JP2701926B2 - 布帛の滞留処理装置 - Google Patents

布帛の滞留処理装置

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JP2701926B2
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美照 山東
博司 石徹白
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株式会社山東鉄工所
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/10Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、長尺布帛を連続的に例えば精練、漂白等の
湿熱処理又は洗浄等の液処理を行なうに有利ならしめた
布帛の滞留処理装置に関するものである。
[従来の技術] 工業的に生産加工する長尺布帛を、精練、漂白等を目
的とする湿熱処理を連続的に行なうための装置として各
種の装置が開発されており、例えば処理加工すべき長尺
布帛を移送する間に順次折たたみ状態となして、上下に
段設したコンベアにより搬送してスチーマ内を通過せし
めるコンベア式のもの、あるいは回転式布受台フォーク
を上下に段設したエンドレスの移送装置を用いて、先ず
サチュレータで薬液を含填せしめた布帛をフォーク上に
振り落し載置し、しかる後フォークが移動して下部のボ
イリング槽内に順次落下せしめるようにしたフォーク滞
留式等が周知である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前者のコンベア式装置にあっては、振
りたたまれた布帛を、コンベアから他のコンベアに転移
されるとき、その振りたたまれた布帛の山崩れが生じ
て、整然とした布帛移送ができなくなることは勿論のこ
と、処理むら、布帛の折れ雛が生じるといった不具合が
ある。また後者のフォーク式装置にあっては、各フォー
ク上に多量の振りたたみ布帛を積載する構造であるため
に、各フォーク上に積載されている振りたたみ布帛に積
圧を生じて、重畳されている布帛の接合面に充分な湿熱
が作用されがたく、期待する良好な湿熱反応処理が布帛
の全面に亘って均一になされないという問題点があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かかる従来の問題点を着目してなされたも
のであって、反応室内の上部に形成したスチーミング室
と、その下部に形成したボイリング槽内部とに跨って設
置せしめたエンドレスの移送手段に、振りたたみ機によ
り振りたたまれて重畳される布帛に重畳圧力が作用され
ないようにする各セクションを形成する多数の区割棚
を、移送手段の回動方向に所定の間隔で配設し、さらに
上記ボイリング槽の内底部には、上記移送手段によりボ
イリング槽内に供給された布帛に向けて該布帛に遊動力
を与えるための液噴射ノズルを配置し、また前記ボイリ
ング槽の布帛導出部よりスチーミング室にかけて、前記
移送手段に平行して移動される布帛の引き上げ手段を設
けて、各セクション内に重畳された布帛に作用されよう
とする重畳圧を軽減せしめて、布帛の重ねじわを解消せ
しめると共に布帛重り面への処理液の入り込みを容易な
らしめて、布帛の全面に亘って均一にして良好なる処理
を行なうことができる布帛の滞留処理装置を提供するこ
とにある。
[実施例] 以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明
する。
1は長尺布帛2を湿熱反応処理するための反応室であ
って、この反応室1内部の略上半部はスチーミングゾー
ン3に構成され、その略下半部はボイリングゾーン4、
即ち処理液槽4に構成されているものである。5はスチ
ーミングゾーン3に配置されている布帛タイミング移送
用のガイドロール、6はそのガイドロール5を経た布帛
を処理液槽4方へ振り落すための振りたたみ機である。
7及び7′はスチーミングゾーン3及び処理液槽4内に
夫々配置されているガイドドラムであって、その双方の
ガイドドラム7,7′間にはエンドレスのチェーン、ベル
ト等からなる移送手段8が架設されており、この移送手
段8はガイドドラム7,7′を回転せしめることにより回
動されるものである。この移送手段8には、例えば第2
図で示す如き枠形状の区割棚9が所定の間隔で固定保持
されている。この区割棚9の構造はこれに限られるもの
ではなく網板等の通液性を有するものであってもよい。
またこの区割棚9の間隔は各区割内での布帛積み込み量
が多くならないようにするため、例えば40cm以下とする
ことが望ましい。10は処理液槽4内底部から、スチーミ
ングゾーン3にかけて引き上げられる重畳布帛に、その
引き上げ力を助勢するためのエンドレスのコンベアであ
って、このコンベア10は前記移送手段8の布帛引き上げ
部と平行となるように配置されている。11は処理液槽4
の内底部に配設されている処理液噴射パイプであって、
このパイプ11から噴射される液の噴射力で区割棚9内に
位置される布帛に揺動力、もみ力、叩力を作用させるこ
とができる。12は振りたたみ機6に案内される布帛を液
流と共に降下せしめるためのシャワーノズル、13は区割
