JP2698170B2 - 閉領域塗りつぶし表示方法 - Google Patents

閉領域塗りつぶし表示方法

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JP2698170B2
JP2698170B2 JP1139107A JP13910789A JP2698170B2 JP 2698170 B2 JP2698170 B2 JP 2698170B2 JP 1139107 A JP1139107 A JP 1139107A JP 13910789 A JP13910789 A JP 13910789A JP 2698170 B2 JP2698170 B2 JP 2698170B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、グラフィックデイスプレイとかCAD(コン
ピュータ支援設計)等の分野において、デイスプレイ面
上で任意所望の形をした閉曲線を描き、その内部である
閉領域を塗りつぶして表示することが必要になる場合が
あるが、かかる場合の閉領域塗りつぶし表示方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第3図は、デイスプレイ面上で或る任意、所望の閉曲
線を描き、その内部に塗りつぶしを行う場合の従来方式
による描画処理の過程を示した説明図である。
第3図(イ)に見られるように、始点(X0,Y0)のデ
ータが与えられ、続いて所望の閉曲線を描くに必要なデ
ータが順次与えられると、それに従って先ず閉曲線の描
画が行われ、描画された閉曲線を示す描画データが図示
せざる描画メモリに書き込まれる。
このようにして閉曲線の描画が終了すると、今度は第
3図(ロ)に見られるように、始点(X0,Y0)からX軸
方向に沿って1ドットづつ描画してゆく描画処理(塗り
つぶし処理)が行われる。図では、始点(X0,Y0)から
始まって座標位置(Xp,Y0)にまで達した状態を示して
いる。この1ドットづつ描画してゆく限度は、閉曲線の
境界に突き当たるときまでであるが、閉曲線の境界は描
画メモリを読み出すことにより知ることができる。従っ
て1ドット描画する毎に、次に描画すべきドットのX座
標を描画メモリから読み出して得た境界と比較し、その
境界を超えないことを確認しながら描画してゆくわけで
ある。
こうして始点のY座標位置についての塗りつぶし処理
が終了したら、今度は第3図(ハ)に見られるように、
Y座標位置を上方又は下方に一つだけずらし、同様に塗
りつぶし処理を行ってゆき、Y座標方向に塗りつぶす領
域がなくなったら第3図(ニ)に見られるように、塗り
つぶし処理終了となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の方式においては、任意所望の一つの図形の
塗りつぶしを行うのに、閉曲線の描画処理と、その終了
後に行う塗りつぶし処理と、2つの処理が必要であり、
しかも塗りつぶし処理においては、1ドット塗りつぶす
毎に、閉曲線の境界との比較操作を行うため、図形の塗
りつぶしが完了するまでに、時間がかかるという欠点が
あった。
本発明の目的は、かかる塗りつぶしに要する時間を短
縮して効率の良い図形の塗りつぶしを可能にする閉領域
塗りつぶし表示方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明では、X座標、Y座標で与えられる描画
データに従ってデイスプレイ面上に閉曲線を描くと共
に、その内部である閉領域を特定のカラーに塗りつぶし
て表示する閉領域塗りつぶし表示方法において、描画デ
ータを構成するX座標、Y座標のうち、Y座標ならY座
標をアドレスとしてX座標及びサインビットを書き込む
メモリを用意しておき、これを利用して、閉曲線の描画
処理と塗りつぶし処理とを別個に行うのではなく、一体
化して行うようにした。
〔作用〕
第4図を参照して本発明の動作原理の説明と併せて作
用も説明する。
第4図において、3が上述のメモリであり、以下これ
をラインメモリと呼ぶ。11はデイスプレイ面上に描画さ
れる任意所望の図形である。
ラインメモリ3は、デイスプレイ面上で描画可能な領
域の採り得る全体Y座標と1対1に対応するアドレス空
間を持つメモリである。図から分かるように、ラインメ
モリ3においては、デイスプレイ面の描画可能領域にお
