JP2702470B2 - 折り畳み式機器のヒンジ構造 - Google Patents

折り畳み式機器のヒンジ構造

Info

Publication number
JP2702470B2
JP2702470B2 JP1199496A JP1199496A JP2702470B2 JP 2702470 B2 JP2702470 B2 JP 2702470B2 JP 1199496 A JP1199496 A JP 1199496A JP 1199496 A JP1199496 A JP 1199496A JP 2702470 B2 JP2702470 B2 JP 2702470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
case
cover
button
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1199496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09205287A (ja
Inventor
敦夫 浦田
Original Assignee
埼玉日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 埼玉日本電気株式会社 filed Critical 埼玉日本電気株式会社
Priority to JP1199496A priority Critical patent/JP2702470B2/ja
Publication of JPH09205287A publication Critical patent/JPH09205287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2702470B2 publication Critical patent/JP2702470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ワー
ドプロセッサー及びパーソナルコンピュータ等の折り畳
み式機器に関し、特にそのヒンジ部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の折り畳み式機器は、図4
にその外観の一例を示す様に、カバー1とケース2とを
開閉可能に結合させるための、カバー1と一体であるカ
バーヒンジ3、ケース2と一体であるケースヒンジ4と
から成る。カバー1とケース2の中には、それぞれ電気
的機能を有する実装部品が内蔵されていて、カバーヒン
ジ3、ケースヒンジ4を介してカバー1とケース2を任
意開閉角度(α°)に開閉できる構造になっている。
【0003】また、従来この種の折り畳み式機器のヒン
ジ構造は図5に示す様に、リブ26とガイド27が係合
することにより、ヒンジ回転方向でカバーヒンジ3と一
体で回転する凸ボス23と、リブ29とガイド28が係
合することにより、ヒンジ軸方向に自由でヒンジ回転方
向でケースヒンジ4と一体で回転する凹部ボス22と、
凸ボス23と凹部ボス22を圧接させるためのばね30
とヒンジ部を結合させるためのねじ21とから成り、カ
バー1とケース2がα°開いた時に、凸ボス23と凹ボ
ス22が係合する様、凸部25と凹部24が設けられ、
カバー1とケース2がα°開いた時にクリック係止する
構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の折り畳み式
機器のヒンジ構造では、機器の開閉動作を行うのに片手
では困難であり、荷物等を持ち片手が塞がっている場合
は、荷物を手放し、両手を自由にしてから開閉を行わな
くてはならないと言う課題があった。
【0005】上述した問題点を解決するため、本発明の
目的は、従来の手動による開閉機能を保持し、なおかつ
ヒンジ部に設けた開閉用のボタンを押して離す動作によ
り、機器の開閉を片手でも可能にする折り畳み式機器の
ヒンジ構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の折り畳み式機器
のヒンジ構造は、開閉可能な折り畳み式機器に於いて、
互いに開閉可能に結合するケース及びカバーと、前記カ
バーと一体であるカバーヒンジと、前記ケースと一体で
あるケースヒンジと、開閉用のボタンと一体化されて前
記カバーヒンジと前記ケースヒンジに挿入されるT字棒
と、前記カバーヒンジまたは前記ケースヒンジのいずれ
か一方に係合して円筒状をなすボスの内壁に溝を形成し
てなり、前記T字棒を前記溝にばねを介して挿入させ、
ヒンジ軸方向の力である前記ボタンを押す力と前記ばね
の弾力性をヒンジ回転方向の力に変換させることによ
り、前記カバーと前記ケースを前記ボタンを押して離す
一連の動作によって開閉可能に結合すべくしたものであ
る。
【0007】この折り畳み式機器のヒンジ構造におい
て、前記T字棒を前記ばねの弾性力によって前記溝の形
状の一部のみに沿わせることにより、前記ボタンを押す
ことなしに前記カバーと前記ケースを手動にて開閉可能
に結合することができ、また前記カバーと前記ケースに
設定開閉角度以上の外力が働いても前記T字棒が前記溝
の逃げ部に移動して前記外力を逃がすこともできる。
【0008】以上のような本発明の構成によれば、前記
T字棒と一体化された前記ボタンを前記ばねの弾性力に
逆らって前記溝に係合させ、ヒンジ軸方向の力である前
記ボタンを押す力及び前記ばねの弾性力を、ヒンジ回転
方向の力に変換させることにより、前記カバーと前記ケ
ースを前記ボタンを押して離す動作により開閉可能にす
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態を示し、(a)
は要部の分解斜視図、(b)及び(c)は溝内のT字棒
軌跡展開図、図2(a)及び(b)はこの実施の形態の
ボス内に設けた溝形状展開図、図3はこの実施の形態に
おける要部の断面図、図4はこの実施の形態を用いた折
り畳み式機器の外観を示す斜視図である。
【0011】この実施の形態を用いた折り畳み式機器の
外観は図4のようになっており、カバー1とケース2
