JP2704298B2 - 液体噴射記録装置 - Google Patents

液体噴射記録装置

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JP2704298B2 JP22632389A JP22632389A JP2704298B2 JP 2704298 B2 JP2704298 B2 JP 2704298B2 JP 22632389 A JP22632389 A JP 22632389A JP 22632389 A JP22632389 A JP 22632389A JP 2704298 B2 JP2704298 B2 JP 2704298B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録ヘッドから液体を吐出して記録を行う液
体噴射記録装置に関し、詳しくは当該液体噴射記録装置
の記録ヘッドの目詰まりを防止するための吸引回復装置
に関する。
〔従来の技術〕
第15図は従来の液体噴射記録装置の吸引回復装置の構
成を示す斜視図である。
第15図において、48は記録ヘッドであり、キャリッジ
49に搭載されている。キャリッジ49は、平行配設された
キャリッジ軸50、52に摺動自在に装着され、不図示のキ
ャリッジモータの駆動によってキャリッジ軸50、52上を
記録媒体75に対向しながら往復移動する。キャリッジ49
のホームポジション位置には、ケーシング80が設置さ
れ、内部にはクリーニング機構53、キャップ54およびキ
ャップ54を開閉させるための駆動機構などが設けられて
いる。
クリーニング機構53は、その先端部に記録ヘッド48の
吐出面(吐出口が形成された面)と摺擦可能に装着され
たスポンジなどのインク吸収体を備え、さらに、図示の
例では、ホームポジション側へ移動するキャリッジ49の
底部に設けられている突起56がケーシング80の近傍位置
に配置されているポンプ55の頭部55aを押圧し、該ポン
プ55からチューブ55bを通して送り出される圧縮空気を
吐出面に向けて噴射することにより、該吐出面に付着し
たインクやほこり等を除去するように構成されている。
キャップ54は、記録ヘッド48の吐出面に圧接可能な枠
型のゴムなどの弾性材が表面に装着され、その中央部に
はインク吸引用の開口が設けられ、この開口にはチュー
ブ57を介してポンプ58が接続されている。ポンプ58は、
ピストン59を有し、その端部にはピン60がピストン59の
移動方向に直交する方向に取付けられている。
ピン60の一端は歯車61aの側面にスパイラル状に形成
された溝62に嵌入しており、歯車61aの回転に応じてピ
ストン59が昇降する。歯車61aは、複数の歯車による減
速機構に噛合している。
また、キャップ54は、記録ヘッド48が対向する位置に
到着したときに該記録ヘッドの吐出面に圧接し、回復動
作終了とともに該吐出面により離間するように駆動され
る。このため、カム61bが設けられ、その回転に応じて
キャップ54の背面が押圧され、キャップ54およびその一
体化されている部材が前進または後退するように駆動さ
れ。さらに、キャップ54内の負圧解除などを行なうため
にスプリング機構63が設けられている。
さらに、ポンプ58には、排インクチューブ64を介して
インカートリッジ65が連結されている。このインクカー
トリッジ65と記録ヘッド48との間には、インク供給チュ
ーブ66が接続され、ヘッド内のインク室にインクを供給
している。
以上の構成において、回復動作を行なう場合、まず、
キャリッジ49を第15図の左方向へ移動させる。キャリッ
ジ49がケーシング80の近傍に達すると、キャリッジ49の
移動と同時に回転を開始している減速機構のカム61bが
コイルバネ76の付勢力に抗してキャップ54の背面を押圧
し、キャップ54をヘッド方向へ押し出し、記録ヘッド48
の吐出面にキャップ54の表面を密接させる。
次いで、溝62の回転によりピストン59が押下され、ポ
ンプ58内に負圧が生じ、同時にキャップ54内に負圧が生
じる。この負圧により、記録ヘッド48の吐出口よりイン
クが強制吸引され、吐出回復が行なわれる。
なお、この回復動作の詳細については、その構成の詳
細説明とともに以下において説明する。
第16図および17図は、キャップ駆動機構の詳細を示す
縦断面図および正面図である。
第16図に示すように、キャップ54はキャップホルダ67
に保持され、このキャップホルダ67をホルダ68が保持し
ている。キャップホルダ67の背面には、ピン状の突起70
がホルダ68の仕切り壁を貫通するように形成されてお
り、この突起70にコイルバネ69が外嵌されている。この
コイルバネ69は、後端がホルダ68の仕切り壁に接するよ
うに配設されて、キャップ54の表面がヘッド面に適度の
圧力で接触できるようにされている。また、突起70の後
部には、キャップ54の前進を規制するEリング71が外嵌
されている。
ホルダ68の一部には、ダボ部72が設けられ、フラット
カム73のダボ部74とダボ部72の間にコイルバネ76が係着
されている。キャップホルダ67およびホルダ68は、図示