けるY座標をアドレスとして、そのアドレスに対応する
それぞれの領域(欄)に、X座標とサインビット(1か
0)を格納するようになっている。最初は、X座標を格
納する欄もサインビットを格納する欄もすべて零クリア
しておく。
デイスプレイ面上の描画可能領域に、図形11を描画し
てその内部を塗りつぶすものとする。
最初に該図形11の始点データ(X0,Y0)が与えられる
と、そのデイスプレイ面における描画が図示せざるCPU
により行われるが、それと共に、CPUは、ラインメモリ
3のアドレスY0を参照して、そこのサインビットの格納
欄に0が格納されていることを知ると、そこに1を書き
込み、かつX座標の欄にX0を書き込む。
同様にして、次に描画データ(Xp,Yp)が与えられる
と、デイスプレイ面におけるその描画が行われ、それと
共に、CPUは、ラインメモリ3のアドレスYpを参照し
て、そこのサインビットの格納欄に0が格納されている
ことを知り、そこに1を書き込み、かつX座標の欄にXp
を書き込む。
このようにして、図形11の中では一番下位の位置(X
L,YL)、つまりY座標の値が最小となる位置にきたとす
る。このときも全く同様に、ラインメモリ3においては
そのアドレスYLに対応したサインビットの欄に1が書
き込まれ、X座標の欄にXLが書き込まれる。
次に、このY座標の値が最小となる位置(XL,YL)を
過ぎて上昇に転じると、今度は与えられる描画データの
Y座標は、前に一度与えられた描画データのY座標と同
じ値のものになる。例えばY座標の値が最小となる位置
(XL,YL)を過ぎて上昇に転じた後の或る点(XQ,
Yp)を見れば分かるように、これは位置(Xp,Yp)のY
座標と同じY座標値を採っている。
このときCPUはラインメモリ3のアドレスYpを参照す
ると、そこのサインビットの欄には既に1が書き込まれ
ていることが分かる。するとCPUは、位置(XQ,Yp)の
描画処理を行うと共に、ラインメモリ3からアドレスYp
にそれまで格納されていたX座標Xpを読み出し、位置
(Xp,Yp)と位置(XQ,Yp)との間で塗りつぶし処理
(この間はY座標はYpと一定でX座標のみXpからXQま
で変化するのでその間のドットを全て1なら1に転じ
る)を行う。
塗りつぶし処理が済んだら次の描画データを受けてそ
の処理に進む。このようにしてラインメモリ3を利用す
ることにより、任意所望の図形11を描画しながら、その
描画が終了した時点では閉領域の塗りつぶし処理も終了
していることになる。
〔実施例〕
第1図は本発明による塗りつぶし処理を実行する塗り
つぶし回路の構成を示すブロック図である。
同図において、1はCPU10から描画すべき曲線のY座
標始点データを貰って描画Y座標を発生する描画Y座標
発生回路、2は同様にCPU10から描画すべき曲線のX座
標始点データを貰って描画X座標を発生する描画X座標
発生回路、3はラインメモリ(第4図を参照して先に説
明した)、4はCPU10からの指令により、描画方向の制
御信号を描画Y座標発生回路1と描画X座標発生回路2
に送って、それぞれ始点データ以後の描画データの座標
を発生せしめるラインメモリアドレスデータ制御回路、
5はコンパレータ、6はラインメモリ制御回路、7はサ
インビット制御回路、8はラインメモリ入力データレジ
スタ、9はラッチ、である。
第2図は、第1図に示した塗りつぶし回路の動作の流
れを示すフローチャートである。同チャートは(a)〜
(n)の処理から成っている。
以下、第1図、第2図、第4図を参照して本発明によ
る塗りつぶし処理の動作を説明する。
先ず第2図(a)に見られるように、CPU10からの指
令によりラインメモリ制御回路6はラインメモリ3を零
クリアする。即ち各アドレス対応に設けられているX座
標データの欄とサインビットデータの欄を全て0にクリ
アする。
次いで、第2図(b)に見られるように、CPU10から
初期値(X0,Y0)が描画Y座標発生回路1と描画X座標
発生回路2に与えられ、以下CPU10の指令によるライン
メモリアドレスデータ制御回路4の制御の下に、描画Y
座標発生回路1と描画X座標発生回路2が、描画すべき
曲線に沿ったY座標、X座標を発生するが、その度に、
その座標はY座標ならYQとして、X座標ならXQとして
CPU10に戻され、CPU10は第2図(c)に見られるように
描画処理を図示せざるデイスプレイ面で行ってゆく。