は、カバー1と一体であるカバーヒンジ3、ケース2と
一体であるケースヒンジ4を結合させることにより、カ
バー1とケース2は回転可能に結合されている。この実
施の形態においては、カバーヒンジ3、ケースヒンジ4
及びその結合部分の構造に特徴を有している。
【0012】この実施の形態のヒンジ構造は図1(a)
に示すように、カバーヒンジ3及びケースヒンジ4と、
これらの中に挿入されるT字棒6と、T字棒6と一体で
あり開閉動作を行わせるためのボタン5と、T字棒6と
係合した際にヒンジ軸方向の力をヒンジ回転方向に変換
させるための半円筒状のボス9a,9bと、ボタン5に
ヒンジ軸方向の力を働かせるためのばね8とで構成され
ている。
【0013】ボタン5にはケースヒンジ4内に設けたリ
ブ10と係合するようガイド12が設けられており、こ
れによりボタン5はヒンジ軸方向に自由であり、ヒンジ
回転方向にはケースヒンジ4と一体で回転する。T字棒
6の先端部分の両端には、回転可能なローラー7a,7
bを具備している。
【0014】半円筒状のボス9a,9bにはガイド14
a,14bが設けられ、リブ10との係合状態は緩く、
カバーヒンジ3内のリブ11には圧入及び接着剤にて係
合させる。これにより、カバーヒンジ3とボス9a,9
bはヒンジ回転方向に一体で回転し、ヒンジ軸方向には
安易に抜けないようになる。またボス9a,9bの内壁
13a,13bには、各々ローラー7a,7bと係合す
るように、展開図で示すと図2(a),(b)のような
溝15が形成されている。
【0015】ヒンジ部を組み立てる状況を図1で説明す
ると、T字棒6にばね8を通し、ボス9a,9bの溝1
5にローラー7a,7bを係合させ、ボス9a,9bを
ケースヒンジ4内に通過させ、カバーヒンジ3内へと圧
入させながらボタン5のガイド12とリブ10とを係合
させる。これにより、カバーヒンジ3とケースヒンジ4
は図3のように結合することができる。
【0016】ここで、ローラー7a,7bと溝15の関
係は、図1(b),(c)を用いて説明すると、溝15
に於いて、ローラー7a,7bがA点にある時はケース
1とカバー2は閉じた状態にあり、G点にあるときはケ
ース1とカバー2はα°開いた状態にあるように形成さ
れている。また、ローラー7a,7bには、常にばね8
の弾性力を図1(b),(c)中の矢印方向に受けてい
る。
【0017】ケース1とカバー2が閉じた状態、すなわ
ち、ローラー7a,ローラー7bがA点にある時、ボタ
ン5をばね8の弾性力に逆らって押すことにより、ロー
ラー7a,ローラー7bはA点→B点→C点→D点へと
移動する。ここで、ボタン5の押圧力を離すと、ばね8
の弾性力によりローラー7a,ローラー7bは、D点→
E点→F点→G点へと移動する。すなわち、ボタン5を
1回押して離すことにより、ローラー7a,ローラー7
bはA点→G点まで移動するのでカバー1とケース2は
閉じた状態からα°開いた状態へ移ることができる。
【0018】ケース1とカバー2がα°開いた状態、す
なわちローラー7a,ローラー7bがG点にある時、ボ
タン5をばね8の弾性力に逆らって押すことにより、ロ
ーラー7a,ローラー7bはG点→H点→I点と移動す
る。ここでボタン5の押圧力を離すと、ばね8の弾性力
によりローラー7a,ローラー7bは、I点→J点→K
点→L点→M点→B点→A点へと移動する。すなわち、
ボタン5を1回押して離すことにより、ローラー7a,
ローラー7bはG点→A点まで移動するのでカバー1と
ケース2はα°開いた状態から閉じた状態へ移ることが
できる。
【0019】また、ボタン5を押さずに手動によりカバ
ー1とケース2を開閉する場合は、ローラー7a,ロー
ラー7bがA点→N点→G点、G点→N点→A点と移動
するので、手動による開閉も可能である。
【0020】なお、カバー1とケース2が設定開閉角度
(α°)以上開こうとする外力が働いた場合、G点→O
点にローラー7a,ローラー7bが移動し、カバー1と
ケース2の損傷を防ぐことができる。外力が外されれ
ば、ローラー7a,ローラー7bはばね8の弾性力によ
りO点→G点へと移動し、カバー1とケース2はα°開
いた状態に戻ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明による折り畳
み式機器のヒンジ構造は、ヒンジ部に設けたボタンを押
して離すだけで、機器の開閉動作が可能なため、荷物等
で片手が塞がっている場合でも、空いている一方の手で
機器の開閉が行えると言う効果がある。また急な場合
は、手動による開閉も可能であり、利用者の開閉方法に
制限を与えないと言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(a)は要部の分
解斜視図、(b)及び(c)は溝内のT字棒の軌跡を示
す展開図である。
【図2】本発明の実施の形態に於ける2つのボス内に設
けた溝形状を(a),(b)で示す展開図である。
【図3】本発明の実施の形態に於ける要部の断面図であ
る。
【図4】従来の折り畳み式機器兼本発明の実施の形態の
外観斜視図である。
【図5】従来の折り畳み式機器のヒンジ構造の一例の分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 カバー 2 ケース 3 カバーヒンジ 4 ケースヒンジ 5 ボタン 6 T字棒 7a,7b ローラー 8 ばね 9a,9b ボス 10,11 リブ 12 ガイド 13a,13b 内壁 14a,14b ガイド 15 溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な折り畳み式機器に於いて、互
    いに開閉可能に結合するケース及びカバーと、前記カバ
    ーと一体であるカバーヒンジと、前記ケースと一体であ
    るケースヒンジと、開閉用のボタンと一体化されて前記
    カバーヒンジと前記ケースヒンジに挿入されるT字棒
    と、前記カバーヒンジまたは前記ケースヒンジのいずれ
    か一方に係合して円筒状をなすボスの内壁に溝を形成し
    てなり、前記T字棒を前記溝にばねを介して挿入させ、
    ヒンジ軸方向の力である前記ボタンを押す力と前記ばね
