JP2701211B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JP2701211B2
JP2701211B2 JP1054261A JP5426189A JP2701211B2 JP 2701211 B2 JP2701211 B2 JP 2701211B2 JP 1054261 A JP1054261 A JP 1054261A JP 5426189 A JP5426189 A JP 5426189A JP 2701211 B2 JP2701211 B2 JP 2701211B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は車両用空調制御装置に係り、特に車両がト
ンネルを出入する際に車室内空気量と車室外空気量とを
調整する内外気切替ダンパを自動的に作動してトンネル
内において排気が車室内に侵入するのを防止し得る車両
用空調制御装置に関する。
〔従来の技術〕
車両においては、あらゆる気候、走行条件において乗
員に快適な環境をもたらし、且つ窓の曇り、霜付きを防
いで運転者の視界を確保し、安全で快適な運転を可能と
するために、空調装置が設けられている。
空調装置としては、例えば特開昭61−150816号公報に
開示されている。この公報に記載のものは、送波手段に
よって光を出力させ、その反射光から反射体が汚染空気
であることを検出すると、空調装置における外気導入を
停止し、内気循環に切替えるように制御し、車室内に汚
染空気が混入するのを防止するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、車両がトンネルに入ると、交通量の多いト
ンネルにおいてはトンネル内に充満している排気が空調
装置を経て車室内に導入して乗員に不快感を与えるもの
である。また、夏季または冬季には、トンネルの外側と
内側との温度差が大きいので、車室内に外気を導入しつ
つトンネルに入った場合には、車室内への空調に悪影響
を与えるものである。
この欠点を解消するために、車両がトンネルに入った
場合には、乗員が自ら内外気の導入の調整を行わなけれ
ばならなかった。
しかし、トンネルに入った時と出る時とで、乗員は内
外気を自ら調整しなければならず、その操作が面倒であ
るという不都合がある。
〔発明の目的〕
そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去すべ
く、昼間と判断した日射量が減少し且つ照明用ランプが
点灯した場合に車室外空気の導入を停止し、また、夜間
と判断して外気温度が急激に変化した場合には車室外空
気の導入を停止することにより、トンネル内において排
気が車室内に侵入するのを自動的に防止し、また、車室
内の空調への悪影響を防止し得る車両用空気制御装置を
実現するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、車室内空気を
導入する内気導入通路と車室外空気を導入する外気導入
通路とを切換開閉する内外気切替ダンパの作動によって
車室内空気量と車室外空気量とを調整する車両用空調制
御装置において、日射量を検出する日射量検出センサと
ヘッドランプが点灯するとオンになる照明用スイッチと
外気温度を検出する外気センサとを設け、前記日射量検
出センサの検出した日射量が所定値以上且つ前記照明用
スイッチがオフの場合に昼間と判断し、この昼間の判断
時に前記日射量検出センサの検出した日射量が所定値未
満である条件と前記照明用スイッチがオンになった条件
とを満足した場合には前記内気導入通路を開放して前記
外気導入通路を閉鎖すべく前記内外気切替ダンパを作動
制御し、前記日射量検出センサの検出した日射量が所定
値未満且つ前記照明用スイッチがオンの場合に夜間と判
断し、この夜間の判断時に前記外気センサの検出した外
気温度の値が急激に変化した場合には前記内気導入通路
を開放して前記外気導入通路を閉鎖すべく前記内外気切
替ダンパを作動制御する制御手段を設けたことを特徴と
する。
〔作用〕
この発明の構成によれば、昼間と判断して車両がトン
ネルに入って日射量が所定値未満に減少し且つ照明用ス
イッチがオンになった場合、また、夜間と判断してトン
ネルに入って外気温度が急激に変化した場合には、制御
手段は、内外気切替ダンパを外気導入通路が閉鎖される
ように作動する。これにより、トンネル内において車室
内に排気が侵入するのを自動的に防止することができ
る。
また、車両がトンネルから出ると、日射量が所定値以
上となり、または、照明用ランプが消灯すると、制御手
段は、内外気切替ダンパの作動を通常の制御状態に自動
的に戻す。
これにより、トンネルの出入りに際し、乗員が内外気
切替ダンパの作動を自らすることがなく、安全運転に専
念させることができる。また、トンネルの外側と内側と
の温度差が大きくても、車室外空気の導入を停止するの
で、車室内の空調に悪影響を与えることがない。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体
的に説明する。
第1〜3図は、この発明の実施例を示すものである。
図において、2は車両用の空調装置、4は車室内空気で
ある内気を導入する内気導入通路、6は車室外空気であ
る外気を導入する外気導入通路である。内気導入通路2
