JP2701744B2 - レーダビデオ伝送装置および伝送方法 - Google Patents

レーダビデオ伝送装置および伝送方法

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JP2701744B2
JP2701744B2 JP6153252A JP15325294A JP2701744B2 JP 2701744 B2 JP2701744 B2 JP 2701744B2 JP 6153252 A JP6153252 A JP 6153252A JP 15325294 A JP15325294 A JP 15325294A JP 2701744 B2 JP2701744 B2 JP 2701744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダビデオ伝送装置
および伝送方法に関し、通信回線を介してレーダビデオ
信号を遠隔地へ伝送するためのレーダビデオ伝送装置お
よび伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に監視用レーダ装置は、高い
データレートで広い領域を精度良く監視するために、レ
ーダビデオデータに含まれるデータ量は非常に多く、通
常の通信回線を用いてレーダビデオデータをそのままリ
アルタイムで伝送することは困難であった。
【0003】そのため、特にノーマルビデオの伝送につ
いて、レーダビデオデータの圧縮を行い、従来の低速度
の通信回線によるレーダビデオ伝送装置で、レーダビデ
オの伝送を可能にしている。これは、通常の監視レーダ
装置においては受信ビデオ振幅の方位方向の相関性が強
いこと、および大地、山岳等からのエコーについてはス
キャン間の相関性が強いことを利用している。
【0004】即ち、レーダの捜索領域を方位方向に均等
な角度を持つ小領域に分割し、その小領域単位毎にスイ
ープ方向での平均化を行った後、更にスキャン方向での
平均化を行ってデータ量を圧縮している。これを小領域
に対するビデオデータとし、この代表データのみを低速
の通信回線で伝送している。スイープ方向の平均化によ
るデータ量の圧縮に関しては、「レーダビデオ高能率符
号化伝送装置」/特開平3−39677号公報に詳しく
開示されている。
【0005】図3および図4は従来技術によるレーダビ
デオ伝送装置の回路構成例であり、図3が送信側、図4
が受信側を示している。図3の送信側は、A/D変換器
201、スイープ平均化器202、スキャン平均化器2
03、セルメモリ(1)204、メッセージ生成器20
5、回線インタフェース206、アジマスカウンタ(1)
207、スイープカウンタ208、レンジカウンタ(1)
209より成る。本例の動作内容を以下に記す。
【0006】レーダ装置から入力されるアナログのノー
マルビデオデータは、A/D変換器201でディジタル
ビデオデータ210に変換され、スイープ平均化器20
2に送られる。スイープ平均化器202では、予め設定
された方位方向に均等な角度を持つ小領域についてサン
プリングを行う。この所定の小領域毎にスイープ方向の
平均振幅を算出したスイープ平均データ211を、その
小領域を特定するための角度情報を付与して、スキャン
平均化器203に送る。
【0007】上記スイープ平均化器202における小領
域単位の処理のため、アジマスカウンタ(1)207から
の方位範囲信号221、スイープカウンタ208からの
スイープ数信号216およびレンジカウンタ(1)209
からの距離サンプリング信号217の各制御信号が入力
される。これらの制御信号を入力してのスイープ平均化
器202における処理は、方位範囲信号221により指
定される方位範囲に入るレーダスイープのノーマルビデ
オの振幅を逐次加算し、スイープ数信号216から解読
されるスイープ数で割り算を行い平均振幅を求める。
【0008】この処理のためにスキャン平均化器203
では、スイープ平均化器202から入力されるスイープ
平均データ211と、セルメモリ(1)204に蓄積され
ている小領域のスキャン平均データ213とから、新た
なスキャン平均データ214を生成しメッセージ生成器
205に送る。スキャン平均データ214と同じデータ
は、更新データ212としてセルメモリ(1)204にも
送られる。セルメモリ(1)204には、小領域毎の平均
化ビデオデータが蓄積される。小領域は方位方向に均等