    の弾力性をヒンジ回転方向の力に変換させることによ
    り、前記カバーと前記ケースを前記ボタンを押して離す
    一連の動作によって開閉可能に結合すべくしたことを特
    徴とする折り畳み式機器のヒンジ構造。
  2. 【請求項2】 前記T字棒を前記ばねの弾性力によって
    前記溝の形状の一部のみに沿わせることにより、前記ボ
    タンを押すことなしに前記カバーと前記ケースを手動に
    て開閉可能に結合したことを特徴とする請求項1記載の
    折り畳み式機器のヒンジ構造。
  3. 【請求項3】 前記カバーと前記ケースに設定開閉角度
    以上の外力が働いても前記T字棒が前記溝の逃げ部に移
    動して前記外力を逃がすことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の折り畳み式機器のヒンジ構造。
JP1199496A 1996-01-26 1996-01-26 折り畳み式機器のヒンジ構造 Expired - Fee Related JP2702470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1199496A JP2702470B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 折り畳み式機器のヒンジ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1199496A JP2702470B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 折り畳み式機器のヒンジ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09205287A JPH09205287A (ja) 1997-08-05
JP2702470B2 true JP2702470B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=11793145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1199496A Expired - Fee Related JP2702470B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 折り畳み式機器のヒンジ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2702470B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4501273B2 (ja) * 2000-11-24 2010-07-14 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置
JP3686845B2 (ja) 2001-05-21 2005-08-24 埼玉日本電気株式会社 折り畳み型携帯電話機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09205287A (ja) 1997-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6708046B1 (en) Folding portable telephone having enhanced operability
US6148480A (en) Hinge construction with a snap-open, snap-shut feel, for a folding mobile phone handset
JP2689913B2 (ja) 自動開放型折畳み携帯無線機
US20060005353A1 (en) Hinge device and electronic device using hinge device
JP4653212B2 (ja) 折りたたみ型携帯電話機
JPH1141328A (ja) 折り畳み型携帯電話機
US7027294B2 (en) Hinge for electronic equipment and electronic equipment using the same
JP2702470B2 (ja) 折り畳み式機器のヒンジ構造
JP4785810B2 (ja) 携帯機器
JP2526490B2 (ja) 折り畳み式機器のヒンジ構造
KR100803629B1 (ko) 힌지장치
JP2740491B2 (ja) 折り畳み式機器のヒンジ構造
KR200402605Y1 (ko) 콤팩트케이스
JP2705539B2 (ja) ヒンジ
JP2005188531A (ja) プッシュオープンヒンジ装置
JP2009047258A (ja) ヒンジ機構および携帯端末
KR200174784Y1 (ko) 냉장고문의 오픈용 발판
KR100603524B1 (ko) 진공청소기의 필터커버 개폐장치
JP2000101264A (ja) 開閉蓋を有する電子機器
JP2845818B2 (ja) 携帯電話機の保護カバー着脱構造
JP2747265B2 (ja) 保護蓋付電子機器の蓋体係止解除構造
JP2005240901A (ja) セパレートプッシュオープンヒンジ装置
JPH09273540A (ja) カバー開閉構造
JP2004150498A (ja) 電子機器用ヒンジ並びにこのヒンジを用いた電子機器
KR200176939Y1 (ko) 폴더형 휴대폰의 개폐구조

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970819

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 13

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 16

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees