JP2702527B2 - ラジアルタイヤ用グリーンケースの製法 - Google Patents
ラジアルタイヤ用グリーンケースの製法Info
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- Tyre Moulding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ラジアルタイヤ、なかでも航空機車輪におけるよう
な、高内圧・大荷重の負荷の下で著しくか酷な稼動条件
の強いられるが如き使途向けの大型タイヤは、ボディ補
強の根幹となるカーカス構造が基本的に重要で、航空機
用に供するとき、その安全運航の面でもとくに重視され
る。
な、高内圧・大荷重の負荷の下で著しくか酷な稼動条件
の強いられるが如き使途向けの大型タイヤは、ボディ補
強の根幹となるカーカス構造が基本的に重要で、航空機
用に供するとき、その安全運航の面でもとくに重視され
る。
この種のタイヤは一般に、いわゆるアップ・ダウン方
式のカーカス構造が最適とされるが,しばしばカーカス
のプライコードに配列乱れが発生し勝ちなため、この点
について簡便、有効な解決手法が要請され、それと言う
のは、この配列乱れは、タイヤバーストの事故につなが
る危険が高いためである。
式のカーカス構造が最適とされるが,しばしばカーカス
のプライコードに配列乱れが発生し勝ちなため、この点
について簡便、有効な解決手法が要請され、それと言う
のは、この配列乱れは、タイヤバーストの事故につなが
る危険が高いためである。
(従来の技術) アップ・ダウン方式カーカス構造のタイヤを得るため
のグリーンケース成形は従来、ドラムフオーマに、予め
バンド成形段階を経たターンアッププライ用ストリップ
を挿入セットした上でビードコアの打込みと、両側域の
巻返しを行い、しかるのち、この上に同じくターンダウ
ンプライ用ストリップをかぶせるように挿入セットし、
貼り合わせが行われたので、このとき両ストリップのこ
じれ合いや、ひっかかりのため、ストリップコードの打
込みの間隔が挿入側と追尾側との間、つまりタイヤの左
右でづれたり、コード角度にも不同を来すこととなる。
のグリーンケース成形は従来、ドラムフオーマに、予め
バンド成形段階を経たターンアッププライ用ストリップ
を挿入セットした上でビードコアの打込みと、両側域の
巻返しを行い、しかるのち、この上に同じくターンダウ
ンプライ用ストリップをかぶせるように挿入セットし、
貼り合わせが行われたので、このとき両ストリップのこ
じれ合いや、ひっかかりのため、ストリップコードの打
込みの間隔が挿入側と追尾側との間、つまりタイヤの左
右でづれたり、コード角度にも不同を来すこととなる。
一方、バンド成形段階で両ストリップをステアリン酸
の如きはく離剤の助けにより必要か所での密着を防いで
貼合わせた上でドラムフオーマ上に移し所要の加工を施
すことも試みられはしたが、はく離剤が完全に除去され
難いため、セパレーションの発端となる懸念があって実
際の使用に適合しない。
の如きはく離剤の助けにより必要か所での密着を防いで
貼合わせた上でドラムフオーマ上に移し所要の加工を施
すことも試みられはしたが、はく離剤が完全に除去され
難いため、セパレーションの発端となる懸念があって実
際の使用に適合しない。
(発明が解決しようとする課題) アップ・ダウン方式ラジアル構造カーカスをボデイ補
強とするとくに大型タイヤに関し、グリーンケース成形
段階でのカーカスプライ用ストリップのコード配列、と
くに打込み間隔やコード角度に狂いを生じることなく、
もちろんセパレーションの発生のうれいのない、ラジア
ルタイヤ用グリーンケースの製法は確立することがこの
発明の目的である。
強とするとくに大型タイヤに関し、グリーンケース成形
段階でのカーカスプライ用ストリップのコード配列、と
くに打込み間隔やコード角度に狂いを生じることなく、
もちろんセパレーションの発生のうれいのない、ラジア
