JP2704751B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP2704751B2
JP2704751B2 JP7016989A JP7016989A JP2704751B2 JP 2704751 B2 JP2704751 B2 JP 2704751B2 JP 7016989 A JP7016989 A JP 7016989A JP 7016989 A JP7016989 A JP 7016989A JP 2704751 B2 JP2704751 B2 JP 2704751B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、機関弁の作動態様を油圧に応じて複数段階
に切換可能な油圧式弁作動態様切換手段と、機関の運転
状態に応じて該油圧式弁作動態様切換手段の作動状態を
切換制御するとともに排ガスの空燃比状態検出値に応じ
たフィードバック定数により空燃比をフィードバック制
御する制御手段とを備える内燃機関の空燃比制御装置に
関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる装置はたとえば特開昭59−54752号公報
等により公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところで、上記従来のものでは、機関弁の開閉作動態
様が機関の運転状態に応じて変化する際に、空燃比のフ
ィードバック制御に用いるフィードバック定数を変化さ
せて排ガス性能の悪化を回避するようにしているが、そ
の際、弁作動態様切換手段を切換作動せしめるための信
号が出力されるのに応じてフィードバック定数を変化さ
せるようにしている。
ところが、弁作動態様切換手段が切換作動を開始して
から実際に機関弁の作動態様が完全に切換わるまでには
多少の時間がかかるので、その間、機関弁の作動態様に
フィードバック定数が対応しないことになり、正確な空
燃比制御ができない。特に油圧により切換作動する油圧
式弁作動態様切換手段を用いている場合には、切換応答
時間が比較的長いので、空燃比に乱れが生じることにな
る。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
機関弁の作動態様変化に正確に対応させてフィードバッ
ク定数を変化させ、空燃比の乱れを防止し得るようにし
た内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目的とす
る。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明によれば、油圧式弁作動態様切換手段は、機関
弁の作動態様を複数段階に切り換えるべく油圧供給源か
ら供給される油圧を不連続な複数段階の値に調圧する切
換弁と、該切換弁により調圧された油圧が前記値に達し
たときに作動して機関弁の作動態様変化検出信号を出力
する油圧スイッチとを備え、前記制御手段は、前記油圧
式弁作動態様切換手段に切換作動を指令して前記切換弁
を作動させた後に、前記油圧スイッチが出力する前記作
動態様変化検出信号に基づいて空燃比制御のフィードバ
ック定数を機関弁の作動態様に応じた値に切換えるべく
構成される。
(2) 作用 上記構成によれば、油圧式弁作動態様切換手段に機関
弁の作動態様を切換作動せしめるための指令信号が与え
られた後に、切換弁が作動して油圧供給源から供給され
る油圧が所定の値に調圧され、その油圧が実際に前記所
定の値に達して機関弁の作動態様が実際に切り換わった
ことを油圧スイッチで検出したときに、制御手段により
空燃比制御のフィードバック定数が切換られる。したが
って、切換弁により調圧される油圧が前記所定の値に達
するのに応答遅れがあっても、切換弁の出力油圧が実際
に前記所定の値に達したことを油圧スイッチが検出する
のを待って空燃比制御のフィードバック定数が切換られ
ることになり、機関弁の作動態様に一層正確に対応した
フィードバック定数を用いたフィードバック制御を可能
として、油圧式弁作動態様切換手段の切換作動時に空燃
比の乱れが生じることを防止することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において内燃機関の機関本体Eおよび該
機関本体Eに摺動可能に嵌合されるピストン1間に燃焼
室2が形成され、機関本体Eには、吸気ポート3および
燃焼室2間の連通、遮断を切換える機関弁としての吸気
弁4と、排気ポート5および燃焼室2間の連通、遮断を
