JP2702830B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2702830B2 JP21531791A JP21531791A JP2702830B2 JP 2702830 B2 JP2702830 B2 JP 2702830B2 JP 21531791 A JP21531791 A JP 21531791A JP 21531791 A JP21531791 A JP 21531791A JP 2702830 B2 JP2702830 B2 JP 2702830B2
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー陰極線管に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のカラー陰極線管の構成を
示す概略断面図で、同図において、1は管体で、ネック
部1aとファンネル部1bとパネル部1cとから構成さ
れている。2は上記ネック部1aに内蔵された電子銃、
3は上記パネル部1cの内面に被着形成された蛍光面で
ある。
【0003】上記電子銃2と蛍光面3とのあいだには、
鉄または鉄合金からなる薄板状の色選別電極であるシャ
ドウマスク4が配置されている。上記シャドウマスク4
はフレーム5で支持され、このフレーム5は、図示しな
い取付金具を介してパネル部1cの内面に取付支持され
ている。7は磁気シールドと呼ばれる内部地磁気遮蔽板
(以下、磁気シールドという)で、上記フレーム5に装
着されている。
【0004】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。電子銃2から発射された電子ビームは、図示しない
偏向ヨークによって偏向されたのち、磁気シールド7で
覆われた領域を通り、さらに、シャドウマスク4に形成
した孔6を通過して蛍光面3に射突し、これを発光させ
る。
【0005】上記シャドウマスク4、フレーム5、磁気
シールド7は、通常、鉄または鉄合金で作成されてお
り、初透磁率が300〜1000程度と低い。そのた
め、TVセットでは、地磁気またはその他の外部磁界の
影響を取り除くために、図6で示すようなパネルスカー
ト1dの周囲に配置したハチマキ状の消磁コイル9で消
磁をおこなうことで、透磁率を高め、外部磁界の影響を
取り除いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような消磁方法では、図7で示すように、消磁コイル
9の発生する磁束線10は磁気シールド7,フレーム
5、シャドウマスク4の周辺部を通るだけであるので、
シャドウマスク4の中央部は十分に消磁されず、消磁さ
れた周辺部と比べ、透磁率が極端に低くなる。
【0007】そのため、管軸に直角方向の外部磁界、た
とえば、ブラウン管を東西方向に向けた場合の地磁気の
水平成分、あるいは地磁気の垂直成分が加わった場合に
は、外部磁界のシールドが不完全であり、完全に消磁を
おこなった場合と比べ、外部磁界の影響が大きく、色ズ
レをおこすという不具合があった。
【0008】一例をあげると、14インチの陰極線管で
は、磁界1ガウス当りの影響で電子ビームが移動する量
下表のようになり、TVセットでの消磁では、均一に
消磁をおこなった場合の約2倍の磁界の影響があった。
【0009】
【表1】
【0010】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、TVセットによる不完全な消磁において
も、外部磁界の影響を完全消磁の場合と同程度に小さく
できるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、カラー陰極線管におけるシャド
ウマスクの中央部に、このシャドウマスクよりも初透磁
率の高い物質からなる磁性層を一定の厚さで形成したも
のである。
【0012】また、請求項2の発明では、カラー陰極線
管におけるシャドウマスクの中央部に、このシャドウマ
スクよりも初透磁率の高い物質からなる磁性層を、中央
部から周辺部に向かって徐々に厚さが薄くなるように形
成したものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、シャドウマスクの中
央部に、シャドウマスクよりも初透磁率の高い物質から
なる磁性層を一定の厚さで形成したから、TVセットの
消磁コイルにより、たとえ、シャドウマスクの消磁が不
完全であっても、シャドウマスクの中央部の透磁率は消
磁されたフレーム、磁気シールドと同様に高く、完全に
消磁した場合と同程度に、外部磁界の影響を小さくでき
る。
【0014】また、請求項2の発明によれば、消磁コイ
ルの発生する磁界の強さは距離に反比例し、消磁コイル
の発生した磁界は、シャドウマスクの中心で最も小さ
く、その周辺部に向かうにしたがって徐々に大きくなる