ルタイヤ用グリーンケースの製法は確立することがこの
発明の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明はビードコアの内周のまわりに沿って外向き
に巻返したターンアッププライと、その巻返し域の、タ
イヤ幅方向外側を覆って巻込んだターンダウンプライと
を、ラジアル構造カーカスとしてそなえるラジアルタイ
ヤの成形に当り、バンド成形ドラム上の、ターンアップ
プライ用ストリップとターンダウンプライ用ストリップ
との間には、ターンアッププライ用ストリップの、それ
の巻返し端との接合予定位置からプライ幅方向の外側域
にはく離用シートを挟み、かつ、これらのはく離用シー
トの間隔に対応して、バンド成形ドラムの径方向の最外
層を占める、ターンダウンプライ用ストリップの幅中央
域にはく離用シートを重ね合わせてステッチングを行う
こと、次に、ターンダウンプライ用ストリップの幅中央
域のはく離用シート上に、バンド成形ドラムの径方向の
最内方のターンアッププライ用ストリップ以外の残り全
ストリップを仮に折返して保持するとともに、この折返
しによって露出する不要のはく離用シートをはがし取る
こと、さらに、常法に従い所定位置へのビードコアの打
込みと、これに引続くターンアッププライ用ストリップ
の巻返しを行うこと、最終に、バンド成形ドラムの径方
向の最外方のターンダウンプライ用ストリップをその幅
中央域のはく離用シートから離脱させ、ターンアッププ
ライ用ストリップの巻返し域に重ねて貼り合わせるこ
と、の順序工程に成る、ラジアルタイヤ用グリーンケー
スの製法である。
に巻返したターンアッププライと、その巻返し域の、タ
イヤ幅方向外側を覆って巻込んだターンダウンプライと
を、ラジアル構造カーカスとしてそなえるラジアルタイ
ヤの成形に当り、バンド成形ドラム上の、ターンアップ
プライ用ストリップとターンダウンプライ用ストリップ
との間には、ターンアッププライ用ストリップの、それ
の巻返し端との接合予定位置からプライ幅方向の外側域
にはく離用シートを挟み、かつ、これらのはく離用シー
トの間隔に対応して、バンド成形ドラムの径方向の最外
層を占める、ターンダウンプライ用ストリップの幅中央
域にはく離用シートを重ね合わせてステッチングを行う
こと、次に、ターンダウンプライ用ストリップの幅中央
域のはく離用シート上に、バンド成形ドラムの径方向の
最内方のターンアッププライ用ストリップ以外の残り全
ストリップを仮に折返して保持するとともに、この折返
しによって露出する不要のはく離用シートをはがし取る
こと、さらに、常法に従い所定位置へのビードコアの打
込みと、これに引続くターンアッププライ用ストリップ
の巻返しを行うこと、最終に、バンド成形ドラムの径方
向の最外方のターンダウンプライ用ストリップをその幅
中央域のはく離用シートから離脱させ、ターンアッププ
ライ用ストリップの巻返し域に重ねて貼り合わせるこ
と、の順序工程に成る、ラジアルタイヤ用グリーンケー
スの製法である。
ターンアッププライ及びターンダウンプライ用ストリ
ップは、1260 d/4,1890 d/2,1890 d/3などのようなより
構造のナイロンなどのようなコードのいわゆるゴム被覆
すだれ織り布を所要長さに切断し、これを幅方向にとっ
てつなぎ合わせつつ巻取ったストリップコイルの形で用
いる。
ップは、1260 d/4,1890 d/2,1890 d/3などのようなより
構造のナイロンなどのようなコードのいわゆるゴム被覆
すだれ織り布を所要長さに切断し、これを幅方向にとっ
てつなぎ合わせつつ巻取ったストリップコイルの形で用
いる。
この発明においてプライの種別毎のストリップコイル
から巻戻し乍らバンド作成ドラム上にて貼り合わせる間
に用いるはく離用シートとしてはドラムフオーマ上での
グリーンケース成形つまり、1st成形段階における必要
なはがし取りが容易にでき、ストリップを傷めることが
ない材質のたとえばポリエチレン,ビニールなどのシー
トが、厚み0.1mm程度で適合する。
から巻戻し乍らバンド作成ドラム上にて貼り合わせる間
に用いるはく離用シートとしてはドラムフオーマ上での
グリーンケース成形つまり、1st成形段階における必要
なはがし取りが容易にでき、ストリップを傷めることが
ない材質のたとえばポリエチレン,ビニールなどのシー
トが、厚み0.1mm程度で適合する。
(作 用) この発明でターンアッププライ及びターンダウンプラ
イに充てる両ストリップ間に介在してそれらの必要なか
所での密着を防ぐはく離用シートを適切に用いることに
よって、バンド成形段階におけるステッチングを確実に
行った上で、次の1st成形段階でその操作手順に応じた
はく離用シートのはがし取りに何らプライコードの配列
乱れを伴わず、その離脱後のストリップのゴム表面に何
らの痕跡も残さないので、ターンアッププライ用ストリ
ップのビードコア打込み後の巻返しとターンダウンプラ
イ用ストリップの重ね貼り作業も簡便に手際よく行うこ
とができる。
イに充てる両ストリップ間に介在してそれらの必要なか
所での密着を防ぐはく離用シートを適切に用いることに
よって、バンド成形段階におけるステッチングを確実に
行った上で、次の1st成形段階でその操作手順に応じた
はく離用シートのはがし取りに何らプライコードの配列
乱れを伴わず、その離脱後のストリップのゴム表面に何
らの痕跡も残さないので、ターンアッププライ用ストリ
ップのビードコア打込み後の巻返しとターンダウンプラ
イ用ストリップの重ね貼り作業も簡便に手際よく行うこ
とができる。
(実施例) 実施例1 第1図(a)〜(e)にシングルビードタイプ・アッ
プ・ダウン方式カーカス構造のグリーンケースの成形要
領を図解し、図中1はターンアッププライ用ストリッ
プ、2はターンダウンプライ用ストリップであり、3,4
は何れもはく離用シートを示す。
プ・ダウン方式カーカス構造のグリーンケースの成形要
領を図解し、図中1はターンアッププライ用ストリッ
プ、2はターンダウンプライ用ストリップであり、3,4
は何れもはく離用シートを示す。
はく離用シート3,4は明確な図解のためとくに波線で
示したが、平滑表面を有する薄膜よりなるのは言うまで
もない。
示したが、平滑表面を有する薄膜よりなるのは言うまで
もない。
グリーンケース成形の準備のための、バンド成形ドラ
ム上でのバンド成形段階は、第1図(a),(b)のよ
うに、この例で2枚構成のターンアッププライ用ストリ
ップ1a,1bをそれぞれストリップコイルから巻出してバ
ンド成形ドラムのまわりに順次に巻きつけるとともに、
外周側に位置するストリップ1bの、後の1st成形段階に
おける、それらのターンアッププライ用ストリップ1a,1
bの巻返し端に対応する位置から幅方向外側域に、一対
のはく離用シート3を載せ、次に、やはり2枚構成のタ
ーンダウンプライ用ストリップ2a,2bを同様にして巻付
けた上で、はく離用シート3の間隔に対応する位置に納
まる幅のはく離用シート4を、外周側に位置するストリ
ップ2b上に載せ、全体にステッチングを行って全ストリ
ップのバンド5を確実に密着させ、ついで、ターンダウ
ンプライ用ストリップ2a,2bをはく離用シート3のとこ
ろで引きはがし乍ら第1図(b)に示す如く仮に折返
し、このときはく離用シート4は、折返し域が不所望に
密着するのを防止する。
ム上でのバンド成形段階は、第1図(a),(b)のよ
うに、この例で2枚構成のターンアッププライ用ストリ
ップ1a,1bをそれぞれストリップコイルから巻出してバ
ンド成形ドラムのまわりに順次に巻きつけるとともに、
外周側に位置するストリップ1bの、後の1st成形段階に
おける、それらのターンアッププライ用ストリップ1a,1
bの巻返し端に対応する位置から幅方向外側域に、一対
のはく離用シート3を載せ、次に、やはり2枚構成のタ
ーンダウンプライ用ストリップ2a,2bを同様にして巻付
けた上で、はく離用シート3の間隔に対応する位置に納
まる幅のはく離用シート4を、外周側に位置するストリ