切換える機関弁としての排気弁6とが開閉作動可能に配
設され、吸気弁4および排気弁6は、油圧式弁作動態様
切換手段7を含む動弁装置により開閉駆動される。
吸気ポート3には、途中にスロットル弁8を備える吸
気管9を介してエアクリーナ10が接続され、また排気ポ
ート5には排気管11が接続される。さらに吸気ポート3
に燃料を噴射するための燃料噴射弁12が機関本体Eに付
設され、燃焼室2に臨む点火栓13が機関本体Eに配設さ
れる。
吸気ポート3から燃焼室2内に導入される混合気の空
燃比を定める燃料噴射弁12からの燃料噴射量は、排気管
11から排出される排ガスの空燃比状態に応じて制御手段
14により制御されるものである。一方、吸気弁4および
排気弁6の作動態様は、機関の低速運転時および高速運
転時とで油圧式弁作動態様切換手段7により切換えられ
るものであり、油圧式弁作動態様切換手段7の切換作動
も制御手段14により制御される。
油圧式弁作動態様切換手段7は、その作動状態を切換
えるための電磁弁15と、作動状態が切換わったかどうか
を油圧レベルで検出する切換状態検出手段としての油圧
スイッチ16とを備える。而して電磁弁15の作動が制御手
段14により制御され、油圧スイッチ16の検出信号が制御
手段14に入力される。またスロットル弁8の開度θTH
検出するスロットルセンサ17、スロットル弁8よりも下
流側の吸気管9内圧力を絶対圧PBAで検出する吸気圧セ
ンサ18、排気管11内を流れる排ガス中の空燃比状態を検
出すべく該排ガス中の酸素濃度O2を検知する酸素濃度セ
ンサ19、ならびに機関本体Eの冷却水温TWを検出する水
温センサ20からの信号が制御手段14にそれぞれ入力され
る。しかも前記酸素濃度センサ19は、排ガス中の空燃比
のリッチ状態およびリーン状態を検出するものであり、
予め設定される吸気空燃比に対応する排ガス中の酸素濃
度よりも実際の酸素濃度が薄いときにリッチ状態を示す
信号、また濃いときにリーン状態を示す信号が酸素濃度
センサ19から出力される。さらに点火栓13に連なるディ
ストリビュータ21と、燃料噴射弁12に接続される燃料噴
射装置22とは、制御手段14の出力信号により制御され、
ディストリビュータ21の回転に応じて機関回転数NEを検
出する回転角センサ23からの信号が制御手段14に入力さ
れる。
ところで制御手段14は、電子コントロールユニットで
あり、各種演算処理を行なうための中央処理装置(CP
U)25と、油圧スイッチ16、スロットルセンサ17、吸気
圧センサ18および水温センサ20からの信号のレベル修正
を行なうためのレベル修正回路26と、該レベル修正回路
26からのアナログ信号をデジタル信号に変換するための
A/D変換器27と、回転角センサ23からの信号を波形整形
するための波形整形回路28と、波形整形回路28で波形整
形された信号を取込むための入力インタフェース29と、
中央処理装置25において実行される制御プログラムや各
種データ等を記憶するためのリードオンリーメモリ(RO
M)30と、中央処理装置25における演算データ等を一時
的に記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)31
と、中央処理装置25で処理された結果に基づく信号を取
出すための出力インタフェース32と、該出力インタフェ
ース32からの信号により電磁弁15、燃料噴射装置22、な
らびにディストリビュータ21に付設される進角装置35の
作動制御信号を出力する出力回路33とを備え、中央処理
装置25、A/D変換器27、入力インタフェース29、出力イ
ンタフェース32、リードオンリーメモリ30およびランダ
ムアクセスメモリ31はデータバス34により相互に接続さ
れる。
次に第2図および第3図を参照しながら油圧式弁作動
態様切換手段7の吸気弁4に対応する部分の構成につい
て説明する。
吸気弁4は、機関本体Eの各気筒毎に一対ずつ配設さ
れており、両吸気弁4を開閉駆動するための動弁装置
は、機関のクランク軸(図示せず)から1/2の減速比で
回転駆動されるカムシャフト38と、各気筒にそれぞれ対
応してカムシャフト38に設けられる低速用カム39,40お
よび高速用カム41と、カムシャフト38と平行にして固定
配置されるロッカシャフト42と、各気筒にそれぞれ対応
してロッカシャフト42に枢支される第1駆動ロッカアー
ム43、第2駆動ロッカアーム44および自由ロッカアーム
45とを備える。
第1および第2の駆動ロッカアーム43,44は、閉弁方
向にばね付勢されている吸気弁4の上端にそれぞれ連
動、連結されており、自由ロッカアーム45は第1および
第2駆動ロッカアーム43,44間でロッカシャフト42に枢
支される。しかも低速用カム39,40は第1および第2駆
動ロッカアーム43,44に摺接すべくカムシャフト38に設
けられており、高速用カム41は自由ロッカアーム45に摺
接すべく両低速用カム39,40間でカムシャフト38に設け
られる。また自由ロッカアーム45は、機関本体Eとの間
に介設した弾発付勢手段(図示せず)により高速用カム
41に常時摺接する方向に弾発付勢される。
油圧式弁作動態様切換手段7は、各ロッカアーム43,4
4,45間に設けられる油圧式連結切換機構46と、該連結切
換機構46の作動状態を切換えるための電磁弁15と、作動
状態が切換わったかどうかを油圧レベルで検出する油圧
スイッチ16とを備える。
油圧式連結切換機構46は、第1駆動ロッカアーム43お
よび自由ロッカアーム45間を連結可能な第1切換ピン51
と、自由ロッカアーム45および第2駆動ロッカアーム44
間を連結可能な第2切換ピン52と、第1および第2切換
ピン51,52の移動を規制する規制ピン53と、各ピン51〜5
3を連結解除側に付勢する戻しばね54とから成る。
第1駆動ロッカアーム43には、自由ロッカアーム45側
に開放した有底の第1ガイド穴55がロッカシャフト42と
平行に穿設されており、第1切換ピン51が第1ガイド穴
55に摺動可能に嵌合され、第1切換ピン51の一端と第1
ガイド穴55の閉塞端との間に油圧室56が画成される。し
かも第1駆動ロッカアーム43には油圧室56に連通する通
路57が穿設され、ロッカシャフト42には、第1駆動ロッ
カアーム43の摺動状態にかかわらず通路57を介して油圧
室56に常時連通する給油路58が設けられる。
自由ロッカアーム45には、第1ガイド穴55に対応する
ガイド孔59がロッカシャフト42と平行にして両側面間に
わたって穿設されており、第1切換ピン51の他端に一端
が当接される第2切換ピン52がガイド孔59に摺動可能に
嵌合される。
第2駆動ロッカアーム44には、前記ガイド孔59に対応
する有底の第2ガイド穴60が自由ロッカアーム45側に開
放してロッカシャフト42と平行に穿設されており、第2
切換ピン52の他端に当接する規制ピン53が第2ガイド穴
60に摺動可能に嵌合される。この規制ピン53には軸部53
aが同軸に設けられており、第2ガイド穴60の底部に設
けられるガイド筒61内に軸部53aが摺動可能に嵌合され
る。戻しばね54は、ガイド筒61および規制ピン53間に縮
設されており、この戻しばね54のばね力により相互に当
接した前記各ピン51,52,53が油圧室56側に付勢される。
かかる連結切換機構46では、油圧室56の油圧が高くな
ることにより、第1切換ピン51がガイド孔50に嵌合する
とともに第2切換ピン52が第2ガイド穴60に嵌合して、
各ロッカアーム43,45,44が連結される。このように各ロ
ッカアーム43,44,45が連結されると、第1および第2駆
動ロッカアーム43,44は、高速用カム41により揺動駆動
される自由ロッカアーム45と一体的に揺動作動すること
になり、吸気弁4は高速用カム41の形状に対応したタイ
ミングおよびリフト量で開閉作動することになる。また
油圧室56の油圧が低くなると戻しばね54のばね力により
第1切換ピン51が第2切換ピン52との当接面を第1駆動
ロッカアーム43および自由ロッカアーム45間に対応させ
る位置まで戻り、第2切換ピン52が規制ピン53との当接
面を自由ロッカアーム45および第2駆動ロッカアーム44
間に対応させる位置まで戻るので各ロッカアーム43,45,
44の連結状態が解除される。而してこの連結解除状態で
は、第1および第2駆動ロッカアーム43,44が低速用カ
ム39,40により揺動駆動されることになり、吸気弁4は
低速用カム39,40の形状に対応したタイミングおよびリ
フト量で開閉作動することになる。
機関本体Eには、前記給油路58に通じる給油路62が穿
設されるとともに、油圧ポンプを含む油圧供給源63に通
じる給油路64が穿設されており、両給油路62,64間に切
換弁65が介設される。すなわち前記両給油路62,64は、
機関本体Eの側面に隣接して開口されており、切換弁65
は、両給油路62,64の開口部に対応して機関本体Eの側
面に取付けられる。
該切換弁65は、前記給油路64に通じる入口ポート66と
前記給油路62に通じる出口ポート67とを有して機関本体
Eの側面に取付けられるハウジング68内に、給油路62に
低油圧を供給する低油圧供給位置(上方位置)と給油路
62に高油圧を供給する高油圧供給位置(下方位置)との
