JP2699071B2 - 無人ヘリコプタの無線操縦装置 - Google Patents
無人ヘリコプタの無線操縦装置Info
- Publication number
- JP2699071B2 JP2699071B2 JP62082453A JP8245387A JP2699071B2 JP 2699071 B2 JP2699071 B2 JP 2699071B2 JP 62082453 A JP62082453 A JP 62082453A JP 8245387 A JP8245387 A JP 8245387A JP 2699071 B2 JP2699071 B2 JP 2699071B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head displacement
- video signal
- helicopter
- unmanned helicopter
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 59
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 5
- 208000003443 Unconsciousness Diseases 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000004886 head movement Effects 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64D—EQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
- B64D47/00—Equipment not otherwise provided for
- B64D47/08—Arrangements of cameras
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64U—UNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
- B64U2101/00—UAVs specially adapted for particular uses or applications
- B64U2101/30—UAVs specially adapted for particular uses or applications for imaging, photography or videography
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Toys (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明は、無人ヘリコプタの無線操縦装置に関す
る。 【従来の技術】 従来の無人移動体の無線操縦装置には、例えば、次の
（ｉ）及び（ii）のようなものがある。 （ｉ）無線により無人移動体の駆動装置を制御する、所
謂、ラジコンと称せられる無線操縦装置があり、模型飛
行機等の無線操縦に広く用いられている。この種の無線
操縦装置においては、その移動用の駆動装置の制御信号
を無線により送信する必要があり、操縦者は、無人移動
体と異なる位置から、その移動状況を直接視認しなが
ら、操縦用の送信機を操作して前記制御信号を送信する
ようになっている。 （ii）無人移動体の電気光学的追跡装置には、移動体か
ら離れた位置にいる操縦者が、その操縦者の前面に設け
たディスプレイ装置にて、移動体の標的の映像を視認し
ながら移動体を無線操縦するもの（例えば、特開昭48−
25437号公報参照）があり、前記電気光学的追跡装置
は、ヘルメットの両側に光電導部品を取付けた操縦者が
被るヘルメットと、操縦者の頭の後方の両側から頭に向
けて基準回転光線を照射する照射装置と、両側の光電導
部品に生ずる電流等を検知してこれらによって頭の動き
を測定する方向測定システムの電子回路等とで構成され
た頭変位検出器を備え、移動体に搭載したテレビカメラ
の撮影方向を前記頭変位検出器により検知される操縦者
の頭の動きに追従させるようになっている。 【発明が解決しようとする課題】 上記（ｉ）の操縦装置においては、移動体の移動範囲
が広くなると、操縦者にとって、その移動体のおかれて
いる移動状況の視認が困難になる。そのため、所望の経
路をたどって移動体を無線誘導することが難しくなり、
このことが移動体の移動範囲を制限している。 上記（ii）の電気光学的追跡装置は、ヘルメットの両
側に光電導部品を取付けた操縦者が被るヘルメットと、
操縦者の頭の後方の両側から頭に向けて基準回転光線を
照射する照射装置と、両側の光電導部品に生ずる電流等
を検知してこれらによって頭の動きを測定する方向測定
システムの電子回路等とで構成された頭変位検出器を備
え、移動体に搭載したテレビカメラの撮影方向を前記頭