始点(X0,Y0)なら始点(X0,Y0)の描画が第2図の処
理(c)において終了すると次に処理(d)に進む。処
理(d)では、今回のY座標データYQと前回のY座標
データYpを比較して両者が等しかったとすると、描画は
X座標方向に進んでいると判断し、処理(e)に進むこ
となく処理(c)に戻って描画を続ける。
処理(d)において、今回のY座標データYQと前回
のY座標データYpが同じでなかったとすると、処理
(e)に進み、今回のY座標データYQをアドレスとし
てラインメモリ3のサインビットの欄を参照することが
行われる。
第1図では、上記の比較はコンパレータ5において行
われ、その結果が同じならラインメモリ3のサインビッ
トの欄の参照を行わず、同じでないならサインビットの
欄の参照を行うようにラインメモリ制御回路6を制御す
るわけである。
ラインメモリ3のサインビットの欄が参照され、その
中のデータがサインビット制御回路7に取り込まれ、第
2図(f)の判定処理が行われる。その結果、サインビ
ットが0であれば、そのことをCPU10に知らせ、CPU10は
ラインメモリ制御回路6を機能させて、ラインメモリ3
のX座標データの欄にその時のX座標データXpならXp
ゲートGを開いて書き込み、かつサインビットデータの
欄に1を書き込む(第2図の処理(g),(h))。そ
して処理(c)に戻り、次の座標データによる描画処理
に移行する。
サインビット制御回路7における第2図(f)の判定
処理の結果、サインビットが1であれば、そのことを知
らされたCPU10は、ラインメモリ制御回路6を制御して
ラインメモリ3のX座標データの欄に格納されていたX
座標データXpならXpを読み出し、ラインメモリ入力デー
タレジスタ8にラッチする。そしてそのときのY座標は
アドレスとして既知であるから、現在の描画座標(XQ,
YQ)とラインメモリ3から読み出して得た座標(Xp,Y
Q)との間を塗りつぶし処理をする(第2図の処理
(i),(l))。
その後CPU10は、ラインメモリ制御回路6を制御して
ラインメモリ3の当該アドレスに対応したX座標データ
の欄をクリアすると共にサインビットデータの欄も0に
クリアする(第2図の処理(j),(k))。
以下、CPU10は、第2図の処理(m),(n)を実行
して描画終了(曲線の描画終了と共に塗りつぶしも終
了)に至るか、そうでなければまた処理(c)に戻る。
上述の実施例を総括すると、次の如くである。
先ず、ラインメモリと呼ぶグラフィックメモリのY座
標に対応するだけの容量を持つメモリを用意しておき、
図形を描画する場合、任意のY座標に対して2n−1(n
=1,2,3…)回目(つまり奇数回目)の描画で現描画X
座標とサインビットを呼ぶビットを現描画Y座標に対応
したアドレスでラインメモリに格納する。
次に任意のY座標に対して2n(n=1,2,3…)回目
(つまり偶数回目)の描画(前述のサインビットが“1"
の時2n回目の描画と判断)で、ラインメモリに格納して
おいたX座標と現描画X,Y座標をもとに2点間を結ぶ水
平な線を、その線上にあるグラフィックメモリのデータ
と塗りつぶしのデータの排他的論理和による演算を行い
ながら描画する。
ここで任意図形をベクトルの連続で描画するものとし
たとき、その各ベクトルの端点等でのラインメモリの操
作(X座標を格納し、サインビットを“1"にする)は次
の通りである。
ベクトルの開始点では第5図(イ)に見られるように
ラインメモリを操作しない。開始点に続く次の点からラ
インメモリを操作し、ベクトルの終了点では、やはり、
第5図(ロ)に見られるようにラインメモリを操作す
る。Y座標が一定である限りラインメモリは操作せず、
Y座標が変化して始めて、第5図(ハ)に見られるよう
に、ラインメモリを操作する。
その結果、次のような不都合が生じることがある。
〈その1〉第6図(イ)のような図形の場合、点A,B,D
が同一水平線上にあると、結んではいけない点B,D間を
結んでしまう。その理由はこうである。
上記実施例ではラインメモリの操作については、点B
では、それまでY座標が一定であったから、操作は行わ
れない。そしてここで、点O,A間の描画の際に点Aでの
Y座標に対応するラインメモリが操作されてサインビッ
トは立っている状態であるため、点C,D間を描画する
際、点Dに至ったところで、点B,D間(実際は点A,D間)
を結んでしまう。