間で移動可能にしてスプール弁体69が摺動自在に嵌合さ
れて成る。
ハウジング68には、上端をキャップ70で閉塞されるシ
リンダ孔71が穿設されており、スプール弁体69は、キヤ
ップ70との間に作動油圧室72を形成して該シリンダ孔71
に摺動自在に嵌合される。しかもハウジング68の下部と
スプール弁体69との間に形成されたばね室73には、スプ
ール弁体69を上方に向けて付勢するばね74が収納され
る。而してスプール弁体69は、ばね74により上方すなわ
ち低油圧供給位置側に付勢されるとともに、作動油圧室
72に高油圧が供給されたときには作動油圧室72の油圧力
により高油圧供給位置側へと移動せしめられる。またス
プール弁体69には、入口ポート66および出口ポート67間
を連通可能な環状凹部75が設けられており、第2図で示
すようにスプール弁体69が上動しているときには、スプ
ール弁体69は入口ポート66および出口ポート67間を遮断
する状態にある。
ハウジング68を機関本体Eの側面に取付けた状態で、
入口ポート66と給油路64との間にはオイルフィルタ76が
挟持される。またハウジング68には、入口ポート66およ
び出口ポート67間を連通するオリフィス孔77が穿設され
る。したがってスプール弁体69が閉じ位置にある状態で
も、入口ポート66および出口ポート67間はオリフィス孔
77を介して連通されており、オリフィス孔77で絞られた
油圧が、出口ポート67から給油路62に供給される。而し
て給油路62には、各摺動部に通じる潤滑油路が接続され
ており、オリフィス孔77で絞られた油は、各摺動部に潤
滑油として供給される。
またハウジング68には、スプール弁体69が閉じ位置に
あるときのみ環状凹部75を介して出口ポート67に通じる
バイパスポート78が穿設され、このバイパスポート78は
機関本体E内の上部に連通する。さらにスプール弁体69
には、該スプール弁体69の位置にかかわらず入口ポート
66をばね室73に連通させるオリフィス孔79が穿設され
る。しかもハウジング68の下部にはばね室73を機関本体
E内に連通させる透孔80が穿設されており、前記オリフ
ィス孔79を経てばね室73内に流入した油は透孔80から機
関本体E内に戻される。
ハウジング68には、入口ポート66に常時連通する管路
81が接続されており、この管路81は電磁弁15を介して管
路82に接続される。しかも管路82は、キャップ70に穿設
した接続孔83に接続される。
またハウジング68には、前記管路82に連通するリーク
ジェット84が穿設されており、このリークジェット84は
機関本体E内の上部に通じる。
さらにハウジング68には、出口ポート67すなわち給油
路62の油圧を検出するための油圧スイッチ16が取付けら
れ、この油圧スイッチ16は、油圧式連結切換機構46の作
動状態を検出する働きをする。すなわち給油路62の油圧
が高いときには油圧式連結切換機構46における油圧室56
の油圧が高く各ロッカアーム43,44,45が連結状態となっ
たことを示し、また給油路62の油圧が低い時には前記油
圧室56の油圧が低く各ロッカアーム43,44,45が連結解除
状態にあることを示すものであり、油圧スイッチ16で給
油路62の油圧を検出することにより吸気弁4が高速作動
態様にあるか低速作動態様にあるかを判別することがで
きる。
ところで制御手段14は、吸気弁4および排気弁6の作
動態様を切換える油圧式弁作動態様切換手段7の作動状
態を機関の運転状態に応じて切換制御するとともに排ガ
スの空燃比状態検出値に応じたフィードバック定数によ
り空燃比をフィードバック制御するものであり、しかも
油圧式弁作動態様切換手段7の切換作動を指令した後に
油圧スイッチ16による吸気弁4および排気弁6の作動態
様変化検出信号に応じて空燃比制御のフィードバック定
数を吸気弁4および排気弁6の作動態様に応じた値に切
換えるべく構成される。
すなわち制御手段14では、第4図で示すように、機関
回転数NEおよび吸気絶対圧PBAに応じて高速作動態様領
域および低速作動態様領域が予め設定されており、油圧
式弁作動態様切換手段7の電磁弁15はそれらの作動領域
に対応して開閉制御される。また高速作動態様領域およ
び低速作動態様領域にまたがって空燃比フィードバック
制御領域が設定されており、その空燃比フィードバック
制御領域では、前記高速および低速作動態様領域間での
機関運転状態変化に応じた油圧式弁作動態様切換手段7
の切換作動に応じて空燃比制御のフィードバック定数が
切換えられる。
ここで燃料噴射弁12は、その開弁時間を制御されるも
