JPH02198828A - 空気入りタイヤのトレッド補強用フォールド層積重ベルトの造成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 空気入りタイヤのトレッド補強用フォールド層積重ベル
トの造成に関して、とくにベルト成形ドラム上における
トレッド補強用フォールド層の正ｉ１な位置決めとフォ
ールド幅の規制を簡便に実現することができる、フォー
ルド層積重ベルトの新規な造成方法を提案しようとする
ものである。

（従来の技術） 空気入りタイヤのトレッド補強用フォールド層積重ベル
トは、航空機用タイヤのように著しくか酷な使用条件の
下でのトレッド補強にとくに有用であるが、通常のベル
ト成形ドラム上でのフォールド層の折畳み操作が、とく
に積重層の位置決め、フォールド幅の規制に困難を伴い
、この種のベルトを用いるトレッド補強を有するタイヤ
の品質均整化を目指す上での重要な問題であったが、こ
れについての適切有効な手段についての既知の文献は見
当らない。

（発明が解決しようとする課題） ベルト成形ドラム上にて、多層にわたるベルトの第１層
を貼合わせるとき、この第１層が両側縁切離しのまま、
またはフォールド構造の何れについても比較的単純であ
るが、この第１層上に積層をすべき第２層以降について
フォールド構造とする必要のあるとき、例えば第２層に
充当をするコードストリップを第１層に対する正しい関
係位置で装着し、さらに所定の幅をもって折畳む操作に
当っては、第１層との間に生じる粘着の妨害のため、作
業が困難を極める。

この点についてその簡便な解決を与えることがこの発明
の目的である。

（！ｌ！題を解決するための手段） この発明はベルト成形ドラム上でまずベルトの内側層を
形成するゴム引きコードストリップの積層を行い次にこ
の内側上に積重をすべきフォールド層の両側端に対応す
る位置から外方にはく雌用シートを置いてフォールド層
に充当するゴム引きコードストリップを内側層上に重ね
て貼付け、ついでフォールド層の両側折返しと貼付けを
行ったのち、は（雌用シートをはがしとることからなる
、空気入りタイヤのトレッドの造成方法である。

さて第１図にこの発明によって簡便に造成されるような
フォールド層積重ベルトをトレッド補強とする、空気入
りタイヤの断面を示し、図中１はカーカス、２は積重ベ
ルト、３はトレッド、４はビードコアである。

カーカス１は、図に示すような例えば４枚重ねラジアル
配列コードストリップよりなるターンアップブライ１ａ
と、１枚のラジアル配列コードストリップよりなるダウ
ンブライ１ｂとによる、いわゆるアップダウン構造とし
、そのコード材は例えばナイロン６６の１６８０　ｄ／
３の如きを始めとして、一般に知られているどのような
コード種であってもよく、またターンアップブライの折
返し部には周知のチエ−ファストリップを添えてもよい
。

積重ベルト２は、カーカスｌのクラウン部の直上に位置
する内側層２ａを、この内側層２ａ上に積重したフォー
ルド層２ｂとからなるのを基本とするが、図示例のよう
に、フォールド層２ｂのまわりを取囲む外側層２Ｃや、
内側層２ｂとフォールド層２ｂとの間に介装した中間層
２ｄの如きを付加することができる、またこの例では内
側層２ａについてもまたフォールド層よりなる場合を図
解したが、内側層２ａについては両端切離しのままのコ
ードストリップの積層になるものとしてもよい。

これらのフォールド層２ａ、２ｂはコードストリップの
所定幅で両側縁６．６′を折返した末端で好ましくはタ
イヤの赤道面から免れる位置にて直接向い合わせる突合
わせ継目としてもよいが図示例のように上記折返しの末
端の相互間にわたる中継層７を介装することがよりのぞ
ましく、また、上記折返しの内幅−杯にわたって、内包
層２ｅを有するものとしても、さらに図示例のように２
枚重ねの内包層２ｅのうち１枚は、分割層８，８′及び
９よりなるものとしてもよい。