ップ2b上に載せ、全体にステッチングを行って全ストリ
ップのバンド5を確実に密着させ、ついで、ターンダウ
ンプライ用ストリップ2a,2bをはく離用シート3のとこ
ろで引きはがし乍ら第1図(b)に示す如く仮に折返
し、このときはく離用シート4は、折返し域が不所望に
密着するのを防止する。
なお、この仮折返し工程は、第1図(c)に示した1s
t成形のための、外径が拡縮可能なドラムフオーマ6上
に、それの縮小姿勢にてバンド5を移したあとで施して
もよい。
t成形のための、外径が拡縮可能なドラムフオーマ6上
に、それの縮小姿勢にてバンド5を移したあとで施して
もよい。
何れにしてもターンダウンプライ用ストリップ2a,2b
の仮折返し状態にて不要となったはく離用シート3をは
がし取り、ドラムフオーマ6を拡張させてからターンア
ッププライ用ストリップ1a,1bに対し、常法によってビ
ードコア7の打込みを行い、しかるのち所定の巻返しを
第1図(d)のように施す。
の仮折返し状態にて不要となったはく離用シート3をは
がし取り、ドラムフオーマ6を拡張させてからターンア
ッププライ用ストリップ1a,1bに対し、常法によってビ
ードコア7の打込みを行い、しかるのち所定の巻返しを
第1図(d)のように施す。
ここにビードコア7には予めビードフィラゴム8を一
体化しておき、上記巻返しによってビードコア7ととも
に包み込むように貼合わせてステッチングを行う。
体化しておき、上記巻返しによってビードコア7ととも
に包み込むように貼合わせてステッチングを行う。
その後ターンダウンプライ用ストリップ2a,2bの仮折
返しをはく離用シート4から離脱させて、ターンアップ
プライ1a,1bの巻返し域に重ねて貼り合わせ、はく離用
シート4を取除いた上でステッチングを施し、第1図
(e)に示したグリーンケース9が得られた。
返しをはく離用シート4から離脱させて、ターンアップ
プライ1a,1bの巻返し域に重ねて貼り合わせ、はく離用
シート4を取除いた上でステッチングを施し、第1図
(e)に示したグリーンケース9が得られた。
実施例2 第2図(a)〜(h)には、ダブルビードタイプのア
ップ・ダウン方式カーカスについて図解し、この場合タ
ーンアッププライ用ストリップ1,1′もまたターンダウ
ンプライ用ストリップ2,2′もそれぞれやはり2枚構成
とした例を示す。
ップ・ダウン方式カーカスについて図解し、この場合タ
ーンアッププライ用ストリップ1,1′もまたターンダウ
ンプライ用ストリップ2,2′もそれぞれやはり2枚構成
とした例を示す。
第1図につきのべたところと同様にそれぞれ添字a,b
で区別した各ストリップの層を1a,1b,2a′,2b′、1a′,
1b′および2a,2bの順にストリップコイルから巻出して
バンド成形ドラムのまわりに順次巻きつける間に、はく
離用シート3,3″及び3′を、層1bと2a′,2b′と1a′及
び1b′と2aとの間にそれぞれ挟み込み、層2b上にはその
幅中央にはく離用シート4を載せ、全体としてステッチ
ングを第1図(a)のように施す。
で区別した各ストリップの層を1a,1b,2a′,2b′、1a′,
1b′および2a,2bの順にストリップコイルから巻出して
バンド成形ドラムのまわりに順次巻きつける間に、はく
離用シート3,3″及び3′を、層1bと2a′,2b′と1a′及
び1b′と2aとの間にそれぞれ挟み込み、層2b上にはその
幅中央にはく離用シート4を載せ、全体としてステッチ
ングを第1図(a)のように施す。
次に、同図(b)のようにバンド成形ドラムに最も近
い層1a,1bはそのまま、残りのストリップの全層を第2
図(b)のように幅中央域のはく離用シート4上へ仮折
返しを行ってはく離用シート3ははがしとり、第2図
(c)のようにドラムフオーマ6上にバンド5′を移し
てドラムフオーマ6の外径拡張を行う。
い層1a,1bはそのまま、残りのストリップの全層を第2
図(b)のように幅中央域のはく離用シート4上へ仮折