の矢印方向に移動可能で配設されている。このため、キ
ャップ54および前記駆動機構は、スライダ77上に一体的
に装着されており、スライダ77のアーム部78に記録ヘッ
ド48の一部が当接して、スライダ77がキャップ軸78に沿
ってキャリッジ49と共に第15図の左方向へ移動する。
このとき、ホルダ68のダボ部72がフラットカム73のカ
ム面58に沿って移動するため、ホルダ68が前方すなわち
記録ヘッド48方向へ移動し、最終的にはキャップ54が記
録ヘッド48の記録面に圧接される。このとき、第17図お
よび第18図に示すように、キャップ54のダボ部であるエ
アバルブ79が、ストッパ81に当接する。この状態では、
第18図のように、エアバルブ79がストッパ81により閉じ
られ、大気連通孔82が閉じる。
一方、インクキャップチューブ57は、第15図のポンプ
58に接続されているので、ピストン59が押下されると、
ポンプ58内に負圧が生じて、記録ヘッド48に密着してい
るキャップ54内にも負圧が生じる。この結果、記録ヘッ
ド48の吐出口から強制的にインクが吸引され、吐出口内
外の異物、固着物などが排除され、不吐出状態が解消さ
れる。
下死点に達したピストン59が溝62に対するカム運動に
より、上方向に移動すると、ポンプ58は加圧状態にな
り、キャップ54内から吸引されたインクが排インクとし
て排インクチューブ64を介してインクカートリッジ65内
の排インク溜に回収される。
この状態では、記録ヘッド43の吐出口より吸引された
インクは、まだキャップ54内および排インクチューブ内
に残っている。したがって、吐出面(吐出口が形成され
た面)にインクが付着しており、この付着インクのため
に、インクの表面張力がインク吐出力より大きい場合に
は、インク不吐出が発生し、或いはキャリッジ49の右方
向移動時にクリーニング機構53のブレードの当接によっ
てインク飛散が生じ、記録媒体75を汚し、著しい印字品
位の低下を招いている。
このような、問題を解決するために、次のシーケンス
としては、キャップ54内にインクおよび吐出面に付着し
たインクを除去するため、キャップ54が吐出面に圧接し
た状態のまま、エアバルブ79とストッパ81の当接を解除
するようにキャリッジ49を右方向へ移動させる。
この状態でポンプ58を動作させると、大気連通孔82が
第18図のようにL型になり、これが第17図のようにキャ
ップ54の上側に配設されているため、大気連通孔82を介
して空気がキャップ54に吸収され、キャップ54の上側か
ら排インクチューブ57が取付けられている下側へと空気
が流動するため、キャップ54内のインクおよび吐出面に
付着したインクが除去される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来技術による吸引回復装置では、イン
ク吸引後、キャップ54内部および吐出面に残留するイン
クを除去するために、キャリッジ49を右方向へ移動(エ
アバルブ79とストッパ81との当接を解除させるため)さ
せ、この後にポンプ58を作動させる必要がある。このた
めにキャリッジ49を右方向へ移動させるための時間が必
要になると共に、吐出口からインクを吸引するため、お
よびインク除去のために2回ポンプ作動を必要としてい
た。
本発明はこのような従来技術に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、キャリッジの移動を利用してキ
ャップの覆蓋駆動および大気開放弁の閉駆動を行なうこ
とができ、簡単な構成により記録ヘッドの吐出回復を短
時間にしかも効率よく行うことができる吸引回復装置を
備えた液体噴射記録装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の液体噴射記録装置は、上記目的を達成するた
め、液体を吐出する吐出口が設けられた吐出面を備えた
記録ヘッドを搭載して移動するためのキャリッジと、前
記吐出面を覆蓋するためのキャップと、該キャップが前
記吐出面を覆蓋しているときに前記吐出口から吸引を行
うための吸引手段と、該吸引手段による吸引後または吸
引中に前記キャップ内に大気を導入するための大気開放
弁と、前記キャリッジの移動方向に沿って前記キャップ
の背部に配設された1または複数のレールと、を有し、
前記キャリッジの移動に連動して当該移動方向に沿って
前記キャップが移動し、該キャップの移動に応じて前記
レールが前記キャップを押圧することにより前記キャッ
プの覆蓋駆動がなされ、前記キャップの移動に応じて前
記レールが前記大気開放弁を押圧することにより前記大
気開放弁の閉駆動がなされ、前記キャップによる前記吐
出面の覆蓋時における前記大気開放弁の開駆動が、前記
レールの移動によってなされることを特徴とする。
前記押圧力を得るために、前記レールの少なくとも可
動端側を弾性変形可能な材料を用いて形成するのが望ま
しい。
また、前記レールが少なくとも1つのヒンジを有する
構成、あるいは前記レールの一部を主要部の材質と異な
る材料で形成する構成としてもよい。
〔作用〕
上記構成によれば、キャリッジの移動に連動して作動
する専用かつ複雑な構成の作動部材を設けることなくキ