ので、磁性層の厚さをシャドウマスクの中心部から周辺
部に向かって徐々に薄くでき、一定厚さに形成する磁性
層の場合に比べてコストダウンをはかることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。 実施例1 図1はこの発明の実施例1によるカラー陰極線管の要部
を模式的に示す概略断面図、図2は図1に示すシャドウ
マスクの正面図であり、同図において、11は磁性層で
あり、シャドウマスク4の中央部分に形成されている。
【0016】上記磁性層11は上記シャドウマスク4を
構成する磁性材料の初透磁率μ0 よりも高い初透磁率μ
2 を具備した磁性材料、たとえば、Ni−Fe系合金
(商品名:パーマロイ)で形成されている。
【0017】なお、上記磁性層11は、真空蒸着法など
によって形成され、その厚みはミクロンオーダであるの
で、シャドウマスク4の孔が閉塞されるおそれがないも
のであり、図1で示す磁性層11は便宜上、分厚く描い
たものである。
【0018】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。図3で示すように、TVセットのハチマキ状の消磁
コイル9の磁束線10は、磁気シールド7、フレーム5
およびシャドウマスク4の周辺部を通り、この部分を消
磁する。しかし、シャドウマスク4の中央部には、磁束
線10が通らないことから、この部分は、ほとんど消磁
されない。
【0019】シャドウマスク4が消磁されないときの透
磁率、つまり、初透磁率をμ0 、シャドウマスク4が消
磁されたときの透磁率をμ1 、磁性層11の初透磁率を
μ2とすると、μ0 <μ1 ≒μ2 という関係式が成立
し、たとえ、シャドウマスク4の中央部が消磁されてい
なくとも、このシャドウマスク4には磁性層11を形成
してあるので、実際上は、シャドウマスク4が均一に消
磁されたのと同等の効果がある。
【0020】このため、TVセットの消磁が不完全であ
っても、シャドウマスク4は見かけ上、完全消磁の場合
と同じような透磁率となり、管軸に垂直な外部磁界が加
わった場合でも外部磁界の影響を均一に消磁した場合と
同程度に小さくできる。
【0021】実施例2 なお、上記実施例1では、シャドウマスク4の中央部に
形成する磁性層11を一定の厚さとした場合を示した
が、図4で示すように、シャドウマスク4の中央部から
周辺部に向かって徐々にその厚みが薄くなるように、磁
性層11を形成してもよい。
【0022】つまり、消磁コイル9から出る磁界の強さ
は、消磁コイル9からの距離に反比例するから、シャド
ウマスク4の中央部では、ほとんど消磁されず、透磁率
が低いが、周辺部に向かうにしたがって、徐々に透磁率
は高くなる。このような理由で、磁性層11の厚さを中
央部から周辺部に向かうにしたがって徐々に薄くするこ
とができる。
【0023】上記実施例2のように構成した場合には、
使用する磁性層の材料を、実施例1の場合に比べて減ら
すことができるから、コストダウンがはかれるという利
点があり、また、真空蒸着法で磁性層を膜として形成す
る場合には、シャドウマスク4の凹面形状を考慮すれ
ば、とくに、上記した実施例2の構造が適している。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によるカラー陰
極線管によれば、TVセットの不完全な消磁でも完全に
消磁した場合と同様に外部磁界の影響を小さくでき、鮮
明なカラー画像を得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるカラー陰極線管の要
部を模式的に示す概略断面図である。
【図2】図1のシャドウマスクの正面図である。
【図3】消磁コイルによる磁束線図である。
【図4】実施例2によるカラー陰極線管の要部を模式的
に示す概略断面図である。
【図5】従来の陰極線管の構成を示す概略断面図であ
る。
【図6】図5で示す消磁コイルの正面図である。
【図7】従来の陰極線管の消磁コイルによる磁束線図で
ある。
【符号の説明】
1 管体 4 シャドウマスク 11 磁性層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体に内蔵されるシャドウマスクの中央
    部に、このシャドウマスクよりも初透磁率の高い物質か
    らなる磁性層を一定の厚さで形成したことを特徴とする
    カラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 管体に内蔵されるシャドウマスクの中央
    部に、この中央部から周辺部に向かって徐々に厚さが薄
    くなるように、このシャドウマスクよりも初透磁率の高
    い物質からなる磁性層を形成したことを特徴とするカラ
    ー陰極線管。
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