変位検出器により検知される操縦者の頭の動きに追従さ
せるようになっており、前記頭変位検出器は、その構成
が複雑であるため、高価なものとなる。そのため、前記
頭変位検出器を農作業等に使う無人ヘリコプタの無線操
縦装置に適用することはできない。 この発明の解決しようとする課題は、上記（ｉ）及び
（ii）の操縦装置の上述のような欠点を有しない無人ヘ
リコプタの無線操縦装置を提供すること、換言すると、
ヘリコプタ上の視野を視認しながら無線操縦でき、その
操縦（移動）範囲が拡大でき、その構成が簡単で操作も
容易な無人ヘリコプタの無線操縦装置を提供することに
ある。 【課題を解決するための手段】 この発明は、前記課題を解決するために、次の構成を
採用するものである。 この発明の構成は、操縦者による操縦用送信機の操作
により無人ヘリコプタの駆動装置等を制御して無線操縦
する無人ヘリコプタの無線操縦装置において、操縦者が
いる側の支持部にアームが設けられ、帽体が前記アーム
に垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支持さ
れ、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器を設けて
頭変位検出器が構成され、前記帽体の前側にディスプレ
イ装置が設けられ、また、操縦者がいる側に、前記頭変
位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送信器と、後
記映像信号送信器からの映像信号を受信する映像信号受
信器とが設けられ、ヘリコプタに、撮影方向を変更可能
に設けたテレビカメラと、該テレビカメラの映像信号を
送信する映像信号送信器と、前記頭変位信号送信器から
の信号を受信する頭変位信号受信器と、駆動回路と、駆
動機構とが設けられ、映像信号受信器で受信した映像信
号を前記ディスプレイ装置で再生し、前記ディスプレイ
装置に再生された映像を視認しながら操縦用送信機を操
作してヘリコプタを無線操縦し、かつ頭変位を前記頭変
位検出器で検知し、検知した頭変位信号を頭変位信号送
信器及び頭変位信号受信器を介して駆動回路に送って、
該駆動回路により駆動機構を制御して、テレビカメラの
向きを頭変位に応じて変更し得るように構成されている
ことを特徴とする無人ヘリコプタの無線操縦装置にあ
る。 【作用】 この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、無人ヘ
リコプタとは別の場所にいる操縦者が、操縦者の前面に
あるディスプレイ装置を見て、前記ヘリコプタにおける
視野の映像を視認しながら、操縦用送信機を操作して無
線操縦することができ、他の方向の視野を視認したい場
合に、操縦者が頭を振り、顔面の向きを変えると、この
運動を頭変位検出器がとらえてヘリコプタ上のテレビカ
メラの向きが頭変位に応じて変更されて、操縦者の視認
したい方向の映像が得られ、操縦者は格別の操作を行な
うことなく、広い範囲の視野を視認しながら、無人ヘリ
コプタを正確に無線操縦することができる。 【実施例】 実施例は、第１図及び第２図に示され、無人ヘリコプ
タの無線操縦装置に本発明を適用した例である。 実施例の操縦装置は、無線操縦式の無人ヘリコプタに
搭載するヘリコプタ側装置Ａと操縦者がいる操縦者側に
配置する操縦者側装置Ｂとで構成される。 無人ヘリコプタ１に搭載するヘリコプタ側装置Ａは、
第１図及び第２図に示すように、テレビカメラ２と、そ
のテレビカメラ２の方向を変更調整する駆動機構３と、
この駆動機構３を電気的に制御して駆動させる駆動回路
４と、前記テレビカメラ２による映像信号を操縦者側に
向けて送信する映像信号送信器５とで構成されている。 テレビカメラ２は、垂直方向の枢軸（第１図でＹ−
Ｙ）と、これに直交する水平方向の枢軸（第１図でＸ−
Ｘ）との２軸によりヘリコプタ１の前方の自由な向きに
調整できるようになっている。 そして、これらの軸回りにテレビカメラ２の向きを無
線により変更するため、それぞれの軸にサーボモータ等
のアクチュエータを有する駆動機構３が設けられてい
る。 第１図において、この駆動機構３のうちそれぞれの軸
に対応してアクチュエータとしてのサーボモータがMx,M
yとして図示されており、この実施例においては、これ
らの回動変位量は後述のヘルメット型の帽体12の変位量
と等しくしてある。 なお、後述するように、無人ヘリコプタ１の操縦は、
視野が広いことが望ましいので、２台のテレビカメラ２
を並設（図示せず）して、両者を同時に回動変位させる
ようにしてある。 また、無人ヘリコプタ１には、無線により操縦され
て、飛行するためのヘリコプタ駆動装置７が設けられ、
ヘリコプタ駆動装置７を遠隔操作するための操縦信号受
信機８、制御装置等が設けられているが、周知の無線操
縦システムと同様であるためその詳細な説明は省略す
る。 操縦者20のいる側の操縦者側装置Ｂは、第１図及び第
２図に示され、操縦者が被り操縦者の頭の変位に追従す
るヘルメット型の帽体12と、帽体12の前側に取付けられ
