミングベルトとタイミング
    プーリとガイドプーリからなるタイミングベルト機構で
    ある、円筒座標型ロボットのスライドアームのスライド
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の円筒座標型ロボットの
    スライドアームのスライド機構であって、 第1のタイミングベルト機構は、ベースプレートに固定
    された駆動モータと結合して駆動回転される第1の駆動
    タイミングプーリ及び回転自在な1個のガイドプーリー
    と、前記第1のスライドベースのスライド方向の一方の
    端部に回転自在に保持された2個のタイミングプーリ及
    び反対端部に回転自在に保持された1個のタイミングプ
    ーリと、これらのプーリと係合し、所定の位置で前記ベ
    ースプレートに固定されるクローズトタイプの第1のタ
    イミングベルトによって構成され、 前記第2のタイミングベルト機構は、前記第1のタイミ
    ングベルト機構の5個のタイミングプーリと同軸に回転
    自在に保持された5個のタイミングプーリ及びガイドプ
    ーリと、これらのプーリと係合し、所定の位置で前記第
    2のスライドベースに固定される第2のタイミングベル
    トによって構成され、前記第1の駆動タイミングプーリ
    の回転と同方向に1/2の回転数で回転する第1のタイ
    ミングベルト機構のタイミングプーリと同軸に保持され
    る第2のタイミング機構のタイミングプーリとが相互に
    固定されて同一回転を行ない、第2の駆動タイミングプ
    ーリを形成し、前記第2のタイミングベルトを介して第
    2のスライドベースをスライドさせる、円筒座標型ロボ
    ットのスライドアームのスライド機構。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の円筒座標型ロボットの
    スライドアームのスライド機構であって、 第1のタイミングベルト機構は、ベースプレートに固定
    された駆動モータと結合して駆動回転される第1の駆動
    タイミングプーリ及び回転自在な2個の抑えプーリー
    と、前記第1のスライドベースのスライド方向の一方の
    端部に回転自在に保持された1個のタイミングプーリ及
    び反対端部に回転自在に保持された1個のガイドプーリ
    と、これらのプーリと係合し、ベルト両端部が所定の位
    置で前記ベースプレートに固定されるオープンタイプの
    第1のタイミングベルトによって構成され、 前記第2のタイミングベルト機構は、前記第1の駆動タ
    イミングプーリの回転と同方向に1/2の回転数で回転
    する第1のタイミングベルト機構のタイミングプーリと
    同軸に保持固定されて同一回転を行なう第2のタイミン
    グ機構の第2の駆動タイミングプーリ及び第1のスライ
    ドベースの反対端部に回転自在に保持された1個のタイ
    ミングプーリと、これらのプーリと係合し、所定の位置
    で前記第2のスライドベースに固定されるクローズトタ
    イプの第2のタイミングベルトによって構成され、前記
    第2の駆動タイミングプーリの回転によって前記第2の
    タイミングベルトを介して第2のスライドベースをスラ
    イドさせる、円筒座標型ロボットのスライドアームのス
    ライド機構。
  5. 【請求項5】 円筒座標型ロボットのスライドアームの
    スライド機構であって、 前記ロボット本体に固定されるベースプレートと、前記
    ベースプレート上で1軸直線方向に自由度を有する第1
    のスライドベースと、前記第1のスライドベース上で該
    第1のスライドベースと同一方向に1軸直線方向に自由
    度を有し、その先の関節と結合する第2のスライドベー
    スとを有し、 前記第1のスライドベースと前記ベースプレートとは第
    1のチェーン駆動機構を介して結合され、前記第1のス
    ライドベースと前記第2のスライドベースは第2のチェ
    ーン駆動機構によって結合され、 前記第1のチェーン駆動機構は、前記ベースプレートに
    固定された駆動モータと結合して駆動回転される第1の
    駆動チェーンホイール、前記第1のスライドベースのス
    ライド方向両端部に回転自在に保持された複数のチェー
    ンホイール及びチェーン駆動方向を変換するガイドホイ
    ールと、これらのホイールと係合し、所定の位置で前記
    ベースプレートに固定される第1のチェーンとによって
    構成され、前記第1のチェーンの主要部が前記第1のス
    ライドベースのスライド方向と平行になるように前記チ
    ェーンホイールが配列され、前記第1の駆動チェーンホ
    イールの回転により、前記第1のチェーンを介して前記
    第1のスライドベースのスライド方向両端部に回転自在
    に保持された複数の前記チェーンホイールを回転させる
    とともに前記第1のスライドベースをスライドさせ、 前記第2のチェーン駆動機構は、前記第1のスライドベ
    ースのスライド方向両端部に回転自在に保持された前記
    チェーンホイールの内、前記第1の駆動用チェーンホイ
    ールの回転と同方向に1/2の回転数で回転するチェー
    ンホイールに固定されて同一の回転を行なう第2の駆動
    用チェーンホイール及び前記第1のスライドベースの該
    第2の駆動用チェーンホイールと反対の端部に回転自在
    に保持されたチェーンホイールと、これらのチェーンホ
    イールと係合し、所定の位置で前記第2のスライドベー
    スに固定される第2のチェーンによって構成され、前記
    第2のチェーンの主要部が前記第1のスライドベースの
    スライド方向と平行になるように前記チェーンホイール
    が配列され、前記第2の駆動チェーンホイールの回転に
    よって、前記第2のチェーンを介して前記第2のスライ
    ドベースをスライドさせる、 ことを特徴とした円筒座標型ロボットのスライドアーム
    のスライド機構。
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