に分割された領域であり、この小領域についてスイープ
およびスキャン方向の走査で取得されたビデオデータが
振幅平均化され、平均ビデオデータとなる。
【0009】メッセージ生成器205では各小領域毎の
スキャン平均データ214にその領域を示すセクタ番号
データ218を付与して伝送メッセージ215を作成
し、回線インターフェース(1)206に送る。またメッ
セージ生成器205ではノースデータを独立したメッセ
ージとして生成する。回線インターフェース(1)206
はメッセージ生成器205から出力される伝送メッセー
ジ215を通信回線に送り出すための処理を行う。
【0010】アジマスカウンタ(1)207では角度情報
であるARP(Azimuth Reference Pulse:ノース信
号)およびACP(Azimuth Change Pulse:角度データ
更新信号)を受け、小領域の区切りの方位のタイミング
を示す方位範囲信号221とメッセージを生成する時に
使用するセクタ番号データ218を出力する。
【0011】スイープカウンタ208は、方位範囲信号
221で定まる範囲内の小領域のレーダスイープ数をカ
ウントし、スイープ数信号216を出力する。また、レ
ンジカウンタ(1)209は、スイープトリガとクロック
を受け平均化処理における距離分解能に相当するレンジ
クロック217を出力する。
【0012】今、小領域内のスイープ数をm、平均化の
ための距離分解能をA/D変換器201のサンプリング
のk倍、スキャン相関のスキャン数をnスキャンとする
と、上記送信側の構成によりレーダビデオのデータ量
を、1/(k×m×n)、に圧縮することができる。但
し、k、m、nは自然数である。
【0013】一方、図4に示す受信側は、回線インター
フェース(2)230、メッセージ分離器231、ビデオ
データ再生器232、セルメモリ(2)233、D/A変
換器234、アジマスカウンタ(2)235、レンジカウ
ンタ(2)236より成る。本例の動作を以下に記す。
【0014】通信回線244を介して送られてくる圧縮
された伝送メッセージ(レーダビデオデータ)は、回線
インターフェース(2)230を介してメッセージ分離器
231に送られる。メッセージ分離器231では、平均
ビデオデータ238とノースデータ239を分離し、そ
れぞれをビデオデータ再生器232およびアジマスカウ
ンタ(2)235に出力する。さらに、ビデオデータが受
信されたタイミングでレンジスタート信号240をレン
ジカウンタ(2)236に出力する。
【0015】アジマスカウンタ(2)235は、ノースデ
ータ239を受けた時、それをスタート信号として内部
のカウンタを駆動し、送信側のアジマスカウンタ(1)2
07と同じ周期で連続して、方位信号245をビデオデ
ータ再生器232へ出力する。同様にレンジカウンタ
(2)236は、レンジスタート信号240を受けた時、
内部のカウンタを駆動してレンジカウンタ(1)209と
同じ周期で、距離カウンタ値241をビデオデータ再生
器232へ出力する。
【0016】ビデオデータ再生器232は、ビデオデー
タ238を受けデータ内のセクタ番号を参照してセルメ
モリ(2)233の当該セクタのエリアに格納すると共
に、方位信号245と距離カウント値241とから、こ
れに対応する平均ビデオデータをセルメモリ(2)233
より読み出して再生ビデオデータ243として出力す
る。即ち、小領域内ではその領域に含まれるスイープ数
分だけ同じ平均ビデオデータが読み出され、スイープ抜
けのないビデオデータとなる。再生ビデオデータ243
は、D/A変換器234によりアナログのノーマルビデ
オ信号に変換される。
【0017】セルメモリ(2)233は、1スキャン当た
りの全セクタのビデオデータを記憶し、送信側よりビデ
オデータを受信し当該セクタのデータを更新する。この
ビデオデータの受信と共に、ビデオデータ再生器232
におけるビデオデータ再生時には、当該セクタのデータ
を出力する。こうして受信側では、nスキャンにわたり
1セクタ毎に送られてくるビデオデータをセルメモリ
(2)233に記憶し、この記憶されているビデオデータ
を、同一セクタでは同一のビデオデータが出力されるよ
う順次読み出すことにより、全方位のビデオを再生する
ことができる。
【0018】上記の手順は、スイープ方向およびスキャ
ン方向でビデオ振幅の平均化を行い情報量を減らす方式
