JP2705211B2

JP2705211B2 - サーマルプリンタ

Info

Publication number: JP2705211B2
Application number: JP1118940A
Authority: JP
Inventors: 義人佐治; 吉輝名本; 由浩虫鹿
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-05-12
Filing date: 1989-05-12
Publication date: 1998-01-28
Anticipated expiration: 2013-01-28
Also published as: JPH02297455A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はサーマルヘッドを用いて記録を行なう、サー
マルプリンタに関するものである。

従来の技術第３図は、従来のサーマルプリンタの概略構成を示し
た側面図である。この図において、101は記録紙、102は
インクシート、103は発熱素子103aを印字面に直線状に
配列したサーマルヘッドであり、104はプラテンロー
ラ、105はインクシート102を巻回して成るインクシート
供給ロール、106はインクシート102を巻き取るインクシ
ート巻取ロールである。そして107はサーマルヘッド103
の印字面とは反対側の面に接着した放熱板、108は装置
筐体（図示せず）に固定された冷却ファンである。

以上のように構成された従来のサーマルプリンタの動
作について以下に説明する。

サーマルヘッド103を実線位置のようにプラテンロー
ラ104に圧接させ、図示しない手段により記録紙101を矢
印Ａ方向に搬送するとともに、インクシート巻取ロール
106を回転させてインクシート102を矢印Ｂ方向に搬送し
インクシート巻取ロール106に巻取っていく。このよう
にして記録紙101とインクシート102を搬送しながらサー
マルヘッド103に記録信号をおくり、発熱素子103aを選
択的に発熱させてインクを転写させ記録紙101上に画像
を形成せしめる。画像の記録を終了すると、サーマルヘ
ッド103は破線で示す103′位置のようにプラテンローラ
104から離間させ、図示しない手段により記録紙101だけ
矢印Ａ方向に搬送して排出する。

また、記録中のサーマルヘッド103の温度上昇を低減
せしめるため、少なくとも記録動作中は冷却ファン108
を稼動させて放熱板107に送風する。

発明が解決しようとする課題ところがこのような構成だと、冷却ファン108からの
送風によって、装置外部から吸入したホコリや、装置内
部にあって拡散されたホコリが、サーマルヘッド103や
インクシート102、あるいは記録紙101に付着して、記録
画像の白抜けとなり画質を劣化させるという問題点を有
していた。これについては従来、冷却ファンの吸入口に
防塵フィルターを設けるといった対策がなされていた
が、この方法では完全にホコリを防ぐことはできず、し
かも冷却ファンの送風力を大きく低下させ、サーマルヘ
ッドの冷却能力を低減させるといった問題点も有してい
た。

本発明はかかる点に鑑み、冷却ファンによる空気流の
流路を、記録部、インクシート、および記録紙から隔離
し、ホコリによる記録画質の劣化を防止し得るサーマル
プリンタを提供することを課題とするものである。

課題を解決するための手段本発明は上記のような課題を解決するために、発熱体
をライン状に配列した印字面を有し、この印字面が記録
紙およびインクシートを介してプラテンに圧接、離間す
るサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドの印字面と反
対側に設けた放熱板と、前記放熱板の周辺に空気流を生
じせしめる冷却ファンと、前記放熱板および前記冷却フ
ァンを包含する空間から前記サーマルヘッドの印字面お
よびインクシートを包含する空間を遮蔽する仕切部材と
を具備し、前記仕切部材は少なくとも一部が弾性部材で
構成されており、前記サーマルヘッドのプラテンへの圧
接、離間状態のいずれにおいても上記遮蔽状態を継続せ
しめることを特徴とするものである。

作用本発明は、前記した構成により、冷却ファンによる空
気流の流路が、仕切部材によって記録部、インクシー
ト、および記録紙から隔離されるので、冷却ファンによ
って装置外部から吸入されたホコリや、装置内部で拡散
されたホコリが、サーマルヘッドやインクシートや記録
紙に付着することを無くし、以てサーマルヘッドの冷却
能力を低下せしめること無く記録画質を向上させること
ができる。さらに仕切部材の一部が弾性体であると、サーマルヘッドの動きに追従して常
時前記隔離を行なっておけるし、サーマルヘッド等への
密接度がよく隔離能力が高くなるので、前記ホコリの影
響をより確実に防止することができる。

実施例第１図は本発明の一実施例におけるサーマルプリンタ
の基本構成を示す側面図、第２図は第１図のサーマルプ
リンタを左方向から見た正面図である。

第１図および第２図において、１は記録紙、２はイン
クシート、３は発熱素子3aを直線状に配列した印字面を
持ったサーマルヘッド、４はプラテンローラ、５は未使
用のインクシート２を巻回してなるインクシート供給ロ
ール、６は使用後のインクシート２を巻き取ってなるイ
ンクシート巻取ロール、７はサーマルヘッド３の印字面
と反対の面に接着しスリット7aを有する放熱板、８は放
熱板７の近傍に設け装置外部から吸入した空気をサーマ
ルヘッド３の長尺方向と直角方向に送風する冷却ファン
である。また、９はインクシートガイド、10は図示しな
い駆動手段によって正逆方向に回転を行なうキャプスタ
ンローラ、11は記録紙１を介してキャプスタンローラ10
に圧接しているピンチローラ、12および13はサーマルプ
リンタの筐体を構成する側板である。そして、14はイン
クシート供給ロール５の上部に位置するよう側板12、13
に固定して設けたシート保護板、15は一端をシート保護
板14上に固定し他端をサーマルヘッド３上に当接させて
シート保護板14とサーマルヘッド３の間隙を遮蔽する樹
脂等の弾性シート、16および17は側板12、13にそれぞれ
一端に固定し他端をサーマルヘッド３上に当接させて側
板12、13とサーマルヘッド３の間隙を遮蔽する樹脂等の
弾性シートで、シート保護板14および弾性シート156、1
6、17は、冷却ファン８および放熱板７とサーマルヘッ
ド３の記録面およびインクシート２および記録紙１を隔
離する仕切部材を構成している。

