JP2699212B2 - 輸液バッグ - Google Patents

輸液バッグ

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JP2699212B2
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Japan
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infusion
infusion bag
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amino acid
bag
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直樹 早川
慈彦 島田
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Kawasumi Laboratories Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高カロリー輸液療法に使用される輸液剤を
収納した輸液バッグの改良に関するものであり、特に高
カロリー輸液の必須成分であるブドウ糖、アミノ酸なら
びに電解質(必須成分であるリンとカルシウム)を使用
時に混合して投与することのできる輸液バッグを提供す
るものである。
[従来技術及び従来技術の課題] 高カロリー輸液療法では、高カロリー輸液基本液(ブ
ドウ糖電解質液)に高濃度(10から12%)アミノ酸輸液
を混合し、中心静脈より投与している。しかしながらブ
ドウ糖とアミノ酸はメイラード反応をおこすため、別々
の製品として市販され、中心静脈より投与する時に混合
して使用される。
基本液はブドウ糖以外にリン、カルシウム及びそのほ
か電解質が配合されているので、(他方アミノ酸輸液に
はリン、カルシウムは配合されていない)、高圧蒸気滅
菌処理時にリン酸カルシウムの沈殿を生じやすいのでPH
をかなり酸性側(例えば3.5から4.5)に下げなければな
らない。従って、血清のPHよりかなり低いこと、滴定酸
度が大きいという欠点があった。
また、PHを上げるためには、キレート剤(例えばクエ
ン酸)やリンの供給源として多価アルコールまたは糖の
リン酸エステル等を使用しなければならないので使用で
きる塩の種類が限定されていた。
そこで本発明者は以上の課題を解決するためにめに鋭
意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の輸液バッグ1(以下輸液バッグ1)
の概略図である。
輸液バッグ1は、ブドウ糖電解質液を収納した輸液バ
ッグ2とアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ3とから構
成され、それぞれ隔離した状態で連結チューブ4を介し
て接続されている。
連結チューブ4の途中にはクランプ5が装着され、こ
れにより連結チューブ4の薬液流路の開閉を調節するこ
とができ、閉の状態にすれば前記ブドウ糖電解質液を収
納した輸液バッグ2とアミノ酸輸液を収納した輸液バッ
グ3は完全に遮断される。
前記輸液バッグ2(ブドウ糖電解質液を収納)にはリ
ンまたはカルシウムのどちらか一方が添加され、前記輸
液バッグ3(アミノ酸輸液を収納)には前記ブドウ糖電
解質液に添加しなかったリンまたはカルシウムが添加さ
れる。
使用に際しては、クランプ5を開いて、輸液バッグ3
中のアミノ輸液を、輸液バッグ2に導入して、ブドウ糖
電解質液と混合し、輸液口より投与する。
例えば、輸液バッグ2(ブドウ糖電解質液を収納)に
リンを添加した場合は、輸液バッグ3(アミノ酸輸液を
収納)にはカルシウムが添加される。他方、輸液バッグ
2(ブドウ糖電解質液を収納)にカルシウムを添加した
場合は、輸液バッグ3(アミノ酸輸液を収納)にはリン
が添加される。
第2図は、本発明のその他の輸液バッグ11の実施例を
示す概略図である。
輸液バッグ11は、ブドウ糖電解質液を収納した輸液バ
ッグ12とアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ13とから構
成され、それぞれ隔離した状態で隔壁部材17を介して一
体に形成されている。隔壁部材17の中央には、前記輸液
バッグ12と輸液バッグ13の連通部材14が装着され、この
中には大径部と小径部とから構成される連通ピース15が
配置され前記ブドウ糖電解質液を収納した輸液バッグ12
とアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ13は完全に遮断さ
れている。
第3図は、本発明のその他の輸液バッグ21の実施例を
示す概略図である。
輸液バッグ21は、ブドウ糖電解質液を収納した輸液バ
ッグ22とアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ23とから構
成され、それぞれ隔離した状態で隔壁部材27を介して一
体に形成されている。隔壁部材27の側部には、前記輸液
バッグ22と輸液バッグ23の連絡通路24が形成され、これ
に開閉調整可能なクランプ25が装着されている。クラン
プ25を閉にすることにより、ブドウ糖電解質液を収納し
た輸液バッグ12とアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ13
は完全に遮断されている。
輸液バッグ11、21へのリンとカルシウムの添加方法な
らびに使用方法は輸液バッグ1に準ずる。また、前記連
結チューブ4、連通部材14、連絡通路24には、クランプ
5、25、大径部と小径部とから構成される連通ピース1
5、薄膜からなる破断部材等、いずれをも装着すること
ができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、 基本液のPHを上げることによって、アミノ酸輸液と混
合したときに、PHを生理的PHである血清のPHに近い状態
の経中心静脈投与用輸液剤を供給できる。
従来より滴定酸度の小さい経中心静脈投与用輸液剤を
供給できる。
リンの供給源に使用される塩に限定がない。
使用時に容易に無菌下で高カロリー輸液基本液(ブド
ウ糖電解質液)とアミノ酸輸液を混合することができ
る。
等の優れた効果を有する発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本発明の輸液バッグの概略図であ
る。 図中1は輸液バッグ、2はブドウ糖電解質液を収納した
輸液バッグ、3はアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ、
4は連結チューブ、5はクランプである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンまたはカルシウムのどちらか一方を添
    加したブドウ糖電解質液を収納した輸液バッグ2と前記
    ブドウ糖電解質液に添加しなかったリンまたはカルシウ
    ムを添加したアミノ酸輸液を収納した輸液バッグ3をそ
    れぞれ隔離した状態で連結チューブ4を介して接続した
    ことを特徴とする輸液バッグ1。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の輸液バッグ1
    における、連結チューブ4に代えて隔壁部材17、27を設
    けたことを特徴とする輸液バッグ11、21。
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