であり、航空管制におけるバックグランド(いわゆるノ
ーマルビデオ)の伝送に適している。
【0019】本発明と関連する技術分野の公報例とし
て、特開昭61−271480号公報、特開昭59−2
8683号公報、特開昭58−142687号公報があ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレーダビデオ伝送装置は、ビデオ振幅の平均化を行
い情報量を減らす方式であるため、干渉信号等の妨害信
号も一律に平均化される。故に、干渉信号等の妨害信号
が発生した場合、平均化処理のために小領域を代表する
ビデオデータに妨害信号の発生状況がわかる振幅の急激
な変化は生じない。この妨害信号の緩慢化は、妨害の影
響を緩和させる効果がある反面、受信側における妨害の
敏速・適格な検出を難しくし、より有効な妨害対策を立
てることを困難とする問題点を伴う。
【0021】本発明は、妨害発生の検出を迅速・適格に
可能とするレーダビデオ伝送装置および伝送方法を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のレーダビデオ伝送装置は、レーダが受信し
たノーマルビデオ信号を所定の方位方向において、相互
に独立した均等な角度を持つ第1の小領域および第2の
小領域にサンプリングするためのスイープ数信号(11
6)を出力するスイープカウント手段(108)と、ス
イープ数信号(116)に基づきノーマルビデオ信号
を、第1の小領域における振幅の平均化を行い第1のス
イープ平均データ(111)を出力する第1のスイープ
平均化手段(102)、および第2の小領域における振
幅の平均化を行い第2のスイープ平均データ(129)
を出力する第2のスイープ平均化手段(125)と、第
1の小領域のスイープ平均データ(111)をさらにス
キャン方向で平均化を行い、第1の小領域を代表するス
キャン平均データ(114)を生成するスキャン平均化
手段(103)と、方位対平均受信振幅であるAVAデ
ータを所定の値(162)と大小比較し、この比較結果
により妨害信号の受信の有無を判定し、この判定に基づ
く制御信号(128)を出力する妨害検出手段(12
4)とを有し、スキャン平均データ(114)または第
2のスイープ平均データ(129)の異なる2種類の何
れか一方を選択することにより、妨害信号の有無に迅速
な対応を可能としたことを特徴としている。
【0023】さらに、レーダビデオ伝送装置は、データ
選択手段(129)を有し、このデータ選択手段(12
9)は制御信号(128)により、妨害信号の受信無し
の場合にはスキャン平均データ(114)を選択し、ま
たは、妨害信号の受信有りの場合にはスイープ平均デー
タ(129)を選択するとよい。
【0024】本発明のレーダビデオ伝送方法は、レーダ
が受信したノーマルビデオ信号を所定の方位方向におい
て、相互に独立した均等な角度を持つ第1の小領域およ
び第2の小領域にサンプリングするためのスイープ数信
号(116)を出力するスイープカウント工程と、スイ
ープ数信号(116)に基づきノーマルビデオ信号を、
第1の小領域における振幅の平均化を行い第1のスイー
プ平均データ(111)を出力する第1のスイープ平均
化工程、および第2の小領域における振幅の平均化を行
い第2のスイープ平均データ(129)を出力する第2
のスイープ平均化工程と、第1の小領域のスイープ平均
データ(111)をさらにスキャン方向で平均化を行
い、第1の小領域を代表するスキャン平均データ(11
4)を生成するスキャン平均化工程と、方位対平均受信
振幅であるAVAデータを所定の値(162)と大小比
較し、この比較結果により妨害信号の受信の有無を判定
し、この判定に基づく制御信号(128)を出力する妨
害検出工程とを有し、スキャン平均データ(114)ま
たは第2のスイープ平均データ(129)の異なる2種
類の何れか一方を選択することにより、妨害信号の有無
に迅速な対応を可能としたことを特徴としている。
【0025】
【作用】したがって、本発明のレーダビデオ伝送装置お
よび伝送方法の主要部によれば、レーダが受信したノー
マルビデオ信号を所定の方位方向において、相互に独立
した均等な角度を持つ第1の小領域および第2の小領域
にサンプリングするためのスイープ数信号(116)を
出力し、スイープ数信号(116)に基づきノーマルビ