ャップの覆蓋駆動および大気開放弁の弁閉駆動を行なう
ことが可能になる。
そして、レールの少なくとも一部に弾性力あるいはヒ
ンジを持たせることにより、その部分あるいは近傍に作
動部材を当接させてレールを変形あるいは変位させるこ
とができ、それによってキャップの覆蓋駆動部材および
大気開放弁の駆動部材を適正な押圧力で作動することが
できる。
〔実施例〕
以下、第1図〜第14図を参照して本発明を具体的に説
明する。
〔第1の実施例〕 第1図は本発明による液体噴射記録装置の吸引回復装
置の一実施例を示す斜視図、第2図および第3図は紙送
り駆動とキャップ駆動の切り換えを説明するギア機構の
斜視図、第4図はキャッピングユニットの詳細を示す断
面図、第5図および第6図は吸引回復装置の詳細を示す
斜視図、第7図(a)〜(d)はキャッピングおよび大
気開放弁23の動作を示す平面図、第8図は本発明の実施
例の動作を説明するタイミングチャート、第9図〜第14
図は本発明の第2実施例〜第7実施例を示す模式的斜視
図である。
第1図において、1は内蔵するエネルギー発生手段
(圧電素子、抵抗発熱体など)を記録情報に応じて駆動
することによりインク滴を吐出する複数の吐出口を備え
た記録ヘッド、2は記録ヘッド1を搭載して主走査方向
へ移動するキャリッジ、3はキャリッジ2を摺動自在に
支持するキャリッジ軸、4は記録される記録媒体、5は
記録媒体4を搬送(紙送り)するフィードローラであ
る。
6はフィードローラ5の駆動および自動給紙を行なう
ための駆動源となるパルスモータ、7はキャップユニッ
トを搭載したポンプキャリッジ、8はキャリッジ軸3と
平行に設置されたガイド軸である。前記ポンプキャリッ
ジ7は、前記ガイド軸8に沿ってキャリッジ移動方向と
平行な方向に移動可能に案内支持されている。9はポン
プキャリッジ7を図の右方向へ付勢するための戻しバネ
である。
ポンプキャリッジ7にはアーム部7aが設けられ、その
先端部にはキャリッジ2の右側面に設けられた突起2aが
嵌入可能な穴7bが設けられている。この穴7bにはキャリ
ッジ2が左に移動してきたときに突起2aが嵌入し、記録
ヘッド1の吐出面にキャップ17を被せるときに、キャリ
ッジ2が上下方向に回動するのを防止している。
ポンプキャリッジ7の後部には、第2図に示すよう
に、キャリッジ走行方向に弾力性を持ったバネ10の一端
が固定されている。さらに、板バネ10の他端は、スライ
ドギア11を支持しているスライドギア支持台12に挟みこ
まれるように保持されている。
また、スライドギア支持台12は、スライド軸13に沿っ
てキャリッジ走行方向に移動可能に設けられている。し
たがって、スライドギア11は板バネ10の弾性力で押圧さ
れた位置で停止している。このため、キャリッジ2が移
動して、キャリッジ2の突起2aがポンプキャリッジ7の
アーム部7aに当接し、一体となって移動することによ
り、スライドギア11はキャリッジ走行方向に移動する。
スライドギア11は第3図に示すように、キャリッジ走
行方向と平行に独立して回動するギアに噛合している。
図中、14は紙送りギアに駆動力を伝達するフィードギ
ア、15はASP紙送りの駆動力を伝達するASFギア、16は吸
引回復装置に駆動力を伝達するポンプギアである。
ポンプギア16は2枚のギアが一体にされ、左側のギア
16bが吸引回復装置のポンプカム28に噛合している。し
たがって、キャリッジ2の停止位置によってポンプキャ
リッジ7および板バネ10を介してスライドギア11がギア
14、15、16のいずれかに噛合し、パルスモータ6の駆動
力を選択的に伝達できるようにされている。
第4図はキャッピングユニットの詳細を示す縦断面図
である。
キャップ17は、ヘッド1の吐出面の外縁部に弾性力を
もって圧接するゴムなどの弾性部材を用いて構成され、
通気口17aおよび駆動空間17bを有している。また、キャ
ップ17はキャップホルダー18に支持され、このキャップ
ホルダー18はホルダー19に保持されている。
キャップホルダー18の背面には、棒状でかつ先端部が
ホルダー19の後壁を貫通する突起18aが形成され、この
突起18aにコイルバネ20が外嵌されている。また、突起1
8aの先端部には、キャップホルダー18のヘッド方向への
移動を規制するEリング21が装着されている。
なお、キャップホルダー18は、ホルダー19に対してホ
ルダー19に設けられた不図示のガイドによって図の左右
方向に移動可能であると共に、ホルダー19はポンプキャ
リッジ7に対してポンプキャリッジ7に設けられた不図
示のガイドにより図の左右方向へ移動可能にされてい
る。
ホルダー19の後部には、溝19aが設けられており、こ
の溝19aにレール22が挿入されている。レール22は、上
下方向に2分割されており(この場合、レール22aおよ
び22bは独立して動きさえすればよく、互いに独立して
いても、1つのレールが途中で2分割されてもよい)、
下側のレール22bは記録ヘッド1に対してホルダー19
(従ってキャップ17)を前進、後退させるために用いら
れ、上側のレール22aは大気開放弁23を開閉させるため
に用いられる。
このレール22の背部には、レールアーム部22cが設け