返しを行ってはく離用シート3ははがしとり、第2図
(c)のようにドラムフオーマ6上にバンド5′を移し
てドラムフオーマ6の外径拡張を行う。
その後常法に従いターンアッププライ用ストリップ1
a,1bに対し、ビードフィラーゴム8と予め合体したビー
ドコア7の打込みを行いついで巻返しを第2図(d)の
ように施した上でこの巻返し域に重ねてターンダウンプ
ライ用ストリップ2a′,2b′をはく離用シート3″から
はがし取り第2図(e)のように引下ろし、このターン
ダウンプライ用ストリップ2a′,2b′にステッチングを
施す。このとき不要となるはく離用シート3″ははがし
取る。
a,1bに対し、ビードフィラーゴム8と予め合体したビー
ドコア7の打込みを行いついで巻返しを第2図(d)の
ように施した上でこの巻返し域に重ねてターンダウンプ
ライ用ストリップ2a′,2b′をはく離用シート3″から
はがし取り第2図(e)のように引下ろし、このターン
ダウンプライ用ストリップ2a′,2b′にステッチングを
施す。このとき不要となるはく離用シート3″ははがし
取る。
こんどはターンアッププライ用ストリップ1a′,1b′
をはく離用シート3′から第2図(f)のようにはがし
てターンダウンストリップ2b′に沿わせた上でやはりビ
ードフイラーゴム8′と予め一体化したビードコア7′
の打込みを第2図(g)のように行い同様に巻返す。
をはく離用シート3′から第2図(f)のようにはがし
てターンダウンストリップ2b′に沿わせた上でやはりビ
ードフイラーゴム8′と予め一体化したビードコア7′
の打込みを第2図(g)のように行い同様に巻返す。
最後にダウンプライ用ストリップ1a,1bを巻返し域に
沿わせて重ねて貼り合わせ、はく離用シート4は取除い
た上でステッチングを施し、第2図(h)のようなグリ
ーンケースの成形を完了させ、同図(h)のようにグリ
ーンケースが得られた。
沿わせて重ねて貼り合わせ、はく離用シート4は取除い
た上でステッチングを施し、第2図(h)のようなグリ
ーンケースの成形を完了させ、同図(h)のようにグリ
ーンケースが得られた。
以上シングル及びダブルビードの各アップ・ダウン方
式カーカス構造の事例についてこの発明に従うグリーン
ケースの造成要領を、各プライとも2枚重ねのコードス
トリップによる場合で図解説明したが、より多いビード
及びプライを用いる場合にあってもほぼ同様であり、こ
れらのグリーンケースは、いわゆる2nd成形フオーマ上
でのトロイダル変形下に、ベルト・トレッド複合環状体
と組合せるグリーンタイヤの造成を経てタイヤの成形加
硫機に装入し、形付け加硫を行うことによって目的の空
気入りタイヤに仕上げるのは、言うまでもない。
式カーカス構造の事例についてこの発明に従うグリーン
ケースの造成要領を、各プライとも2枚重ねのコードス
トリップによる場合で図解説明したが、より多いビード
及びプライを用いる場合にあってもほぼ同様であり、こ
れらのグリーンケースは、いわゆる2nd成形フオーマ上
でのトロイダル変形下に、ベルト・トレッド複合環状体
と組合せるグリーンタイヤの造成を経てタイヤの成形加
硫機に装入し、形付け加硫を行うことによって目的の空
気入りタイヤに仕上げるのは、言うまでもない。
(発明の効果) この発明によるアップ・ダウン方式カーカス構造グリ
ーンケースは、バンド成形段階にてカーカスに用いるす
べてのコードストリップをとくに、はく離用シートの適
切な配置の下でのステッチングによって、1st成形段階
における加工手順に妨げを生じることなくストリップ各
層の確実な密着状態がストリップコードの配列乱れを伴
わずに確保されて手際のよいビードの装着が可能でしか
もはく離用シートの除去の痕跡がストリップゴム表面に
残ることもないのでステアリン酸のようなはく離剤を用
いたときに懸念されるセパレーションからも完全に脱却
して、航空機車輪のようにか酷な使用条件にさらされる
使途での特異の要請に応えることができる。
ーンケースは、バンド成形段階にてカーカスに用いるす