たディスプレイ装置15と、前記帽体12の動きを検出する
第１及び第２の検出器13A,13Bからなる頭変位検出器
と、該頭変位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送
信器18と、前記映像信号送信器５からの映像信号を受信
する映像信号受信器17とで構成されている。 第２図に示すように、操縦者側の支持部である操縦者
21用の座席10の背凭れでアーム11が支持され、ヘルメッ
ト型の帽体12が前記アーム11の先端に垂直軸及び水平軸
の２軸の回りに回動可能に支持されている。 そして、これら２軸まわりの回動変位を、それぞれに
設けられたポテンショメータからなる第１検出器13A及
び第２検出器13Bにより検出し、各検出器13A,13Bによる
帽体12の向きの変化の検出値から頭変位信号を得る。そ
して、この頭変位信号は、頭変位信号送信器18を介し
て、無人ヘリコプタ１の頭変位信号受信器６へ無線送信
される。 また、この帽体12の前側に、前記ヘリコプタ１の映像
信号を画像として再生するディスプレイ装置15が配設さ
れ、操縦者20は、接眼レンズ16を介して、その映像を視
認し得るようになっている。なお、無人ヘリコプタ１の
映像信号送信器５からの映像信号は、映像信号受信器17
で受信し、その映像信号をディスプレイ装置15で画像と
して再生できるようになっている。 このディスプレイ装置15は、２台の装置を並設（図示
せず）して構成され、並設された２台の装置は、並設し
た２台のテレビカメラ２に対応し、テレビカメラ２から
の映像信号をそれぞれに再生することにより、無人ヘリ
コプタ１での視野を操縦者20の面前で広く再現し得るよ
うに構成されている。 実施例の無線操縦装置では、操縦者側の支持部である
座席10の背凭れでアーム11を支持し、このアーム11の先
端で帽体12を支持し、アーム11で支持した帽体12に支持
体14を介してディスプレイ装置15を取付けたから、操縦
者20への帽体12、ディスプレイ装置15等による重量的負
担を軽減することができ、操縦し易くなる。 実施例の無線操縦装置では、帽体12を支持部に設けた
アーム11に垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に
支持し、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器13A,
13Bをそれぞれ設けて頭変位検出器を構成したから、頭
変位検出器の構成を単純化させることができ、その装置
が比較的安価なものとなる。 実施例の無線操縦装置では、操縦者の面前のディスプ
レイ装置15に無人ヘリコプタ１上での視野を再現させる
ようにしたから、無人ヘリコプタ１が操縦者20から遠く
離れた処を移動している場合であっても、操縦者20が無
人ヘリコプタ１の飛行状況を正確に把握することができ
るから、操縦者20による操縦用送信機21の操作が容易に
なり、無人ヘリコプタ１の操縦性を向上させることがで
きる。 そのうえ、操縦者20の視認したい方向の視野が操縦者
の無意識の動作（例えば、頭の振り、顔面の向きの変
化）から得られるから、画面の変更に格別の操作を必要
としない。操縦者20の面前に無人ヘリコプタ１からの視
界がひらけているため、操縦者20は、あたかも無人ヘリ
コプタ１の機上で操縦しているごとき感覚の下に無人ヘ
リコプタを無線操縦することができ、無人ヘリコプタ１
の操縦操作を容易に行うことができる。 【発明の効果】 この出願の発明は、特許請求の範囲に記載された構成
を備えることにより、次の（イ）〜（ニ）の効果を奏す
る。 （イ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者がいる側の支持部にアームが設けられ、帽体が前記
アームに垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支
持され、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器を設
けて頭変位検出器が構成され、前記帽体の前側にディス
プレイ装置が設けられ、また、操縦者がいる側に、前記
頭変位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送信器
と、後記映像信号送信器からの映像信号を受信する映像
信号受信器とが設けられ、ヘリコプタに、撮影方向を変
更可能に設けたテレビカメラと、該テレビカメラの映像
信号を送信する映像信号送信器と、前記頭変位信号送信
器からの信号を受信する頭変位信号受信器と、駆動回路
と、駆動機構とが設けられ、映像信号受信器で受信した
映像信号を前記ディスプレイ装置で再生し、前記ディス
プレイ装置に再生された映像を視認しながら操縦用送信
機を操作してヘリコプタを無線操縦し、かつ頭変位を前
記頭変位検出器で検知し、検知した頭変位信号を頭変位
信号送信器及び頭変位信号受信器を介して駆動回路に送
って、該駆動回路により駆動機構を制御して、テレビカ