デオ信号を、第1の小領域における振幅の平均化を行い
第1のスイープ平均データ(111)を出力し、第2の
小領域における振幅の平均化を行い第2のスイープ平均
データ(129)を出力する。第1の小領域のスイープ
平均データ(111)をさらにスキャン方向で平均化を
行い、第1の小領域を代表するスキャン平均データ(1
14)を生成し、方位対平均受信振幅であるAVAデー
タを所定の値(162)と大小比較し、この比較結果に
より妨害信号の受信の有無を判定し、この判定に基づく
制御信号(128)を出力する。スキャン平均データ
(114)または第2のスイープ平均データ(129)
の異なる2種類の何れか一方を選択することにより、妨
害信号の有無に迅速な対応を可能としている。
【0026】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるレーダ
ビデオ伝送装置および伝送方法の実施例を詳細に説明す
る。図1および図2を参照すると本発明のレーダビデオ
伝送装置および伝送方法の実施例が示されている。
【0027】図1および図2は本発明の実施例のレーダ
ビデオ伝送装置および伝送方法の回路構成例であり、図
1が送信側、図2が受信側を示している。図1の送信側
は、A/D変換器101、スイープ平均化器102、ス
キャン平均化器103、セルメモリ(1)104、メッセ
ージ生成器105、回線インタフェース(1)106、ア
ジマスカウンタ(1)107、スイープカウンタ108、
レンジカウンタ(1)109、妨害信号検出器124、ス
イープ平均化器A125、メッセージ生成器A126、
データ選択器(1)127より構成される。
【0028】上記の実施例を既述の従来例と比較した場
合、各構成部のA/D変換器101〜レンジカウンタ
(1)109が従来例の同名機能部と同一または近似した
機能部であり、妨害信号検出器124〜データ選択器
(1)127が新たに付加された機能部である。
【0029】A/D変換器101は、レーダが受信する
アナログの受信ビデオ信号を入力信号とし、入力信号を
ディジタルのディジタルビデオ信号に変換して出力する
回路部である。
【0030】スイープ平均化器102は、A/D変換器
101が出力するディジタルビデオ信号を入力信号と
し、予め設定された方位方向において均等な角度を持つ
小領域毎にサンプリングを行い、スイープ平均データ1
11として出力する回路部である。
【0031】スキャン平均化器103は、スイープ平均
化器102から入力されるスイープ平均データ111
と、セルメモリ(1)104に蓄積されている小領域のス
キャン平均データ113とから、新たなスキャン平均デ
ータ114を生成し出力する回路部である。よって、ス
イープ平均化器102とスキャン平均化器103とによ
り、方位方向に均等な角度を持つ全ての小領域について
スイープおよびスキャン方向で振幅平均をとられたビデ
オデータが生成される。
【0032】セルメモリ(1)104は、上記によって生
成された小領域毎のビデオデータを各レンジビン毎に一
時記憶する回路部である。記憶のための更新データ11
2が入力され、蓄積されたビデオデータからは、スキャ
ン平均化器103での平均処理を行う際に該当する小領
域のスキャン平均データ113が読み出される。
【0033】メッセージ生成器105は、分割された小
領域を示すセクタ番号データ118を付与し伝送メッセ
ージ115を作成して出力する回路部である。またメッ
セージ生成器105ではノースデータを独立なメッセー
ジとして生成し信号合成する。このノースデータは受信
側で分離され同期信号として用いられる。
【0034】回線インタフェース(1)106は、データ
選択器(1)127から出力される伝送メッセージ115
を通信回線136に送り出すためのインタフェース回路
部である。
【0035】アジマスカウンタ(1)107は、角度情報
であるARP(Azimuth Reference Pulse:ノース信
号)およびACP(Azimuth Change Pulse:角度データ
更新信号)を受け、小領域の区切りの方位のタイミング
を示す方位範囲信号121、方位範囲信号A123とメ
ッセージを生成する時に使用するセクタ番号データ11
8、セクタ番号データA130を出力する計数部であ
る。
【0036】スイープカウンタ108は、方位範囲信号
121で定まる範囲内の小領域のレーダスイープ数をカ
ウントし、スイープ数信号116およびスイープ数信号
A120を出力する計数部である。
【0037】レンジカウンタ(1)109は、スイープト
リガとクロックを受け平均化処理における距離分解能に
相当するレンジクロック117、レンジクロックA12
2を出力する計数部である。
【0038】妨害信号検出器124は、妨害信号の有無
を検出する回路部である。この妨害信号の有無を検出す
るために、スレッシュホールドレベル162が予めプリ
セットされる。妨害信号検出器124へは、方位対平均
受信振幅であるAVA(Amplitude Versus Azimuth)デ
ータが入力されてスレッシュホールドレベルと比較され
る。比較の結果、AVAデータがスレッシュホールドレ
ベルを越えた場合、妨害有りと判定し制御信号128を
出力する。
【0039】スイープ平均化器A125は、基本的にス
イープ平均化器102と同一構成の回路部である。但
し、1スキャンの時間内で1スキャン分のレーダビデオ
を送ることが出来るよう、1セクタ当たりの角度および
距離サンプリング周期がスイープ平均化器102に比べ
整数倍だけ大きく構成される。スイープ平均化器102
と同様予め設定された小領域内でスイープ方向の平均化
処理を行い、スイープ平均データ129を出力する。
【0040】メッセージ生成器A126は、メッセージ
生成器105と同様機能を有する回路部である。メッセ
ージ生成器A126は、スイープ平均化器A125から
スイープ平均データA129を受け、各小領域毎の平均
データにセクタ番号データA130とメッセージ生成器
A126からの出力であることを示す指標を付与し、伝
送メッセージA131を作成し出力する。
【0041】データ選択器(1)127は、2入力1出力
のライン切替器である。2入力信号は、メッセージ生成
器A126の出力信号の伝送メッセージA131とメッ
セージ生成器105の出力信号の伝送メッセージ132
である。ライン切換の制御は、妨害信号検出器124か
ら出力される制御信号128に基づき行われる。本回路
からの出力信号は、回線インタフェース(1)106を介
して通信回線136へ出力される。
【0042】本実施例の特徴部であるスイープ平均化器
A125等の動作を以下に記す。即ち、ディジタルビデ
オデータ110は、スイープ平均化器A125にも送ら
れる。スイープ平均化器A125ではスイープ平均化器
102と同様予め設定された小領域内でスイープ方向の
平均化処理を行い、スイープ平均データA129をメッ
セージ生成器A126に出力する。スイープ平均化器A
125の動作は基本的にスイープ平均化器102と同じ
であるが、1スキャンの時間内で1スキャン分のレーダ
ビデオを送ることが出来るよう1セクタ当たりの角度お
よび距離サンプリング周期がスイープ平均化器102に
比べ整数倍だけ大きくされる。
【0043】図1の例におけるスキャン相関数をnスキ
ャンとすると、図3の場合と同じ回線速度で1スキャン
分のビデオデータを送るためには、(1セクタ当たりの
角度の拡大率)×(距離サンプリング周期の拡大率)≧
n…式(1)を満足する必要がある。
【0044】これを満足するような小領域単位の制御は
アジマスカウンタ(1)107からの方位範囲信号A12
3、スイープカウンタ108からのスイープ数信号A1
20、およびレンジカウンタ(1)109からのレンジク
ロックA122により行われる。これらの信号は、上記
式(1)を満足するタイミングを有している。アジマス
カウンタ(1)107、スイープカウンタ108、レンジ
カウンタ(1)109からは、方位範囲信号A123、ス
イープ数信号A120、レンジクロックA122に加
え、これらのタイミング信号が出力される。
【0045】一方、図2に示す受信側は、回線インタフ
ェース(2)137、メッセージ分離器138、ビデオデ
ータ再生器139、セルメモリ(2)140、D/A変換
器141、アジマスカウンタ(2)142、レンジカウン
タ(2)143、ビデオデータ再生器A144、セルメモ
リ(3)145、データ選択器(2)146より構成される。
【0046】上記の受信側を既述の従来例と比較して、
回線インタフェース(2)137〜レンジカウンタ(2)14
3が従来例の同名機能部と同一または近似した機能部で
あり、ビデオデータ再生器A144〜データ選択器(2)
146が新たに付加された機能部である。
【0047】回線インタフェース(2)137は、送信側
からの送信信号を通信回線136を介して受信するため
のインタフェース回路部である。
【0048】メッセージ分離器138は、受信信号のデ
ータと付加されたメッセージとを分離する回路部であ
る。メッセージ分離器138で分離される信号は、平均
ビデオデータ148、ノースデータ149、レンジスタ
ート信号150および平均ビデオデータ162であり、
これら分離された信号は、ビデオデータ再生器139、
アジマスカウンタ(2)142、レンジカウンタ(2)143
およびビデオデータ再生器A144へ各々送られる。
【0049】レンジスタート信号150は、ビデオデー
タが受信されたタイミングでレンジカウンタ(2)143
に出力される。送信側のデータ選択器(1)127でメッ
セージ生成器105の出力が選ばれた場合、メッセージ
分離器138では当該セクターについては、ビデオデー
タ再生器A144に対するデータがないことを示すデー
タをビデオデータ162として送る。
【0050】ビデオデータ再生器139およびビデオデ
ータ再生器A144は、共に送信側のデータ選択器(1)
127で選択されたビデオデータのみを再生して再生ビ
デオデータ155、156として出力する。
【0051】セルメモリ(2)140およびセルメモリ(3)
145は、送信側のセルメモリ(1)104と同様回路構
成の一時記憶回路部である。
【0052】D/A変換器141は、ディジタル信号の
ビデオデータ157をアナログのビデオ信号に変換して
出力する回路部である。
【0053】アジマスカウンタ(2)142は、ノースデ
ータを受けた時それをスタート信号として内部のカウン
タを駆動し、送信側のアジマスカウンタ(1)107と同
じ周期で連続して方位信号151、方位信号A153を
出力する計数部である。方位信号A153は、送信側の
スープ平均化器102における小領域の方位幅に応じて
方位信号151のビット数を少なくしたものである。方
位信号151はビデオデータ再生器139に、また、方
位信号A153はビデオデータ再生器A144に送られ
る。
【0054】同様にレンジカウンタ(2)143は、レン
ジスタート信号150を受けた時内部のカウンタを駆動
して、送信側のレンジカウンタ(1)109と同じ周期で
距離カウント値152、および距離カウント値A154
を各々ビデオデータ再生器139とビデオデータ再生器
A144に出力する計数部である。距離カウント値A1
54は、方位信号A153と同じく距離カウント値15
2のビット数を少なくしたものである。
【0055】ビデオデータ再生器A144は、受信側の
メッセージ生成器A126から出力されたビデオデータ
162を受け、データ内のセクタ番号を参照してセルメ
モリ(3)145の当該セクタのエリアに格納すると共
に、方位信号A153と距離カウント値A154とから
これに対応する平均ビデオデータをセルメモリ(3)14
5から読み出して再生ビデオデータA156として出力
する回路部である。但し、送信側のデータ選択器(1)1
27でメッセージ生成器105の出力が選ばれた場合に
は、受信側のメッセージ分離器138では当該セクター
については、ビデオデータ再生器A144に対するデー
タがないことを示すデータをビデオデータ162として
送る。ビデオデータ再生器139についても同様であ
る。
【0056】データ選択器(2)146は、送信側のデー
タ選択器127と同様の機能を有するライン切替器であ
る。2入力信号は、ビデオデータ再生器139およびビ
デオデータ再生器A143の出力信号である。
【0057】本実施例の特徴部の動作を以下に記す。即
ち、メッセージ分離器138では回線インタフェース1
37から送られた受信メッセージ147を解読し、送信
側のメッセージ生成器105からの平均ビデオデータ1
48、メッセージ生成器A126からの平均ビデオデー
タ162、ノースデータ149を各々ビデオデータ再生
器139、ビデオデータ再生器A144、アジマスカウ
ンタ(2)142へ送ると共に、ビデオデータが受信され
たタイミングでレンジスタート信号150をレンジカウ
ンタ(2)143に出力する。
【0058】アジマスカウンタ(2)142は、図4のア
ジマスカウンタ(2)235と同様ノースデータを受けた
時それをスタート信号として内部のカウンタを駆動し、
送信側のアジマスカウンタ(1)107と同じ周期で連続
して方位信号151、方位信号A153を出力する。方
位信号A153は、送信側のスープ平均化器102にお
ける小領域の方位幅に応じて方位信号151のビット数
を少なくしたものである。方位信号151はビデオデー
タ再生器139に、方位信号A153はビデオデータ再
生器A144に送られる。同様にレンジカウンタ(2)1
43は、レンジスタート信号150を受けた時内部のカ
ウンタを駆動して、送信側のレンジカウンタ(1)109
と同じ周期で距離カウント値152、および距離カウン
ト値A154を各々ビデオデータ再生器139とビデオ
データ再生器A144に出力する。距離カウント値A1
54は、方位信号A153と同じく距離カウント値15
2のビット数を少なくしたものである。
【0059】データ選択器(2)146では、再生ビデオ
データ155と156を合成して1スキャン分のビデオ
データを再生し、スイープ抜けのない再生ビデオデータ
157をD/A変換器141に出力する。D/A変換器
141では、ビデオデータ157をアナログのビデオ信
号に変換して出力する。
【0060】以上の送信側および受信側の動作によれ
ば、送信側ではレーダビデオ信号に妨害信号が含まれて
いる場合と含まれていない場合とで、これを識別するた
めのメッセージ信号を付加し、レーダビデオ信号の処理
内容の異なる信号を選択切換して送信回線へ出力する。
受信側では、送信側の選択切換に同期して再生ビデオデ
ータとする。
【0061】この送受信の手順により、小領域の方位幅
およびレンジクロック周期を大きくし、1スキャン分の
情報をリアルタイムで伝送できる量まで減らした平均ビ
デオデータの送受信が可能となる。よって、AVAデー
タにより妨害有りと判定された場合に、スキャン平均処
理されていないビデオデータを選択して伝送することに
より、妨害の状況を受信側で瞬時に知ることができる。
【0062】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるが、本発明はこれに限定されるものではな
く本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施
可能である。
【0063】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
レーダビデオ伝送装置および伝送方法の主要部は、レー
ダが受信したノーマルビデオ信号を所定の方位方向にお
いて、相互に独立した均等な角度を持つ第1の小領域お
よび第2の小領域にサンプリングする。ノーマルビデオ
信号を、第1の小領域における振幅の平均化を行い第1
のスイープ平均データを出力し、また第2の小領域にお
ける振幅の平均化を行い第2のスイープ平均データ(1
29)を出力する。第1の小領域のスイープ平均データ
をさらにスキャン方向で平均化を行い、第1の小領域を
代表するスキャン平均データを生成し、方位対平均受信
振幅であるAVAデータを所定の値と大小比較する。こ
の比較結果により妨害信号の受信の有無を判定する。
【0064】スキャン平均データまたは第2のスイープ
平均データの異なる2種類の何れか一方を選択すること
により、妨害信号の有無に迅速に対応している。よっ
て、平均化の深度の異なる2種類のビデオデータを、妨
害信号の有無により切り換えることにより、妨害信号の
受信状況を減縮することのないノーマルビデオ信号の伝
送が可能となる。妨害信号の減縮のないノーマルビデオ
信号の伝送により、受信側での妨害発生の検出が迅速・
適格にでき、より効果的な妨害対策を講じることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダビデオ伝送装置の実施例の送信
側の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のレーダビデオ伝送装置の実施例の受信
側の回路構成を示すブロック図である。
【図3】従来のレーダビデオ伝送装置の送信側の回路構
成例を示すブロック図である。
【図4】従来のレーダビデオ伝送装置の受信側の回路構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 A/D変換器 102 スイープ平均化器 103 スキャン平均化器 104 セルメモリ(1) 105 メッセージ生成器 106 回線インタフェース(1) 107 アジマスカウンタ(1) 108 スイープカウンタ 109 レンジカウンタ(1) 110 ディジタルビデオデータ 111 スイープ平均データ 114 スキャン平均データ 115 伝送メッセージ 116 スイープ数信号 117 レンジクロック 118 セクタ番号データ 120 スイープ数信号A 121 方位範囲信号 122 レンジクロックA 123 方位範囲信号A 124 妨害信号検出器 125 スイープ平均化器A 126 メッセージ生成器A 127 データ選択器(1) 128 制御信号 129 スイープ平均データA 130 セクタ番号データA 131 伝送メッセージA 132 伝送メッセージ 136 通信回線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダが受信したノーマルビデオ信号を
    所定の方位方向において、相互に独立した均等な角度を
    持つ第1の小領域および第2の小領域にサンプリングす
    るためのスイープ数信号(116)を出力するスイープ
    カウント手段(108)と、 前記スイープ数信号(116)に基づき前記ノーマルビ
    デオ信号を、前記第1の小領域における振幅の平均化を
    行い第1のスイープ平均データ(111)を出力する第
    1のスイープ平均化手段(102)、および前記第2の
    小領域における振幅の平均化を行い第2のスイープ平均
    データ(129)を出力する第2のスイープ平均化手段
    (125)と、 前記第1の小領域のスイープ平均データ(111)をさ
    らにスキャン方向で平均化を行い、前記第1の小領域を
    代表するスキャン平均データ(114)を生成するスキ
    ャン平均化手段(103)と、 方位対平均受信振幅であるAVAデータを所定の値(1
    62)と大小比較し、該比較結果により妨害信号の受信
    の有無を判定し、該判定に基づく制御信号(128)を
    出力する妨害検出手段(124)とを有し、 前記スキャン平均データ(114)または前記第2のス
    イープ平均データ(129)の異なる2種類の何れか一
    方を選択することにより、妨害信号の有無に迅速な対応
    を可能としたことを特徴とするレーダビデオ伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記レーダビデオ伝送装置は、さらにデ
    ータ選択手段(129)を有し、該データ選択手段(1
    29)は前記制御信号(128)により、前記妨害信号
    の受信無しの場合には前記スキャン平均データ(11
    4)を選択し、または、前記妨害信号の受信有りの場合
    には前記スイープ平均データ(129)を選択すること
    を特徴とする請求項1記載のレーダビデオ伝送装置。
  3. 【請求項3】 レーダが受信したノーマルビデオ信号を
    所定の方位方向において、相互に独立した均等な角度を
    持つ第1の小領域および第2の小領域にサンプリングす
    るためのスイープ数信号(116)を出力するスイープ
    カウント工程と、 前記スイープ数信号(116)に基づき前記ノーマルビ
    デオ信号を、前記第1の小領域における振幅の平均化を
    行い第1のスイープ平均データ(111)を出力する第
    1のスイープ平均化工程、および前記第2の小領域にお
    ける振幅の平均化を行い第2のスイープ平均データ(1
    29)を出力する第2のスイープ平均化工程と、 前記第1の小領域のスイープ平均データ(111)をさ
    らにスキャン方向で平均化を行い、前記第1の小領域を
    代表するスキャン平均データ(114)を生成するスキ
    ャン平均化工程と、 方位対平均受信振幅であるAVAデータを所定の値(1
    62)と大小比較し、該比較結果により妨害信号の受信
    の有無を判定し、該判定に基づく制御信号(128)を
    出力する妨害検出工程とを有し、 前記スキャン平均データ(114)または前記第2のス
    イープ平均データ(129)の異なる2種類の何れか一
    方を選択することにより、妨害信号の有無に迅速な対応
    を可能としたことを特徴とするレーダビデオ伝送方法。
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