以上のように構成された本実施例のサーマルプリンタ
において、以下その動作を説明する。

まず最初、サーマルヘッド３が破線位置３′の如くプ
ラテンローラ４から離間している状態で図示しない手段
によりキャプスタンローラ10を矢印ａ方向に回転させ、
ピンチローラ11との圧接位置で記録紙１を矢印ｂ方向に
搬送する。記録紙１上の記録開始位置がサーマルヘッド
３上の発熱素子3aの位置に一致したら、キャプスタンロ
ーラ10を停止させサーマルヘッド３をプラテンローラ４
に圧接させる。そしてキャプスタンローラ10を駆動して
矢印ｃ方向に回転させ、記録紙１を矢印ｄ方向に搬送す
るとともに、インクシート巻取ロール６を回転させてイ
ンクシート２を矢印ｅ方向に搬送し、インクシート巻取
ロール６に巻取っていく。このようにして記録紙１とイ
ンクシート２を搬送させながらサーマルヘッド３に記録
信号を送って発熱素子3aを順次選択的に発熱させ、イン
クのインクシート２から記録紙１への転写をおこない記
録紙１上に画像を形成せしめる。

上記印字動作中に温度上昇したサーマルヘッド３の熱
は放熱板７に伝達され、冷却ファン８からの送風により
冷却される。冷却ファン８により装置外部から吸入され
た空気は、シート保護板14の上面に沿って矢印ｆ方向に
搬送され、弾性シート15によりシート保護板14とサーマ
ルヘッド３の間隙を通過することなく、または弾性シー
ト16、17により側板12、13とサーマルヘッド３との間隙
を通過することなく、放熱板７のスリット7a内を通過し
て放熱板７の熱を運び去る。

また印字動作終了後も、温度の上がったサーマルヘッ
ド３を冷却するため、冷却ファン８は駆動し続ける場合
がある。この場合は送風をおこないながらサーマルヘッ
ド３をプラテンローラ４に圧接、離間するが、このとき
弾性シート15、16、17は破線位置15′、16′、17′のよ
うに変形してサーマルヘッド３とシート保護板14の間隙
およびサーマルヘッド３と側板12、13との間隙を遮蔽し
続ける。

以上のように本実施例によれば、シート保護板14およ
び弾性シート15、16、17（仕切部材）により放熱板７お
よび冷却ファン８および冷却ファン８による空気流の流
路を、サーマルヘッド３の印字面および記録紙１および
インクシート２から隔離し、冷却ファンによって装置外
部から吸入されたホコリや、装置内部で拡散されたホコ
リが、サーマルヘッド３やインクシート２あるいは記録
紙１に付着することを防止し、ホコリによる記録画像の
白抜けを低減した。あたこれにより、冷却ファン８の吸
入口に防塵フィルターを設ける必要がなくなり、以てサ
ーマルヘッド３の必要充分な冷却をおこないながら記録
画像の品質を向上させることができる。

なお、上記実施例においては、記録方式を熱転写とし
たが感熱記録などの他の方式でもいいし、またカラーで
記録を行なう場合でも同様の効果を発揮する。

また、弾性シート15はシート保護板14に固定しサーマ
ルヘッド３に当接するとし、弾性シート16および17は側
板12および13に固定しサーマルヘッド３に当接するとし
たが、逆にそれぞれサーマルヘッド３に固定するとして
も同様の効果を発揮することはいうまでもない。

発明の効果以上説明したように、本発明によれば、サーマルヘッ
ドの必要充分な冷却をおこないながら、仕切部材の働き
でホコリによる記録画像の白ぬけの無い良好な画像品質
のサーマルプリンタを提供することができ、その実用的
効果は大きい。

特にさらに仕切部材の一部を弾性部材にすることによ
りサーマルヘッドの動きにも追従して良好な仕切機能を
発揮するのでホコリによる画像品質の低下をさらに確実
に回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるサーマルプリンタの
概略構成を示す側面図、第２図は第１図におけるサーマ
ルプリンタを左方から見た正面図、第３図は従来例にお
けるサーマルプリンタの概略構成を示す側面図である。１…記録紙、２…インクシート、３…サーマルヘッド、
４…プラテンローラ、５…供給ロール、６…巻取ロー
ル、７…放熱板、８…冷却ファン、12、13…側板、14…
シート保護板（仕切部材）、15、16、17…弾性シート
（仕切部材）。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】発熱体をライン状に配列した印字面を有
し、この印字面が記録紙およびインクシートを介してプ
ラテンに圧接、離間するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドの印字面と反対側に設けた放熱板
と、前記放熱板の周辺に空気流を生じせしめる冷却ファン
と、前記放熱板および前記冷却ファンを包含する空間から前
記サーマルヘッドの印字面およびインクシートを包含す
る空間を遮蔽する仕切部材とを具備し、前記仕切部材は少なくとも一部が弾性部材で構成されて
おり、前記サーマルヘッドのプラテンへの圧接、離間状
態のいずれにおいても上記遮蔽状態を継続せしめること
を特徴とするサーマルプリンタ。