のであり、燃料噴射弁12からの燃料噴射量すなわち開弁
時間Tは次式により演算される。
T=TiM×KCR×K02 上記式においてTiMは予め設定される基本噴射時間で
あり、KCRは水温、気温等の機関運転条件により定まる
補正係数であり、K02が比例積分制御によるフィードバ
ック定数である。
ところで、吸気弁4および排気弁6が低速作動態様に
あるときには、第5図(a)で示すようにフィードバッ
ク定数K02の比例積分制御がなされるものであり、吸気
弁4および排気弁6の開弁時間が短く且つ両弁4,6のオ
ーバーラップが小さい状態では燃焼室2内での排ガス残
留量が小さいので排ガス中のNOX量が多くなり勝ちであ
る。それに対応してフィードバック定数K02の積分項が
リッチ側バイアスに設定される。すなわちリッチ側での
積分項ILRがリーン側での積分項ILLよりも大きく(ILR
>ILL)設定され、リッチ側からリーン側への比例項PLL
がリーン側からリッチ側への比例項PLRよりも大きく(P
LL>PLR)設定される。
また吸気弁4および排気弁6が高速作動態様にあると
きには、第5図(b)で示すようにフィードバック定数
K02の比例積分制御がなされるものであり、吸気弁4お
よび排気弁6の開弁時間が長く且つ両弁4,6のオーバー
ラップが大きい状態では燃焼室2内での排ガス残留量が
多くなり排ガス中のNOX量は少なくなるが、それとは逆
にCOの発生が多くなる。そこでフィードバック定数K02
の積分項がリーン側バイアスに設定される。すなわちリ
ーン側での積分項IHLがリッチ側での積分項IHRよりも大
きく(IHL>IHR)設定され、リーン側からリッチ側への
比例項PHRがリッチ側からリーン側への比例項PHLよりも
大きく(PHR>PHL)設定される。
次に第6図を参照しながら、制御手段14における制御
手順について説明すると、第1ステップS1では、油圧式
弁作動態様切換手段7を高速作動状態とするための指令
信号を出力したか否か、すなわち電磁弁15を開弁せしめ
るための信号が出力されたか否かが判定される。高速作
動状態に変化させるための指令信号が出力されていると
きには第2ステップS2に進み、油圧スイッチ16が高油圧
状態すなわち油圧式連結切換機構46が連結作動状態にな
っていることを検出したかどうかが判定される。油圧ス
イッチ16が高速作動状態であることを検出しているとき
には、第3ステップS3に進み、油圧スイッチ16の前回の
検出状態が低速作動状態であったか否か、すなわち今回
が低速作動態様から高速作動態様へと切換わって第1回
目であるかどうかが判定される。低速作動態様から高速
作動態様への切換時であると判断されたときには第4ス
テップS4に進み、フィードバック定数K02を初期化す
る。
また第2ステップS2で油圧スイッチ16が高速作動状態
を検知していないときには、高速作動態様とするための
指令信号が出力されているにもかかわらず、未だ油圧式
弁作動態様切換手段7が高速作動状態に切換わっていな
いと判断して、第5ステップS5に進み、第5図(a)で
示した低速作動態様でのフィードバック定数K02を選択
することになる。
第1ステップS1で高速作動態様への指令信号が出力さ
れていないと判断されたときには、第6ステップS6に進
み、油圧スイッチ16が低油圧状態すなわち油圧式連結切
換機構46が連結解除状態になっていることを検出したか
どうかが判定される。油圧スイッチ16が低速作動状態で
あることを検出しているときには、第7ステップS7に進
み、油圧スイッチ16の前回の検出状態が高速作動状態で
あったか否か、すなわち今回が高速作動態様から低速作
動態様へと切換わって第1回目であるかどうかが判定さ
れる。高速作動態様から低速作動態様への切換次である
と判断されたときには第8ステップS8に進み、フィード
バック定数K02を初期化する。
また第6ステップS6で油圧スイッチ16が低速作動状態
を検知していないときには、指令信号が低速作動態様を
示すものであるにもかかわらず、未だ弁作動態様切換手
段7が高速作動状態にあると判断して、第9ステップS9
に進み、第5図(b)で示した高速作動態様でのフィー
ドバック定数K02を選択することになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、吸気弁4
および排気弁6の低速作動態様領域および高速作動態様
領域にわたって空燃比フィードバック制御領域が在る状
態で、フィードバック定数K02は、それらの作動態様領
域の変化に応じて切換えられるので、吸気弁4および排
気弁6の作動態様変化に伴って空燃比フィードバック制
