JP2705601B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2705601B2
JP2705601B2 JP6334207A JP33420794A JP2705601B2 JP 2705601 B2 JP2705601 B2 JP 2705601B2 JP 6334207 A JP6334207 A JP 6334207A JP 33420794 A JP33420794 A JP 33420794A JP 2705601 B2 JP2705601 B2 JP 2705601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線回線でファクシミリ
通信を行うことを特徴とするファクシミリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ通信に無線回線を用いる場
合、電波強度低下によるレベルの低下や電波状態の悪化
による雑音、瞬断の発生等の回線品質の低下という問題
がある。これに対して、従来、無線端末機が有するシグ
ナルメータへの受信信号のレベルによりトレーニング開
始速度を設定するという装置が提案されている(特開平
1−132250号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置において
は、受信レベルの強弱によってトレーニング開始速度を
決定するため、回線雑音などにより上記受信レベルが高
くなった場合、電波の受信レベルが高いものとして誤検
知してしまい通信速度を高めに設定してしまうという問
題がある。
【0004】本発明は、回線状態を正確に検知してそれ
に応じて通信速度を適切に設定できるようにすることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ファクシミ
リ装置の伝送制御手順の中で使用されているCED(被
呼端末から送出される被呼端末識別信号)を利用して、
受信されたCEDの周波数を検出し、その周波数の変化
の程度から無線回線の品質を評価できることに着目し
た。そして、受信したCED信号の周波数の変化に応じ
て、ファクシミリの通信速度を設定するように構成し
た。
【0006】
【作用】CED信号の周波数は2100Hzに設定され
送出されているが、無線回線の状態が悪くノイズが乗る
と上記基準周波数から変化してしまう。この変化に応じ
て通信速度を設定することにより回線状態に合った通信
速度にすることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例のファクシミリ装置の要
部の構成を示すブロック図である。本発明のファクシミ
リ装置5は無線端末機1を通して無線回線dに接続され
る。無線端末機1とファクシミリ装置5とはケーブル7
によって接続されている。
【0008】ファクシミリ装置5は、CED信号検査部
2、開始速度選択部6、通信制御部3、通信部4を備え
ている。
【0009】CED信号検査部2は、図2に示すよう
に、CED信号をサンプリングしてその周波数f1を検
出するサンプリング回路21と、基準周波数fo(21
00Hz)を出力する基準周波数出力回路22と、サン
プリング周波数f1と基準周波数foとを比較して変化率
e=(f1−fo)/foを求める比較器23とから構成
されている。
【0010】開始速度選択部6は、CED信号検査部2
からの変化率eに基づき回線品質を判断する。そして判
断された回線品質に最適なトレーニング開始速度bを選
択する。通信制御部3は、開始速度選択部6から送られ
てきたトレーニング開始速度bに基づいてトレーニング
を開始するように通信部4を制御する。通信部4は通信
制御部3から制御されたとおりの開始速度でトレーニン
グを行う。
【0011】次に上記実施例の動作を説明する。無線端
末機1からの信号はCED信号検査部2および通信部4
に入力される。受信したCED信号aはCED信号検査
部2において処理され、ファクシミリ通信信号cは通信
部4において処理される。CED信号検査部2は、変化
率eを求めて開始速度選択部6へ出力し、開始速度選択
部6はCED信号検査部2から受けた変化率eに基づき
回線品質を判断する。そして判断された回線品質に最適
なトレーニング開始速度bを選択する。
【0012】トレーニング開始速度bは、たとえば変化
率eが大きくなれば(すなわち回線品質が悪くなれば)
遅くなるようにするように決めてやればよい。一例とし
て、変化率e=±5%未満のときはトレーニング開始速
度b=9600bps、変化率e=±5〜±10%のと
きはトレーニング開始速度b=7200bpsという具
合である。
【0013】通信制御部3はトレーニング開始速度bに
基づいてトレーニングを開始するように通信部4を制御
し、通信部4は通信制御部3から制御されたとおりの開
始速度でトレーニングを開始する。
【0014】以上のようにすれば、相手交信機からのC
ED信号の周波数の変化から回線品質を判断するため、
レベルの高い回線雑音などに影響されることなく、回線
品質を的確に判断できる。その判断に基づいてファクシ
ミリ装置の通信速度を適切に設定できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回線状態を正確に検知してそれに応じて通信速度を適切
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1のCED信号検査部2の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 無線端末機 2 CED信号検査部 3 通信制御部 4 通信部 5 ファクシミリ装置 6 開始速度選択部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手交信機から受信したCED信号の周
    波数の変化を検出する手段と、前記周波数の変化に応じ
    て通信速度を設定する通信速度設定手段と有することを
    特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記通信速度設定手段は、トレーニング
    開始速度を選択する開始速度選択部と、前記開始速度選
    択部によって選択されたトレーニング開始速度によって
    トレーニングを行うように通信制御する通信制御部とか
    ら成る請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記CED信号の周波数の変化を検出す
    る手段は、CED信号をサンプリングしてその周波数を
    検出するサンプリング回路と、基準周波数を出力する基
    準周波数出力回路と、サンプリング周波数と基準周波数
    とを比較して変化率を求める比較器とを備えた請求項1
    または2に記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 相手交信機から受信したCED信号の周
    波数の変化を検出し、前記周波数の変化に応じて通信速
    度を設定する、ファクシミリ装置における通信速度設定
    方法。
JP6334207A 1994-12-16 1994-12-16 ファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP2705601B2 (ja)

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JPH0217764A (ja) * 1988-07-05 1990-01-22 Fuji Xerox Co Ltd ファクシミリ伝送制御方式
JPH0490664A (ja) * 1990-08-06 1992-03-24 Nissan Motor Co Ltd 無線ファクシミリ装置
JP3282132B2 (ja) * 1992-12-14 2002-05-13 株式会社リコー ファクシミリ装置

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