JPH01279552A - 磁気補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ｒ産業上の利用分野〕 この発明は、カラーブラウン管の色純度裕度を向上させ
るための磁気補正装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、カラーブラウン管において磁界の影響により電子
ビームの軌道が曲げられて色純度の劣化を防ぐため、外
部または内部磁気シールド板が備えられているが、−船
釣に第４図および第５図に示すようにカラーブラウン管
を使用したデイスプレィ装置はシャドウマスク、磁気シ
ールド板を消磁するための消磁コイルを備えている。両
図において、１はカラーブラウン管を示し、２はこのブ
ラウン管ｌに装着された消磁コイルである。３はシャド
ウマスク、４は磁気シールド板、５は電子銃を示し、電
子銃５から発射した電子ビームがシャドウマスク３の小
孔を通過してブラウン管内面の蛍光体に達し発光する。

電子ビームはそれぞれの色の蛍光体に正確に射突するよ
うに、シャドウマスク３の曲面１位置の設計がされ、か
つ地磁気の影響により電子ビームの軌道が曲げられる量
を磁気シールド板４によって軽減している。しかし、シ
ャドウマスク３、磁気シールド板４は一般に磁性材を使
用しており、設置された磁界において着磁するため、消
磁コイル２によって消磁することで基本的な色純度性能
が得られるようにしている。

〔発明が解決し゛ようとする課題〕

しかしながら、磁気シールド板４は電子ビームの軌道を
妨げることなく、しかも蛍光体の発光を妨げない形状で
あるので、カラーブラウン管の前面や後面の各々の全面
を覆うことができず、したかって、ブラウン管の管軸方
向の磁界の変化に対する磁気シールド効果が少なく、色
純度性能の裕度が少ない、特に大型管になるほど上記の
性能劣化が大きくなる。

この発明は上記のような課題を解消するためになされた
もので、カラーブラウン管の管軸方向の磁界に対する色
純度性能を向上させるための磁気補正装置を得ることを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る磁気補正装置は、カラーブラウン管に磁
気補正コイルを巻装し、このコイルを部分的に磁性材の
カバーで覆ったものである。

［作　用〕 この発明においては、磁気補正コイルを覆った磁性材の
カバーは簡単なコイル形状であり、カラーブラウン管が
管軸方向の磁界変化により電子ビームの軌道が歪められ
る量に対し通量の補正用キャンセル磁界を発生させるこ
とができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図および第２図はこの発明による磁気補正装置を備えた
カラーブラウン管の背面図と側面図であって、図におい
て、１はカラーブラウン管を示し、６はカラーブラウン
管１を緊締しているＩＩ付バンド、７はこのバンド６に
沿ってその背後に装着された磁気補正コイル、８はこの
補正コイル７の一部を覆ったコイル形状の磁性材からな
るカバーである。

次に動作について説明する。

カラーブラウン管ｌは管軸方向の磁界が加えられると、
第３図に示す矢印の方向に電子ビームがブラウン管の蛍
光面上で回転する方向に移動する。

これはフレミングの左手の法則で説明できる。ところで
、ストライプ形蛍光面を有するカラーブラウン管では画
面の上、下方向（ストライプと同じ方向）に電子ビーム
が移動しても色純度は劣化しないが、左右方向に移動す
ると他色打ちをおこし色純度が劣化する。また、電子ビ
ームの軌道を管軸方向のベクトルとこれに垂直方向のベ
クトルに分けると、垂直方向のベクトル量に対し管軸方
向の磁界の影響によりフレミングの左手の法則によって
電子ビームが移動する０画面中心から上、下に離れた点
より電子ビーム軌道の垂直方向ベクトル量が大きくなる
ので、より電子ビームの移動が増え、画面上８下部で色
純度が劣化する。これを改善するため＠磁されたシャド
ウマスク、磁気シールド板等を消磁装置により消磁し、
さらに管軸方向の磁界をキャンセルする方向に磁界を発
生させれば電子ビームの移動を抑えることができる。

例えばカラーブラウン管より充分周囲長の長いコイルで
は斉一磁界を発生でき、適正な補正ができるが、この場
合、カラーブラウン管の周囲に巻かれるコイルは周囲長
が短かいため、非斉一磁界となり、管軸方向の磁界に対
する電子ビームの移動を抑えようとすると、特に、コー
ナ部が過補正になりブラウン管全面にわたって適正な補
正ができない。

そこで、第１図に示したように磁気補正コイル７に透磁
率の高い磁性材のカバー８を部分的に覆うことで、その
部分の磁界の外部への漏洩が抑えられ、補正量を小さく
することができる。また、カラーブラウン管の左、右両
側の部分もストライブ形蛍光面を有するカラーブラウン
管では電子ビームの上下方向の移動では色純度は劣化し
ない。

したがって、この発明ではカラーブラウン管の左右両側
からコーナ部分にわたって磁性材カバー８を備えること
で最適な磁気補正を行なうことができる。

なお、磁性材カバー８はカラーブラウン管の種類によっ
てはブラウン管の上、下部かあるいはコーナ部分のみに
備えてもよい。

（発明の効果〕 以上説明したようにこの発明によれば、カラーブラウン
管に磁気補正コイルを巻装し、このコイルを部分的に磁
性材のカバーで覆うようにしたので、カラーブラウン管
の管軸方向の磁界の変化に対する色純度劣化を簡単に補
正することができ、品質のよいカラーブラウン管が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明による磁気補正装置を備
えたカラーブラウン管の背面図と側面図、第３図はカラ
ーブラウン管の管軸方向の磁界に対する蛍光面上での電
子ビームの移動方向の説明図、第４図および第５図は従
来の消磁コイルを備えたカラーブラウン管の背面図と側
断面図である。 ■・・・カラーブラウン管、６・・・締付バンド、７・
・・磁気補正コイル、８・・・磁性材カバー。 なお、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。 代理人　　　大　　岩　　増　　雄 第４図 手続補正書（自発） ２９発明の名称 磁気補正装置 ３、補正をする者 代表者志岐守哉 ５、　補正の対象 明細書の特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の欄６、
　補正の内容 （１）特許請求の範囲を別紙の如く訂正する。 （２）明細書５頁１９行の「７に」を「７を」と訂正す
る。 （３）　　同５頁１９行の「カバー８を」を「カバー８
で」と訂正する。 ７、　添付書類の目録 訂正特許請求の範囲　　　　　１通 販　　上 特許請求の範囲 カラーブラウン管に締付バンドとほぼ並行して磁気補正
コイルを巻装し、このコイルの一部分を透磁皇のｌい磁
性且カバーで覆ったことを特徴とする磁気補正装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カラーブラウン管に締付バンドとほぼ並行して磁気補正
   コイルを巻装し、このコイルの一部分を透磁性のよい磁
   性カバーで覆ったことを特徴とする磁気補正装置。