べてのコードストリップをとくに、はく離用シートの適
切な配置の下でのステッチングによって、1st成形段階
における加工手順に妨げを生じることなくストリップ各
層の確実な密着状態がストリップコードの配列乱れを伴
わずに確保されて手際のよいビードの装着が可能でしか
もはく離用シートの除去の痕跡がストリップゴム表面に
残ることもないのでステアリン酸のようなはく離剤を用
いたときに懸念されるセパレーションからも完全に脱却
して、航空機車輪のようにか酷な使用条件にさらされる
使途での特異の要請に応えることができる。
第1図、第2図はこの発明によるグリーンケースの造成
要領を示す工程図である。 1,1′……ターンアッププライ用ストリップ 2,2′……ターンダウンプライ用ストリップ 3,3′,3″……はく離用シート 4……幅中央域のはく離用シート 5……ストリップバンド 6……1st成形ドラムフオーマ 7……ビードコア 8……ビードフイラゴム
要領を示す工程図である。 1,1′……ターンアッププライ用ストリップ 2,2′……ターンダウンプライ用ストリップ 3,3′,3″……はく離用シート 4……幅中央域のはく離用シート 5……ストリップバンド 6……1st成形ドラムフオーマ 7……ビードコア 8……ビードフイラゴム
Claims (1)
- 【請求項1】ビードコアの内周のまわりに沿って外向き
に巻返したターンアッププライと、その巻返し域の、タ
イヤ幅方向外側を覆って巻込んだターンダウンプライと
を、ラジアル構造カーカスとしてそなえるラジアルタイ
ヤの成形に当り、 バンド成形ドラム上の、ターンアッププライ用ストリッ
プとターンダウンプライ用ストリップとの間には、ター
ンアッププライ用ストリップの、それの巻返し端との接
合予定位置からプライ幅方向の外側域にはく離用シート
を挟み、かつ、これらのはく離用シートの間隔に対応し
てバンド成形ドラムの径方向の最外層を占める、ターン
ダウンプライ用ストリップの幅中央域にはく離用シート
を重ね合わせてステッチングを行うこと、 次に、ターンダウンプライ用ストリップの幅中央域のは
く離用シート上に、バンド成形ドラムの径方向の最内方
のターンアッププライ用ストリップ以外の残り全ストリ
ップを仮に折返して保持するとともに、この折返しによ
って露出する不要のはく離用シートをはがし取ること、 さらに、常法に従い所定位置へのビードコアの打込み
と、これに引続くターンアッププライ用ストリップの巻
返しを行うこと、 最終に、バンド成形ドラムの径方向の最外方のターンダ
ウンプライ用ストリップをその幅中央域のはく離用シー
トから離脱させ、ターンアッププライ用ストリップの巻
返し域に重ねて貼り合わせること、 の順序工程に成る、ラジアルタイヤ用グリーンケースの
製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292275A JP2702527B2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | ラジアルタイヤ用グリーンケースの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292275A JP2702527B2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | ラジアルタイヤ用グリーンケースの製法 |
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1988
- 1988-11-21 JP JP63292275A patent/JP2702527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH02137918A (ja) | 1990-05-28 |
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