上記した各層のうち、中間層２ｄについては、たとえば
ナイロン６６繊維などからなるなる、コードをせいぜい
数本以内の少数本を引揃えてらせん又は多重らせん状に
つる巻き配列とすることがのぞましいが、スチールフィ
ラメントや、アラミド繊維からなる難延伸性コードより
なるものとしてもよい、残りの各層についてはコードス
トリップの隣接相互間のコードがタイヤの赤道を挟んで
これに対して１０°〜７０”の傾斜角度における交差配
列とした、有機繊維たとえばナイロン６６コードの使用
が有利である。

図示のような空気入りタイヤは、とくにカーカス構成が
ラジアルコード配列になるとき、ベルトの積層を含めた
トレッド環を、カーカスボディを主体とするグリーンケ
ースとは別に達成し、このグリーンケースのトロイダル
変形の際にトレッド環をはめ込むことにより一体化して
グリーンタイヤを得る二段成形法が一般に適用される。

この発明に従うトレッド環の造成は、ベルト成形ドラム
上で、まずベルト２の内側層２ａを形成するコードスト
リップの所定位置における積層を行い、これをフォール
ド層とする場合について第２図（ａ）に示すように内包
層２ｅの積層包み込みを経て両側縁６，６′を折返し、
中継層７を介装する。

次に第１図に示したフォールド層２ｂの積重をすべき幅
位置から両端へ、それぞれ第２図（ｂ）のようにポリエ
チレンシートによりなるを可とするはく離岸１０．１０
’を巻きつけた上で、第２図（ｃ）のようにフォールド
層２ｂを構成するための広幅コードストリップ２ｂ’　
と必要な内包層２ｅとで順次に積重し、ステッチャリン
グを行った上で両面縁６．６′を矢印のように折返し第
２図（ｄ）の状態にてステッチャリングを行うことによ
り、フォールド層２ｂの積重を終え、第２図（ｅ）のよ
うにはく離岸１０．１０’を取除くのである。

（作　用） 上にこの発明に従うフォールド層積重ベルトの造成手順
の下で、フォールド層２ｂの積重に先立ってはく離岸１
０．１０’を、ベルト形成ドラム上へ予め積層したベル
ト２の内側層２ａの所定位置へ貼付巻きつけすることに
よって、フォールド層２ａの積重位置の正しい位置決め
と、所定幅の確保が簡便に可能となるので、フォールド
層積重ベルトの造成工程の作業性が著しく向上する。

もちろんこのようにして造成したフォールド層積層ベル
トは、その後慣例通り用意されるトレッドゴムコンタの
重ね貼りを経てトレッド環に仕上げ、別途にやはり慣例
に従ってつくられるグリーンケースと組合わせ、そのト
ロイダル変形によって一体化することによって、所定の
空気入りタイヤを得る。

（実施例） 第１図に示した空気入りタイヤ（サイズＨ４６×１８．
０Ｒ２０）における、トレッド環の造成をこの発明に従
う手順で行ったとき、はく離岸を用いない在来の手順に
よる場合と比較してその造成に要する時間が約３０％短
縮さされた。

また両手順によるトレッド環を用いて得られたタイヤの
トレッド補強層の配置位置及び配置幅のばらつきを比較
して、この発明によるとそれぞれ標準偏差で約４０％及
び約６０％減少の改善効果がみられた。

（発明の効果） この発明によれば、フォールド層積重ベルトを用いるト
レッド環の造成作業性が著しく改善され、またタイヤの
トレッド補強層の配置及び配置幅の均整化によるタイヤ
の品質向上を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気入りタイヤの断面図、 第２図はフォールド層積重ベルトの造成手順の説明図で
ある。 １・・・カーカス　　　　　２・・・ベルト２ａ・・・
内側層　　　　　２ｂ・・・フォールド層１０・・・は
く離岸 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ベルト成形ドラム上でまずベルトの内側層を形成す
   るゴム引きコードストリップの積層を行い、次にこの内
   側上に積重をすべきフォールド層の両側端に対応する位
   置から外方にはく離用シートを置いて、フォールド層に
   充当するゴム引きコードストリップを内側層上に重ねて
   貼付け、ついでフォールド層の両側折返しと貼付けを行
   ったのち、はく離用シートをはがしとることからなる、
   空気入りタイヤのトレッドの造成方法。