御が両弁4,6の作動態様に対応したものとなり、それに
より排ガス性能の向上が図られる。
しかも油圧式弁作動態様切換手段7に作動状態を切換
えるための指令信号が与えられた後、油圧スイッチ16に
より油圧式弁作動態様切換手段7の作動状態が変化した
ことを検出して初めて、空燃比フィードバック制御にお
けるフィードバック定数K02を切換えるようにしてい
る。したがって弁作動態様切換手段7が油圧式であって
応答時間が比較的長いものであるにもかかわらず、空燃
比に乱れが生じることを防止することができる。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、油圧式弁作動態様切換
手段は、機関弁の作動態様を複数段階に切り換えるべく
油圧供給源から供給される油圧を不連続な複数段階の値
に調圧する切換弁と、該切換弁により調圧された油圧が
前記所定の値に達したときに作動して機関弁の作動態様
変化検出信号を出力する油圧スイッチとを備え、前記制
御手段は、前記油圧式弁作動態様切換手段に切換作動を
指令して前記切換弁を作動させた後に、前記油圧スイッ
チが出力する前記作動態様変化検出信号に基づいて空燃
比制御のフィードバック定数を機関弁の作動態様に応じ
た値に切換えるので、切換弁により調圧される油圧が前
記所定の値に達するのに応答遅れがあっても、切換弁の
出力油圧が実際に前記所定の値に達したことを油圧スイ
ッチが検出するのを待って空燃比制御のフィードバック
定数が切換られることになり、機関弁の作動態様に一層
正確に対応したフィードバック定数を用いたフィードバ
ック制御を可能として、油圧式弁作動態様切換手段の切
換作動時に空燃比の乱れが生じることを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は弁
作動態様制御および空燃比制御のための全体構成を示す
図、第2図は弁作動態様切換手段の構成を示す断面図、
第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は弁作動態
様領域およひ空燃比フィードバック制御領域を示す図、
第5図はフィードバック定数の時間経過を示すものであ
り、第5図(a)は低速作動態様時、第5図(b)は高
速作動態様時をそれぞれ示し、第6図は制御手順を示す
フローチャートである。 4……機関弁としての吸気弁、6……機関弁としての排
気弁、7……油圧式弁作動態様切換手段、14……制御手
段、16……油圧スイッチ、63……油圧供給源、65……切
換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 F02D 43/00 301Z

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関弁(4,6)の作動態様を油圧に応じて
    複数段階に切換可能な油圧式弁作動態様切換手段(7)
    と、機関の運転状態に応じて該油圧式弁作動態様切換手
    段(7)の作動状態を切換制御するとともに排ガスの空
    燃比状態検出値に応じたフィードバック定数により空燃
    比をフィードバック制御する制御手段(14)とを備える
    内燃機関の空燃比制御装置において、 前記油圧式弁作動態様切換手段(7)は、機関弁(4,
    6)の作動態様を複数段階に切り換えるべく油圧供給源
    (63)から供給される油圧を不連続な複数段階の値に調
    圧する切換弁(65)と、該切換弁(65)により調圧され
    た油圧が前記値に達したときに作動して機関弁(4,6)
    の作動態様変化検出信号を出力する油圧スイッチ(16)
    とを備え、前記制御手段(14)は、前記油圧式弁作動態
    様切換手段(7)に切換作動を指令して前記切換弁(6
    5)を作動させた後に、前記油圧スイッチ(16)が出力
    する前記作動態様変化検出信号に基づいて空燃比制御の
    フィードバック定数を機関弁(4,6)の作動態様に応じ
    た値に切換えるべく構成されることを特徴とする内燃機
    関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段(14)は、フィードバック定
    数切換時に切換前のフィードバック定数を初期化した後
    にフィードバック定数を切換えるべく構成されることを
    特徴とする請求項(1)記載の内燃機関の空燃比制御装
    置。
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