メラの向きを頭変位に応じて変更し得るように構成され
ているから、無線操縦される無人ヘリコプタから離れた
位置にいる操縦者がその前面にあるディスプレイ装置を
見て、無人ヘリコプタにおける視野の映像を視認しなが
ら無線操縦することが容易にでき、無人ヘリコプタの正
確に無線操縦できる範囲を拡大することができる。 （ロ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者が他の方向の場所を視認したい場合に、その際の操
縦者の無意識の頭の変位により、テレビカメラの向きを
頭変位に応じて変更でき、操縦者は、視認したい方向の
映像を得るのに格別の操作を行なう必要がなく、無線操
縦が非常に容易になる。 （ハ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者がいる側の支持部にアームを設け、帽体を前記アー
ムに垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支持
し、前記帽体の前側にディスプレイ装置を設けたから、
操縦者への帽体、ディスプレイ装置等による重量的負担
を軽減することができ、その操縦性を高めることができ
る。 （ニ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、帽
体を支持部に設けたアームに垂直軸及び水平軸の２軸の
回りに回動可能に支持し、前記垂直軸及び水平軸に対応
させて検出器を設けて頭変位検出器を構成したから、頭
変位検出器の構成を単純化することができ、無人ヘリコ
プタの無線操縦装置を安価で提供できる効果がある。
る。 【従来の技術】 従来の無人移動体の無線操縦装置には、例えば、次の
（ｉ）及び（ii）のようなものがある。 （ｉ）無線により無人移動体の駆動装置を制御する、所
謂、ラジコンと称せられる無線操縦装置があり、模型飛
行機等の無線操縦に広く用いられている。この種の無線
操縦装置においては、その移動用の駆動装置の制御信号
を無線により送信する必要があり、操縦者は、無人移動
体と異なる位置から、その移動状況を直接視認しなが
ら、操縦用の送信機を操作して前記制御信号を送信する
ようになっている。 （ii）無人移動体の電気光学的追跡装置には、移動体か
ら離れた位置にいる操縦者が、その操縦者の前面に設け
たディスプレイ装置にて、移動体の標的の映像を視認し
ながら移動体を無線操縦するもの（例えば、特開昭48−
25437号公報参照）があり、前記電気光学的追跡装置
は、ヘルメットの両側に光電導部品を取付けた操縦者が
被るヘルメットと、操縦者の頭の後方の両側から頭に向
けて基準回転光線を照射する照射装置と、両側の光電導
部品に生ずる電流等を検知してこれらによって頭の動き
を測定する方向測定システムの電子回路等とで構成され
た頭変位検出器を備え、移動体に搭載したテレビカメラ
の撮影方向を前記頭変位検出器により検知される操縦者
の頭の動きに追従させるようになっている。 【発明が解決しようとする課題】 上記（ｉ）の操縦装置においては、移動体の移動範囲
が広くなると、操縦者にとって、その移動体のおかれて
いる移動状況の視認が困難になる。そのため、所望の経
路をたどって移動体を無線誘導することが難しくなり、
このことが移動体の移動範囲を制限している。 上記（ii）の電気光学的追跡装置は、ヘルメットの両
側に光電導部品を取付けた操縦者が被るヘルメットと、
操縦者の頭の後方の両側から頭に向けて基準回転光線を
照射する照射装置と、両側の光電導部品に生ずる電流等
を検知してこれらによって頭の動きを測定する方向測定
システムの電子回路等とで構成された頭変位検出器を備
え、移動体に搭載したテレビカメラの撮影方向を前記頭
変位検出器により検知される操縦者の頭の動きに追従さ
せるようになっており、前記頭変位検出器は、その構成
が複雑であるため、高価なものとなる。そのため、前記
頭変位検出器を農作業等に使う無人ヘリコプタの無線操
縦装置に適用することはできない。 この発明の解決しようとする課題は、上記（ｉ）及び
（ii）の操縦装置の上述のような欠点を有しない無人ヘ
リコプタの無線操縦装置を提供すること、換言すると、
ヘリコプタ上の視野を視認しながら無線操縦でき、その
操縦（移動）範囲が拡大でき、その構成が簡単で操作も
容易な無人ヘリコプタの無線操縦装置を提供することに
ある。 【課題を解決するための手段】 この発明は、前記課題を解決するために、次の構成を
採用するものである。 この発明の構成は、操縦者による操縦用送信機の操作
により無人ヘリコプタの駆動装置等を制御して無線操縦
する無人ヘリコプタの無線操縦装置において、操縦者が
いる側の支持部にアームが設けられ、帽体が前記アーム
に垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支持さ
れ、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器を設けて
頭変位検出器が構成され、前記帽体の前側にディスプレ