〈その2〉第6図(ロ)のような図形の場合、結んでは
ならない点B,D間を結んでしまい、結んで塗りつぶさな
ければならなら点C,E間を結ばない。その理由はこうで
ある。
点B,D間については、上記実施例のラインメモリ操作
では、点O,A間を描画した際に点BのY座標に対するラ
インメモリが操作され、サインビットが“1"となり、点
C,D間を描画する際点Dに至ったところで点B,D間を結ん
でしまう。点C,E間については、点B,C間を描画する際点
Cに至ったところで点A,C間を結び、このY座標に対す
るラインメモリ内のサインビットはクリアされて“0"と
なる。そのため点D,F間を描画する際、点E上に至って
も点C,E間は結ばれない(塗りつぶされない)ことにな
る。
上記不都合を解消するサインビット操作を以下に説明
する。
まず、各ベクトルを描画した際にその方向を保存して
おき、そのベクトル描画の直前のベクトル(水平ベクト
ルは除く)の方向と比較し、第7図(イ)に示すように
ベクトルのY座標方向の変位が逆転した時には、そのベ
クトルの開始点のY座標に対するラインメモリのサイン
ビットを、それがそれまで“1"の時は“0"に、“0"の時
は“1"に、と反転させる。
これにより第6図(ロ)において、点BではそのY座
標に対するラインメモリのサインビットは反転してクリ
アされ“0"となり、点Cでは逆にそのY座標に対するラ
インメモリのサインビットは、“0"であるべき所が反転
してセットされ“1"となるため、点C,D間を描画する際
に、点Dに至ったところで点B,D間を結んでしまうこと
はなく、点D,F間を描画する際、点Eに至ったところで
点C,E間を結ばないということもなくなる。
以上の操作に加えて、描画しようとするベクトルが第
7図(ロ)のように、Y=a(aは定数)即ち、Y座標
が一定な水平ベクトルである場合には、ラインメモリに
対する操作は全く行わず、またベクトル方向の保存も行
わないようにする。前述のサインビットを反転するとこ
ろで“水平ベクトルは除く”とあるのはこのためであ
る。
これにより第6図(イ)で点B,C間を描画する際、保
存されているベクトル方向は点O,A間のものであり、そ
れと比較するとY座標方向は逆転しているため、点Bの
Y座標即ち点AのY座標に対するラインメモリのサイン
ビットは反転し“0"となる。
よって、点C,D間を描画する際に点Dに至ったところ
で点B,D間を結んでしまうことはなくなる。しかしここ
でサインビットを反転する場合に次に掲げる2つの問題
が新たに発生する。
〈問題点1〉 第8図(イ)に示すように点O,α間つまり任意図形の
描画開始点Oと、X座標は0,Y座標は描画開始点と同じ
である点αとを結んでしまう場合がある。その理由はこ
うである。
ベクトルのY座標方向への変位が逆点したかどうかの
判断をその直前に描かれたベクトルのY座標方向と比較
し行っているため、任意図形の第1番目のベクトルの描
画の際は、直前のベクトルのY座標が不定であるため
(本来は、第1番目であるから直前のベクトルは存在し
ない筈であるが、実際にはそうはいかず、不定とな
る)、偶然に同方向の場合にはこの問題は発生しない
が、逆方向であった場合には描画開始点のY座標に対応
するラインメモリのサインビットを反転することにな
る。ラインメモリは図形描画の前に0クリアされている
ため、この時サインビットは“0"であり、反転すること
により“1"となる。
この結果、任意図形の描画開始点のY座標に対するラ
インメモリ内はサインビット1,X座標は0となる。そし
て任意図形の最終ベクトル、第8図(イ)では点B,O間
のベクトルを描画する際、点Oに至ったところで同図に
示す通り点O,α間を結んでしまう。
ここで任意図形の第1番目のベクトルのY座標方向の
変位を判断する時、直前のベクトルのものと比較するの
ではなく、第1番目のベクトルの場合には、比較するY
座標方向を一定の値にしておいたとしても、任意図形の
第1番目のベクトルが描画される方向を特定するのは不
可能であるため、設定しておいた方向と同方向のベクト
ルである場合は良いが、逆方向であった場合には問題と
なる現象を生じてしまうことになり、結局直前のベクト
ルのものと比較するのと変わりなく、何ら解決にはなら
ない。
〈問題点2〉 第8図(ロ)に示すような図形を点O,C,B,A,Oの順に
描画した場合には問題ないが、同図のように点O,A,B,C,