と外気導入通路4とは、内外気切替ダンパ8によって切
換開閉される。この内外気切替ダンパ8は、アクチュエ
ータ10によって回動され、内気導入通路4からの内気量
と外気導入通路6からの外気量とを調整するものであ
る。このアクチュエータ10は、制御手段12によって駆動
される。
この制御手段12は、日射量を検出する日射量検出セン
サ14とヘッドランプが点灯した時にオンとなる照明用ス
イッチ16と外気温度を検出する外気センサ18とに連絡
し、日射量検出センサ14の検出した日射量が所定値以上
且つ照明用スイッチ16がオフの場合に昼間と判断し、こ
の昼間の判断時に日射量検出センサ14の検出した日射量
が所定値未満である条件と照明用スイッチ16がオンにな
った条件とを満足した場合には内気導入通路4を開放し
て外気導入通路6を閉鎖すべく内外気切替ダンパ8を作
動制御し、日射量検出センサ14の検出した日射量が所定
値未満且つ照明用スイッチ16がオンの場合に夜間と判断
し、この夜間の判断時に外気センサ18の検出した外気温
度の値が急激に変化した場合には内気導入通路4を開放
して外気導入通路6を閉鎖すべく内外気切替ダンパ8を
作動制御するものである。
また、制御手段12は、空調装置2の他の機器をも作動
制御するものである。
更に、内外気切替ダンパ8は、内燃機関(図示せず)
の停止時に、内気導入通路2と外気導入通路4とを夫々
連通する中間域に位置するものである。前記内気導入通
路2と外気導入通路4とは、空調用空気通路20の始端側
に連通している。この空調用空気通路20内には、フィル
タ22と、このフィルタ22よりも下流側に内気と外気との
混合を促進させる等の機能を有するブロワ24が配設され
ている。このブロワ24は、ブロワモータ26によって回転
される。また、前記空調用空気通路20内においては、ブ
ロワ24の下流側に温度調整用ダンパ28が配設され、さら
に、この温度調整用ダンパ28の下流側にヒータコア30が
配設されている。温度調整用ダンパ28は、ヒータコア30
を通る風量を調整して、吹出し温度を制御するものであ
る。
前記空調用空気通路20の終端側には、足元吹出口32に
連通する第1分岐空気通路34と、センタ吹出口36及びサ
イド吹出口38・38に連通する第2分岐空気通路40と、デ
フロスタ側開口42・42及びサイドデミスタ側開口44・44
に連通する第3分岐空気通路46・46とが連絡している。
第1分岐空気通路34への空調空気量は、第1吹出口切
替ダンパ48の回動状態によって調整される。また、第2
分岐空気通路40への空調空気量及び第3分岐空気通路46
への空調空気量は、第2吹出口切替ダンパ50の回動状態
によって調整されるものである。
次に、この実施例の作用を、第3図のフローチャート
に基づいて説明する。
制御手段12は、通常に内外気切替ダンパ8を作動制御
している際に(ステップ102)、日射量検出センサ14で
検出した日射量が所定値未満で、且つヘッドランプが点
灯して照明用スイッチ16がオンになったか否かを判断し
ている(ステップ104)。
このステップ104において日射量が所定値以上且つ照
明用スイッチ16がオフでNOの場合には、昼間と判断し
(ステップ106)、そして日射量が減少して所定値未満
になったか否かを判断する(ステップ108)。
このステップ108において日射量が所定値未満となっ
てYESの場合には、次に照明用スイッチがオンか否かを
判断する(ステップ110)。
このステップ110において照明用スイッチ16がオンでY
ESの場合には、車両がトンネルに入ったと判断し、内気
が空調用空気通路20に導入されるように、制御手段12か
らアクチュエータ10に信号が出力され、これにより、ア
クチュエータ10は、内気導入通路4を開放する一方、外
気導入通路6を閉鎖するように内外気切替ダンパ8を作
動する(ステップ112)。従って、トンネル内において
は、空調用空気通路20内に外気が送給されないので、車
両の車室内に排気が侵入するのを防止することができ
る。
そして、照明用スイッチ16がオフになったか否かを判
断し(ステップ114)、このステップ114においてNOの場
合には、日射量が所定値以上になったか否かを判断する
(ステップ116)。このステップ116において日射量が所
定値未満でNOの場合には、前記ステップ114に戻す。
一方、前記ステップ108においてNOの場合及び前記ス
テップ110においてNOの場合には、内外気切替ダンパ8
を作動させる上述の所定の条件を満足していないので、
制御手段12は、車両がトンネルに入ったとは判断せず、
ステップ102に戻す。
前記ステップ114において照明用スイッチ16をオフ
に、つまりヘッドランプをオフにしてYESの場合には、
車両がトンネルから出たと判断し、あるいはまた、前記
ステップ116において日射量が所定値以上でYESの場合に
は、トンネルから出たと判断するので、このように車両
がトンネルから出たと判断した場合には、前記ステップ
102に戻す。
また、前記ステップ104においてYESの場合には、夜間
と判断し(ステップ118)、次いで、外気センサ18の検
出した外気温度の値が急激に変化したか否かを判断する
(ステップ120)。
このステップ120において外気センサ18からの値が急
に変化してYESの場合には、車両がトンネルに入ったと