イ装置が設けられ、また、操縦者がいる側に、前記頭変
位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送信器と、後
記映像信号送信器からの映像信号を受信する映像信号受
信器とが設けられ、ヘリコプタに、撮影方向を変更可能
に設けたテレビカメラと、該テレビカメラの映像信号を
送信する映像信号送信器と、前記頭変位信号送信器から
の信号を受信する頭変位信号受信器と、駆動回路と、駆
動機構とが設けられ、映像信号受信器で受信した映像信
号を前記ディスプレイ装置で再生し、前記ディスプレイ
装置に再生された映像を視認しながら操縦用送信機を操
作してヘリコプタを無線操縦し、かつ頭変位を前記頭変
位検出器で検知し、検知した頭変位信号を頭変位信号送
信器及び頭変位信号受信器を介して駆動回路に送って、
該駆動回路により駆動機構を制御して、テレビカメラの
向きを頭変位に応じて変更し得るように構成されている
ことを特徴とする無人ヘリコプタの無線操縦装置にあ
る。 【作用】 この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、無人ヘ
リコプタとは別の場所にいる操縦者が、操縦者の前面に
あるディスプレイ装置を見て、前記ヘリコプタにおける
視野の映像を視認しながら、操縦用送信機を操作して無
線操縦することができ、他の方向の視野を視認したい場
合に、操縦者が頭を振り、顔面の向きを変えると、この
運動を頭変位検出器がとらえてヘリコプタ上のテレビカ
メラの向きが頭変位に応じて変更されて、操縦者の視認
したい方向の映像が得られ、操縦者は格別の操作を行な
うことなく、広い範囲の視野を視認しながら、無人ヘリ
コプタを正確に無線操縦することができる。 【実施例】 実施例は、第１図及び第２図に示され、無人ヘリコプ
タの無線操縦装置に本発明を適用した例である。 実施例の操縦装置は、無線操縦式の無人ヘリコプタに
搭載するヘリコプタ側装置Ａと操縦者がいる操縦者側に
配置する操縦者側装置Ｂとで構成される。 無人ヘリコプタ１に搭載するヘリコプタ側装置Ａは、
第１図及び第２図に示すように、テレビカメラ２と、そ
のテレビカメラ２の方向を変更調整する駆動機構３と、
この駆動機構３を電気的に制御して駆動させる駆動回路
４と、前記テレビカメラ２による映像信号を操縦者側に
向けて送信する映像信号送信器５とで構成されている。 テレビカメラ２は、垂直方向の枢軸（第１図でＹ−
Ｙ）と、これに直交する水平方向の枢軸（第１図でＸ−
Ｘ）との２軸によりヘリコプタ１の前方の自由な向きに
調整できるようになっている。 そして、これらの軸回りにテレビカメラ２の向きを無
線により変更するため、それぞれの軸にサーボモータ等
のアクチュエータを有する駆動機構３が設けられてい
る。 第１図において、この駆動機構３のうちそれぞれの軸
に対応してアクチュエータとしてのサーボモータがMx,M
yとして図示されており、この実施例においては、これ
らの回動変位量は後述のヘルメット型の帽体12の変位量
と等しくしてある。 なお、後述するように、無人ヘリコプタ１の操縦は、
視野が広いことが望ましいので、２台のテレビカメラ２
を並設（図示せず）して、両者を同時に回動変位させる
ようにしてある。 また、無人ヘリコプタ１には、無線により操縦され
て、飛行するためのヘリコプタ駆動装置７が設けられ、
ヘリコプタ駆動装置７を遠隔操作するための操縦信号受
信機８、制御装置等が設けられているが、周知の無線操
縦システムと同様であるためその詳細な説明は省略す
る。 操縦者20のいる側の操縦者側装置Ｂは、第１図及び第
２図に示され、操縦者が被り操縦者の頭の変位に追従す
るヘルメット型の帽体12と、帽体12の前側に取付けられ
たディスプレイ装置15と、前記帽体12の動きを検出する
第１及び第２の検出器13A,13Bからなる頭変位検出器
と、該頭変位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送
信器18と、前記映像信号送信器５からの映像信号を受信
する映像信号受信器17とで構成されている。 第２図に示すように、操縦者側の支持部である操縦者
21用の座席10の背凭れでアーム11が支持され、ヘルメッ
ト型の帽体12が前記アーム11の先端に垂直軸及び水平軸
の２軸の回りに回動可能に支持されている。 そして、これら２軸まわりの回動変位を、それぞれに
設けられたポテンショメータからなる第１検出器13A及
び第２検出器13Bにより検出し、各検出器13A,13Bによる
帽体12の向きの変化の検出値から頭変位信号を得る。そ
して、この頭変位信号は、頭変位信号送信器18を介し
て、無人ヘリコプタ１の頭変位信号受信器６へ無線送信
される。 また、この帽体12の前側に、前記ヘリコプタ１の映像
信号を画像として再生するディスプレイ装置15が配設さ
れ、操縦者20は、接眼レンズ16を介して、その映像を視
認し得るようになっている。なお、無人ヘリコプタ１の
映像信号送信器５からの映像信号は、映像信号受信器17