Oの順に描画した場合には点O,α間を結んでしまう。そ
の理由はこうである。
第1図,第2図を参照して述べた実施例では、ライン
メモリの操作については点Aではラインメモリの操作は
行われない。次に点A,B間を描画する際、ベクトルのY
座標方向の変位は水平方向から下向きに変わっている。
この場合にY座標方向の変位は逆転したと判断するた
め、点AのY座標に対するラインメモリのサインビット
を反転つまり“1"にすることになる。そして点C,O間を
描画する際に点Oと点Aは同一水平線上にあり、この2
点に対するラインメモリは同一であるため、点Oに至っ
たところでO,α間を結んでしまう。
この2つの問題点を解決するために次の操作を行う。
まず、任意図形の描画開始点であることを判断するた
めのフラグ(以下第1開始点フラグと呼ぶ)を設け、こ
れを図形描画直前にセットしておき、ベクトル描画の際
このフラグがセットされているか否かを判断し、セット
されていればサインビットを反転しないようにすること
によって問題点1は解決される。またこのフラグは判断
後原則としてクリアする。
次に第8図(ロ)で第1開始点フラグは原則によれば
点O,A間を描画する際にセットされているかいないかの
判断後クリアされることになるわけであるが、同図のよ
うに描画開始点からの第1番目のベクトル(点O,A間の
ベクトル)がY=a(aは定数)であるベクトル、すな
わち水平なベクトルの場合には第1開始点フラグがセッ
トされているか否か判断後もクリアせず、またその次の
ベクトルが同様に水平なベクトルであった場合にもクリ
アしない、つまりは第1番目以後のベクトルが水平ベク
トルである間は第1開始点フラグはセットしたままの状
態を保ち、水平でないベクトルが初めて現われた時、そ
のベクトルを描画する際にこのフラグがセットされてい
るか否か判断後クリアする。
この操作を行うことによって第8図(ロ)において点
A,B間を描画する際、第1開始点フラグはセットされて
いるため点AのY座標に対するラインメモリのサインビ
ットが反転して“1"になることはなくなって、点C,O間
を描画した際点Oに至っても点O,α間を結ぶことはなく
なりこの問題も解決される。
これまで述べてきた操作を全て、任意図形の各ベクト
ル描画時に行い、それと併せて先の実施例(第1図,第
2図)におけるサインビット検出による塗りつぶしを行
うことによって、あらゆる図形の正確な塗りつぶしを実
現している。
以上説明した如きサインビットの操作の制御フローを
まとめて第9図に示す。
第9図は、図示の如く、ステップS1〜ステップS11か
ら成っているが、これについては改めて説明するまでも
ないであろう。
またかかる動作の流れはCPUにおけるソフトウェアで
容易に実現することができる。
〔発明の効果〕
第10図は本発明による塗りつぶし処理の過程を示す説
明図である。第10図(イ)において、始点(X0,Y0)か
ら描画が開始されるが、本発明によれば、1ドットづつ
行われる描画がY座標ならY座標方向の最下位(XL,Y
L)に達し、そこから上方向に転じた時点から、1ドッ
トづつのY座標方向への描画に伴って所要区間の塗りつ
ぶしが行われるので、図形描画は第10図(ロ)のように
進行し、曲線描画が終了した時点では、第10図(ハ)の
ように塗りつぶしも正確に終了するので1回の処理で図
形描画が完了する。しかも従来の描画処理のように、描
画メモリに書き込んでおいたデータをドット毎に読み出
して現描画データと比較する手間が不要になるので塗り
つぶし描画処理が高速化されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による塗りつぶし処理を実行する塗りつ
ぶし回路の構成を示すブロック図、第2図は第1図に示
した塗りつぶし回路の動作の流れを示すフローチャー
ト、第3図は塗りつぶしを行う場合の従来方式による描
画処理の過程を示した説明図、第4図は本発明の動作原
理の説明図、第5図はサインビットの操作説明図、第6
図はサインビットの操作無しで本発明を実施した場合に
起こり得る不都合の説明図、第7図はサインビットの操
作の態様の説明図、第8図はサインビットの操作無しで
本発明を実施した場合に起こり得る他の不都合の説明
図、第9図は本発明によるサインビットの操作の制御フ
ローを示すチャート、第10図は本発明による塗りつぶし
処理の過程を示す説明図、である。 符号の説明 1…描画Y座標発生回路、2…描画X座標発生回路、3
…ラインメモリ、4…ラインメモリアドレスデータ制御
回路、5…コンパレータ、6…ラインメモリ制御回路、
7…サインビット制御回路、8…ラインメモリ入力デー
タレジスタ、9…ラッチ、10…CPU、11…図形。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 伸次 東京都日野市富士町1番地 富士ファコ ム制御株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−150989(JP,A) 特開 昭63−91788(JP,A) 特開 昭53−90817(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X座標、Y座標で与えられる描画データに
    従ってデイスプレイ面上に閉曲線を描くと共に、その内
    部である閉領域を特定のカラーに塗りつぶして表示する
    閉領域塗りつぶし表示方法において、 描画データを構成するX座標、Y座標のうち、Y座標な
    らY座標をアドレスとしてX座標及びサインビットを書
    き込むメモリを用意しておき、 先ず該メモリのX座標を書き込む欄とサインビットを書
    き込む欄をすべて零クリアしておき、前記閉曲線の始点
    データとしての描画データが与えられたら、その描画処
    理を行う傍ら、該始点データのY座標をアドレスとする
    前記メモリのサインビット欄を見て、そこに1が立って
    いなければ、X座標欄にX座標を書き込むと共にサイン
    ビット欄に1を立てた後、次の描画データを受けてその
    処理に進み、 始点データのY座標をアドレスとする前記メモリのサイ
    ンビット欄を見て、そこに1が立っていれば、X座標欄
    に既に書き込まれていたX座標を読み出すと共に、その
    読み出したX座標と、今書き込もうとしていた始点デー
    タのX座標と、を用いて両X座標間(その間、Y座標は
    一定)の塗りつぶし処理に移行して、その終了後、次の
    描画データを受けてその処理に進み、 以下、同様にして、始点データから出発して始点データ
    に戻り、閉曲線が描画された時点でその内部である閉領
    域の塗りつぶし処理も終了するようにしたことを特徴と
    する閉領域塗りつぶし表示方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の閉領域塗りつぶし表示方
    法において、始点データから発して始点データに戻る前
    記閉曲線をベクトルの連続により表示するものとし、 各ベクトル(Y座標値が一定である水平ベクトルを除
    く)を描画処理する際、その描画処理したベクトルの方
    向を保存しておき、該ベクトル描画の直前のベクトル
    (Y座標値が一定である水平ベクトルを除く)の方向と
    比較し、Y座標の描画方向の逆転が起きたと判断される
    とき、その描画処理したベクトルの開始点のY座標デー
    タに対する前記ラインメモリのサインビットを、それが
    それまで1であれば0に、0であれば1に、それぞれ反
    転し、 前記閉曲線の描画開始点においては、そのことを示す
    ための特別のフラグ・ビットを予め用意して該ビットを
    セットしておき、ベクトル描画の際、該ベクトルの始点
    に対応する前記特別のフラグ・ビットを見て、それがセ
    ットされていると判断すれば、前記の反転処理が必要
    な場合であってもこれを実行せず、そしてその判断を行
    った後、前記特別のフラグ・ビットを原則としてクリア
    するが、 但し、前記閉曲線の描画開始点からの第1番目の描画
    ベクトルと、それに続く描画ベクトルが水平ベクトルで
    ある間は、前記の処理における特別のフラグ・ビット
    のセットされていることの判断後も、該特別のフラグ・
    ビットのクリアを行わず、水平でないベクトルが現れた
    とき、前記所要の判断の後に前記特別のフラグ・ビット
    のクリアを行うことを特徴とする閉領域塗りつぶし表示
    方法。
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