られ、その先端にレールダボ部22dが設けられている。
なお、レール22は、第5図に示すように装置本体と一体
または該装置本体に固定されたポンプベース25に支持さ
れている。
第4図において、ホルダー19の背面には大気開放弁23
が設けられており、該大気開放弁23はバネ24によって図
示左側の開き位置に付勢されている。また、大気開放弁
23はレール22aに沿って図示左右方向へ移動可能であ
る。なお、大気開放弁23の取付けは、ホルダー19の上方
向から挿入して固定する。
また、大気開放弁23はキャップ17に設けた通気口17a
の正面に位置しており、この通気口17aを大気開放弁23
で閉じることにより、空間17bを密閉状態にすることが
できる。さらに、キャップ17内の底部にはインク吸収体
69が配設され、インクの吸収時にインクを吸収保持し、
キャッピング時のノズルの乾燥を防止している。
レール22は少なくともその一部が弾性変位可能な部材
で形成されている。このレール22は、記録装置の上部か
ら見ると第7図の各図に示すように図の左方向へ向かう
につれて記録ヘッド1側にせり出した形状を成してい
る。したがって、ポンプキャリッジ7のアーム部7aにキ
ャリッジ2の突起2aが当接し、ポンプキャリッジ7とキ
ャリッジ2が一体に移動し、ホルダー19及び大気開放弁
23がレール22b及び22aの形状に沿って移動し、第7図
(b)の段階でキャップ17が記録ヘッド1の吐出面に圧
接する。
まず、キャリッジ2が第1図のように、印字範囲にあ
るとき、ポンプキャリッジ7は戻しバネ9によって付勢
されており、第7図(a)にようにポンプベース25の側
面に当接している。この状態では、キャップ17は記録ヘ
ッド1とオーバーラップしないよう位置関係(後退位
置)にあり、かつ大気開放弁23は通気口17aを閉じてい
ない。
次に、キャリッジ2が印字範囲を越えて左に移動し、
突起2aがアーム部7aに当接し、更に左に移動すると大気
開放弁23とホルダー19が、レール22aおよび23bに沿って
移動し、第7図(b)の位置にキャリッジ2が移動した
ときにキャップ17が記録ヘッド1の吐出面に圧接する。
なお、このとき圧接力は、バネ20により約300gである。
このとき、第7図(b)に示すように、ホルダー19が
レール22に当接している位置と、大気開放弁23がレール
22に当接している位置とは、レール22が長手方向に距離
lだけずれているため、レール22aと22bの立ち上がり位
置、立ち上がり角度およびレール22の変位量が同じで
も、大気開放弁23はレール22aを登りきっておらず、キ
ャップ17の通気口17aを未だ閉じていない。
そのため、第7図(b)の状態ではキャップ17と記録
ヘッド1との空間17bは未だ大気と連通状態にあり、キ
ャッピングによってキャップ17内の空間17bの圧力が急
上昇して記録ヘッド1の吐出面を加圧することがなく、
吐出口部でのメニスカス後退による不吐出を生じること
は無い。
更に、キャリッジ2が左に移動し、大気開放弁23がレ
ール22aを登りきったときに大気開放弁23がキャップ17
の通気口17aを閉じ、空間17bが密閉状態になる。
この状態から更にキャリッジ2が左に移動して第7図
(c)の位置に来ると、スライドギア11がポンプギア16
に噛合し、吸引回復装置が作動する。このとき、第4図
〜第6図に示すように、キャップ17に吸引チューブ26が
接続されており、他端は第5図に示すようにシリンダ27
に接続されているので、このシリンダ27で発生した負圧
が吸引チューブ26を介して空間17bに導かれる。
第7図(c)の位置にキャリッジ2が位置することに
よって、吸引回復装置を駆動するためのパルスモータ6
の回転力が、ポンプギア16→ギア16b→ポンプカム28の
ギア部に順次伝達される。
ポンプカム28と29は、不図示の位置決め用ダボと一体
化されており、ポンプカム軸30に対して回動可能にされ
ている。ポンプカム28と29の対向面には、第6図に示す
ように、ピストン31に一体的に結合された平行ピン32の
両端が摺動可能なように楕円形の溝部が設けられ、カム
の回転に応じて平行ピン32が上下動し、ピストン31を上
下動させる。
また、第5図に示すように、ポンプカム29にはポンプ
フラグ33の一端を押し下げる突起34が設けられており、
このポンプフラグ33はガイド軸8を回転中心として回転
運動が可能にされている。
また、ポンプフラグ33の他端部33aの対向位置(第1
図に示すキャリッジ2の下部に)に、透過型センサ35が
設けられている。突起34が回転して来てポンプフラグ33
の一端に当接している間、他端部33aが透過型センサ35
の発光部より受光部に送られている光線を遮断すること
により、この遮断時点からパルスモータ6のパルス数を
管理することにより吸引回復装置の位置制御が可能にな
る。
この状態から更に突起34が回転してポンプフラグ33の
一端を外れると、ポンプフラグ33は自重もしくはバネに
よる弾性力により、ガイド軸8を回転中心として逆回転
する。ポンプフラグ33の他端33aは、透過型センサ35か
ら出た光線が、透過できるようになる。なお、ポンプフ