で受信し、その映像信号をディスプレイ装置15で画像と
して再生できるようになっている。 このディスプレイ装置15は、２台の装置を並設（図示
せず）して構成され、並設された２台の装置は、並設し
た２台のテレビカメラ２に対応し、テレビカメラ２から
の映像信号をそれぞれに再生することにより、無人ヘリ
コプタ１での視野を操縦者20の面前で広く再現し得るよ
うに構成されている。 実施例の無線操縦装置では、操縦者側の支持部である
座席10の背凭れでアーム11を支持し、このアーム11の先
端で帽体12を支持し、アーム11で支持した帽体12に支持
体14を介してディスプレイ装置15を取付けたから、操縦
者20への帽体12、ディスプレイ装置15等による重量的負
担を軽減することができ、操縦し易くなる。 実施例の無線操縦装置では、帽体12を支持部に設けた
アーム11に垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に
支持し、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器13A,
13Bをそれぞれ設けて頭変位検出器を構成したから、頭
変位検出器の構成を単純化させることができ、その装置
が比較的安価なものとなる。 実施例の無線操縦装置では、操縦者の面前のディスプ
レイ装置15に無人ヘリコプタ１上での視野を再現させる
ようにしたから、無人ヘリコプタ１が操縦者20から遠く
離れた処を移動している場合であっても、操縦者20が無
人ヘリコプタ１の飛行状況を正確に把握することができ
るから、操縦者20による操縦用送信機21の操作が容易に
なり、無人ヘリコプタ１の操縦性を向上させることがで
きる。 そのうえ、操縦者20の視認したい方向の視野が操縦者
の無意識の動作（例えば、頭の振り、顔面の向きの変
化）から得られるから、画面の変更に格別の操作を必要
としない。操縦者20の面前に無人ヘリコプタ１からの視
界がひらけているため、操縦者20は、あたかも無人ヘリ
コプタ１の機上で操縦しているごとき感覚の下に無人ヘ
リコプタを無線操縦することができ、無人ヘリコプタ１
の操縦操作を容易に行うことができる。 【発明の効果】 この出願の発明は、特許請求の範囲に記載された構成
を備えることにより、次の（イ）〜（ニ）の効果を奏す
る。 （イ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者がいる側の支持部にアームが設けられ、帽体が前記
アームに垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支
持され、前記垂直軸及び水平軸に対応させて検出器を設
けて頭変位検出器が構成され、前記帽体の前側にディス
プレイ装置が設けられ、また、操縦者がいる側に、前記
頭変位検出器の検出信号を送信する頭変位信号送信器
と、後記映像信号送信器からの映像信号を受信する映像
信号受信器とが設けられ、ヘリコプタに、撮影方向を変
更可能に設けたテレビカメラと、該テレビカメラの映像
信号を送信する映像信号送信器と、前記頭変位信号送信
器からの信号を受信する頭変位信号受信器と、駆動回路
と、駆動機構とが設けられ、映像信号受信器で受信した
映像信号を前記ディスプレイ装置で再生し、前記ディス
プレイ装置に再生された映像を視認しながら操縦用送信
機を操作してヘリコプタを無線操縦し、かつ頭変位を前
記頭変位検出器で検知し、検知した頭変位信号を頭変位
信号送信器及び頭変位信号受信器を介して駆動回路に送
って、該駆動回路により駆動機構を制御して、テレビカ
メラの向きを頭変位に応じて変更し得るように構成され
ているから、無線操縦される無人ヘリコプタから離れた
位置にいる操縦者がその前面にあるディスプレイ装置を
見て、無人ヘリコプタにおける視野の映像を視認しなが
ら無線操縦することが容易にでき、無人ヘリコプタの正
確に無線操縦できる範囲を拡大することができる。 （ロ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者が他の方向の場所を視認したい場合に、その際の操
縦者の無意識の頭の変位により、テレビカメラの向きを
頭変位に応じて変更でき、操縦者は、視認したい方向の
映像を得るのに格別の操作を行なう必要がなく、無線操
縦が非常に容易になる。 （ハ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、操
縦者がいる側の支持部にアームを設け、帽体を前記アー
ムに垂直軸及び水平軸の２軸の回りに回動可能に支持
し、前記帽体の前側にディスプレイ装置を設けたから、
操縦者への帽体、ディスプレイ装置等による重量的負担
を軽減することができ、その操縦性を高めることができ
る。 （ニ）この発明の無人ヘリコプタの無線操縦装置は、帽
体を支持部に設けたアームに垂直軸及び水平軸の２軸の
回りに回動可能に支持し、前記垂直軸及び水平軸に対応
させて検出器を設けて頭変位検出器を構成したから、頭
変位検出器の構成を単純化することができ、無人ヘリコ
