JP2697490B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP2697490B2 JP14610392A JP14610392A JP2697490B2 JP 2697490 B2 JP2697490 B2 JP 2697490B2 JP 14610392 A JP14610392 A JP 14610392A JP 14610392 A JP14610392 A JP 14610392A JP 2697490 B2 JP2697490 B2 JP 2697490B2
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信広 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体燃料を加熱気化し
て燃焼させる液体燃料燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の液体燃料燃焼装置の構成を
示す断面図で、図5において、1は気化器で、環状の気
化室2を一体に形成している。3は気化室2の底面に設
置された気化安定部材で、多孔質体より構成されてい
る。4は気化器1の中央に立設したスロート、5は予熱
ヒータ、6は熱伝導率の低い材料で構成された給油管
で、その内部には該給油管6の両端で接する如く構成さ
れた内管7が設けられている。
【0003】8は噴出ノズル、9は該噴出ノズル8のノ
ズル孔、10は気化室2と噴出ノズル8を連結する連結
パイプ、11はニードルパイプ、12はニードル、1
は電磁弁、15は気化器1の温度を検出するサーミス
タ、16は一次空気を取り入れる空気取入孔、17は送
油管、25は気化器1を固定する気化器固定板、27は
気化器固定板25を支える気化器取付脚、30は炎孔
板、31は火炎、32は炎孔板30に形成した炎孔であ
る。
【0004】次に動作について説明する。まず、予熱ヒ
ータ5に通電し、液体燃料を気化するのに必要な温度ま
で気化器1を予熱する。気化器1の予熱が完了すると、
サーミスタ15がこれを検知して燃焼が開始可能な状態
となる。この状態において、液体燃料を送油管17およ
び給油管6を介して気化室2へ供給すると、ここで液体
燃料は気化安定部材3に浸透して、気化室2の底面に達
して気化し、気化ガスとなる。気化室2が気化ガスで充
満された時点で、電磁弁13を動作させ、ニードル12
を下降させるとノズル穴9より気化ガスが噴出される。
【0005】この時、噴出ガスのエジェクター効果によ
り、一定量の一次空気が空気取入孔16から吸引され、
燃焼に適切な一次空気比の混合ガスとなってスロート4
に流入する。さらに、炎孔板30の炎孔32より流出し
た混合ガスは適宜の着火源(図示せず)により点火さ
れ、火炎31を形成して燃焼する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液
体燃料燃焼装置においては、正常な液体燃料であれば何
等、問題は生じないが、異常な液体燃料、例えば、太陽
光線に当って酸化して黄変した灯油、あるいは灯油以外
の異物の混入した液体燃料が使用されたような場合に
は、まず、タール状の残渣Aが気化室2内に堆積する。
この残渣Aが気化時に生じる突沸的気化により飛散し、
ノズル8や連結パイプ10の内面に付着する。特に、ノ
ズル孔9の周辺部に付着した場合にはノズル孔9の直径
が減少し、ガス流量が減少して本来の炎電流が得られな
くなり、燃焼不能な状態になる。また、燃料の中にエン
ジンオイルのような高沸点成分の異物が混入した場合に
は、気化できないため、気化室2より溢れ、ノズル8上
部に達し、図6に示すようにガスの噴射方向が変化して
炎電流が減少し、燃焼不能な状態になる等の問題があっ
た。
【0007】本発明は。上記のような問題を解消するた
めになされたもので、気化室内に堆積した気化残渣(タ
ール)が、ノズルに流出するのを抑えるようにした液体
燃料燃焼装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液体燃料燃焼装
置は、液体燃料を加熱した気化器へ供給して気化し、こ
の気化ガスを噴出ノズルより噴出させ、空気と混合させ
て着火燃焼させるようにした液体燃料燃焼装置におい
て、気化器の気化室内底面に気化安定部材を配設すると
ともに、この気化安定部材との間に空気層を形成するよ
うに残渣を吸着させるフィルターを設け、液体燃料を上
記空間層内に供給して気化させ、上記フィルターを通過
した気化ガスを噴出ノズルに導くようにしたものであ
る。また、上記気化安定部材とフィルターを多孔質体で
構成し、かつフィルターは気化安定部材より目の細かい
多孔質体で構成したものである。
【0009】
【作用】本発明における液体燃料燃焼装置では、液体燃
料が気化器の底面に設けられた気化安定部材とフィルタ
ーとの間の空気層に供給されることにより、気化器内で
気化した気化ガスは、フィルターを通過することによっ
て、ノズルへ導かれる。このため、気化ガスの流れにの
って流出する残渣が上記フィルターで捉えられるため、
ノズルに流出するタールが少なくなり、燃焼状態が安定
する。また、タールが堆積する容積が増加して液体燃料
に多少の劣化があったり、異物の混入があっても、燃焼
不能になるまでの燃焼時間が長くなる。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下に本発明の一実施例を図について説明す
る。図1は本発明の液体燃料燃焼装置の気化器部分を示
す要部断面図、図2は図1の装置の気化室部分の構成を
示す詳細断面図、図3は気化室を構成する部品の分解斜
視図である。
【0011】図1〜図3において、図中、1〜32は図
5,図6に示したものと同一構成なので説明を省略す
る。35は気化室2内のほぼ中央付近に水平に設置され
て、残渣をトラップする多孔質体よりなるフィルター
で、気化安定部材3とは3mm程度の空間層39を介し
て設置されている。36は気化安定部材3とフィルター
35との間に設けられた金属皿であり、全体が気化室2
の形状に合わせてリング状を有しており、内外周の4ケ
所に下方に折り曲げた爪部37が設けられている。爪部
37の高さは気化安定部材3が気化室底面に密着し、か
つ、フィルター35が所定の位置に密着固定されるよう
な高さに設定されている。フィルター35は気化室2の
上部側壁に設けられた段差38に当って止まり、フィル
ター35の上部にも空間層39が設けられている。
【0012】すなわち、気化安定部材3とフィルター3
5との間、およびフィルター35の上部にはそれぞれ空
間層39が設けられている。さらに、連結パイプ10の
一端は気化安定部材3,金属皿36,フィルター35を
貫通してその上部の空間層39内に達している。
【0013】次に、本発明の作用について説明する。正
常な燃料が使用された場合には、従来の燃焼装置と同様
に気化するので問題は生じないが、異常な燃料が使用さ
れた場合には、本実施例にあっては、気化安定部材3の
上部に空間層39を設け、その上方にフィルター35を
設置し、液体燃料の供給を中間の空間層39に行い、気
化ガスの取り出しを上部の空間層39より行うようにし
ているから、残差Aが連結パイプ10を通ってノズル8
側になかなか流出しない。また、気化安定部材3の上部
に上記空間層39があることにより、気化安定部材3に
対して均等に残渣Aが堆積するようになり、燃焼が安定
してタールに対する耐力が一層向上するという効果が得
られる。
【0014】よって、従来に比べて燃焼不能に至るまで
の運転時間が大幅に延び、劣化燃料に対するタール耐力
の向上も図れる。特に、出願人の実験結果によれば、酸
化した灯油に対しては、従来に比較して約2倍の運転時
間の増加が認められた。
【0015】なお、上記実施例では、フィルター35と
その下部の気化安定部材3を同じ緻密度(約30セル/
インチ)を有する多孔質の発泡性金属を用いたが、フィ
ルター35を下部の気化安定部材3より緻密度を上げる
と、さらに良い効果が得られる。たとえば、フィルター
35の緻密度を気化安定部材3の緻密度より約50〜6
0セル/インチ上げることにより、フィルター効果が上
がり、同一の不良灯油を用いた試験においても、30〜
40%のタール耐力の向上が認められている。
【0016】また、上記実施例では、フィルター35の
固定を気化室2を構成するリング状の金属皿36の内外
周に4ケ所の爪部37を設けて、フィルター35を気化
室2の内壁段部38と金属皿36とにより挟持するよう
に構成したが、気化室2に金属皿36の内外全周にわた
る段差38を設けてもよい。要は、気化室2の一定位置
にフィルター35を密着させることにより、シール性を
もたせていればよいものである。
【0017】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、気化室
内に気化安定部材とフィルターを空間層を介して独立分
離させて設置させることにより、タールのトラップ効果
が上がり、タールがノズルに流出する量を抑えて燃焼不
能に至るまでの運転時間を大幅に延ばすことができる。
また、気化室内全部にフィルターを設置する必要がない
ため、装置が安価にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体燃料燃焼装置の要部断面図で
ある。
【図2】図1の気化室部分の詳細断面図である。
【図3】気化室を構成する部分の分解斜視図である。
【図4】本発明における残渣の付着状態を示す断面図で
ある。
【図5】従来の液体燃料燃焼装置の要部断面図である。
【図6】従来における残渣の付着状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 気化器 2 気化室 3 気化安定部材 5 予熱ヒータ 8 ノズル 9 ノズル孔 10 連結パイプ 35 フィルター 36 金属皿 38 段差 39 空間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−68409(JP,A) 特開 平3−25203(JP,A) 特開 平2−97808(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を加熱した気化器へ供給して気
    化し、この気化ガスを噴出ノズルより噴出させ、空気と
    混合させて着火燃焼させるようにした液体燃料燃焼装置
    において、気化器の気化室内底面に気化安定部材を配設
    するとともに、この気化安定部材との間に空気層を形成
    するように残渣を吸着させるフィルターを気化室内に設
    け、液体燃料を上記空間層内に供給して気化させ、上記
    フィルターを通過した気化ガスを噴出ノズルに導くよう
    にしたことを特徴とする液体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 上記気化安定部材とフィルターを多孔質
    体で構成し、かつフィルターは気化安定部材より目の細
    かい多孔質体で構成したことを特徴とする請求項1の液
    体燃料燃焼装置。
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