判断し、上述の如き内気空調通路4を開放する一方、外
気空調通路6を閉鎖すべく内外気切替ダンパ8を作動さ
せ、内気を空調用空気通路20に導入させる。
次いで、外気センサ18の検出した温度の値が急激に変
化、つまり前記ステップ120における検出した値の変化
とは逆の変化をしたか否かを判断する(ステップ12
4)。このステップ124においてNOの場合は、この判断状
態を継続させる。
また、前記ステップ120において外気センサ18が検出
した外気温度の値が急激に変化せずNOの場合、および、
前記ステップ124において外気センサ18が検出した外気
温度の値が急激に変化してYESの場合には、車両がトン
ネルから出たと判断して前記ステップ102に戻す。
この結果、車両がトンネルに入る時に空調用空気通路
20に内気が送給される一方、外気の供給が停止されるの
で、トンネル内において排気が車室内に侵入するのを自
動的に防止することができ、乗員に不快感を与えること
がない。
また、車両がトンネルから出た時には、内外気切替ダ
ンパ8の作動制御は、通常状態に自動的に戻され、便利
である。
更に、外気センサ18からの外気温度の値を制御手段12
に出力させたことにより、制御手段12は、外気の温度が
急激に変化した時、つまり夏季においては外気の温度が
急に低くなって車両がトンネルに入ったと判断し、その
後、空気温度が急に高くなって車両がトンネルから出た
と判断し、あるいはまた、冬季においては外気温度が急
に高くなって車両がトンネルに入ったと判断し、その
後、外気温度が急に低くなって車両がトンネルから出た
と判断した際には、外気の導入を停止させるので、車室
内の温度差を極力小さくし、車室内の空調への悪影響を
与えることがない。
更にまた、自動空調装置等により、既存の検出手段を
利用し得て、実用上有利である。
〔発明の効果〕
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれ
ば、日射量を検出する日射量検出センサとヘッドランプ
が点灯するとオンになる照明用スイッチと外気温度を検
出する外気センサとを設け、日射量検出センサの検出し
た日射量が所定値以上且つ照明用スイッチがオフの場合
に昼間と判断し、この昼間の判断時に日射量検出センサ
の検出した日射量が所定値未満である条件と照明用スイ
ッチがオンになった条件とを満足した場合には内気導入
通路を開放して外気導入通路を閉鎖すべく内外気切替ダ
ンパを作動制御し、日射量検出センサの検出した日射量
が所定値未満且つ照明用スイッチがオンの場合に夜間と
判断し、この夜間の判断時に外気センサの検出した外気
温度の値が急激に変化した場合には内気導入通路を開放
して外気導入通路を閉鎖すべく内外気切替ダンパを作動
制御する制御手段を設けたことにより、トンネル内にお
いて排気が車室内に侵入するのを自動的に防止し、ま
た、車室内の空調への悪影響を防止し、しかも既存の検
出手段を利用して実用上有利とし得る。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの発明の実施例を示し、第1図は空調装
置の概略図、第2図は制御系のブロック図、第3図はこ
の実施例の作用を説明するフローチャートである。 図において、2は空調装置、4は内気導入通路、6は外
気導入通路、8は内外気切替ダンパ、10はアクチュエー
タ、12は制御手段、14は日射量検出センサ、16は照明用
スイッチ、18は外気センサ、そして20は空調用空気通路
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内空気を導入する内気導入通路と車室
    外空気を導入する外気導入通路とを切換開閉する内外気
    切替ダンパの作動によって車室内空気量と車室外空気量
    とを調整する車両用空調制御装置において、日射量を検
    出する日射量検出センサとヘッドランプが点灯するとオ
    ンになる照明用スイッチと外気温度を検出する外気セン
    サとを設け、前記日射量検出センサの検出した日射量が
    所定値以上且つ前記照明用スイッチがオフの場合に昼間
    と判断し、この昼間の判断時に前記日射量検出センサの
    検出した日射量が所定値未満である条件と前記照明用ス
    イッチがオンになった条件とを満足した場合には前記内
    気導入通路を開放して前記外気導入通路を閉鎖すべく前
    記内外気切替ダンパを作動制御し、前記日射量検出セン
    サの検出した日射量が所定値未満且つ前記照明用スイッ
    チがオンの場合に夜間と判断し、この夜間の判断時に前
    記外気センサの検出した外気温度の値が急激に変化した
    場合には前記内気導入通路を開放して前記外気導入通路
    を閉鎖すべく前記内外気切替ダンパを作動制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする車両用空調制御装置。
JP1054261A 1989-03-07 1989-03-07 車両用空調制御装置 Expired - Lifetime JP2701211B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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