プタの無線操縦装置を安価で提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第１図は実施例の無人ヘリコプタの無線操縦装置のシス
テム説明用のブロック図、第２図は実施例の無人ヘリコ
プタの無線操縦装置の概略図である。 １……無人ヘリコプタ、２……テレビカメラ ３……駆動機構、４……駆動回路 ５……映像信号送信器、６……頭変位信号受信器 ７……ヘリコプタ駆動装置、８……ヘリコプタ操縦信号
受信器 10……座席、11……アーム 12……帽体、13A,13B……検出器 14……支持体、15……ディスプレイ装置 17……映像送信受信器、18……頭変位信号送信器 20……操縦者、21……操縦用送信機 Ａ……ヘリコプタ側装置、Ｂ……操縦者側装置
テム説明用のブロック図、第２図は実施例の無人ヘリコ
プタの無線操縦装置の概略図である。 １……無人ヘリコプタ、２……テレビカメラ ３……駆動機構、４……駆動回路 ５……映像信号送信器、６……頭変位信号受信器 ７……ヘリコプタ駆動装置、８……ヘリコプタ操縦信号
受信器 10……座席、11……アーム 12……帽体、13A,13B……検出器 14……支持体、15……ディスプレイ装置 17……映像送信受信器、18……頭変位信号送信器 20……操縦者、21……操縦用送信機 Ａ……ヘリコプタ側装置、Ｂ……操縦者側装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．操縦者による操縦用送信機の操作により無人ヘリコ
プタの駆動装置等を制御して無線操縦する無人ヘリコプ
タの無線操縦装置において、操縦者がいる側の支持部に
アームが設けられ、帽体が前記アームに垂直軸及び水平
軸の２軸の回りに回動可能に支持され、前記垂直軸及び
水平軸に対応させて検出器を設けて頭変位検出器が構成
され、前記帽体の前側にディスプレイ装置が設けられ、
また、操縦者がいる側に、前記頭変位検出器の検出信号
を送信する頭変位信号送信器と、後記映像信号送信器か
らの映像信号を受信する映像信号受信器とが設けられ、
ヘリコプタに、撮影方向を変更可能に設けたテレビカメ
ラと、該テレビカメラの映像信号を送信する映像信号送
信器と、前記頭変位信号送信器からの信号を受信する頭
変位信号受信器と、駆動回路と、駆動機構とが設けら
れ、映像信号受信器で受信した映像信号を前記ディスプ
レイ装置で再生し、前記ディスプレイ装置に再生された
映像を視認しながら操縦用送信機を操作してヘリコプタ
を無線操縦し、かつ頭変位を前記頭変位検出器で検知
し、検知した頭変位信号を頭変位信号送信器及び頭変位
信号受信器を介して駆動回路に送って、該駆動回路によ
り駆動機構を制御して、テレビカメラの向きを頭変位に
応じて変更し得るように構成されていることを特徴とす
る無人ヘリコプタの無線操縦装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62082453A JP2699071B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 無人ヘリコプタの無線操縦装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62082453A JP2699071B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 無人ヘリコプタの無線操縦装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63247198A JPS63247198A (ja) | 1988-10-13 |
| JP2699071B2 true JP2699071B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=13774937
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62082453A Expired - Fee Related JP2699071B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 無人ヘリコプタの無線操縦装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2699071B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0546554U (ja) * | 1991-12-04 | 1993-06-22 | 包幸 村井 | ヘルメット付きシート |
| JP4012749B2 (ja) * | 2002-03-14 | 2007-11-21 | 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 | 遠隔操縦システム |