棚9により処理液槽4より引き上げられつつある布帛
を、コンベア10に当設せしめるための噴射液ノズル、14
はオーバーフロー口、15は処理液槽4内の処理液を濾過
するフィルタ、16は処理液の循環ポンプを示す。
以上が本実施例の構成であるが、次にその作用につい
て述べると、反応室1内に供給された布帛2が、先ずガ
イドロール5を経て振りたたみ機6に達すると、その布
帛2はシャワーノズル12から噴出される液と共に振り落
されて区割棚9上に順次振りたたみ状態で載置される。
このとき、区割棚9を取付けた移送手段8は、ガイドド
ラム7,7′の回転に伴なって回動するため、その区割棚
9も図面において反時計方向に回動し、その結果、区割
棚9上に載置された布帛は、スチーミングゾーン3より
処理液槽4内へと移送される。この各区割棚9上に載置
される布帛量(長さ)は、区割棚9相互の間隔と、移送
手段8の回動速度によって決まるが、その移送手段8の
回動速度を早めれば反応室1内における布帛の滞在時間
が短縮されて有効な処理ができない。従って移送手段8
の回動速度を遅めながらも各区割棚9上に積み重ねられ
る布帛量を少なくして、各区割棚9上における布帛の積
重圧を軽減せしめるためには、各区割棚9の相互間を狭
めることであって、本実施例にあっては、各区割棚9相
互間を40cm以下に設定しているものである。このように
することで布帛の積重圧が軽減され重畳された布帛相互
間に充分な湿熱を作用せしめることができる。
移送手段8の回動により、処理液槽4内底部に供給さ
れた布帛は、噴射パイプ11からの液噴射力を受けて揺動
され、もみ力、叩力により、布帛2への液処理が有効に
なされる。しかる後移送手段により処理液槽4内を引き
上げられようとする布帛2は、噴射液ノズル13から噴射
される噴射力により重畳されている布帛2の一部分が回
動されるエンドレスコンベア10に当接されるために、そ
のエンドレスコンベアー10による引き上げ力に助けられ
て布帛2は重畳圧を受けることなく、しかもノーテンシ
ョンの下でスチーミングゾーンへ有効に引き上げられる
ものである。
従ってこの実施例によれば、各区割棚9相互間が40cm
以下の狭い間隔で配置されていることから、各区割棚9
上に重畳される布帛量を少なくすることができ、これに
より区割棚9上での重畳圧が軽減され、折れ雛や、処理
むらを未然に防止することができる。またエンドレスコ
ンベアの並設により、処理液中より引き上げられる含液
布帛をノーテンションの下で引き上げることができるの
で、布帛の変質を未然に防ぎ、品質の良好な液処理布帛
を得ることができる。
[発明の効果] 以上のように本発明は、反応室内の上部に形成したス
チーミング室と、その下部に形成したボイリング槽内部
とに跨って配置せしめたエンドレスの移送手段に、振り
たたみ機により振りたたまれて重畳される布帛に重畳圧
力が作用されないようにする各セクションを形成する多
数の区割棚を、移送手段の回動方向に所定の間隔で配設
し、さらに上記ボイリング槽の内底部には、上記移送手
段によりボイリング槽内に供給された布帛に向けて該布
帛に遊動力を与えるための液噴射ノズルを配置し、また
前記ボイリング槽の布帛導出部よりスチーミング室にか
けて、前記移送手段に平行して移動される布帛の引き上
げ手段を設けた布帛の滞留処理装置であるから、これに
よれば、各区割棚上に重畳される布帛量を少なくするこ
とができ、これにより区割棚上での重畳圧が軽減され、
折れ雛や処理むらを未然に防止することができる効果が
ある。また布帛の引き上げ手段により処理液中より引き
上げられる含液布帛をノーテンションの下で引き上げる
ことができるので、布帛の変質を未然に防ぎ、品質の良
好な液処理布帛を得ることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明よりなる布帛滞留処理装置の実施例を示
した説明図、第2図は区割棚のみの斜視図である。 1……反応室、2……長尺布帛 3……スチーミングゾーン 4……ボイリングゾーン 5……ガイドロール、6……振りたたみ機 7,7′……ガイドドラム 8……移送手段、9……区割棚 10……エンドレスコンベア 11……処理液噴射パイプ 12……シャワーノズル、13……噴射液ノズル 14……オーバーフロー口 15……フィルタ、16……ポンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応室内の上部に形成したスチーミング室
    と、その下部に形成したボイリング槽内部とに跨って配
    置せしめたエンドレスの移送手段に、振りたたみ機によ
    り振りたたまれて重畳される布帛に重畳圧力が作用され
    ないようにする各セクションを形成する多数の区割棚
    を、移送手段の回動方向に所定の間隔で配設し、さらに
    上記ボイリング槽の内底部には、上記移送手段によりボ
    イリング槽内に供給された布帛に向けて該布帛に遊動力
    を与えるための液噴射ノズルを配置し、また前記ボイリ
    ング槽の布帛導出部よりスチーミング室にかけて、前記
    移送手段に平行して移動される布帛の引き上げ手段を設
    けたことを特徴とする布帛の滞留処理装置。
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