ラグ33は、ポンプベース25に設けられた不図示のストッ
パにより回転が停止する。
ポンプカム28の右側面には、第5図に示すように、レ
ール22aに設けられたアーム22cのダボ部22dをガイドす
るカム28bおよび擦りレバー36をガイドするカム(不図
示)が設けられている。擦りレバー36はポンプベース25
によって支持されており、記録ヘッド1に対して回転可
能な構成にされている。
擦りレバー36の後部は、ポンプカム28の右側面に設け
られて不図示のカムによりガイドされ、このカムに乗り
上げたときに回転を受け、擦り部材37(擦りレバー36の
右側に設けられており、その材料には例えば、エーテル
系ポリウレタン連続気孔体が用いられる)を記録ヘッド
1に対してオーバーラップする位置まで前進させること
が可能なようにされている。
そして、擦り部材37を前進させた状態で、キャリッジ
2が擦り部材37の前面に来るまで左から右へ移動するこ
とにより、擦り部材37によって記録ヘッド1の吐出面の
インク、不純物などが除去され、記録ヘッド1の吐出安
定性が確保される。なお、擦り部材37の記録ヘッド1に
対する圧接力は、擦り部材37自身の弾性力を用い、ある
いは別個に擦り部材37の後方に設けることにより得るこ
とができる(その圧接力は、例えば100g程度である)。
第5図および第6図に示すように、ポンプカム28の上
部には、突起28cが設けられ、この突起28cがホルダー19
の後部を押圧することにより、レール22bおよびキャッ
プ17が弾性変形し、吐出口内に空気を押し込み、印字不
良の原因の1つである微小泡を除去することができる。
この微小泡の除去は、空気押し込み形成される大きな泡
と共にインクを吐出口から排出させることによって行わ
れる。
また、カム28bがアーム22cのダボ部22dを後方へ弾性
変位させると、レール22aが大気開放弁23の押圧を解除
し、バネ24の弾性力によって大気開放弁23が押し戻さ
れ、それまで密封状態にあったキャップ17内に大気が導
入される。
さらに、記録ヘッド1の吐出安定性を確保するため
に、ポンプベース25の右側板にワイパー38が設けられて
いる。このワイパー83は、たとえば肉厚0.3mmのシリコ
ンゴム板が用いられ、記録ヘッド1に対して常時オーバ
ーラップ(そのオーバーラップ量は、例えば、1.0mm)
するように固定されている。これにより、記録ヘッド1
がワイパー38の前を通過するときには、必ず吐出面が拭
き取らるので、吐出面に付着する紙粉、塵、インクかす
などが除去される。
次に、回復動作について、第7図(a)〜(d)およ
び第8図のタイミングチャートを参照して説明する。
回復動作の信号が制御ユニットのCPU(或いはMPU)に
与えられると、キャリッジ2は印字領域から、吸引回復
装置が作動可能な領域へと移動する。この移動過程にお
いて、ワイパー38の前を通過する際に記録ヘッド1の吐
出面がクリーニングされる。
次いで、キャリッジ2の突起2aがポンプキャリッジ7
のアーム部7aに当接し、そのまま一体になって第7図
(a)の下方向へ移動する。ホルダー19および大気開放
弁23がレール22a、22bの斜面を登り、最初にキャップ17
の表面部が記録ヘッド1に圧接する。このとき、第7図
(b)に示すように、ホルダー19および大気開放弁23が
レール22に接する位置がlだけずれているため、キャッ
プ17内の空間17bは大気に連通しており、吐出口が加圧
されることなく、キャッピングによる吐出口のメニスカ
ス後退は発生しない。
この状態から、更にキャリッジ2が左に移動すると、
吸引回復装置が駆動される位置に来る。この状態では、
すでに大気開放弁23がキャップ17の通気口17aを閉じて
おり、記録ヘッド1とキャップ17との空間部17bは、密
閉状態になっている。
ここで、ポンプカム28、29が回転を始め、最初にポン
プカム29面上にある突起34(第5図)がポンプフラグ33
の一端を押し上げ、ポンプフラグ33の他端に設けられた
他端部33aがキャリッジ2の下部に配設された透過型セ
ンサ35の光線を遮断する。この位置を吸引回復装置のイ
ニシャル位置と定め、パルスモータ6のパルス数を管理
する。
この状態から更にポンプカム28、29が回転し、突起34
がポンプフラグ33の位置を通過すると、ポンプフラグ33
は元の位置戻り、通過型センサ35の光線は非遮断状態に
なる。
ポンプカム28がさらに回転すると、ポンプカム28の右
側面に設けたカム(不図示)により、擦りレバー36の後
部がモーメントを受け、その結果、擦りレバー36が回転
を受け、擦り部材37が記録ヘッド1とオーバーラップす
る位置まで前進して来る。
ここで、一旦、ポンプカム28の回転を停止させ、擦り
部材37を通過するようにキャリッジ2を右へ移動させ
る。このとき、記録ヘッド1の吐出面が擦り部材37によ
って擦られ、吐出面に付着していたインク、固着物など
が除去される。
次いで、キャリッジ2を再び左に移動させ、吸引回復
装置の駆動が可能になる位置にセットする。そしてポン
プカム28を回転させてホルダー19の後部を押圧し、キャ
ップ17を記録ヘッド1の吐出面に圧接させ、更に突起28
c(第5図、第6図)でレール22bとキャップ17を弾性変
位させてキャップ17内の空間17bを加圧することにより
吐出口内に空気を入れた後、ポンプカム28、29の回転に
よりピストン31(第6図)を押し下げる。
このときにシリンダ27(第6図)に生じた負圧が吸引
チューブ26を介して、キャップ17内に形成された空間17
bに作用し、吐出口内のインクを吸引する。これによ
り、吐出不良の原因である吐出口内の微小泡および吐出
口前面に付着する塵、不純物などのが除去される。
しかし、この状態のままでは、記録ヘッド1の吐出口
より吸引されたインクがキャップ17内および吸引チュー
ブ26に残留しており、これが吐出面に再付着して、不吐
出および吐出方向の偏向を生じさせ、インク滴の着弾点
位置精度を悪化させる。また、ワイパー38で拭かれる際
に飛散したインクが記録装置内を汚染する可能性もあ
る。
そこで、この問題を解決するために、本実施例では、
第4図〜第7図に示すように、カム28bによってレール2
2先端に設けたダボ22dを後方に引くようにし、レール22
aが弾性変形して後方に引かれ、大気開放弁23が後退す
るようにしている。
これにより、大気開放弁23が開き位置へ戻され、キャ
ップ17の通気口17aが開かれ、キャップ17の空間部17bが
大気に連通し、これによって、吐出口からのインク吸引
が停止するとともに、シリンダ27内の負圧により通気口
17aより空気が流れ込み、この空気とともに空間部17bの
インクがシリンダ27内に吸引される。したがって、キャ
ップ17内にはインク溢れを生ぜず、吐出面に付着したイ
ンクが除去される。
ポンプカム28が更に回転することにより、レール22a
の後方への引っ張りが解除され、レール22aは自身の弾
性により元の形状に復帰し、通気口17aが再び大気開放
弁23によって閉じられる。以上により、回復動作の1シ
ーケンスが終了する。
なお、インクを大量に吸引するとき、例えば、新しい
インクカートリッジから吐出口までインクを充填する場
合、第8図に示すように、大気開放弁23が開く前にポン
プカム28の正、逆回転を繰り返し、ピストン31を切り返
し昇降させ、連続的にインクを吸引するようにする。
また、吸引されたインクは、ピストン31が上方向に移
動するときにシリンダ27が加圧され、排インクとして排
インクチューブ90を介して排インク取入口91からインク
カートリッジ92内の排インク溜(不図示)に排出され
る。
〔第2の実施例〕 第9図は本発明の第2の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例が前記実施例と異なる点は、レール41の上側
レール41aの先端部の肉厚を薄くした薄肉部42とし、弾
性変形が生じやすいようにしたところである。ポンプキ
ャリッジが薄肉部42に到達すると、その弾性変形を受け
て大気開放弁39が押圧され、弁が閉じられる。薄肉部42
が容易に弾性変形することによって、ポンプカム28、29
によって弾性変形させる時のこれらのポンプカムへの負
荷を小さくすることができる。
また、大気開放弁39(大気開放弁23と同一機能を有す
る)とホルダー40(ホルダー19と同一機能を有する)と
をレール走行方向の同じ位置に配置したことである。す
なわち、前記実施例では両者の距離を水平方向にlだけ
離していたのに対し、本実施例では両者を垂直方向に重
なるように配設し、水平方向(レール走行方向)にずれ
を有しないようにしている。
また、大気開放弁39を作動させるためのレール41aの
立ち上がり位置をレール41bの立ち上がり位置より遅れ
るように構成し、キャッピングの瞬間には、未だ大気開
放弁39がレール41aを登りきっておらず、キャップ17内
が大気に連動している状態にしている。これにより、キ
ャッピング時における吐出口の加圧に起因する該吐出口
のメニスカスの過度の後退を防止している。
〔第3の実施例〕 第10図は本発明の第3の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例は、第9図の構成では先端部42の肉厚を薄く
したのに対し、この部分にレール44(例えば、プラスチ
ック材で形成されている)と異なる材質の弾性板43を設
けたことに特徴がある。この弾性板43の材質としては、
例えば、バネ用ステンレス鋼が用いられる。
第9図の場合と同様に、ポンプキャリッジが弾性板43
に到達すると、その弾性変形を受けて大気開放弁39が押
圧され、弁が閉じられる。大気開放弁39の駆動に際して
は、レールが大きな弾性変形をうけるので、繰り返し荷
重によるストレスを受けやすいのであるが、本実施例の
ように繰り返し荷重に強い材質の弾性板43を用いること
によって、経時変化の影響が受けにくくなる。
また、第9図の実施例が立ち上がり角度を変えていた
のに対し、本実施例は、レール44aおよび44bの立ち上が
り位置を変え、キャッピングのタイミングより大気開放
弁39の弁を閉じるタイミングを時間的に遅らせるように
し、キャップ覆蓋時に空間部17b内が加圧されないよう
にしている。
〔第4の実施例〕 第11図は本発明の第4の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例は、第10図の実施例が弾性板43を用いて大気
開放弁39を駆動していたのに対し、その取付け部分のレ
ール背面に可動部45を設けるようにしたものである。こ
のため、上側レール44aの先端部が分離され、本体側レ
ール部分に板バネ45aが固定され、該板バネ45aの先端は
分離された側のレール部分44cを押圧している。レール4
4aの端部には、レール44cがヒンジ45bで回動自在に結合
されている。
この構成では、レール44a自体は弾性変形をせず、分
離されたレール部分44cが板バネ45aのバネ力に抗してヒ
ンジ45bを回転中心として回動することができる。本実
施例によれば、レール44aの弾性変形を利用しないた
め、レール44aには弾性変形の繰り返しに起因する疲労
破壊やクラックなどを発生することがない。なお、本実
施例ではヒンジ45bを1ヶ所に設ける例を示したが、こ
れは複数ヶ所に設けることもできる。複数ヶ所にするこ
とで、レール44aの動きに自由度が増し、変化のある動
きを得ることができる。また、上側のレール44aにヒン
ジを設ける例を示したが、これは下側のレール44bに設
けることもできる。
〔第5の実施例〕 第12図は本発明の第5の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例は、前記各実施例がレールの弾性変形を用い
て大気開放弁39の弁開閉を行なっていたのに対し、レー
ル22の全体を移動(本実施例では、垂直方向に移動)さ
せて行なうようにしたものである。レール22の移動のた
めの駆動源は、不図示のポンプカム(又は他の手段)に
よって、レール走行面に対し垂直に平行移動させること
により達成できる。したがって、この構成ではレール22
aと22bは一体では無く、独立している。なお、上側のレ
ール22aについてのみ示したが、下側のレール22bを同様
に移動させて、キャップ17の開閉を行なわせることも可
能である。
〔第6の実施例〕 第13図は本発明の第6の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例は、第11図の構成レール44の上側レール44a
と下側レール44bとを分離した構成とし、上側レール44a
の両側を一対のアーム46a、46bとヒンジ46c、46dとによ
って支持し、上側レール44a全体がキャリッジ移動方向
(水平方向)に移動できるようにしたものである。上側
レール44aには、厚み方向に傾斜部を有しており、この
傾斜部を上側レール44aの移動に応じて大気開放弁39が
登り下りすることにより弁の開閉が行われる。
本実施例においても、上側レール44aの移動のみなら
ず、下側レール44bを移動させるようにすることができ
る。この場合、各レールを独立に左右に移動させること
により、大気開放弁39とキャップ17の開閉駆動を行なう
ことが可能になる。
〔第7の実施例〕 第14図は本発明の第7の実施例を示す主要部の模式的
斜視図である。
本実施例は、前記各実施例のレールが、長方形の断面
形状をしていたのに対し、下部にキャップ17と逆方向
(後方へ)に突出する突出部47cを有した上側レール47a
を用いる構成とし、この上側レール47aを上下方向に移
動できるようにしたところに特徴がある。
この実施例では、平坦面が大気開放弁39に当接するよ
うに上側レール47aが移動いているときには、大気開放
弁39は閉じている。そして、上側レール47aが上方へ移
動すると、後方へ突出した突出部47cが大気開放弁39と
対向することになり、大気開放弁39は開状態にされる。
この場合、第14図に示すように、レールの両端に形成
されているアーム47dおよび47eの端部に回転中心47f、4
7gを設け、これを支店として上側レール47aを回動させ
るようにすればよい。
なお、第14図において、上側レール47aに突出部47cを
形成し、かつ回動させる例を示したが、同様に下側レー
ル47bに突出部47cを設け、これを上下に移動させる構成
にしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の液体噴射
記録装置によれば、液体を吐出する吐出口が設けられた
吐出面を備えた記録ヘッドを搭載して移動するためのキ
ャリッジと、前記吐出面を覆蓋するためのキャップと、
該キャップが前記吐出面を覆蓋しているときに前記吐出
口から吸引を行うための吸引手段と、該吸引手段による
吸引後または吸引中に前記キャップ内に大気を導入する
ための大気開放弁と、前記キャリッジの移動方向に沿っ
て前記キャップの背部に配設された1または複数のレー
ルと、を有し、前記キャリッジの移動に連動して当該移
動方向に沿って前記キャップが移動し、該キャップの移
動に応じて前記レールが前記キャップを押圧することに
より前記キャップの覆蓋駆動がなされ、前記キャップの
移動に応じて前記レールが前記大気開放弁を押圧するこ
とにより前記大気開放弁の閉駆動がなされ、前記キャッ
プによる前記吐出面の覆蓋時における前記大気開放弁の
開駆動が、前記レールの移動によってなされる構成とし
たので、キャリッジの移動を利用してキャップの覆蓋駆
動および大気開放弁の閉駆動を行なうことができ、簡単
な構成により記録ヘッドの吐出回復を短時間にしかも効
率よく行うことができる吸引回復装置を備えた液体噴射
記録装置が提供される。
請求項2〜4によれば、上記請求項1に加えて、前記
レールの少なくとも可動端側を弾性変形可能な材料を用
いて形成した構成、前記レールが少なくとも1つのヒン
ジを有する構成、あるいは前記レールの一部を主要部の
材質と異なる材料で形成する構成としたので、上記効果
に加えて、キャップおよび大気開放弁を押圧するために
適正な作動力を簡単に得ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した吸引回復装置を備えた液体噴
射記録装置の一実施例を示す模式的斜視図、第2図およ
び第3図は第1図中の紙送り駆動とキャップ駆動の切り
換えるためのギア機構を示す模式的斜視図、第4図は第
1図中のキャッピングユニットの縦断面図、第5図およ
び第6図は第1図中の吸引回復装置の模式的斜視図、第
7図(a)〜(d)は本発明による液体噴射記録装置に
おけるキャップの開閉動作および大気開放弁の開閉動作
を示す模式的平面図、第8図は本発明による液体噴射記
録装置の吸引回復装置の各部の動作を示すタイミングチ
ャート、第9図〜第14図は本発明を適用した液体噴射記
録装置の第2の実施例〜第7の実施例の要部を示す模式
的斜視図、第15図は従来の液体噴射記録装置の吸引回復
装置を例示する模式的斜視図、第16図および第17図は第
15図中のキャップ駆動機構を示す模式的縦断面図および
模式的正面図、第18図は従来の液体噴射記録装置の吸引
回復装置のキャップの大気連通手段を示す模式的断面図
である。 1……記録ヘッド、2……キャリッジ、2a、34……突
起、3……キャリッジ軸、4……記録媒体、6……パル
スモータ、7……ポンプキャリッジ、7a……アーム部、
8……ガイド軸、9……戻しバネ、10……板バネ、16…
…ポンプギア、17……キャップ、17a……通気口、17b…
…空間部、18……キャップホルダー、19、40……ホルダ
ー、20……バネ、22、22a、22b、41、41a、41b、44、44
a、44b、47……レール、23、39、45……大気開放弁、24
……バネ、26……吸引チューブ、27……シリンダ、28、
29……ポンプカム、31……ピストン、32……平行ピン、
42……薄肉部、43……弾性板、45b、46c、46d……ヒン
ジ、47c……突出部。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を吐出する吐出口が設けられた吐出面
    を備えた記録ヘッドを搭載して移動するためのキャリッ
    ジと、 前記吐出面を覆蓋するためのキャップと、 該キャップが前記吐出面を覆蓋しているときに前記吐出
    口から吸引を行うための吸引手段と、 該吸引手段による吸引後または吸引中に前記キャップ内
    に大気を導入するための大気開放弁と、 前記キャリッジの移動方向に沿って前記キャップの背部
    に配設された1または複数のレールと、 を有し、 前記キャリッジの移動に連動して当該移動方向に沿って
    前記キャップが移動し、該キャップの移動に応じて前記
    レールが前記キャップを押圧することにより前記キャッ
    プの覆蓋駆動がなされ、前記キャップの移動に応じて前
    記レールが前記大気開放弁を押圧することにより前記大
    気開放弁の閉駆動がなされ、 前記キャップによる前記吐出面の覆蓋時における前記大
    気開放弁の開駆動が、前記レールの移動によってなされ
    ることを特徴とする液体噴射記録装置。
  2. 【請求項2】前記レールの少なくとも可動端側を弾性変
    形可能な材料を用いて形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の液体噴射記録装置。
  3. 【請求項3】前記レールが少なくとも1つのヒンジを有
    することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射記録装
    置。
  4. 【請求項4】前記レールの一部を主要部の材質と異なる
    材料で形成することを特徴する請求項1に記載の液体噴
    射記録装置。
  5. 【請求項5】前記記録ヘッドは前記吐出口から液体を吐
    出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段
    として抵抗発熱体を有することを特徴とする請求項1に
    記載の液体噴射記録装置。
  6. 【請求項6】前記記録ヘッドは前記吐出口から液体を吐
    出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段
    として圧電素子を有することを特徴とする請求項1に記
    載の液体噴射記録装置。
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