| JP6026088B2 (ja) * | 2011-08-09 | 2016-11-16 | 株式会社トプコン | 遠隔操作システム |
| EP3614663B1 (en) * | 2013-06-07 | 2023-08-23 | Dap Realize Inc. | Live video distribution system |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1346145A (en) * | 1971-08-02 | 1974-02-06 | Rockwell International Corp | Electro-optical tracker systems |
-
1987
- 1987-04-03 JP JP62082453A patent/JP2699071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63247198A (ja) | 1988-10-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4218702A (en) | Means for remote control of an aircraft video system for surveying ground activity | |
| US9158305B2 (en) | Remote control system | |
| JP6037600B2 (ja) | 無人機、特に回転翼無人機を遠隔制御するための方法および機器 | |
| CN106394545A (zh) | 驾驶系统、无人驾驶车辆及车辆远程控制端 | |
| WO2014077046A1 (ja) | 画像表示装置及び画像表示方法、移動体装置、画像表示システム、並びにコンピューター・プログラム | |
| GB2128842A (en) | Method of presenting visual information | |
| CN107918397A (zh) | 带目标跟踪和拍摄角保持的无人机移动图像自主拍摄系统 | |
| CA2642591A1 (en) | Method for teleoperating an unmanned ground vehicle with a pan camera and such a ground vehicle | |
| JP2001209427A (ja) | 無人飛行機の遠隔操縦装置 | |
| WO2018123747A1 (ja) | ドローン操縦システム、操縦シグナル送信機セットおよびドローン操縦方法 | |
| JP3671024B2 (ja) | 遠隔操縦システム | |
| JP2699071B2 (ja) | 無人ヘリコプタの無線操縦装置 | |
| US3290985A (en) | Head motion sensing system | |
| CN111650967A (zh) | 一种用于影视拍摄的无人机及云台操控系统 | |
| JP6744033B2 (ja) | 移動体操縦システム、操縦シグナル送信システム、移動体操縦方法、プログラム、および記録媒体 | |
| US20220033073A1 (en) | Image Capture and Obstacle Detection Assembly Intended to be Mounted on a Platform Such as a Drone and Drone Provided with Such an Image Capture and Obstacle Detection Assembly | |
| JP7024997B2 (ja) | 飛行体操縦システム及び飛行体操縦システムを用いて飛行体を操縦する方法 | |
| US20030043268A1 (en) | EyeTap vehicle or vehicle controlled by headworn camera, or the like | |
| EP3288828B1 (en) | Unmanned aerial vehicle system and method for controlling an unmanned aerial vehicle | |
| JP2021113005A (ja) | 無人航空機システムおよび飛行制御方法 | |
| KR101910767B1 (ko) | 시야확보시스템이 적용된 차량 | |
| CN213906781U (zh) | 云台控制系统 | |
| JP2009096369A (ja) | 無人無線操縦ヘリコプタの操縦支援装置 | |
| Sanders-Reed et al. | Vision systems for manned and robotic ground vehicles | |
| KR101927026B1 (ko) | 카메라를 이용한 차량의 시야확보시스템 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |